ゆほびか 特集記事「指輪の驚異」

 腰痛・ひざ痛・耳鳴りが治ったと大反響の、中赤外線を体温で出す

指輪の驚異

 昨年12月号で紹介した「中赤外線リング」が、不眠症をはじめ、高血圧、冷え性、肩こり、腰痛などにほんとうに効いたと大評判です。特によく効く病気や、使うときの注意について、指輪の開発者である歯科医師と体験者に詳しく話を聞きました。

抜歯時に血圧を管理する歯科治療用の指輪が多くの病気によく効くと引っ張りダコ/あさひ歯科院長 堀 泰典

全身に及ぶ中赤外線の効果

 中赤外線を出すリング(指輪)が注目されたのは、一昨年、私が日本歯科東洋医学会で発表した研究結果がきっかけでした。その後も2度ほど学会で発表した中赤外線リングが、そのつど新聞や雑誌、テレビで大きく取り上げられて、さらに関心の輪が広がったようです。
 指にはめるだけで高血圧、ひざ痛、腰痛、肩こりなどが解消するというので、たいへんな話題でした。その当時、私の医院には数万通の問い合わせが全国から届いたほどです。
 そもそも、私が中赤外線リングを開発したのは、歯の治療に見えた患者さんの血圧を下げるのが目的でした。
 抜歯の必要な患者さんの血圧が高いと、抜歯のときのストレスによってさらに上がり、とても危険です。そのためいったん血圧を下げてからでないと抜歯できないのです。
 それまで私は、抜歯をする患者さんには、あらかじめ内科で診察してもらうようにすすめてきました。
 しかし、現実には、患者さんは私のすすめになかなか応じてくれません。そのため、血圧を下げる方法を自分で考えてみました。そして、試行錯誤の結果、最も手軽に血圧を下げることができたのが、中赤外線リングだったのです。
 以来、血圧を下げる必要のある患者さんには、待合室で中赤外線リングをはめてもらい、血圧を正常値に近づけてから抜歯するようになりました。
 ところが、こうして治療を続けているうちに、血圧を下げる効果にびっくりした患者さんたちから「ふだんもリングを指にはめていたい」という要望がしだいに強くなってきました。
 そこで、中赤外線リングを家庭ではめてもらったところ、患者さんたちから、「よく眠れた」「腰痛が治った」「息切れしなくなった」など、血圧を下げる効果以外の、さまざまな効果が得られることがわかってきたのです。
 さて、中赤外線リングには、中赤外線を放射する十数種類の金属、例えばカルシウム、亜鉛、マグネシウム、カリウム、鉄などが埋め込まれています。
 よく耳にする遠赤外線は30~1000µm(1μmは1000分の1mm)の波長をもつ電磁波です。中赤外線とは、遠赤外線より波長の短い4~30µmの波長の電磁波をいいます。特に8~12μmの波長域が人体に最も浸透しやすく、体を心から温める働きがあることがわかっています。
 中赤外線リングは、35度前後の温度に反応して8~12µmの波長の電磁波を、93%以上の効率で放射することができます。しかも、指にはめていれば、体温がある限り半永久的に効果が期待できるのです。
 中赤外線リングを手足の指にはめた場合には、リングから発せられた中赤外線によって、ツボ刺激に似た効果が得られます。そして、その刺激は指から経絡を通って体のすみずみにまで達します。
 経絡とは、東洋医学の考え方の一つで、人体を流れる気血という生命エネルギーの通路を指します。五臓六腑が正常に機能するには、気血がスムーズに流れていなければなりません。
 つまり、中赤外線リングをはめると、気血の流れがスムーズになり、千足の指につながる全身の筋肉の緊張が取れ、組織や細胞が活性化し、さまざまな症状が改善されるのです。

96.3%の有効性が中国の実験で確認

 中赤外線リングがさまざまな症状に効くしくみを、もう少し説明しましょう。
 私たちの筋肉は、ごくわずかに振動しています。この振動はマイクロバイブレーションと呼ばれ、筋肉を動かす神経の働きとは関係なく起こります。
 筋肉が疲れて硬直すると振動が速くなり、Hz数(振動数)が上がります。つまり、年をとるにつれてHz数が高くなるのです。
 肩や首がこったり、ひざが痛んだりしている人の筋肉は、例外なくHz数が高くなって、その部分の筋肉の血液の流れが極端にとどこおったり、筋肉の硬結(しこり)により神経が圧迫されたりしています。
 反対に、Hz数が低ければ筋肉はやわらかく、健康になります。
 そこで、全身のさまざまな症状を解消するためには、筋肉の速すぎるバイブレーションのHz数を落とす必要があります。そこで役立つのが中赤外線リングです。中赤外線リングには、筋肉のHz数を落とす効果があるのです。
 例えば、手の親指には「肺経」という経絡が流れていますが、中赤外線リングを手の親指にはめると、首の両脇にある胸鎖乳突筋などの筋肉のHz数が目に見えて落ちてきます。筋肉が緩んできた証拠です。
 胸鎖乳突筋などの筋肉が緩むと、息を吸うときに使う横隔膜の上下動が楽になり、胸を大きく開くことができるようになり、呼吸がゆったりと大きくなります。
 そうすると、1回の呼吸で酸素をたくさん取り入れることができ、呼吸器や心臓の機能が活性化して動悸・息切れがなくなります。不整脈(脈拍が乱れる症状)も改善し、血圧も下がります。
 こうした効果は、私が行った患者さんへの試験で何度も確認されました。中赤外線リングをはめる前と後を見比べたところ、筋肉が固く、肩こりや腰痛で悩んでいた人のほとんどが、柔らかな筋肉になったのです。
 中赤外線リングは、現在、全国で1万人以上の人に使われていますが、ほとんどの人から称賛の声が届いています。
 中赤外線リングの効果について、一昨年6月に、北京医科大学口腔医学院の章魁華教授が行った実験の結果を紹介しましょう。
 章教授は3369人の患者さんを対象に、手の親指と薬指に中赤外線リングをはめてもらい、2週間後に改善した症状を複数回答してもらいました。
 その結果、改善した症状と人数は、動悸が857人、不眠症が855人、高血圧が598人、肩こりが568人をはじめ、息切れ、冷え性など24項目において96.3%の有効性が確認されました。24項目という症状の多さといい、96%を上回る有効率の高さといい、注目すべきデータです。

