教養チェック、100の質問(1~50/100)

現代医学の盲点編

1

 現代医学の主な盲点は、

 この現代医学の15大盲点の克服を実践する事により、健やかなる人生を全うする可能性が格段に増える。
 これらの知識は高価なものである。
 この世で最も高価なものは知識である。
 46億円のダイヤモンドも年間1円に過ぎないが、医学知識は医学部の学費が高いように高価である事を貴方は認識しているか?

呼吸編

2-1

 本来、酸素は強い酸化力をもった毒性の強い気体であるが、地球誕生時に酸素は存在していなかった。原始の海に生命の起源があり、植物のような光合成菌が出現したことで大気には徐々に酸素が蓄積された。
 しかし、一部の生物は酸素を利用した酸化過程を通じて大きなエネルギーを利用できるようになった。
 現在、酸素を利用した代謝のできる生物は細胞内のミトコンドリアにより炭水化物を酸化し、最終産物として二酸化炭素と水を排出する。ミトコンドリアは真核生物の細胞小器官である。二重の生体膜からなり、独自のDNAを持ち酸素呼吸の場である。進化論的にはミトコンドリアは好気的バクテリア細胞が真核細胞に共生したと考えられている、リン・マーギュリスの細胞内共生説が有力である。
 人類の進化に関する学説のひとつで、人類のルーツがアフリカの一人の女性に集約する、という説。アフリカ単一起源説を支持する有力な証拠の一つである。人体の細胞の内部のミトコンドリアが、母からしか伝わらない。つまり、ミトコンドリアは卵の細胞質から受け継がれるという性質に基づいて、ミトコンドリアDNAの変化を追跡した結果、すべての人が持つミトコンドリアDNAはアフリカのある一人の女性に由来し、彼女をミトコンドリア・イブという。

2-2

 呼吸回数と心臓は連動している。つまり、ねずみとぞうの心拍数の違いと同じように、鼓動が早いねずみと、遅いゾウでは時間の感覚が違う。生きる速度が違うことになる。これを生物時間とよぶ。
 ネズミ約2年の寿命でゾウ約70年の寿命である。ゾウの呼吸回数は少なくそれに伴い心拍数も少なく長生きである。
 又、人間の寿命は寿命を示す細胞によって決まるといわれており、それによると最長で150年とされる。しかし生没年月日が判明している者で、150年生きた者はいまだにおらず、ジャンヌ・カルマンの122年164日が最長である。そのため、120年前後ではないかとする説もある。
 因みに、呼吸回数と心臓の脈拍数は必ず連動している事を忘れてはならない。心拍数は動物によって異なる。現代人の安静時(静かにうつむきに寝ている状態)の心拍数は、男性で60~70程度、女性で65~75程度。最大心拍数は、年齢が高くなるほど下がる傾向があり、一般的に成人では「220-年齢数」程度であるといわれる。

2-3

 心拍数は20億回で生物時間が終わる計算になる。
 人間は暑さ、寒さをしのげない場合は54年4カ月で寿命が終わる事になる。信長が人生わずか50年というのは合っていることになる(20億回÷1分間の心拍70回×60分×24時間×365日-うるう年13.5日=約54年である。)。
 心拍数の異常は心拍数が高すぎるか、または低すぎるかの二つである。一般に心拍数が100を超える状態を頻脈、60を下回る状態を徐脈と呼ぶ。尚、事故などを無視して計算すると「20億÷(1分あたりの心拍数×60×24)÷365」で寿命が求められる。
 世界保健機関(WHO)による調査(2004年時点)日本の平均寿命は、82歳で世界一。他にモナコとサンマリノも並ぶ。日本の男性の平均寿命は、79歳で世界一。他にサンマリノとアイスランドも並ぶ。日本の女性の平均寿命は、女性86歳で単独世界一。平均寿命が最短なのは、ジンバブエの36歳。他にシエラレオネの41.5歳もある。
 又、呼吸がゆったりしている時(1分間に18回以内、海の波は正常なら日本もアフリカもアメリカも1分間に18回である)は好気的解糖が進む。そのために、より老廃物の排泄が行われるため呼吸は深くゆったりしているほうが疲れにくく、「長い息は長生きにつながる」事を貴方は認識しているか?

睡眠編

3-1

 睡眠障害は、入眠、睡眠に何らかの異常のある状態を指す。
 1990年に発表された睡眠障害国際分類(ICSD)では、睡眠障害を大きく4つに分類している。
 (1):睡眠異常:睡眠自体が疾患であるものを指す。不眠症(平常時と比較して睡眠時間が短くなり、身体や精神に不調が現れる病気である。睡眠障害の一種である)。不眠症の症状は寝つきが悪い(入眠困難)、夜中に目が覚める(中途覚醒)、眠りが浅い(熟睡困難)、朝早く目が覚める(早朝覚醒)の4タイプにわけられる。
 睡眠薬の服用や、睡眠環境の改善によって症状の軽減が期待できる。睡眠薬は、かつて用いられていたバルビツール酸系のものが、大量服用による自殺者が出るなどしてイメージが悪かったことから嫌がる人が多いが、現在主流のベンゾジアゼピン系は、より安全性が高く、依存性も少ない。近年は、さらに副作用の少ない非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬も出ている。
 ナルコレプシー:日中において場所や状況を選ばず起きる強い眠気の発作を主な症状とする精神疾患(睡眠障害)である。笑う、怒るなどの感情変化が誘因となる情動脱力発作(カタプレキシー)を伴う人が多い。

3-2

 入眠時もしくは起床時の金縛り・幻覚・幻聴の経験がある人も多い。夜間は頻回の中途覚醒や、幻覚や金縛りを体験するなど、むしろ不眠となる。1日の睡眠時間の合計は健常者とほとんど変わらない。
 日本では「居眠り病」「過眠症」とも呼ばれているが、一般への知名度が低いうえ、専門医が非常に少ないため、罹患者に対する正しい診断・治療が受けられないことや、まわりの人間からの理解が得られにくいなど、罹患者には大きな負担がかかっているのが現状である。
 また、治療を行っていない状態で、機械や自動車の運転中などに発作が起きると重大な事故の原因となりうるためこれらを使用できないなど、社会生活上の制限も大きいものの、適切な治療下にある場合、日常生活を送るのに支障をきたすことはない。
 睡眠時無呼吸症候群(睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる病気である。)、睡眠相後退症候群など。
 (2):睡眠時随伴症:睡眠中に見られる異常な行動。夜驚症、夜尿症など。
 (3):内科・精神科的睡眠障害:精神病や不安障害、うつ病などに伴う不眠や過眠。
 (4):その他:未だ分類が正確になされていない、短時間睡眠者や長時間睡眠者など。
に分類されている。

3-3

 1953年にシカゴ大学のナサニエル・クライトマンとユージン・アゼリンスキーがレム睡眠の存在を発見した。
 ヒトに必要な睡眠量には個体差があり、6~8時間の場合が多い。統計的には7時間の場合に平均余命が最も長くなる。睡眠が不足した場合に最も影響のある精神活動は集中力である。計算能力、記憶能力、連想能力などはあまり低下しない。
 睡眠の取りやすさにも個体差がある。さらに、入眠時の身体状態や精神状態、外部環境に依存するため同一個体でも状態による差が大きい。そのため、睡眠を快く取る為の安眠法が幾つも発明されている。
 入眠ニューロンは体温の上昇によって活動が亢進するため、入眠前の入浴や入眠時に寝室や布団を暖かくすることが有効である。
 ヒトの睡眠は、脳波と眼球運動のパターンで分類できることが知られている。
 成人はステージⅠ~REMの間を睡眠中反復し、周期は1.5時間程度である。
 入眠やステージⅠ~Ⅳとレム睡眠間の移行を司る特別なニューロン群が存在する。入眠時には前脳基部に存在する入眠ニューロンが活性化する。レム睡眠移行時には脳幹に位置するレム入眠ニューロンが活動する。覚醒状態では脳内の各ニューロンは独立して活動しているが、ステージⅠ~Ⅳでは隣接するニューロンが低周波で同期して活動する。

3-4

 ※レム睡眠:急速眼球運動の見られる睡眠である。脳波は比較的早い&thera;波が主体となる。この期間に覚醒した場合、夢の内容を覚えていることが多い。
 レム睡眠中の脳活動は覚醒時と似ており、エネルギー消費率も覚醒時とほぼ同等である。急速眼球運動だけが起こるのは、目筋以外を制御する運動ニューロンの働きが抑制されているためである。
 人間では、6~8時間の睡眠のうち、1時間半~2時間をレム睡眠が占める。記憶の固定にレム睡眠が必要だという説に対しては、支持しない証拠が多い。しかし、一夜漬の記憶は薄れがちであることも事実である。
 疲れは睡眠で解消する。必要な睡眠時間は種ごとの体の大きさに依存する。例えば、小型の齧歯類では15時間~18時間、ネコでは12~13時間、イヌでは10時間、ゾウでは3~4時間、キリンではわずか1~2時間である(12分~15分を小刻みにとる)。これは大型動物ほど代謝率が低く、脳細胞の傷害を修復する必要が少なくなるためとも考えられている。
 すべての陸生哺乳類にレム睡眠が見られるものの、レム睡眠時間の種差は体の大きさとは無関係である。例えば、カモノハシは9時間の睡眠時間のうち、レム睡眠が8時間を占める。イルカはレム睡眠をほとんど必要としない。

3-5

 又、眠れない、睡眠が浅いという人は、入眠やステージI~IVとレム睡眠間の移行を司る特別なニューロン群は前脳基部に存在する入眠ニューロンが活性化する場所に刺激を与えると良い。つまり、仏像の額の突起物は睡眠状態に持っていくためのツボのような場所である。この場所は呼吸にも連動する場所である(神経反射)。親指(筋反射)でも良く眠れない人は、リング、エレキトルを額に貼ると効果的な場合が多い。
 しかし、うつ状態の人にはあまり効果がない。うつ状態の人は体幹重力軸をまず作ることである。その次に耳の後ろをよく揉み、総頚動脈の弾力性を増すことである。
 仏像の額から連想されるように、心を落ち着ける瞑想は起きながらにして睡眠に良く似た現象を引き起こすことに他ならない事を貴方は認識しているか?

3-6

 金縛りとはレム睡眠中に於いて、人が上に乗っているように感じ、体が締め付けられるような感覚を覚える現象をいう。医学的には睡眠麻痺と呼ばれる。
 夢よりも意識が明瞭であり、人が自分の部屋に入っているのを見たり、耳元で囁かれたり、体を触られているように感じることもあり、これは現実のことで、現れたのは幽霊ではないかと、多大な恐怖を覚える人も多いが、夢を見ているのと同じことであり、いわゆる心霊現象ではない。

3-7

 この後、体外離脱体験(OBE)と呼ばれる体からふわふわと抜けていく感覚を体験することもできる。また、体外離脱は明晰夢を見ることが可能とされるレム睡眠時には起こっているのではなく覚醒時に起こっている。体外離脱あるいは体外離脱体験は、自分の肉体から抜け出す感覚の体験のことである。
 国籍・文化圏にかかわらず、このような感覚は見られ、10人に1人程度は生涯に一度は経験はしているとも言われている。

3-8

 明晰夢(めいせきむ)とは、睡眠中にみる夢のうち、自分で夢であると自覚しながらみている夢のことである。
 明晰夢の内容はみている本人がある程度コントロールすることができ、思い描いたとおりのことを体験したり、悪夢を良い内容に変えることなどが可能となる。
 明晰夢をみるには、ある程度の訓練と慣れが必要とされる。訓練とは、睡眠から目覚めたときに覚えている夢の内容をできる限り思いだし、記録するというものである。
 現在、これを、心的療法に活用出来無いかの研究がされている。

筋肉編

4-1

 筋肉の機能は、極論すると、収縮する事である。筋肉の収縮は、アクチンフィラメントとミオシンフィラメントが摺動しゅうどうする事によってもたらされる。
 アクチンとミオシンは、繊維状の高分子で、アデノシン三リン酸(ATP)を消費し、お互いが、より重なり合うような方向に引き付け合う。この時、筋小胞体からカルシウムイオンが放出され筋肉が収縮する命令を受け、逆に、積極的に伸展する能力は無く、弛緩したときに伸展するのは、骨格筋の場合、対立筋の働きによる外的な作用によるが、その時は筋小胞体にカルシウムイオンが戻され筋肉が弛緩する。
 筋小胞体にカルシウムイオンが戻すときの方が大きいエネルギーが必要で、筋肉は収縮する方が簡単で収縮したままの場合が多く筋肉は疲労しやすく、慢性筋肉疲労になる。その時、ATPは乳酸となり、運動後の筋肉の疲労は、乳酸によってもたらされるといわれているが、実際は乳酸は良い効果を発揮するという説の方が強いと考えられつつある事を貴方は認識しているか?

4-2

5

 疲労が生じるメカニズムとして、
 エネルギー源(食事)の不足:食事により十分なエネルギーの摂取が行われないと、疲労が起こりやすくなる。俗にいうしゃりバテである。
 疲労物質の蓄積:かつては、活動に伴って筋肉中に乳酸が蓄積することが疲労の原因と考えられていたが、乳酸については近年の研究では否定的である。
 電解質異常や脱水:汗をかくことにより、体内の水分や電解質が失われ、浸透圧など体内の恒常性が失われることで疲労する。
 脳の調整力の失調:思考や記憶を連続して行うことなどにより、脳の調整力が低下し、情報の処理がスムーズに行われなくなることで疲労する。
 セロトニンなどによる中枢性疲労が考えられている。
 疲労を回復するために有効と考えられる方法には、睡眠、入浴、マッサージ、指圧、体操、音楽療法、アロマセラピー、笑い、薬、栄養剤、嗜好品(茶、コーヒー、酒など)がある。
 その他、筋肉疲労では慢性筋肉疲労がより進むと収縮と弛緩に微妙な差ができ、筋肉中に筋小胞体からでて戻らなかったカルシウムイオンを中心にカルシウム化合物(リン酸カルシウム、炭酸カルシウム)が沈着しそれを中心として硬結が出来る。これを筋硬結という。これは筋弛緩剤では解消できず、鍼灸、按摩、マッサージなどの外的な刺激でしか解消できない事を貴方は認識しているか?

6

 筋肉は疲労した後に弛緩する際に強く収縮してから弛緩するという特徴を有する。その際たる例がこむら返りである。こむら返りの緩和方法は骨盤に刺激を与える(蹴る、ゴルフボールを腰の下に置き腰を動かす)。
 その現象が心臓で起こると弛緩するまでに死に至る。これが突然死の主なもので、その予防には心臓の周り、即ち胸部や背部の筋肉をよく平素から揉む事が大切である事を貴方は認識しているか?

7

 運動量は、物体の運動の状態をあらわす物理的な指標で、一般には質量(m)と速度(v)の積として定義される。p=mvである。
 小さい子どもの方が毎日の運動量や刺激にさらされ、対比で言えば子供のほうが大人より筋肉は疲労するが、筋肉が柔軟な分疲労回復も早い。
 その疲労回復の仕方に寝返りがある。
 子どもが遠足や遊び疲れた時によく寝相が悪い状態になる。これは大切なことである。寝相が悪い状態つまり、寝返りが慢性筋肉疲労を取る無意識な運動である。主な動作はストレッチである。
 寝返りを打たない人は健康とは言えない。
 高齢者になるにしたがい慢性筋肉疲労になりやすく、マイクロバイブレーションの振動数がまし、振幅が小さくなる分、体温の低下につながる。又、免疫系もそれに伴い低下する事を貴方は認識しているか?

8

 堀が大学3年になる春(20歳)、小軍鶏(ピーちゃん)を飼っていた。その小軍鶏の動きを見て、足の筋反射が噛み合わせに影響することを知り、筋構成医学を考案することになった。
 つまり、頭部の構造自体もしく首の筋肉や顎の筋肉に頭部の平衡状態を維持するシステムがあり、顎関節も平衡性の維持に必要不可欠であり、筋肉のネットワークシステムに組み込まれているという発見である。この反射は神経反射と異なり、同側性に反射し、決まった法則の元に反射する。
 又、筋経絡の元を治さず反射部位だけを治療しても不十分であるが、反射部位だけを治療するだけでも症状を緩和する事が出来る。
 筋肉の位置異常は同側に反射し、例えば、右顎関節症は右足首の捻挫や右脹脛の慢性筋肉疲労や肉離れに連動している事が多い。これは、長短非骨筋の筋反射が、梨状筋、大後頭直筋、側頭筋、咬筋に反射する。
 例えば、その他では右足の突き指からくる右頭丁部の頭痛、右手の突き指に由来する右耳からのメニエールの発症が多い。
 筋経絡的には前には親指と人差し指であり、親指は中心に近い部分、人差し指は外側に近い部分の前部に作用する。又、背部には中指と薬指、小指が連動している。中指は中心に近い部分、薬指は中心と外側の間、小指は外側の背部に作用する事を堀が世界で始めて顎頭蓋機能学会で発表した事を貴方は認識しているか?

