第5章 Q&A30(21~30)

Q21 ストレスとドクター・サン™シリーズについてもう少し詳しくお聞かせください。

 現代はストレス抜きには語れません。ストレスというのは、元は物理学の用語です。例えば、ゴムボールを指先で押すとボールは凹みます。このような外力によって歪んだ状態から元に戻ろうとする力のことをストレスというのです。今日、一般的にストレスといわれているのは、元々の意味と少し違っています。この物理用語を、生体とそれに加えられる刺激との関係に当てはめたのが、1950年代にカナダのハンス・セリエ博士が提唱したストレス学説です。厳密に言いますと、ボールを指で押して(外的要因)凹んだボールが元に戻ろうとする力がストレスであって、ボールに加えられた圧力はストレッサーと言います。一般的にこれが混同して使われています。私たちの体には恒常性といって、色々な外界の変化に対して体内の環境をほぼ一定に保とうとする働きがあります。暑い時もあれば、凍るような寒い冬もあります。このような環境の様々な変化に対しても、体温とかpH、血圧、脈拍などの内部環境をほぼ一定に保とうとする働きが生体には備わっています。これが恒常性です
 ストレス学説はこの恒常性の考えや、キャノン博士緊急反応系説(恐怖や不安のような情動は生体に一定の緊急な反応を起こすよう作用するが、反応を起こすとそれを防ぐ反応系がある)から提唱された学説で、セリエ博士によると、長い間、強度のストレスに晒されると生体は副腎の肥大、胸腺の縮小、胃潰瘍、などの生体反応が起こると述べています。ところが、ストレスの害を最小限に抑えるために、動物実験でストレスを加える前にカルシウムを十分に与えておくと、これらの症状の程度が極めて小さく、さらにビタミン類(C、E、ニコチン酸)が必要であることが確かめられました。
 実験用ネズミを異常な耐圧がかからぬ程度に金網で包み、そのまま12時間放置(拘束ストレス)しておきますと、血中のカルシウムが著しく減少し、反対に副腎皮質ホルモンは増加します。これは体の緊張力を高め、ストレスに対抗するためです。人間でも急にストレスが加わると、これと同様のことが起こります。ストレスを受けた時、早い段階では副腎髄質ホルモンが、次いで長期に渡ると副腎皮質ホルモンが分泌されるようになります。
 副腎皮質ホルモンには消炎、タンパク分解など、様々な働きがあり、その中にカルシウムを排泄する作用もあり血中のカルシウムが減ります。従って、長期のストレスや副腎皮質ホルモン剤の連用は、骨粗鬆症を引き起こしたり骨折を招きやすくなるのです。
 ストレスが加わり、血中のカルシウム濃度が低下した場合、まず腎臓からカルシウムが排泄されるのを抑え、腸管からのカルシウムの吸収が高まり、血中の不足が補われます。しかしストレスが長期に続き、血中のカルシウム濃度がさらに減ると、副甲状腺ホルモンが分泌されるようになり、これが骨からカルシウムを溶かし出し、低下したカルシウム濃度を高めるように働くのです。この時、骨から溶け出たカルシウムは必要以上に多いのが常で、今度は逆に血中のカルシウムが余ることになります。余ったカルシウムが再び骨に戻れば問題は無いのですが、一度骨から溶出したカルシウムは、再び骨に蓄積される事は無いと言われています。溶出したカルシウムは血管壁や他の細胞の中に侵入し、動脈硬化を起こしたり細胞の老化を早めたりします。ストレスによって血中のカルシウムが減少し、これを回復するために骨から多量のカルシウムが溶出しその余った分が血管壁に沈着すれば動脈硬化が起こります。また血管の細胞に流入すれば、血管が収縮して血圧が上がり高血圧になります。循環器系の病気を始め、過度のストレスによって発生、悪化する病気はたくさんありますが、その多くが血中カルシウムの減少を介して起こっていると思われます。
 今日は、ストレス社会になったと言っても良いでしょう。特に、ストレスが原因と言われる病気は昨今多くなりました。約50数年前、ストレスにより胃潰瘍になることを提唱したセリエ博士は、医学会で相手にされませんでした、今日においては周知の事実になっています。では、ストレスを解消する薬が出来れば、ストレスが原因で起きるといわれている病気がなくなるのではないかという、素朴な疑問がわいてくるはずです。まず「ストレスとは何ぞや」ということから考えてみましょう。古今東西、色々な学説がありますが、ストレスは大脳旧古皮質(旧皮質と辺縁系)で感じられるものです。体の状態を一定に保つ働き(ホメオスターシス)を妨害しようとするストレスの原因には色々あります。例えば、急に物が飛んできて目を閉じる眼瞼反射(瞬膜反射)は、延髄で行われている身を守るための原始的な反射の一つであり、同時に心臓の動悸として現われます。その後に、ビックリしたとか危なかったとかいう感情を大脳新皮質が感じ取り、さらにこのようなストレスを大脳新皮質は抑制すると考えられます。ストレスが加わると、視床下部を興奮させて副腎皮質ホルモンの分泌が増加されます。副腎皮質ホルモンはある種の経路を通ってアドレナリン(不安のホルモン)ノルアドレナリン(怒りのホルモン)を分泌します。これにともなって血糖値も上昇します。糖尿病の人はストレスを避けることが大切です。ストレスが加わり精神的にイライラしますと、ノルアドレナリンやアドレナリンがどっと分泌されます。このことは交感神経を興奮させることと同じになります。その結果、血管が収縮するために血液の流れが悪くなるのです。つまり、精神安定剤といった類いのものは大脳新皮質に一時的にしか作用せず、ストレスは根本的に解決されないのです。この時にドクター・サン™シリーズは常に装着しているので有効に働きます。また、人間の脳は原始に近いほど生命を司っています。すなわち、ストレスはダイレクトにその反応を原始的な臓器(筋肉、神経、内臓)に伝えられやすいのです。その時の筋肉とは狭い意味の筋肉ではなく、腱、じん帯、骨膜など、いわゆる筋肉系を指します。また、カルシウムが筋小胞体から出るときは比較的少ないエネルギーで済むのですが、筋小胞体に戻してやる時は、ずっと多量のエネルギーを必要とする事は、慢性筋肉疲労の所で述べました。つまり、ストレスによるエネルギー不足は凝りを起こしやすく筋肉は縮み、弾力性や可動性が失われます。その結果、その筋肉に付随する臓器が自由に運動出来なくなり、障害となって現われます。その一例が胃潰瘍です
