Q&A30(1~10)

Q1 呼吸と寿命には相関関係があるといいますが、呼吸と寿命とサンリングについて説明していただけますか。

 呼吸の役割について。「呼吸は吐いてから吸うものである」。貴方は呼吸の仕方を教わったことがありますか? ほとんどの人は教わったことがないとお答えになるでしょう。ましてや、心と体の調和のために呼吸を利用する方法論に至っては、教えられたことはないはずです。しかし、我々は絶え間なく呼吸をしています。呼吸は無始無終の連続運動であります。大きく深呼吸してくださいというと、まず息を吸うことから始める人が多いのではないでしょうか。つまり、呼吸が吸うことで始まり、吐くことで終わるものだと思っている人が多いのです。しかし「呼」とは吐くことであり、「吸」とは吸うことであります。輪我は生命を得て、オギャーと泣きながら息を吐き、この世に誕生します。反対に、生命を終わるときに廃棄を引き取るといわれるごとく、息は浅く小刻みになり、最後には吸いながら死んでいくものです。呼吸とは人間が生活を営むために必要不可欠なものであります。呼吸の仕方は生命の維持に深く関わっており、浅い呼吸は代謝を低下させて自然治癒系の効率を下げてしまいます。心臓血管系をはじめとするからだのすべての器官系と同じように、脳神経系の働きも酸素と二酸化炭素との適切な高官に依存していることは言うまでもありません。そして呼吸は、そのすべてに影響する主要機能であるといえます。浅い呼吸、つまり呼吸制限は過去の身体的、感情的なトラウマ(外傷)、呼吸金などの慢性筋肉疲労に由来するものであります。ここで大切なことは、五臓六腑を我々は自由に自分の意思で動かすことはできないということです。たとえば心臓を自由に止めるとか、肝臓、腎臓、胃などの働きをゆっくりさせるということは、自分の意思に無関係であり、自由にコントロールすることは出来ないのです。しかし、肺は呼吸によりある程度自由意志によって使うことが出来る唯一の臓器であり、機関機能であります。漢字とはよく考えられているもので、「息」とは字のごとく「自分の心」と書き読みます。つまり、自分の意思を自分自身の五臓六腑に伝達させる唯一の窓口といって過言ではないようです。このことからも体の健康、心の健康に、息が大いなる役目を果たしている可能性をうかがい知ることが出来ます。また、別の観点からは、心身の健康の出入り口という考えの下に、機構とかヨーガの訓練には必ずといってよいほど、呼吸法が取り入れられています。
 以上のような理由からも呼吸が大切であると考えられますが、人間の呼吸のルーツについて考えると(宗教的には人間は人間のまま存在したという人もおられるようですが)、純粋に学問的には人間の祖先は、5億年前にさかのぼれば「ムカシホヤ」と呼ぶ、エラ穴を持った口の袋だけで出来た生命体で、この口の袋が人の顔、首、胸、腹に進化したといわれています。よって、呼吸法や口の使い方は当然、全身に影響し、健康のキーポイントになることは想像に値します。
 また、体の小さい人の動作はきびきびと活発で、大きな人(お相撲さん)の動作はゆったりとしています。と同様に、動物の動きにしても、ねずみはあわただしく、反対にゾウはゆったりとしています。体のサイズと行動速度の時間との間には関係があるといわれ、心臓が打つ時間の感覚を、ネズミ、ネコ、イヌ、ウマ、ゾウで測り、体重を計測して、各々の動物の体重と時間との相関性を計測すると、時間は体重の1/4乗に比例していることが解明されました。つまり、体重が増えると時間が長くなるのです。ただし1/4乗というのは平方根の平方根ですから、体重が16倍になると時間が2倍になるということで、体重が16倍なら時間も16倍という単純な比例とは違い、体重の増え方に比べれば、時間の長くなり方はずっとゆるやかなのです。しかし、体重とともに時間は長くなっていくことは確かです。つまり大きな動物ほど何をするにも時間がかかるということで、動物が違うと、時間の流れる速度は違ってくるのです。たとえば、体重が10倍になると、時間は1.8(10の1/4乗)倍になり、この1/4乗の法則は、時間が関わっている色々な減少に非常にひろく当てはまるのです。動物の一生にかかわるものでは、寿命をはじめとして、おとなのサイズに成長するまでの時間、性的に成熟するのに要する時間、赤ん坊が母親の胎内にとどまっている時間など、すべてこの1/4乗の法則にしたがっています。日常の活動の時間も、やはり体重の1/4乗に比例しているといいます。息をする時間の感覚、心臓が打つ感覚、腸が1回蠕動する時間、タンパク質が合成されて壊されるまでの時間、体外から入った異物をふたたび体外へと除去するのに要する時間、血が体内を一巡する時間、これらはすべてこの法則に従っています。時間は万物に平等であると、私たちは考えています。ところがそうではありません。ゾウにはゾウの時間、イヌにはイヌの時間、ネコにはネコの時間、そして、ネズミにはネズミの時間と、それぞれからだのサイズに応じて、違う時間の単位があるのです。生物におけるこのような時間を、物理的な時間と区別して、生理的時間と読んでいます。こんな計算を下学者がいます。時間に関係のある現象はすべての1/4乗に比例するのなら、時間に関係する現象が体重の1/4乗に比例することになり、時間に関係するものを組み合わせて割算すると、体重に無関係な数値が求められます。例えば、呼吸の吐いて吸って、吐いて吸って、という繰り返しの間隔の時間を心臓の鼓動の間隔時間で割ると、呼吸を1回行う間に心臓は4回ドキンドキンと打つことが分かりました。これは哺乳類ならサイズに寄らず、みんな同じなのです、寿命を心臓の鼓動時間で割ってみますと、哺乳類ではどの動物でも一生の間に心臓は20億回打つという計算になるのです。寿命を呼吸する時間で割れば、一生の間に約5億回、呼吸をくり返す計算になります。これも哺乳類なら、体のサイズによらず、ほぼ同じ値となるのです。物理的時間で計れば、ゾウはネズミよりずっと長生きでネズミは数年しか行きませんが、ゾウは100年近い寿命です。しかし、もし心臓の鼓動を時計として考えるならば、つまり、心臓の鼓動をゾウもネズミも1分間に同じ70回に出来たなら、ゾウもネズミと差はなくほぼ同じ寿命になるのです。つまり、長生きの秘訣は1分間の呼吸回数を少なくすることです。それに伴い心臓の心拍数も少なくなります。そうなれば、一生の間に行う呼吸回数が1分間に20回で心拍数が80回の人がいて、その人が80歳の寿命とします、その人がサンリングを親指に装着しますと必ず呼吸回数が減ります。例えば、呼吸回数が18回になったとき、心拍数が72回近くになってきます。そうなりますと、その人の寿命は1割増の88歳の米寿の祝いを迎えられることになります。では何故そのような現象が起こるのかを考えてみましょう。
 サンリングを親指に装着しますと呼吸回数が少なくなり、それに伴い心拍数も少なくなる肩が多くおられます。先にも述べましたが、少なくなった肩は寿命は延びることを意味しているので、装着する価値があると思います。それでは、どうして呼吸回数が少なくなるのかについて考えてみましょう。親指は東洋医学では肺経に当たります。この筋肉の反射は胸鎖乳突筋、前、中、後、斜角筋及び横隔膜に及びます。これらの筋肉群を呼吸筋群といい、呼吸にともない肋骨を持ち上げたり、下げたりしています。この筋肉が慢性筋肉疲労に陥ると筋肉は少なからず収縮している状態になり、肋骨を少なからず持ち上げています。これが解消されると筋肉は弛緩し肋骨を自然な状態にまで下げます。その正常な状態から筋肉が収縮するとより効果的に肋骨を持ち上げ、同時に横隔膜を押し下げ腹式呼吸になっていきます。そうすると肺活量の死腔が少なくなり1回の呼吸量、つまり肺活量が増します。血液の酸素濃度はほぼ一定ですから、自然に呼吸回数が落ちてきます。それに伴い心臓の脈拍と呼吸回数には相関性があり脈拍数も落ちてきます。心拍数が落ちるということは心臓が1回に打つ時に押し出す血液量が増すことに繋がります。心筋も早く打つと筋肉ですから疲労し慢性筋肉疲労に陥り、突然死になる可能性も否定できません。
 因みに、時々動悸がするという方は、胸壁や腹壁の筋肉に拾うがたまり萎縮しているために、慢性的に胸壁の筋肉に起因する呼吸不全や、横隔膜の動きが制約されて腹式呼吸ができず酸欠状態に陥り、また心筋が冠状動脈からの栄養不足や慢性筋肉疲労に陥っているため、それを解消するために、いつもと違った打ち方をして疲労を解消しようとする運動をするためと考えられます。
 その時に行うこと呼吸筋群のマッサージが有効的で、これは呼吸筋群の慢性筋肉疲労におちいっている筋肉に血液循環を促進させ、ひいては心筋も弛緩させ1回の心拍で出す血液量を多くするのです。このような場合、最も有効なのがマッサージですが非常に時間がかかります。特にコリ(筋硬結)がある場合は顎関節部から下顎全部と鎖骨の上部を1日に数時間マッサージをして6カ月以上かかる場合が多いようです。この場所は高血圧の方にも有効です。サンリングを親指や人差し指に装着することにより、少なからず呼吸筋群の筋肉の弛緩作用があり、少ないマッサージで効果を得られるのです。親指にサンリングを装着しますと長~い息になり長生きにつながるのです。