痛み編

9

 孫悟空の作者は医者か?
 頭痛は孫悟空の輪の場所に沿って起こる場合が多い。
 その部位に沿って筋肉の太い部分が走行する。その筋肉が収縮すると頭痛になる。このことをモデルに孫悟空は考えられたに違いない。
 又、頭痛を部位別に分けるなら8ブロックに分かれる。その部位は左右前頭部(左右顎間接異常)、左右後頭部(左右仙腸間接異常)、左右側頭部(左右長短非骨筋異常)、左右頭頂部(左右足のつき指)である事を貴方は認識しているか?

10-1

 痛みは痛覚神経の刺激によって起こる。
 痛覚神経細胞1つ1つは、デジタル的な有無を検出(伝達)するだけである。痛みが認識される度合いは反応した痛覚神経の数で決められる。
 筋肉痛は、運動した後に引き起こされる身体の痛みのことである。広義には肉離れなども含むが、一般に筋肉痛といわれるのは「遅発性筋肉痛」のことである。
 原因は筋肉とその周りの結合組織の損傷が、回復過程において炎症を起こす、というものである。解消法は入浴などで筋肉を暖めたり、ストレッチングをしたりなどで、血行をよくする事が痛みを和らげる方法として知られている。
 筋肉痛は弱く長い負荷の運動では早く痛みが出て、強く短い負荷の運動では遅く出る傾向がある。
 心筋は筋肉痛になりにくい。これは、筋肉痛の原因となる運動は、筋肉が引きのばされる運動(伸張性運動)によって起こるとされ、心筋にはそのような動きがないからとも言われる。しかし、詳しいメカニズムはよくわかっていない。
 3~5歳の幼児期には筋肉痛が起こらない。しかし、これも詳しいメカニズムはわかっていない事を貴方は認識しているか?

10-2

 麻痺は、一般的には、四肢などが完全に機能を喪失していることや、感覚が鈍って、もしくは完全に失われた状態を指す。
 医学用語としての麻痺は、運動しようとしても、四肢などに十分な力の入らない、四肢の感覚が鈍く感じる状態(不全麻痺)、または、まったく動かすことができない、感覚がまったく感じられない状態(完全麻痺)を指し、一般用語の不随に近い意味を持つ。
 麻痺には、運動神経が障害される運動麻痺と、感覚神経が障害される感覚麻痺(知覚麻痺)がある。感覚(知覚)の麻痺には、皮膚表面の感覚が障害される「表在知覚障害」と、関節の位置認知や関節の運動方向の認知が障害される「深部知覚障害」がある。
 運動の麻痺や感覚の麻痺は、身体のどの部分が障害を受けているかによって、いろいろな出現の型に分かれる。
 麻痺の分布により、片麻痺、対麻痺、単麻痺、四肢麻痺などと使用する事を貴方は認識しているか?

10-3

 しびれは麻痺の一種。
 何らかの原因で血管内の血流が滞ると、中枢神経・末梢神経に障害が起こり、力が入らない、電撃を常に与えられているような異常な感覚が続くなどの現象が起こる。脳疾患などの重病から起こるものや、正座などによって起こるただの一時的なものまでさまざまである。
 堀は一般的な痛みは神経の圧迫が主な原因であると考えている。その原因は浮腫みによる神経の圧迫、慢性筋肉疲労による神経の圧迫、慢性筋肉疲労が進み筋硬結による神経の圧迫が痛みとなって発症する。
 揉むと痛いので安静にしがちであるが間違いである。痛い所を圧迫する事により浮腫みや慢性筋肉疲労、筋硬結を緩和し、それに伴い痛みは軽減する。又、痺れは痛みと同じ作用により起こる。
 つまり、浮腫みや慢性筋肉疲労により神経を軽く圧迫している現象に連動している事を貴方は認識しているか?

痛み(腰痛)編

11-1

 腰痛の原因は様々である。
 腰痛の種類:腰痛には筋肉由来の緊張製腰痛と、鈍い痛みを伴う慢性の腰痛がある。  筋肉を原因とした緊張製腰痛は長時間同じ姿勢を続けるなど、過度なストレスを強いられ筋肉が緊張することで引き起こされる腰痛である。筋肉などにストレスが掛けられることで、常に交感神経が優位になり活発化し緊張を強いられた結果、余計な他の筋肉などに力が入る。すると崩れたバランスを調節しようと腰の筋肉に負担が大きくなり、腰痛が発生する。
 慢性型腰痛は、腰に日常的に継続した鈍い痛みのあるものである。
 腰痛の起きやすい生活習慣:同じ姿勢を取る時間が長い。1日のうち長時間(2~3時間)運転する。1日のうち座っている時間が長い。
 脚を組んで椅子に座るクセがある。姿勢が悪く片方の肩だけが肩コリがする。足に合わない靴を無理して履いている。
 運動不足である(腹筋が弱すぎる、腹筋に比べて背筋が弱い)。変則噛みで姿勢が片方による……等が考えられる。
 急な腰痛への対処:ぎっくり腰のような、急に激しい痛みがきた時の対処法として、最初に患部を冷やすことが肝心である。これは、急激に痛みの物質が患部にでてくることを抑える為である。
 次に、痛みが楽な姿勢を取る。大抵は痛みが強く仰向けにはなることができない筈であり、横向きの姿勢で膝を曲げた状態で腰痛の痛みをやり過ごす。
 その後、滞った血液の流れを良くするため患部を温めるようにする。
 以上の方法でも痛みが継続するようであれば病院で診察してもらうこと。

11-2

 腰痛には、例えば終板障害のように民間療法では治せない重大な症状が潜んでいることもあり、神経を圧迫する腰痛の場合は痛み以外に痺れが伴うため、しびれを自覚すれば急ぎ整形外科で診察を受けること。
 腰痛を慢性化させないためには、普段から自分の生活習慣を分析し、原因を遠ざけるよう気を付ける必要がある。
 運動による腰痛予防法:上記で書いたように筋肉が原因の緊張製腰痛に対しては、腰の筋肉である腹筋と背筋を鍛えればよい。長時間同じ姿勢で過ごす事の多い人は、運動や体操で腰痛予防を心掛けることが望ましい。

11-3

 体の前屈:これは背筋とスネの裏側の筋肉のストレッチになる。できる範囲での前屈で良いが、膝は曲げないこと。
 背筋の訓練:両手で両膝を抱え、できるだけ胸に引き付ける。足先を開いたほうが楽にできるはず。引き付けは無理のない範囲で。
 腹筋訓練:上半身を起こす運動だが膝を曲げて行うのがポイント。足先を固定しても構わない。腰痛のある人は頭を持ち上げるだけにする。
 背筋の強化運動:うつ伏せから上半身を起こして胸を反らせる。既に腰痛のある人は頭を持ち上げるだけにする。
 「腹臥位療法」うつぶせ寝健康法:うつ伏せで眠る動物の中で、人類があお向けの姿勢で眠るようになったため出現した腰痛、イビキ、睡眠時無呼吸症候群、酸素不足による脳卒中、不眠などの症状が考えられる。
 しかし、腰痛の人が普通にうつぶせ寝をすると、腰椎が落ち込み、痛みが生じる。そこで、カラダが地べたに着かない隙間の部分(頭・お腹・足)に、うつぶせ寝用枕やクッションなどを取り入れることにより、腰椎の前湾曲を防ぎ、腸腰筋の緊張も緩和され、背骨に椎間板や腰の筋肉へのストレスを緩和する事を貴方は認識しているか?

体温編

12

 食物を体内で化学分解することにより発生する熱が体温の源となり、その体温の担い手は筋肉であり、筋肉は常に振動している。この振動を筋肉のマイクロバイブレーションといい、このマイクロバイブレーションにより全体の約60%の熱が作られる。
 又、このように発生した熱によって暖められた血液等の体液が血管などを通じて全身に循環することで生物は熱を持つ。
 熱を維持するには体温が上昇したときは汗を流して体温を下げ、逆に体温が下降したときは体内の脂肪を分解して熱を得ることで体温を上昇させている。
 筋肉のマイクロバイブレーションは周波数が少ないほど軟らかい筋肉でエネルギーを生む力が強い。
 そのマイクロバイブレーションに位相差を加えて干渉と共鳴を与えると、マイクロバイブレーションは減少し筋肉は弛緩する事を堀が歯科東洋医学会で始めて発表した事を貴方は認識しているか?

13

 体温は周囲の温度と体内で作られる熱エネルギーによって変化する。
 激しい活動をすれば、多くの熱エネルギーを生じるので体温は上がり、逆に大きな活動をするためにはある程度以上の体温が必要でもある。
 体温が低すぎれば活動できないし、高すぎても良くない。一定の体温から大きく変動すると生命の危機に立たされることとなる。その状態が長く続けば死につながる。
 一般に恒温動物の体温は体の部分によって微妙に異なる値をとる。傾向として、体の中心ほど体温は高く、表面に近いほど体温は低くなる。
 極度の寒冷状態により、通常の体温を下回ると低体温症と呼ばれる症状が発生することがある。
 体温の60%筋肉でつくり、20%は肝臓(死亡推定時刻を割り出すのに肝臓の体温を使うのは体内で温度変化が少ないためである)、20%を食物の移動と血液循環の摩擦熱でつくられる。
 又、体温の保持は免疫力に大変重要な意味をもつ。例えば、風邪を引いたとき熱を上げて免疫系を賦活させる働きなどである。
 上がりすぎた場合は右脇の下(左脇の下は心臓に近いため避ける)、首、股関節を氷水で冷却すると効率が良い事を貴方は認識しているか?

血液編

14

 血液がサラサラというのは、水分子の細分化でもあるが、顕微鏡下では赤血球の状態を指している。
 血液がサラサラの方が新陳代謝(酸素の運搬、二酸化炭素の運搬、栄養分の運搬、老廃物の運搬)の効率が良い。
 又、赤血球はバラバラであることが望ましいが、体内静電気により、現実は塊りや数珠状に連なり血管を流れている場合が多い。そのために大きな血管はその内部からの栄養供給では間に合わず。大きな血管の周囲を小さな血管が取り巻き大きな血管を栄養している事を貴方は認識しているか?

15

 脳血管障害は脳梗塞と脳出血のことである。クモ膜下出血に代表される脳の病気の総称。他に、もやもや病、慢性硬膜下血腫等も脳血管障害に分類される。
 脳血管障害のうち、急激に発症したものは脳血管発作または脳卒中と呼ばれる。
 発症機序は脳を栄養する頭蓋内の血管(血流)に異常が発生し、出血による炎症・圧排または虚血による脳組織の障害により発症する事である。
 危険因子は虚血性疾患においては動脈硬化が最大の危険因子であり、動脈硬化の原因としては、高血圧症、高脂血症、糖尿病、喫煙が挙げられる。
 出血については各病態で異なり、脳内出血では高血圧が、くも膜下出血では脳動脈瘤・脳動静脈奇形が大きな要因となる。
 食文化の欧米化とともに罹患率は上昇している。
 脳梗塞は別名を脳軟化症ともいわれる。脳を栄養する動脈の閉塞、または狭窄のため、脳虚血を来たし、脳組織が酸素、または栄養の不足のため壊死、または壊死に近い状態になる事をいう。また、それによる諸症状も脳梗塞と呼ばれる事がある。
 なかでも、症状が激烈(片麻痺、意識障害、失語など)で突然に発症したものは、他の原因によるものも含め、一般に脳卒中と呼ばれる。
 それに対して、緩徐に進行して痴呆(脳血管性痴呆)などの形をとるものもある。
 日本人の死亡原因の中でも多くを占めている高頻度な疾患である上、後遺症を残して介護が必要となることが多く福祉の面でも大きな課題を伴う疾患である。
 体の血管は木の枝の様に分岐しているが、それに反し、脳の血管は柳の枝の様に大きくカーブしており、出血や梗塞になり易い構造になっており、脳卒中になりやすい事を貴方は認識しているか?

16-1

 血圧は、血管の内圧の事である。
 一般には動脈の血圧のことで、心臓の収縮期と拡張期のものに分けて表される。単位は永年の慣行からmmHg(水銀柱ミリメートル)を使用する。左心室から大動脈弁を出た直後の大動脈内圧である。
 人間での正常範囲は、収縮期で130mmHg未満、拡張期で85mmHg未満とされている。健康人においても、加齢によって正常血圧は上昇する。
 また、この正常範囲は21世紀初頭のものであり、以前から何回か改定されており、今後も改訂の可能性がある。
 正常範囲を超えた血圧が維持されている状態は高血圧症と呼ばれ、生活習慣病のひとつである。
 また、正常範囲より低い状態は低血圧症と呼ばれる。
 低血圧症は、疲れが取れにくいという症状は出るが、一般にいわれる低血圧ゆえに朝に弱いということは医学的に何も根拠がない。
 又、高血圧を下げるに越したことは無いが、脳梗塞、脳溢血は血管壁の弾力性が問題である。

16-2

 高地を生活基盤にしている民族は主に酸素が薄く酸素分圧が低すぎるため、血圧を高くしなければ酸素を脳に供給できない。そこで、血管壁の弾力性を増し、脳出血になる事を防ぐ事が大事である。
 血管の強化には特に悪い所の慢性筋肉疲労を取り、栄養分の補給経路を確保する事が最も大切である。
 又、局所の冷却も有効である。局所冷却は、氷水を使用する。氷が溶けて水になるまで、0度の状態が保てる。病変組織周辺の局所を冷却すると、その部分から熱が奪われ、物質代謝が抑制される。全身の免疫力は変わらないが、局所では免疫力が低下するが同時に病変の進行も速度が鈍るため、冷却された病変組織に対する免疫力は相対的に高まることになる。
 温める方法でも免疫力は高まるが、同時に病変組織の代謝速度も増す。
 局所冷却療法は、外傷や関節炎あるいはスポーツ障害といった範囲にとどまらず、内臓疾患・ガン・脳卒中などの脳障害にも有効である事を貴方は認識しているか?

17

 人間は約60兆個の細胞から構成されているが、1つ1つの細胞がそれぞれの機能を担っているのではなく、いくつかの細胞が塊になって組織を形成し役割を担っている。
 たとえば心臓とか肝臓など数100億の細胞が塊になっているが、塊になるためには細胞と細胞がくっつかなくてはならない。くっつくために細胞膜の表面に細胞同士をくっつける構造があり、デスモゾーム結合はそのくっつくための構造の一つである。
 そのほかにも密着結合(タイト・ジャンクション)、接着結合(アドヘレンス・ジャンクション)など、それぞれの組織に適した細胞同士の結合法がある。例えば、上皮細胞なら、ふつうは上皮組織の中で周囲と協調しつつ、上皮組織の一員としての働きをしている。もしも勝手な行動を始めたらそれは癌細胞である。
その構造には大きく分けて4つある。

  1. 密着結合
  2. 接着結合
  3. デスモゾーム結合
  4. ギャップ結合
  5. ヘミデスモゾーム結合

 である。
 血管の強化には血管細胞と血管細胞の間の手を結ぶような物質を強化する事が大切である。
 そのためにはコンドロイチン硫酸(動物体内にみられるムコ多糖の一種)。通常、コアタンパク質と呼ばれる核となるタンパク質に共有結合したプロテオグリカン(多くの糖鎖が結合した糖タンパク質の一種)として存在する。特に軟骨の細胞外マトリックスにアグリカンと呼ばれるプロテオグリカンとして多く存在するが、皮膚などの結合組織、脳などあらゆる組織に広くみられる。魚のニコゴリに多いので魚のニコゴリを毎日少しずつでも取る事が良い事を貴方は認識しているか?

