癒しの方程式
目次
朝川一行著 癒しの方程式~記憶生命体エネルギーの奇蹟~
はじめに
どなたにでも、人生には何度かの出会いがあると思います。人との出会いが幸福と不幸の始まりです。この良き出会いを大切にしていきたいと思います。私も全国を講演してまわりながら、たくさんの人たちと交流させていただく中で、非常に素晴らしい出会いを何度か経験することができて本当に幸せなことだと思っています。今回、その極めつけともいうべき堀泰典先生との出会いを通じ、私は今の日本人が忘れてしまった大事なものについて改めて考えさせられる機会を得ました。どこに行っても治らないと、堀先生の診療室への階段を、足を引きずって上ってみえる患者さん。堀先生がほんの数分治療されたその後、走って帰っていく。何度も何度も御礼を言いながら……、このような光景を何度目にしたことか。まさに神業である。
堀先生は「ドクターなら治して当たり前、治せないのがおかしい、私にも当然治せない病気はあるけれど、既成概念にとらわれることなく治す努力を続けるところに光明がある。」といわれます。
主に食品栄養学の観点から健康問題に取り組んできた私ですが、研究すればするほど健康とは実に様々な要因の上になり立つもの、という感を強く感じざるを得ませんでした。極端に言えば、健康とはその人の生き方そのものであり、その人の生き方をみれば健康であるかどうかがわかる。その意味で、健康とは何と壮大なテーマなのだろうかと思います。
日本人の栄養状態は戦前に比べて非常に良くなっていることは言うまでもありません。現代科学の発展とともに、ほとんどの農作物は1年中食べられるようになりましたし、自分たちで作らなくても外国から輸入したものが安く手に入ります。食品に限らず、すべての点において日本は豊かで手軽で便利な世の中になりました。しかし、それで健康になったのかというと、そうでもない。若い人たちを中心に、戦前にはなかったような病気まで発症するようになり、病気で寝込まないまでも常に身体の不調を訴える人は、子供からお年寄りまでこの日本列島にあふれでいます。
また、環境や社会の変遷とともに、人々の考え方、人間関係、行動の形態などがことごとく変化し、その結果、我々日本人は大人になっても未成熟な、子どもっぽい人間になってしまったような気がします。未成熟であるがゆえに、ある年齢になっても己の生き方の方向を決定することもできず、何とも頼りない人生をフラフラと送っている。そういう人たちは、豊かさ、便利さ、手軽さに彩られた時代の落とし穴にはまってしまったような気がしてなりません。
時代の落とし穴とは、食品中の化学物質であり、健康を損なう健康器具の数々であり、洗剤であり、高所から発言をする知識人たちであり、宣伝文句であり、情報の氾濫であったりするわけですが、要は人々があまり物事の本質を考えなくなってしまったこと、あるいは、間違った情報をとり入れやすくなってしまったことが原因で、さまざまな落とし穴にはまってしまうのではないかと思います。
こうした落とし穴にはまると身動きがとれず、自分では個性的な言動をしているつもりでも、客観的にみればその他大勢に組み込まれて没個性的な生き方しかできません。それはその人の生き方全般に関わり、自分の健康に責任を持つことすらできなくなります。人は生まれたときから、たとえ一卵性の双子でも意識的には一人として同じ人間はいません。ですから、同じように風邪を引いても、自分と他の人ではその経過も症状も微妙に異なって当然でしょう。他の人と同じ薬を買ってきて飲んでも、同じように治るとは限らないわけですから、自分の健康には自分で責任を持つしかない。それが本来のあるべき姿ではないかと思います。そういう人間本来の姿をとり戻すためには、本書のテーマである波動に対する認識が欠かせない条件になると私は考えています。
人間には生まれながらにしてその人固有の波動があり、その波動はまわりのさまざまな人たちや物質の波動と交信しながら、地球の波動とつながり、宇宙の波動とつながっています。これらの波動が正常に波打っていれば問題ないのですが、現代科学の発展とともに波動に何らかのゆがみが生じ、その結果、ゆがんだ社会、ゆがんだ人間性、ゆがんだ環境、心身のゆがんだ病気などが生じるようになった、というのが私の持論です。
したがって、心身の健康をとり戻すには、ゆがんでしまった波動を元に戻すことが大切だと感じていたときに出会ったのが堀先生です。先生はずっと以前から波動をとり入れた健康器具や化粧品や健康食品などの開発を行い、でき上がった製品は口コミで全固め人々に愛用されています。それで長い間の苦しみから解放された人たちが、先生を神様のように幕っている現状を目の当たりにし、堀泰典なる人物はいかなる人物かと、私は非常に興味を覚えました。そして、ゆっくりお話を伺いたいという思いが高じ、先生に対談を申し込んだことから本書の出版が決まったのです。
著者は私ですが、内容的には堀先生と先生の人生観や波動理論、そして先生のつくられた指輪やブレスレットの紹介を中心とした、いわば堀先生のファンブックのようなものです。そのつもりでお読みいただければ幸いです。
幸福も不幸も人との出会いから始まる。この最良の出会いを大切にしていきたいと思います。
2001年9月
朝川 一行 拝す
現代医学に疑問や不安を抱くあなたへ 「間違った養生法は万病の元?」
「最初に人ありき」いかにすれば健康を取り戻すための手助けができるのかということで、まず話を進めていきたいと思います。
古今東西を問わず、病気や死への不安があったにも関わらず、現代ほどその予防法に対する関心が高まっている時代はないと思われます。人問、誰しも病気や死ぬことは好きではありません。したがって、昔から健康管理や長寿に対する願望は強かったはずです。かつては、病気になってから、もしくは老病死が目前に迫ってから始めてあわてふためき、近代以前の社会では神仏や宗教に救いを求め、近代以後には現代医学に病気の治療を求めてきました。ところが近年、社会の情勢が安定し、時間をかけて健康問題を考える余裕が出てくると、新たにエイズ、膠原病、アトピー、鼻炎といった免疫疾患をはじめ、生活習慣病(成人病)など病気が減るどころか、増える傾向にさえあると誰もが感じ、元々あった腰痛すら治せない事のある現代医学の治療には限界があることに気づき始めたのではないでしょうか。
例えば、外科的に手術ができるようになったとはいえ、重要な臓器の一部を切り取り捨てるだけで、機能を元に戻すわけではありません。また、内科的には薬による治療が可能になったとはいえ、慢性病にはほとんど無力であり、逆に副作用が心配されます。少しばかり長生きできたとしても、「生き甲斐もなく寝たきりでは」などと考えるようになってきました。
そこで多くの人達の関心がいわゆる低カロリー、低塩、高カルシウム、高蛋白という健康食ブームに拍車をかけ、興味が集まり、規則正しいバランスのとれた食事療法、運動療法など現代医学のすすめる病気予防法、さらには現代医学がむしろ否定している漢方医学や絶食療法、銭灸指圧、ヨーガ気功術、尿療法などの健康法、磁気製品、電磁場製品はては御加持、シャーマニズムなどに及び、まさに異常ではと思えるほどです。このような要求に触発されて、多くの医療従事者が自分の信じる健康法を数多く主張するようになってきました。残念ながら、理論にそぐわない養生法はかえって健康を害することに気づいていないのです。ならばむしろ全く何も養生しないでストレスを抜いて寝ている方がよいといえます。
ところが、多くの人はどれが正しい養生法なのか反省してみる余裕はなく、十分選択し検討する知識もありません。ただ単に直感で正しいと思える養生法を、盲信的に取り込み実行するしか方法がないのです。このような現実をみるにつけ、私は常々感じてきた西洋医学の歴史の浅さを痛感してしまいます。
一方、東洋医学の歴史は3000年と長いのですが、抽象的で理論的に矛盾のあるものや、正しい部分の内容を過大解釈し、結果的には間違ったものになっている場合も多かれ少なかれあります。その上、病気に対する人間の精神面の影響を重要視するあまり、神秘的な手法を狭長する傾向があるようで、神秘性を好む人には教信性を理論性を好む人たちには非科学性を感じさせる結果になりがちのようです。
あたかも、現代科学の著しい発展は、人体の神秘を100%ちかく明らかにしたかのような錯覚に陥らせているのではないでしょうか。しかし、実際にはそれほど解明されていないのが現実なのです。この認識がないことはたいへん恐ろしい限りです。これらの事を鑑みながらあなたに合った養生法を説明いたしましょう。
堀 泰典 拝
第1章 対談/「記憶」を伝える波動のメカニズム
宇宙創成期の「うねり」が波動の原点?
- 朝川
-
波動という言葉は、もともとニールス・ボーア博士が確立した量子力学の世界で使われていたものだそうですが、量子力学を中心に考えると、アインシュタイン博士の相対性理論は間違いだというふうに言われていますよね。
- 堀
-
その前に皆さんは現代科学という宗教に毒されていませんか。現代科学が正しいと言えばそれは正しいのだ。と思い込んでいませんか。それを超えたところに光明があるのかもしれないのです。私は現代科学の既成概念を超えたところで物事の真理を追求していきたいと考えています。確かに、現代科学で理論的に明らかに間違っているものを騙して販売している不届きな人がいるのも事実で嘆かわしいことです。
さて、本論に入りますが、まあ、量子力学がすべてだとすると、アインシュタイン博士の学説が覆されてしまうという事はありますね。ただ、完壁では無いにしても、全てが間違いとも言い切れないのです。大体、量子力学が正しいかどうかも解からないのですから。どっちが正しいかは、それぞれの学者の見方によります。量子力学的に見れば、アインシュタインの相対性理論というのは間違いであるといえます。でも、こういう是非論を超えた何かが出てこなければ、これからの学問は進んでいかないと思うのです。
- 朝川
-
量子論と量子力学は違うのですか。
- 堀
-
量子論はミクロの世界に始まって自然界全体の仕組みがどうなっているのかを表わした「考え方」や「思想」です。また、量子力学は量子論に基づいて物理現象を記述するための「数学的な手段」を言います。パソコンや携帯電話など最近のエレクトロニクスの進歩は目覚しく、その進歩はそれに使用されている半導体素子の進歩による所が大きいのです。この半導体チップを支配している物理法則は「量子論」を活用したもので、半導体は量子論の上に成り立った結晶と言えます。
- 朝川
-
半導体が量子論の産物とは知りませんでした。それでは量子論とアインシュタインの相対性理論やニュートンの力学とはどうちがうのですか。
- 堀
-
分子や原子、素粒子のような小さな世界では我々がよく知っているニュートンの古典力学は対応せず、量子論が適応されるのです。例えば、遺伝子の構造決定や原子炉の核分裂反応、太陽の核融合反応も量子論に従っているのです。つまり、量子論は「ミクロの世界における物質観」と言え、ミクロの世界での物質は平素、我々が目にしている現象とはまったく異なる常識外れで、奇妙な性格を示す事が明らかになってきました。その性格をまとめたのが量子論と言えるのです。
- 朝川
-
量子論の根本には電子の働きによる所が大きいと聞きますがそうなのですか。
- 堀
-
量子論はミクロの世界が持つ不可思議な性質を幾つも明らかにしてきています。特に重要なのはミクロの物質の代表である光や電子です。例えば、電子は波でもあり、粒でもあるという矛盾する二面性を持っています。海に寄せる波は水分子の集まりですが、海はモノであり、波は現象であってモノではありません。海に寄せる波の様に、1個の電子が波を打って動くのではなく、1個の電子そのものが波であり波の性質を示すのです。言いかえれば、電子は「現象」であり、「モノ」であるのです。この現象は電子に限らずミクロの物質においてはすべて同じです。
- 朝川
-
よく解かりませんが、電子は現象でありモノであるとはどういうことですか。
- 堀
-
そうですね、量子論を最も理解している学者の1人であるファインマン博士は
量子論を利用できる人はたくさんいても、量子論を本当に理解している人は1人もいない
と言っておられる程、難解で矛盾もあるものなのです。量子論ではミクロの物質が持つエネルギーの量はエネルギーの量子という小さな固まりの集まりだと考えています。1927年にハイゼンベルグ博士は「不確定性原理」を発表しました。ある物質に関する位置と運動量を測定する時、両者を同時に1つの値に確定する事は出来ず、避けられない不確定さが残る
と発表されました。つまり、ミクロの世界では「あいまいさ」が存在し、すべてを確定する事は出来ないという事です。
ボーア博士は、どんなに高性能の顕微鏡を使用しても我々はミクロの物質の波を見る事は出来ず、我々が波になっている電子を見ようとすると電子の波は消えてしまう
と言われています。
- 朝川
-
少し都合がよい解釈ではありませんか。
- 堀
-
私もそう思います。しかし、電子を波と考えると従来の物理学では説明出来なかった様々な事が理解出来るのです。しかし、我々は波の状態になっている電子を見た事がありません。我々が電子を観察する場合、電子は必ず小さな粒になっています。これを理解するには、電子は我々が見ていない時には波になっており、見た途端波が消えてしまう、観測していない時の電子は「あっちにもこっちにもいる」。さらに、我々が電子を観察する場合、大まかに観測すると電子は小さな粒になっていますが、厳密に観測すればするほど姿がぼやけてきて、雲や波のように見えてくるのです。
つまり、「不確定性原理」に基づき、物質は常に曖昧な位置と速度を持つ、未来は厳密なルールによってただ一つに決まっているわけではなく、確率的なものである。と考えボーア博士は「あいまいな自然」こそが自然の究極の姿である
と述べられています。
- 朝川
-
それは本当に都合が良すぎるのではないでしょうか。
- 堀
-
本当にそうですね。アインシュタイン博士も
我々が見た途端に波が消える。そんな都合の良い理屈があるはずが無い。我々のマクロ(大きい)の世界はミクロ(小さい)の世界の集合体であり、ミクロの世界とマクロの世界を線引きすること自体おかしい。量子論は完全では無く、最終的な理論でも無い。自然は理路整然としたものなのだ。
と反論されているのです。
- 朝川
-
私も常識的に考えてそう思います。
- 堀
-
朝川先生はシュレーディンガー博士をご存知ですか。
- 朝川
-
名前だけは知っています。シュレーディンガー博士はオーストリアの物理学者で、1933年ノーベル物理学賞を受賞された量子力学の草分け的存在の1人ですよね。
- 堀
-
そうです。1926年に物質波の伝わり方を計算するシュレーディンガー方程式を発表しました。この方程式を解けば物質がどんな「形」の渡を持ち、その波が時間の経過と共にどの様に伝わっていくのか計算できます。ボーア博士の量子条件の通り「とびとび」になっている事をシュレーディンガー方程式が示しました。今は必要ありませんが、シュレーディンガー方程式はih/2π・∂ψ/∂t=Hψの式で表わせます(iは虚数の記号で2乗すると-1になる数、つまり、ルート-1のこと。hはブランク定数。ψ(プサイ)波動関数。∂ψ/∂tは波導関数を時間(t)で微分したもの(ψは偏微分の記号)。Hはエネルギー演算子ハミルトニアン)。この理論を波動力学といわれミクロの世界の運動法則を記述する量子力学の基本理論になっています。ところで、先生は「シュレーディンガーの猫」という世界的に有名な猫をご存知ですか。
- 朝川
-
1935年に発表された「シュレーディンガーの猫」というパラドックスですよね。
- 堀
-
そうです。詳しい話は今回避けますが、簡単に説明しますと、放射性物質と放射性の検出器とそれに連動した毒ガス発生装置を置きます。放射性物質が原子核崩壊を起こすと毒ガスが出る仕組みになっています。果たして1時間後に猫はどのようになっているのでしょう。猫の生死は、箱の蓋を開ければわかりますが、シュレーディンガー博士が問題にしたのは、蓋を開ける前の状態をどう考えるかと言う点です。シュレーディンガー博士が言われるには、
ボーア博士が言われるように、ミクロの物質が重ね合わせになっている相補性があるとした量子論が正しいとしたならば、放射性物質も重ね合わせになっているはずであり、猫の状態も重ね合わせになっていなければなりません。
つまり、猫の生死は原子核崩壊の有無と完全に連動していることになります。つまり、猫は鉄の箱の中で「原子核崩壊が起きて死んだ状態」と「原子核崩壊が起きず生きている状態」が半分ずつ重ね合わせになっていると考えられるのです。
- 朝川
-
1匹の猫の中で生と死が同居するような状態は実際にはありえませんよね。
- 堀
-
当然あろうはずがありませんが、量子論では「生きながら死んでいる猫」と言う、訳の解からない状態を考えなければならなくなります。量子論では観測前の状態を「重ね合わせ」と考えるために猫は「半死半生」という奇妙な現象を考えるのです。また、この実験は、「観測と言う行為が持つ意味」においても疑問を投げかけています。観測前に「重ね合わせ」の状態にある対象物は、観測された途端波が収縮して、1つの状態に決まります。つまり、箱を開けた途端に、放射性物質の原子核崩壊の有無が決まり、同時に猫の生死も決まる事になるのです。
- 朝川
-
そうしますと、量子論では生と死の状態が重ね合わせになっていて、生死どちらか一方だけに決まってはいないという考えなのですか。しかし、これは常識的には考えにくい事ですよね。
- 堀
-
そうですね。シュレーディンガー博士が言われるには
我々が箱の中身を見る前から猫の生死は生か死のどちらか一方に決まっているはずだ。だから、「生と死が重なり合っている」とか「観測したとたんに生死が決まる」と考える量子論はおかしい
と言っておられます。
- 朝川
-
普通ならそう思いますよね。私もそう思いますから。
- 堀
-
またシュレーディンガー博士は
ミクロの世界では「波であったり、粒であったり、あちらにも、こちらにも存在する。」と言うのが正しければ、それをそのまま猫に当てはめると、ミクロの物質の集まりである猫は、我々が見ている時は生きているのに、見ていないところでは死んでいる。なんて変な事が起きてしまう