 また、人は眠くなるとあくびをします。よく言われるのは、大きなあくびをすることにより、酸素を取り入れて脳に供給するためだと言われたりします。しかし、犬や猫があくびをしている所を見られた事はおありだと思います。以前に述べましたが、人間以外の動物は口で息をすることは出来ません。つまり、あくびは酸素を取り入れるためでは無いのです。動物の頭蓋骨の上は薄い筋肉と上皮が覆っています。この筋肉を弛緩させると、外頸動脈に分かれる血液が少なくなり、脳内血流量は減少し酸素分圧が下がります。つまり酸素不足の状態になり、その時脳細胞を守るため、脳内麻薬様物質が分泌され脳細胞を麻酔状態にします。そして睡眠に移行するのです。あくびを我慢していると、脳内の血流量が減らず脳内麻薬物質がされ難くなり、疲労物質を溜める結果になります。この積み重ねは気付かないうちに大きなストレスとして作用し、エネルギー不足に繋がり、筋肉の凝りとなって現われます。一般的にはストレスが加わると、自律神経系や免疫系も作動し、ホルモン系も含めて、3つの系の働きによって体の恒常性を維持しようと努めます。私たちの体の中ではガン細胞が常に生まれていますが、殆どがガンの発症には至りません。それは体内の免疫系が目を光らせていて、生じたガン細胞を攻撃、排除してくれているからです。とくにガン細胞に目を光らせているのは、ナチュラルキラーT細胞(NK-T細胞)と言う免疫細胞です。しかし、このNK-T細胞はストレスを受けると働きが低下すると言われています。そうなるとガン細胞を排除出来なくなり、ガンになる危険が高くなります。NK-T細胞の活性は精神状態の影響を大きく受けますので、ガンを防ぐ一つの方法として、常にNK-T細胞が活性化されるよう、快適な精神状態を保つように心掛けたいものです。次にホルモン系ではストレスに対して動員されるのは副腎皮質ホルモンです。副腎皮質ホルモンはステロイドホルモンであり、コレステロールから作られるものです。このコレステロールは大分は体内(おもに肝臓)で作られ、食べ物から取り入れられるのは全体の3分の1ほどに過ぎません。よく油物や肉類を食べないのにコレステロール値が高いという人がいますが、これはストレスを強く受ける人です。体はストレスに対抗する副腎皮質ホルモンを作るために、その原料となるコレステロールを増産します。しかし、副腎皮質ホルモンを合成するには、その過程でビタミンCやEが多量に必要で、これらが不足したら副腎皮質ホルモンは合成されずコレステロールが余ってくることになります。今日ではステロイドホルモンを気軽に用いている場合がありますが、これは体の免疫系にも大きな影響を与えます。まず免疫細胞が影響を受け、その移動のスピードが遅くなったり、血中のリンパ球を減らし、免疫グロブリンの生産や好中球の殺菌作用を抑えるといった現象を起こします。こうおなるとガン細胞を見逃したり、侵入してきた異物を取り逃したりする危険が高くなります。こういうことの無いよう、ビタミンCやEを適度に取って、体自身に副腎皮質ホルモンを作らせるようにする事が大切です。ホルモン系に関していうと、強いストレスに晒されると、脳内において下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモンを作り、副腎皮質が副腎皮質ホルモンを大量に作ってきます。しかし、その生産能力には限界があるので、同じ下垂体前葉から分泌される性腺刺激ホルモンや成長ホルモンの生産を犠牲にする事になります。その結果、長期に渡りストレス状態にあると発育生涯、無月経症、睾丸や卵巣の萎縮、乳汁の分泌停止、性欲減退が起こりやすくなるのです。
 ところで、体にストレスが加わると副腎皮質ホルモンが分泌されますが、これは血糖値を高めます。ストレスに対抗するにはエネルギーが要るからで、糖分を燃やしてエネルギーを得るためです。しかし、肝臓や筋肉に貯えられているグリコーゲンの量はわずかで、やがてブドウ糖の元は無くなります。そこで身体は、ストレスが長く続くと、体は自分のタンパク質を溶かして糖分を作るようになります。これを「糖新生」と言います。ところがこれには都合の悪い事があります。炭水化物(糖質)は炭素、酸素、水素から出来ており、これを燃やすと炭酸ガスと水になり、肺や腎臓から簡単に排泄されます。しかし、タンパク質には窒素も含まれている(硫黄いおうの場合もある)ので、タンパク質が分解されると体内に窒素が余ってきます。この窒素は厄介者で、尿酸とか尿素窒素として排泄しなければならないのですが、これを排泄する腎臓に大きな負担がかかります。それで血液中の尿素窒素が高くなると腎機能が低下します。以上述べたようなことから、いくらストレスに強いと言う人でも、強いストレスが続いたら数カ月も持たないと言われている所以です。適度に体を休める必要があるのです。また、酷い暑さは、体にとって大変なストレスとなります。生物には至極生育温度というのがあって、気温が上がると「熱ショックタンパク」を作ってストレスに対抗します。このタンパクは高温状態で誘導されて合成されますが、これ以外にも「ストレスタンパク」と言う物が、化学物質や放射線などのストレスに対して作られます。つまり、外的刺激に対応するために作られる訳で、例えば外から最近が侵入して来た時にも、ストレスタンパクは作られ細菌が増殖するのを防止します。また異物を含食する細胞に対して、早く集合してきて異物を片付けよという指令を出すなど、様々な作用をします。
 興味深い事はストレスの種類が変わっても、引き起こされる応答には共通の面があると言う事です。以上のような物理化学的な刺激に対してだけでなく、精神的な変化に対しても特殊なタンパクが作られます。例えばマラソン選手が42.195kmの長い道のりを走ることを考えてみましょう。普段練習していない人が走れば、ただ苦しいだけです。ところが、練習を積んだマラソン選手ではそれが快感に変わります。いわゆる「ランナーズ・ハイ」と言われる陶酔状態が起こると言われています。マリファナなどドラッグを呑んでハイな気分になったのと同じような状態になるのです。これは長く走ることによって、脳内麻薬様物質(内因性モルヒネ)が作られてくるからです。モルヒネを打つと止められなくなるのと同じように、マラソンも止められなくなるのではないのでしょうか。脳内麻薬様物質にはエンドルフィン、エンケファリンなどの種類があり、針麻酔は針によって脳内麻薬様物質が増産され、痛みを押さえる事が出来るからです。内因性モルヒネ物質は麻薬性鎮痛薬と同様、鎮痛作用ばかりでなく、視床下部の報酬系に作用して快感誘発作用なども発揮しているのです。この脳内麻薬様物質は痛みを抑えるだけでなく、快感を誘う働きもあり、マラソン選手にハイな気分をもたらしたり、マゾヒストでも分泌されると言われます。このように苦痛のストレスがかえって快感なストレスに変わる事もあるのです。しかし、言うまでもありませんが、あまり過剰なストレスは病気の原因になります。
 現代は複雑に発達した社会であり、ストレスを避けて通りことはできません。ストレス学説を発表したカナダのセリエ博士は、ストレスに対する体の反応を(1)警告期=体がストレスに直面してあわてふためいている時期、(2)抵抗期=ストレスを受け止めこれに積極的に対応する時期、(3)疲憊ひはい=体がストレスに負けて抵抗していけなくなる時期、の3つの時期に分けています。このように経過するなかで、ストレスによるさまざまな症状が現われてきます。まず高血圧。ストレスがかかると血圧が上がってきます。ストレスが除かれれば下がりますが、年をとるにつれて、その反応は鈍くなり、若い時ならすぐ下がった血圧も加齢とともに適応能力が低下し、高血圧になる事もあります。ストレスは呼吸器や循環器、消化器、免疫系などに影響を及ぼしやすく、胃や十二指腸の潰瘍、気管支喘息ぜんそく、アトピー性皮膚炎などを誘発、悪化させやすいといわれています。この様な時に、ドクター・サン™シリーズは効果を発揮します

