アトピーについて「深層水について(3)」

 あなたは十分にイオンミネラルをとっていますか。イオンミネラルは生体にとってなくてはならないものです。表を参照してください(54回68回95回)。それではどのようにしてミネラルをを摂取したら、より効率的なのでしょうか。
 ミネラルに限らずビタミンなどはカスケード理論が適用されると私は考えています。カスケード理論とは、乾燥した階段に上から水を流しますと、少ない量では下まで届くのに長い時間が必要です。そこで、一度に多量の水を流し下まで速やかに到達させた後に、少量の水を流し続けて常に水が到達している状態にする理論をいいます。
 例えばビタミンCを大量に摂取しますと、しばらく後にビタミン臭のある黄色の尿が出ます。これは、尿から余分なビタミンCが排泄されたためです。そして、その後はある一定の決められた量を飲むことにより、身体全体に必要量のビタミンCを保持することができます。ビタミンやミネラルは生体内では単独にもしくは種々の酵素の機軸として活用されます。そして余ったビタミンやミネラルは尿とともに排泄されるのです。新しいミネラルやビタミンが常に補給され排泄される循環は、健康を考えるうえで最も大切なことの一つです。
 海水中の有機物についても少し触れておきましょう。海中における生物起源の有機物のスタートは、独立栄養物による生合成と考えられます。そして海中の溶在有機物の成因には、微生物による細胞外排泄、魚介類などの排泄、有機物の腐敗があげられます。
 空気中には窒素が約78%含まれていますが、表層海水への溶在量は水温、水圧で異なりますが、水温10度、塩分35%の海水1Lに12立法cmが含まれています。栄養塩の窒素源は、表層水には硝酸態窒素などの栄養塩が少なく、大気と接しているために溶存ガスの窒素が豊富です。しかし、珪藻類などの植物プランクトンなどはガス状の窒素を同化できないため、栄養源とはできません。そこで「らん藻類」に着目する必要があります。その理由は、らん藻類が陸上の豆類に共生して空気中の窒素を同化している根粒バクテリアと同様な働きをもっているからです。つまり微生物、とくに藻類による細胞外排泄は、光の強さで異なるのですが、光合成した炭素が3~6%や10~25%に及ぶものもあるからです。
 植物プランクトンが細胞外に排泄する有機物は低分子量のグリコール酸、各種の有機酸、グリセロール、アミノ酸、糖質などと、高分子量の多糖、ペプチド、タンパク質、脂肪酸、ビタミン類などがあげられます。さらに魚介類などにより、おもに尿素、尿酸などのプリン塩基、トリメチルアミンオキサイド、アミノ酸などの主として窒素有機物が排泄されます。海洋における脂肪酸の量は変動の幅も大きく、界面薄膜及び海水中にそれぞれ100のうち50~80µg程度含有しているといわれます。糖質としてはペントース、ヘキソースが多く遊離の状態で溶存しています。
 また、表層水は低水温特性、高栄養特性、清浄特性の特徴を有しています。海洋循環のなかで海洋深層水は深層から表層への湧昇においては単層がそのまま表層に湧昇することはなく、湧昇の過程で、例えば2,000mの深度の海水はそれより上の層の海水を抱え込みながら上昇します。生物界が多様性によって安定しているように、深層水の湧昇海域も深度の異なる深層水の混合具合によって成り立っています。
 つまり、深層水を食品分野で活用する場合においても、純粋な単層の深層水よりも複層の深層水を用いる方が自然との調和が保たれ、長期的に安全であると考えられます。深層水の各層をブレンドした栄養塩には、地球上に存在するありとあらゆるミネラルが多かれ少なかれ含有しているのです。確かに、物質のマクロとミクロの物性や純度によっても大きく異なります。深層水のミネラルや有機物が表層に湧昇し、太陽光、月光、空気、気圧などとの相互作用は科学的にも未到の領域といえますが、健康に大いに貢献するだろうと考えられます。
 深層水にも各深度の深層水を調合することで、新しいものが誕生する可能性があります。体調の優れない方や生理不順の方、アトピー性皮膚炎の方が工業的な食塩ではなく、月をはじめとする自然界のエネルギーを多く含んだ天然栄養塩を摂取することは、それなりに意味があるのではと考えています。

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