指輪をはめたまま背すじを伸ばす

 中赤外線リングは、普通の指輪と違って輪が切れています。輪がきつければ少し開き、はめた後で開いた輪を締め、ゆるゆるしない程度にします。締めたとき、脈が感じられるようなら締めすぎですから少し緩めましょう。
 私は、中赤外線リングを左手の親指と薬指にはめるようにすすめています。たいていの症状は、この2本の指にはめるだけで改善する人が多いようです。右利きの人は左手にはめ、左利きの人は右手にはめます。利き手の反対側にはめたほうが生活に不便にならないからです。
 また、どの指にはめたら最も効果的かについては、個人差があります。初めは手の親指と薬指にはめ、効くかどうか様子を見ます。もし思うように改善しないときは別の指に変えて、効果が出る指を探してください。様子を見る期間は、約3週間です。
 それでも効果が出にくい人は、「瓶の頭のせ」をするといいでしょう(図参照)
 中赤外線リングの効果が出にくい人の中には、背すじが曲がっている人が意外に多く見られます。背すじが曲がっていると、背骨が圧迫され、脊髄(背骨の中を通って脳に続く器官。知覚・運動の刺激伝達・反射機能をつかさどる中枢神経)を循環している脳脊髄液の流れがスムーズにいきません。
 そうなると、知覚・運動の刺激伝達・反射機能がうまくいかなくなり、中赤外線リングをはめても症状は改善しにくくなります。
 そこで、まず瓶(梅を漬けるときに使う広口のガラス瓶がいいでしょう)を用意し、水を入れます。その瓶を頭にのせて両手でしっかり支え、1日に合計で30~60分足踏みします。
 瓶の重さは、水を入れた状態で3kg、6kg、9㎏、12kgのどれか1つを選びます。初めての人や体力のない人は3kgでいいでしょう。
 背すじが曲がっていると、瓶の重さを支えるバランスがうまくいきません。体はバランスをとろうとするので、自然と背すじがまっすぐになります。
 なお、中赤外線リングは大人でも子どもでも使うことができます。もちろん副作用はありません。

「瓶の頭のせ」

 手はできるだけ高いところで、左右対称に瓶を支える。目線は斜め45度上方へ向け、背すじを伸ばし、あごを引き、ひざを高く上げて足踏みする。呼吸に合わせてリズミカルに行う。はだしで行うとよい。

Q&A 不眠や高血圧、腰痛に効くと評判の指輪のすべてがわかる一問一答/あさひ歯科院長 堀 泰典

Q.リングのサイズを教えてください。またどんなはめ方をすると効果的でしょうか。

 サイズは3号から30号までそろっています。どんな指にも合うようにつくられていますが、もしサイズがしっくりこないというときでもだいじょうぶ。微調整は、誰でも容易にできます。
 中赤外線リングのサイズは、夕方、指がむくんでいるときの太さに合わせることです。指がむくんでいるときは、筋肉が固くなって血行が悪く、経絡(生命エネルギーの通路)の流れが滞っているはずです。リングの一部が切れていますから、その切れ目を指の上側(手の甲側)にし、皮膚にぴったりするように締めてください。
 はめているときに指が汗をかいても問題ありません。汗をふいて、そのままはめ続けてください。
 また金属アレルギーのある人は、様子を見ながら使用します。肌に異常が現れたら、使用を中止してください。

Q.妊娠中ですが、リングをしても問題ないでしょうか。

 問題ありません。むしろとてもいいことです。
 妊娠中は卵巣から黄体ホルモンが出て、全身の筋肉を緩める働きをしています。おなかが膨れ、赤ちゃんがゆったりできるのは、そのためです。
 中赤外線リングも、黄体ホルモンと同じく筋肉の緊張をとる働きをするわけですから、このリングをはめればおなかの筋肉がさらに緩み、おなかの赤ちゃんにとっては快適な環境が整うというわけです。
 特に、中赤外線リングを手の親指にはめると、精神安定がはかられ、よく眠れるようになるのだと思います。
 もちろん妊娠に伴って起こるつわりや腰痛、肩こりの解消にも効果的だと思います。

Q.心臓ペースメーカーをつけていますが、リングをしてもだいじょうぶでしょうか。

 心臓ペースメーカーは、電気を送ることで心臓の筋肉にある神経に働きかける医療装置です。
 中赤外線リングは、神経に働きかけるものではありません。神経とは無関係の、マイクロバイブレーションという筋肉の微細な振動を調整して筋肉を柔らかくするものですから、ペースメーカーをしている人がはめてもなんら問題ありません。

Q.夜寝るとき、あるいはふろに入るとき、リングをはずしたほうがいいでしょうか。また海水浴をするときは?