血圧編

18-1

 高血圧は、血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態である。
 高血圧自体の自覚症状は何もないことが多いが、虚血性心疾患、脳卒中、腎不全などの発症リスクとなる点で臨床的な意義は大きい。

18-2

 生活習慣病のひとつであり、肥満、高脂血症、糖尿病との合併は「死の四重奏」「シンドロームX」「インスリン抵抗性症候群」などと称されていた。これらは現在メタボリックシンドロームと呼ばれる。
 メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上を合併した状態。
 WHO、アメリカ合衆国、日本では診断基準が異なるため注意を要する。

18-3

 以前よりシンドロームX、死の四重奏、インスリン抵抗性症候群、マルチプルリスクファクター症候群、内臓脂肪症候群などと呼称されてきた病態を統合整理した概念である。
 それぞれ単独でもリスクを高める要因であるが、これらが多数重積すると相乗的に動脈硬化性疾患の発生頻度が高まるため、リスク重積状態はハイリスク群として予防・治療の対象と考えられてきた。
 このようなリスク集積状態は、偶然に起きたとする考え方と、何かの共通基盤(内臓脂肪の蓄積・インスリン抵抗性・遺伝的背景など)に基づくという考え方があり、近年では特に内臓脂肪の蓄積による肥満が共通の基盤として着目されている。

18-4

 メタボリックシンドロームでは、内臓脂肪蓄積型肥満=男性型肥満ともいわれている上半身型肥満=リンゴ型肥満に対して注意が呼びかけられている(一方女性型肥満といわれている洋ナシ型肥満、これは下半身型肥満ともいわれ内臓肥満とはとらえられていない。以前はW/H比、ウェストヒップ比が議論されたこともある)。

18-5

 しかし、日本の中年男性の半分近くがこの「症候群」またはその予備群に該当するものであり、果たして「疾患」として扱うのが妥当であるかどうか議論になっている。

18-6

 定義(診断):日本高血圧学会では高血圧の基準を以下のように定めている。

分類収縮期血圧(mmHg)拡張期血圧(mmHg)
至適血圧<120かつ<80
正常血圧<130かつ<85
正常高値血圧130~139または85~89
軽症高血圧140~159または90~99
中等症高血圧160~179または100~109
重症高血圧≧180または≧110
収縮期高血圧≧140かつ<90

 すなわち、収縮期血圧が140以上または拡張期血圧が90以上に保たれた状態が高血圧であるとされている。
 しかし、近年の研究では血圧は高ければ高いだけ合併症のリスクが高まるため、収縮期血圧で120未満が生体の血管にとって負担が少ない血圧レベルとされている。
 ここで注意すべきは、血圧が高い状態が持続することが問題となるのであり、運動時や緊張した場合などの一過性の高血圧についての言及ではないと言うことである。
 高血圧の診断基準は数回の測定の平均値を対象としている。運動や精神的な興奮で一過性に血圧が上がるのは生理的な反応であり、これは高血圧の概念とはまた違うものである。

18-7

 血圧は1日の中でも変動している。
 そのため計測する時間帯には正常値の基準を満たしているものの、その他のほとんどの時間帯には高血圧となっている場合がある。これを仮面高血圧と呼ぶ。
 また降圧剤が処方されている場合でも、その効果が切れている時間帯では安全域を外れている場合もある。この点にも留意する必要がある。
 逆に、普段は正常血圧なのに診察室で医師が測定すると血圧が上昇して、高血圧と診断されてしまう場合もあり、"白衣高血圧"とよばれる。

18-8

 原因:高血圧は原因が明らかでない本態性高血圧症とホルモン異常などによって生じる二次性高血圧に分類される。
 本態性高血圧の原因は単一ではなく、両親からうけついだ遺伝的素因が、生まれてから成長し、高齢化するまでの食事、ストレスなどのさまざまな環境因子によって修飾されて高血圧が発生するとされる(モザイク説)。
 遺伝:両親の一方あるいは両方が高血圧であると高血圧を発症しやすい。

18-9 塩分

 日本人の高血圧の発生には食塩過剰摂取の関与が強いとされる。
 日本人の食塩摂取量は1日平均12gであり、欧米人に比べて多い。日本人の食塩嗜好は野菜の漬け物、梅干し、魚の塩漬けなど日本独自の食生活と関連があるが、2004年版に発行された日本の高血圧治療ガイドラインでは1日6g未満という厳しい減塩を推奨している。
 食塩の過剰摂取が高血圧の大きなリスクとなるのは、身体の電解質調節システムに原因がある。
 細胞外液中でナトリウムをはじめとする電解質の濃度は厳密に保たれており、この調節には腎臓が大きな役割を果たしている。
 すなわち、濃度が正常より高いと飲水行動が促され、腎では水分の再吸収が促進される。反対に濃度が低い場合は腎で水分の排泄がすすむ。
 結果として、血中のナトリウムが過剰の場合は濃度を一定に保つため水分量もそれに相関して保持され全体として細胞外液量が過剰(ハイパーボレミア:hypervolemia)となるのである。
 腎のナトリウム排泄能を超えて塩分を摂取している場合、上記のメカニズムで体液量が増加して高血圧を来す。ナトリウム過剰で高血圧を来たし易い遺伝素因も存在することが確認されている。
 ストレスや肥満なども高血圧の発症に関与するとされる。

18-10 分類

本態性高血圧
原因は単一ではなく、両親から受け継いだ遺伝素因に加えて、生後の成長過程、加齢プロセスにおける食事、ストレスなどのさまざまな生活習慣がモザイクのように複雑に絡みあって生じる病態(モザイク説)。高血圧患者の9割以上を占める。
二次性高血圧
明らかな原因疾患があって生じる高血圧をいい、以下のような疾患が原因となる。頻度は少ないが手術などによって完治する確率が高いのでその診断は重要である。
大動脈縮窄症
先天性疾患。
腎血管性高血圧
腎動脈の狭窄があり、血流量の減った腎でレニンの分泌が亢進することで起きる。
腎実質性高血圧
腎糸球体の障害により起こる。
原発性アルドステロン症(PA:primary aldosteronism)
副腎皮質の腫瘍からアルドステロンが過剰に分泌されるため起こる。
偽性アルドステロン症
グリチルリチン酸により、11-βHSD2活性が抑制され、コルチゾール代謝の阻害→コルチゾールの残存→ミネラルコルチコイド受容体刺激となる。
AME(Apparent Mineralocorticoid Excess)症候群
11-βHSDの異常からおこる常染色体劣性遺伝疾患。
Liddle症候群
低カリウム血症、代謝性アルカローシスを来す常染色体優性の遺伝性高血圧症。
Epethelial Sodium Channel
ENaCの異常から生じる。

18-11

クッシング症候群
副腎皮質の腫瘍からコルチゾールが過剰に分泌されるため起こる。
褐色細胞腫
副腎髄質や神経節の腫瘍からアドレナリンまたはノルアドレナリンが過剰に分泌されるため起こる。
大動脈炎症候群
膠原病の一つ。
甲状腺機能異常
甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症。
このほか、脳血管障害の急性期に著明な高血圧を来すことが知られている。
脳出血では応急的な降圧が必要だが、脳梗塞ではむしろ脳血流を保てなくなる恐れがあるため降圧は行われない。
高血圧の合併症
高血圧が持続すると強い圧力の血流は動脈の内膜にずり応力を加わると同時に血管内皮から血管収縮物質が分泌されることで、血管内皮が障害される。
この修復過程で粥腫(アテローム)が形成され、動脈硬化の原因となる。

 高血圧によって生じる動脈硬化の結果、以下のような合併症が発生する。

脳卒中
脳出血脳梗塞およびクモ膜下出血に分類されるが、高血圧と関連が深いのは前2者である。
脳出血は高血圧ともっとも関連するが、最近は降圧薬治療がうまく行われるようになったため、その頻度は減少してきている。
一方脳梗塞の頻度はむしろ増加し、その発症年齢も高齢化している。
脳卒中の結果として片麻痺、失語症、痴呆など寝たきりの原因となりやすい後遺症を残すため、社会的、経済的観点からも高血圧の予防はきわめて重要である。

18-12

虚血性心疾患
心筋梗塞や狭心症などの冠動脈の硬化によって心筋への血流が阻害されることで、心筋障害をきたす疾患群をいう。
高血圧が虚血性心疾患の重大な危険因子であることは間違いがないが、高コレステロール血症、喫煙、糖尿病、肥満などの関与も大きい。
最近は腹部内蔵型肥満に合併した高血圧や高トリグリセライド血症、耐糖能障害などが冠動脈疾患のリスクであるとされ、メタボリック症候群として注目されている。
腎障害
腎臓の糸球体は細動脈の束になったものであり、高血圧によって傷害される。
また、糸球体高血圧がレニン-アンギオテンシン系を賦活するためさらに血圧を上昇させる。
糸球体は廃絶すると再生しないため糸球体障害は残存糸球体への負荷をさらに強めることとなる。
最終的には腎不全となり人工透析を受けなければならずやはり社会的、経済的な負担は大きく、その進展予防は重要である。

18-13

眼障害
高血圧性網膜症や、網膜動脈・網膜静脈の閉塞症、視神経症などさまざまな眼障害を合併する。
心肥大、心不全
高血圧が持続するとは心臓の仕事量が増えて、心筋が肥大してくる。
肥大した心筋はさらに高血圧の負荷によって拡張し、最終的には心不全に陥る。
また肥大した心筋では冠動脈からの血流も減少するために、虚血に陥りやすく、虚血性心疾患の大きなリスクとなる。
動脈瘤
胸部や腹部の大動脈の壁の一部が動脈硬化性変化によって薄くなり、膨隆した状態を大動脈瘤という。
内径が5cm以上になると破裂する可能性が高くなるので、手術適応となる。
また血管壁の中膜が裂けて、裂け目に血流が入り込み、大血管が膨隆する状態を解離性大動脈瘤といい、生命を脅かす危険な状態である。
閉塞性動脈硬化症
主に下肢の動脈が、動脈硬化によっていちじるしく狭小化するか、あるいは完全に閉塞した状態をいう。
数10m歩くとふくらはぎが痛くなり、立ち止まると回復する場合には、この疾患をうたがう。
高血圧緊急症
上記のような慢性的な影響とは別に、急激な高血圧により脳圧が亢進し頭痛・視力障害などの急性症状を引き起こした状態は高血圧緊急症または高血圧脳症と呼ばれる。
治療として降圧薬および脳圧降下薬が投与される。血圧降下により症状が消失することにより診断される。

18-14

 診断:血圧は変動しやすいので、高血圧の診断は少なくとも2回以上の異なる機会における血圧測定値に基づいて行われるべきである。
 最近は家庭血圧計が普及しているが、家庭で、自分自身で測定した血圧値の方が、診察室で医師や看護師によって測定した血圧値よりも将来の脳卒中や心筋梗塞の予測に有用であるとする疫学調査結果が相次いで報告されている。診察室での血圧測定では、白衣高血圧(医師による測定では本来の血圧より高くなる現象)や仮面高血圧(普段は高血圧なのに、診察室では正常血圧となる現象)が生じるため、必ずしも本来の血圧値を反映していないという考え方が普及している。
 家庭での正常血圧値は診察室での血圧値よりもやや低いために、家庭血圧では135/80mmHg以上を高血圧とする。家庭では朝食前に2回血圧を測定することが望ましい。

18-15

 心筋梗塞や脳卒中の発症は朝起床後に多発することから、早朝の高血圧管理が重要である(早朝高血圧)。
 脳卒中や心筋梗塞の発症には高血圧のみならず、喫煙、高脂血症、糖尿病、肥満などの他の危険因子も関与するために、危険因子や合併症も考慮した高血圧の層別化によって将来の脳卒中、心筋梗塞の危険度の予測能が高まる。
 管理・治療:ガイドラインに定められた期間を食事療法や運動療法を行い、それでも140/90mmHgを超えている場合は降圧薬による薬物治療を開始する。近年は大規模臨床試験がいくつも出そろい、高血圧治療指針(ガイドライン)では科学的根拠に基づいた降圧薬の選択を推奨している。
 食事療法・食塩制限:原因によらず、ほぼすべての高血圧で塩分摂取制限は必須となる。
 健康ブームに乗ってこの天然塩はミネラル豊富なため多く摂っても高血圧にならないなどの宣伝が散見されるが、このような文言を鵜呑みにすることは非常に危険であると言わざるを得ない(上記メカニズムにより、問題は食塩の質ではなく量である)。

18-16

 禁煙:喫煙など動脈硬化を促進する生活習慣も断つ必要がある。
 薬物療法(降圧薬):なにもリスクがない患者では、コストが安い利尿薬やカルシウム拮抗薬を第一選択とする。60歳未満ではアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、β遮断薬なども用いられる。
 降圧利尿薬は古典的な降圧薬であるが、低カリウム血症、耐糖能悪化、尿酸値上昇などの副作用にもかかわらず、最近の大規模臨床試験の結果では、ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、Ca拮抗薬などの新しい世代の降圧薬に劣らない、脳卒中、心筋梗塞予防効果が証明されており、米国では第一選択薬として強く推奨されている。
 降圧利尿薬は痛風の患者には使用するべきではない。

18-17

 糖尿病や腎障害の患者では、ACE阻害薬またはAll拮抗薬を第一選択とするが、これらの合併症がある場合には、130/80mmHg未満の一層厳格な降圧が必要とされるために長時間作用型Ca拮抗薬の併用も不可欠である。
 腎障害が高度な場合にはACE阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬は用いることができない。
 心不全の患者では、ループ利尿薬に加えて、ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬の併用が有効である。最近βブロッカーの少量追加も有効であるとのエビデンスも蓄積されている。

18-18

 虚血性心疾患の患者では、従来はβブロッカーが第一選択であったが、最近はACE阻害薬またはAll拮抗薬や長時間作用型Ca受容体拮抗薬の有用性も証明されている。
 とくに冠動脈のれん縮による狭心症合併例では長時間作用型Ca拮抗薬が有効である。

18-19

 高齢者高血圧に関して、以前は根拠がないままに積極的な降圧は必要がないとされていたために2000年版の日本の高血圧治療ガイドラインでも高齢者では高めの降圧目標値が設定されてきた。
 しかし最近の大規模臨床試験では年齢に関わりなく積極的な降圧が必要であることを明らかにしており、欧米の高血圧治療ガイドラインでは年齢による降圧目標値の設定はおこなっていない。
 また日本の高血圧治療ガイドラインも2004年版では高齢者高血圧も140/90mmHg未満までの降圧が必要であるというように変更された。

18-20

 妊婦に対しては、多くの降圧薬に催奇形性があるかあるおそれがあり、ヒドララジン、αメチルドーパのみを使用する。
 αブロッカーは、基本的に推奨されないが、前立腺肥大症を合併している患者などでは有用かもしれない。
 しかし、αブロッカーは最近の大規模臨床試験ではもっとも古典的な降圧薬である降圧利尿薬よりも脳卒中や心不全予防効果が劣ることが明らかになり、最近の欧米の治療ガイドラインでは第一選択薬からはずされている。日本では相変わらず主治医の裁量ではあるが、その裁量を欧米の医療に即している医師と、上記のうちいくつかを改変した日本独自の考え方をもつ医師がいる(こちらのほうが多い)。

18-21

 日本独自の考え方としては、日本の医療は国民皆保険でありコストを考える必要はあまりないため、安価で切れ味の悪い利尿薬をわざわざ使用する必要はなく、たとえリスクの低い患者であっても最初から高価で切れ味の良いACE阻害薬やAll拮抗薬から始めても良い。Ca受容体拮抗薬は副作用が少なく血圧を大きく下げるため、多くの場合で有用である。
 危険因子として特に比重の高い、脳出血は同剤の開発後、降圧療法が効率的に行える様になり、減少している。
 虚血性心疾患においても、日本人では冠攣縮の関与が大きく、Ca受容体拮抗薬が有効である。

18-22

 降圧利尿薬は廉価であるが、耐糖能の悪化や尿酸値上昇、低カリウム血症といった副作用により、敬遠する医師が多かった。
 しかし多くの臨床試験によってACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬などの最近の高価な降圧薬と同等か、それ以上の脳卒中、心筋梗塞予防効果が明らかになっており、最近見直され処方する医師が増えている。
 高血圧症は首周りの慢性筋肉疲労により血管を圧迫し、脳内の血流を阻害するため心臓の圧を上げ血圧を増し脳血流量を確保するために血圧が上がる。又、血液が粘ついた状態でも起こりえる。
 キリンの首は自由に動き筋肉疲労は少ないが、首が長いため血圧は300Hgをはるかに超える。
 又、低血圧は首周りの筋肉が弛緩しているために心臓が強く打たなくてもよいために起こる事を貴方は認識しているか?