Q2 慢性筋肉疲労について少し詳しく教えてください。

 身体の骨は筋肉で支えられています。骨と骨の間にはクッションになる軟骨(椎間板)があり、骨が磨れるのを防いでいます。筋肉がコリを起こすと凝った方に骨が引かれ、身体が歪んできます。これが大きな病気の原因になります。現代医学の大きな矛盾の一つは、むち打ち症等で行う牽引です。当然牽引されると体内は陰圧になります。これは、局部に集中し、無重力状態と同じ状態になり、骨の吸収が促進され、骨粗鬆症を引き起こすことは明白です。また、神経も伸ばされ神経管から組織液が流出し、抵抗値が上がり神経伝達能力が低下し、痛みを感じにくくなります。これを改善と勘違いすることにより、次回はより大きい刺激が要ることになります。
 それでは慢性筋肉疲労とコリ(筋硬結・トリガーポイント)の生理学について考えて見ましょう。米国やイギリスには肩コリという表現はないそうですが、ドイツ人には肩コリの感覚があるといいます。日本では肩コリを感じる人は多いが、コリが国によって違うのは文化的な背景もあるといわれます。コリというのは筋肉がこるのですが、それは狭い意味の筋肉ではなく、腱、靭帯、骨膜など、いわゆる「筋肉系」がこるのです。それでは、ミクロ的にはどのような変化があるのかについて述べたいと思います。特に慢性筋肉疲労の中でも特に固くなっているコリ(筋硬結)を中心に生理学的に解説します。筋肉を細かく見てみると、アクチンとミオシンという2つの筋センイから成っています。筋肉が収縮するときは両方の筋センイがおたがいに滑り込むような形で重なり(スライディングという)ます。このときカルシウムイオン(Caが必要です。筋センイの中には筋小胞体という小さな袋があり、この中にカルシウムが納められています。筋肉が収縮するときは、この小さな袋の中からカルシウムが出てきて、筋センイのスライディングを促進するので筋収縮が起こります。つまり、カルシウムが筋収縮を起こすのです。ところが、カルシウムは筋肉の収縮が終わったらまた筋小胞体の中にもどしてやらなければなりません。
 カルシウムが出たままでは筋肉は収縮したままであり、これがコリとなります。ところが、カルシウムが筋小胞体から出るときは比較的少ないエネルギーで出てくるのですが、筋収縮が終わって筋小胞体にもどしてやるときには、ずっと多量のエネルギーを必要とするのです。だから、エネルギー不足の人はコリを起こしやすいことになります。人間のからだでは、エネルギーはATP(アデノシン三リン酸)の形に固定されています。これは「エネルギー通貨」であり、植物が光合成によって作ったブドウ糖を人間がいただき、これを体内の細胞で燃焼(酸化)して得られます。したがって、エネルギーを十分に取り出すためには、血液が体内をスムースに流れていかなければなりません。エネルギーを作るのは細胞であり、細胞へは毛細血管を経て酸素や栄養素が送られます。血液の流れが悪ければ、これらの供給も悪くなり、充分にエネルギーを取り出せないのです。したがって、カルシウムイオンが筋小胞体にもどれず、筋センイは収縮したままで、筋肉にコリを生ずることになります。またコリにはカルシウムイオンのほかにもう1つ糖尿病の時に不足するインスリンも関わっています。インスリンはブドウ糖を細胞の中に入れるカギのような働きをしています。血中の糖分が高くなると、インスリンが細胞に糖を取り込ませて、血糖値を正常に戻します。細胞に取り込まれたブドウ糖は、ミトコンドリアという細胞内小器官で燃焼(酸化)され、エネルギーとなります。ただし、インスリンがあればブドウ糖はどこからでも細胞の中に入るというわけにはいきません。ブドウ糖は細胞の中にある輸送体(トランスポーター)によって細胞内にとりこまれるのです。よく勘違いされているのに胃や腸でエネルギーを吸収していると考えられがちですが、そうではありません。分子量が小さければ毒でも薬でも吸収してしまいますが、エネルギーを生み出しているのは各細胞のミトコンドリアなのです。胃や腸で食物をブドウ糖や脂質に分解して吸収し、それを、筋肉の細胞内に有るミトコンドリアに運びそこでATP(アデノシン三リン酸)に作り変えエネルギーにしています。消耗性疾患の方や疲れやすい方などは筋肉が慢性筋肉疲労に陥り、筋肉にエネルギー源のブドウ糖が運ばれにくく、エネルギーを産生できにくい状態になっていると考えられます。わが敬愛する師匠で心臓病専門医として、多くの患者を診てこられた故福増廣幸博士によりますと、腕をよく使う仕事をしている方や、まあ色々なことに不平不満や恨みをもちやすい執着質タイプの人は、慢性筋肉疲労を起こしやすく、不整脈のある人は胸壁や腹壁の筋肉に拾うがたまり退縮しているために、慢性的に胸壁の筋肉に起因する呼吸不全や、横隔膜の動きが制約されて腹式呼吸もできずに、そこに不眠が重なって出てくると言われておりました。良い人ほど早く亡くなるとはよく言ったものです。福増廣幸博士の死は世界の大損失だと思います。

膝の関節痛

 80歳以上になると多かれ少なかれ100%の人がヒザを患っていると言われます。これはヒザ関節の軟骨がすり減ったことも原因の1つですが、その前にヒザの周辺の慢性筋肉疲労があります。ヒザが悪い時はヒザの裏や大腿部の筋肉のマッサージを行うと良いのです。特にリンパの流れを良くするようにリンパの流れに沿って行う(リンパマッサージ)か、ただ単に垂直に押さえるだけでも良いのです。後に詳しく慢性筋肉疲労のとり方を述べたいと思います。血管は全部で地球2周半するほどの長さがあると言われます。因みに、人の全血液量は体重の約13分の1で体重50kgの人では約4L流れています。当然、心臓は握り拳くらいの大きさで、心臓だけではそのような長い所の隅々に血液を運ぶ事なぞできようはずがありません。つまり、骨格筋がそれを蠕動運動により助けています。このことが骨格筋、特に足の裏からふくらはぎが「第二の心臓」と言われる所以です。「第三の心臓は何処でしょう?」。動脈の血は心臓の拍出力によって全身に送り出されていきますが、静脈は骨格筋の蠕動運動により押し上げられるのです。つまり、静脈には逆流防止のために弁がついていて、そこで筋肉が収縮すると静脈が圧迫され、中の血液は上へ押し上げられるという仕組みになっています。このようにして、筋肉を収縮させるたびに静脈は心臓へ帰っていくのです。リンパ液も静脈と同様に、筋肉の働きよって流れを促されているのです。ところが、筋肉が慢性疲労を起こして収縮したままになっていたら、第二の心臓として働くことができないことになります。つまり、リンパ液の流れもわるくなるので、当然免疫力が低下する事になります。つまり、膝関節痛で下腿部の骨格筋の慢性筋肉疲労が原因となったところは、AMP(アデノシン一リン酸)の状態で止まっているのです。よくマッサージをして骨格金の慢性筋肉疲労を解消し欠陥の圧迫をとると血行がよくなり、血管の大きさが確保されたり拡張されて血行がよくなります。そうすると、エネルギーが多く取り出せるようになり、細胞間質液もアルカリ性になりエネルギーが産生されるようになるのです。不眠症があったり、過労で寝つかれないという人は不整脈が出やすいのですが、不整脈は心臓のエネルギー不足が原因と言われます。不整脈のある人は胸壁や腹壁の筋肉に疲労がたまり退縮しているために、慢性的に胸壁の筋肉に起因する呼吸不全や、横隔膜の動きが制約されて腹式呼吸もできずに、そこに不眠が重なって出てくる可能性が高いのです。そこで、胸部や腹部のマッサージをよくし心臓を吊っている筋肉のヒモの血行をよくし心臓が働きやすくなるとエネルギーが多く算出できるようになり、不整脈も改善されるのです。このように膝関節痛は下腹部の骨格筋の慢性筋肉疲労が原因となっている場合が非常に多いのです。特に多いのが、恥骨周辺や座骨、腸骨、尾骨の周辺の異常で筋肉疲労を起こしているケースで、その症状は膝関節痛に限らず不整脈をはじめ多岐に渡り全身に現れてくるのです。

浮腫(むくみ)

 筋肉が慢性疲労を起こして固くなると、当然のことながら、血液もリンパ液も流れが悪くなります。そうすると組織で不要になった液体成分、また余った液体成分を回収し運び去ることができなくなります。それらが組織内に鬱滞うったいしたのが浮腫です。手のむくみ、足のむくみ、身体各部のむくみは、こうして慢性の筋肉疲労と関わりがあるのです。ひざが腫れて痛む時は、マッサージオイル(六員環構造オイル)をつけて下から上へ、下から上へと周辺の筋肉をマッサージするとよいのですが、気の流れにそったマッサージが大切です。これは足首の関節の腫れ、痛みでも同じです。この頃、低体温の若者が増えてきました。この現象は、便利になり、歩かなくなったことによる使用されない筋肉の慢性疲労が原因と考えられます。こういう方は「頭寒足熱」の逆、「頭熱足寒」になり、ノボセやすく冷え性です。特にヒザから下を特に良く揉み、少しでも歩くようにすることです。この時に腰湯でお風呂に長く入るのは禁物です。2~3日行うのは有効的ですが、それ以上は出来るだけ避けて下さい。余計に筋肉を怠けさせる事になり、筋肉の蠕動運動が強くならず血液を押し上げることが出来にくくなりノボセ症を助長します。脳の最後の砦である顔で汗をかき、背中で汗をかけなくなります。つまり、私もそうですが、よく歩いてふくらはぎを下から良く揉んで慢性筋肉疲労を取ると治ってきます。ノボセ症の人はお試し下さい。

アレルギー

 アレルギーにはアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、気管支喘息ぜんそくなどがありますが、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎もリンパの鬱滞うったいが原因の一つだと考えられます。慢性の筋肉疲労があるとリンパ液の流れが悪くなり鬱滞うったいします。すると体の方ではIgE抗体が異常に多く作られているのです。これを改善するには慢性の筋肉疲労をとってやれば良いことになります。
 アトピー性皮膚炎の患者は慢性筋肉疲労を起こしており、特に、顔や肘、ヒザなど、アトピー症状の出やすいところは、皮下の筋肉、特に立毛筋が慢性疲労を起こしていると考えられるのです。この筋肉疲労を取り除いてやれば、リンパの流れがよくなり鬱滞うったいが除かれて、正常な抗原抗体反応が起こるようになるのです。アレルギーというのは抗原抗体反応が過敏になっているから起こるので、この過敏性を鎮めるためには血液の流れを改善して潤いをもたらし、リンパの流れを良くしてやる必要があるのです。喘息ぜんそく患者では胸の呼吸筋や腹部の筋肉が凝っていると言われます。だから、いたずらにステロイド剤を用いるのではなくて、これらの筋肉疲労をとってやることが大切です。だいたいアレルギーになるような方は、子どもも親も皆、真面目な方が多いようです。治療には完璧を目指し、完全にきれいに治してしまおうと思うから、これがより一層ストレスになってなかなか治らないのです。ある程度のところで良しとし、心にゆとりができると治りやすいと言えます。アレルギーの子供を治すには親が自分自身を自覚し、おおらかさが必要でそこの事により、自分の慢性筋肉疲労をとるべきだと思います。親子の接し方、その子育てに、無意識にアレルギー反応を起こしているのではないか、と思います。取り越し苦労をしないように。

