山陰中央新報 記事「温泉学会、3月奥出雲で」

■温泉学会、3月奥出雲で

 町内施設 全国にPRも
 良質な温泉の提供を目指し調査研究する温泉学会(会長・竹下賢関西大法学部教授)の全国大会が今春、島根県奥出雲町で開催される。3月5、6日に「温泉と健康・長寿」をテーマに基調講演やシンポジウムを行うほか、4月オープン予定の佐白温泉(仮称、同町佐白)を含めた町内3つの温泉を紹介、県内外にPRする。
 温泉学会は全国の大学教授、温泉関係者ら会員約250人で構成し2003年に設立。春、秋に全国を巡回して大会を開き、島根県内では2009年に「世界遺産と温泉」をテーマに大田市で開いた。
 16回目の今回は、奥出雲町が整備する佐白温泉のオープンを前に、日本三大美肌の湯・斐乃上温泉(同町竹崎)や亀嵩温泉(同町亀嵩)と協力し、町全体として温泉を売り出そうと町が誘致した。
 亀嵩温泉玉峰山荘で7日にあった実行委員会で概要が決定。初日はカルチャープラザ仁多(同町三成)を会場に、昭和大学医学部の堀泰典客員教授の基調講演と地元関係者によるシンポジウムを開く。2日目は玉峰山荘で「地熱発電開発から温泉をどう守るか」と題し、再びシンポジウム。県外、国外の事例発表から温泉の保護について考える。
 初日の集客は350人程度を目指し、町地域振興課の尾方豊課長は「あらためて地元の温泉の恵みを考える契機にしたい」と意気込みを語った。

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