18-23

 低血圧は、血圧が正常範囲を大きく下回った状態の事を言う。
 血圧が低いだけで何ら症状の無いこともあるが、気分が落ち着かなかったり、イライラしたり、頭がクラクラするなどの症状が出ることがある。

18-24

 貧血は、血液が赤血球に乏しくなること、およびそれにより起こる諸症状である。
 一般的に急な血圧低下による立ちくらみを脳貧血、略して貧血と呼ぶこともあるが、医学的に貧血とはまったく異なるものであり、これについては血管迷走神経失神の項で解説する。
 病態:赤血球は血流に乗って酸素を全身に運ぶ働きをしており、これが足りなくなると十分な酸素を運ぶには血流量自体を増やしたり、呼吸量を増やすことで代償しなくてはならない。すなわち、動悸・息切れがみられる。特に、代償の限界を超える運動時にこれらの症状が強くなる。

18-25 分類

 形態:形態による貧血の分類。赤血球の減少は、赤血球のサイズ・ヘモグロビン濃度という観点から分類される。
 赤血球のサイズ:大球性-赤血球が通常よりも大きい。赤血球の分化に異常があることを示唆する。
 正球性-通常のサイズ。
 小球性-通常よりも小さい。赤血球を作るための材料が不足していることを示唆する。
 ヘモグロビン濃度:正色素性-通常の濃度で含まれている。
 低色素性-ヘモグロビン量が少ない。ヘモグロビンの産生に障害のあることを示唆する。
 これらを組み合わせて、例えば「小球性低色素性貧血」などと表現する。これは、状態を表現しただけのもので原因まで含めた診断名ではない。
 小球性貧血低色素性貧血、鉄欠乏性貧血、鉄芽球性貧血、サラセミア、正球性正色素性貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血、遺伝性球状赤血球症、発作性夜間血色素尿症(PNH)、自己免疫性溶血性貧血、大球性貧血(大球性正色素性貧血)、巨赤芽球性貧血、悪性貧血、ビタミンB12欠乏性貧血、葉酸欠乏性貧血。

18-26

 原因:原因による貧血の分類。
 貧血の原因は大別して赤血球産生の低下と、破壊・喪失の亢進のどちらかとなる(両方であってもよい)。
 赤血球の喪失:赤血球を慢性的に失い続けていると、材料の鉄を使い切るためもあり小球性低色素性の貧血、いわゆる鉄欠乏性貧血に陥る。なお、短時間の大量出血では貧血とならずショックに陥る。
 ビタミン摂取の不足:細胞分裂に必要なビタミンであるビタミンB12や葉酸が不足した場合も、赤血球の分化が障害されて貧血となる。この場合、大球性正色素性をとることが多い。ビタミンB12欠乏によるものは、原因として偏食よりも胃摘出や内因子分泌障害によるものが問題となる。

18-27

 内因子は胃で分泌される物質でビタミンB12の吸収に欠かせない物質だが、胃を摘出した場合や自己免疫によって内因子が攻撃されて分泌されなくなった場合、深刻な不足状態となる。
 自己免疫:悪性貧血:悪性貧血は、自己免疫障害によって起こる貧血。巨赤芽球性貧血の一種。
 病態:自己免疫障害によって胃粘膜が障害される。すると胃粘膜から分泌されるから内因子が不足して、ビタミンB12の吸収障害を起こし、ビタミンB12欠乏性貧血となる。胃酸分泌も低下するので鉄を酸化することが出来ず、鉄吸収もしにくくなる。

18-28

 治療:ビタミンB12が経口で吸収できないため注射で投与する。
 予後:良い。
 歴史:長らく原因・治療法が不明のため悪性貧血との病名がついた。
 二次性貧血:悪性腫瘍や慢性炎症等に続発する貧血。感染症等で全身的な炎症の状態が長く続くと、全身が低栄養状態となって鉄を利用できなくなり、鉄欠乏性貧血と同様の状態になる。
 検査:鉄動態検査。貯蔵鉄が利用できなくなってフェリチンが上昇する。悪性腫瘍は出血によって貧血の原因になるほか、全身を低栄養にすることで慢性炎症と同様に貧血を来しうる。

18-29

 鑑別:出血によるものとの鑑別は、血中のフェリチン濃度が低下しないという点による。
 腎性貧血:造血を促すホルモンのエリスロポイエチンの産生が不十分になり、尿毒症もあって、腎不全では貧血が進行する。
 鑑別:まずクレアチニンクリアランスの低下などの腎不全を認め、次に貧血では著明に上昇するエリスロポイエチンが正常もしくは減少している。フェリチンやビタミンB12葉酸は低下していない事が多いが、エリスロポイエチン投与後、造血の活性化に伴い不足が顕在化することもある。

18-30

 溶血:何らかの原因で赤血球が破壊されることを溶血といい、赤血球が何らかの原因で破壊される疾患は症状として貧血を来す。赤血球が不足して起こる貧血を溶血性貧血という。
 自己免疫性溶血性貧血:自己抗体によって溶血する。
 発作性夜間血色素尿症:造血幹細胞の異状によって溶血する。
 バンチ症候群:脾機能の亢進によって溶血する。
 鎌状赤血球症:血色素異常によって溶血する。
 遺伝性球状赤血球症:膜蛋白の異常によって溶血する。
 サラセミア:血色素異常によって溶血する。
 造血異常:造血異常には、赤血球を十分産生できなくなったものと、異常な赤血球しか産生できなくなったため血中に供給できずすぐ破壊してしまうものとに分類される。後者は無効造血と呼ぶ。再生不良性貧血(AA)、赤芽球勞(PRCA)、骨髄異形成症候群(MDS)。
 検査:赤血球数、ヘモグロビン濃度、鉄濃度、フェリチン濃度、小球性低色素性貧血で上昇していれば二次性貧血を疑い、低下していれば鉄欠乏性貧血を疑う。
 網赤血球:絶対値で計算するのが重要である。およそ5~10万になるようなら正常であり、貧血があるにも関わらずこれ以下なら造血能の障害を疑う。

18-31

 総鉄結合能(TIBC)、不飽和鉄結合能(UIBC)、平均赤血球容積:ヘマトクリット/赤血球数。
 平均赤血球血色素量(MCH:Mean Corpuscular Hemoglobin):平均赤血球血色素量は、赤血球1個辺りのヘモグロビンの量。
 意義:低色素性貧血と正色素性貧血、を見分ける際に用いる。
 公式:ヘモグロビンを赤血球数で割って求める。
 正常値:28~32判定。正色素性貧血:平均赤血球血色素量28~。低色素性貧血:平均赤血球血色素量~28。

18-32

 平均赤血球血色素濃度は、赤血球1単位体積辺りのヘモグロビンの濃度。
 意義:低色素性貧血と正色素性貧血を見分ける際に用いる。
 公式:ヘモグロビンをヘマトクリットで割って求める。
 正常値:31~36。低色素性貧血:平均赤血球血色素濃度(%):~31。正色素性貧血:平均赤血球血色素濃度(%)31~。

18-33

 治療:心不全など生命に関わる重症の場合は、輸血で外部から赤血球を補給する必要がある。
 鉄欠乏が原因であると判明した場合には鉄の投与が有効。注射投与では鉄の全身への沈着が問題となるため、経口投与が基本となる。
 副作用として嘔気がある。炎症や腫瘍、造血異常などの場合には原因疾患の診断・治療を進める。
 ただし治療が非常に困難なMDSのように、対症療法として輸血を続けるしかない場合もある。

18-34

 逆利用:通常、貧血は健康ではない状態であるが、これを他の症状の治療に利用する事がある。
 ウイルス性肝炎を含む肝炎では、肝臓の細胞に鉄分が蓄積される。これはアポトーシスを引き起こす事で、傷付いた肝細胞を排除しようとする免疫機能の働きで、この肝臓細胞内の鉄分が活性酸素を細胞内に呼び込んでアポトーシスが起こされる訳だが、肝炎ではこれらアポトーシスが過剰に機能し、放って置けば肝硬変を引き起こす。これを食い止めるために、食事制限などによって人為的に鉄分欠乏状態を起こさせる。
 しかし、既に鉄分が肝臓細胞に過剰に蓄積されている場合には、早急に鉄分を消費させる必要が出てくる。この際、瀉血によって人為的に貧血状態を引き起こさせ、ヘモグロビン合成に鉄分を消費させるという除鉄療法と呼ばれる治療法が広まっており、特にインターフェロンの効き難いC型肝炎では、同治療法の効果が期待されている。
 なお単に瀉血すればいいというものではなく、血液中のGTP値を監視するなどといった、他の療法との併用が必要とされる事を貴方は認識しているか?

心臓編

19

 不整脈とは、心拍数やリズムが一定でない状態の事を言う。また心拍や脈拍が整であっても、心電図異常がある場合は臨床的には不整脈である。対義語は「整脈」だが、臨床的には正常洞調律と呼ぶことが多い。
 正常洞調律は以下のような特徴をもつ。R~R間隔が一定である。QRS幅が0.1秒以下である。P波が存在する。P波とQRSの間隔が0.1~0.2程度で一定である。
 逆に、これらの条件のどれにどう異常があるかによって、不整脈は細かく分類されている。
 不整脈の発生機序として刺激生成異常と刺激伝導異常がある。高齢者に多いのだが、各世代に不整脈をもっている人は普通にいる。原因として、虚血性心疾患、先天性心疾患などがある。
 不整脈には様々な種類が存在し、全く自覚症状を伴わない不整脈もあるが、ある種の不整脈は生命の危険を伴っており突然死の原因とも成りうる。
 ただし、普通の人でも体調不良時に不整脈を起きていることはよくあるし、また常時不整脈を起こしている人でも日常生活になんら問題がない場合も多い。

 治療が必要な不整脈に対しては、抗不整脈薬により不整脈を抑えたり、脈拍をコントロールする薬物治療や、ペースメーカーや植え込み型除細動器(ICD)などの外科的処置を行う非薬物治療が行われる。
 心室細動などの危険な不整脈では除細動器により心臓にショックを与え心臓のリズムを正常に戻す必要がある。
 全ての抗不整脈薬はそれ自体が不整脈の原因となりうるという認識の元、電気的治療をまず優先し、薬物治療も使用する薬剤の種類を出来るだけ少なくするよう推奨している。
 不整脈、心筋梗塞、心筋症、弁膜症などの心疾患による突然死を心臓突然死と呼ぶ。
 心臓突然死の原因としては、虚血性心疾患や心室細動が多いとされている。
 QT延長症候群やブルガダ症候群などの特殊な心電図波形を示す不整脈も心臓突然死の原因として知られている。
 心拍数や不整脈は胸部慢性筋肉疲労に連動している事が多く、気質的に壊れている場合を除き胸の周りの筋肉をよく揉む事が、不整脈や心拍数が多すぎる、又、少なすぎる場合の解決策である事を貴方は認識しているか?

活性酸素編

20

 活性酸素は、酸素が化学的に活性になったもので、非常に不安定で強い酸化力を持つ。
 本来、酸素は生物にとって有毒であったが、進化の過程で、ミトコンドリアやその他反応回路で酸素のエネルギーを取り出し高いエネルギーを得て人類にまで進化した。その過程で活性酸素は切り離せない存在である。
 活性酸素の種類

  1. 酸素分子
  2. 一重項酸素
  3. スーパーオキシドアニオンラジカル
  4. 過酸化水素
  5. ヒドロキシルラジカル

 厳密には活性酸素とフリーラジカルは違う。
 スーパーオキシドアニオンラジカルやヒドロキシルラジカルはフリーラジカルである。過酸化水素や一重項酸素はフリーラジカルではない。
 広義の活性酸素には一酸化窒素、二酸化窒素、オゾン、過酸化脂質などがある。
 活性酸素は、激しいスポーツをする、煙草を吸う、紫外線、大気汚染、加齢、ストレス、肥満により増加する。
 呼吸によって酸素を消費する際に活性酸素を発生させており、それを酵素により無毒化している。
 活性酸素は生活習慣病などの病気の原因であるといわれている。
 抗酸化物質にはビタミンC、ビタミンE、ベータカロチン、ビタミンAなどがある。
 活性酸素を除去する酵素にはカタラーゼ、スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)などがある。
 近年アメリカでは、食材や健康食品の抗酸化能力の指標としてORACを採用する傾向にある。抗酸化作用で酸化ストレスを抑制するとされている各種ビタミンの科学的根拠は立証されていない。ベータカロチンでは逆に、過剰摂取によって癌や心血管死のリスクを増す可能性が指摘されている。
 サプリメントには気を付けなければならない事を貴方は認識しているか?

スーパー・オキシド・ジスムターゼ(SOD)編

21

 狭心症、心筋梗塞は心臓を栄養する冠状動脈が過酸化脂質で閉塞する現象である。
 過酸化脂質はコレステロールや中性脂肪といった脂質が、活性酸素によって酸化されたものの総称である。過酸化脂質は主に脂質の不飽和結合に対して一重項酸素やハイドロペルオキシラジカル等が反応して生成すると考えられる。
 中性脂肪由来の過酸化脂質は細胞内でスーパーオキシドアニオンを発生させる。それが核内のDNAを損傷させる作用を持つため、数ある癌発生原因のひとつであると考えられている。
 また近年の研究で、動脈硬化は、血管内膜と中膜の間に蓄積したLDL(低比重リポ蛋白質)コレステロールの一部酸化してできた過酸化脂質が内膜に作用してマクロファージを誘引しアテローム性動脈硬化へと進行することが分かっているが、人間や動・植物には、この増加した活性酸素を除去するSOD(スーパー・オキシド・ジスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼという酵素が存在していて、病気を防ぎ、健康を守ってくれる。
 活性酸素の害を取り除くSODは、40歳を過ぎると力が低下する。
 しかし、これらは分子量3万以上の高分子抗酸化剤であり、分解して吸収され、再度構築されその働きを発揮する。
 そのときの軸になるのが亜鉛イオン、マンガンイオン、銅イオンである。又、血圧や血液さらさらにはマグネシウムイオン化が大切である事を貴方は認識しているか?

ミネラル編

22

 サプリメント(栄養補助食品)は何がいいか?とよく聞かれるが、この飽食の時代には絶食の方が大切である。
 つまり、低分子抗酸化剤(分子量200~400)のビタミンC、ビタミンE、ビタミンB、カロチン、カテキン、ポリフェノール、フラボノイド、ベータカロチン等は緑黄野菜食で十分に取れる。
 現代の野菜は化学肥料が主で野菜類のミネラル不足が問題である。
 ミネラルは重要でその主なミネラルの働きについて以下の事を貴方は認識しているか?

亜鉛
(必要場所)免疫・前立腺・発育。
(生理作用)・DNAや蛋白質の合成に働き、細胞の新生を促す・細胞や組織の代謝に欠かせない多くの酵素の構成成分。
・ビタミンCと共にコラーゲンの合成に関わる・免疫機能に関わる。
・味覚、臭覚を正常に保つ・鉛・水銀等の毒性を弱める。
・インスリンの構成成分・ビタミンAの代謝に関わる。
・アルコール分解酵素の一部になる。
・SOD酵素の成分として活性酸素の除去に働く。
ナトリウム
(必要場所)血液・消化・リンパ管・筋肉・神経。
(生理作用)・カリウムと共に細胞の浸透圧を維持し、細胞内外の物質交換、水分調節等に働く。
・カリウムに桔抗して、筋肉や心筋の弛緩に働く・神経の刺激伝達に働く。
・カルシウムなどのミネラルが血液中に溶けるのを助ける。
・胃酸、腸の消化液の分泌を促して消化を促進する。
・体液のpHを調節する。
カリウム
(必要場所)動脈・骨・心臓・神経。
(生理作用)・ナトリウムと共に、水分を引きつけて細胞の浸透圧を維持する細胞内外の物質のやりとりをする。
・ナトリウムによる血圧上昇を抑制する。
・筋肉の収縮を円滑にする。
・エネルギーの産生に働く。
リン
(必要場所)骨・歯・神経・脳。
(生理作用)・骨や歯をつくる主材料。
・細胞膜を構成する、細胞の成長と分化に働く。
・神経や筋肉の機能を正常にする。
・ビタミンB、Bと結合して補酵素となり、糖質の代謝を促進。
・高エネルギーのリン酸化合物をつくり、エネルギーを蓄える。
・ナイアシンの吸収を助ける。
・大量に摂取すると、カルシウムの吸収や排泄に影響を与える。
・ビタミンDが不足すると利用率が低下する。
カルシウム
(必要場所)血液・骨・歯・心臓・皮膚。
(生理作用)・リン、マグネシウムなどと共に骨や歯を形成する。
・細胞の分裂、増殖、分化に関与。
・神経の興奮を鎮め、精神を安定させる。
・血液の凝固に関与。
・骨格筋、心筋、平滑筋の収縮に関与(心臓の鼓動を保ち、筋肉の収縮をスムーズにする)。
・各種ホルモン(副甲状腺ホルモンー骨を犠牲にして血清カルシウム濃度を維持させる働きをする)。また、唾液、胃液、膵液などの分泌に働く。
・体液、血液の恒常性を維持(微アルカリ性に保つ)。
マグネシウム
(必要場所)動脈・骨・心臓・神経。
(生理作用)・刺激に対する神経の興奮を鎮め、筋肉の収縮を促す。
・ビタミンB群と共に、糖質、脂質、蛋白質の代謝や核酸の合成に関与。
・軟組織にカルシウムの沈着するのを防ぐ。
・カルシウムを骨から出す副甲状腺ホルモンの合成に必要。
・血液を固まりにくくする。
・体温や血圧を調節する。
(必要場所)血液・骨・爪・皮膚・歯・筋肉。
(生理作用)・赤血球のヘモグロビンの構成成分として、酵素の運搬に働く。
・筋肉中では、ミオグロビンの成分として、血液中の酸素を筋肉に取り入れる。
・各細胞では、酸素の成分として酸素を活性化、エネルギーの生産を助ける。
・コラーゲンの形成、カロチンをビタミンAに転換。
マンガン
(必要場所)脳・骨・血液・神経・筋肉・脂質。
(生理作用)・骨の形成に関わる。
・糖質、脂質、蛋白質の代謝に働く多くの酵素を構成・血液凝固因子の合成に必要。
・コレスデロールや甲状腺ホルモン、インスリンの生成に関与。
・神経の刺激伝達に関わる。
・活性酸素を除去する酵素SODの構成成分として、細胞膜の酸化を防ぐ。
(必要場所)血液・骨・血管・成長・脳。
(生理作用)・鉄の利用をよくしてヘモグロビンの合成を助け、貧血を予防(赤血球、白血球細胞の成熟、鉄輪送)。
・コラーゲンの生成に働き、骨や血管壁などを強化する。
・過酸化脂質を分解する酵素SODの構成成分・カドミウム、鉛の毒性を弱める。
セレン
(必要場所)免疫組織・血液・性機能・血管。
(生理作用)・抗酸化物質グルタチオンペルオキシターゼの構成成分(過酸化脂質を分解する酵素の一つ)。
・血液凝固を抑制・水銀、カドミウムなどの有害金属の毒性を軽減。
・抗体産生を促し、免疫機能を高める。
・ガン抑制作用、プロスタグランジン生成に関与。
・精子形成に関与。
・蛋白合成、含硫アミノ酸代謝の促進。
クロム
(必要場所)膵臓・心臓・血管・脂質。
(生理作用)・インスリンの働きを強化して、糖質の代謝を促進。
・脂質の代謝を良くし、血液中の中性脂肪やコレステロール値を正常にする。
リチウム
(必要場所)血液・血管・神経。
(生理作用)・白血球を増加させる。
・血圧降下作用。
・生体リズムの変化。
・自律神経や不随意神経機能に関与(急性鬱病の治療と躁鬱病の再発防止のために用いられる。ごく微量で効果、血液1ml当たり5.5~8.6µg)。
コバルト
(必要場所)神経・血液。
(生理作用)・ビタミンB12K構成成分として働く。
・造血に働く。
・神経の機能を正常に保つ(神経細胞内の核酸や蛋白質などを合成したり、修復する)。
ヨード
(必要場所)甲状腺。
(生理作用)・甲状腺ホルモンを作る材料(ヨードは、甲状腺ホルモンのチロキシンとトリヨードチロニンを作る材料)。
・糖質、脂質、蛋白質の代謝をよくし、基礎代謝を高め、発育を促進する。
・精神活動を敏活にする。
・肝臓でカロチンがビタミンAになるとき必要である。

 事を貴方は認識しているか?