 必ず中赤外線リングを指にはめたまま寝るようにしましょう。寝るときもリングをはめていたほうが、より効果的だと思います。
 ふろには、はめたまま入っても、はずして入っても構いません。はめて入ってもリングの寿命が短くなることはありません。
 ただし、せっけんには気をつけてください。リングと指の間にせっけんが入っていると、水ぶくれが生じ、肌が荒れ、リングをはずすときに指の皮がむけることがあります。
 海水浴のときはどうかと聞かれることがありますが、はめたまま海に入っても効果に変わりはありません。
 なお、リングはテレビやパソコンの近くに置いても、なんら問題ありません。

Q.リングをしたとき、効果が出やすいのはどんなタイプの人ですか。また、どんな症状によく効きますか。

 効果が出やすいタイプの人は、血液循環が悪い人と、筋肉の固い人です。
 中赤外線リングをすると、血液循環がよくなり、筋肉が柔らかくなりますから、血流の悪さや固い筋肉が引き起こす症状の大半が改善されると思います。
 北京医科大学口腔医学院の教授が3369人を対象に行った実験では、動悸・息切れ、冷え性、高血圧、肩こり、ひざ痛、生理痛、不整脈など24症状に改善が見られました。
 なかには効果の出方の遅い人がいます。そんな人は、中赤外線リングをはめたままストレッチ運動をしましょう。例えば、肩こりの人なら、肩を前後にゆっくり回します。そうすると血液循環がよくなり、リングがより効果的に働くと思います。

Q.脳卒中の人がリングをしても効果があるでしょうか。また後遺症で悩んでいる人がしても遅くないでしょうか。

 脳卒中には2つのタイプがあります。脳の血管が詰まる脳梗塞と、脳の血管が破れる脳出血ですが、どちらのタイプにも中赤外線リングは効果的だと思います。
 脳細胞が損傷を受けると、近くの正常な脳細胞から神経繊維が伸びてきて損傷を修復しようとします。血液循環がよければ、その神経繊維は1日に1mm伸びるといわれています。中赤外線リングをして血液循環をよくしましょう。
 中赤外線リングは、脳卒中の後遺症に悩んでいる人には、特におすすめします。体が元の完全な状態に戻るかどうかは別にしても、中赤外線リングをすることで血行がよくなり、ほかの血管が詰まったり切れたりする率が少なくなるわけですから、決して手遅れということはありません。
 私の知人に脳出血になった医師がいます。その医師に中赤外線リングをしたところ、不自由だった手が少しですが、動くようになりました。

寝返りさえできないほどだったつらい腰痛が指輪をはめたらすっかり解消/三重県 建築業 46歳 田中初美さん

腰の痛みを我慢するだけの毎日

 私が腰痛になったのは4年前のことです。すぐに、これは疲れによるものだと思いました。腰には負担ばかりかけていたからです。
 特にきつかったのは、建築の仕事をしている主人の手伝いでした。
 また、私どもでは米を作っており、そのため春の田植え、夏場の田の草取り、そして秋の収穫と続く農作業も、負けず劣らず大変でした。
 腰に痛みが出たのは、おそらくそうした酷使に腰が耐えられなかったからではないかと思います。
 痛みを感じて、なにがつらいかというと、夜、寝床で寝返りができないことです。腰をまっすぐにできないため、あおむけに寝られないのです。しかたなく、エビのように腰を丸く曲げて寝るのですが、一晩中エビのようになっているわけにはいきません。
 そこで寝返りをするわけですが、これがまた一苦労です。痛さが先立ってスムーズにできません。それで、そっと寝返りをするのですが、困るのは、そのたびに目を覚ますことでした。そのため一晩中うつらうつらして熟睡できません。このように熟睡できないというのも、かなりつらいことでした。
 そしてある日、いよいよ我慢できなくなり整形外科を訪ねました。
 しかし、そこの先生は、腰の骨もほかのどこも悪くないというのです。変だなと思いながらも、とりあえず痛み止めの薬だけを処方してもらいました。
 痛み止めの薬は、確かに効果的でした。効果的でしたが、飲み続けた結果、胃を痛めてしまったのです。それでしかたなく内科を訪ねて、今度は胃薬をもらいました。そして、痛み止めと胃薬の飲み比べのような毎日が始まったのです。
 もちろん、こんなことは根本的な治療とは程遠いものですから、腰痛は一向に改善しません。それで結局は薬を2つともやめてしまい、痛みを辛抱するだけの毎日に戻ってしまいました。