Q22 「純酸素とストレス」についてお願いします。

 もう1つ今日、大きなストレス源として注目され、今後問題になってくると思われているのが「酸化的ストレス」です。酸素と言うのは本来は安定した分子ですが、一度活性化されると活性酸素になり、これがもたらす酸化現象は生体にとって大きなストレスとなります。この酸化的ストレスと、先のストレスと慢性筋肉疲労を持ってすれば、全ての病気の原因が説明出来るとも言われている程です。この頃、純酸素を発生させて、それを吸う機械が発売されていますが、空気中の酸素はおよそ20%です。酸素と結合しやすいのは赤血球で、赤血球は細胞ですから、外側を細胞膜で覆われています。これは脂質の二重膜であり、高高度の酸素は活性酸素になりやすく、活性酸素に出合うと容易に酸化されます。すると活性化脂質を生じ、赤血球の変形能が大きく低下し、血液循環が阻害されます。純粋な酸素を吸い続けるとSOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)酵素が消費されつくし、大量の活性酸素に晒される事になり、確実に赤血球を始め血液の細胞成分や神経組織、血管壁、細胞を壊し死に至ります。また嫌気性菌と言う菌がいます。この菌は酸素があると生きる事が出来ません。その理由の一つにSOD酵素が無く活性酸素に大変弱いと言う事が挙げられます。酸素を取り込めないので当然TCAサイクル(細胞内で起こるエネルギーを得るための作業工程)がなく、エネルギーは酵素発酵によって得ているのです。生命の危機に遭遇して始めて危機を脱するために、少し使用するのは良いのですが、少し疲れたからといって高濃度の酸素を吸うべきではありません。20%の大気をいかに1回の呼吸で取り込む事が出来るかと言う事が大切なのです。くれぐれも、急遽生命の危機に瀕した場合には、一時的に使用するのは良いのですが、常に使用するのは控えて下さい。
 酸素は生命が誕生する頃の原始地球では、今の10,000分の1くらいだったと考えられています。すなわち大気の大部分は窒素、炭酸ガス、それに水蒸気で、酸素は殆ど無かったと言われています。したがって、このような状態では生物はエネルギーを嫌気的な発酵によって取り出していました。大気中の酵素が少しずつ増えてきて、今の大気の100分の1くらいの濃度(パスツール点)になると、好気的な発酵を行う生物が出現してきたのだと言われています。エネルギーは酵素を用いて作った好気的な発酵の方がずっと多く取り出すことができるのです。そして、約28億年前にスピルリナのような藍藻らんそう類が出現して、太陽の光を用いて光合成を行い、大気中に酸素を放出するようになりました。ただし、この酸素は初めは地球に含まれる鉄を酸化するために使われ、大気中の酸素が増えるには至らなかったと考えられています。それでも、長い年月を経る間に少しずつ酸素が増え現在の大気の10分の1くらいの濃度になるとともに、大気中にオゾン層が形成され有害な紫外線が遮られるようになり、生物が陸に上がり繁栄するようになりました。これには好気的代謝によって、エネルギーを効率良く取り出されるようになったことも助けになっているのです。しかし、そういう有利な点がある反面、代謝の過程で生じた活性酸素によって酸化現象を起こすという不利な面もあるのです。活性酸素は反応性の強い酸素で、油を酸化させて過酸化脂質を作ったり、老化を促進したり、また細胞の核のDNAを傷付けたり、炎症に関わったり、様々な病気の原因を作る事が今日指摘されています。太古の昔、生物は酸素の少ない環境に生息していました。体の奥の方は今でも酸素の少ない状況にあるのです。
 本来、酸素は体にとって脅威の存在なのです。酸素がなければ困りますが、脅威の存在であるという相反する面を持っているのです。生物はこういう酸素からの攻撃に対して、次第に防御機能(抗酸化作用)を整え、その上で酸素をうまく利用して進化を続けてきました。1回の呼吸で酸素が吸えるのと高濃度の酸素を吸うのは根本的に違います。この点誤解のない様にして下さい。人体内で抗酸化作用を行っている物質の1つが尿酸です。尿酸は多すぎると痛風の原因になりますが、これはかなり強い抗酸化力をもっています。ストレスが強いと尿酸値が高くなります。体の酸化的ストレスに対抗するためであると考えられます。血中の尿酸値が高くなりますと、結晶化し関節にたまって痛風発作を起こす事があります。これを防ぐには、ドクター・サン™シリーズを装着し、ストレスの強い人はビタミンAを取る必要があります。ビタミンAには尿酸を結晶化するのを防ぐ働きがあり、さらに抗酸化作用のあるビタミンC、E、A、Bやβ-カロチンなどを多く取っておくとよいでしょう。これらの抗酸化物質が体内に多くあれば、尿酸の合成は少なく痛風結節の心配は軽減します。