むくみ編

23-1

 浮腫は全身性と局所性に分けられる。

全身性浮腫
栄養障害性浮腫(低アルブミン血漿、脚気)、肝臓性浮腫(肝硬変から)、心臓性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫(糸球体腎炎、ネフローゼ、腎不全)、特発性浮腫(原因不明)、内分泌性浮腫(恒常性機能低下症、月経前浮腫)、妊娠性浮腫(妊娠中毒症)、薬剤性浮腫(ステロイドなどの副作用)。
局所性浮腫
アレルギー性浮腫(ジンマシンなど)、炎症性浮腫(炎症から)、血管神経性浮腫、静脈性浮腫(静脈血栓症、静脈瘤)、リンパ性浮腫。

23-2

 血管外の細胞外液(組織間質液)が組織間隙に過剰な水分が異常に貯留した状態をいう。
 組織間質液が2000ml~3000ml以上に増加すると、臨床的に浮腫として認められる。
 浮腫が発生するには、組織間液と血管内にある体液の、圧力バランスに異常が起こること惹起する。毛細血管内の圧力と、細胞間質液の圧力とのバランスが崩れて、血管内圧力が増大すると浮腫が発生する。
 組織間質液の量は、毛細血管壁を介した体液の流出と吸収、および組織間質液のリンパ系からの流出のバランスによって一定に保たれている。
 浮腫の改善:細胞内(血管内)と細胞間質液(血管外体液)のイオン交換を促進し、細胞間質液のイオン濃度を高める。またイオン濃度を高める酵素を活性化させることで改善していく事を貴方は認識しているか?

24

 慢性筋肉疲労によって血管、リンパ管が圧迫されて浮腫みが起こる場合と、血管壁、リンパ管、組織のグリセリンや脂肪酸に体内静電気が蓄電され、静電気(-)の力によって水の水素側の(+)部分が引っ張られ、それが連鎖的に起こることにより水分の停滞をおこし浮腫みになる。
 又、重力がむくみを引き起こす。長い間立ち続けていると、足がむくんで来るのは、重力に逆らって足の血液を心臓に戻すのに大きな負担を強いられるからである。人類が立ち上がって二足歩行を始めた瞬間から、足のむくみとは無関係ではいられなくなった。ちなみに、無重力状態では逆に上半身がむくみやすくなる。スペースシャトルで宇宙に行った最高齢の宇宙飛行士ジョン・グレン氏も、宇宙での最初の数日は顔がむくんでいたという。
 裸足で大股で40分以上歩くことにより足の浮腫みが解消される事を貴方は認識しているか?

経絡編

25

 東洋医学でいう経絡の経は経脈を経絡の絡は絡脈を表わし、古代中国の医学において、人体の中の気血榮衛(気や血などといった生きるために必要なもの。現代で言う代謝物質)の通り道として考え出された。
 経脈は12の正経とよばれるものと、8の奇経とよばれるものがある。
 正経は陰陽で分類され、陰は太陰、少陰、厥陰けっちんの3陰に、陽は太陽、陽明、少陽の3陽に分けられ、手、足それぞれに3陽3陰の属する経脈が割り振られて計12脈になる。
 そして、陰経は臓に属して、陽経は腑に属する。
 奇経の中で任脈、督脈以外は経穴を持たず、正経の中の2、3経に連なって走行している。任脈、督脈だけは独自の経穴をもっている。
 経脈には経別と呼ばれるものもある。絡脈は15絡脈とその他の絡脈、その中でさらに分かれて小さくなった孫絡がある。その他、五臓六腑を纏わない経筋と呼ばれるものもある。
 上記全てをあわせて、経絡といいい、気(血やエネルギーを含む)の流れるルートとされるものである。経絡は常に動いているという。
 簡単にいうなら目に見えない電線のようなものであり、経穴は変電所のようなものである。
 電気が送電されない場合は鍼灸や按摩、マッサージで解消できる場合が多い事を貴方は認識しているか?

神経編

26-1

 神経は情報伝達の役割を担う。
 情報の統合のため体正中部に集合して存在する中枢神経系と、中枢外に存在し、個別に線維として認識される末梢神経系(神経)とに分けられる。
 神経細胞の核を含む部分は核周部と呼ばれる。
 神経細胞は多数の突起を持つが、これらは核周部に向かって情報を運ぶ樹状突起と、核周部から離れた方向に情報を運ぶ軸索とに分類される。
 軸索の末端は他の神経や効果器官とわずかな空間(50,000分の1mm)を隔ててシナプスを形成する。
 1つの神経細胞内を膜電位の変化により情報が運ばれることを伝導という。
 軸索末端に達した電気的変化が細胞膜の微細構造的変化(開口分泌)を起こして、特有な物質が放出されて情報が運ばれることを伝達と呼んでいる事を貴方は認識しているか?

26-2

 神経を分類するには一長一短がある。
 上にあげた中枢と末梢の名称は構造的な区別による。これを更に推し進めると、脳神経、脊髄神経のように、どの部分から神経が出ているかの細分に続く。しかし中枢と末梢は実際には切れ目なく続いている。
 機能的には、運動神経(体および内臓)と知覚神経(体および内臓知覚)に大別されるが、内臓の運動・知覚に関係するものは、自律神経としてまとめられ、更に自律神経は交感神経と副交感神経とに分けられる。
 しかし、純粋に1つの機能を持った神経が束ねられたものは少なく、機能的に異なる神経が混在することから、神経の分類は複雑である。神経細胞や軸索が単独で存在することは少なく、集団をなすことが多い。
 一定の機能を持つ神経細胞の核周部が、中枢において集まった場合、この集団を神経核と呼び、末梢では神経節という名で呼んでいる。
 中枢の核や、末梢の神経節に出入りする神経線維も、まとまって走行することが多いが、各神経線維は直接接するのではなく、神経膠細胞(neuroglia)によって支持されたり、被覆・絶縁されたりしている。
 神経軸索を直接被覆するグリア細胞として、有髄神経の鞘を作り、跳躍伝導に寄与することにより、神経の伝導速度を飛躍的に早めているシュワン細胞(中枢では、希突起膠細胞)が有名である。

26-3

 末梢では、神経線維は間節や筋肉周辺を走るために、体の運動に伴った伸張・変形が起こる際に、線維をどう守るかが重要である。
 肉眼的に認められる神経は、グリアに被覆された神経軸索の束が、更に膠原線維により、神経上膜・周膜・内膜と、三重に取り囲まれた構造物として存在するのである。このようにして末梢神経が多少牽引されても、コラーゲン線維の抗張性により保護される。
 中枢神経は、多くの場合強固な骨(頭蓋・脊柱)内に格納され、変形することはほとんどないので、コラーゲン成分の少ない部分として知られている。内分泌を通じた情報伝達に比較して、目的の領域だけに極微量の伝達物質が作用するので、作用は限局的である。
 シナプス間隙には、伝達物質を分解する酵素が存在する。
 伝達速度が非常に速く、効果は短時間で終わるために、刺激は短時間に反復可能となり神経が短時間で微細な調節を担う。
 しかし、神経の伝達スピード(140m/秒)では複雑な体勢を維持することは難しい。そこで、体は体液バランスで体勢維持をしている。直立姿勢の維持は、神経を経由した筋肉の働きだけでは不可能でる。体内の臓器や液体成分の移動が寄与している。臓器が動く例としては、心臓の位置は仰向きとうつ伏せでは前後に最大約6cm動いている。

26-4

 姿勢に応じて臓器が動くということは、生活習慣や職業による固定的姿勢が臓器に影響を与え、体内の体液バランスも移動するという事を貴方は認識しているか?

27

 自律神経系は交感神経、副交感神経からなっている。交感神経系は自律神経系の1つである。
 闘争と逃走の神経で激しい活動を行っている時に活性化する。
 伝達物質はアドレナリン、ノルアドレナリンで受容体はα受容体(α1、α2)、β受容体(β1、β2)である。
 臓器に対する効果は瞳孔→散大、心臓→血圧↑、心拍数↑、心収縮力↑、血管→収縮、気管支平滑筋→弛緩、汗腺→発汗、膀胱→弛緩、膵臓→(膵液の分泌)抑制、立毛筋→収縮である。
 副交感神経系も自律神経の一つである。
 神経伝達物質はアセチルコリン、ムスカリンで受容体はムスカリン受容体(M1、M2、M3)である。
 臓器に対する効果は瞳孔→収縮、心臓→血圧↓、心拍数↓、血管→拡張、気管→収縮、膀胱→収縮、消化管運動→亢進であり、相反する作用を有しており、副交感神経優位の方がリラックスする事を貴方は認識しているか?

28

 副交感神経は主に迷走神経(迷走神経:Vagus nerve)は、12対ある脳神経の1つであり、第X脳神経とも呼ばる。
 脳神経の中で唯一脳幹から発し、腹部にまで到達する。迷走神経は体で一番重要な神経であると言える。迷走神経の「Vagus」とは中世のラテン語で、放浪している事を意味する。
 首から横行結腸の3分の1までのほとんど全ての物の運動神経と副交感性の知覚神経が迷走神経であり、さらに、心拍数の調整、胃腸の蠕動運動、発汗や発話等にも関与する。
 また、胸腔内で反回神経を分岐し、これは上行し口蓋帆挙筋、耳管咽頭筋、茎突咽頭筋、口蓋舌筋、口蓋咽頭筋、上咽頭収縮筋、中咽頭収縮筋、下咽頭収縮筋等を支配している。
 このことは、口でも迷走神経が多くの筋肉を支配し、発話や咽頭を開くことに極めて重大な役割を担っていることを示す。また、この神経は外耳や髄膜の一部からいくらかの刺激を受ける。
 として仙骨部から出るものと頚椎から耳に多く存在し、顎間接症、肩こり、腰痛があると交感神経の興奮が起こる。
 その電位は微弱であるが優位になるとイライラする。その時の大まかな電位は約1~10μV、10μV~60μVで、α波で50μVである。最高に興奮している時、約600μワットである。
 病気で自殺する人の多くは、癌やうつ病を除き、副交感神経より交感神経優位になり、腰痛、顎間接症に自殺患者が多い事を貴方は認識しているか?

アップライトキネシオロジー、O-リングテスト

29

 有名なテスト方法である。ニューヨークの大村博士が「アップライトキネシオロジー」(筋肉の反射)という本からヒントを得て考案した。
 脳には信号の中継場所がある。異常な部分を刺激すると、異常があるという信号が脳の筋肉をコントロールする部分に伝わり、筋肉の力が弱まる。
 そのメカニズムは膜電位で説明が付く。膜電位とは細胞の内外に存在する電位の差のこと。すべての細胞は細胞膜をはさんで細胞の中と外とでイオンの組成が異なっており、この電荷を持つイオンの分布の差が、電位の差をもたらす。
 通常、細胞内は細胞外に対して負(陰性)の電位にある。神経細胞や筋細胞は膜電位を素早く動的に変化させる事により、生体の活動に大きく貢献している。そのため、膜電位とはこれら神経細胞や筋細胞の専売特許であるかのように誤解される事も多い。
 しかし現実には、全ての細胞において膜内外のイオン組成は異なっており、膜電位は存在する。たとえばゾウリムシの繊毛の打つ方向の制御は膜電位の変化によって制御されている。また植物細胞において有名な例としては、オジギソウの小葉が触れる事により閉じるのも、オジギソウの細胞の膜電位の変化によるものである事が知られている。
 このように、膜電位とその変化は、単細胞生物や植物細胞にさえ存在する生物共通の基本原理である。この幕電位を活用したものがアップライトキネシオロジーやO-リングテストである。つまり、神経細胞が脳に伝達し脳から命令を受けた筋細胞が膜電位を素早く動的に変化させる特性の活用であると解釈できる事を貴方は認識しているか?

脳編

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 ヒト・動物の脳は、常に様々な周波数からなる電気の振動を発生している。
 周波数帯域ごとに以下のように名前が付けられている。

 (注)βとγ帯域の境界の周波数は28Hzとするものなど諸説ある。
 一般に健常者では、安静・閉眼・覚醒状態では後頭部を中心にα波が多く出現する。
 また睡眠の深さ(睡眠段階)脳波の周波数などに基づいて分類されている。
 δ(デルタ)、θ(シータ)、α(アルファ)を多く出している方が精神的に安定である。それは、風が送られるような刺激でも方向が正しければ発生しやすい。
 つまり、神経の伝達方向に向かって拍車をかける方向にすばやく刺激することである。その方向は足の勇腺から始まり背部から頭頂をへて胸部から腹部、足の方向に流れる事を貴方は認識しているか?

31-1

 医者は誤診しても治療を間違わなければ罪は問われない。俗に言う当らずといえど遠からず、でよい。政治家の公約と同じである。
 医者の専売特許は「自律神経失調症ですね。」「更年期障害ですね。」「病気と仲良く付き合いましょうね。」「骨粗鬆症(骨形成速度よりも骨吸収速度が高いことにより、骨に小さな穴が多発する症状)ですね。」をいう事を貴方は認識しているか?

31-2 骨粗鬆症

 背中が曲がる骨の変形、骨性の痛み、さらに骨折の原因となる。
 骨折は一般に強い外力が加わった場合に起こるが、骨粗鬆症においては、日常生活程度の負荷によって骨折を引き起こす。
 骨折による痛みや障害はもちろん、大腿骨や股関節の骨折はいわゆる高齢者の寝たきりにつながり、生活の質(QOL)を著しく低くする。
 骨粗鬆症は、中年以降に見られ、患者の8割は女性である。日本においては1000万人、アメリカ合衆国では3000万人に症状が現れていると考えられている。
 骨は建築物に用いられる鉄骨などとは異なり、常に骨芽細胞と破骨細胞によって、形成、吸収のバランスが保たれている。
 高齢の女性においては性ホルモンの一種エストロゲンの産出量が閉経後に急速に低下する。エストロゲンには骨芽細胞の活動を高める作用があるため、閉経によって骨粗鬆症へと進みやすい。さらに女性は男性に比べてもともと骨量が少ないため、形成・吸収のバランスが崩れたときに、症状が表面化しやすい。
 言い換えれば、治せない事の弁解に使う場合が多い事を貴方は認識しているか?

脳脊髄液編

32-1

 脳脊髄液とは、脳室系とクモ膜下腔を満たす、リンパ液のように無色透明な液体である。略して髄液とも呼ばれる。
 脳室系の脈絡叢から産生される廃液であって、脳の水分含有量を緩衝したり、形を保つ役に立っている。
 脳脊髄液の循環は脳脊髄液を産生する脈絡叢は、側脳室、第三脳室、第四脳室のいずれにも分布する。
 脳室系は第四脳室のルシュカ孔・マジャンディ孔以外に出口がないので、脳室系の中で産生された脳脊髄液はその唯一の出口に向かって流れる。
 すなわち、側脳室からはモンロー孔を通って第三脳室に流れ、第三脳室からは中脳水道を通って第四脳室に流れ、第四脳室からはルシュカ孔・マジャンディ孔を通ってクモ膜下腔に流れる。ごく少量が中心管を通って脊髄を下る。
 頭蓋内では、クモ膜にクモ膜顆粒と呼ばれる突出があり、硬膜を貫いて隣接する静脈洞に入っている。
 クモ膜下腔の脳脊髄液はクモ膜顆粒から静脈に流れ込む。クモ膜下腔の中で大孔(大後頭孔)を抜けて脊柱管に入った脳脊髄液は、脊髄を取り巻く静脈叢から静脈に入るか、脊髄神経の神経鞘の中を流れて最後にはリンパ液と混ざる。
 1996年以来、クモ膜顆粒から吸収されるというだけでは脳脊髄液の動態を説明しきれない。
 脳に分布する毛細血管が脳脊髄液を吸収するという説を唱えている事を貴方は認識しているか?