リングをはめたら一晩で効果が出た

 そんな私ですから、もし3年前に中赤外線リング(指輪)を知る機会に恵まれなかったら、いまだに腰痛のつらさに耐えていたのではないかと思います。それを思うと、今感謝の気持ちでいっぱいです。
 中赤外線リングを知ったのは、私にとっては偶然のことでした。歯の治療であさひ歯科の堀泰典先生を訪ねたとき、待合室にいた患者さんたちが、
「腰の痛みがなくなりました」
「実は私も肩こりがなくなって……」
 などと話し込んでいました。どうやら患者さんたちが話題にしているのは、その指にしているリングらしいのです。そして、そのリングは堀先生が考案されたものであることがわかりました。
 そこで私の診察が始まったとき、堀先生に、腰も痛いのですが、できたら診察室の患者さんたちがしているリングを使ってみたいのですと言ってみました。
 すると、堀先生はすぐリングを出してくれました。そして、右側の腰が特に痛いというと、リングを右手の中指につけてくれたのです。そのときは、1週間後の、次の診察日まで使ってみて、効くかどうか様子をみるように言われました。こうして、私は中赤外線リングを使い始めることになったわけです。
 さて、リングをつけて帰った私は、翌朝になって、あれっと思いました。左の腰が痛むではありませんか。本当なら右が痛いはずです。もちろん以前から左も痛かったのですが、右だけが痛いように感じていたのです。
 左が痛いと感じたのは、実は、右の痛みが消えたからだったのです。初めは、そう信じられず、主人に、私が痛いといっていたのは右だったよね、左じゃなかったわよねと確認したほどでした。
 こんなに早く効果が出るとは思いませんでした。それで今度は右手の指からリングをはずし、左手の中指にはめることにしました。
 すると、翌日には、左の腰から痛みがなくなっていたのです。試しに、その場であおむけに寝てみました。以前なら、とても無理な寝姿です。
 ところが、それが意外にも楽にできたのです。しかもスーッと腰を伸ばすことができるではありませんか。
 1週間後、先生にリングの成果を報告し、その後、リングの数をふやして、左右の手の人指し指と中指につけています。おかげさまで、腰痛はもちろん、肩こりもなく、体が疲れにくくなりました。とにかく体が軽くなったのは、思いがけないことでした。

堀先生のコメント

 田中さんは、左右の腰の痛みを取るために1つのリングを左右の手の中指に交互にはめて成功しました。なかなかアイデアです。このように1つのリングを使い分けるのはいいことです。
 ここで安心せずに、これからは、立ったまま上体を前後左右に倒す腰のストレッチを1日に少なくとも4~5回してください。腰周辺の筋肉がさらに柔らかくなり、それまで痛くてできなかった動作が容易にできるようになります。
 また、体が疲れにくくなったそうですが、これは血液循環がよくなって、酸素や栄養が体のすみずみまで行き渡るようになったからだと思います。

座るのも困難だったひざの痛みが指輪をはめたらものの30分で消え仰天/福岡県 主婦 58歳 近藤アツ子さん

治療しても悪化するひざの痛み

 ひざが痛みだしたのは2年前のことです。転んだり、ひざをひねったりしたわけではありません。気がついたら痛むようになっていたのです。たぶん年のせいで、ひざもくたびれてきたのだと思いました。
 私は農家の主婦です。いまは稲作だけになりましたが、嫁いだころは野菜も出荷する専業農家でした。私自身、毎朝6時に起き、8時にはもう畑に出て汗を流していました。
 また、畑仕事をしながら、春の田植え、夏の田の草取り、そして秋の収穫もこなしました。
 息つくひまもなくといった表現がぴったりのせわしない毎日でした。それでも若いうちは元気でした。
 しかし、50歳の峠を越して、がむしゃらに働いたツケが回ってきたのでしょう。それでひざ痛が起こったのだと思いました。ひざをいたわらなければとも思いました。
 鍼灸院と整体に通いはじめたのは、ひざが痛みだしてまもなくのことです。
 しかし、治療しても1~2日調子がいいだけで、すぐ元に戻ってしまい、少しもよくなりません。よくなるどころかしだいに悪化するようでした。
 初めのうちは、痛いのは主に左のひざの内側でしたが、右のひざの内側も痛みだし、そのうち正座ができなくなりました。それでしかたなく座いすを使うようになりました。座いすを使うと1時間は座っていられるからです。
 ただし、それでも立ち上がるときは苦労しました。ひざに両手をついて、まるでひざの機嫌をとるように、ゆっくり動かないと立ち上がることができなかったからです。痛くて、ときにはひたいに汗することもありました。
 私は話し好きで、お友達がひっきりなしに訪ねてきます。座って話すことが多く、話しだすと、つい長話になります。座ったまま、どんどん時間がたち、お友達が帰る潮時になって、さて玄関まで見送ろうかというとき、きまって立ち上がれません。つらくて、ひたいに汗が出るのはそんなときでした。
 また、朝、目が覚めて起きようとするときは、寝床の中で、時間をたっぷりかけてひざをさすらないと起き上がれませんでした。
 そんなとき、近所に住むAさんから耳寄りの話を聞きました。Aさんは、肺に水がたまったため、左手を上にあげられなくて困っていましたが、中赤外線を出すリング(指輪)を指にはめたら手があがるようになったというのです。