Q23 「脳波とストレス」についてお願いします。

 脳波は中枢神経の電気的活動で自発的に発生し且つ調律的です。その波形は意識水準に極めてよく追従します。したがって、中枢神経系の活動水準を判定する重要な要素になります。精神の安定度合いは脳波測定で推測できます。脳波はδ波(2.4Hz)、θ波(4.8Hz)、α波(8.13Hz)、β波(13.20Hz)、γ波(20.40Hz)の発生の割合で表示されます。ストレスの大きい場合ほどγ波、β波の低振幅、速波の発生率が多く、精神の安定しているほど脳波は調律的となり、神経要素の同期化減少を呈し、δ波、θ波、α波の高振幅、徐波の発生率が高くなります。持続的ストレスによって、夜間のγ波、β波の発生率が高く続く事は発作的頻脈や頻脈傾向状態が続き、大脳のエネルギー需要が増加している状態と考えられます。本来は活動が休止する夜間の睡眠中も、休まずに大脳が活動しては大きな負担と言えます。また、大脳自身がエネルギー不足と誤解した場合、どういう命令を体に発するのでしょうか。これを大脳への唯一のエネルギー源であるブドウ糖の酸素の供給について別々に考えてみましょう。
 ブドウ糖では(A)血液中のブドウ糖濃度を増やす方法と、(B)大脳へ行く血液力を増やす方法があります。同様に、酸素の供給でも(C)血液中の酸素濃度を増やす方法と、(D)血液量を増やす方法があります。(D)血液量を増やす方法は、(B)大脳へ行く血液量を増やす方法に加えて、(E)酸素を運搬する赤血球を増やす方法があります。(A)血液中のブドウ糖濃度を増やす方法に従った体の反応が過食であり、それが原因の肥満や糖尿病の場合です。(B)大脳へ行く血液量を増やす方法に対しては高血圧と頻脈があります。(C)血液中の酸素濃度を増やす方法に対しては過換気症候群であり、(E)酸素を運搬する赤血球を増やす方法では赤血球増多症があります。また、精神的ストレスから逃れる一手段として、ストレスを加える者の排除を選択する危険性もあります。もし、大脳が精神的に弱く逃避行動をとるならば、それぞれ(A)から(E)に対応させ体に反対の行動を取るように命令を下す事になります。これらを(A1)・(E1)とすると、(A1)は拒食症、(B1)は低血圧と徐脈、(C1)は喘息ぜんそく、(E1)は貧血となります。このように高血圧状態や高血糖状態を大脳が望むエネルギー供給の1方法であると考えるなら、熟睡で高血圧や糖尿病が改善されるのは当然の結果と言えます。ドクター・サン™シリーズで高血圧、糖尿病が良くなったと言われる方が多くおられますが、これは、脳波の安定と、睡眠に関係している所も大きいのです。

Q24 妊婦さんにドクター・サン™シリーズはどうですか。

 それでは、高血圧の母体と子供の関係について考えてみましょう。遺伝的に高血圧になるラットは高血圧自然発症ラットと言い、色々な実験に使用されています。ところが、遺伝的に高血圧のお母さんラットの妊娠中に降圧剤で血圧を下げてしまうと、生まれてくる子供は高血圧になりません。これはまさしく、高血圧という遺伝が遺伝子に組み込まれていない事を証明しています。遺伝的に高血圧であるラットは、母体にいるときの高血圧状態を覚えて生まれてきます。子供は母体の環境が最適と思い込んでいるのです。この母体からの情報こそ遺伝要因であり、生まれてくる子供が生活しやすいように、現在の環境状況を伝えているのです。母体が心のあり方を間違えると、子供は間違ったまま「愛」を受け取ります。胎児期でも出産後でも子供は母親の影響をそのまま受けるのです。よって遺伝的に高血圧なのも、生後に精神的ストレスから高血圧になるのも同じことです。
 つまり、それまで遺伝的に高血圧がない家系でも、母親が精神的ストレスから高血圧になり妊娠した場合、子供は高血圧になる可能性が高く、どこかで高血圧を治さない限り、以後家系的に高血圧が続く事になります。高血圧や糖尿病の発症の殆どはこの種の環境遺伝です。自分の高血圧は遺伝と諦めずに、環境を過度のストレス状態から適度なストレス状態にして、心を「忘却の彼方」に解き放す事が、環境遺伝を断ち切り子々孫々までの悪影響から脱却する良い方法であると考えます。人は住む場所・食事・環境によっては高血圧でないと困る場合もあります。必要以上に気を使いすぎない事が大切です。「真剣に考える」事と「深刻に考える」事の違いは大きいのです。我々人類を始め生きとし生ける者の一番の目的は子孫繁栄です。この様に妊娠される前や妊娠中の若い女性にこそドクター・サン™シリーズは使用して頂きたいものです。