と問題提起されたのです。シュレーディンガー博士は量子論を否定したのではなく問題提起をされたのです。この問題提起は常識的な考え方だと思います。それに対してボーア博士は明解な回答は出せないでおられますが、大きな物質に量子論を当てはめる必要はなく常識の範囲で考えればよい、といっておられます。
- 朝川
-
それでは学問にならないのではありませんか。
- 堀
-
そういうことになりますね。そこで、シュレーディンガー博士のパラドックスの解決方法に「多世界解釈」という考え方があります。この考え方はパラレルワールド「平行宇宙論」(エベレット博士が提唱)と訳しますが、これを一般化させて量子論を理解しようとする説が「多世界解釈」と言えます。つまり、世界は可能性の分だけ複数に分かれるのです。これは「波は収縮せず、広がったままだ」と言う事から端を発しています。つまり、「電子がそれぞれの場所にいる世界」が重なって、同時進行していると言うのです。そして我々もそれぞれの世界に枝分かれして存在しているのです。例えば、「猫が死んでいる世界」と「猫が生きている世界」の2つが平行して存在するのです。そして我々も「死んでいる猫を見る我々がいる世界」と「生きている猫を見る我々がいる世界」の2つに分かれていきます。
- 朝川
-
つまり、前者の観測者が箱を開けると猫の死亡を確認し、後者が開ければ猫の生存を確認するということですか。
- 堀
-
そう言う事です。このように多世界解釈によると「猫が生きている世界と死んでいる世界が平行して本当にあるのか」と言う疑問は残りますが「半死半生の猫」「波の収縮は起きるのか」「またいつ起きるのか」「ミクロとマクロの境界はどこなのか」など一切発生せずパラドックスが解けるのです。
- 朝川
-
そのようなことが実験で実証できるのですか。
- 堀
-
このミクロの2つの世界ではいったん2つの世界に分かれた後で、再び出会い重なり合う事がある事が、光子のダブルスリット実験で確認されたのです。このようなミクロの1個の光子などは、2つの異なった過去の記憶を持つ事になります。つまり、1粒の光子を飛ばしダブルスリットを通すと2つの光子の痕跡が出来ます。1粒の光子が2つに分かれる現象が起こる現象が多世界解釈の根底にあると考えられます。あまりにも奇想天外な話なのでそんな「バカな」と思われるかも知れませんが、これは、量子論を素直に解釈する方法の最も有力な考え方の1つなのです。
- 朝川
-
その他に解釈の方法はないのですか。
- 堀
-
ありますよ。現在、多くの学者はコペンハーゲン解釈を採用しています。この理論は「波の収縮」と「確率解釈」を2本の柱とし、観測する前の電子と観測後の電子の様子を理解しようと言う解釈方法で、シュレーディンガー博士の弟子達が提唱した考え方です。シュレーディンガー方程式では説明できない「波の収縮」と言う仮設を立てましたが、コンピューターの生みの親であるフォン・ノイマン博士の計算によりコペンハーゲン解釈の基本仮定である「波の収縮」は数学的には説明出来ないものであると結論付けておられ、その計算が正しければコペンハーゲン解釈にも無理がある事になります。私は個人的には「多世界解釈」を正しいと信じています。
- 朝川
-
私も「多世界解釈」の方が夢があって良いですね。それでは、今日よく耳にする波動とはどの様にお考えですか。
- 堀
-
私は、物質とエネルギーと意識を結合させる記憶生命体エネルギーと言えるのではないかと考えています。量子論ではミクロの物質が持つエネルギーの量はエネルギーの量子という小さな固まりの集まりだと考えている事を述べましたが、このエネルギーの量子を決定するのが、電子の数(モノ)と電子の波動パターン(現象)と言う事になります。
つまり、モノと現象の量と言う事になります。先ほどの水素や酸素は燃焼するが結合して水になると燃焼しない性質を有します。要するに、結合することにより水素2原子が酸素1原子で酸化されエネルギーを失い、酸素1原子が水素2原子で還元されてエネルギーを獲得しバランスを取っています。その反応は水としての記憶を獲得し、水は水素や酸素単独の時と違った性質のエネルギー量が増す事になるのです。例えば、釘を水の中に入れて置くと酸化され錆が出来ます。本来水素と結合した酸素は酸化能力に欠けており、釘が錆びる現象は起こらないはずです。しかし、水はありとあらゆる物質を溶け込ます性質を獲得しており、空気中の酸素も例外なく溶かし込み、それが釘を酸化させる事になります。逆に油は酸素を取り込む性質を獲得していないため釘を入れて置いても錆びないのです。これは、構成される電子の波による記憶波動に他ならないと考えられます。
因みに、原子の大きさはおよそ1mmの1000万分の1ほどです。
- 朝川
-
アインシュタイン博士は、原子核とそのまわりを巡る電子との聞を何もない空間として表現したそうですが、後々の科学ではそこは単なる空ではない。ある種の情報体が存在するということが解かったそうですが、何があるのかは確定出来ないというふうに聞いた事があるのですけど。
- 堀
-
それに付いては正しいと思いますよ。空という情報場があるのだと考えられています。例えば、原子核の中には陽子と中性子がありますが、陽子や中性子が1個増えたというだけで、なぜ金と水銀の差が生じるのか不思議だと思いませんか? 金は金色をした固体であり、水銀は読んで字の如く銀色をした液状の物質です。電子や陽子が1個増えただけで、水素とヘリウム、金と水銀の違いになるのですよ。
- 朝川
-
水素原子1個で水素だし、2個でヘリウム、79個で金、80個で水銀になりますね。
- 堀
-
そう、そんなものだけで物の特性が本当に現せるのかという疑問がおこりませんか。私は不思議でなりません。中性子や陽子の中にも何らかの情報を持ったクォークやサブクォークもしくは、まだ発見されていないもっと小さい何かがなければそういうことは起こり得ないだろうと考えています。
- 朝川
-
そうですね。私もかねがね、何がそうさせているのか不思議に思えていました。
- 堀
-
その何かというのが「情報」ではないか、と言う訳です。陽子や中性子が1個増えただけでヘリウムになるのでなくて、陽子、中性子や電子などの素粒子を構成している中に「ヘリウムになる」と言う情報があると考えています。
- 朝川
-
「ヘリウムになる」と言う意思を持った情報があると言うのですか。
- 堀
-
平たく言えばそうです。水素が水素でいられるのは、電子などの素粒子を構成している波の働きによると考えています。水素は燃えますが、電子や陽子や中性子が1個ずつ増えたヘリウムは燃えません。また、それらが16個になった酸素は燃えるのは何故でしょう。当然、陽子や中性子の違いもあるのでしょうが、最も重要なのは電子の構成要素のクォークやサブクォークもしくは、まだ発見されていないもっと小さい何かの記憶波動によると考えています。つまり、水素が水素で金が金でいるのは、電子の波動の働きによると考えています。
- 朝川
-
それは考えもしませんでした。
- 堀
-
それでは波動とは如何なるものかと言うことに付いて私の考えを述べさせて頂きます。それでは身近なところで「水」を考えてみましょう。当然の事ながら、水素は水素の性質を持ち、酸素は酸素の性質を持っています。それが結合する事により水という新たな性質の物質に変わります。水は水素から見れば酸化で酸素から見れば還元という、酸化と還元が同居している不思議な物質です。また、水なくして生命は考えられません。これの決定要素は何でしょうか。原子や分子の性質は量子論における電子の波によるところが大きいと考えられます。
- 朝川
-
なるほど量子論に準じるわけですね。
- 堀
-
本来、燃焼する水素と酸素の結合によってより燃焼エネルギーの強い物質に変化すると考えられるのですが、さにあらんや、燃焼する事の無い水になるのは不思議です。つまり、結合する事により電子の波動が換わり水という記憶を持った物質に変換すると考えられます。そのとき、ハイゼンベルグ博士の提唱された
「不確定性原理」は水素、酸素単独より、水という分子に物質が大きくなった分だけ不確定性原理の範囲も少なくなり電子の放の確定性が高まる事
になります。つまり、一度、記憶されたものは大きくなればなるほど、不確定性原理の範囲も少なくなり記憧が壊れる不確定要素が減り、確定性が高まる事になります。当然、陽子や中性子の違いもあるのでしょうが、最も重要なのは電子の記憶波動によると考えられ、結合する事により電子の波動が変わり水という記憶を持った電子の波動に変換すると考えられます。
つまり、ヘリウムになるという情報が加わって初めてヘリウムになり、あるいは「水銀になる」という情報が加わって水銀になり、「金になる」という情報が加わって金になるという訳です。
- 朝川
-
「それが宇宙の意思である」という表現をしても良いでしょうか。
- 堀
-
そうかもしれません。それは神のみぞ知る処だと思いますね。ここで宇宙の始まりを考えてみましょう。最初は約140億年前に何もない質量ゼロの無の状態だったところに少しずつエネルギー的歪みが生じ、その歪んだ所からうねりが生じ、そのうねりからポツンと何かが飛び出します。それはうねりのエネルギー体だと考えられます。そのエネルギー体が、あるとき何らかの形で質量を持ったエネルギー体になってくる。そうすると、そこに重力というものが生まれ、重力がぶつかり合って、さらに重力を増す。すると、重力の中にあるものが高圧になってきて、やがて燃え出す。そのときに最初の原子である水素が出来てくるという過程を経て、ビッグバンと言う大爆発を起こし、その爆発力で膨張を続け現在の宇宙が出来たと言う説があります。
- 朝川
-
でも、一番最初の何も無い所から、どうして「エネルギー的にゆらぎ」が起こり、うねりが生じるというのは不思議な気がするのですが。
- 堀
-
そうですね、私も不思議な気がします。この不思議な現象をインフレーション理論と言います。その他、ビレンケン博士の「無からの宇宙創成論」、ホーキング博士の「無境界仮説」などがあり、こういう宇宙創世に関する理論を量子宇宙論と言います。
- 朝川
-
なるほど理論になっているのですか。でも不可思議ですね。
- 堀
-
でしょう。何も無いのだから、本来はうねりを生じてくる訳がありません。ところがうねりを生じてきたという所に、目に見えない、質量もない、熱量などと言うような観測できるエネルギー体ではなく、意識のような観測不可能なエネルギー体だけがあったと考えられます。その考え方のほうが自然ですよね。それが、元々うねり(波動)から発しているから「波動」という言葉になった可能性があります。もう一つは、ベンベニスト博士の論文によるところが大きいと思いますよ。
- 朝川
-
フランス国立衛生医学研究所の科学者でパリ大学教授のジャック・ベンベニスト博士ですね。
- 堀
-
そうです。彼の「高度希釈抗IgE抗血清に誘発された人好塩基球の脱顆粒」というタイトルの論文が、1988年6月号の科学雑誌『ネイチャー・333号』に掲載されたのです。その内容は、IgE物質(アレルギーを起こす疑いのある物質)を1Lの蒸留水に1ml入れて撹祥し、そこから1mlをとってまた1Lの蒸留水に入れて揖持するという作業を、120回繰り返し行いました。つまり、10の120乗倍まで希釈した訳ですが、そこまでいくともう蒸留水そのもので、IgE物質は無くなっていると考えられます。と言いますのは体積にしたら、元となるIgE物質1mlを太陽系をはるかに越えこの銀河系が収まるくらいまでの大きさの器に水で希釈したことに匹敵する訳ですから、IgE物質が1粒も見つかるはずがありません。しかし、そこに人の好塩基球を入れたら、あたかもIgEがあったと同じように好塩基球が脱顆粒を起こし、アレルギー反応を示したと発表したのです。よって、水には最初の情報を記憶・保持する力があり、その記憶は波動という形で情報を放出しているのではないかと考えられた訳です。この現象は水の回りを飛び交う電子の波が持つ波動記憶によるとの考え方が成り立ちます。つまり、水はものであり、記憶は現象と言う事です。いくら調べても水は水であり、薬ではありません。
しかし、水が獲得した記憶が薬と同様の現象を引き起こすという事です。この現象は水のクラスターの組み合わせによる電子の波における記憶現象かも知れませんし、水1個1個の電子の波における記憶現象かも知れませんが、いずれにせよ記憶を持つ事は間違いの無い事実です。先にも述べましたが、ハイゼンベルグ博士の提唱された「不確定性原理」はHやOの原子から水分子に質量が大きくなった分、確定性が高まり、記憶が固定化されやすい状態になったと考えられます。そのため、ベンベニスト博士の水の記憶実験は成立すると考えられるのです。しかし、ここで大切な事は記憶を転写するのには長い時聞が必要であると言う事です。ベンベニスト博士の実験でも1回につき約45分間撹祥し、120回くり返した時に記憶転写されましたが、時聞が短い時には転写されなかったと言います。つまり、今日、発売されている波動転写機では時聞が短いため、本当に転写されているのかはなはだ疑問が残るところです。
- 朝川
-
水の中にIgE物質の記憶を持った「うねりか波動」があって、希釈しても環境が変わってもその記憶を持ち続けるということですか。
- 堀
-
そう言う事です。10の120乗倍まで希釈したという事は、10の1000乗倍でも10000乗倍でも同じです。つまり、10の120乗倍まで希釈したという事は、元々IgEは1粒もありませんからね。しかし、環境について言うならば、強い刺激に対しては強い刺激を記憶する可能性が高いので、環境が変わるという程度によると思います。また、なぜ波動なのかというと、宇宙がうねりを持ったのと同じ理屈で説明しているのだと私は思いますが、この実験の後から波動について盛んに議論されるようになってきたという気がします。ただ、論文には波動という言葉が使われていないので、日本語に訳した時点で波動というふうに表現されるようになったのではないでしょうか。どちらにしても、この時点から波動という言葉が量子論的な意味合いのものから、共鳴に伴う意味合いのものに変わってきたと思うのです。
- 朝川
-
ああ、なるほど。魚の遡上もこの共鳴現象によるのでしょうか。
- 堀
-
記憶を持ったうねりという点に関しては水との共鳴現象と言えると思います。例えばサケを例にとってみますと、サケは必ず生まれた川に戻ってきて産卵しますね。その現象はサケの卵は約99%が水です。卵には生まれた川の水固有のうねりや波動を卵から癖化し川を下るまで時聞をかけて記憶していると考えられます。よって「三つ子の魂百までも」ではないですが、遠い海に出ていっても、自分の細胞1個1個にピッタリと合い、同調するうねりや波動の所を探して戻ってくるのだと考えられます。
- 朝川
-
それは、その川固有の記憶が出す波動と言う事ですね。
- 堀
-
そうそう。川の流れは雨が降れば急流になるし、晴れていれば穏やかでしょう。その魚の生まれた日が雨かもしれないし、曇りかも、晴れていたかもしれないけれど、そういう事を全部含めた全体的なうねり、と言うかその川固有の波動があって、魚はそれを記憶し、そこを目指してくるから迷う事が無いのだと思います。
- 朝川
-
それは先生、我々人間の生活にも当てはまるのではないでしょうか。昔の人は、自分の生まれた土地から離れて生きることを戒める習慣を持っていましたよね。水が変わるから身体に気を付けなさい、と。人が馬に乗ったり歩いたりして行って帰ってこられる四里四方の範囲内で生育したものを食べていれば、あまり身体を壊さないで済むという考え方があった訳です。
- 堀
-
ありましたね、確かに。
- 朝川
-
それはきっと、その場の記憶に関係しているのだと思うのです。そこに降った雨はその土地の情報を記憶し、作物はその情報を持った水によって生成される。それをその土地に生まれ育った人聞が食べる。つまり、その土地の波動に同調するものを食べているわけです。だから、身体を壊す心配も無いと言う事なのではないでしょうか。しかし今では、日本に居ながらにして世界中のものが食べられる。風土も習慣も水の情報も、何もかも違う土地のものを日常的に食べられるとなると、便利で快適かもしれませんけど、身体のことが心配です。身体に合わないものを食べている事になりますから。
- 堀
-
それは、真理だと思います。昔は結婚も同じ地域内でしていましたね。最近は国際結婚も珍しくない。でも、遠くからきたお嫁さんは身体を壊す事が少なくないのです。1つには、慣れない環境に対するストレスがあるでしょう。もう1つは食品ですね。結婚前に好きだった里芋の煮っころがしを作ったとしても、そこに入ってくる情報源が違うので全く同じ味とか栄養源という訳にはいかないと思います。
- 朝川
-
まず、里芋の育った条件が違いますものね。見かけは同じでも中身は昔食べていたサトイモではあり得ないでしょう。そう言えば、フランスにはパンの大手メーカーが無いのですってね。その日の内に食べてしまうパンしか作らないからだそうです。同じ生地、同じ原料を使っても、何ブロックか離れた所のパン屋とはその味が微妙に違う。水が違ったり、パン生地を寝かせて置いた晩の空気中のバクテリアの情報も違うでしょうから、日本では今、身体に良いと言われる温泉を家の風呂に運んできて入る、なんていう事をしますけど、それではあまり効果が無いんじゃないでしょうか。その場でなければならないものがあるような気がします。昔の人が生活に関する細かい事で、ああだこうだと言っていた事が、波動の理論を当てはめてみると非常に納得できる面があるのですね。
- 堀
-
本当に、昔の人の方が無意識の内に量子論と言いますか、波動の理論に合った、つまり自然の摂理にあった生活をしていたと言えるでしょう。おばあちゃんの知恵袋は偉大ですね。
転写するには高エネルギーが必要
- 朝川
-
それではこの電子の波の波動パターンに、ベンベニスト博士らが行った水に記憶を転写する事が、固体にも可能ならば、今後の高齢化社会に貢献出来ると考えられますね。つまり、医療機器や装飾品、例えば、指輪、ブレスレット、ネックレス、イヤリングなど常に身に付ける物に病気を癒す記憶パターンを獲得させられたら、疾病を癒す記憶波動が常に身体に働きかける事になり、様々な疾病に対応出来る事になりますよね、その点に付いて先生はいかがお考えですか。