32-2

 2005年には脳脊髄液が篩板から嗅神経とともに出て、鼻腔粘膜下のリンパ管に回収されるとした上で、三叉神経など、ほかの脳神経についても同様のことが起こっている可能性を挙げている。
 脳脊髄液は脳と脊髄を満たすためその濁りは脳神経にも影響し、神経伝達を阻害するおそれがある。
 そこで脳脊髄液の循環を促進しリンパ液のように無色透明な液体にしなければ漏電しパニックに陥る。
 脳脊髄液を正常な保つと脳神経も回復する事を貴方は認識しているか?

33

 低髄液圧症候群、つまり硬膜から髄液が漏れ出す脳脊髄液減少症が最近の研究で交通事故や転倒など鞭打ち状態になった時に引き起こされる、いわゆる鞭打ち症が原因の一つであると指摘され始めた。
 有効な治療法の一つとして自己の血液を硬膜の損傷箇所から注入して、その凝固で穴を塞ぐブラッドパッチ法が挙げられるが、現時点では、交通事故などによる鞭打ち状態と脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)発症の関連が詳しく解明されていないので健康保険は適用されない。また、事故の加害者側の加入している保険からもブラッドパッチに関わる治療の補償費用支払いを拒否されることが多い。
 又、鞭打ちは背骨のずれの現象の総称であり、事故以外でも首が大きくふれると背骨と頚椎がずれ、そこに関連する筋肉が影響を受ける。特に低気圧のときに筋肉の気圧調整機能が筋反射の影響で低下しているため症状が現れやすい。
 そこで背骨の違和感のあるところは平素から揉む事が大切であるが、そのときには棘突起部分からはじめると横突起の細筋肉が弛緩するためそこから揉むのが効率的である事を貴方は認識しているか?

34-1

 背骨の位置異常が脳脊髄液の循環を阻害するため脳疾患を助長し、背骨を治すと症状が軽減する。又、背骨の位置異常は筋肉の位置異常、慢性筋肉疲労、片方噛みが大きく影響し助長する事を貴方は認識しているか?

34-2

 病気の予防・治療法として、体幹重力軸を作るには頭頂部から圧を加える事が大切である。
 水をホースから遠くに飛ばす場合、先をつぼめるとより勢いが増す。
 この原理を使い、堀が考案した。この方法はいたってシンプルである。
 ビンを頭丁部に載せその場足踏みをするだけである。
 効果絶大で有る。
 その場足踏みの時間は約40分間としている。歩行時間が30分を超えないと効果がほとんどみられず、40分を超えると疲労を訴える人が多くなる。
 うつ病、パニック症候群、その他には必要不可欠ある事を貴方は認識しているか?

34-3

 脳脊髄液循環は心臓とは無関係な循環である。
 脳脊髄液循環に必要不可欠な運動は尾骨運動のポンプ作用である。
 そこで、カンナの刃を出すときは台の尻のほうを叩き、引っ込めるときは台の頭のほうを叩く。このようなカンナ効果が期待できるのは尾骨である。仙骨を軽く叩き、尾骨を自由運動させることが大切である。
 この脳脊髄液循環は体液循環とは無関係に動くので体は元気でも精神的に不安定な人もいる事を貴方は認識しているか?

35-1

 竹踏みにより、背部を伸ばす事は全身の筋肉を弛緩させるためにも大切である。
 土踏まずに竹を置き北を向いてカカトを付けて立つ、フクラハギから全身をストレッチする。出来るだけ竹を使用する事。
 竹のポジションは男性の場合は西から東に向けて置く。女性の場合は東から西に向けておく。
 これは、竹には細かい繊維が走っているため生命科学論では場を切る力が強いと言われ、体調を調整するのに良いと言われている事を貴方は認識しているか?

35-2 参考

 ストレッチは、関節の動作をスムーズにする目的で、筋肉などの組織を引っ張ったり、伸ばしたりする運動のことである。ストレッチを行うことをストレッチングという。
 ストレッチという言葉は、1960年頃にアメリカで発表されたスポーツ科学の論文中で使われ始め、1970年代後半より急速に概念が広がった。
 今日ではスポーツにおけるウォーミングアップ、クールダウンの中で盛んに行われ、スポーツを行う上で非常に重要な役割を果たしている。現在知られているもので、1980年代にアメリカでボブ・アンダーソンらが発表した静的ストレッチ、所謂スタティックストレッチ、動的な要素の強いバリスティック・ストレッチングが存在する。
 目的:人間は同様の姿勢を長時間とり続けると疲労が蓄積し、関節や筋肉が硬直し健康上好ましくないため、定期的に体を動かす動作が重要である。
 これがストレッチの基本であり、運動の有無に関わらず入浴後などに日常的に行うことで理想的な状態を維持できるとされている事を貴方は認識しているか?

35-3

 方法:ストレッチを行う方法は様々であるが、基本は普段硬直している筋肉に刺激を与える姿勢を取ることである。例えば開脚によって股関節の、前屈によって脹脛の筋肉を伸ばす運動などある。
 ストレッチを行う際はストレッチングマットなどを下に敷きながら行うと、体に無理な負担を掛けずに行うことができる。
 ストレッチはゆっくり姿勢を変えていきながら筋肉に刺激を与える。
 効果:ストレッチを行うことで体が柔軟になり、運動を行う際にも動きを自然に行うことができる。
 硬直化した体でスポーツを行うと、脳で考えた動きに体がついてこない瞬発力が欠けた状態になってしまうだけでなく、捻挫や肉離れを引き起こしやすいなど危険な状態であるため、スポーツを行う際には柔軟性が必要となってくる。
 しかしストレッチを行いすぎることは逆に体にとって良くないことである。
 ストレッチにより無理に体を伸ばそうとすれば神経細胞を傷つけてしまうこともあるほか、筋肉を構成する細胞に過度の負担をかけ、傷んだ細胞の回復能力をも低下させることに繋がることがある。
 そのためストレッチはあまり力を入れすぎずに、段階を踏みながら自分に合ったストレッチを行うことが重要である事を貴方は認識しているか?

35-4

 竹踏みをした後にビンに水を入れてを頭頂部に乗せ、両手で首を挟むようにしてビンを持ちその場足ふみをするのが効率的である。
 水は流動体で重力が一点集中するため、重力軸が狂わない。
 又、竹踏みにより尾骨筋も弛緩し、その場足踏みにより、尾骨運動がしやすくなり、脳脊髄循環が改善される。
 この時の水は300g、600g、900g、3kg、6kg、9kg……30kgという具合に3の倍数が効率的で、ビンは丸いほうが効率がよい事を貴方は認識しているか?

35-5 参考

 重力は、天体(特に断りの無いときには地球)の表面上にある物体が、天体自体から受ける力のこと。また、万有引力のことを重力ということがある。特に素粒子物理学分野においてはもっぱら重力相互作用という言葉が用いられる。万有引力と天体の自転にともなう遠心力との合力である。
 国際度量衡会議では標準重力加速度の値をg=9.80665m/sと定義している。
 ただし、重力の大きさは場所により違いがあり、赤道上では9.7799m/sと最も小さくなり、北極、南極の極地では9.83m/sと最も大きくなる。
 赤道と極地との差の主な理由は自転による遠心力であるが、自転以外にも地殻の岩盤の厚さ、種類、地球中心からの距離などによる影響も若干受ける。このため、重力を精密に測定し、標準的な重力と比較することで地殻の構造を推定することができる。
 測定:測定手法には絶対重力測定と相対重力測定があり、日本では国土地理院が日本重力基準網として基準重力点を設定している。

36-1

 脳脊髄循環異常は頭痛、嘔吐、痙攣、徐脈、精神症状、視神経乳頭の浮腫・鬱血、外転神経麻痺などの症状が現れる。そこを通る脊髄神経とは、末梢神経のうち、脊髄から分かれて出るものを指す。
 末梢神経は脊髄神経と脳神経に分かれるが、脳神経は迷走神経を除いて頭頸部にしか分布しないので、四肢・体幹を支配する神経はほぼすべて脊髄神経である。狭義には脊柱管から前根と後根が出て合わさるところから、前枝と後枝に分かれるまでの部分を指す。
 脳脊髄が濁れば不安障害(不安を主症状とする精神疾患全般の事を差す)。

36-2

 不安とは、明確な対象を持たない恐怖の事を差し、その恐怖に対して自己が対処できない時に発生する感情の一種である。
 不安が強く、行動や心理的障害をもたらす症状を総称して不安障害と呼ぶ。この障害により発汗、動悸、頻脈、胸痛、頭痛、下痢などといった身体症状として現れる事がある。
 不安障害に分類されうる病気:恐怖症性不安障害、広場恐怖、社会恐怖(社会不安障害)、対人恐怖症(注:文化結合症候群)、他の不安障害:パニック障害(強い不安感を主な症状とする精神疾患のひとつ)、パニックアタック(panic attack)、パニックディスオーダー(panic disorder)とも呼ばれる。従来、急性不安神経症と呼ばれていた慢性疾患で、panic disorder からPDと略記される場合もある。かつては全般性不安障害とともに不安神経症と呼ばれていたが、1992年に世界保健機関(WHO)の国際疾病分類によって独立した病名として登録された。
 過敏性腸症候群、全般性不安障害、混合性不安抑うつ障害、強迫性障害、重度ストレス反応および適応障害:PTSD(心的外傷後ストレス障害:Post-Traumatic Stress Disorder)とは、心に加えられた衝撃的な傷が元となり、後に様々なストレス障害を引き起こす疾患の事である。
 心の傷は、心的外傷トラウマと呼ばれる。
 トラウマには事故・災害時の急性トラウマと、虐待など繰り返し加害される慢性の心理的外傷がある。地震、洪水、火事のような災害、または事故、戦争といった人災や、テロ、監禁、虐待、強姦など犯罪による被害によって生じる急性ストレス障害、適応障害、一般身体疾患による不安障害、物質誘発性不安障害、特定不能の不安障害などがある。
 うつ病(気分障害の一種であり、抑うつ気分や不安・焦燥、精神活動の低下、食欲低下、不眠などを特徴とする精神疾患である。あまり生活に支障をきたさないような軽症例から、自殺企図など生命に関わるような重症例まで存在する。うつ病を反復する症例では、20年間の経過観察で自殺率が10%程度とされている。)、自律神経失調症、症状が違うが原因は尾骨運動不全、体幹重力異常、非加重症候群に起因する場合が多い事を貴方は認識しているか?

血管編

37

 血液は約1分間で約10万km(62,000マイル=99,779km、約10万km)(1マイル=1,760ヤード=1,609.344m)を移動する猛スピードである。
 血管の総距離は約10万kmである。1回の心拍で出る血液は約70ml、1分間の心拍数は約70回、体重の4.5%~5%が血管を流れている血液量である。100kgの人で血管を流れている血液量は4,500~5,000mlあり、仮に4,900mlとして、4,900ml÷(70ml×70回)=1分で全身を移動する。
 10万kmを1分で移動するという事は、血液が時速600万kmという猛スピードで移動している事を貴方は認識しているか?

筋肉編

38

 血管は、血液を身体の各所に送るための通路となる管。
 全身へ酸素や栄養分、老廃物、体温(恒温動物の場合)、水分を運ぶ。
 血管中の血液の流れる方向は普通一定しており、血管には心臓から出る血液を送る動脈と心臓へ戻る血液を送る静脈がある。
 血管は標準的体型のヒトであれば凡そ62,000マイル(1マイル=1,760ヤード=99,779km)、約10万kmまで広がる。
 大きい血管であれば直接栄養が取れず、栄養供給用の毛細血管もある。
 毛細血管では内皮層は極僅かであり、稀に結合組織を含む程度である。
 血管は能動的に血液輸送しない(感知できる程の蠕動運動はしない)が、動脈(或る程度なら静脈も)は自律神経による筋層収縮によってその内径を調節し、下流臓器への血量を変えることができる。
 血管拡張と血管狭窄は体温調節のように互いに拮抗的に働く。
 酸素(赤血球のヘモグロビンに結合)は血液によって運ばれる養分のうち最も生体に重要である。肺動脈から離れた全ての動脈では、ヘモグロビンは殆ど(95~100%)酸素で飽和している。
 一方、肺静脈から離れた静脈では70%ほどに不飽和化するが、肺循環経由でこの値は戻される。
 血管に於ける血圧は通例、水銀ミリメートル(mmHg)で表される。
 心臓から送り出される血液が通るのが動脈、心臓へ戻る血液が通るのが静脈である。
 動脈と静脈は、基本的には同じような構造であるが、動脈は圧力がかかるため壁が厚くなっている。静脈は壁が薄く逆流しないように弁が付いている。大抵の場合、静脈が体表側を通り、動脈はより内側を通る。
 動脈血と静脈血の違いは酸素含有量の差であり、動脈血は酸素を多く含み鮮やかな赤をしている。静脈血は酸素を失い、どす黒い色になっている。
 血管系:多くの動物では、血管は全身に渡って互いに繋がり、血管系あるいは循環系をなす。血管系は動物の分類群により構成が異なり、開放血管系、閉鎖血管系の2種類がある。
 開放血管系:動脈、静脈からなる。心臓から繋がる動脈は体の各部に伸びてそこで口を開く。動脈から流れ出た血液は、直接細胞間を経由し(毛細血管がない)、静脈へ戻る。節足動物、軟体動物などの動物群に見られる。単層扁平上皮で構成される。
 閉鎖血管系:動脈、静脈、毛細血管からなる。動脈から流れ出た血液は、毛細血管を経て静脈へ戻る。血液は血管内に閉じこめられている。血漿や白血球は血管壁から出て、周囲の細胞との間を埋めるので、これを組織液といい、血液と細胞との間の物質の運搬などを担う。
 人間は閉鎖血管系である事を貴方は認識しているか?

毛細血管編

39

 毛細血管は、動脈と静脈をつなぐ細い(直径約10μm以下)の血管。毛管、毛細管とも呼ばれる。閉鎖血管系にのみ存在する。
 組織細胞と物質をやりとりするため壁は薄く、1層の内皮細胞のみで構成されている。
 動脈、静脈から無数に枝分かれし組織に網の目のようにはりめぐらされる。
 直径8~20μmで、白血球、血漿等が血管細胞の隙間を通じて移動、 ガス交換・栄養分・老廃物の運搬等を行う。
 毛細血管は形態学的に連続性毛細血管、有窓性毛細血管、類洞に分類される。
 循環器系:心臓(左)→大動脈→動脈→細動脈→毛細血管→細静脈→静脈→大静脈→心臓(右)→肺動脈→肺→肺静脈→心臓(左)
 リンパ管はリンパ球を運搬する道筋でリンパ液は無色透明な綺麗な液体である。
 リンパマッサージで老廃物をリンパ管が持っていくような錯覚に陥りがちであるが、老廃物を運搬するのは毛細血管からで、リンパ管では殆どない事を貴方は認識しているか?

リンパ管編

40-1

 リンパ系は、リンパ器官(リンパ節、リンパ管、胸管など)からなる複雑なシステムで免疫系において大きな役割をはたす。
 リンパ系には3つの機能がある。

  1. 組織から余剰になった液を取り除く。
  2. 消化吸収された脂質を循環系まで運ぶ。
  3. 免疫担当細胞(リンパ球、単球、抗体を産生する形質細胞)の産生をする。

 リンパ液の元は毛細血管から漏出した血漿が細胞間隙にて組織液となったものである。血漿は静水圧によって毛細血管から押し出され、組織液に混じる。
 ほとんど(90%程度)の組織液は浸透圧(浸透圧は化学の用語であり、半透膜をとおして濃度の低い溶液から濃度の高い溶液に溶媒が移動するように働く圧力のことを指す。溶液が持つ、溶媒を引き込む力ともとらえることができる。)によって血管内に戻るが、一部(10%程度)は細胞間に残り、組織液の量は次第に増加する。その結果、余分にできた体液はリンパ管の中に拡散し循環系に戻される。
 つまり、リンパ液はリンパ系にとりこまれた組織液そのものである。

40-2

 リンパ液の循環は第二の循環系として機能している。
 リンパ系ではリンパ節の白血球が体を癌細胞、真菌、細菌、ウイルスから守っている。
 心臓を中心とした閉じた管からできている血管系と違って、リンパ系は開放循環系である。リンパ系にかかる圧力は低く、液の流速も遅い。リンパ系の圧力は蠕動、骨格筋の収縮によってもたらされ、リンパ管には静脈と同じく、逆流防止の半月弁がある。
 リンパ液の移動は主に骨格筋の収縮を原動力とするが、周期的な管壁の収縮もリンパ液のリンパ管への移動を助ける。
 毛細リンパ管は集合しつつ次第に太くなり、右の上半身からのリンパ液は右リンパ管に、他の部位からのリンパ液は胸管に集まる。これらは右及び左の鎖骨下静脈に流れ込み、血液循環系と合流する。
 リンパ管は消化管の表面に沿って分布する。
 小腸で吸収された栄養素はほとんどが肝門脈を通って肝臓に流れ込みそこで処理されるが、脂質はリンパ液に乗って胸管を通り静脈まで運ばれる。
 脂質は一旦体循環に乗った後で肝臓において処理される。

40-3

 リンパマッサージで老廃物を運び去ると言うが間違いである。
 体液循環や血液循環で酸素、二酸化炭素、栄養素、老廃物が運ばれ、リンパ管で組織から余剰になった液を取り除き消化吸収された脂質を循環系まで運ぶ、免疫担当細胞(リンパ球、単球、抗体を産生する形質細胞)の産生をしている事を貴方は認識しているか?