ひざ痛が取れ日舞も楽しめる

 Aさんは、私にも、リングをするようにすすめてくださいました。症状が違っても、きっと効くから使いなさいというわけです。まさかと思いました。指輪ごときで肺にたまった水が取れたり、ひだ痛が治ったりするとは思えません。
 それでも妙に引かれるものがあって、リング左手の親指にはめてみました。利き手でないほうがいいというので、そうしたのです。
 そうしたらどうでしょう。はめて、ものの30分もたたないうちに、体がポカポカしてきて、ひざの痛みが消えてしまったのです。

 試しに正座してみましたが、ひざが痛みません。次に、勢いよくサッと立ってみました。それでも、全然平気です。
 うれしくなって「これ、魔法の指輪みたい」と言うと、Aさんも「私もそう思う」と、互いに痛みから解放されたことを喜びました。
 そこで、今度は、リングを左手の親指と薬指にはめました。
 そして1週間たち、2週間たちましたが、いったん消えたひざの痛みは、その後ぶり返すことはありませんでした。
 それどころか体が軽くなったような気がしました。また、体の血行がよくなったのか、疲れると必ず起こっていた肩こりも起こらなくなりました。
 最近は、痛みを忘れたせいか心にゆとりができ、お友達とも明るく、前向きに話をすることができます。趣味の日舞も、ますます楽しくなりました。
 今後は、あと2本リングをふやして、足の指にもしてみたいと考えています。そのとき体がどのように変わるか、今から楽しみです。

堀先生のコメント

 ひざ痛が消えたのは、痛みの原因である筋肉のしこりやゆがみが、リングをすることで解消し、血行がよくなったからだと思います。
 リングをしている人の中には、近藤さんと同じようなひざの痛みがあり、まだよくなっていない人もいると思います。
 そのような人は、暇を見つけて、1日に何度も患部をさすったりもんだりしてください。リングをはめて筋肉が緩みかけているときにさすったりもんだりすると、筋肉が正常な状態に戻りやすく、治りがずっと早くなります。
 ひざに水がたまっている人にも、リングは効果的です。1~2カ月で改善した例がたくさんあります。

リウマチでこわばった関節の痛みが指輪をはめたらやわらぎひだ痛も解消/兵庫県 主婦 62歳 橋詰通子さん

痛みが広がり歩行が困難になった

 7年前のある朝のことです。洗顔しようと両手の手のひらを上にして顔を包むしぐさをしたとき、左手の手首に痛みが走りました。
 それまで経験しなかったような痛みでしたから、変だなと思いましたが、まさかこれがリウマチの始まりだとは想像すらしませんでした。
 ところが、その後も、手のひらを上にして手を動かすと、決まって左手の手首に痛みが走るようになりました。
 そうしているうちに、痛みが手首だけでなく、左右の足首から右ひざにも広がり、満足に歩けなくなりました。それで初めて、この痛みがリウマチからくるものだと気づいたのです。
 リウマチと知っても、あわてることはありませんでした。それは気持ちのどこか遠くで、いずれそうなるかもしれないと思っていたからです。
 私の家は縦に長い造りになっています。そこで30年近く、お菓子の小売店を営んできましたが、陽が当たるのは店先だけでした。いつも冷え冷えとし、湿気の多い店の中で一日じゅう店番をしていたのです。
 冷え性だった私には、これがとてもこたえました。夏場はまだいいとして、つらかったのは冬場です。冬場でも店先の戸を開けっ放しにしており、その店先から空っ風が吹き込んで、体のしんまで冷えてしまったからです。
 このように、長い間にわたって体を傷めつけてツケが、閉経後に徐々に体をむしばむのではないかと、思ったことがあったのです。
 リウマチの痛さには、ほんとうに泣かされました。座った状態で足をスーッと伸ばせなくなり、タオルもきつく絞れません。また、右ひざが痛みだしてからつえを使うようになって、体を動かすのに難儀するようになったのです。
 もちろん治療はしました。しかし、治療しても左の手首が少しよくなったら、今度は左の手首が痛み始めます。何をしてもよくならない状態をなんとかしなければと、そればかり考えていました。
 中赤外線を出すリング(指輪)を知ったのは、そんなときです。『ゆほびか』97年12月号に、このリングが紹介されていたのです。私の目を引いたのは、リングをはめると血液の流れがよくなるという記事でした。
 リウマチを改善するには、まず血液の流れをスムーズにすることがたいせつですから、リングをぜひ試したいと思いました。