Q25 脳卒中について基本的な事に関して教えてください。

 近年、死因の第1位はガンですが、脳卒中と心筋梗塞を総合した循環器系疾患の死亡率がガンを上回っています。では脳卒中はどの様な病気かと言いますと、脳出血と脳梗塞に大きく分けられます。脳出血は文字どおり、脳の血管が破れて出欠するもので、減少傾向にあります。出血した血液によって脳実質が圧迫されるため、圧迫力が毛細血管からの出血力以上に高まると出血します。例え流れたとしても神経細胞は生きて行くのに扱々として、本来の高等な精神作用など行う事が出来なくなります。また、脳梗塞は、さらに脳血栓と脳塞栓に分けられます
 脳血栓は動脈硬化によって血管が詰まり、そこから先へ血が流れなくなるもので、増加の傾向にあります。一方、脳塞栓は心臓など身体の他部から血液の塊が流れてきて、これが脳の動脈をふさぐ、つまり閉塞するために血管が流れなくなり、そこから先の組織が壊死えしするものを言います。ところが、脳出血では軽度の場合、1週間くらい経つと血液の塊が溶け始め、血塊の大きさにもよるのですが、平均して約1カ月ほどで血の塊は吸収されてしまうと言います。そうすると周囲への圧迫は無くなり、症状は好転してくるのです。また脳梗塞の場合も、浮腫は1カ月ほどで治まり、周囲への影響が殆ど無くなってくると言います。したがって、脳出血でも脳梗塞でも始めはかなり大きな症状が出ますが、順調な場合は1カ月ほどで、そのような症状は殆ど消えてしまうと言われます。例えば、大脳の視床の外よりの所に「内包」と呼ばれる部分があります。内包には中大脳動脈の枝が分布しているのですが、これは脳に分布する動脈の中で一番出血を起こしやすい動脈と言われています。この内包は、脳の運動神経の命令を伝える神経繊維が集中している所であり、これが障害されると非常に強い麻痺まひが起こるのです。しかし、脳卒中が内包ではなくその近くで起こった場合でも、多少は回復を見ても元通りに戻るのは大変難しいと言われます。つまり、脳卒中というのは脳のどの部位が壊れたか、その大きさはどの位かと言う事が、回復のカギを握っている事になります。最初の1カ月間での回復度合いが思わしくなかったとしても、気を落とす必要はありません。本当の回復つまり機能の再編成は発病の1カ月後から起こってくると言われているからです。それは脳の残った部分が損なわれた機能の肩代わりをするからです。この場合も、壊れた部分がそれほど重要な所でなく、また壊れ方も小さければ、ほぼ元通りに戻るであろうと言われます。例えば、普段何の症状も支障もなく生活している方が、たまたまレントゲンを撮ったら脳梗塞があり、少しの範囲で破壊されていたが、数カ月して再度撮影したら、その影が消滅して元通りになっていたという経験をお持ちの方も多いと思います。
 このように場所が生活にあまり関与していない所で、範囲が狭い時には症状が殆ど無い場合が多くあります。脳の働きというのは神経細胞つまり脳細胞だけの働きではなく、複雑に張り巡らされた神経線維のネットワークの情報がやり取りされる事によって行われます。神経細胞が死滅すると再生は行われませんが機能はある程度再編成出来るのです。これはむしろ脳が高度に発達したから出来る事と言って過言では無いでしょう。脳は右脳と左脳また前頭葉や側頭葉、後頭葉などの部分によっても働きが異なり、脳は分業があると言われています。昔は「脳の機能局在説」と言われて、手足の動きや言葉、知能の働きなどは全部、脳の場所ごとに決まっていて、一度そこが壊れたらその部分が支配する働きは二度と戻らないと考えられていました。これに対し「全体説」という考え方もあって、脳は全体が同じ働きをしているのであって、どこが壊れたか場所が問題なのではなく、どれだけ壊れたのか、量が問題だとする考え方もあります。そして今日、脳の働きは両者の説の中間である事が分かってきました。
 つまり、脳には大まかな機能の局在はあるのですが、それはそれほど厳密なものではなく、お互いにオーバーラップしていると言います。これを「動的局在説」と言います。例えば、脳のある部分は手足の機能を支配する動きをかなり強く持っていますが、それはその部分だけではなく、他の部分にもあるのです。脳が比較的狭い範囲で損傷した場合には、周囲にある同様な働きを持つ神経細胞間の連絡をうまく再組織できれば、失われた機能の肩代わりが出来るのです。また、脳には色々なタイプの細胞がありますが、代表的なものは神経細胞(ニューロン)とグリア細胞です。グリア細胞は脳の毛細血管で運ばれてきた栄養素を神経細胞に渡し、神経細胞が円滑に機能するように働く補助的な細胞です。神経細胞は生後、分裂増殖しませんが、グリア細胞は終生分裂増殖を繰り返しています。そのほかにアストロサイトと呼ばれる細胞などもあります。ニューロンには大きく分けて2つの型があります。1つは双極性ニューロンと言い、細胞体の両側に1本ずつの軸索(長い突起)を伸ばした型のニューロンで、これは末梢神経にあります。脳にあるのは多極性ニューロンといい、細胞体から多数の樹状突起を伸ばして、他のニューロンから情報の伝達を受けるとともに、1本だけ軸索を伸ばし、その先がいくつも分岐して次のニューロンへ情報を伝達するような型のニューロンです。別のニューロンから情報を受けるにせよ、他のニューロンへ伝達するにせよ、情報の伝達が行われるところはシナプスという微細構造を作っています。ここはわずかに間隙があり、情報は神経伝達物質によって伝達されます。こうして情報はニューロンの間を次々に流れ、脳は神経細胞同士の複雑なネットワークにより構築されています。脳の神経細胞は生後分裂増殖しないのが大きな特徴ですが、なぜでしょうか。脳はものを考えたり記憶したり、判断したり、喜怒哀楽を表したり、大変高度な機能を持つ器官です。そのためには、成長とともに神経細胞同士のネットワークが複雑に構築され、過去の出来事が記憶として蓄積されていきます。ところが、もし神経細胞が分裂増殖するとしますと、それまで営々として築き上げてきた神経細胞のネットワークをまた1から構築し直さなければならず、過去の記憶も消えてしまう可能性があります。これではとても高度な機能を行う事はできません。そのため神経細胞は死ぬまで入れ替わることはないと考えられます。しかし、そのおかげで長い年月の間に、少しずつ神経細胞のネットワークが構築されていき、記憶を積み重ね、思考、判断力が高まり、高度な精神機能が保持できるようになっていくのです。
 このように、一度、変性あるいは死滅した神経細胞は二度と生き返りませんから、脳卒中に対する治療法は、残された神経細胞の活動を一層高めて、失われた神経細胞の働きを代償してやる事が中心になります。例えば、ここに8個のシナプスを作っている神経細胞の突起があるとします。そのうち4個のシナプスが失われたとしますと、その機能は半減することになります。しかし、新たに4本の突起を伸ばし、新しく4つのシナプスが出来れば、失われた分を取り戻すことが出来ます。これが神経細胞の「可塑性」と言われるもので、神経細胞自身は生きていてシナプスの数を増やすことを言います。あるいはシナプスの伝達効率が高まることを指します。私たちの脳は、生まれてから学習を繰り返す事によって、神経細胞が可塑性をどんどん高めていって、知能が発達するのです。もし神経細胞に可塑性が無かったら、いくら学習しても知識や経験として残りません。
 したがって、脳卒中に対しては、脳の可塑性を高めることが第一の治療法と言えるのです。しかし、脳の機能の再編成が出来るとしても、それには色々の条件があり、それによって回復の度合いが違います。若い人ほど脳の回復は良い、脳の壊れ方が小さいほど回復が早い、脳のどこが壊れたかで回復の仕方が違うなどを考慮に入れなければなりません。諦めずにドクター・サン™シリーズやマッサージなどで慢性筋肉疲労を取りながら無理のないリハビリに励んで下さい