41

 浸透圧は化学の用語であり、半透膜をとおして濃度の低い溶液から濃度の高い溶液に溶媒が移動するように働く圧力のことを指す。
 溶液が持つ、溶媒を引き込む力ともとらえることができる。
 半透膜、すなわち溶媒(小さな分子)だけを透す膜で隔てられた2室に濃度の異なる2つの溶液があると、濃度の低い(溶質分子の密度が相対的に低い)溶液から濃度の高い(溶質分子の密度が相対的に高い)溶液に移動する溶媒分子の数は逆向きのものより多くなる。これは、溶液中に存在する溶質分子が溶媒分子の移動を阻害するためである。
 結果として、溶媒は濃度の高い溶液のほうへ移動し、ある平衡位置に達する。
 浸透圧π[atm]は次の式で表わされる(ファントホッフ(van't Hoff)の式)。
 π=MRT(Mはモル濃度[mol/dm]、Rは気体定数[atm・dm/K・mol]、Tは温度[K]である)。これは理想気体の状態方程式と同じ形をしている。
 生物における浸透圧は生物においては、細胞膜は半透膜である。
 細胞内の溶液と浸透圧が等しい食塩水を生理食塩水と呼び、ヒトの場合その重量パーセント濃度は約0.9%である。また生理食塩水にカリウムなどを入れ人間の体液に近づけた液をリンゲル液と呼ぶ。
 水道水などで目を洗う際にしみて痛くなるのは、この浸透圧の作用による。濃度が0の真水や水道水に比べて眼球の細胞内の溶液の濃度が高いため、外側の水分子が細胞内へ移動して細胞が膨張し、その時に痛みを伴う。そのため目薬などの点眼薬は、浸透圧を生理食塩水に合わせ、目にしみないように作られている。
 自然界の生物に於いては、淡水は細胞内より浸透圧が低く、海水は浸透圧が高いので、それぞれに浸透圧調節が必要となる。
 動物においては排出器の役割の一つである。
 細胞の半透膜が目詰まりを起こし、浸透圧機能が作用しない場合があり、その部位の血液は殆ど動かない部分が存在する。その部分を於血という。これが体調不良の原因になる場合があり、瀉血(欧州ではヒルに吸わせる)により改善する場合が多い事を貴方は認識しているか?

42-1

 リンパ器官を構成する付随的なリンパ組織には胸腺、脾臓、パイエル板、咽頭扁桃リンパ輪、虫垂、赤色骨髄、リンパ節(リンパ節は細網組織から構成されるリンパ洞)と、リンパ球(免疫抗体を産生する細胞)の集まるリンパ小節により成る。
 リンパ小節ではリンパ球の増生が行われ、リンパ洞は濾過装置として細菌や異物を食作用によって処理し、抗体生産も行う。
 病原体などの異物が流入したとき、免疫応答のパターンによっては発赤腫脹を起こしてリンパ節炎を起こすことがある。
 また、癌細胞が組織液に遊離してリンパ管に流入した場合には、当然癌細胞をここでせき止めて殺そうとするが、殺しきれない場合にはそのまま癌細胞が増殖してリンパ節自体に転移が生じることが多い。
 いずれにせよ、リンパ節の異常の多くは、リンパ管系のリンパ節より上流側に位置する末梢組織に、病原体や毒素などの非自己異物の進入、あるいは悪性新生物などの自己起源の非自己異物の発生が起き、それに対する免疫応答が発動したことを意味する。
 主なリンパ節は、

 他にも多くのリンパ節が存在する。
 これらの器官を足場にして、B細胞やT細胞、及びマクロファージ、樹状細胞など他の免疫細胞が体を循環する。
 他にも、細網内皮系と呼ばれるものがある。

42-2

 病原体が体内に侵入したり、体が抗原(スギ花粉のような)に晒されたりすると、抗原がリンパ液に移動し、リンパ液はリンパ管を通って近傍のリンパ節に運ばれる。
 リンパ液の中の細菌、癌細胞といった異物はリンパ節で除去される。
 マクロファージおよび樹状細胞が病原体を貪食・処理し、リンパ球に対して抗原提示を行う。
 病原体を認識するとリンパ節は腫大し、産生された免疫細胞が新たに加わって生体防御にあたることになる。

42-3

 リンパ節は哺乳類の免疫器官のひとつ。
 全身から組織液を回収して静脈に戻すリンパ管系の途中に位置し、組織内に進入、あるいは生じた非自己異物が血管系に入り込んで全身に循環してしまう前にチェックし、免疫応答を発動して食い止める関所のような機能を持つ。
 卵形(または腎臓形)をした1~25mmの大きさの被膜に包まれた小体で、周囲から多くのリンパ管が入り、一部の凹んだリンパ門からリンパ管が出る構造をしている事を貴方は認識しているか?

女性編

43-1

 月経は、成熟した女性の子宮から周期的に起こる、生理的出血である。
 子宮壁の最内層は、子宮内膜と呼ばれる特徴的な粘膜層で、卵巣が分泌するホルモンの影響を特に強く受ける部位である。
 排卵したが、受精(妊娠)しなかった場合、この子宮内膜が剥がれ落ち、血液とともに子宮口、膣を介して体外に排出されるのが月経である。そのため妊娠すると、出産後の数カ月間まで月経は停止する。
 月経は、思春期に始まり(初潮)、個人差はあるが、閉経時期までの間におよそ28日周期で起こる。一般的に、月経と同時かその数日前から不快な症状を感じる女性が多い(月経前緊張症候群、生理痛)。

43-2

 月経と排卵は28日周期で行われる。
 満月の時に排卵、新月の時に月経が基本であるが、月経の狂っている若人が多い。
 それは、月光をさえぎる人工の明かりに長くさらされている事に起因する事が考えられる。
 お月見は女性の不妊症のために考え出された生活の知恵であり、生理不順の人はお月見を薦めることを貴方は認識しているか?

43-3

 閉経時期(更年期)を迎えると、女性の体はホルモン分泌が変わり、月経は不規則になり、やがて停止する。
 多くの場合、50歳前後で閉経する(日本人女性の平均閉経年齢は約50歳である)。それより早く45歳以前に閉経する場合を早発閉経、55歳以上の場合を晩発閉経と呼ぶ。
 閉経をはさむ前後5年ほどの時期を「更年期」と呼ぶ。月経停止以外に、色々な自覚症状をおぼえる女性もいる。この時期を境に男性ホルモンと女性ホルモンのバランスに狂いが生じる。
 今まで女性ホルモン優位で筋肉が柔らかかった人が男性ホルモン優位に変わり筋肉が硬くなる。この現象が体液循環を阻害し、その結果体調不良を感じる。これが更年期障害と考えれば良い。
 又、この時は肌荒れが起こりやすいし、長期間にわたり喫煙を続けると閉経が早くなるという報告がある。
 又、インポテンツは股関節の慢性筋肉疲労により弁の開閉の調整がうまくいかず勃起しない現象である。股関節をよく揉む事により改善出来る。
 又、生理痛は股関節が亜脱臼の状態になるとその場の関連した部位が慢性筋肉疲労になりやすく、女性ホルモンの分泌の盛んな整理中に症状を発生しやすい。
 生理痛のときは股関節を揉むと症状が軽減することを貴方は認識しているか?

好転反応について

44-1 痛みについて

 好転反応の最たるものは、古傷が痛くなる。自分の弱いところが痛くなる。これから悪くなる所が痛くなる場合が多い。
 この現象は筋肉が弛緩し急に血液が流れ出し、組織を押し広げ神経を圧迫し痛みや違和感として感じる場合が多い。
 又、血管の圧迫が取られ血管が広くなる場所と筋硬結があり血管を圧迫し血管の大きさがそのままの場所ができる。弛緩した場所は血液の流れが早く、筋硬結があるところは血液同士ぶつかって血液の交通事故を起こしている所ができる。
 その場所の近くは圧力が増し、痛みとなって現れる事を貴方は認識しているか?

44-2 浮腫みについて

 浮腫む。水がたまる。ような場合は筋肉が弛緩し血管の圧迫がとられ血管が広くなる場所と筋硬結があり血管を圧迫し血管の大きさがそのままの場所ができる。
 筋硬結があるところは圧力まして体液が溜まったり、風船のように血管が膨らみ水分(血漿)が溜まったり、漏れ出したりし浮腫んだり、水がたまったりする。
 そのときは痛いがその場所より心臓に近い直上をよく揉み心臓に血液を戻すようにすることである事を貴方は認識しているか?

44-3 ふらつきについて

 むかつく。気持ちが悪い。眠くなる。だるくなる。めまいがする。動悸がする。冷や汗が出る。脈が速くなる。立ち眩みがする。血圧が上下する。耳鳴りがする。
 これらの現象は、体の循環にあずかっている血液量は一定であるが、筋肉が弛緩した場合には体液循環が促進され他の組織に血液がとられ、脳に行く血液が不足しに現在の血液量では足らない状態になる。その場合は軽い脳貧血状態になり、むかつく。気持ちが悪い。眠くなる。だるくなる。めまいがする。という症状が起こる。
 しかし、組織寛容が起こりしばらくすると改善されるが、本来は約4カ月必要である。その理由は、赤血球の寿命は約120日で、約4カ月すると必要量の血液が生産され快調になる事を貴方は認識しているか?

44-3-1 耳鳴り

 耳鳴りは、実際には音がしていないのにも関わらず、何かが聞こえるように感じる現象。
 一般に耳鳴は、難聴とともに出現することが多いとされている。
 このありふれた病態は、軽い不快感から、不眠、ときにうつ状態など、大小のストレスを引き起こしうる。
 耳鳴りは本人にしか聞こえない自覚的耳鳴と、外部から聴取可能な他覚的耳鳴に分類される。
 急に生じた耳鳴が急性感音難聴の唯一の自覚症状であることもあり、早めに一度は耳鼻咽喉科受診をするべきであると考えられる。また、頻度は少ないものの、脈拍と同調する耳鳴の一部に、腫瘍や血管病変に起因するものがあり、注意が必要である。

44-3-2 耳鳴りの種類

自覚的耳鳴
自覚的耳鳴は本人にしか聞こえることのない耳鳴りである。
病的な耳鳴り
難聴とともに出現することが多く、外有毛細胞の障害がその原因であると想定されているが、明確な原因は不明である。
病院を訪れた耳鳴患者は80~90%程度の割合で何らかの難聴を伴うと報告されている。よって、耳鳴の自覚がある場合、早期に、一度は耳鼻科一般外来を受診し、鼓膜の診察と聴力検査を受けるべきである。難聴の自覚が無くとも軽度の急性感音難聴が背後に存在する場合もある。
慢性の耳鳴は、しばしば強烈なストレスを伴うが、脳腫瘍などから来ているものの場合を除き、生命予後に関わる疾患の一症状であることはあまり無い。しかし、そのストレスは時に絶大になりうることが知られている。
生理的耳鳴り
完全な無音状態で、「シーン」という耳鳴りが聞こえることがあるが、健常な反応であり、病気ではない。
他覚的耳鳴
他覚的耳鳴は外部からも聴取可能な、実際に聞こえる耳鳴である。その正体としては、大小の筋肉の痙攣や、血管病変の拍動などが知られている。このなかで、血管病変が耳鳴の原因である場合には、時に致命的になることがある。心拍に同調した拍動性耳鳴の訴えがある場合には、脳神経外科や耳鼻咽喉科に早期に受診するべきである。

 治療

自覚的耳鳴
急性期には、まず難聴の原因となる疾患毎に推奨されている治療を受けるべきである。たとえば、突発性難聴であればステロイドの内服や点滴、高気圧酸素療法などがその治療となる。
慢性化した耳鳴には、漢方薬の内服、安定剤の内服、局所麻酔薬の注射、鍼灸などの民間療法などが行われるが、確実にこれを消失させることは概ね困難である。
他覚的耳鳴
筋肉の痙攣の場合には抗痙攣薬などが用いられることもある。血管病変などには病変に応じた外科的治療などがなされる。

44-3-3 めまい

 めまいは目が回るようなくらくらとした感覚の総称。(眩暈・目眩)症候学的には以下の3種類に分類できる。

回転性めまい
自分の身体または大地があたかも回転しているかのような感覚。激しい嘔気を感じることがあり、体のバランスを失って倒れることもある。三半規管、前庭神経、脳幹の異常など前庭神経核より末梢の障害で生じる。
浮動性めまい
よろめくような、非回転性のふらつき感。回転性めまいの回復期や脳幹、小脳の異常などで生じる。
立ちくらみ
血の気が引き、意識の遠くなる感覚。実際に失神に至ることもある。起立性低血圧の代表的な症状であるほか、アダムス・ストークス発作でもみられる。

薬事法について

45-1

 薬事法(昭和35年(1960年)8月10日法律145号)とは、日本国における医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器に関する運用などを定めた法律である。

 第1条(目的) この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質、有効性及び安全性の確保のために必要な規制を行うとともに、医療上特にその必要性が高い医療品及び医療機器の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする。

 以上の様に法律で掲示されている目的を達成する為に、薬事法では医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器などの製造または輸入業者と医薬品を調剤する薬局の業務についての行政が承認、確認、許可、監督する方法について取り決められている。
 また、医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の広告について一定の制限を加えている。

45-2 丸山ワクチン

 私が今疑問に思っていることは、丸山ワクチンである。1944年に皮膚結核の治療薬として誕生した薬で、蛋白質を除去したヒト型結核菌から抽出した多糖体・アラビノマンナンを主成分とする。
 発明者丸山千里(まるやま ちさと。日本医科大学名誉教授・元学長、1901-11-27~1992-03-06)の名前から後に「丸山ワクチン」と呼ばれるようになったこのワクチンは、ドイツのロベルト・コッホが1890年に発明したツベルクリン(ヒト型結核菌製剤)にヒントを得ている。
 現在では結核診断用の薬剤として知られるツベルクリンは、もともとは結核の免疫療法として開発されたが、逆に症状を悪化させる結果を招き、治療薬としては失敗であった。丸山はコッホの試みに強い関心を持ち、副作用につながる毒素を特定し、それをツベルクリンから取り除くという発想の下、ヒト型結核菌においては蛋白質が病状を、多糖体が治癒を促進するものであることを突き止めた。
 1945年より丸山は、開発した多糖体を主成分とするワクチンによる治療を開始。皮膚結核、肺結核に対して著しい効果をもたらすだけでなく、やがて結核菌と同族の菌を持つハンセン病にも効果が確認された。これは、ノーベル賞に値する研究と言える。
 丸山はさらに、上述2種の病の患者にはガンが少ないという観察結果をもとに癌治療にワクチンを用いることを決意する。
 そして、昭和40年代以降『癌の特効薬』との噂が一気に高まり、医薬品の承認の手続きより世論が先行し、癌患者やその家族の団体による嘆願署名運動などが行われたが、今日においても医薬品として承認されるには至っていない。
 これについては、丸山ワクチン(申請提出1976年)に先だってクレスチン(認可1975年)、ピシバニール(認可1975年)という類似した癌治療薬が認可されていたことから、阪大の総長であった山村雄一氏の圧力や陰謀等も噂された。
 しかし、その内容は丸山ワクチン潰しとして見るか、クレスチンやピシバニールの不正承認疑惑と言うのか議論が分かれるところではあるが、現在、丸山ワクチンは有償治験薬として中途半端な位置づけがされている。
 なお、放射線療法による白血球減少症の治療薬として認可されている「アンサー20」(ゼリア新薬工業)は、丸山ワクチンと同成分である。
 何故!? ここで問題は、現在の厚生労働省がしたことではないが、全マスコミがこの問題に触れて騒ぎ出した場合(一般人はこの知識がないために騒ぐことはないが)、厚生労働省はタミフル(2007年3月23日)どころの騒ぎではなくなる可能性が高い。
 というのも癌は命に直結する問題で、癌患者は誰しも藁をもすがる思いであるし、死亡率No.1の疾患であり、誰しもが不安に思っている第一であるからに他ならない。

45-3

 話は少しそれたが、医療機器(平成17年3月31日までは、「医療用具」といった。)には副作用があり、副作用の無いものは医療用具にならない。同様にや医薬品も副作用の無いものは認められない。
 例えば、レンコンのすり汁は咳止め効果が高いが、副作用がないためスーパーで購入し、薬局では購入しない。
 つまり、医療用具も医薬品も共に副作用を抑え安全性の確保のために必要な規制を行う法案である。
 当然の事であるが、誰しも病中は薬、医療用具を使用するが、完治してから誰も薬を続けないのが普通である。
 同様に医療用具を平素から使用するのは間違いである事を貴方は認識しているか?