片頭痛・頭重感

 これは頭皮が緊張することによって起こります。あまり神経を使いすぎると頭皮が緊張し、筋肉が疲労します。したがって片頭痛や頭重感をとるには頭皮の緊張を弛める必要があります。漢方でも肩コリや頭痛には緊張を弛める薬を用います。緊張を弛めると言うと休息を思い浮かべますが、1日中寝っぱなしなどというのは良くないのです。重病人が1日中ベッドに横になっていますと、床擦れが起こるようになります。同じ姿勢で寝ていますと下側が圧迫されて、血液の流れが悪くなるためです。これも一種の筋肉疲労であって、むしろ筋肉の緊張を弛めるには積極的に体を動かした方が良いのです。1日中でなくても1日に9時間も10時間も寝るのは余計に筋肉を疲労させる元になります。
 骨のような堅い組織でも重力をかけないと弱ってくるのです。筋肉も同じで、病人だからといって寝かせてばかりおくのは、かえって筋肉疲労を起こして、血液やリンパの流れを悪くすることになります。休息というのは、ただ時間を長く寝るのではなく、深く眠ることが大切なのです。睡眠には深い睡眠、浅い睡眠があるのですが、筋肉が弛緩し疲れが取れるのは深い睡眠の時です。先に述べましたが不整脈は眠りが浅かったり、寝つきが悪い時に起こりやすいと言われます。
 心筋はエネルギー通貨のATPのほかに、CP(クレアチンリン酸)もエネルギーとして使っています。100mを酸素を使わないで全力疾走できるのは、このCPのおかげです。ただし、CPは夜、熟睡しているときに作られるので、浅い眠りしか出来ないような時は、心臓がエネルギー不足となり不整脈が起こりやすくなるのです。また、赤ちゃんのときから慢性筋肉疲労はあり、チアノーゼ等を起こした時は全身特に首から胸にかけて軽く優しくマッサージをしてやって下さい。夜泣きや突然死症候群なども筋肉疲労と関係があり、働き盛りの人の突然死、睡眠時間無呼吸症候群も関係があると言われています。熟睡して筋肉の疲労を取るように工夫することが大切です。

老化

 「老化は足から」と言われますが、筋肉は使わなければ痩せてきます。手や足の筋肉ばかりでなく、心臓の筋肉も使わなければ退縮します。したがって、筋肉にはある程度、負担をかけてやることが大切なのです。また、筋肉は過労現象を続けているとカルシウムが沈着すると言われますが、これはカルシウムイオンがそれを納めておく筋小胞体に戻れなくなるからです。これを筋肉の骨化現象といい、筋肉が固くなるのです。これを筋硬結つまりコリもしくはトリガーポイントと言います。筋肉と脳はかけ離れた組織と思われるかもしれませんが、どちらも鍛えなければダメになるという共通の性質を持っています。いずれも年を取っても、適度に扱う必要があるのです。

骨粗鬆症

 これは骨のカルシウムが抜け出して骨が軽石のようになる現象ですが、これは全身的に起こらず、背骨や手や足などの骨に起こりやすいのです。これはストレス以外に、その部分の周辺の筋肉や腱、靱帯などが、疲労を起こして凝っている事と関係があると考えられます。したがって、その周辺のコリを取る事によって、改善することが出来るのです。筋肉はお互いにネットワークを組んでいて、ある筋肉が疲れて固くなると他の筋肉がこれをカバーして負担を軽くするように働く事があります。そのため、症状のある筋肉をかばって使わなくなると、その筋肉は萎縮して固くなるのです。このようにしてコリがないと思っている所でもコリが生じることがあります。

虫歯や歯槽膿漏

 これも口の周辺の慢性筋肉疲労から、血液やリンパの流れが悪くなり、免疫担当細胞が歯肉に少なくなり口腔内に免疫グロブリンなどの物質が少なくなり、虫歯や歯槽膿漏にかかりやすくなると言われています。

慢性筋肉疲労の解消法

 どうやって慢性筋肉疲労を取るかと言いますと、深い眠りを取ることです。これには良質タンパク質の補給も役立ちます。仕事中に時々体を動かす。デスクワークのような仕事は、続けてやるのは1時間半(90分)が限度と言われます。だから1時間半も仕事をしたら、10~15分くらいの休息を取り、肉体を動かしてやるのが良いのです。それで精神的ストレスによる筋肉疲労は回復します。お茶、コーヒー、これは嗜好品ですが、筋肉を緩めた状態で頭を冴えさせる働きがあります。普通は一生懸命、根を詰めて仕事をしていて、フッと筋肉を弛めると頭の血がサーッと下がっていきます。一時的に脳虚血の状態になり脳の働きも低下します。そういう時、筋肉は緩めても、頭はスカッと保とうと思ったらカフェインやニコチンが役立つのです。実際にはビタミンCを含む緑茶などが良いのです。

ストレス解消法

 首や背中のコリと言うと、医者でも精神的なストレスが原因ではないかとまず考えます。特に「根に持つ感情」、例えば「嫉妬、恨み、妬み」などが一番慢性筋肉疲労を起こしやすいと言われます。怒り、憂い、取り越し苦労と言った一時的な感情はほどなく昇華されて無くなるのですが、根に持つ感情は深く、長く続くからです。これが体の構造に影響を及ぼし、それがまた悪い感情を助長するという悪循環が起こります。よって「拘らぬ事」、そして物事に積極的に取り組む事が大切です。筋肉も休めるのではなく、積極的に使っていきます。それが慢性筋肉疲労を防ぎ、コリの改善に役立つと言われています。慢性筋肉疲労が脊椎を取り巻く様々な筋肉群にあると、その筋肉群を支配しモニターしている自律神経が誤作動を起こすようになり、それがひいては内臓の疾患を引き起こすことになりかねません。また、筋肉疲労がリンパ液の流れを阻害して内臓疾患、たとえば肝臓病を起こすこともあり得ると言う訳で、まさに慢性筋肉疲労は殆どの病気に関わっていると言わざるを得ないのです。「不整脈は心臓弁膜症などの心臓病は、症状があっても慢性筋肉疲労が原因で、それを解消すれば症状が取れる場合が少なからずある。」と考えられます。特に筋肉疲労を起こしているのは、頭顔面の筋肉、鎖骨と胸骨についている薄い筋肉群、腱、靭帯じんたい、骨膜などです。
 体の筋肉は(1)平滑筋―不随意筋―内臓筋、(2)横紋筋―随意筋―骨格筋、(3)心筋―横紋筋の3つに大別されます。(3)は心臓特有の筋肉です。(2)の骨格筋は体を動かしたり、支えたりするだけでなく、体の構造はどうあるのが良いのかをモニターしていると私は考えています。その中心になっているのが、鎖骨や胸骨、頸状突起に付着している筋肉だと考えています。例えば重い頭を細い首が支えています。首は胸鎖乳突筋とか前・中・後斜角筋とか色々な筋肉があり、体の中では最も良く動く関節で、頭を前に曲げたり後ろに反らせたり、回転させたり自由自在に動かせます。その反面、コリを生じやすい部分とも言えます。つまり、ストレスが加わったり、考え事をしたり、真剣に取り組んだり、恨み、妬みと言った感情などは首の周囲の筋肉を緊張させます。こういう状態が長く続くと首の周辺の筋肉が慢性疲労に陥るのです。これが首を始め、目、耳、鼻、口、顎、あるいは血圧にまで異常をもたらす時があります。
 こういう場合は、鎖骨周辺、鎖骨が肩先と関節を作る辺りにコリが出て、押すと大変痛がり泣く人もいるぐらいです。治療には強い力をうまく使い分けることが必要です。始めはソーッと押さえ込む感じで押さえながら、その筋肉自身に異常状態であることを感知させ、筋肉は脊髄反射によって自発的に緩んでくるのを待ちます。それでも筋肉が緩まない場合は、筋肉自体を揉み解すように強い力を加えていきます。それを交互に繰り返し緩むまで丁寧に焦らず行います。不整脈のある人は胸壁や腹壁の筋肉に疲労が溜まり萎縮しているために、慢性的に胸壁の筋肉に起因する呼吸不全や、横隔膜の動きが制約されて腹式呼吸が出来ず、不眠(深い睡眠時は心臓を休める)も重なって出てくると考えられます。不眠症があったり、過労で寝付かれないという人は、不整脈が出やすいので心臓のエネルギー不足が原因と考えられます。この状態が長く続くと筋肉は疲労し過ぎてしまい、弛緩しようとして一時的に筋収縮が起こり、この後に弛緩します。これがふくらはぎで起こると、いわゆる「こむら返り」になります。心臓だと突然死に繋がります。緊急の時に仙骨部分に強い刺激を与えると筋肉が早く弛緩します。これは副交感神経を刺激して副交感神経を優位にし筋肉を弛緩させるためです。
 健康維持のカギは慢性筋肉疲労を起こさない事であり、慢性筋肉疲労を起こさないためには、まずストレスを抜く事です。しかし、なかなかストレスはとれません。特に「嫉妬、恨み、妬み」など根に持つ感情は脳からアドレナリン、ノルアドレナリンなどの血管収縮物質を常に放出し続け、組織も虚血状態になり、慢性筋肉疲労を惹起し機能低下を招きます。「怒り、憂い、取り越し苦労」と言った一時的な感情はほどなく昇華されて無くなるので、根に持つ感情は深く、長く続きこの感情が体調を崩します。それがより根強い感情へと発展するという矛盾的悪循環を繰り返し助長するのです。その結果、慢性筋肉疲労が脊椎のあたりの筋肉群に生じると、その筋肉群を支配している自律神経が誤作動を起こしたり、リンパ液の流れを阻害して内臓疾患、例えば肝臓を患う事もあり、まさに自己矛盾により生じる慢性筋肉疲労は殆どの病気に関わっていると言えます。しかし、自分でストレスを昇華する事は大変難しく、その予防や改善にはドクター・サン™シリーズで脳波の安定や慢性筋肉疲労を解消し、拘らず、心安らかに、何事にも積極的に取り組む事が体液循環を促進し、免疫系を賦活し、ガンを始めとする様々な疾病などの自己矛盾に対抗するのに役立つと考えられます。特に、末梢の毛細血管の血液がスムーズに流れている事が大切です。
 そこで、慢性筋肉疲労を改善し圧迫された毛細血管を正常な大きさにするか、毛細血管の側枝を作らせて血流量を増すようにするか、赤血球の変形能を高めるかがポイントとなります。変形能と言いますのは、毛細血管の直径は4~5μmで平均直径8µmの赤血球が毛細血管を通る時に、折り畳むように変形しなければ通れません。この折り畳み現象の事を言います。この変形能が高まって変形しやすくなれば、毛細血管に血液が流れやすくなり、酸素や栄養素が十分に供給されることになる訳です。血液は細胞成分として赤血球、白血球、血小板、ホルモン、酵素など実に様々な蛋白たんぱく質と水とで成り立っていますが、血液中の水のクラスターサイズは純粋な水のように小さいものではありません。そこにドクター・サン™シリーズに埋め込んである6~12µmの波長域の中赤外線が加わると、水の酸素と水素の結合部位に中赤外線が同調して振動が起こりこのエネルギーによってクラスターの細分化が始まります。各組織に必要な栄養分を始め、酸素や二酸化炭素、イオン化したミネラルなどは水のクラスターとクラスターの間に溶け込んでいますから、血液の水のクラスターが小さくなれば血流が良くなる上、必要成分をより多く血液に溶け込ませる事が出来るようになります。その結果、筋肉組織をはじめ、様々な組織に栄養分や酸素を運びやすくする反面、二酸化炭素や乳酸などの老廃物も運び去りやすくなり、血液の運搬能が増すにつれて呼気や尿の排泄能力も増します。つまり、慢性筋肉疲労により生産され停滞した乳酸や、析出しイオン化を失ったカルシウムなどが体液循環の改善と共に再びイオン化し血液中に運び込まれ排泄されます。それが幾度となく繰り返される事により慢性筋肉疲労が徐々に解消されていくのです。その効果を早めるには指圧やマッサージで圧を加えるのが効果的です。このように万病の元ともいえる慢性筋肉疲労を防止するのにドクター・サン™シリーズの効果は期待できると思います。しかし、強すぎるエネルギーは水を細かくし過ぎるため遺伝子を傷つける可能性が高くなります。例えば、電気毛布で電源を入れたまま使用する、強い磁場を与える、電子水を飲む、高圧電線の近くに住むなどは注意を払って下さい。