- 堀
-
その通りです。私は20歳になる前からそれを考えてきました。
- 朝川
-
それでは先生は波動転写器を使って波動転写を行っておられるのですか。
- 堀
-
いいえ、私自身は使っていません。一般に使われている転写機で本当に転写出来るとは思っていませんから。転写に付いては、私独自の考え方でやっています。その詳細は企業秘密なので言えませんけど(笑い)。
- 朝川
-
なぜ一般的な転写機では、本当に転写出来ないと思われるのですか。
- 堀
-
あの転写機は、微弱エネルギーを研究していたグループのトポロジー研究会が、電気を一定方向にだけ流れるようにした器械を造ったのが始まりだと思います。ステンレス板の片一方に尿の入った容器を乗せ、もう一方に水を乗せて尿の波動を水に転写するという事をしていました。そこから今のようなバージョンに変化してきたのだと理解しています。
- 朝川
-
この頃ではお小水以外の髪の毛でも情報が水に転写出来ると言われますがいかがですか。
- 堀
-
ええ。しかし、ある情報を別の金属の様に硬いものに確実に転写したい時に、微弱エネルギーだけで記憶させようとしたら100年経っても不可能でしょう。例えば、コンクリートの壁に釘を打ち込みたいと思ったら、材木に釘を打ちつけるようにトンカチでコンコンと叩いてもダメです。大きなハンマーでバーンと打ち込まなければ入っていきませんよね。同様に、金属の中に何か記憶を入れようと思ったら、非常に高いエネルギーをかけなければ入る訳が無いのです。
- 朝川
-
そうですか。しかし、波動転写機で金属に波動を入れたと言う商品がありますがどう思われますか。
- 堀
-
金属に波動転写機で記憶を持たせる事は到底成し得ないことで不可能です。その理由は波動転写機の転写版は金属で出来ています。もし、金属に記憶を持たせる事が出来たなら、一度使用した波動転写機の転写版は二度と使用出来ない事になります。と言いますのは前に波動転写した記憶が今度記憶させたい物質に転写されると言う事になるからです。つまり、波動転写機などでは金属に波動を記憶させる事は不可能な事で、もし、金属に波動転写機で波動を転写したと言う人がおられたら嘘を言っているのか、思い込みの激しい人です。金属に記憶を持たせるには大変な工程を経なければ、到底成し得ず無理なことなのです。
- 朝川
-
そんなに金属に記憶を転写する事は難しいのですか。
- 堀
-
そこで、私が長年研究した結果、金属に記憶を持たせる事に成功しました。しかし、最も大変な事は始めに金属に記憶させるための種水を作る作業です。この種水の約150万人癒した記憶をどの様に作ったのかという疑問が沸いてくるでしょうが、非常に難解な理論と操作があり時間的にお話することが困難なのです。と言いますのもこの作業を始めから換算すると少なくとも15年以上かかっています。もしこの種水が出来たとして、その記憶を金属に教育訓練させるのも大変な作業なのです。まず、種水を作る事が出来ないと思いますが。
- 朝川
-
種水はそんなに大変なのですか。先生その方法をお教え頂けませんか。
- 堀
-
そう簡単に話せるものではありません。量子論に法った法則の元に考えていますので理論を話すには時聞が足らなすぎるのです。
- 朝川
-
それでは金属に記憶を持たせる事について、さわりだけでもお話いただけますか。
- 堀
-
そうですね。金属に記憶を持たせる方法についてさわりをお話致しましょう。例えば、子供に勉強を教える場合、予習や復習、怒ったり、ほめたり、喜ばせたり、様々な事をしながら学問を身に付けさせていきます。小学生に微分や積分を初めから教えても、理解出来るはずがありません。始めは、1+1=2から教えていき、引き算、掛け算、割り算、三角関数……というように順序立てて学習するのです。金属記憶も同じで様々な13段階の記憶操作を経て記憶を学習させるのです。ここで大切なことは13段階の刺激要素の順番が違うと記憶は完全に入りません。この順番と刺激率が大切な要素です。微弱な刺激、弱い刺激、中等度の刺激、強い刺激、激烈な刺激を幾度と無く繰り返し、予習、復習の時聞をかけて懇切丁寧に記憶させていくのです。これが大変な作業で少なくとも半年聞から1年かかります。大きさによって違いますが、石に記憶させる場合は約5年から10年かかります。よって、微弱なエネルギーの波動転写機で水に波動を転写できたとしても2~3日でその記憶は消滅するはずです。
朝川先生は波動の草分け的存在ですからその点に関していかがですか。
- 朝川
-
先生の言われる通り、私の経験でも波動転写機で水に波動を転写すると転写されても2~3日でその記憶は消滅しているのをよく経験します。
- 堀
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そうでしょう。水と言えども教育訓練が大切なのです。犬の調教でも優しい声で「オスワリ」と言っても知らん顔している。同じ事を何度も優しく言い聞かすようにしても聞かない。その内に「こうやってやるんじゃい!」と激しく怒り、お尻を押さえて「オスワリ」を訓練させると、犬は怖がって「オスワリ」を覚える事があるでしょう。訓練と言うのは、すんなり理解出来る犬には怒鳴らなくても良いけど、覚えない時は高いエネルギーを出して怒らなければ、いつまでたっても覚えないのです。一種の恐怖による制圧です。
- 朝川
-
怖いから、もう怒られたくないと思って普通以上の力が出ることはあるでしょうね。火事場のバカ力みたいな事が。怒らなければ解からない事の方が多いかも知れませんね(笑い)。
- 堀
-
そうかもしれませんね。優しい言葉で、つまり微弱エネルギーで覚えさせようと思っても金属には殆ど不可能なのです。時には高エネルギーでもって教え込む必要があるのですね。
また、時聞をかけないのは試験前の一夜づけのように、すぐに忘れてしまいます。
- 朝川
-
確かに、そうですね。
- 堀
-
中学校3年間、高校3年間通った道は、何年経っても忘れませんよね。訓練と言うのは、そこまで時間をかけてする必要があると思うのです。サケの遡上と似たところがあります。そういうふうに、まず根気よく訓練をします。そして難問奇問は尚かつ、叱咤激励をして初めて記憶が入るのです。その叱咤激励の部分が高エネルギーなのです。それを定期的に繰り返し行うと、金属と言えどもきっちり記憶するのです。
- 朝川
-
相手に恐怖感を与え、威圧し、もう後には引けない所に追い込むようなエネルギーと言う事ですね。そうやって記憶した事はずっと忘れないものですよね。
- 堀
-
繰り返しこれでもかと言うぐらい教育訓練をし、それでも憶えなかったら喝を入れる。多かれ少なかれ、そういう段階を経なければ完壁に記憶する事は出来ない場合が多いように思います。
- 朝川
-
何だか、日本刀の焼き入れみたいな感じですね。鉄を焼いて冷やして打ち叩いて、たくさんのプロセスを経て強い刀になるという……。
- 堀
-
皆さんもよくご存知の、妖万・村正を手にした者は人を切りたくなると言います。つまり、妖刀・村正は人の生き血を好むということになります。また聖刀・正宗は満月の夜に鞘から抜くと霧を発すると言われます。つまり、聖刀・正宗は月の生命体エネルギーを好むと言う事になりますよね。
- 朝川
-
私はナイフを集めるのが趣味なので、刀に執着して申し訳無いのですが、例えば人の血を欲しがる妖刀・村正は、人を実際に斬ったときの血が付いて、その時に人を殺したという記憶を持ってしまったのではないか、と言う考え方は正解ではないのでしょうか?
- 堀
-
それは違うと思いますよ。1回スパッと人を斬りました。だから人の血を欲しがるようになったと言うのであれば、元々刀はどれも人を斬る道具ですからね。人を斬った経験のある刀は総て村正になりますよ。妖刀・村正や聖刀・正宗の話が本当ならば、砂鉄を幾度となく鍛錬する工程の中に、何らかの操作を加えたのか、村正や正宗が超能力者であったのか、いずれにせよ金属に記憶を持たせる事に成功した例であると考えられます。
これらの現象は、金属に記憶された電子の波、つまり、波動が血や月に同調する事により起こる現象と考えられます。先に述べました波動とは、物質と意識とエネルギーを結合させる記憶生命体エネルギーと述べました。波動に付いて正宗を例に挙げて考えてみましょう。物質は砂鉄ですし、エネルギーは鍛錬した鉄で満月に霧を発する力であり、意識は刀である限り人を斬ると言う事です。刀もそうですけど金属と言うのは強烈な熱を持った時に、記憶生命体エネルギーを昇華すると言う性質があります。
よく鉄は熱いうちに打てと言うでしょう。熱いうちに打つ事で。これは企業秘密の一つでした(笑)。
- 朝川
-
そこまで聞いたら、もうちょっと知りたくなりますよ。
- 堀
-
うーん。例えば、我々人聞は一度覚えた事でも次々に忘れて行くからまた次の記憶が入るのですね。記憶をして置く場所にはキャパシティがあって、そこが一杯なら新たな情報は記憶として残らないのです。それは物でも同じ事です。記憶として残すためには、すでに入っている古い記憶を抜かなければなりません。その時に、熱などの高いエネルギーが欠かせないと言う事です。つまり、物に記憶を入れ込むには、その物の持つ元々の記憶を無の状態にしてから新しい記憶を入れると言う作業が必要になります。
- 朝川
-
その後の12段階の作業工程は企業秘密だ、と(笑)。
- 堀
-
まあ、そう言う事です。とにかく、現在一般に使われている波動転写器では、せいぜい水に波動転写できる程度で、それも一度入れた記憶が数日で消えてしまいます。ほぼ永久的に忘れない記憶を入れ込む構造にはなっていない事は明言しておきたいと思います。記憶を入れるには時間と手間と大掛かりな機械が必要なのです。
- 朝川
-
ところで、その記憶を入れる機械はどこに売っているのですか。
- 堀
-
売っていません。私が設計して自分で組み立てた物で、世界に2つとありません。
- 朝川
-
先生は機械にも詳しいのですか。
- 堀
-
大したことはありませんが、1996年に「樹脂成形品及び成形方法並びにその成形装置」で特許第2511800号を取得し、米国でも1999年に特許第5900198号を取得していますので、そこそこ解かるつもりです。
- 朝川
-
そう言えば、樹脂成形品…という特許証が先生の診療所にありましたね。ドクター・サン™シリーズに封入されている記憶は大変な作業がいるのだと言う事がよく解かりました。
- 堀
-
私の努力と苦労が解かって頂けて嬉しいですね。
- 朝川
-
ドクター・サン™シリーズの波動とは150万人を癒した記憶と言う事ですか。
- 堀
-
大きな意味では、ドクター・サン™シリーズの物質は合金ですし、エネルギーは体に最適な中赤外線であり、意識は約150万人を癒した記憶を金属に転写したと言う事です。これらの物とエネルギーと意識の三位一体を「記憶生命体エネルギー」、もしくは「記憶情報エネルギー」、あるいは「記憶情報伝達エネルギー」と解釈出来ると思います。
私がここで言っている生命体とは生きていると言う意味では無く、ミクロの波を発しているもの、つまりエーテル体やオーラ体を持つものを指しており、存在する全てであるのです。生命体科学でいうエーテル体やオーラ体、アストラル体、メンタル体もミクロの世界の波動と言えます。量子論でお話したミクロの2つの世界では一旦2つの世界に分かれた後で、再び出会い重なり合う事があり、ミクロの電子などは、2つの異なった過去の記憶を持つことを述べました。つまり、どのような物にも波動は存在するのですが、総てが良い波動ではなく、異なった過去の記憶を持った二面性があり、毒には毒の記憶波動がありますが、その二面性の毒の記慣波動を変換する事により、良い記憶に置き換える事が可能になるのです。
- 朝川
-
それでは誤って毒を食べてしまっても、ドクター・サン™シリーズが改善する力があると言う事なのですか。
- 堀
-
それは無理です。しかし、しないよりはましだと思います。毒の記憶が場(身体や土地など)の記憶生命体エネルギーを超えた場合に病気や死が待ち受けている事になります。それを越える記憶があれば何らしかの作用があると思います。それは、毒にしても体に良いと言われる物との二面性を持っていると考えられます。それをいかにして良い記憶生命体エネルギーに変換するかが私が考えたノウハウと言う事なのです。特に、約150万人を癒した記憶を金属に記憶させる技術は現在私1人だけしか出来ないと確信致しております。手前味噌かも知れませんが、私がこの度開発した金属に記憶を持たせる技術は、この村正や正宗を遥かに超えた超次元レベルで、金属に記憶を持たせる事に成功していると考えています。
- 朝川
-
先生の能力は計り知れないものがありますね。いつもの事ながら恐れ入りますが、やはり、記憶を入れる作業の所は企業秘密だ、と(笑)。
- 堀
-
申し訳ありませんがそう言う事です。何度も申し上げますが、現在一般に使われている波動転写器では、一度入れた記憶は長くても数週間で消えてしまいます。ほぼ永久的に記憶を入れておく事は不可能だと明言しておきたいと思います。
- 朝川
-
先生のお考えの波動転写について、特許は取っておられるのですか。
- 堀
-
いつでも出せるように、特許申請の準備はしてありますが申請はしておりません。この記憶転写装置は様々な事を鑑みて、特許を取る必要性が無いと考えたからです。と申しますのも、この頃、巷には様々な方がおられます。身体に悪い記憶を入れると身体を悪くするように働きますので、悪用される可能性が否定出来ないためです。それともう1つは、ここ100年ぐらいは解明されないと確信していますから、特許をとる必要は無いと思っているのです。
- 朝川
-
先生以外の人には、到底解からないメカニズムなのですね。
- 堀
-
手前味噌ですが、そうだと思っています。
- 朝川
-
いやあ、どんな凄い事が行われているのか気になりますけど、私は毎年、二度や三度、必ず持病のギックリ腰が起こっていました。新婚旅行の時にも起こりまして、車から降りられなかった事や、新幹線で大阪に着いた時降りられずに、岡山まで行ってしまった事もあります。
このサンリングと出会い、愛用してから約4年になりますが、一度もギックリ腰が起っていません。ありがたく思っている反面不思議でなりません。結果的に身体に良い物を作って頂いているのは事実ですから、これ以上はお聞きしないでおきましょう。
医療器具を信奉することの危険性
- 朝川
-
ところで、波動はそれぞれに固有のものであると言われていますが、それは本当ですか。
- 堀
-
はい本当だと思います。波動は指紋やDNAと一緒だと思います。同じものは二つと無いと私は考えています。一卵性双生児でもDNAが一緒というだけであって、意識は違うでしょう。同じ親から生まれた私と姉も、まったく同じ環境で育っていながら意識までは同じじゃないですからね。
- 朝川
-
そうですね。人間同士、気が合うなと思っても、全く同じと言う事はあり得ないですからね。同じ家の中でも北側の部屋で寝起きしていた人と、南側の部屋で寝起きしていた人とでは毎日受けるエネルギーが違うから、それだけでも違う情報が入っている訳ですよね。世の中には似たような人はいても、全く閉じ人はいないと言う事ですね。ところで、同じ清涼飲料水が5本並んでいたとしても、やはり全部違うのでしょうか。
- 堀
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一緒のタンクでつくったものは一緒でしょうが、同じタンクでも次に作った物はタンク内の気圧が微妙に違ったり、作っている人の気が異なったりする訳ですから違って当然でしょう。
また、同じタンクで作った物でも、穏やかな気持ちの人が作た物と、夫婦ゲンカでもしてイライラしている人が作った物とは、やはり中身の情報が違ってくるのではと考えています。作る人の気持ちと言うのは、作られた物に間違いなく現れるものだと思います。実はこのドクター・サン™シリーズは、私がたまたま命をお救いさせて頂いた方々や何かのお世話をさせて頂いた方々が、1本1本手作りで製作して下さっているのです。そこには、早く病気が良くなってねという真心を込められており、この真心が多かれ少なかれ、効果的に作用していると信じています。名作と呼ばれるものもそうでしょう。技術的に優れているということもありますけど、その作者のハートがより一層映し出されるから名作と言われるのではないでしょうか。名画をいくら精巧に模写しても、ハートまでは写しとれない。だから、贋作は値段も安い。
- 朝川
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その人にしか、醸し出せない何か。それがハートの現れだと言う事ですね。人間国宝の作った茶碗と素人が作った茶碗とでは、同じような形であってもまるで違います。人間国宝の作品には、何とも言えない味わいが感じられる。それはもう技術を超えたものでしょうから。
- 堀
-
そうですね。ところで、喉が乾いたのでお水を頂けますか。
- 朝川
-
あ! 水で思い出しましたが「電子水」は体に良いと聞きますが、本当ですか。
- 堀
-
その考え方は間違いです。例えば、健康に良い水として色々な水が出回っていて、たくさんの人が「これは名水だ」と言って利用していると思いますけど、特に電子水の類の水を日常的に飲んでいる人たちは、パニック症候群とか俗に言う不定愁訴になる事が多いのです。急に動悸がしたり、頭がフラッとしたり、真っ直ぐに立てないで松葉杖を突いたりするような人が少なく無いのです。何故かと言いますと、マイナスにしろプラスにしろ帯電させた水を飲む事で、体内の静電気が増してしまうからです。人間は、体内に静電気を持つと非常に病気になりやすいのです。例えば、カルシウムイオンが電荷を失いカルシウムになり析出し動脈硬化や梗塞を起こす可能性が高めるのです。この事は大切なので、後に詳しく述べます。また、静電気は流れる時には高いボルトになり遺伝子を傷付けます。よって、静電気を身体に入れるような事は絶対にしてはいけないのです。
- 朝川
-
そうなのですか。静電気は病気の元になるのですね。
- 堀
