癌について「腸内の汚れがガンを招く」

 あなたは便秘ではありませんか。便秘は女性によくみられます。米国カリフォルニア大で乳ガンの検診に訪れた女性の乳房から細胞を採取して調べたところ、便秘(便通が週2回以下)の人に、ガン細胞に転化しやすい異常細胞を持っている人が圧倒的に多いとの報告があります。一方、便通が1日1回以上ある女性では、異常細胞を持っている人は20人に1人だけであったといいます。
 なぜ、便秘が乳ガンの危険を高めるのでしょうか。欧米風の食事は肉料理が主体をなしています。それに加えて便秘が続くと、腸内環境が汚染され、悪玉細菌が増加し、腸内の腐敗発酵が進むことによって、発ガン物質が産生されるからだといわれます。
 便秘にはもう1つ、女性ホルモン依存性のガン、例えば乳ガンの危険を高める要素があります。そんなバカなと思われるかもしれませんが、真実です。それは乳ガンの原因の1つとして、女性ホルモンの注射が非常に危険であることから明らかになっているのです。例えば、子供ができない女性に女性ホルモンを注射することがありますが、ホルモンを注射して子供ができたのはよいものの、それと引き換えに乳ガンになる可能性があることは周知の事実です。
 これが腸内細菌とどのような関係があるかといいますと、腸内の悪玉細菌、とくにグラム陽性嫌気性菌で芽胞を作るものをクロストリジュウム族といい、その中には破傷風菌、ボツリヌス菌、パーフリンゲンス、デフィシールなど女性ホルモンと類似の作用をする物質を作り出したり、野菜の硝酸銀から発ガン物質のニトロソアミンを作る可能性も示唆されています。これらが体内に吸収されて乳ガンの原因になるのではないかと考えられます。
 戦後の日本でも欧米型の食事が腸内悪玉細菌を増加させ、それが女性ホルモン類似物質を増加させ、それに加え体型の欧米型に比例して乳ガンの発生率も多くなっているといえます。
 本来、役目を終えた女性ホルモンは肝臓でグリシンやタウリンといった物質との胞合体となって、一種の解毒を行うことにより活性を失い、尿や胆汁となって体外に排出されます。ところが、便秘をしている場合は、女性ホルモンとグリシン、タウリンとの結合が切断されてしまいます。すると、女性ホルモンがむき出しになってしまい、これが活性を保ったまま体内をグルグルと回り、再吸収されていくことになります。したがって、欧米型食事をしていると、便秘しがちになり、発ガン物質が体内にたまって、いつまでも排出されないということになるのです。
 これと同じことは喫煙者の体内でも起こっています。タバコに含まれる発ガン物質は肺から入って一部は肝臓へ流れていき、そこでグリシンやタウリンと胞合し解毒、排出されます。しかし、欧米型食事が多くて便秘をしていると、有害物質の胞合が断ち切られてしまい、解毒作用が妨害されます。その結果、発ガン物質が全身を回ってあちこちに危険をばらまくことになるのです。また、さきに中国の大気汚染が中部地方にまで到達していることが、国内で初めてシュミレーションで明らかになりました。これは風下にある国々は知らず知らずのうちに、発ガン物質を取り入れていることになり、タバコ同様の害が考えられるのです。
 21世紀は大腸ガンがガンの死因ナンバーワンになると見られています。これも欧米型の肉食および便秘と関係があり、ウェルシュ菌などの悪玉菌は、胆汁酸を発ガン性のある二次胆汁酸に変えたり、肉類の腐敗によって発ガン性のある物質が生じたりするのです。タンパク質や脂肪の多い食事は腸内の善玉細菌を減らして、悪玉細菌をのさばらせ、腸内のペーハーがアルカリ性に傾くために腐敗作用が活発に起こります。高齢者になるにしたがって便が臭うようになるのは、腸内細菌が悪玉菌に多く支配され、腐敗作用が活発になるためであり、それに比例するがごとく大腸ガンの発性も多くなるのです。
 アルカリイオン水の長期使用はこの害を助長させる可能性が高く、それに引き換え六分子構造水は便秘や下痢を繰り返し通常の柔らかい便通にする働きがあるので、ガン予防の一躍を担います(40回46回参照)。
 ここで興味あることに、欧米人ばかりでなく、肉食獣のライオン、トラ、オオカミの腸内細菌を調べてみても、悪玉のウェルシュ菌が多いとの報告があります。これらの肉食獣が人間のように長寿ならば、大腸ガンが彼らの死因の第1位になる可能性は否定できません。

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