Q3 慢性筋肉疲労の時に食事では、どのようなことを注意する必要がありますか。

 それでは、慢性筋肉疲労の食事療法を少し述べて起きます。慢性筋肉疲労が嵩じると不整脈になります。そういう時はイカ、エビ、シジミなどの魚介類を摂るようにすると良いと言われています。これらには多くのAMP(アデノシン一リン酸)が含まれており、これが役に立つと言われています。また魚類にはエネルギー通貨のATP(アデノシン三リン酸)がありますが、これは長くATPの形では存在せず、すぐに分解します。つまり、リン酸が1つ取れてADP(アデノシン二リン酸)になり、さらにもう1つ取れてAMPになります。その上、この分解はさらに進んでAMPがアデノシンとイノシン酸の2つに別れます。鯛やヒラメの高級魚ではATPはすべてイノシン酸になっていると言います。ところが、イカ、エビ、貝類ではここまで分解してしまわないで、AMPの状態で止まっています。これを食べると腸へ行ってアデノシンになり、速やかに吸収されます。アデノシンには血管を拡張する働きがあり、血行が良くなり、エネルギーが多く取り出せるようになるのです。イカ、エビを食べた後、体が温かくなるのは血行が良くなるためです。
 アデノシン同様に血管を拡張する作用があり、血行が良くなり体が温かくなるのです。ドクター・サン™シリーズは筋肉の慢性疲労を解消しアデノシンによって血管が拡張され血行が改善されると、細胞間質液もアルカリ性になり、エネルギーがどんどん産生されるようになります。核酸食品もアデノシンを多く含んでいるのでエネルギー産生に役立ちます。鎖骨周辺や肩関節を作る付近の慢性筋肉疲労やより進んだ筋肉のコリ(筋硬結)、胸部のコリを解消し体液循環を改善し、無意識に1回の呼吸が胸式から腹式に連動した動きになるようにコリを取り、イカやエビを食べてアデノシンを補給、さらに睡眠をうまく取ることでエネルギーが多く産生されるようになれば、不整脈も改善される可能性が高まります。その時にドクター・サン™シリーズの装着はマイクロバイブレーション作用や中赤外線(育成光6~14µmの波長域)により、筋肉のネットワークや筋経絡、経絡を通り慢性筋肉疲労を軽減し体液循環を促進させるのに役立ちます。また、コリ(筋硬結)は丹念にマッサージをして消し去ることにより、エネルギーが多く産生されるようになり、不整脈も改善されます。

Q4 血液の恒常性とドクター・サン™シリーズの関係はあるのですか。

 少し専門的になりますが、その仕組みを説明します。細胞の表面を覆っている細胞膜にはナトリウム・プロトン・チャンネルという一種の出入口がありますプロトンというのは水素イオン(H)のことです。ところで、静脈血のpHは7.3~7.4に動脈血のpHは7.35~7.45の弱アルカリ性に厳しくコントロールされています。これが、例えば0.1でもくるえば人は死んでしまうほど厳密なものです。一方、細胞の中はpH6.8くらいの弱酸性です。細胞は血液によって運ばれてきた栄養素や酸素を受け取って、細胞内でエネルギーを生産しますが、細胞は血管から直接栄養分を貰うわけではありません。細胞と毛細血管の間を埋めている細胞間質液を経て、酸素や栄養を受け取っているのです。この細胞間質液のpHも普通は7.4くらいです。ところが、血液の流れが悪くなると、細胞間質液のpHは一瞬にして低下し6.8くらいになると言われています。炎症などが有る場所は局所的にもっと酸性に傾きます。pHが下がるのはHが増えるからです。血管外の筋肉やほかの細胞で、常に水と炭酸ガスを放出しています。この水と炭酸ガスは反応してHとHCOになります。が多いと酸性になり、少ないとアルカリ性になります。血液のpHが弱アルカリ性に保たれているのは、血液中のヘモグロビンの働きによる所が大きいと言われています。
 ヘモグロビンはヘム(鉄)とグロビン(タンパク質)の結合したもので酸素の運搬役です。肺や皮膚から酸素を受け取りヘムの部分で酸化鉄として保持し、各組織でOをHと置きかえることにより、Oを与えHを回収します。これがヘモグロビンの酸化還元現象で組織レベルの恒常性維持機構と言う事になります。Hが多くなると、その場所は酸性に傾きます。血液が常に弱アルカリ性に保たれている背景には、ヘモグロビンの酸化還元がうまくいっていることに起因しているのです。このほか重炭酸イオンやタンパク質なども関わっています。しかし、血管の外の細胞間質駅にはヘモグロビンがなく、そのためにpHを維持する働き、つまり緩衝作用が弱いのです。血液の約5分の1の緩衝作用しかないと言われており、細胞間質液のpHは変わりやすいのです。細胞の新陳代謝の結果できた炭酸ガスは、酸素濃度の炭酸ガス濃度の差により、ヘモグロビンと結合し、血液の流れがよければ、肺へ運ばれ呼気として排出することができます。ところが、血流が悪いと炭酸ガスが滞って細胞間質液が酸性になるのです。本来は細胞内はHが多くて酸性、細胞の外つまり細胞間質液は少なくてアルカリ性というのが正常な状態です。それが血流が悪くなって細胞間質液が酸性になると、細胞の内と外の濃度差がなくなり、細胞の外に多いナトリウムが細胞の中に入り、細胞の中に多いHが外に出るというナトリウム・プロトン・チャネルがうまく働かなくなります。
 そこで「サンリング、サイクロンリングやドクターサン」を装着して、血液の流れを改善しますと、細胞外のHが減り、また炭酸ガスが運び去られて細胞間質液がアルカリ性を回復します。この現象は吸い玉やマッサージ、按摩あんま、鍼灸などによっても起こります。そうなると、インスリンが働きナトリウムが細胞の中に入り、Hが外へ出ていきます。そして細胞の中にあったブドウ糖の輸送からだが細胞表面に出てきて、ブドウ糖を取り込むようになるのです。つまり、細胞間質液が酸性になり酢酸(CHCOOH酢)が産生されるとインスリンがあっても、ナトリウム・プロトン・チャンネルがうまく機能せず、細胞がブドウ糖を取り込めなくなり、十分なエネルギーが産生できません。(よって酢の多量摂取が体によくない理由の一つです。しかし、少量の酢は乳酸を排除するように作用するので少量は必要です。)筋肉は収縮するには筋小胞体からカルシウムが放出され筋繊維のアクチンとミオシンのスライド現象が起こり筋肉を収縮させます。しかし、上記のようにエネルギーが不足しますとカルシウムを筋小胞体に戻せずコリ(筋硬結)を助長するのです。
 つまり、筋小胞体にカルシウムをもどす時のほうが放出する時よりエネルギーが要るのです。例えば長い時間正座していると足が痺れてきます。これは足の血管が圧迫されて血液が通わなくなり、局所的に酸性化して糖尿病状態になり、エネルギーが作れなくなるからです。あなたが朝起きて足が正座していた如く痺れていたら、大変驚くのではないでしょうか。正座して足が痺れているという事により安心するのです。つまり、同じ痺れでも原因が解かっていれば人は安心します。
 その痺れを早く治すには足を叩いたり、さすったりします。このエネルギーが筋小胞体にカルシウムを戻し、筋肉を弛緩させ血液循環を改善し、痺れを早く引かせます。エネルギー不足で筋肉が慢性筋肉疲労に陥った場所、特にコリ(肩コリ、腰痛など)を解消するにはマッサージが良いと言う理由なのです。糖尿病の人ではこれが全身的に起こるためにエネルギーが不足しがちになり、疲れやすくなると言われます。疲れたら、吸い玉やマッサージ、按摩あんま、鍼灸を受けるか、按摩器やお風呂などで血流の改善に心掛けることが大切です。健康維持にも最も大切なことは慢性筋肉疲労、特にコリにならないように、もしなったらそれを解消することが最も重要な事だと私は考えています。しかし、按摩器やお風呂などは一日中入ってるわけにはいきません。そこで、指や腕にするだけで簡便に筋肉の弛緩作用と同じような効果、いやそれ以上の付加価値のある効果を得るために金属に約150万人を癒した情報を記憶させ、加えて、癒しの力を持たせた6~14µmの中赤外線、マイクロバイブレーション効果、特別な方法で作成した光触媒で表面静電気を除去し、月の生命体エネルギーを特殊な技術により取り込み、経路からの癒しの情報や物理的刺激や月の生命体エネルギーを吸収させ、体内に同化させる事や、筋肉を弛緩させ、血液のクラスターサイズを細分化し栄養分をより多く溶けこます事を目的として考案したもので、多くの病気が改善されている理由の一つなのです。