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はい。人間に限らず、悪い土地と言われるところは静電気が多いのです。まず、湿気が多いところは電気が発生しやすい。つまり静電気が溜まりやすいのです。例えば、雷は雲を含む上昇気流と大気との摩擦により発生した静電気であり、空気が絶縁出来る限界値を超えた時に雲から放電されるのです。昔から「土地が悪い」と言われる土地などは学問的に言えば静電気の溜まりやすい所なのです。水の中には空気があり、土の中にも空気が一杯あります。そう言う所に静電気が流れると、酸素分子が分解されオゾンが発生します。よく山に行った時に、森林浴をして「気持ち良いわ」と思うと共に、生臭い臭いがしませんか。あれは、地電流が流れた時に発生するオゾンの臭いなのです。
- 朝川
-
なるほど、森林浴の臭いはオゾン臭だったのですね。
- 堀
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ただ、森林浴に付き物のオゾンは、物凄く薄いのです。オゾンは殺菌力が強くて肺胞に入ると脂肪がオゾン化結合し、それが原因で肺ガンになると言われますけど、森林浴程度の極微量のオゾンなら、口や鼻の中の細菌を殺してくれる程度ですから、軽い風邪くらいは治ってしまいます。それに、森林には長い間いる訳ではありませんし、風が吹けばオゾンはパーッと飛んで行ってしまう。そして、どこかでぶつかれば酸素に変わってしまいます。そういうふうに、静電気が溜まりすぎて急に流れてオゾンが発生するような悪い土地を良くするには、二本のイオン化傾向の異なる金属の棒を、例えば銅と鉄、鉄と亜鉛の棒をあっちとこっちに突き刺して置けば良いのです。棒と棒の聞にいつも地電流が流れるようにして置けば、次第に悪い土地が良い土地に変わって行きます。
- 朝川
-
いわゆる極性を持たせて、流れを作ってやると言う事ですね。
- 堀
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ええ。なぜこんな話をするのかと言いますと、我々人聞の身体も殆どが水ですから、何かの弾みで静電気を持ちやすいと言う事です。そうなったら、私たちの身体は蓄電体となる訳です。そこへ、電子水のように電気を帯電している水を飲んだら、身体に良い訳がありません。一時は良いとしても、飲み続けたら細胞膜を壊し、遺伝子を傷付けてしまいかねません。体内には血管があり、その中をカルシウムイオンやマグネシウムイオンなど必須ミネラルがイオン化されて流れています。それにマイナスの電荷がかかればプラスイオンとマイナスの電荷が結合し固体化し析出する事になります。つまり、カルシウムイオンがカルシウムとなり析出し動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞、腎結石などの原因となることは明白です。
- 朝川
-
電子水のような水だけでなく、赤外線ヒーターの入った布団とかも良くないですね。
- 堀
-
そうですね。赤外線自体は確かに良いのですよ。ところが、電気が通ると磁場が出来る事は周知の事実ですから、そんな所に年がら年中寝ていたら病気になって当然でしょう。
- 朝川
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磁気を応用した医療器具もありますね。
- 堀
-
ありますね。概ねそういう医療器具はN極が下になっているのです。N極は、東洋医学で言うところの「虚」の人には「実」として働くので、体の調子の悪い時に着けるとエネルギーが入ってきて元気がでます。しかし、「実」の人には「実」が重なって毒になってしまいます。
- 朝川
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要するに、エネルギーの与えすぎになると言う事ですか。
- 堀
-
そうです。考えてもみて下さい。地球は大体0.3ガウスぐらいの磁場で覆われているのです。言い換えると、人聞が生きて行くには0.3ガウスぐらいの磁気で十分な訳です。でも、概ね医療器具の磁気は800ガウスとかって言う単位でしょう。そんなに与えてどうするのでしょうか。
- 朝川
-
副作用が出て、病気になりますね。
- 堀
-
当然でしょう。副作用が出る可能性があるから医療器具になっている訳です。なのに、多くの人が医療器具だから身体に良いと思い込んでいるので困ったものです。
- 朝川
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確かに、身体が弱っている時には効きますけど、身体が良くなってからもずっと使い続けるのは誰が考えても大きな間違いですよね。
- 堀
-
そのとおりです。当然の事ながら、誰でも病気が治ったら薬を飲むのを止めます。例えば、風邪をひいて風邪薬を飲んで良くなったとします。その後も風邪薬を一生飲み続ける事は常識的にありません。つまり、医療器具からも離れるのが当たり前だと思うのですけど、身体が良くなったのはこの薬やこの医療器具のおかげだとありがたがって使い続ける。それでは、せっかく良くなった身体に無理やり副作用を起こして、新しい病気を作ってしまうようなものでしょう。薬とか医療器具は、やむを得ない場合に一時的に使用するのが目的であって、決して長期間使用するものではないのです。炎症は約70時間(約3日)でひいていきます。つまり、3日以上の使用は炎症を慢性化させ毒になり、「過ぎたるは及ばざるよりも悪し」なのです。
- 朝川
-
医療器具、だから良い、国が認定した物だから良い、と言う考え方はもう捨てなければいけませんね。どんなに効果があっても、使い方を間違えたら大変な事になる、と言う事を自覚する必要があるのですね。今の医療は薬漬け医療だと言われていますが、日常生活まで薬漬け、医療器具漬け、お茶漬けにしてはいけませんね(笑い)。
- 堀
-
ええ。メーカー側が商売を優先して、そこまでフォローしていないと言う問題もあるのではと思いますが、やはり消費者自身がもっと利口になる事が先決でしょう。
物と意識とエネルギーを結びつける記憶生命体エネルギー
- 朝川
-
先にも触れましたが「波動」について、もう少しお話を伺いたいのです。波動と言うのは、読んで字の如く「波」のバイブレーションと言う事になりますが、私はこれを「意識を持ったエネルギー」と言うふうに理解しているのです。先生の場合は、一般に波動と言われているものを他の言葉に置き換えるとしたら、どんな言葉が一番相応しいと思われますか。
- 堀
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まず、波動が超微弱エネルギーの一種であることは間違いありませんね。その上で、朝川先生の言われる「意識を持ったエネルギー」に似ていますが、私は「記憶生命体エネルギー」だと解釈しています。例えば、一枚の布地は作り手によって洋服にも成るが電気スタンドの傘にも成り得るのです。洋服や電気スタンドには生命が無いと思うかもしれませんが、少なくともこれを作った人の意識が確実に入っています。作る人が布地を洋服にしたいと思わなければ洋服には成りませんし、もし和服を作ったならば和服として作用するのであって、それを着る方は洋服のように活発な行動をしなくなりますよね。つまり、作られた物により人の受け止め方も違うのです。同様に布地が電気スタンドの傘に張られると傘として働くのです。哲学で言う「実存主義」に通じるとも考えています。
- 朝川
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何かの物が作られる時には、最初に意識を持った何らかのエネルギーが関与していると言う訳ですね。
- 堀
-
はい。そして、もう少し押し進めて考えると、先ほども述べました波動とは物と意識とエネルギーの三つを繋ぐ「記憶生命体エネルギー」、もしくは「記憶情報エネルギー」、ないし「記憶情報伝達エネルギー」ではないかと思うのです。量子論ではミクロの物質が持つエネルギーの量はエネルギーの量子という小さな固まりの集まりだと考えています。
先にも述べましたが、光子のダブルスリット実験で光子は1粒なのに2つに分かれる「多世界解釈」の話をしましたが、異なった過去を1粒の光子が経験してスリットを通過し、また1つになる。これを幾度となく、くり返せば様々な過去の記憶を持った光子になり、エネルギーも様々な過去の記憶を持った量子になります。これらを総称して、記憶生命体エネルギーつまり波動なのだと解釈しています。
- 朝川
-
ああ、なるほど。つまり、幾つもの過去を経験させたものほど記憶生命体エネルギーが強いと言う事ですか。
- 堀
-
いや、一概に強いとは言えませんが、幾つもの過去を経験させたものほど記憧生命体エネルギーの幅が広いことは間違いありません。例えば、樫の木のように固い木も柳のような柔らかい木もどちらもなかなか折れないでしょう。なぜ折れないのか。共に、木の中に木の繊維があるからだ、と説明が付きます。しかし、硬さや柔らかきに付いては、先祖の経験を遺伝子が繰り返し学習する事で、その環境に適するように、硬い方が折れにくい、柔らかくてしなやかに風を受け止めるほうが折れにくいという意識の元に、その繊維と繊維はどうやって結合したら良いのかを記憶し、進化し続けて来た結果と考えられます。
- 朝川
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繊維と繊維をくっ付ける意識体が存在すると言う事ですか。「一つは樫の木のような硬い木に、もう一つは柳のように柔らかい木になる」と言う宿命を持った意識体がDNAに入っているから、結果的に樫の木や柳の木として存在すると。
- 堀
-
そうです。そのように、私は考えている訳です。もし、それが鉄だったら鉄という意識体が入っている事だと考えるのです。「オレは鉄なのだから、このくらいの強度がなければ鉄とは言えん」と言う意識体が、俗に言う鉄としての性質の発現でその根源が波動だと思うのです。換言すれば、物と物、意識と意識、エネルギーとエネルギー、物と意識、意識とエネルギー、エネルギーと物の聞に存在するのが、記憶生命体エネルギーだと考えています。
- 朝川
-
波動は記憶生命体エネルギーだと言う訳ですね。
- 堀
-
そうです。私はそのように理解しています。人のDNAにしても、ちょっと組み合わせが変ったら全然違った生物になってしまうでしょう。それは突然変異かもしれないし、遺伝子の滑り込み現象、躓き現象みたいな事かも知れませんが、DNAのたった4つの塩基配列で、なぜ人間と他の動物に別れてしまうのか不思議と言えば不思議です。それぞれのDNAの配列はものすごく似ていて、ほんのちょっと違うだけですからね。そこに「あなたは人間だ」という何らかの意識が働かなければ、人間にはならないと思うのです。これも当然の事ながら量子論に準じていると考えられます。
- 朝川
-
そういう意識が働いて人間になったとすると、ずっと人聞のままの状態であり続ける。ある日突然、木に変わることはない。ある朝、目が覚めると芋虫になっていたと言うようなカフカの「変身」のような事は起こらない訳ですね。
- 堀
-
そういうことですね(笑)。もう少し木に関して言えば、同じ木でも色々な性質があると言う事です。例えば、屋久杉の場合、3000年も経つものがありますよね。普通の杉の寿命は約1600年と言われていますので、3000年もそびえているものは殆どありません。屋久島の環境と言えば、大体、雨の日が366日あると表現されるほど雨が多く、非常に湿気も多い、尚且つ地面の栄養も少ないような高地で、杉としては生育しにくい場所にありながら、何千年も生きていると言う事自体凄いと思うのです。屋久杉には油分がたくさん含まれています。燃やせば真っ黒な煙がワーッと出ますよ。要するに、屋久島という場所で生きるには油が必要だと言う事を長い経験を経て知っているのですね。最初は、環境が悪い所だなと思ったのではないでしょうか。そのとき、「私は何故こんな所にいるのだろう。どうしたら良いのだろう」と言う意識を持ったはずです。この環境で長生きするには、どうしたら良いのかと考えた末、油をたくさん貯えれば、酸化しにくいし、老化も遅い、もっと悪環境になって飢餓に陥っても、適応出来るだろうという進化の情報を持ち、この進化が記憶生命体エネルギーによる所だと思うのです。環境を記憶し進化すると言う記憶生命体エネルギーを持たなければ、屋久杉は3000年も生きられなかったと思うのです。
- 朝川
-
屋久杉という木を維持するための意識体があったとお考えなのですか。
- 堀
-
そうです。それが根本にあったと思います。それはまた、屋久杉の細胞と細胞をひっ付ける意識体でもある訳です。その記憶が、自分は屋久杉として生なければならないという意識体の波動を出しているのですね。そういう意識を出すのは重力のような垂直波かも知れないし、電波のような横の波かも知れませんが、どちらにしても縦波か横波の違いはあるでしょうが、そう言う所から波動と言う言葉が出てきたのではないかと私は考えているのです。因みに、現代科学では重力が垂直の波か否か、それすら解明されていません。
- 朝川
-
そのものの記憶を放出しているものが波動であるとお考えですか。
- 堀
-
そうです。波動の一種類、だと考えています。例えば、火が燃えている場面とドライアイスが置いてある場面を同時に見たとき、同じような煙を出しています。しかし、こっちの火は熱いな、こっちのドライアイスは冷たいな、と言うのが解かるでしょう。それは、そういう記憶があるから解かるのですね。何も記憶を持たなければ、火が燃えるのを見ても熱いとは思わないでしょう。そばに近づいて初めて熱いと感じるわけです。だけど動物の場合は、実際に火を見た事も無い動物でも本能で火を怖れるでしょう。
- 朝川
-
そうですね。我々人間も、動物は全て火を怖がるものだと思っています。
- 堀
-
そうですよね。それは、生まれながらにして「火は怖いものだ」という情報を記憶しているからだと思うのです。先祖代々、親は自分の体験をお腹の中の子供に無意識の内に伝えるという意識伝播を繰り返してきたからだと思うのです。したがって、波動とは意識伝播だとも言えましょう。もし我々に言葉でもって意志を伝えるという機能が無くても、多分テレパシーと言う手段で伝えていると思います。テレパシーも一種の波と考えられます。余談かもしれませんが、米国の有名なSFのスタートレックに、カウンセラー・トロイと言うテレパス能力のある人物が登場しますが、大昔には我々にも似たような力があったのではないでしょうか。例えば「虫の知らせ」等もその類ではないかと思います。つまり、時間と空聞が歪み、同時に同じ所に存在するようなものです。
私はそのように考えた方が理屈が通るのではないかと思います。
- 朝川
-
どちらにしても、伝えるのには波が必要だということですか。
- 堀
-
そう言う事も言えますね。しかし、意識場の様に波でも無く質量も無いただ単なるエネルギー体かもしれません。太鼓を叩けばボーンという振動が空気の粗密で伝わるように、波動の伝播には何かを介在しなければならないものと、何も介在しなくても良いものがあります。例えば、何も無いと思われる宇宙にも電波が飛ぶようにね。しかし宇宙には質量は元々存在しない場であるにも関わらず何らかのエネルギー体は存在した事は明らかで、そのエネルギー体が「ゆらぎ」を作ったと先に述べました事を思い出して下さい。エネルギーがあるのなら質量もあるのではと、思われるかもしれませんが、ここで質量があると計算上合わなくなる事が解かっています。
つまり、エネルギー体には質量は必要ないのです。その最たる例が「意識」なのです。
- 朝川
-
極端な話、目の不自由な方もそのエネルギー体が解かるのですか。
- 堀
-
はい。盲目の方も、傍にいる人が自分に殺意を持っていたら、必ず感じるのではないでしょうか。相手が包丁をこちらに突きつけていたら、見えなくても殺気を感じると思うのですよ。
- 朝川
-
目が不自由な分、他の感覚が研ぎ澄まされるとはよく聞きますけど。
- 堀
-
その研ぎ澄まされた感覚とは何かと言ったら、相手が出す何らかの記憶生命体エネルギーを感じる能力ではないでしょうか。相手が「殺してやる」という意識エネルギーを出していたら、口に出して「殺すぞ」と言わなくても、殺気として感じる。
- 朝川
-
包丁を持って「殺すぞ」という意識を持った、一つのエネルギー体を感知する訳ですね。
- 堀
-
包丁は、残念な事に人を刺すという武器として利用されることもありますけど、普通は料理をすると言う平和利用の方が多い訳ですよね。しかし、これが刀だったら人を殺す為だけにあるものですから、見た目の印象はずいぶん違います。その違いを、盲目の方も感じるはずです。
- 朝川
-
刀そのものに殺気という気を感じると言う事ですね。
- 堀
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包丁も刀も同じ切る道具ですが、目的が違う分受ける波動も自ずと違ってくると思います。
- 朝川
-
では、気と波動はイコールなのですか。
- 堀
-
ニアリーイコールだと思います。完壁にイコールとは言えませんけれど、限りなくイコールに近いと考えて頂いて良いと思っています。
- 朝川
-
ところで、話は変わりますが、サンリングは北京医科大との共同研究と新聞で読みましたが、その点に付いてお教えて下さい。
- 堀
-
その通りです。臨床データは北京医科大口腔医学院のジョン教授が担当して下さいました。北京医科大は中国と外国との窓口的存在で、上海医科大とその他2校が外国との窓口になっており、その4大学以外から出るデータは中国国家が認めた物では無い。国の許可を得ていない各自の先生のデータで有効性は無く、データとして採用されない。とジョン教授から伺いました。また、ジョン教授は中国全土で7~8人しかいないトップの一級教授で中国で最も有名な教授で、故郵小平主席、前李鵬主席など国のトップの指導者の方々の主治医だと「北京医科大口腔医学院口腔病理学主任教授のウ・セイホウ教授」から伺いました。そこで、顎関節症患者でその他にも疾患を持っている患者、3369名で様々な改善効果が有り、96.3%の改善率というデータが出ました。これは中国国家が認め日本に出された最初のデータとジョン教授より伺いました。
