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脳の働きに必要なミネラルをバランスよく補う【脳内ミネラル食品】がうつ病や血管性の認知症やアルツハイマーを改善する
医学博士・昭和大学医学部客員教授 堀 泰典
脳内でできたものをうまく排出できない
今回、お話しする【脳内ミネラル食品】は、17年ほど前から私が仮説を立て、構想を練っていたものです。自分の母親の認知症がひどくなったことをきっかけに、急遽、完成させたものです。
実際、私の母は認知症が改善して、ありがたい限りです。
母の話の前に、まずは脳内の仕組みを簡単に説明しましょう。人間の体は、尿や便のように体内に入ったものを排泄する働きがあります。この仕組みがおかしくなれば、病気といえます。
年をとると多くなる認知症は、この仕組みの狂いが、脳内で起こった状態といえるでしょう。
アルツハイマー型認知症は、βアミロイドというタンパク質が徐々に蓄積することが原因だと言われています。本来、βアミロイドは自然に排出されるものですが、排出がうまくいかず、たまったことで起きる病気なのです。
脳内にはβアミロイドを分解する酵素があるのですが、何らかの理由で分解酵素が少なくなることで、βアミロイドが処理しきれなくなり、たまっていきます。
ならば、この分解酵素を作ればいいのですが、酵素を作るには鉄分や亜鉛やマグネシウムなどのミネラルが必要。これらのミネラルを補給すれば、脳内で分解酵素が多くできる可能性があるのです。
これはたとえ話ですが、大きな10トンの石が邪魔なので、取り除きたいときはどうしますか? まず、粉々にして、軽トラックなどで運ぶでしょう。
その作業に必要なのは、大きな石を粉々にする道具と、それを運び去る軽トラです。10トンもの大きな石の粉を運ぶのですから、車もたくさん必要です。
これと同じことが脳内で起こっていると考えましょう。βアミロイドという大きな石を粉々にするのが分解酵素です。分解酵素の力で石を粉々にできても、運ぶ車がないと、持ち出せません。この持ち出す軽トラの役目を行うのが、「血流」です。
血流をよくするために必要なのは、(1)ミネラル類、(2)ビタミン類、(3)アミノ酸類、たとえばグリシン(豆などに含まれる成分)などです。脳内の血流をよくすれば、認知症の進行を止める力が復活すると考えられます。
母親の認知症が2カ月でよくなり、物忘れも改善
冒頭で触れた私の母親(81才)は、物忘れがひどくなり、3年前に専門医の診察を受けたところ、「アルツハイマー型認知症」の診断を受けました。その後、ある時期から急激に症状が悪化。息子の私が死んだという思い込みを抱くようになったのです。
毎日、仏壇に向かい、「泰典が死んだ。位牌はどれや?」といって泣きます。私が仕事で外出していても、所かまわず、妻から携帯電話に連絡がきます。「お義母さんがまた泣いている」と。私が電話に出ると、「あんた、生きとったんか」という始末。家族はほんとうにたいへんでした。
母親の認知症をなんとかしたいという一心で徹夜をして、【脳内ミネラル食品】の開発に成功。それを母に飲んでもらったところ、約1カ月で「息子が死んだ」とはいわなくなりました。2カ月後には感情が安定して、昨日のことを覚えていられるようになったのです。
年齢相応の物忘れはあるものの急激に悪くなる前の状態に戻った感じです。
私が思うに、もともとアルツハイマーがあったところに、何らかの理由で急に血管性の認知症が重なり、それが「息子が死んだ」というような言動をとらせたのではないか。おそらく【脳内ミネラル食品】で血管性の認知症が改善したため、悪くなる前の状態に戻ったのではないかと思います。
【脳内ミネラル食品】は、ビタミン・ミネラル類に加え、アミノ酸など、脳の働きを高める栄養素をバランスよく含んでいます。脳内のひとつの成分を狙い撃ちするのではなく、脳の構成に必要な成分をバランスよく補うことで、脳の働きを高める効果があるのではないかと思います。
血管性の認知症にはかなりの改善効果がありますし、アルツハイマー性の認知症ならば、今の状態から進行させない効果があります。また、うつ病の改善には抜群に効果的です。