Q5 心筋梗塞や脳梗塞になる人は首や肩のコリを覚える人が多いと聞きますが、そういう病気とコリの間には何か関係があるのでしょうか。

 血液には、身体に必要な栄養素や酸素を組織に配送するとともに、その配送先でいらなくなった老廃物を回収して除去する働きがあります。ただ、栄養素は血液から直接配られるわけではありません。血流に乗って末端まで運ばれてきた栄養素などは毛細血管の壁をくぐりぬけ、その外側の細胞間質液と呼ばれる組織液に入り、これを介して細胞に届けられます。
 したがって血流が悪くなると、生命の維持に必要な栄養素が細胞間質液に十分に放出されなくなると同時に、老廃物や筋細胞がつくり出した炭酸ガスを外に排除することができず、細胞の周辺に溜まってしまいます。すると、健康なら弱アルカリ性になっているはずの細胞間質液が、すぐ酸性に傾いてしまいます。
 酸性になると血糖値を下げるホルモンであるインスリンがきちんと働かなくなり、血糖値があがって局所糖尿病状態になります。インスリンには、エネルギー源となる武道とを細胞内にとり込む働きもありますから、細胞間質液が酸性になると細胞はエネルギー不足に陥ってしまうわけです。そうなると、筋肉が縮むときに放出されたカルシウムが元に戻れず、筋肉が収縮したままになりますから、血流はさらに悪くなり肩コリ、頭痛、疲労感、足腰の冷え、食欲不振など、さまざまな症状があらわれてくるわけです。つまり、血流が悪くなるのは、酸性体質になっていることの証明でもあるわけですが、日常生活でこれを防ぐには、酸性食品を食べ過ぎないことと、ストレスをためないこと、よくマッサージをすること、2~3日、腰湯でゆっくりお風呂に入る事などが大きなポイントでしょう。(何週間も腰湯でお風呂に入るのは避けるべきです。疲れた時に入る程度が良いのです。)また、酸性体質で中性脂肪が高い人や、血管の弾力性に欠ける人は血管の細いところが詰まりやすくなり、脳の血管の細い所で詰まれば脳梗塞を、冠状動脈の細い部分で血液が詰まれば狭心症や心筋梗塞を起こす危険性があります。これを予防するには、常に血液の流れをサラサラに保つことが必要ですが、そこで役に立つのがドクター・サン™シリーズです。
 これらを装着すると、筋肉を弛緩させて血流を良くすることは前にも述べました。筋肉は常に細かく振動していますが、その振動にドクター・サン™シリーズの発するマイクロバイブレーションが干渉や共鳴し、うねりを生じるために筋肉を弛緩させるのだと考えられます。また、宇宙エネルギーは右回りで体内に入ると言われていますから、これらのサンリングやサンブレスにも右回りのひねりを加えてフリーエネルギーを吸収しやすくし、加えて断面をUの字に反らし高度な電子核共鳴解析により反りを解析し、音叉の原理によりマイクロバイブレーションの効率を高めています
 ただし、これらは筋肉が疲労して少し凝っている状態では血管拡張作用がありますが、筋肉が硬結している部分はそのまま残ってしまします。そして、他の部分の筋肉が弛緩して血管が広がった分、硬結部分はより大きくなって血管を狭めます。この場合には逆に血圧が上がってしまいますから、まず硬結部分をよく揉み解してください。硬結を上手く潰せれば血圧は下がります。その後はドクター・サン™シリーズが次の硬結を作り難くする作用があることになります。サンリングにおける「立位体前屈の伸び」を計測すると3cmから7cm伸びる場合が多く、筋肉の弛緩を示すことが明らかです。

Q6 リウマチなどの原因譜面の膠原病も、先生のサンリングやサンブレスで改善された例が多いようですが、どういうわけで改善されていくのでしょうか。

 膠原病はネフローゼ、アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息ぜんそくなど、免疫系の病気は、口呼吸と深い関係があるのをご存じでしたか。
 まず、口で息ができるのは人間だけです。人間だけが気道と食堂が交差しているため、鼻の代用として口も気道に使うことができるからです。これは人類が言葉を話すようになったために、正門のある咽頭が鼻腔から遠ざかり、声を出しやすい位置にまで移動した結果起きた、構造的な欠陥だと言われています。口でハーハーする犬は口呼吸ではないのか、と思われるかもしれませんが、犬は汗腺がないために息を吐いて体温を下げているのであって、吸うときは鼻から吸っているのです。
 私たちののどは、粘膜の下のリンパ組織が発達することによって、細菌やウイルスなどの感染から守られています。その中の、咽頭扁桃リンパ輪(扁桃腺やアデノイド)が口呼吸で傷ついたりすると、免疫システムに誤作動が起こり、自己免疫異常が起きやすくなると言われています。このような病気の人は、特に呼吸筋群が緊張して口呼吸しかできないような状態になっていますが、鼻呼吸に切り替える事によって臭覚神経が刺激され、免疫が生き生きとしてきます。ドクター・サン™シリーズは、血液の循環を促進する作用などによって呼吸を楽にしますから、鼻呼吸がだんだん出来るようになっていき、その結果、病気も改善されるという訳です。
 ちなみに、あなたは口呼吸をしていませんか。次の10項目でチェックしてみて下さい。

  1. 自然な状態でいると口が少し開いて、締まりがないように見える。
  2. 前歯が飛び出していたり、歯のすき間が多い。
  3. 上下の歯のかみ合わせが逆さまの反対交合(受け口)である。
  4. 同じ側ばかりで物をかんだり、歯のかみ合わせが良くない。
  5. 下唇が上唇より分厚い。
  6. 唇がカサカサに乾燥する。
  7. 朝起きるとのどが痛むことが多い。
  8. 上唇全体が富士山形をしている。
  9. 物を食べるときにクチャクチャと音がする。
  10. アレルギー性鼻炎などの鼻づまりがある。

 以上のうち、1つでも当てはまる人は、日常あるいは睡眠中に口呼吸をしていることが疑われます。複数当てはまる人は、口呼吸の割合が多いと思っていいでしょう。サンリングやサンブレス以外の鼻呼吸訓練法としては、次のようなものがあります。

  1. おしゃぶりをする。
  2. 口だけにマスクをしたり、唇を閉じて絆創膏を下唇から上唇の方向へ貼る。
  3. 口を閉じ、日頃使わないほうの歯で無糖ガムをかむ。
  4. 鼻の両側と鼻真の部分を指で刺激する。
  5. 約1%の食塩水でうがいをする。

 おしゃぶりは、もともと鼻呼吸と咀嚼の基本的な訓練法です。欧米では3~4歳までおしゃぶりをさせるのに対し、日本人は離乳を急ぐあまり早いうちにおしゃぶりを取り上げてしまうため、口呼吸をする子供が多いようです。大人でも、夜などにおしゃぶりで訓練すれば効果的でしょう。
 唇に絆創膏を貼る方法は、あまり強く貼りすぎない事。くしゃみをした時に鼓膜が破れる恐れがありますから気を付けて下さい。また、下から上に向けて貼るのは、絆創膏の聴力で下顎を少し前に出すことにより、気道を多少なりとも広げることが出来るからです。無糖ガムを噛む方法は、片側だけでも噛むクセも同時に改善することが出来ます。
 指で刺激する方法は、睡眠中に鼻中隔を圧迫する装置も市販されていますから、こちらを利用しても良いでしょう。スポーツ選手がよく鼻に絆創膏のようなものを貼っていますが、あれも鼻呼吸を楽に行うための一例です。うがいをする場合は、ワルダイエル博士が提唱されたワイダイエルリング、つまり、扁桃リンパ輪に届くように上を向き、「あー・いー・うー・えー・おー」と言いながらやってみてください。免疫の中枢は左脳にあります。左脳を破壊したラットと右脳を破壊したラットの実験により、左脳に免疫中枢があることが判明し、左利きの方に自己免疫疾患が多いのは左手の筋肉疲労による所が大きいと考えられます。その為に、左の親指と薬指を基本に装着して頂きたいのです。つまり、免疫力を上げるためなのです。一般的にご使用になる場合も、左の親指と薬指を基本に装着して頂きたいと思います。

Q7 いわゆる不定愁訴症候群といわれる症状に悩んでる人に、ドクター・サン™シリーズが有効なのはなぜですか。

 不定愁訴症候群とは全身の倦怠感、疲労感、頭痛、めまい、動悸、息切れ、胸苦しさ、胃や腹部の不快感、肩コリ、冷え性など、病院で検査してもらっても、その原因となる器質的病変を見い出せない一群の症状を言います。が、この症候群の大きな原因は、小動静脈や毛細血管が収縮して末端まで栄養や酸素が行き渡らなくなり、筋肉やそれを取り囲む結合組織の代謝が低下するため、血液の粘度が増し代謝が低下するため、脳内の血流量と脳脊椎液循環の機能低下もしくは不調和が原因と考えられます。小動静脈や毛細血管が収縮するのは、これらに分布している交感神経が刺激され、その末端からアドレナリン、ノンアドレナリンなどのホルモンの一種が分泌されるためですが、ストレスが長時間続くと交感神経は常に刺激されている状態となり、不定愁訴が起こりやすくなります。長年、これらの症状に悩んでいるような人は、殆どがこの原因が考えられます。
 このような人は、サンリングを背骨の両側に走る筋経絡に続く中指に装着し、特に調子が悪い方の側の腕にドクターサンを嵌めます。背骨の両側には交感神経の神経節が、首から尾骨までズラリと数珠状に連なっていますから、中指にサンリングを装着すると、その辺りの血流を良くし、交感神経の緊張を緩和します。また、交感神経の緊張を緩めるには、これと拮抗する副交感神経の緊張を高めてやることも1つの方法でしょう。しかし、副交感神経は交感神経のような神経節を作らず、脳幹部と仙骨部(脊柱の一番下の骨)から脳脊髄神経に伴って出て内臓に分布しているため、手の指や腕からの刺激だけでは効果が期待出来ません。そこで、副交感神経を優位にするには、足の指にサンリングフットかサンリングを装着した方が良いと思います。また、首をマッサージすると、パスカルの原理によって脳幹部に均等な圧が掛かり、体液循環を促進させますから、首や仙骨部のマッサージも効果的です。
 日常の食事では、副交感神経の末端から分泌されるアセチルコリンの原料を摂るように工夫してみて下さい。アセチルコリンは酢酸基とコリンが結合したものですが、酢酸基は体内で作られるので問題ありません。問題はコリンの不足ですが、コリンはレシチンとパントテン酸に多く含まれます。レシチンは卵黄や植物種子、酵母などに豊富に含まれ、パントテン酸は乾燥酵母、玄米、納豆などにたくさん含まれていますので、不定愁訴に悩んでいる方は、これらを心して食べるようにして頂きたいと思います。ただし、酵母は細胞壁を多糖体のβ-グルカンとキチン(ポリ-β1-4-N-アセチルグルコサミン)が網目状に張りめぐり、また、細胞質にはエルゴステロールという脂質があるために、消化され難く、排便されてしまう可能性が高いので、少し多めに食するといいでしょう。