- 朝川
-
このサンリングのデータが中国から日本に出されたと言う事は大変な偉業なのですね。
- 堀
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画期的な実験結果でなければ、国外にデータが出される事はないのは間違いないようです。
純粋な水は胃壁も溶かす
- 朝川
-
一般的に、波動とは情報であると言われ、波動情報という人もいるくらいですが、先生の考えはちょっと違いますね。
- 堀
-
そうですね。情報というのは、記憶があって初めて出せるものだと思います。勉強して記憶しなければ、適当な事は言えても、正しい知識を人に伝える事は出来ません。つまり、記憶しなければ情報は出せないと言う事です。例えば、「おはよう」「こんにちは」とか言葉を記憶しなければ、挨拶することも出来ないはずです。私達は、自分の生まれ育ってきた環境を知らず知らずのうちに記憶しています。朝川先生、今いる場所から家に帰る道を忘れる事が出来ますか。
- 朝川
-
それは無理ですよ。
- 堀
-
そうでしょう。繰り返しによる記憶はそうそう忘れる事は出来ませんよね。今まで生きてきた記憶で、私はこういう人間であるという情報を人に伝えられるわけです。例えば、水を放置しておくと水が腐ります。鹿るという現象も長い時間をかけた記憶発現といえます。机上のスタンドにしても、長く使用していると傘の部分が焼けて黄ばんできますね。生命科学論で言えばスタンドのライトが何回点いたと言う記憶の元に焼ける。つまり酸化する訳です。ライトを何回点けたかと言う経験の元、その記憶を、次に「酸化します」と言う情報に変換して酸化と言う表現形式として現れると考えられます。現代科学における酸化現象も生命科学論的に言えば記憶情報であると考えられ、その記憶情報の一つの表現により黄ばんだのだと言う考え方が成り立ちます。
- 朝川
-
もし、そこから記憶を抜けば、スタンドの傘はずっと黄ばまないで使えますか。
- 堀
-
その可能性はあるでしょうね。記憶を抜くことができれば。
- 朝川
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記憶といえば、形見分けに付いて言えば苦しんで亡くなった方が身に着けていた物は貰わない方が良いのですか。亡くなった人の辛かったと言う記憶が入っている訳ですから。
- 堀
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そう言う事はあると思いますよ。偶然かもしれませんがガンで亡くなったお母さんの形見としてダイヤの指輪を貰った人が、やはりガンで亡くなると言う例は私もたくさん見てきました。
- 朝川
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逆に、100歳ぐらいまで長生きして大往生したような人の形見なら良いと言う事ですか。
- 堀
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そう言う事ですね。まあ、亡くなった人が10日や1カ月ぐらいしか着けなかった指輪なら、大往生しようがお苦しみの末お亡くなりになろうが別に問題は無いと思いますよ。しかし、結婚指輪や長く付けていたような指輪やブレスレット、ネックレスなどはその人の生体エネルギーの記憶を持つ可能性があり、それが若死にした人なら、もっと長く生きたかったのにというような思いが入っていても不思議では無いと思います。
- 朝川
-
だから、誰が着たか解からない古着などもやたらに貰わない方が良いのですね。
- 堀
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情報と言うのは、硬ければ硬いほど入りやすいという特性があって、それは間違いの無い事だと思います。ですから、着る物にはそれほど気を遣う必要は無いと思います。それより指輪やブレスレット、ネックレス、イヤリングなどには気を付けて頂きたいですね。
- 朝川
-
硬い物というと、ダイアモンドのような宝石とか自然の石などに入りやすいのですか。
- 堀
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そうですね。しかし、一つ例外があります。それは水です。記憶が一番入りやすいのは間違いなく「水」です。水というのは、H20で水素と酸素の結合物です。当然の事ながら、水素は水素の性質を持ち、酸素は酸素の性質を持っています。それが結合する事により水という新たな性質の物質に変わります。水は水素から見れば酸化で酸素から見れば還元という酸化と還元が同居している不思議な物質です。H20という元素記号を見てもわかるように、水素から見ると水は酸化しているし、酸素から見れば還元している。この世で酸化と還元が同居するただ1つの液体です。こういう物質は、水以外には二価三価鉄塩ぐらいしかありません。これの決定要素は何でしょうか。原子や分子の性質は量子論における電子の波による所が大きいと考えられます。
- 朝川
-
あ、そうですね。水は確かに酸化と還元が同居すると言えますね。
- 堀
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本来、酸化と還元がピターッと一致するのであれば180度の角度で酸素と水素が結合するはずなのですが、実際には酸素原子のほうが水素原子よりも電気陰性度が大きいために104.5度の角度で結合しています。と言う事は、酸素と水素の原子の配列が直線ではなくて曲がっているため、電荷のベクトルが打ち消しあえずに極性を持っている訳です。極性があれば、電気的な引力、斥力(せきりょく:反発力の事)によりクラスターと言う1つの集団を持つようになるのです。要するに仲間を作る訳です。そうすると、そこに情報が蓄えられやすくなると考えられます。もし、単分子の水が体に良いのであれば、神さまが水を作られる時、酸化と還元がピターッと一致する180度の角度で酸素と水素を引っ付けたのではないでしょうかね(笑い)
- 朝川
-
つまり、単分子でクラスターを作らない水は体に良くないと言う事ですか。
- 堀
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当然、悪いに決まっています。
- 朝川
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それでは、クラスターのサイズが小さい水をパイウォーターと言って、植物や人体に良い水だと言われているのは間違いなのですか。
- 堀
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いわゆるパイウォーターとは、化学的には水に二価三価鉄塩をごく微量入れて撹枠すると出来る物ですが、枯れかけた切り花にこの水を入れると確かに元気を取り戻します。しかし、植物に良いから人間にも良いと思うのは大きな間違いです。身近な例で説明しますと、電子レンジでチーンとぬるま湯程度に温めた水と同じような物なのです。つまり、単分子化されてパイウォーターのようになったもので、これは毛細管現象に優れた性質があります。ですから、このお湯を冷ましてから植物に与えると毛細管現象(細い所を水が伝う現象)により水揚げが良く、枯れかけていた花も元気になるという訳です。ところが、成長が早いと言う事は、反面、寿命が短いと言う事であり、そこの所を良く考えて頂きたいと思います。
- 朝川
-
全くその通りですね。成長が早いと言う事は、言い換えれば老化が早いと言う事、当たり前の事に気付きませんでした。
- 堀
-
また、人間と植物とではあまりにも構造が違い過ぎます。植物は根っこの先に、自分に必要な養分を選別する特殊な能力を持っています。例えば、同じ土地でカボチャ、ニンジン、タマネギ、ゴマなど栽培しても、それぞれに含むミネラルやビタミンが違ってきます。これは根の先に選別能力が有る事を実証しているのです。しかし、人聞や動物の消化器官には選別能力がありません。そのため、人聞は身体に良くないものでも無差別に吸収してしまうわけです。最もよい水は六員環構造水™で、エネルギー量の最も高いクラスターサイズと言われています。しかし、電子水、磁化水、情報磁場水、FFC水などは殆ど単分子化しているはずなのです。その理由は水の酸素と水素の結合部に働きかける電子、磁気や二価三価鉄塩の振動数がちょうど共鳴するためで、その力が働く限り水は細分化される結果になります。
- 朝川
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それは非常に危険な事ですね。長く飲用していたら命に関わる事になりますか。
- 堀
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もちろん命に関わりますよ。水は溶かせない物が無いと言われるほどの溶媒ですからね。特に、逆浸透膜を通した純粋な水でクラスターを作らず単分子化した水は恐ろしく、胃壁をも溶かしかねませんし、活動も活発になり遺伝子を傷付けてしまう可能性も無視出来ないのです。因みに、逆浸透膜と言うのはNASAで開発された膜で、その目的は、半導体の洗浄水と尿の再利用のためです。どういう事かと言いますと、宇宙工学には精度の高い半導体が必要です。その半導体を作るには超純粋の水で洗浄する事が必要であり、その洗浄水を作る時に、逆浸透膜が利用されています、その他には、宇宙飛行士が宇宙に行った際、自分の尿を逆浸透膜で櫨過をして飲料水として、再利用するために開発された膜です。しかし、宇宙には重力がなく、水のクラスターサイズがどの様に変化するのか解かっていませんから単分子化されているか否かは定かではありません。また、宇宙飛行士が宇宙に3年~10年もいる訳ではなく、短い期間に限定されている事を忘れてはならないと思います。また、NASAの職員の方々は逆浸透膜で櫨過した水を飲んでいる人は殆どいないのが現状です。
- 朝川
-
いやあ、それほどとは思いませんでした。うっかり信用して飲み続けていたら、自ら寿命を縮めてしまったかもしれないのですね。
- 堀
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そう言う事です。余談ですが、私がお薦めするのは「六員環構造水™」です。この水は逆に寿命を永らえるように働きます。
- 朝川
-
水のクラスターサイズや水に入っている様々な情報を、きちんとキャッチできたら良いのですけど……。六員環構造水™に付いて後にお話頂けますか。
- 朝川
-
良いですよ。しかし、水に付いては、お話しする事が多すぎるのでさわり程度になりますよ……。
- 朝川
-
それでは、波動測定器や波動転写機に付いてもう少し詳しく教えて下さい。
- 堀
-
そうですね。波動測定器と言うのは、人体を介して電位差によってそのものの善し悪しを判断する器械です。そのブラックボックスの中にはフェーリエ変換装置が組み込まれていると言われていましたが、現実には組み込まれていなかった事が解かりました。つまり、極端に言うと、電気が良い通るか通らないかで判断する物で、電位をある一定の間隔に区切ってあって、その範囲を超えなければ共鳴音が鳴り、電気の抵抗値が変わってその範囲を超えると非共鳴音が鳴る仕組みになっています。電気が流れにくいと非共鳴音が鳴る訳です。
- 朝川
-
人の各内臓もそれで測れば、弱っているかどうかが解かると言います。各臓器の持つ周波数をあらかじめ調べておいて、肝臓を調べたいなら肝臓のコードを入れ、肝臓のところの合う周波数を調整していくのです。波動測定器の原理は殆ど皆同じでしょう。
- 堀
-
はいそうだと思います。測定する場合にはオペレーターが必要ですが、オペレーターの役割の大事なポイントは何だか解かりますか。
- 朝川
-
オペレーター自身がセンサーになる、と言う事ですか。
- 堀
-
そうなのですけど、もっと技術的な問題として考えてみると、オペレーターは操作する時に金属の棒をピッピッと押しますね。同じ所ばかりでピッピッと押していると、そうするうちに、手のひらの皮脂から脂肪酸が取れてアルカリ性になってくるのです。汗から出るアルカリ性金属が多くなり、加えて摩擦により血液循環が良くなると、電気はより流れやすくなります。そうすると数値が変わってきてしまいますから、押す度に少しずつ押すポイントをずらす必要が生じます。そう言うメカニズムを理解した上で操作しているオペレーターは少ないのではと思いますけど。
- 朝川
-
実は私もオペレーターをしているのですが、そう言う理屈は知りませんでしたが、今、先生から聞いてなるほどと思いました。確かに、同じ場所で押せば押すほど反応が敏感になってきて、数値が変わりやすくなります。だから調整して、電気が流れ過ぎないようにしなければならないのですがそう言う理由だったのですね。
- 堀
-
常識的にそうでなかったらおかしいですから。
- 朝川
-
同じように身体の健康状態を知る方法として、Oリングテストというのもありますね。先生はオーリングテストについてどのようにお考えですか。
- 堀
-
オーリングテストはアップライトキネシオロジーの変形バージョンです。その他にフィンガーテスト、胸鎖乳突筋テスト、肛門筋テストと言うのもあります。これらは総て筋電位を利用したものです。電位差で表す波動測定器に対し、こちらは指の筋肉の反応だけで判断できる簡単なものです。オーリングテストは片手の親指と人差し指もしくは中指で作った輪を、他の人が左右に広げた時に輪が固く締まるか、聞いてしまうか。これだけで身体の善し悪しや及ぼす影響の善し悪しも判断することが出来る訳です。アメリカの大村博士が考案したテストですが、輪を左右に引っ張るときの力加減が難しかったりして完壁とは言えませんが、訓練次第で正確に良し悪しを判断出来るのです。訓練不足の方でも大よその良し悪しは解かります。要するに、簡便にオール・オア・ノンを示すものがオーリングテストな訳です。高等な技術者になるとどれ位良いのか悪いのか波動測定器のように判定出来ると言いますが、私には無理ですね。
- 朝川
-
始めに患者にオーリングを作って貰い術者がオーリングを作った指をゆっくり開くまで力を入れ、その力の加減を覚える。次に患者が計りたい物を手の平に置き、もう片方でオーリングを作り、術者がオーリングを作った指をゆっくり開くまで力を入れる。身体に良ければ指の輪に力が入りグッと締まり、悪ければ聞いてしまうという現象ですね。私も早くから勉強しています。
- 堀
-
そうでしたね。そうやって指の筋肉の反応だけで判断するものです。波動測定器のほうは数値が出ますから、どのくらい良いのかまたは悪いのかが解かりますが、基本的には同じ理屈でしょう。つまり、筋肉を動かす時に流れる微弱電流が、正常に流れるか流れないかを見ているわけです。
- 朝川
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その際、筋肉が自分の意志に関係なく反応するのを見る、と言う事ですね。
- 堀
-
そうです。磁石やコンセントのある医療用具などを使用する場合や電子水、磁化水、情報磁場水、FFC水などを飲用する場合、体調が悪い場合にはオーリングテストが良い結果を出しても、体調が良くなった時に行うと逆に悪い結果が出る事がよくあります。医療器具を長期に渡って使用せずに、せめてオーリングテストぐらいは行って、使用して良いか悪いか見極めて頂き、注意してご使用頂きたいものです。
- 堀
-
ところで、人聞の身体が色にも反応するのはご存じでしょう。
- 朝川
-
中国の陰陽五行説の中に記されており、赤は心臓と小腸、白は肺と膵臓とか、ある色に対して特定の臓器が反応するという理論ですね。どの色がどの臓器に反応するのか表になっていて、誰でも簡単に試すことが出来、五色の紙があれば、その人の身体の悪いところが大体解かるのですよね。
- 堀
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はい。この方法とオーリングテストを併用すれば、もっと解かりやすいかもしれませんね。例えば、肝臓の悪い人に青い紙を持たせてオーリングテストをすると、すぐにリングが聞いてしまう。こうして他の色でもテストしていけば、どこが弱っているかを判断する目安にはなります。
- 朝川
-
結局、人体には色に反応する記憶があるということですか。
- 堀
-
その通りです。青と言う色の持つ波動が肝臓に反応するように、ちゃんと記憶している訳ですよ。その青色がどんな原料で作られていようが関係なく、青と言う色自体に反応するように記憶されているのです。
- 朝川
-
本当に不思議です。大昔からそれが解かっていた東洋医学にも脱帽の思いです。ところで、現代の波動測定器に話を戻しますが、先生も新しい商品を開発する時にはこれを使われるのですか。
- 堀
-
使っていますが、私自身はオペレーターになりません。なぜかといいますと、自分の閲発した物は当然良いと思っていますから、その意識が入ったら間違いなく良い測定値が出てしまうからです。最高値のプラス21ばかりになってしまいます(笑い)。ですから私の創った物を別のスタッフの所へ持って行って測って貰うようにしています。
- 朝川
-
間接的に使い、客観的にその物の良し悪しを見極める目安にしていると言う事ですね。
- 堀
-
はい。測定値が本当に正しいのかどうかは解かりませんけど、これは良いですか、これは良くないですか、とお伺いを立てるような感じで利用しています。その中で、数値的に明らかにダメという物に付いては何度でも改良し直します。そして再び測って貰って、さらに改良を重ねて行くと言うような方向で使っている訳です。
- 朝川
-
なるほど良く分かりました。ありがとうございます。
第2章 対談/医者いらずの身体をつくる 波動の効用
人間にとって一番大切な命とは何か
- 朝川
-
波動を応用して考案された先生の指輪やブレスレット、それに六員環構造水™、健康食品、化粧品の数々は、全て健康を増進したり、損なわれていた健康を取り戻すためのものですね。そこでお聞きしたいのですが、先生は人の命をどのようなものだと考えていらっしゃいますか?