体のこわばりがひと晩で消えた

 初めて、リングを左手の親指にはめたのは、昨年の12月5日のことでした。
 親指にリングをはめたのは、呼吸器・心臓機能の正常化、呼吸回数の正常化には親指にはめるのがいいと解説されていたからです。
 呼吸器がきちんと整えば、おのずと呼吸もよくできるようになり、血液の流れがスムーズになるのでしょう。
 リングをつけて驚いたことがあります。左手の親指につけた直後に、両手の手首と右足のひざの痛い部分がポーッと温かくなったように感じたことです。
 血液の流れがよくなって、温かく感じるんだなと思いました。これは効くかもしれない。それにしても幸先のいいきざしではないかと思いました。
 さて、そうして一夜明けた翌朝のことですが、私にしてみれば、まさに奇跡が起きていました。いつもなら、寝床から起きだすときに体全体がこわばっているため、体をさすりながら時間をかけないと起き上がれません。
 ところが、この朝はこわばりがなかったのです。そこで、起きてつえをついて歩いてみました。前日までは、右ひざが痛くて踏ん張れなかったのです。ところがどうでしょう。その右足のひざ痛もやわらいでいたのです。
 よいきざしは、それだけにとどまりません。
 リングをはめて1週間たったころ、ひざ痛にも効果が出ました。以前は、座って足を伸ばすときなど、ひざの痛さに耐えながらさすり続けて、やっと伸ばしていたのが、らくにスーッと伸ばすようになったのです。
 また、手首の痛みも、タオルを強く絞るときにピリッとする程度で、それ以外の動作では、ほぼ完治したといっていいくらいまで改善しました。
 このほかにも、リングをはめるようになって変わったことがあります。便秘が治り、1日に1回は、必ずお通じがあるようになりました。また、お小水の回数が多くなりました。もちろんリングを今後も使い続けるつもりです。

堀先生のコメント

 リングをつけた直後に痛い部分がポーッと温かくなったとありますが、リウマチがよくなったのは、筋肉が緩み、血液循環が改善されたからだと思います。
 リウマチでなくても、運動のしすぎや仕事の疲れで手首やひざが痛い場合にも、このリングは効果的です。
 そんなとき、手や足のつけ根に硬結(筋肉が固くなること)が見られますから、リングをはめたまま、その硬結部分をもむと、あっというまに痛みが取れてしまいます。
 リングの効果を上手に引き出す方法は、リングをはめながら、痛い部分の関節を無理のない程度に、ゆっくり伸ばすストレッチを1日に4~5回することです。

がんこな肩こりが健康指輪ですっきり解消し頭痛や耳鳴りまで軽くなった/神奈川県 自営業 70歳 小山巖さん

血圧が高くて抜歯できなかった

 昨年、歯槽膿漏で痛めた歯を抜いてもらおうと歯科に行ったときに、私の血圧が高いことがはっきりわかりました。
 歯槽膿漏の診察の結果は、思いのほか悪化しており、総入れ歯にするしかないということでした。そうなると残っている歯を抜かなければなりません。
 そこで、念のために血圧を計ることになりました。血圧が高いと、抜歯のときのストレスでさらに上がって危険なので、調べる必要があるとのことでした。
 結果は、最大血圧が210mmHgもありました。もちろん、このままでは抜歯は無理です。
 まず内科で診てもらって、血圧を下げてから入れ歯をするということになったわけです。
 血圧が高いことがわかっても、私は、やっぱりそうだったのかと思いました。私は、ふだんから肩こりや頭痛や耳鳴りの症状に悩まされていたからです。
 つまり、これらの症状は、たぶん高血圧が原因だろうと思っていたのです。
 実は、私は30代のころから血圧が高く、つい最近まで最大血圧が常時180mmHg前後あったのです。こんなケースでは、ほとんどの人が降圧剤(血圧を下げる薬)のお世話になっているはずです。
 しかし、私は薬嫌いですので、降圧剤を飲みません。家には、血圧計すら置いてありません。血圧計を置くと、血圧が気になります。気になればそれがストレスになって、よけいに体に悪いという判断からです。
 そんなわけですから、肩こりも頭痛も耳鳴りも、きちんとした治療をしたことはありません。頭痛が激しければ、しかたなく市販の鎮痛剤を飲み、肩がこれば自分でもんでやりすごしてきました。頭痛も肩こりも慢性なので、なんとなくそれですんでいたのです。
 しかし、今回は、これまでとは違います。歯を抜く必要があるからです。とにかく血圧を下げなければなりません。

肩こりが10日で軽くなった

 なにかいい方法はないかと探していたとき、たまたま書店で手にした『ゆほびか』97年12月号に、中赤外線リングの記事を見つけたのです。一読して興味を持ちました。
 このリングは、歯科の先生が、そもそも血圧の高い自分の患者さんを見かねて考案したものだそうです。
 試してみようと決めた私は、リングを購入しました。昨年の11月末のことでした。
 血圧を下げる効果のある左手の親指にリングをはめ、入浴と洗顔のときにはずす以外はずっとつけていました。
 そして10日たったころ、肩にいつもの重い感じがなく、痛みも消えていることに気づいたのです。これまでは鎮痛剤を飲まないと、取れなかった痛みです。ひょっとして、血圧が下がって肩こりが改善したのかなと思いました。
 しかし、まだ断定はできません。それで今度は、肩こりや頭痛に効く右手の人指し指にリングをはめ替えました。そうしたところ、やはり肩こりが起こりません。それどころか一段と楽になったと感じました。
 それからはリングを左手の親指に戻したり、また右手の人指し指につけたり、そのときの気分で使いわけていますが、症状はさらにぐんとよくなりました。頭痛もなくなりました。
 ただし、耳鳴りはまだ少しあります。遠くのほうでセミの鳴くような音がかすかにするのです。
 今、ほっと一息ついています。たぶん、これらの症状の変化は、血圧が下がったことによってもたらされたものだろうからです。
 しかし、実のところ、血圧が本当に下がったのかどうか、まだ確認していません。
 もう少し様子を見て、せめてあと1カ月ほどしたら、きちんと血圧を計るつもりです。
 はっきり血圧が下がっているのを確認できたら、リングをもう1つふやして、両手の指にするつもりでいます。