Q8 貧血症にもドクター・サン™シリーズは効果を発揮するのでしょうか。

 現代の女性の3分の1は鉄欠乏症貧血といわれます。しかし、貧血は女性に特有ではなく、いい加減なモノしか食さない若者にも多いし、老人にも増えています。人体には約4gの鉄があります。その4分の3はヘモグロビン(ヘモグロビンは分子量64,500のタンパク質で、鉄を含むヘムと、グロビンというタンパク質部分からなります。)です。
 ヘモグロビン1分子には4個のヘムが含まれ、鉄の含有量は約0.3%となっています。血液の構成要素として赤血球の中に含まれ、この赤血球に含まれる鉄が酸素を運搬するのに重要な役割を果たしています。鉄分が不足しますとヘモグロビンが作られず、赤血球も小さく、形も不揃いになり、赤血球の酸素運搬能力も低いので、体内エネルギー生産量が少なく、体が疲れやすく、顔色が悪く(まぶたを裏返してみると白っぽい)朝はなかなか起きられず、夕方になりますと足がむくんだりします。鉄欠乏は徐々に進行しますので、貧血に気付かず、悪化することが多いのです。もし、貧血に気付いて鉄分の多い食べ物を摂ったとしても、食品中の鉄の吸収率は低く、なかなか効果が上がらないのです。貧血の人には胃腸の弱い人が多く、鉄剤を与えると消化器が刺激され、悪心や胸焼けなどの副作用を起こすことが多いのが現状です。鉄には二価の鉄と三価の鉄があります。食べ物に含まれている鉄は三価の鉄であり、これは胃酸によって遊離の鉄となり、さらに二価の鉄に還元されてからその一部が吸収されます。また、食品中の鉄はリン酸やシュウ酸、また食物繊維せんいやフィチン酸などによって吸収が阻害されます。これも植物性食品の中の鉄が吸収され難い理由なのです。それに加え、胃の弱い人は胃酸の分泌が悪く、鉄の吸収率も低下し、貧血になりやすいのでこういう人には梅肉エキスが優れた胃酸代用物になります。日本人の鉄は、穀類、野菜、豆類、魚介類などから摂られていますが、海草の鉄分含有量はずっと多いので、ひじき、青のりなどを積極的に摂りたいものです。
 ただし、これら植物性食品の鉄の吸収率は約10%と低いので、鉄の吸収を促進する植物性因子が大切になります。ビタミンではC、B12、葉酸などがありますと鉄の吸収が高まるのです。また有機酸も鉄の吸収を促進し、梅肉エキスの酸っぱさ、レモンやダイダイの果汁の酸味も有機酸によるものです。しかし、これらの酸は酢と同様に多く摂り過ぎてはいけません。梅干、レモン、ダイダイも1個以上は止めましょう。ヒジキでもワカメでも、海草は多量の鉄、マグネシウム、カルシウムなども含んでいるのですが、吸収率が低いのです。貧血があると組織細胞に送られる酸素の量が不足しますから、産生されるエネルギー量も低下します。これが全身衰弱感、疲労感の原因となったり、めまい、耳鳴り、手足が冷たい等も起こり、貧血が長く続くと心臓が肥大し、心雑音を生じ動悸や息切れがして、心臓病と間違われる事があります。貧血かどうかは血液を検査すれば簡単に解かります。そこで鉄欠乏症貧血と解かったら、鉄の補給に取り掛かる訳です。貧血の回復のカギは胃腸が握っていると言っても良いでしょう。胃腸の丈夫な人なら(貧血患者には少ないが)鉄分を多く含む食品に、これの吸収を促す因子を併せて摂る事で、鉄分の補給は出来るはずです。しかし、胃腸の機能の弱っている人ではこれではなかなか成功しません。
 そこで、副作用のないサンリングを右の人差し指と中指にし、サンブレスをしますと鉄、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルの吸収率が上がり、効率よく鉄分を摂り入れる事が出来ます。
 つまり、鉄欠乏症貧血の方にも有効だと言えます、しかし、好転反応として、筋肉が弛緩した分、血液が組織に取られて非常にだるくなり、倒れてしまう事もありますので、サンリングから、徐々に体を慣らしていって下さい。好転反応が収まった後には、サンリングやサンブレスの装着で筋肉が緩むため胃の働きが活発になり胃酸などの分泌が促進されるためにミネラルのイオン化が促進されるためだと考えられます。貧血を起こす人は胃腸の弱い場合が多く、こういう人は元々胃酸の分泌が十分ではないのです。ですから鉄の吸収率も低くなって貧血になるわけです。しかし、胃腸の弱い人に鉄剤を与えると、消化器が刺激されて悪心や胸焼けなどの副作用を起こす場合が多く、治療の効果が上がりにくいという問題もあります。
 したがって、胃腸の弱い人の鉄欠乏症貧血には副作用のないドクター・サン™シリーズが胃腸の働きを助ける事になり有効な訳です。右の人差し指と中指でなくても左手でも効果はあります。
 各自自分の良いと思われる所を探して頂ければ良いと思います。

Q9 糖尿病とドクター・サン™シリーズの効果について教えてください。

 ドクター・サン™シリーズの効果は先に述べた通りそれなりに期待が持てます。しかし、マッサージや按摩と食事制限をする事のほうが大切です。生活習慣病の中でも特に多いし、子供にも多くなって来ていますので一般的知識についてお話しておきます。
 以前は成人特有の病気と考えられていた糖尿病が、近年は子供にも現れるようになって来ました。糖尿病の患者は全国で500万人おり、40歳以上の人の10人に1人は糖尿病患者と言われています。また成人型糖尿病、若年方糖尿病と分けられていましたが、子供にも成人型糖尿病が現れるようになってきたので、最近はⅠ型糖尿病、Ⅱ型糖尿病と分けられています。糖尿病は概ね、今までにたくさん贅沢をしてきた結果、最も下等なものしか食べられない病気になったのであるという自覚から始めなければならないと思います。
 Ⅱ型糖尿病というのは、以前の成人型糖尿病で、インスリンの注射を必要とせず、食事療法などの生活改善でコントロールできる型の糖尿病です。これに対してⅠ型糖尿病というのは以前の若年型糖尿病で、インスリンを注射しなければ生きていけない型の糖尿病を言います。ところで糖尿病を一口で言えば、インスリンが相対的あるいは絶対的に不足しために起こる病気と言うことが出来ます。インスリンは膵臓のランゲルハンス島のβ-細胞から分泌されるホルモンで、これが体の中で唯一、血糖値を下げるホルモンです。血液中の糖はホルモンの働きによって、1cc中に70~130mg(約100mg前後)に保たれています。血糖値を上げるホルモンにはグルカゴン、カテコールアミン、ステロイドホルモン等、さまざまなホルモンがありますが、血糖値を下げるのはインスリンだけです。それだけにこれが不足すると、直ちに血糖上昇に繋がります。
 では、血糖値が上昇すると、どのような障害が起こるかと言いますと、次のような合併症が現れるようになります。

  1. 血管系の異常。血中のコレステロールや中性脂肪が多くなるため、血管に障害が起こり、色々な臓器が侵されます。
  2. 神経系の異常(神経障害)。

 タンパク質を砂糖やハチミツなどの糖と煮ると、時間が経つにつれて茶色っぽくなります。この反応は体内でも起こっており、特に代謝の遅い所が大きな影響を受けるのです。その一つが眼で、糖尿病になると白内障が起きやすいのです。これもメイラード反応が関係しているのではないかと言われています。白内障にかかった水晶体のタンパク質にはメイラード反応特有の蛍光が見られます。
 ところで、米国では50代を過ぎた人の8割近くが糖代謝に異常があると言われます。日本でも40代以上の人は、4人に1人が糖代謝異常と言われています。それほど「潜在性糖尿病」は多いのです。糖はエネルギー源として大切です。我々は何をするにもエネルギーが必要であり、体の中で色々な機能が営まれるためにも、エネルギーが必要です。健康な体は、主に糖を用いてエネルギーを作り出しています。脳などは特に多くの糖を必要とし、しかも寝ている時の方が多く使われているくらいです。ところが糖尿病では糖の代謝がうまくいかず、エネルギーを効率よく取り出すことが出来ないのです。では、何からエネルギーを取るかというと、残るのは脂肪かタンパク質ですが、脂肪がエネルギーを多く貯えているので、主として脂肪が燃やされます。脂肪は分解されると脂肪酸とグリセリンになります。肥っている方は汗かきで脂性の人が多いのはこのためです。この脂肪酸からエネルギーを取り出すように働きます。しかし、脂肪酸の分解で生じたアセチルCOAは全てがTCAサイクルに入っていかず、一部不完全燃焼します。すなわち、糖尿病のコントロールが極度に悪化した時、ケトン体という物質が出来ます。これはアセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸の3つを言います。ところが、ケトン体は酸性がかなり強いため、血液がアセドージス(酸性化)に傾くのです。動脈の血液はpH7.35~7.45の間に、静脈の血液はpH7.3~7.4の間に厳しくコントロールされていますが、動脈の血液が7.35に近くなるとアセドージスを起こします(これと反対をアルカドーシス)。これが酷くなると糖尿性昏睡を起こして、死ぬ事もあるのです。これを防ぐために糖代謝を改善しなければならないのです。血糖値をある程度高く保つことは、頭の働きには良い事なのですが、高くなり過ぎるとアセドージスを起こします。しかし日常、血糖値を上げざるを得ない場合がしばしばあるのです。それは体にストレスが加わった時です。ストレスが加わった場合、体は次の三段階の反応を示します。