Q26 脳卒中が起こり、機能が回復した場合、脳の中では何が起こっているのですか。

 シナプスには1個の神経細胞につき平均して5,000くらいあり、シナプスは使えば使うほど情報が通りやすくなるという特徴があります。例えば、我々は言葉を覚える努力をしなくても繰り返し聞くことにより、知らず知らずのうちに話せるようになり、考えたと同時に言葉にする事とが出来たり、幾度と無く計算を繰り返し行うと計算スピードが上がってきます。これらの現象は、シナプスは使えば使うほど情報が通りやすくなる現れの一つです。反対に使わないと反応を起こすために必要な最小の刺激、つまり電気抵抗のようなものを「しきい値」といいますが、そのしきい値が上がって情報が流れにくくなるのです。つまり、シナプスを使わないと、仮に3の刺激で対応できたものが3以上でなければ対応出来なくなります。海外生活が長い人が帰国後数年すると以前のように話せなくなったり、計算に無縁の人は計算スピードが年々遅くなります。股、脳卒中で手足に麻痺まひが起こった場合は手足の神経に命令を発する脳の運動領域回路が壊れたと考えられます。しかし、これはリハビリによって徐々に回復します。回復は遠回りしていたバイパスが近くのバイパスに乗り換えるなどの機能の再編成が起こったためと考えられるのです。つまり、遠回りしていて、それまで通じにくかった命令が、「日にち薬」と努力により徐々に通じやすくなります。
 次に発芽現象が考えられます。これは末梢神経では昔から知られていることで、例えば筋肉に10本の神経が来ていて、それぞれが10本の筋線維を支配していたとします。そのうち9本の神経が死んで1本だけ生き残ったと言う場合、この1本の神経から芽が出て伸びていき、神経が死んでしまった9つの筋繊維に結合して、これを支配するという事が起こるのです。要するに、失われたシナプスがまた回復するのです。これは末梢神経ばかりでなく、脳の中でも同じような働きが起こる事が確認されています。
 こうした発芽現象や、使っているうちにシナプスが通りやすくなる現象が、相乗的にあちこちで起こる事によって、失われた機能の肩代わりが起こり、脳が再編成されていくと考えられます。しかし、このような本当の回復は発病後約1カ月から起こってきます。そして機能の再編成は半年から1年、あるいは2年という長い年月をかけて徐々に回復するのです。神経線維は1日約1mm再生します。その間地道なリハビリの努力が必要です。しかし、無理なリハビリはかえって症状を悪くします。慢性筋肉疲労を取ってから行って下さい。それ以外にも、必要な栄養成分の補給により神経機能の再編成をバックアップするように留意した方が良いのです。脳は脂肪が多くあり、虚血が起こるとそれが元になって活性酸素を発生しやすい組織です。脳の動脈が詰まって、そこから先へ血液が流れなくなると、脳細胞は壊死えしし、いわゆる「脳軟化」が起こります。よって、首のコリや肩コリを軽減し、脳内の血液循環を改善しておく事が大切なのです。そういう時にドクター・サン™シリーズがお役に立ちます

Q27 痴呆について基本的な事に関して教えてください。

 脳の働きが障害を受けて痴呆におちいる原因にはどのようなものがあるでしょうか。大きく分けて4つあります。

  1. 脳器質性障害
     これはさらに2つに分けられます。
     1つは脳梗塞や脳出血などの脳血管障害で、脳の神経細胞に栄養が酸素が送られなくなり、神経細胞が死滅するために起きる痴呆です。日本人にはこの痴呆が多いのが特徴です。
     もう1つは脳内神経細胞の退行変性疾患による痴呆で、アルツハイマー型痴呆がその代表です。欧米人に多いタイプです。
  2. 腫瘍性疾患
     脳腫瘍などによるものです。
  3. 他臓器疾患
     内分泌性障害には甲状腺、副甲状腺、下垂体などの機能異常があり、代謝性障害には肺機能不全、心疾患の低酸素症、慢性腎不全による尿毒症などがあります。
  4. ストレスによる身体疾患
     生物ストレス(感染、寄生虫)、化学ストレス(アルコール・各種薬物・金属などによる中毒、ビタミン欠乏症、透析脳症)、物理ストレス(外傷性疾患)、精神ストレス(心身症、自律神経失調症)。痴呆症の改善薬の開発は各研究機関で調べられています。とくに東大薬学部では脳神経細胞の生存、再生、機能を促進する薬物の評価を行っています。

 脳の神経細胞は試験管の中で培養しても死ぬ一方ですが、その死滅スピードを遅らせるものはないか、生存させられないか、一度損傷させた突起を出したりシナプスを作らせたりするつまり再生出来ないか、神経細胞の機能を高めるものはないかなどを調べています。もう1つは「長期増強」の研究です。人の記憶には脳の海馬という所が重要な働きをしていますが、この海馬には長期増強という現象が見られます。これはある刺激に対してシナプスの伝達効率が長時間、著しく増大する現象で、記憶学習の基礎過程で重要な役割を演じているのではないかと言う事から、現在、世界中の脳研究者が精力的に研究しています。これに役立つ薬物を探索し、実験動物を用いて研究されています。