特許と企業秘密

46-1

 赤外線は赤色光よりも波長が長く、ミリ波長の電波よりも波長の短い電磁波全般を指し、波長ではおよそ700nm~1mmに分布する。すなわち、可視光線と電波の間に属する電磁波と言える。
 赤外線は波長によって、近赤外線、中赤外線、遠赤外線に分けられる。
 近赤外線は、およそ0.7~2.5μmの可視光(赤)にほど近い電磁波。可視光線に近い性質を持つため、「見えないが、可視光線に似た性質の光」として応用されている。
 中赤外線は、およそ2.5~4μmという説と10μmの電磁波という説がある。近赤外線の一部として分類されることもある。
 遠赤外線は、およそ12~1,000μmの電磁波である。電波に近い性質も持つ。

46-2

 赤外線は熱を持った物体(絶対温度が-273度:0Kを超える物体)からは必ず放射されている。すなわち熱線としての性質を持ち、高い温度の物体ほど赤外線を強く放射する。
 サンシリーズに使用している赤外線輻射物質は36度で98%以上の高い輻射率を持つ赤外線輻射物質であり、堀の特許(日本、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、中国)であることを貴方は認識しているか?

47

 ドクター・サンシリーズは相転移現象を活用している。
 構造相転移とは、物質の持つ構造(その構造の状態:相)が、外的条件によって他の構造へ相の転移すること。気相、液相、固相間の相転移や、結晶が対称性の異なる構造に変わる現象を構造相転移と呼ぶ。
 構造相転移を引き起こす外的条件としては、温度、圧力、磁場、電場などが考えられる。例えば、同じ物質が圧力を受ける事により緻密化し、異なった性格を有する現象で、石炭がダイヤモンドになる事でも有名な現象を活用していることを貴方は認識しているか?

48

 ドクター・サンシリーズの最も優れた特徴は100万人を癒した記憶生命体エネルギーを記憶させていることである。
 如何なる方法かの詳細は企業秘密であるが、大まかには尿を集めることから始めるのであるが、現在は水洗便所になっているため尿を集めることは困難である。
 堀は大学3年の夏休み(20歳)から約8年を費やし尿の採集を行い。その尿から不純物を取り去り水だけにし、その水だけになったものを1mlづつ取り1,000人分で1Lにし、それを3カ月攪拌しそこから1mlを取り、同じことを繰り返し1万回行い100万人分作成する。そこにニュートラルX(堀が命名)の液体で病気のを経験した水に地球誕生以来、地球の成り立ちを記憶してきた水(薬石にごく微量含まれていた水)を搾り出し(100t以上の圧力で薬石を破壊しそのときに蒸発する水蒸気を採集する100tの薬石で約5mlが採取される)、その水で記憶を変換して行き、病気から正常に移行する過程を踏んだ水を作る。この作業に10年を費やした。
 その水で記憶を金属に転写して行く方法を開発し金属に、赤外線輻射物に記憶を転写させて行く、転写には約6カ月を要する。
 アップライトキネシオロジー、O-リングテストなどで検査すると必ず力が入る。
 単なる金属やアクセサリーとは違うことを貴方は認識しているか?

49-1

 日本睡眠学会で堀がサンリングを親指と薬指に装着するとδ波、α波の領域が大きくなり睡眠をとりやすい状態のなることを発表し、毎日新聞夕刊フジ、その他に掲載された。
 睡眠とは、幅広い脊椎動物にみられる、自発的に生じる静的状態である。睡眠中は刺激に対する反応がほとんどなくなり、移動や外界の注視などの様々な活動も低下する。一般的には、閉眼し意味のある精神活動は停止した状態となるが、適切な刺激によって容易に覚醒する。
 睡眠中に夢と呼ばれるある種の幻覚を体験することがある。睡眠の目的は、心身の休息、記憶の再構成など高次脳機能にも深く関わっているとされる。下垂体前葉は、2時間から3時間の間隔で成長ホルモンを分泌する。放出間隔は睡眠によって変化しないが、放出量は多くなる。したがって、子供の成長や創傷治癒、肌の新陳代謝は睡眠時に特に促進される。
 その他、免疫力やストレス物質の除去などがあるが、完全に解明されていない部分も多い。短期的には睡眠は栄養の摂取よりも重要である。
 ラットを用いた実験では、完全に睡眠を遮断した場合、約10~20日で死亡するが、これは食物を与えなかった場合よりも短い。
 サンリングのデザインは右巻きであり、フリーエネルギーを取り込む方向にまいてある。
 又、断面はU字型の音叉型にしてある事によりマイクロバイブレーションを増幅させるように考案されている。
 又、サイクロンリングはサンリングの計算上2.7倍の力(振動数は一定でトルクが大きい)があることを貴方は認識しているか?

49-2

 制作方法は企業秘密であるが、サンリング、サイクロンリングは形体反磁力を地球内磁場の50分の1~100分の1を持つ特殊な構造になっている。
 この反磁力は地球内磁場の微弱な磁場を交番させ、俗に言う交番磁石と同じ働きを持っている(北を向いたとき、南を向いたときにSNが入れ替わり、西、東のときに0磁場を生み出す)事も、於血のマイルドな促進に一翼を担っている。これは特許申請中である。
 又、装着する部位により良くも悪くも大きく影響する事を自覚しなければならない。装着部位を間違えない知識を付けなければサンリング、サイクロンリングを薦める資格はない。
 例として指が動きにくく、オペをしたがそれでも指は動かなかった女性に体験用のサンリングを装着した。当然であるが、その時は体験用サンリングが会う指に装着したが何も効果がなかった。後日、その女性は2回目のオペがその日の午後4時に決まってた。そこで、違うサイズのサンリングを持っていた別の代理店が的確な指にサイクロン3本とサンリング1本をその日の1時ごろ装着した。その後、2時間ほどで指が動くようになり、その女性は大変驚き、喜び、オペを1時間前にTELで断った。そのとき主治医はこのままでは指は動かなくなると注意を促したが、その女性はオペを断って現在に至っている。しかし、悪くなるどころか段々回復され、約8カ月後には某運送会社の伝票処理をしており、伝票を1日に何百枚も処理し指は現在も正常に動くという。
 同じサンリングでも装着場所により効果は大いに異なる。
 勉強しない者はサンリング、サイクロンリングを進めるのは罪であることを貴方は認識しているか?

49-3

 サンリングフットとサンリングの間の電位差は水分(汗)が表面に少ないとき、約10μA、60μVの活動時の電位になり、電気は最短距離を流れるためリングの形状で背部から指先に流れるように神経の伝達方向と類似するように調整されている。
 この電力は豆電球1つ点灯することも出来ない程の極微量の電力であるが、神経伝達に拍車をかけるには十分で、これはイオン化傾向を用いたものであることを貴方は認識しているか?

49-4

 サンリングフットとサンリングやエレキトルのメカニズムはイオン化傾向の原理を活用している。
 イオン化傾向は、溶液中(おもに水溶液中)における元素(主に金属)のイオンになりやすさの相対尺度をあらわす。電気化学列あるいはイオン化列とも呼ばれる。
 溶液中にある単体と別の元素のイオンとが存在するとき、両者の間で酸化還元反応が生じると、単体は酸化されてイオン化するのに対してもう一方は還元されて単体として析出する。このとき「還元された元素より酸化された元素の方がイオン化傾向が大きい」ということになる。
 どちらが酸化されどちらが還元されるかは酸化還元電位の大小に依存するので、この電位の順に元素を並べたものがイオン化傾向の順となる。
 イオン化傾向が小さいほどイオンは還元され金属として析出しやすくなる。また、イオン化傾向が大きい金属でも融解塩電解などで得ることができる。
 なお、イオン化傾向とは別な指標にイオン化エネルギー(イオン化エンタルピー・イオン化エントロピー)という指標がある。それは原子核に束縛されている電子が電離するのに必要なエネルギー値であり、文字通り原子のイオン化のしやすさの指標である。
 しかし、酸化還元反応の進む方向は単にイオン化エネルギーの大小だけではなく、イオンの溶液中での安定性や電気化学活量など化学平衡として反応が進む方向を決定づける他の因子に大きく影響される。

49-5

 中学や高校レベルの理科・化学では酸化還元反応や化学平衡を詳しく扱わないので、説明を単純化してイオン化傾向は、元素のイオン化の容易さの序列であると定義している場合がある。
 しかし正確には、前述の説明のようにイオン化の容易さではなく、2つの元素のどちらがより酸化され易い(あるいは還元され易い)か、つまり酸化還元反応における化学平衡がどちらに偏っているかの序列である。
 イオン化傾向の大きい順は以下のとおりとされる。
 厳密にはセシウム(Cs)が最大でイリジウム(Ir)・タンタル(Ta)が最小とされるが、既述の通り指標としては正確さを欠くため、ここでは割愛する。
 リチウム(Li)>ルビジウム(Rb)>カリウム(K)>バリウム(Ba)>ストロンチウム(Sr)>カルシウム(Ca)>ナトリウム(Na)>マグネシウム(Mg)>アルミニウム(Al)>マンガン(Mn)>亜鉛(Zn)>クロム(Cr)>鉄(Fe)>カドミウム(Cd)>コバルト(Co)>ニッケル(Ni)>スズ(Sn)>鉛(Pb)>(水素(H))>アンチモン(Sb)>ビスマス(Bi)>銅(Cu)>水銀(Hg)>銀(Ag)>パラジウム(Pd)>白金(Pt)>金(Au)ことを貴方は認識しているか?

49-6

 スリムイヤーは耳にある副交感神経に刺激を与え副交感神経優位にし、リラックスさせるのが目的で、スリムイヤーの形状は神門を押さえマイクロバイブレーション伝達させる特許である。
 迷走神経は、12対ある脳神経の1つであり、第X脳神経とも呼ばる。脳神経の中で唯一脳幹から発し、腹部にまで到達する。迷走神経は体で一番重要な神経であると言える。迷走神経の「Vagus」とは中世のラテン語で、放浪している事を意味する。
 首から横行結腸の3分の1までのほとんど全ての物の運動神経と副交感性の知覚神経が迷走神経であり、さらに、心拍数の調整、胃腸の蠕動運動、発汗や発話等にも関与する。
 また、胸腔内で反回神経を分岐し、これは上行し口蓋帆挙筋、耳管咽頭筋、茎突咽頭筋、口蓋舌筋、口蓋咽頭筋、上咽頭収縮筋、中咽頭収縮筋、下咽頭収縮筋等を支配している。
 このことは、口でも迷走神経が多くの筋肉を支配し、発話や咽頭を開くことにきわめて重大な役割を担っていることを示す。
 また、この神経は外耳や髄膜の一部からいくらかの刺激を受ける。
 つまり、口呼吸の手助けを神経的に行うことを貴方は認識しているか?

49-7

 サンネックレスは胸腺や胃にマイクロバイブレーションと記憶生命体エネルギーを正確かつ奥深くまで伝達させるために考案された堀の特許である。
 胸腺は胸骨の下にあり、胸骨をマイクロバイブレーションが伝達されなければならない。そのため、トルクが大きくなければ伝達できない。
 そこで、伝達効率を上げるため赤外線輻射物質が1個のφ型にはサイクロンリング1本分より多く詰められている。
 又、留め金はサンリング以上の力を有しており、留め金自身も特許申請中である。
 つまり、サンネックレスは胃がんの予防をはじめ、免疫低下を防止もしくは向上させるのが目的であり、内の形状の3ピンはマイクロバイブレーションを正確かつ奥深くまで伝達させるために考案され、頚動脈にもマイクロバイブレーションと記憶生命体エネルギーを伝達させるのに役立ち、血液をさらさらな状態にし脳卒中の予防に貢献するように考案された堀の特許であることを貴方は認識しているか?

49-8

 サンブレスは手首、足首の血管密集帯に+0.12~0.13気圧程度の圧力が加わるように装着することが大切である。
 この気圧は体液循環を促進する圧力である。この圧力はマイクロバイブレーションと記憶生命体エネルギーを正確かつ奥深くまで伝達させるために必要である。
 又、内の形状の3ピンはマイクロバイブレーションを正確かつ奥深くまで伝達させ、血液をさらさらな状態にするために考えられた堀の特許であることを貴方は認識しているか?

49-9

 ホーリーは+0.12~0.13気圧程度の圧力が加わるように装着することが大切である。
 ホーリーの3ピンはマイクロバイブレーションを表面、中層、骨膜までマイクロバイブレーションを伝達させ、筋肉のネットワークを弛緩させるために考案された堀の特許であることを貴方は認識しているか?

49-10

 エレキトルは+0.12~0.13気圧程度の圧力が加わるように装着される厚みを有する。
 又、3ピンはマイクロバイブレーションを正確かつ奥深くまで伝達させ、出来れば筋硬結の緩和を目的としている(鍼灸、按摩、マッサージ、指圧でしか筋硬結の緩和は望めないが手助けになれば良い)。
 尚且つ、体内静電気を動かすために赤はリチウム、青はコバルト、ピンクは亜鉛を練りこみように考案された堀の特許である(イオン化傾向参照)ことを貴方は認識しているか?

堀の業績

50-1

 北京医科大学口腔医学院(現在の北京大学口腔医学院)の章魁華教授が行われた予備実験の結果。
 章教授は3,369人の顎関節症とさまざまな症状を持つ患者さんを対象に、親指と薬指に中赤外線リング(サンリング)をはめるよう指導し、2週間後、患者さんに「改善があった症状」を、複数回答で挙げてもらい、その結果、不眠症855人、動悸857人、高血圧598人をはじめ、息切れ、肩こり、精力減退、冷え症、顎関節症など24項目において、96.3%の有効性が確認され、堀が歯科東洋医学会で発表した。
 制作方法は企業秘密であるが、堀の考案した赤外線輻射物質はあたかも必須ミネラルがイオン化しているがごとくの作用を有する記憶生命体エネルギーが赤外線とともに輻射されている事を貴方は認識しているか?

50-2-1

 医学博士は昭和大学医学部第一解剖学教室(仲井康光教授:免疫電子顕微鏡の日本の草分けである)。
 そこで「ラット視床下部におけるグルタミン酸含有ニューロンの免疫電顕的観察-ソマトスタチン含有ニューロンとの形態学的相関について-」を研究し、医学博士を取得している。

50-2-2

 歯学博士は明海大学歯学部生理学教室(外崎肇一教授:癌の臭いの同定を行っている味覚、臭覚の世界的権威で、味覚、臭覚におけるノーベル生理学・医学賞に近い教授の一人である。残念ながら、2004年リチャード・アクセル(en:Richard Axel アメリカ)、リンダ・バック(en:Linda B.Buck アメリカ)が 「におい受容体および嗅覚システムの組織化」の発見でノーベル賞を受賞し、2004年のノーベル賞を逃がした。)。
 そこで「インシュリンの頭相反応と味覚に関する研究」で歯学博士を取得している。

50-2-3

 薬学博士は本年度中に取得予定で論文は完成しており順番待ちである。共同研究者は、

  1. 昭和大学薬学部毒物学教室、吉田武美教授(毒物学の権威、日本で最初にできた毒物学教室である)。
  2. 共同研究者は現在の昭和大学医学部第一解剖学教室、塩田清二教授(免疫電顕の世界的権威で、ドライアイの治療薬の開発者である)。
  3. 国立循環器病センター研究所所長、京都大学大学院医学研究科教授、京都大学医学部附属病院探索医療センター教授 寒川 賢治教授(成長ホルモンであるグレリンの発見者、現在、最もノーベル生理学・医学賞に近い教授の一人といわれている)。

 らとの共同研究、「グレリンとグレリン含有ニューロンとのネズミ視床下部でのシナプスとの相互作用」の研究で薬学博士を取得予定である。
 取得出来れば日本初の医学、歯学、薬学のトリプル博士になる。
 その他、原著論文は50に及ぶことを貴方は認識しているか?

堀の考え

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 堀の「我が人生」を真摯な気持ちで真面目に貴方は認識しているか?

 人間は弱い。こよなく弱い。
 誰しも「死」は多かれ少なかれ恐れ、敬い、怖がる。
 何人たりとも死を恐れぬものなし。
 特にこの世で清く正しく美しく生きようとする努力なき者は、
 もし、地獄、極楽があるならば現世で律しなければならない。
 人間である限り完璧な者は存在しない。
 格言う我輩は得意分野以外はただの人以下である。
 しかし、「何時も心に花を咲かせつつ生きようと」「清く正しく美しく生きようと」「人に何かを与えられる存在で生きようと」願っている。
 願ってはいるが何処まで出来ているのか甚だ疑問である。
 しかし、少なくとも「徳」だけは積もうと努力している己がいることは間違いない。
 犬や猫でも子孫繁栄を願いつつ生きている。
 まして況や人間おや!

 心の葛藤という言葉がある。
 心とは主観であり、相反するものは客観である。
 その客観性を我々は魂と位置づけてよいのではないか?
 魂の雄叫びに耳を傾け「徳」を積む人生に幸あれ!

 堀 泰典 拝す