  1. 警告期
     体にストレスが加わった初期の反応で、体温の低下、白血球の減少、血液が濃縮される、体液が酸性化するなどの反応が起こります。血糖値が高いと、白血球は細菌が侵入しても、それに反応しなくなります。そのため糖尿病になると、感染症にかかりやすく、化膿しやすくなります
  2. 抵抗期
     警告期のままの状態が続いたら死ぬので、これに抵抗する時期で、警告期と反対の反応が起こります。すなわち、血糖値が上がる、体温が上昇する、血圧も上がる、このとき働くのが副腎皮質ホルモンで、これに納まれば良いのですが、ストレスがいつまでも続いていると、次の消耗期になります。
  3. 消耗期
     常に副腎が働かされるために、ついに肥大します。また胃潰瘍が起こる、胸腺が萎縮するなども起こります。

 これで分かるように、ストレスの多い人は血糖値が高くなりやすく、これが糖尿病に関わってくるのです。ストレス時に血糖値が上がることは、生体の反応として大切ですが、これがいつまでも続くと、血糖値が上がりっぱなしになってしまうのです。これを防ぐためには副腎皮質ホルモンが、体内で正常に分泌されることが大切です。しかし、これを体の外から与えることは大変危険です。リウマチ、アトピー性疾患、ネフローゼ等に、ステロイドホルモンが良く使われますが、これを与えると血糖値が上昇し、二次性(薬剤性)糖尿病が起こるようになります。降圧剤にもその危険性があるのです。ステロイドホルモン剤は良く効きますが、必ず副作用が出る(ステロイド剤は体タンパクを分解してブドウ糖に変える。そのために骨や筋肉を含む臓器が萎縮する一方、血糖値が高くなります。また、ステロイド剤は脂質の再分布を起こし、これを上半身に集中させるためムーンフェイスが現われ、顔がまん丸になり、手足は細くなる。)ので、体外から与えるべきではありません。体の中で作らせるように持ってゆくべきです。
 それにはどうするかというと、ステロイドホルモンはコレステロールから合成されます。よって、ストレスのある人はコレステロール値が高いのです。体内にあるコレステロールは3分の2以上は体内(主に肝臓)で合成されており、食べ物に由来するのは3分の1以下です。このコレステロールから黄体ホルモン、女性ホルモンなどが作られ、またステロイドホルモンも合成されていくのです。つまり、ストレスがある時は体内でコレステロールを作り、これからステロイドホルモンを合成し、ストレスに対抗するのです。よって「コレステロールの多い物は食べていないのに、血中のコレステロール値が高い。」という人がよくおられますが、そういう人はストレス等があって体内合成が盛んな人です。ストレスというのは精神的なものばかりでなく、過労や睡眠不足、薬物、農薬、食品添加物その他の異物も、肉体的ストレスとなります。ストレスの範囲はもっと広く考える必要があるのです。このようにストレスがあると、体はコレステロールを合成し、これからステロイドホルモンを作って対抗していくのです。これはストレス時の自然な反応であって、薬でコレステロール値だけ抑えても根本的解決にはならないのです。
 そこで、コレステロールを円滑にステロイドホルモン合成に向かわせるために、何が必要かというと、まず第1段階でビタミンEが必要です。糖尿病に必要なビタミンはいろいろありますが、ビタミンEは特に大切で、これは血糖降下剤と同じような働きを持っています。血糖降下剤は膵臓から無理やりインスリンを出させますが、ビタミンEはやんわりと出させるのです。もう1つ、ビタミンEとともに大切なのはビタミンCです。これはステロイドホルモンの合成に必要ですが、ビタミンCが不足すると膵臓の組織が変性するのです。それにビタミンCは血糖値の急上昇を抑える働きがあります。白砂糖は白米、白パンなどの精白食品は消化が早いので、腸から速やかに吸収され、血糖値が急に高くなります。これを上げるのに多量のインスリンが必要となります。しかし、玄米や麦、ハトムギ、アワ、ヒエ等の未精白の穀物は、消化・吸収がゆっくり行われるので、血糖値の急激な上昇がなく、インスリンも一時的に多量に要求されることもないのです。ビタミンCにも、血糖値が急に上昇するのを抑える働きがあり、また糖分が余分になると、肝臓でグリコーゲンに変えて(インスリンの働きで)貯えられるのです。これはエネルギーの貯金のようなもので、糖分が少なくなったときに分解して放出し、エネルギー源としていくのです。このブドウ糖をグリコーゲンに変える時も、ビタミンCが必要です。つまり、ビタミンCは糖尿病に対して、膵臓の変性を防ぐ、血糖値の急上昇を防ぐ、インスリンの働きを助けるなど、数多くの働きをしており、糖尿病には大切なビタミンです。食事をするとき「野菜から先に食べよ」と言われますが、これはビタミンCや繊維を先に補給し、血糖値が急に上がるのを防ぐのに良いことです。
 インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンですが、血糖値が下がりすぎるのも低血糖と言い怖いのです。低血糖になると、急激に虚脱状態になったり、体が震えたり、汗が出たりし、酷いと痙攣けいれんを起こして倒れます。白砂糖のような高度に精白したものを多く摂ると、血糖値がグーンと上がります。これを下げるためにインスリンが多量に分泌され、その反動で血糖が下がり過ぎ、低血糖となります。だから、若者や子供たちのように、スナック菓子を食べ、コーラやジュースを飲むという生活をくり返していると、糖分が一気に吸収され、これを下げるのにインスリンが多量に分泌されます。これが血糖値を下げすぎ、不安感や落ち着きのなさ等を起こしやすくします。こういうことをくり返していると、やがて膵臓は疲れて、糖尿病への道を辿る事になります。子供に落ち着きがない、すぐカッとなる、物事に集中出来ない等は、血糖値の変動が大きい為であるという米国での報告があるのです。血糖値が一定であるということは、とくに脳の働きをコントロールするために大切であり、これが変動を繰り返すと脳の働きにも影響が及び、頭の働きがおかしくなってくるのです。その原因となっているのが高度精白食品です。だから、玄米や麦、オートミールなど、未精白の穀類を摂ることは、繊維せんいが多いので血糖値の急上昇を抑えるばかりでなく、脂肪の吸収も抑えてくれるのです。
 糖尿病にもう1つ大切なビタミンはBで、これも未精白の穀類が多く含んでいます。Bは精白の過程でほとんど失われてしまいますから、玄米、麦、オートミール等はBも多く含んでいる優れた食品です。Bビタミンの不足は糖尿病と直接的な関係があります。というのは、が不足しますとトリプトファン(アミノ酸の1つ)の代謝が阻害され、途中でキサンツレン酸という物質ができます。これがインスリンとくっついてインスリンの働きが妨害されてしまうのです。また、アミノ酸は全部で20種あり、その中の9種類は食べ物から必ず摂取しなければならない必須アミノ酸(ロイシン、イソロイシン、リジン、フェニールアラニン、メチオニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジン)です。その他のアミノ酸(可決アミノ酸)は、体内で必須アミノ酸から作り変えることができます。これは酵素の働きによって行われますが、その酵素の助成因子として、ビタミンBが必要なのです。タンパク質というのは、単に量が多いだけではダメで、その質が重要です。人の必須アミノ酸は9種類ありますが、これら相互のバランスが取れていることが大切です。ある種のアミノ酸が多量に含まれていても、一番少ない必須アミノ酸のレベルに、そのタンパク質の効力(タンパク価)は規制されてしまうのです。このアミノ酸のバランスを正しいものに整えるのにビタミンBが関わっています。それはタンパク質だけではなく、糖質にも脂質にも関わっていて、糖尿病には大切なビタミンです。特に米国では、ビタミンBは糖尿病治療の「第4の柱」と言われています。これまで糖尿病の治療は、インスリン、運動、食事療法、ビタミンBという4つの柱で行われているので、ビタミンBが重視されてきたのです。
 第5の柱としてドクター・サン™シリーズがあります。ビタミンBを取るにはビタミン剤を飲まなくても、精白しない穀類を摂れば良いのです。これらに多い繊維せんいは腸内の有効細菌を増やし、これがビタミンBやパントテン酸を合成してくれます。未精白の穀類はクロム(クロミウム)も多く含んでいます。これも糖尿病には大きなミネラルで、とくにニコチン酸クロムは「耐糖因子」として重要です。その作用はまだよく分かっていませんが、これを与えると糖代謝が改善されます。乾燥酵母にはこのクロムや、先のビタミンB、Bを多く含んでいるので、糖尿病の優れた補助食品となります。最近はビタミンB12が見直されて、大衆薬の中にも入れられるようになってきました。B12は昔には悪性貧血の治療薬として用いられていましたが、そればかりでなく、神経のミエリンの修復に欠かせないビタミンであり、厄介な神経障害を起こす糖尿病にも重要なビタミンです。ビタミンB12は植物食には少なく、動物食、中でもレバーに多いのです。糖尿病の人はレバーを少量(1日5~10g)摂ると良いのです。それも脂質代謝が悪いから、油を用いないで取るのが良いのです。レバーにはビタミンB、B、B12など、植物食には少ないビタミンが豊富に含まれています。Bはナトリウムの排泄を助けるので高血圧にも良いし、解毒にも大切なビタミンです。今どき農薬や食品添加物に汚染されていない食物は無いといっても良いでしょうが、これらの解毒に必要なビタミンBやニコチン酸を、レバーはいっぱい持っています。これらの毒物は脂溶性のものは体内に蓄積されて害をもたらします。これを水溶性に変えれば尿から排泄され、無害となります。そのためにBやニコチン酸が必要なのです。また、インスリンはアミノ酸が86個つらなったタンパク質です。それもイオウ(S-S結合)の入ったタンパク質であり、レバーがこの材料を補給してくれるのです。
 最後に、糖尿病に対するアルコールの害について述べておきましょう。重唱の糖尿病の気分を味わおうと思ったら、酒をいっぱい飲んでみるとよいでしょう。体内に吸収されたアルコールは、アセトアルデヒド~アセチルと代謝され、最後は水と炭酸ガスになって、それぞれ尿と呼気として排泄されます。このアセトアルデヒドの状態で留まっていると、頭痛や吐き気などの二日酔症状が起こります。アルコールの代謝は酵素の働きによりますが酒に強い人というのはアセチルまで早く代謝が進む人です。酒に弱い人というのはアセトアルデヒドの分解がなかなか進まない人です。しかし、毎日酒を飲んでいると酵素が多く出来るようになってきます。ただし酒に強い人も弱い人も、最終的にアルコールの代謝が終わる時間は、変わらないと言われます。だから、酒に強いと言っても安心出来ないのです。アセチルが多いと、これがケトン体に変わって血液を酸性化(アチドージス)します。
 重症の糖尿病でもケトン体ができます。ここに共通点があり、糖尿病の人にはアルコールが有害ということになります。糖尿病の人が、油物をサカナに酒を飲むのは一番いけない。脂質代謝が悪いから高脂血症になることは間違いありません。糖尿病でない人でも、脂肪の多いものを食べながら酒を飲むと、脂肪肝になる危険があり、こういう時は、脂肪肝を防ぐコリンやイノシトールの多い納豆、あるいはビタミンBの多いものをサカナにして飲んだほうが良いでしょう。普段から精白食品が多く、油ものが好きで、アルコールをよく飲むという人は、脂肪肝や糖尿病、その他の成人病を用意しているようなものです。
 糖尿病は遺伝性も強く、琉球大の三村先生の発表では、両親の糖尿病の有無とその子供の糖尿病の発生率は、両親とも糖尿病57.6%、片親が糖尿病27.3%、両親とも糖尿病なしは0.87%と明らかに相関関係があるのです。両親が糖尿病だと、生まれた子の半分以上が糖尿病になります。とくにⅠ型糖尿病(若年性)は遺伝性が強いのです。体重が4kg以上の巨大児が生まれたら、母親の糖尿病を疑えと言われます。また「妊娠糖尿」といって、妊娠中は糖尿が出やすいのです。そして産後、何年かして糖尿病が出ることもあるのです。オカラは糖尿病患者の最良の治療食で、玄米とハト麦、ピーマン、北海道産のカボチャ、セロリも糖尿病の薬になると言えます。魚では大衆魚のサバのペプチドというタンパク質の一種に、血糖値を下げる働きがあると言います。つまりできるだけ安物を食べよということです。「安物買いの銭失い」と言われますが、このような糖尿病患者の食べ物は「安物買いの命もうけ」と言えます。これらのことを念頭に置いて、子供の食事に配慮を怠らないようにして注意して頂きたいのです。糖尿病は、初期には痛みやしんどさやその他辛い症状の出ない病気ですが、放置すれば病気の進行は一層速く、あるところを過ぎればいくら治療しても元に戻らない恐ろしい病気であることをもう一度、肝に銘ずべきでしょう。
 では、コレステロールや中性脂肪を減らして糖尿病を改善するにはどうしたら良いのか簡単にまとめます。まずは食事療法が重要です。糖尿病に必要なビタミンで最も大切なのはビタミンEで、これには血糖降下剤と同じような働きがあります。血糖降下剤は無理やり膵臓からインスリンを出させますが、ビタミンEはやんわりと出させます。また、ビタミンEは前述の血管系の障害を予防したり改善する効果もあります。ビタミンCも欠かせません。これにも血糖胃の急上昇を防いだり、インスリンの働きを助けたり、膵臓の組織が変性するのを防いだりするなど、多くの大事な働きがあります。そして、ビタミンBとB12、玄米、麦、オートミールなどに含まれるBは血糖値の急上昇を抑え、脂肪の吸収を抑制し、アミノ酸のバランスを整えてインスリンの働きを助けるなどの効果があり、米国ではインスリン、運動、食事療法に次ぐ「第4の柱」として、このビタミンBを位置づけています。私は「第5の柱」としてドクター・サン™シリーズを位置付けたいと思っていますが、これらの効き目については、Q1でお答えしたような作用によって明らかであります。レバーに多く含まれるビタミンB12には、アミノ酸が86個連なったタンパク質であるインスリンの材料を補給する効果があります。その他、オカラやピーマン、カボチャ、セロリなどは糖尿病患者の最良の治療食ですし、サバに含まれるペプチドというタンパク質の一種にも血糖値を下げる働きがあると言われています。逆に、糖尿病の人にアルコールは有害です。油ものを肴に酒を飲むのが一番いけません。糖尿病でない人でも、脂肪の多いものを食べながら酒を飲むのは、脂肪肝やその他の成人病を用意しているようなものですから注意して下さい。