Q28 脳溢血や痴呆はどれぐらいで回復するか教えてください。

 脳には脳細胞つまり神経細胞が140~150億あり、それがぎっしりと詰まっています。そして神経細胞は1個が平均5000本の枝を出して、ほかの神経細胞と連絡を取り合っています。つまり、自身も5000の連絡を受けているわけです。そうなると脳全体では140億×5000という、とてつもなく膨大な数の繋がりがあると言う事です。このように複雑かつ緊密なネットワークで脳という組織は構成されています。脳の神経細胞が脳卒中などによって壊れた場合、この細胞が再生しないのは大変困ったことです。「脳」が壊れたら二度と機能回復しないのかと言いますと、出血や梗塞ができた部位にもよるのですが、かなり早く回復することも期待出来るのです。決して諦めてはいけません。それには「神経の再生」と「脳の機能の再編成」が関わっていると言われます。まず「神経の再生」についてお話ししましょう。
 脳や脊髄にある中枢から出てきている神経を「末梢神経」と言います。これは脳細胞から一本、細長く伸びているもので、坐骨神経では1mぐらい、また、手の指にきている末梢神経でも50cmくらいはあるのです。この長い神経線維は細胞体から出ています。元の細胞体が死んでしまったら再生は出来ません。死んでしまったらそれで終わりという点では、脳の神経細胞と同じです。しかし、神経線維は本体である細胞体が生きている限り、たとえ途中で切れても、また伸びて再生する事が出来るのです。その再生能力は大変強いと言われています。ただし神経が再生するスピードは、太い神経は早く、細い神経は遅いという違いがありますが、平均して1日に1mmと大変遅いものです。よく見かける顔面神経麻痺まひの顔面神経はせいぜい10数cmですが、これが全部再生するには150日、5カ月もかかることになります。しかし、切れた神経線維が再生して伸びていっても、元通りに繋がるとは限りません。顔面神経麻痺まひが回復した時、よく頬や口の周辺がビクビクと動くようになる方がおられます。これはまぶたへ行くべき神経の一部が、誤って頬や口へ行ったために、まばたきをするたびに顔全体がピクピクと動き、痙攣けいれんしているように見えるのです。神経とは1本のヒモのように考えておられる方が多いと思いますが、実際は1つの束(神経束)になっているのです。この中には何万本という神経線維が通っていて、その1本1本は混線が起こらないように「神経内膜」という膜に包まれ絶縁されています。電気のコードを想像していただければ良いでしょう。このような神経線維が切れた場合、たとえその間が1cmであっても、神経にとっては人の何kmにも相当する距離にあたります。それを目的地に向けて正しく再生して行くことは、なかなか難しい事なのです。中年の女性に多く、前足部に痛みを伴うモートン病が有名ですが、これは足の第3、第4指を支配する神経の分岐部で起こった切断神経腫と言われています。当然の事ながら、神経細胞は生きているので栄養が必要です。神経細胞の細胞体の所で作られたタンパク質や神経膜を作る物質などが、神経線維の末端まで送られています。これは神経の中にある「軸索流」という流れによって運ばれています。この流れには遅い流れと速いものがありますが、速い流れは幾種類もあると言われており、遅い流れは一種類で、1日1mmほどしか流れないと言われます。軸索流の基本はこの遅い流れだと言われています。そして遅い流れのスピードは、壊れた神経線維が再生される時のスピードと同じで、神経の再生と言うのは遅い流れそのものではないかと考えられています。そこで、ドクター・サン™シリーズは今まで述べてきましたように、慢性筋肉疲労を軽減し、血液をサラサラにし、体液循環を促進し、脳の疾患に有効に働くと考えられます。

Q29 脳卒中と食事療法についてお話ください。

 脳卒中に伴う症状に対して、健康食品の中に有効と言われる物がありますが、いずれも神経の再生を促進したり、脳の機能の再編成を促進するために役立っているのだと考えられます。
 安価な物としては、イチョウの葉を青いうちに摘み取り日陰干しにしていてそれを土鍋で煎じた煮汁です。このイチョウの葉のエキスには約13種類のフラボノイドが含まれていて、側副血行路の開通を促す作用があると言われます。小動脈や毛細血管の拡張を促進する事により、血液の流れをよりスムーズにする作用があります。また、一時止まっていた血液が再び開通して、血液が流れ始めると活性酸素が多量に発生し、かえって障害が広がる場合にも、イチョウの葉エキスのフラボノイドが、活性酸素の害を軽減する働きをするのです。脳卒中の予防に良いばかりでなく、記憶力や集中力を高めたり、視力、聴力の改善にもよいといわれています。食べ物では納豆に血栓溶解作用を持つ酵素(ナットウキナーゼ)が含まれ、経口投与でも有効だと言われます。血液の凝固には血小板がくっ付いて固まる凝集作用が関与していますが、食べ物でこれを防ぐ働きがあるのは、魚介類(EPA、DHA)、野菜類(タマネギ、ネギ類)、香辛料(生姜、ウコン)、きのこ(シイタケ、シメジ)などです。これらの食品が脳卒中の後遺症に効果があると言われるのは、抗酸化作用によって活性酸素の害を抑えるとともに、血液促進作用によるものと考えられます。
 一方、尿酸は直接的に、また脂肪成分は間接的に、血栓を溶かす線溶活性を阻害するので、動物性食品は控えた方が良いようです。いずれにせよ、神経が再生するには十分な栄養を補給してやらなければなりません。神経ビタミンといわれる、B、B、B12、ニコチン酸、パントテン酸のB群やビタミンC、E、神経ミネラルのカルシウムとマグネシウム、それに再生のための神経内膜づくりに必要なレシチン良質のタンパク質などを十分に摂る必要があります。また、死滅する神経細胞は出来るだけ少ないに越したことはありません。そこで威力を発揮するものにサフランがあります。その起源は古く、紀元前の昔から薬として利用されてきました。西洋料理ではサフランライスやブイヤベースなどに香辛料、着色料として利用されています。東大薬学部の斉藤洋教授、九州大薬学部の正山征洋教授の共同研究で、サフランの脳に対する作用に素晴らしい効果のあることがわかりました。ボケや脳卒中予防にサフランティーとして飲むのも良い事だと思います。つまり、伝統的な日本食は脳卒中に良いと言う事です。

Q30 最後にドクター・サン™シリーズに関する一口メモをお願いします。

(1)中赤外線輻射物質について

 基礎体温の上昇と体温水分のマイルドな細分化を行うことを目的としています。
 その中赤外線輻射物質のミネラル成分はイオン化していた時の記憶生命体エネルギーを特殊な方法により増幅させ、その波動を体内に伝播し、あたかもイオンが存在するがごとく、免疫担当細胞のマクロファージなどの活性化を促進します。これはドクター・サン™シリーズに使用している中赤外線輻射物質が発する波動に免疫系の活性を促す作用があるためと考えられます。この現象はシリカ、アルミナなどのセラミックやトルマリンなどの鉱物では実験上で起こりませんでした。この現象は赤外線輻射物質における記憶波動で最も重要な事です。また、特殊な操作を加えた光触媒により光の一部である中赤外線の力で体表静電気の除去も目的としています。加えて、月の生命体エネルギーを特殊な技術により取り込み、その記憶生命他エネルギーも合わせて転写していることを特徴としています。