- 堀
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哲学的に言えば、人間にとって一番大事な命とは肉体の事では無いと思います。肉体は、あくまでもエネルギーを作るための工場であり、命を入れる器ではないかと考えています。
では命の根源は何かと言いますと、私は魂だと思っています。人に魂と言うものがあるならばの話ですが。ただ、私は魂があると思った方が人生楽しいし、転生輪廻があると思って生きた方が夢があると思っていますけどね。
- 朝川
-
人に魂があるとしたら、生命の本質は魂だと思う訳ですね。
- 堀
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はい、そうです。その魂とは、心とか気持ちというものではなく、あくまでもそれらを遙かに超えた存在と言いますか、もっと奥にあるものだと思います。
- 朝川
-
心と気持ちと魂は、全部別物と言う訳ですか。
- 堀
-
ええ私はそのように理解しています。その違いを私なりに持っています。例えば、「あの人が好き」という感情があるとしますね。その感情が恋愛なのか、愛情なのか、愛なのかと考えた時に、その3つの区別はどこにあるのかと申しますと、私はまず、恋愛は気持ちでするもの、愛情は心で感じるもの、そして、愛とは魂が同調するもの、だと思うのです。
- 朝川
-
何となく解かるような気がしますが、その違いをもう少し詳しく説明して頂けませんか。
- 堀
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気持ちと心は絶えず変化するものでしょう。だから、誰かを好きになって恋愛したとしても、気持ちはすぐに変わってしまうかもしれない。恋愛の恋と言う字の上の部分は変という字の上と同じで、元々変化という意味があるそうです。そう思って見てみると、恋愛は心が変わる愛とも読めるのではありませんか。
- 朝川
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ああ、なるほど。
- 堀
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また、愛情の情という字は、心ヘンに青いと書きます。まだ、心がちょっと青い。だから、愛にはほんのちょっと足らないのが愛情だと思うわけです。そして、愛は根本的に完成されたものだと思います。気持ちと心は主観的なものであり、魂は客観的なものという考え方が成り立ちます。
- 朝川
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愛情と愛の区別は微妙ですね。
- 堀
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(朝川)先生、人はよく「心の葛藤」という言葉を使いますけど、心は何と葛藤するのだと思いますか。葛藤という字は、葛や藤の枝がもつれたり絡んだりすることに由来しますから、葛藤するには相手がないといけないでしょう。
- 朝川
-
心の中で勝手に悩むということではないのですか。
- 堀
-
まあ「自分自身との葛藤」という言い方をすることもありますが、その場合でも自分の中の何かと葛藤するのではありませんか。
- 朝川
-
そうですね。
- 堀
-
私は、心の葛藤の相手は魂じゃないかと思うのです。心(主観)と魂(客観)が葛藤して、その人はどちらが正しいのかを選択しようとしているわけです。その結果、心が勝った場合を愛情と言い、魂が勝った場合を愛と言うのではないか、と思う訳です。
- 朝川
-
うーん、良い表現ですねえ。
- 堀
-
だから、生命の根源は何かと言ったら、魂であり愛であると思います。私は、そう言うふうに生命を定義付けたいのです。
- 朝川
-
そう定義すると、とても解かりやすい。
- 堀
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生命の根源を魂だとすると、今度は魂とは何かと言うことになってきますよね。人に転生輪廻があるとしたなら、過去に何遍も生まれ変わってきた記憶があって、その記憶の中で最も洗練されたもの、つまり負の部分を出来るだけとり除き、良いものだけを集めてきたものが、その人固有の魂ではないかと思うわけです。
- 朝川
-
ほう、素晴らしい。そんな感じのものだろうとは思っていても、そこまで解かりやすく表現出来る人はなかなかいません。
- 堀
-
恐れ入ります。しかし、現世では知らず知らずの内に人を傷付けてしまったり、事件に巻き込まれてしまう事もあり得るでしょう。そう言う時には、ピュアな魂の上に何か良くないものがへばり付いているのではないかと思うのです。
- 朝川
-
魂の周りの心とか気持ちが、魂を曇らすような事をしてしまうと言う事ですね。
- 堀
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そうです。そのへばり付いているものをとり除いてピュアな魂に戻す、あるいは、むき出しになった魂をその人の元に返してやる、と言うのがドクターの仕事の一つでは無いかと思っている訳です。
- 朝川
-
先生がドクターとして目指すものは、そう言った魂の領域にまで踏み込む事なのですね。
- 堀
-
そう。最終的には魂レベルにまで手を差し伸べたいと思っています。愛情を愛に昇華出来れば……と言いますか。何が愛情で何が愛かと言うと、例えば、ハンディーを背負った我が子を慈しむ親の愛。将来、その子供から返って来るものは何も無い事は解かっていても、一心不乱に、一生懸命に、愛を注ぐ。つまり、何の見返りも要求しないものが愛の1つの形なのではないでしょうか。アガペの愛が愛の代表かもしれませんね。もし我が子が交通事故に遭いそうになった時、その子を庇って自分の身を投げ出せるかどうかではないでしょうか。身を投げ出せるのが愛で、投げ出せないのが愛情じゃないかなと思うのですよ。極端に言えば、大切な人の魂と自分の魂を秤にかけた時に、同じレベルで大事に思い、または相手の魂の方を大事だと思えればそれが愛なのだと思います。しかし、秤にかけた時に、この人の為には死ねないかもしれないと思った時点で、愛情であったり恋愛であったりする。言い換えると、まだ心のレベルだったり、気持ちのレベル、だったりするのでは無いかと私は考えている訳です。
- 朝川
-
なるほど、アガペの愛ですか。先生は生命の本質が愛であり魂であるなら、ドクターとして病気を治すだけでなく、愛や魂も救ってあげるのが役目だという訳ですか。
- 堀
-
はい。医者として病気を治すのは当然の事だと思います。医者である限り、病気を治す努力をして、完壁に治したいと思うでしょう。健全な肉体に健全な精神が宿るとは一概に言えませんけど、少なくとも、健全な肉体になれば精神状態が穏やかになり、その人の魂も清らかになるだろうと思います。それなら、「医者としてまず肉体ぐらいは治せよ!」と言うのが私の考え方なのです。その上で、さっきも言ったように最終的には魂レベルにまで手を差し伸べて行きたい。私がこの世に生を受けた目的はそれだ、と勝手に決め付けているのです。
- 朝川
-
なるほど。先生の言われる通りですね。その人のメンタル体、つまり魂レベルまで手を差し伸べられるかどうかが、名医か名医でないかの分かれ道と言う事ですね。
- 堀
-
その通りだと思います。私は名医でありたいから、魂の歪みや、曇っている人を手助けしていきたい。改善出来ないまでも、その人の魂に語り掛ける事が出来る、と言うのが医者の本来あるべき姿じゃないかなと思う訳です。
- 朝川
-
でも、今のお医者さんは、そうしたくても一人ひとりの患者に十分な対応をするだけの時聞が無い、とか言うのが現状ではありませんか。
- 堀
-
そこが間違いの元なのです。医者にとっては100人の患者でも、患者にとっては1人の医者でしょう。だから、患者の立場に立って考えられなければ、医者として失格だと思います。
「死」について考え続けた十一年間
- 朝川
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残念ながら、先生の言うような意味では医者失格な人が多いような気がします。患者は「病気を治してくれる人」が医者だと思うけれども、医者にとっての治療は少しでも点数を稼ぐための仕事であり、病院の理事長に至っては金儲けの手段である、と言う意識がはっきりと見てとれますね。
- 堀
-
点数制度というのは、この世の悪の権化じゃないですか。常に勉強をしている腕の良い医者とヤブ医者が一緒の点数なのですから。
- 朝川
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そう、皆一律ですよね。ドイツのように、医者は腕を上げなければ食っていけない、という制度にすべきだと思います。そうすれば、日本の医者も、もっと努力するでしょうから。
それにしても、現状はあまりにもひどい。一流大学の医学部を出た医者の1割は、問診すら出来ないと言われていますからね。受験勉強には長けていても、一般教養の面が少し欠けておられる方もおられるようですね。昔からよく初心に戻れと言いますけど、初心に戻ったら大変な事になる医者が多すぎるのではと思います。「金を儲けたい」「女性にモテたい」「いい車が欲しい」と。
- 堀
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アハハハ。確かに、そうですね。今はそう言う気持ちで医者になる人が少なからずおられるのも事実でしょう。そんな医者が初心に戻ったら、余計ややこしくなりますよね。もちろん、中には医者になるべくして生まれてきたような方も必ずいるのです。そう言う方が医者本来の仕事をしてくれていると思いますけど、どうしても少数派ですからね、なかなか生き残るのが難しいでしょう。
- 朝川
-
先生が魂のレベルまで考えるようになったのは、何かのきっかけがあっての事ですか。
- 堀
-
小学校の1年になって間もなくの頃ぐらいから、高校時代までの私は、ドクターになろうと思っていた訳では無く、ずっと死後の世界の数式を研究したいと考えていました。死後の世界とは一体いかなるものか、死後の世界の数式化が出来れば、迷える方をどれほど助けられるかと言う事をずっと考え続けてきた人間なのですよ。
- 朝川
-
7つか8つで死とは何ぞや、なんて考える子供がいるとは。
- 堀
-
人問、なぜ生まれてきたのだろう。それが、物凄く不思議でした。なぜ私が私と言う存在で、なぜこの肉体を持って、なぜここにいるのだろうと言う事が、とにかく不思議で不思議で仕方が無かったのです。
- 朝川
-
その事について誰かに聞いてみた事がありますか。
- 堀
-
ええ、おふくろに聞きましたよ、「何で生まれてきたんや」と。そしたら「あんたはお母ちゃんが一生懸命願って来て貰った子やねん。うちに来て欲しいと一生懸命願ったら、あんたが来てくれたんや」と、言われました。その時は、「うーん。あ、そうかぁ」と言う感じでしたが、それで疑問が解けた訳でも無いですし……。
- 朝川
-
その疑問はずっと続いて、高校生になるまで持ち越された訳ですか。
- 堀
-
そうです。もし、私がこの世を去ったらどこへ行くのだろう。そう思ったら、物凄く怖かったですよ。昔は、死に対する不安と恐怖はずっと私に付きまとって離れませんでした。しかし、今思いますに、故森田吾由禅師の表わした書籍の中に、「
閣の夜に鳴かぬ烏の声聞けば生まれる先の父の声聞く
」と言う詩があり、これは、宇宙の声無き無声の声、響き無き世界からの誘いで、生まれる前の父の「生命体エネルギー」だけが存在し、それを己は知らぬ間に捕えたのであり、この世に自分が生を得る結果に繋がるものなのではないかと考えたり、様々な哲学や思想に触れたりしながら過ごしておりました。ふと気が付くと、死を恐れなくなったような気がするのです。ある意味においては、ですけどね。
- 朝川
-
死が恐怖ではなくなった。つまり、死を超越したと言う事ですか?