Q10 ドクター・サン™シリーズで風邪を引かなくなったという話をよく効きますが、免疫系が強くなることとの関連を説明してください。

 私たち人間を始めとする全ての動物は、常に外から侵入してくる微生物や、自分の体内に生じた異物に命をおびやかされるという危険に晒されています。そのような厳しい条件かで生きていけるのも、そういった異物を排除する防御システムを備えているからに他なりません。この生体防御システムは、未だに解明されていない部分もあって実に複雑です。が、防御システムがその機能を高めていくには、筋肉の慢性疲労、血液循環、リンパ液循環、ストレス、食べ物などが大きな要因として関わっている事は確かでしょう。例えば、生体防御システムの破綻を示す自己免疫疾患は、口呼吸と化粧品の色香料と食物の影響が大きいとされています。特に、口呼吸と化粧品の色香料とカロリーや脂肪の摂取量の影響が大きいと考えられています。体液の循環が良い場合、節食やリンパ球の活性化は抑制しません。ドクター・サン™シリーズは免疫細胞の正常化を促進する事が実験で証明されています。これはとても重要な事です。殆どの薬は異常な活性化を抑え、正常な活性化だけを促進させる事が出来ません。通常の薬は正常も異常も、ともに抑制するか促進するかのどちらかしかないのです。高血圧の薬にしても血圧を下げるだけで、下がり過ぎた場合に上げる働きはありません。
 しかし、ドクター・サン™シリーズは弱った機能を亢進させ、異常に亢進した機能を抑えるという二面性を持っています。血圧の高い人には血圧を下げるように働き、低血圧の人には血圧を上げるように働きます。こういった二面性を理解して頂くために、炎症の場合についても説明してみましょう。炎症の場所には、食細胞(マクロファージ)が集まり炎症を引き起こしますが、その反面、抗ガン作用、抗微生物作用、交代産生誘導作用を持っています。この機能を支える物として食細胞は、生理活性物質の活性酸素、脂質代謝物、タンパク類という3種の物質を造ります。食細胞が刺激されると、これらの3種の物質が造られますが、なかでもタンパク類でモノカインと呼ばれるタンパク質があり、モノカインの代表的なものとしては、インターロイキン1と腫瘍壊死因子(以下、TNFと略す)があります。このTNFの量を測ることによって、免疫の強さを知ることが出来ます。ところで、免疫力は強ければ強いほど良いのではないかと考えておられる方が多いと思いますが、これはそのバランスが非常に大切で、強ければアレルギーと呼びます。モノカインは種々の細胞に働き、神経・内分泌系とも連絡し合って恒常性の維持に関わっています。とくに生体防御反応では炎症の初めから終わりまで関わり、さらに免疫系の橋渡しに大きな役割を担っていることが解かっています。
 ドクター・サン™シリーズの抗炎症作用を知る方法として、モノカインの1つであるTNF誘導を調べました。モノカインが持続的に放出されたり、あるいは多量に産生されると、正常細胞に激しい作用をきたし、種々の病気を引き起こすことになりますから、過剰なモノカイン産生を抑制することも大切な恒常性維持機構です。そこで、細菌感染などの強い刺激を与えて、マクロファージから過剰にTNFが産生されるのを、種々の阻害剤を投与する事によって、どれだけ抑えられるかを比較した結果、抗炎症剤として最も強力なステロイド剤は99%で、ほぼ完全にTNFの産生を阻止してしまいますが、シソ抽出液の投与でも68%前後の阻害率、ショウガ汁で54%、柴朴湯で69%前後、整理食塩では0%~3%を示し、サンリングでは77%、サンブレスでは89%のTNFの産生を阻止しました。約150万人を癒した記憶を持たせず、赤外線輻射物質をセラミックにし、月の生命体エネルギーを取り込むことなく、光触媒で静電気を抜く作用を持たせないサンリングの偽物では30%前後しか阻止しませんでした。これは注目に値するのです。ステロイド剤は、その強力すぎる抗炎症作用ゆえ、免疫力まで落としてしまい副作用も多いのですが、サンリングの場合は、副作用がない上に適度の抗炎症作用として働く結果が得られました。またサンリングの偽物はまったく役に立たないことが判明しました。これは、また逆にTNF活生U/mlはステロイド剤では約8U/mlで、TNF活生は殆どなく、シソ抽出液投与で約398U/ml、ショウガ汁で約563U/ml、柴朴湯で約391U/mlを示し、サンリングでは約538U/ml、サンブレスでは約639U/mlのTNFの活性が見られ、サンリングの偽物では約68U/mlしかTNFの活性が見られませんでした。この結果、サンリングは活性と阻害の両面を持っている事になります。また過剰にモノカインが産生されると、悪疫質、ショック、高熱、病的炎症、関節炎、血栓形成などの症状が起こるといわれており危険なのですが、サンリングは適度にモノカインの産生を抑制する事が判明しました。つまり、車にアクセルとブレーキがあるように、ドクター・サン™シリーズにはアクセルとブレーキが備わっているようなものです。こういう理想的なものは非常に珍しいと言わざるを得ません。残念な事に現代医学の薬は壊れた車でアクセルだけか、ブレーキだけかのどちらかしか無いのです。
 適度なモノカインの産生に伴い、食細胞の活性化作用、繊維芽細胞の活性作用、内皮細胞の活性によるサイトカインの誘導作用、リンパ球の活性作用、骨代謝促進作用、肝細胞の抗炎症作用、下垂体の抗炎症作用、神経安定作用などを誘導すると言われています。つまり、ドクター・サン™シリーズの様々な記憶および使用している赤外線輻射物質は様々な癒しやミネラルの記憶を持ちその記憶の作用が四六時中働くことにより、TNFの誘導が行われて免疫力をアップさせ、食細胞を中心とする生体防御システムを調整する機能が賦活すると考えられます。