(2)リングが切れている理由について

 リングに使用している磁性受用体合金は地球磁場(0.3ガウス)を受けて、その50分の1~100分の1の反磁力を持ちます。また、水も同じ反磁力体であり、反磁力が水に最もマイルドな力として働き、その場を通るプラスイオン(ナトリウムイオンやマグネシウムイオン、カリウムイオン等)とマイナスイオン(塩素イオン、炭酸水素イオン、硫化イオン等)をフレミングの右手の法則に従いマイルドに毛細血管内で分離します。しかし、3割増し以上の磁力(0.39ガウス)は毛細血管から組織液にイオンが流出し局所的に一方にアルカリ性、その対極を酸性に分けます。組織液の恒常性維持機構は血液の5分の1で些細な事で恒常性を失いその場の細胞破壊を起し、有害な事は周知の事実です。磁力で良いのは地球磁場(0.3ガウス)を受けて、その50分の1~100分の1の反磁力で、N-S逆転の交代磁場です。

(3)記憶の波動について

 ドクター・サン™シリーズは約150万人を癒した記憶を独自が開発した技術で約6カ月をかけて指輪本体、ブレス本体に記憶させ、常にその記憶の波動を体内に放出し、癒しや安らぎの記憶生命体エネルギーを入れる事を目的としています。

(4)宇宙エネルギーの取り込みについて

 宇宙エネルギーはオームの法則に従い宇宙から右回りで地球に注いでいるため、それを、体内に入れるために、リングはオームの法則に従った右巻きの回転が加えてあるのです。

(5)筋肉に弛緩について

 筋肉は常に細かく振動(マイクロバイブレーション)しており、振動数(Hz)が多いほど筋肉が疲労しています。そこで筋肉のマイクロバイブレーションとドクター・サン™シリーズのマイクロバイブレーションの差による干渉や共鳴により筋肉を弛緩させます。

(6)断面がUの字状(ソリのある状態)になっている理由について

 ドクター・サン™シリーズを縦に切るとその断面はUの字状になっており、音叉の原理を応用しマイクロバイブレーションを効率よく高めることを目的としています。

(7)ドクター・サン™シリーズが指輪やブレスレットの理由について

 筋経絡や経路に作用させ遠隔部位を筋肉のネットワークを用いて弛緩させるためです。リングは指の経絡を用い、ブレスレットは中赤外線効果やマイクロバイブレーション効果も当然の事ながら、リングの切れた部分のマイクロバイブレーション効果の低下や、筋経絡や筋肉のネットワークによる筋肉の弛緩率の低下を、カバーする為に全体的に腕を多い、リングとの相乗効果でより一層筋肉を弛緩させることを目的に1つとしています。それ以上に約150万人を癒した記憶に主眼点を置き、特に効率を鑑みて、脳にダイレクトに伝えやすい場所つまり第三の脳といわれる手首を弛緩させ、記憶生命体エネルギー波動を吸収しやすい状態にする事により細胞に癒し効果を伝達転写することを目的としています。

(8)リングフットについて

 ドクター・サン™シリーズとサンリングフット間に0.06mAのイオン化傾向の差による電位差を持つ合金により筋肉や経絡の調整をすることを目的としています。
 電圧はV(電圧)=Ω(抵抗)×A(アンペア)の公式で表せます
 Aは0.06mAが体に良い事が解かっています。Ωは抵抗値で筋肉が弛緩していれば抵抗値は下がりますし、慢性筋肉疲労を起こしていれば抵抗値は上がります。抵抗値は低い方が良いのです。Vは電圧で脳が発生する電圧が少なければ少ないほど精神が安定していると言う事です。つまり、慢性筋肉疲労は少なければ少ないほど脳は電圧が少なくて済み、脳波はよりδ波が多くなりリラックス状態になり、脳を始め身体は疲れにくいのです。また、銅イオンや銀イオンで殺菌し、足の嫌な臭いを取り去ることも目的としています。

(9)リングやリングフットを装着する部位について

 装着する部位により効果が現れる場所が異なります。東洋医学における経絡はほぼ準じています。

(10)ドクター・サン™シリーズの脳波の安定効果について

 脳波がδ波θ波の増加が観測され、脳波の安定が観察されます。
 最後に手足の経絡の図を掲載します。

 (注意事項) ドクター・サン™シリーズによる外傷と石鹸による肌荒れやビランが起こりやすいのです。特に肌荒れはすぐに起こります。石鹸は脂肪酸にナトリウム等のアルカリ金属が結合したもので、これらの発する中赤外線やマイクロバイブレーション作用により脂肪酸とナトリウムを分解します。その後、浸透圧が狂い汗を取ります。その汗に溶解して出てくるアルカリ金属と結合し再び石鹸を作りそれがその場所に停滞し、肌荒れを引き起こすのです。また、皮膚は脂肪酸で守られており、汗のアルカリ金属と結合し、微量の石鹸を作りそれがその場所に停滞し、肌荒れを引き起こすこともあります。よく水洗いして下さい。因みに金属アレルギーではないかと言われる人の殆どがこの現象で、金属アレルギーが出た人は殆どおられません
 現代科学で考えられる殆ど総てを考慮し、加えて現代科学で解明出来ない分野にまで踏み込んでおります。これらは長い間に大きな差になって現れる事は明白です。人は遅かれ早かれ死を迎えます。
 「情けは人のためならず」と言います、少なくとも学問的に矛盾のある物は間違いなく大罪です。罪を犯すことなかれ!
 今後も皆様と共に勉強して行きたいと思います。今度お会いできる日を楽しみにしています。


 結論:癒しの方程式は電圧はV(脳電圧)=Ω(筋肉抵抗)×A(アンペア:一定)の式に反比例で成り立ちます。すなわち、癒しとは脳の電圧を低くすることにより、周波数の小さい波の発生率が上がり、精神安定にも繋がるのです。慢性筋肉疲労(抵抗)を少しでも少なくすることが癒しの第一歩なのです。