- 堀
-
死を超越したと言う事では無いと思います。ただ「死ぬ」事が怖く無くなったと言うだけです。今は死ぬ事が全然怖くありません。学歴社会のように死ぬ為の試験がある訳でもなく、偏差値の高い方しか死ねないのではなく、誰でも死なせて貰える訳ですから。天が定めた時の帯だけ生きていれば良いのだと思ったら、こんなありがたい事は無いと言う気持ちになりました。それ以上生きる必要は無いし、自分の生き方を探る必要も無いのですから。
- 朝川
-
天の定めた分だけ生きれば良いのだと言う事ですね。
- 堀
-
そう言う事です。本当に死ぬ間際になったら「死にたくない!」と言って騒ぐかもしれませんよ。だけど、明日死んでもいいわと思えるのです。人問、死があるからありがたいのですよ。未来永劫、生き続ける事くらいしんどい事は無いですよ。私は、生を授かった時に死も一緒に授かったと思っています。それはいつも表裏一体だと考えています。つまり、量子論における多世界論と同じだと思っています。私は、一つだけ身勝手かもしれませんが、神様に望むとしたならば、地球人類最後の一人にだけにはなりたくないですね。
- 朝川
-
生と死が表裏一体。いつ死ぬかも知れないのが、人生とも言えると言う訳ですね。
- 堀
-
私は死後の世界は、この世と同時進行している別の世界。つまり、多世界論に順じていると考えています。と言うよりも、他の次元が同時に進行しており、他の次元は、現世の次元と決して交わらないものである。と考えています。だから、死ぬことに対して悲しいとは思わないのです。
どなたかの告別式に参列しても、「人生お疲れ様でございました、どうぞ安らかに」と、深々と頭を垂れる心持ちにはなるのですが、あんまり悲しいと思ったことが無いのです。朝川先生のお母様も最近お亡くなりになって、電話では一応「ご愁傷様」とは申し上げましたが、不謹慎と思われるかも知れませんが、「お疲れ様でした」と言う気持ちの方が強いのです。例えば、人が癌で亡くなったにせよ、それは苦しむという運命を天から与えられたのだと思うわけです。だから苦しむのが悪いというのでは無いし、長生きする事だけが良いと言うのでも無い。苦しむのも運命だと思うのです。その苦しみを除いてくれる人物に会うか会わないかが、その人の運の分量ではないかなと思います。
- 朝川
-
うちの母も天命だったと思っています。ガンで苦しんで亡くなって逝く人もいれば、先生のような人と出会ってガンの痛みから解放されて穏やかに死んで逝く人もいる。あるいは初期のガンなら完全に治って、さらに何十年か生き長らえるでしょう。先生の開発品で多くの方から「ガンが消え、医者も驚いていた」との体験を聞くに付け、驚きの連続です。この世で、総理大臣を友にするより、先生と友達になるのが一番幸せだとつくづく思います。
- 堀
-
そうですよ。なーんちゃって!(笑)。
- 朝川
-
不確実性の時代と言われる中で、一つだけ確実な事があるとしたら、人間は必ず死ぬと言う事ですよね。死の世界は、我々が絶対に行く世界であり、行ったら帰ってくる事の出来ない世界です。なのに、誰もその事を考えたり、勉強しようとしないのはなぜだろうと、私は常々疑問に思っていました。
- 堀
-
先ほども述べましたが、私は7歳くらいから18歳まで、11年、死後の世界の数式化をするのをライフワークにしたいと考えておりました。その他は何も考えていなかったですけどもね(笑)。俗に言う、霊能力者は、この多次元の内の一部分を覗く事が出来る能力のある方の事ではないかと思います。人間の脳の90%以上は使われずにいると言います。人体において、数%しか使用していない場所は脳だけです。過去における転生輪廻の記憶の保存場所なのか、はたまた、生命誕生からの進化の過程の保存場所なのか、多次元世界の入り口なのか、様々な疑問が湧き、議論が分かれる所でしょうけど、しかし、それが楽しいのです。こんな事ばかり毎日考えて過ごしていました。そんな事を考えていると非常に人生が面白くて仕方がありませんでしたね。
ある意味においては、この肉体も借り物であり、時間も、この世の全てが使用権であり、所有権では無いと思える今日この頃なのです。
- 朝川
-
結果的には、死後の数式を勉強出来なかった訳ですが、先生に後悔は無いでしょう。
- 堀
-
ええ。今の所は人様のお役に立たせて頂いている様で、感謝の言葉をたくさん頂戴しております。こんな有難い事は無いと思っています。遅かれ早かれ人間は死を迎えます。どうせ生きるなら人様のお役に立って生きたいと思っているのです。人生は、マスターベーションの繰り返しではないかと思っています。どちらにしても、自分の為だけに生きるような、しょうもない人生だけは送りたくないのですよ、私は。
- 朝川
-
私もそう思っています。しかも、先生は相手の魂レベルにまで入り込みたいと言う事ですが、魂レベルにいく方法論として、普通は宗教にいくか哲学に走るのではないでしょうか。
- 堀
-
そうかもしれません。宗教と哲学は難しすぎて、私にはよく解らないというのが本音です。宗教家の方に怒られるかもしれませんが、ただ、宗教と哲学にはあまり差がないとは思うのです。目に見えない何かを神仏として崇めるのが宗教なら、目に見えない世界の論理を思考だけで押し進めていくのが哲学と言えるのではないかと思います。つまり、神や仏と名の付く錦の御旗を掲げるか掲げないかだけの違いではないのだろうかという疑問を持っています。
- 朝川
-
ほとんど一緒だとお考えなのですね。先生は宗教でも哲学でもない、健康をキーワードとして魂レベルに入り込もうと言う訳ですね。
- 堀
-
はい、出来ればそうしたいのですけれど。歴史上、宗教戦争が一番多いのが怖いのです。どの教えも正義だからです。
「神」は潜在意識の奥にひそむ潜在意識
- 朝川
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人様のお役に立てる人生を意識し出したのは、いつ頃からですか。
- 堀
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それは、子供の頃から思っていましたよ。父が「泰典、近所のおじちゃん達を助けられるようになれ!」とよく言っていましたから。今はもう人生の折り返しを過ぎ、私が「おじちゃん」です。
- 朝川
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本当に知らぬ聞に年をとってしまいましたね。「青年老いやすく学なりがたし、一寸の光陰かろんずべからず」とはよく言ったものです。
- 堀
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本当ですね、あと何年生きられるかわかりません。あした交通事故で死ぬかもわかりませんしね。交通事故では年に1万人もの方が亡くなっていますし、自殺者は年に3万人もいるのですよ。考えてみれば、その中に自分が入っていないのが不思議なくらいです。でも、その中に入らないで、今のところ生かされているのですから、せめて人のためになる人聞にならなければと思っているのです。今日「オギャー」と産声を上げた赤ちゃんも、一部の例外を除き100年先にはこの世にいないでしょう。人類、総入れ替えになっていることは間違いないことだと思います。朝川先生、今年1年長かったですか短かったですか。私は非常に短かったのです。これを後、50回余り繰り返せばこの世にはいないのです。遅かれ早かれ無情の風は吹いてくるのです。
- 朝川
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この肉体を持った人生は今生限り。だから、できるだけ有意義に過ごしたいと思うのは皆一緒だと思いますけど、有意義の中身が先生とはちょっと違う。どうせ死ぬなら、人のことはほっといて自分の好きなことだけやっていたい、と思う人も多いのではないでしょうか。
- 堀
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そういう人は、本当に自分が好きなことをやっているかどうか、わかっているのでしょうか。例えば、釣りが好きで好きでしょうがない、という人が、釣りだけで余生を過ごしたいと思う。そして、毎日釣りに出かける。しかし、いつもいつも隣の人にばかり当たりがきて、自分は全然釣れないとなったら、その人はいつしか釣りが苦痛になってくるのではありませんか。
- 朝川
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釣りが好きな人に関わらず、ゴルフの好きな人なども、全然上達しなければそのうちおもしろくなくなってくる。誰でも、おもしろくない結果が続けばイヤになっちゃいますよ。
- 堀
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そうでしょう。楽しいことというのは、今の自分がそう思っているだけのことで、仕事をリタイヤして楽しみ三昧の日々が可能になったとき、本当に楽しめるかどうかはわからない。今楽しいと思っていることが、5年後も楽しいとは限らないのですよね。
- 朝川
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自分の中の期待が大きければ大きいほど、失望も早くやってきそうな気がしますね。
- 堀
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先の事を考えるのは、決して悪いことじゃないのですよ。結婚する人は、たいてい5年後、10年後、20年後の事を見据えて結婚します。最初から、5年後に離婚しようと思って結婚する人はいませんね。ところが、3年とか5年ぐらいで破局を迎えてしまう事も少なくありません。自分の気持ちが変わる事もあるし、相手の気持ちが変わる事もある訳でしょう。結婚するときに、魂レベルの波動が合っていなければ、心や気持ちが変化しても仕方ないし、離婚の可能性もあると言う事なのです。しかし、取り越し苦労はしない方が慢性筋肉疲労を作りにくく健康に良いのです。
- 朝川
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赤い糸で結ぼれていた、と言う時の赤い糸が魂のこと、だとすると、これがなかったら長続きしないのかもしれませんね。今では、何十秒に1人の割合で離婚してると言いますからね。
- 堀
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だから、ずっと先の事を考たり、大き週きる目標を持っても仕方が無い。限られた人生の中で、本当にやりたい事を、自信を持って現実に即したやり方をした方が良いと思うのです。
- 朝川
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自信を持てる何か一つの事があれば、自分だけでなく人の役に立つことも出来る、と言う訳ですか。
- 堀
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そう思います。息子なんかは、今から「お父さんが10万人の人を助けたんやったら、ボクは10万人と1人余分に助けるで」と言っていますよ。息子は結構ライバル意識が強いもので(笑)。
- 朝川
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頼もしい! 人聞が本当に意義のある人生を送るには、まず目標を持ち、それに向かって努力することが大事なのですね。一見、当たり前のことのようですが、今は生きる目標すら持てない人が多いと言います。実践するのは生易しい事では無いでしょう。
- 堀
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人助けを! だからこそ、やるだけの価値があるのだと思います。自分を学問的にも、人間的にも鍛える事は、学問的に間違いが無ければ必ず人助けに繋がると信じています。
- 朝川
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先生の場合は小さい頃から人の死とか魂について考え、人助けの人生を歩みたいと言う目標を持っていた訳ですよね。死とか魂のレベルになると、それは神の領域でもあると思うのですが、先生は神についてどうお考えですか。
- 堀
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私の考える神とは自分の精神の、もしくは魂の弱さを戒める心だと思っています。悪い事をしそうな時に、「ちょっと待てよ」とブレーキを掛けるのが内なる神ではないでしょうか。氏神様も大事ですけど、自分の魂をいかにピュアに持っていくか。その精神力が神だと思う訳です。
- 朝川
-
それは、自分の中の良心と言ったら間違いですか。
- 堀
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良心とは少し違うと思います。良心は良い心と書きますが、その心と言う次元と魂という次元では、魂の次元のほうが遙かに尊いのです。特に、魂の中の中心核を成すものが神ではないかと思っています。換言すれば、潜在意識の中に潜む潜在意識。それを神と言うのでは、と思います。
- 朝川
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神は自分の中にあると言う訳ですね。
- 堀
-
はい、私の場合はそうです。ですから、私は毎夜寝る前にこう祈っているのですよ。「我が心の潜在意識の中に潜む我が神よ。我を清く保ってくれて本当にありがとうございます」と。完成された自分を想像して、自分の内なる神に対していつも感謝するとともに、私自身の魂を曇らせないように戒めているつもりです。人生は今を生きているのですから。
六員環構造水™という魔法の水
- 朝川
-
魂レベルにまで踏み込んでその人の健康を維持・増進する為に、先生が開発・商品化されたのが六員環構造の飲料水(商品名「丹波源水 六員環構造水™」)と、指輪(商品名「ドクター・サン™リング」)やブレスレット(商品名「ドクター・サン™ブレスレット」)などの装身具ですね。これらが今大変な人気を呼んで、どんどん愛好者が増えていると聞きました。いずれも、いわゆる波動を応用したものだそうですが、六員環構造水™はどういうメカニズムになっているのでしょうか。
- 堀
-
はい。六員環構造水™というのは、10年くらい前から歯科用に研究してきた物の副産物なのですよ。歯槽膿漏の人が歯茎から出血したり、抜歯する時にたくさん出血します。そういった出血を最小限に食い止める方法を研究するうちに、構造水が出来ないだろうかと、試行錯誤をし、完成させたのが、六員環構造水™です。その後、様々な効能がある事に改めて驚いているのが現状です。
- 朝川
-
普通の水と比べて、どのくらい身体に良いのですか。
- 堀
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水の分子はある一定の関係を保ったグループになり、そのグループがいくつか集まって目に見える水になる訳ですが、この時、集合した水分子の数によってそれぞれ性質の異なる水になります。例えば、水分子が5つ集合した水を五員環構造水と言うふうに呼びますが、
中でも6つの水分子がカゴ状に連なった水が、エネルギー的に最も強くて安定している
という論文が、アメリカのK.Liu博士らによってネイチャー誌に発表(1996年)されました。また、韓国科学技術院教授の全博士も、六員環構造水™が最も安定している
とLiu博士らと同じことを述べています。さらに全博士は、六員環構造水™にはあらゆる病気を改善する力が秘められている可能性がある
と発言しています。
- 朝川
-
その六員環構造水™というのは、我々の身体の中にも含まれているものなのですか。
- 堀
-
ある比率では含まれています。が、それは年齢とともに減少してきます。ご存じのように新生児では体重の約8割が水分ですが、20代で約7割、70代では約4割と言うふうに、体内の水分は減少していきます。それに伴って、六員環構造水™もグンと減ってくると考られます。
- 朝川
-
六員環構造水™が減ると、身体はどうなりますか。
- 堀
-
細胞の機能が低下して病気にかかり易くなったり、外見的にはシワが目立ってくる。つまり、老化現象が現れてきます。と言うのも、六員環構造水™には素早く体内を循環して、様々な物質の情報を効率良く伝達するという特性があるからです。エネルギー的に安定していると言う事は、色々な情報を持ちやすいと言う事に繋がるのですよ。
- 朝川
-
その特性が十分に発揮されないから、老化現象が起こってくる。
- 堀
-
ですから、そう言う人に外側から六員環構造水™を補ってやれば、細胞聞の情報が良く伝わるようになりますし、体液循環も良くなって身体全体の機能が高まり、ひいては自然治癒力も高まる。
- 朝川
-
それは世界的な常識なのですか。
- 堀
-
そうなりつつありますね。カナダやフランスでは、これを情報キャリアとして利用しながら治療の効果を上げていますし、メキシコではこれに類する水が既に医薬品として認可されています。
また、アメリカでも活動過多症の子供100人以上にこの水を与えた所、殆どの子供が2カ月以内に薬を必要としなくなった上、知能指数も上昇している事が解かったそうです。
- 朝川
-
それは凄い。先生の研究でも何らかの結果が出ているのですか。
- 堀
-
私は日本ではミネラルバランスが最もよくて、六員環構造水™の含有率が高いと思われる奥丹波の雪解け水、つまり湧き水で実験してみたのですが、他のどんな水より比熱やパワーが大きく、酵素活性に優れている事を確認しています。実際に植物性プランクトンの増殖率や濃緑野菜の収穫量が、この水によって増大することも解かりました。また、ヘラ細胞(人間の細胞)も長く生きました。これらから、細胞を正常に保つ方向に働くという特性が裏付けされたのではないかと思っています。簡単に言えば壊れにくく、エネルギー容量が大きく、パワーの強い水であり、生体にとって最も良い形態波動を発生させる水が六員環構造水™だと思います。この水に癒しの記憶を覚えさせたのが丹波源泉六員環構造水™なのです。
- 朝川
-
では、あらゆる病気に効果があると言うのは本当なのですね。
- 堀
-
正確に申し上げますと病気に対する自己治癒力を飛躍的に高めると言う事です。
- 朝川
-
ああ、なるほど。丹波源泉六員環構造水™を飲む事で細胞が元気になり、その結果、自己治癒力が高まって病気が快方に向かうと言う訳ですか。因みに、どんな病気に良いのでしょう。
- 堀
-
脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、ガンなどの悪性腫蕩、胃潰蕩、通風、関節炎、糖尿病、白血病、神経症、皮膚病、それから……。
- 朝川
-
いやあ、まさに「あらゆる病気」と言っても過言ではありませんね。
- 堀
-
そうかも知れません。これらの様々な病気に対して、改善されたという論文が世界中で報告されていますよ。肥満にも効果的ですから、女性の方はダイエットによく利用されているようです。
1日500ml~1L飲用し、平均で1カ月で2kg~3kgは減量していると聞いています。私も1年半で12kg減りましたから。私の場合太りすぎですけれどもね。
- 朝川
-
飲むだけのダイエットなら楽ですが、でも、なぜ痩せられるのでしょう。
- 堀
-
六員環構造水™は吸収率が高く、普通の水に比べて6倍も速く体内を循環すると言われています。ですから、様々な情報の伝達がスムーズになって新陳代謝が活発化し、脂肪が燃えやすくなる。したがって、体指肪が減少するというメカニズムだと思います。
- 朝川
-
なるほどねえ。何だか魔法の水のように思えてきました。他に効用があるのですか。
- 堀
-