堀先生のコメント

 リングは高血圧によく効くようですが、肩こりが楽になったからといって安心しないでください。耳鳴りがよくなっていないのは不思議です。小山さんは左手の親指にリングをはめられていたとのことですが、耳鳴りの場合は、人指し指にはめてよくなった例が多くあります。人指し指にはめ替えてはどうでしょう。
 ところで、降圧剤を飲みながらリングを使ってだいじょうぶか、血圧が下がりすぎないかと心配される人がおられますが、心配ありません。
 リングをはめると、血圧は、筋肉が緩んだ分だけ正常に近づき、過剰に下がったりしないと思いますが、主治医の先生に必ず相談してください。

家事にも不自由するほどのしもやけが指輪をはめたら完治し低血圧も大改善/三重県 主婦 37歳 竹嶋ひろこさん

手袋なしには外出できない

 私は30年以上もの間、しもやけに悩まされてきました。
 30歳を過ぎてまでしもやけに悩むのはまれなケースではないかと思います。おそらく私は、普通の人に比べて血液循環が悪い体質だったからでしょう。
 私は、昔からひどい冷え性でした。手足の指が特に冷たく、しもやけも、ほとんどが手足の指や足の裏に集中しました。
 毎年10月になると、しもやけができ始めます。10月といえば、秋真っ盛りの、さわやかな季節ですが、そのころのわずかな気温の低下が、しもやけを引き起こすのです。
 ひとくちにしもやけといっても、とてもたいへんな症状です。
 軽いうちなら、見た目は、皮膚が真っ赤になるだけです。
 しかし、軽いとはいえ、手の指が思うように動きませんから、縫い物をしたり、食事のしたくをするのが思うようにはかどりません。指を温めないと、ガス栓や水道の蛇口をひねることさえできないのです。
 動かなくて困るのは足の指も同じです。昼間は動かし続けているため問題ないのですが、朝はそうはいきません。夜寝ている間に、昼の柔軟さを失い、朝、目が覚めても寝床からすぐに立ち上がることができないのです。ようやく立っても、歩きはじめるまで時間がかかります。こんな状態が毎朝続くのです。
 軽い場合でこの程度ですから、重くなって患部が腫れ、やがてそこがうんだりしたら目も当てられません。人前に手を出すのもためらわれます。
 最近はしもやけを見る機会がなくなったのでしょうか。ほとんどの人がびっくりするため、手袋なしには外出など考えられず、いつも人目を気にしていました。
 治療は過去に2度、10代のときと7年前にしたきりです。治療しても効果がないため、熱心になれなかったのです。それで治療らしい治療をしないまま年月がたってしまったわけです。
 一昨年、そんな私に変化が起こりました。
 歯の治療で、堀泰典先生のあさひ歯科に通っていた主人の母が、いつからか中赤外線を出すリング(指輪)をするようになっていました。
 その母から、リングをはめてはどうかとすすめられたのです。リングをはめたら体調がよくなったので、あなたもぜひ試してみなさい、というのです。

動かなかった指が動くようになった

 まさかリングをしただけで、しもやけがよくなるとは思いませんでしたが、体調が少しでもよくなるならと思い、使ってみることにしました。一昨年の2月の、しもやけがひどかったときです。最初にはめたのは左手の親指です。
 ところが、意外な効きめが現れました。
 リングをはめたのは夕方でしたが、翌朝、目を覚ますと、寝床の中で固まっているはずの手足が動くのです。前日までは、寝床の中で、お尻と敷布団の間にはさんだり手のひらでこすったりして、しばらく温めないと動かなかった指が楽に動くのです。
 初めからリングをしただけで、このような効果が得られるとは思いもしませんでした。ですから、リングの効果であるとは、理解できませんでした。しもやけも、前の日と同じく、赤黒いままでしたから。
 ところが、その日を境にして、朝、手足が楽に動くようになったのです。
 そして、しもやけの症状も、日を追うごとに改善し、その年の冬の終わりには、ほとんど治ってしまいました。そのとき初めてリングの効果を実感したのです。
 その後、2度冬を迎えましたが、昨年はしもやけにならずにすみ、今年の冬も、しもやけにはなりそうもありません。
 両手の指も、腫れが引いて、健康な姿を取り戻し、今では人前に出しても恥ずかしくありません。
 うれしいことに、以前は最大血圧が90mmHg、最小血圧が50mmHgしかなかった血圧が、今は110mmHgと70mmHg前後になりました。
 低血圧が改善したのもリングの効果だと思います。

堀先生のコメント

 竹嶋さんは左手の親指にリングをはめたそうですが、しもやけの場合は、それで正解だと思います。
 もちろん、しもやけがいちばんひどい指にはめる方法もありますが、私は手の親指にはめるのがいいと思います。
 親指にリングをはめると呼吸機能が整い、酸素をたくさん取り込むことができます。すると、新陳代謝(体内での新旧物質の入り替わり)がよくなり、細胞が活性化され、治りが早くなるのだと思います。ただリングに余分があれば、しもやけのある指にもしてください。
 今のところ、リングはしもやけに100%有効ですが、再発させないために患部を毎日少なくとも3分はマッサージしてください。患部のマッサージを習慣にすると、いずれリングは要らなくなります。

長年苦しんだひどい下痢が健康指輪のおかげでピタリと解消し今では体調万全/三重県 無職 66歳 森下春雄さん

過度の飲酒で腸がこわれた

 私は、30代、40代のころ、来る日も来る日も下痢をしていました。そのときほどつらく、情けないものはなかったと思います。
 下痢は、過度の飲酒が原因でした。とにかく私は酒好きです。終戦直後の混乱した時代に、15~16歳のころから酒をよく飲みました。
 根っからの酒好きで、今でいう悪ガキでしたから飲みっぷりも乱暴でした。トウガラシを入れた焼ちゅうを、鼻をつまんで一気にあおり、それから50mほど突っ走るのです。
 そうすると、ガーンと脳天をたたかれたような激しい酔いが回ってきます。その酔いにまかせて遊びほうけていました。お金がなかったので、手軽に酔える飲み方しかできなかったのです。
 そのために、腸がおかしくなってしまいました。腸がこわれてしまったような感じでした。それ以来、1日じゅう下痢が起こり、固めの便が出なくなったのです。それでも酒はやめられませんでした。
 私は、23歳で結婚し、それを境に、無茶な飲み方をしないように心がけたつもりでしたが、1升瓶を1晩であけるのは毎度のことでした。そのために腸がおかしくなってしまったのです。
 2~3時間おきにトイレに立ち、そのたびに、ほとんど水だけの、すいとんのような便が出るのです。しかもいったん催したら待ったなしです。
 バス旅行に行ったときなどは、休憩でバスが停車するのが待ちきれず、漏らしてしまったことがあります。幸い、そんなこともあろうかと着替えを持参していたため恥をかかずにすみましたが、それ以来、旅行や映画や観劇など、外出を要する楽しみは、ぷっつりやめてしまいました。
 初めて治療らしい治療をしたのは50歳のときです。結核にかかったとき、医師に下痢で困っていることを告げて飲み薬を処方してもらったのです。
 しかし、下痢は止まりませんでした。薬がよくないためか、さんざん腸を傷めつけてきたためか、とにかく効きがよくないのです。薬を飲んでも10日に1回くらい、申しわけ程度に固めの便が出るだけです。

下痢の薬が不要になった

 私が中赤外線リングを使い始めたのは、2年前、歯の治療で堀泰典先生を訪ねたのがきっかけでした。歯の治療のついでに、下痢が止まらないこと、心臓も肝臓も弱っていること、夜ぐっすり寝れないことを堀先生に告げると、中赤外線リングをすすめてくれたのです。
 さっそく右手の親指と人指し指にリングをはめて帰りました。リングは顔を洗うときと、ふろに入るとき以外ははめっぱなしです。夜寝るときもはめたままです。
 リングの効果はすぐに現れました。リングをはめて寝た最後の夜から、それまでになかった深い眠りを経験しました。
 2~3日すると、今度は夜中にトイレに立たなくてすむようになりました。下痢の回数が少しずつへって、固めの便がでるようになったため、ひんぱんにトイレに行く必要がなくなったのです。ぐっすり眠れるようになり、寝起きがすっきりしてきました。
 そこで、その時点で14年飲み続けた下痢用の飲み薬をやめ、リングによる治療に専念することにしました。こうして1年、リングをはめ続けるうちに体調がすっかりよくなりました。
 ちょうどそのころです。堀先生を訪ね、今度は左右の手の指全部にリングをはめてもらいました。
 私は、今も、お湯割りの焼ちゅうを毎晩3杯飲んでいますが、10本のリングのおかげか心臓も肝臓も快調です。下痢もほとんどしなくなりました。
 親しい友人たちと、たまに飲みすぎたりすると下痢することがありますが、半日でおさまります。おかげさまで、今では、着替えを持たずに旅行を楽しめるようになりました。

堀先生のコメント

 森下さんから長年苦しめられた下痢から解放された、という報告を聞いて私もホッとしました。
 手の人指し指には大腸経という経絡(生命エネルギーの通路)が通っています。下痢や便秘に関係のある経絡です。森下さんがよくなったのは、この人指し指にリングをはめ続けたからだと思います。
 現在は両手の10本の指にリングをしているそうですが、10本は必要ありません。10本すれば、それ相応の効果があるのは確かですが、手の親指と薬指の2本でじゅうぶんです。親指1本でも肩こり、ひざ痛、腰痛がよくなった例は数多くあります。

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