はい、まだまだありますよ(笑)。肌につければ肌荒れ、ニキビ、湿疹、じんましんなども改善されますし、シミやそばかすも薄くなって肌の若返りが期待できます。それに、目のかすみにも良いのです。緑色のいわゆる宿便が出るのも、この水の特徴でしょう。皆さん勘違いをしていると思いますけど、宿便というのは大腸に溜まっている便のことではありません。その証拠に、ファイバースコープで紅門から腸を覗いても、宿便は見られないのです。では、何が宿便かというと、赤ちゃんが生まれてきた時、何も食べていないのに便をしますね。最初に出る緑色の便で俗に「カニババ」と言われますが、あれが宿便であり、宿便の元が存在する場所は血液の中なのですよ。赤血球のポルフィリン環の真ん中には鉄があって、それをヘモグロビン(血色素)と呼んでいますが、この鉄が何らかの原因によってマグネシウムに入れ替わってしまう事があります。ポルフィリン環の真ん中にマグネシウムがあるものをクロロフィル(葉緑素)と呼びますが、我々人間の血液にはヘモグロビンが必要なのであって、クロロフィルは必要ないのです。しかし、なぜかクロロフィルに置きかわってしまいます。それが体調を崩す大きな原因になっているのではないかと私は考えています。実際、断食の効果は体調を整えるのが目的だと考えられます。(ちなみにイカ、エビなどの血は、銅を含むヘモシアニンという物質です。)そこで断食をしたりしてこのクロロフィルを出そうとする訳ですよ。
- 朝川
-
血液の中にあるとは知りませんでした、どのくらい断食すれば出るものですか。
- 堀
-
私は実行した事はありませんが、1~3カ月かかるそうですよ。
- 朝川
-
えっ、そんな。修行僧じゃあるまいし、なかなかそこまで出来ないでしょう。
- 堀
-
そうですね。自分だけの意志ではなかなか難しいので、断食道場があるのでしょう。断食道場は俗に言う「宿便」を出す事が大きな目的の1つであることは間違いありません。そこで、労せずに宿便を出すには六員環構造水™を飲めば良いのではと考えた訳です。六員環構造水™を飲めば大なり小なり、クロロフィル特有の緑色の付いた便が出てくるのです。これを宿便と言います。つまり、六員環構造水™には血液中のクロロフィルを体外に排潰する、という可能性がある訳です。
- 朝川
-
どのくらいで排泄されるのでしょう。
- 堀
-
その人の体内にある六員環構造水™の量にもよりますが、一般的には飲み始めて1週間くらいのうちに下痢をしたり、便秘になったり、おならがたくさん出るというような反応とともに緑色の宿便が出てきます。人によっては早くて3日、遅い場合は半年以上かかる事もありますけど、どちらにしても間違いなく出てきます。その後は徐々に普通の便に戻り、体調も良くなっていきます。
- 朝川
-
他の水では、そう言う変化が起こらないのですか。
- 堀
-
私が知る限り起こりませんね。血液中からクロロフィルだけを抱きかかえて放り出すには、よほどパワーの強い水でなければ不可能です。それは六員環構造水™の形態をしている物だ、と考えなければ説明が付かないのですよ。
- 朝川
-
確認は出来なくても、結果は非常に良い、と。毎日飲むことで身体の調子が良くなったと実感している人はたくさんいる訳ですよね。
- 堀
-
はい、それはもう確かな事です。あちらこちらから、体調が良くなったとか、風邪をひかなくなったとか、肌が綺麗になったなど、色々な喜びの声を聞かせて頂いております。
サンリングに封じ込められた数々の記憶
- 朝川
-
開発して以来、なんと100万個以上も売れたと言うサンリングは、私も愛用させて頂いていますが、これも本当に不思議な指輪ですよね。見た目は普通の指輪ですが、これを手と足合計20本の指のどれかにはめると、たちまち血圧が下がったり、腰痛や関節痛を感じなくなったりするのですから。一体、どんなカラクリがあるのですか(笑)。
- 堀
-
約150万人を癒した情報を金属に記憶させ、加えて癒しの力を持つ中赤外線やマイクロバイブレーションの効果、月のエーテル体を特殊な方法で取り込み、それらの情報を経絡から体内に吸収・同化させ、さらに特殊な方法で作成した光触媒で表面の静電気を除去する事を目的として考案した物です。と、説明書的に言えばこうなりますかね。
- 朝川
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チンプンカンプン(笑)。先生、私を煙に巻いているのと違うでしょうね。
- 堀
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いや、大まじめですよ。でも、解からなくて当然です。順を追って説明させて頂きます。
- 朝川
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お願いします。ではまず「150万人を癒した情報を金属に記憶させ」という部分から教えて下さい。
- 堀
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約150万人を癒した情報とは、癌とか膠原病とかア卜ピーとかのあらゆる病気にかかっていた方や完治した方の尿を病院などを回り約150万人分集めました。例えば癌になった人の尿には、癌が記憶されていますね。そこから色々な成分を取り除いて単なる水にするのです。
一方、パワーの非常に強い生命体にとって完全無欠とも言えるような水を、ある天然の物体から特殊な方法で絞り取ります。この水を私は「ニュートラルゼロX生命体」と名付けていますが、このニュートラルゼロX生命体を、先ほどの病気を記憶している尿に少しずつ滴下しながら、十数年間攪拌し続けます。
- 朝川
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病気を記憶している尿に、ニュートラルゼロX生命体という力の強い水を、少しずつ混ぜてかき回していくとどういう事になりますか。
- 堀
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例えば、会社では社員が社長の意見に従いますね。つまり、社会は力のある者の命令に従う訳です。水もまったく一緒で、カの無い水は力のある強い水に従うようになるのです。どうなるかと言いますと、病気の記憶を持った弱い尿の水はニュートラルゼロX生命体の力に引っ張られて、その波動をどんどん上げていく訳です。
- 朝川
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波動値が上がって、しまいには最高のプラス21になると言う事ですか。
- 堀
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そうです。すると、その水は病気をだんだん改善してきたという新たな記憶を持つ事になります。
- 朝川
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その水を飲めば病気が治りますね。
- 堀
-
ええ。例えば癌にかかっている人が飲めば、癌細胞は小さくなっていき、しまいには消滅する可能性もあるでしょう。残念ながら、末期癌では手遅れでしょうけど。
- 朝川
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その身体にとって良い記憶の入った水の記憶をドクター・サン™シリーズの材料となる金属に教え込むと言う訳ですよね。どの様にするのですか。
- 堀
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この水を触媒として、金属に記憶させるのです。それとほぼ同じ方法で中赤外線輻射物質にも記憶させています。生命活動の維持に必要な数多くの必須ミネラルや極微量ミネラルをイオン化させて溶かし込み約1年間揖搾し、さらに月の生命体エネルギーを特殊な方法で記憤させます。そして、また様々な13段階のプロセスを経た後に乾燥させて細かく粉砕した物を中赤外線輻射物質にして金属に埋め込んでいる訳です。これが、この指輪の大きな特徴である中赤外線輻射物質なのです。
- 朝川
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ニュートラルゼロX生命体と言う名の水を、何からどうやって取り出すのか。また、月の生命体エネルギーをどうやって採取し、金属に入れ込むのかは教えて頂けないでしょうか?
- 堀
-
これは企業秘密ですから。えへへ……。
- 朝川
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では、中赤外線を入れる事には、どんな意味があるのでしょうか。
- 堀
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中赤外線を与え、さらに金属のマイクロバイブレーションを加える事によって筋肉のマイクロバイブレーションと共鳴作用や干渉作用を起こす事により、筋肉のマイクロバイブレーションの振動数を減らし筋肉を弛緩させ、加えて体内に情報を取り込み易くする事や、血流を良くしたりする為です。人間の身体にとって一番マイルドでリラックスできる中赤外線の波長域は6~14µmとされていますが、サンリングもその波長域内に設定してあって、副作用の心配もありません。ちなみに筋肉が硬くなるとマイクロバイブレーションの振動数が上がります。
- 朝川
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そうですか。筋肉が硬くなるとマイクロバイブレーションの振動数が上がるのですか。遠赤外線は、熱を加えると火傷する可能性がありますよね。
- 堀
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そういう副作用の出るものは、危険ですから医療機器に認定されます。しかし、ドクター・サン™シリーズに使用している中赤外線は熱を加えませんし、単に自分の体温を中赤外線に変換し輻射しているだけですから副作用が無いのです。それどころか身体への親和性が高く、輻射率は約98%ありますから効果のほうも大きい訳です。
- 朝川
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赤外線の輻射率が高い、例えばセラミックやトルマリンなどで身体に良いとされる商品がありますが、ああ言う物にも同じような効果があるのですか。
- 堀
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確かに、シリカやアルミナなどのセラミックやトルマリンなどの鉱物は高い赤外線輻射率を示しますが、高輻射率、だからと言って必ずしも身体に良いとは限りません。人工的に1種類か2種類の鉱物で作られたセラミックから輻射される赤外線には、人体を癒す力はありません。と言うよりも、含有されている鉱物によっては害の方が大きいと言えます。例えばアルミニウムです。これは痴呆の原因とも言われ人体に有害になり得る物です。鉱物にはそのように害になる物質が含有されている場合がありますので注意が必要です。その点、サンリングに使用してある中赤外線輻射物質には、生体の維持に不可欠な数多くのミネラルがイオン化していた時の記憶を特殊な方法で持たせ、尚且つ特殊な方法で、その記憶を増幅させる事により、単に血流を良くするだけでなく、あたかもイオン化ミネラルがあるかのごとく免疫担当細胞などに作用し活性化させ良い影響を与えます。具体的に言いますとドクター・サン™シリーズを着ける前と後の血液を顕微鏡で見てみると、着ける前では白血球の好中球やマクロファージと言う免疫細胞が縮こまって活性を失っていた物が、装着して数十分後には活性化して動き回り、血中の異物を貧食している様子を観察する事が出来ます。単なる中赤外線輻射物質では、こう言う現象は起こり難いのです。シャーレに血液を採りトルマリンを始め様々な赤外線輻射物質を実験しましたがどれも顕著な効果を確認する事が出来ませんでした。しかし、私の考案した中赤外線輻射物質は効果が顕著に認められました。
- 朝川
-
では、月の生命体エネルギーを入れる、と言うのはなぜですか。
- 堀
-
それは、月の出している生命体エネルギーと言うものが、地球上の生命に何らかの影響を及ぼしていると考えられるからです。例えば、女性の月経は満月に排卵して新月に生理がくる、と言うように月と同じ28日周期で繰り返されるのが普通ですが、最近の女性はこの周期に狂いが生じている場合が多いようです。そう言う女性に1日3時間ぐらいの月光浴を薦めると、大体3カ月くらいで生理が順調になる場合が多いのです。そういう事からも、月の生命体エネルギーから何らかの影響を受けていると思える訳です。それに、自然界の動物は総て同じような時に子供を産みます。子犬や子猫が生まれるのは全国的にほぼ同じ時期ですよね。人間の生理不順などは、自然の摂理に反して、月の生命体エネルギーを取り入れていない為ではないか、人工の光ばかりを浴びていると、知らない聞に自分の生命活動を鈍らせてしまうのではないかと思います。
- 朝川
-
夜遅くまで人工の光の中で遊んでいたりすると、月の生命体エネルギーを受けられない。そのために、身体に変調をきたすのではないかと言う訳ですね。考えてみれば本当ですよね。少なからず影響があると思いますよ。いずれにしても、人工の光しか浴びないような生活が非常に不自然であることは確かでしょう。
- 堀
-
ただ、現代科学では波動そのものが解明されていませんし、その場の持つ記憶とかエネルギー、月の生命体エネルギーなどと言った概念も無いのですね。それに、ミネラルや月の生命体エネルギーなどは、体内に入ってもエネルギー源として使えないとも言われています。
- 朝川
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現代の科学者には、先生の指輪もブレスレットも全く説明の付かない物なのでしょうね。
- 堀
-
だと思います。しかし、東洋医学的に考えれば、ある程度説明の付く物なのですよ。少量の何らかの刺激が生体に加わると、体内から余分な物質を除こうとする「排池反射」を誘発する事が解かっていて、新潟大学の安保徹教授はこのような考え方を
「東洋医学の治療原理」である
と述べられています。例えば、針治療というのはごく少量の刺激を与える事ですが、この刺激が危険からの逃避反射を誘発し、気の滞りを解消するのだと考えられているのです。酢も多く飲んでは体を酸化させるのですが、少しの量なら前記したごとく異物排除に繋がるので、オチョコに1杯ぐらいは身体に良い影響を与えます。しかし、飲み過ぎには注意して下さい。
- 朝川
-
先生の指輪やブレスレットは、針や灸で刺激したのと同じ効果がある訳ですね。
- 堀
-
鍼灸ほど強い刺激ではありませんが、同じような効果プラスアルファーでしょう。微弱な中赤外線やマイクロバイブレーションの効果を、経絡や筋経絡を通して伝えることで針や灸よりマイルドな効果を見る事が出来ますが、他にも約150万人の癒しの記憶や月の生命体エネルギーなど、様々な情報を恒久的に体内へ発信し、その結果、局所的にも全体的にも体調を改善する事が出来る訳です。
慢性筋肉疲労は諸悪の根源?
- 朝川
-
経絡や筋経絡と言うのは、どういうものですか。
- 堀
-
微弱電流が身体の中を流れる時の道筋と考えて頂ければ良いでしょう。微弱な電気が流れやすい所は気も流れやすいと言う考え方から、東洋医学ではこれを「気の流れ」としています。経絡には経穴が付き物ですが、経穴とは俗にいうツボの事です。この経穴が変電所あるいは変圧器で、経絡が導線の働きをし、「気」を整える働きをしていると思って頂いて良いと思います。
- 朝川
-
身体の中を流れる微弱な電気は経絡を揃える以外には、どんな役割をしているのですか。
- 堀
-
現代医学的には、脳が発電所で神経が電線で動く所がテレビや洗濯機と言えるでしょう。脳が命令を出して筋肉を収縮・弛緩する時の司令塔みたいな役割を担っているのです。しかし、脳の発電力で筋肉を動かしているのではなく、細胞のミトコンドリアでアデノシン三リン酸というエネルギーを生み出しているので厳密には違いますが。命令を出すのは脳の発電力と言えます。
- 朝川
-
脳が筋肉に「収縮しろ」「弛緩しろ」と言うふうに命令する?
- 堀
-
そうですね。筋肉を収縮させるにはカルシウムイオンを必要としますが、そのカルシウムイオンを「出せ」と脳なる発電所が命令する。そう言う命令を伝達する送電線となるのが神経で、筋小胞体からカルシウムイオンを出して筋肉が収縮しますが、そのような命令が何らかの原因で滞った時に、神経とは別ラインにある経穴(変電所あるいは変圧器)が、その道筋の経絡を刺激して神経の伝達能を賦活させるのと考えられます。もう1つの筋経絡と言うのは、筋肉のネットワークを指している場合があります。筋肉と言うのはそれぞれが独立している訳ではなく、互いに関係し合って一種のネットワークを作っています。例えば、私が顎関節症の原因を究明した際、足首の捻挫が原因になっている場合が多い事に気付きました。足の歪みを原因として、それが膝、腰、背骨、肩、頭頂部、側頭部の筋肉に及び、最後に顎関節にきて顎のズレなどを引き起こしていることが解かり、顎頭蓋機能学会で発表しました。
- 朝川
-
だから先生は、顎関節症を治すのに顎そのものにはあまり触れないのですね。根本的な原因部分の足や腰などを矯正する事で顎関節症を治してしまう。顎から一番遠い足や腰の矯正でなぜ治るのか不思議でしたが、そこには筋肉ネットワークの存在があったのですね。ドクター・サン™シリーズの最大の特徴は身体に良い様々な情報を入れる事だと思いますが、その情報を入れやすくする為には筋肉を解し、血行を良いしなければならない。と言う事は、筋肉のコリさえ解せば身体が楽になる上、良い情報がどんどん入ってきて健康に弾みが付く、と言う事になりますね。
- 堀
-
その通りです。身体中の各筋肉群が弛緩する事で、不快に感じていた症状の殆どが解消されてしまいます。例えば、簡単に肩コリと言いますが、その原因を探ると実に複雑です。首や肩の部分の炎症だけでなく足首や膝、腰の歪み、骨の老化、内臓や血管系の病気、ホルモン系統の異常、便秘、目や鼻の病気などでも肩がコリますから、そういう場合は病気の治療の方が先決でしょう。いずれにしても、肩コリは内臓疾患に伴うものであったり、身体の機能低下を知らせる警告みたいな事である場合も多く、また、ストレスも肩コリの大きな原因の一つです。
- 朝川
-
現代はストレス社会ですからね。ストレスを抜いては現代社会は語れませんからね。
- 堀
-
ええ。心身に何らかのストレスを持って生活している人が殆どでしょう。それらのストレスが次第に凝り固まり、肩コリとなって現れるのです。例えば、仕事に集中していると知らない聞に肩に力が入って呼吸筋群が緊張し、息を詰める状態になります。これがもう慢性筋肉疲労の始まりなのです。
- 朝川
-
それじゃあ、我々は知らず知らず、無意識のうちに慢性筋肉疲労に陥っているわけですか。
- 堀
-
はい。その通りです。それは大人ばかりではありませんよ。親の期待を一身に受けて塾通いをする子供たちにも肩コリは蔓延しています。これを解消するような事、例えば常にマッサージをするとか、筋肉のコリを解す作用もある漢方薬の葛根湯を応急的に飲むとか、まめに気分転換を図るなどの努力をしない限り、筋肉は慢性的に疲労したままになってしまう訳です。
- 朝川
-
たかが肩コリと、軽く見ていました。もう少し、その慢性筋肉疲労に付いて教えて下さい。
- 堀
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筋肉はアクチンとミオシンという2つの筋繊維から成り立っていて、筋肉が収縮するときはこれらの筋繊維がお互いに滑り込むような形で重なります。これをスライディングと言いますが、スライディングする時にはカルシウムイオンの助けが必要です。そのカルシウムイオンは筋繊維の中の筋小胞体と言う小さな袋にあり、スライディングの度にパッと飛び出して来て筋肉が縮む。そして、再ぴ筋小胞体へ戻ると筋肉は緩みます。しかし、カルシウムイオンは出る時よりも戻る時の方がエネルギーをたくさん消費しますから、これを繰り返しているうちに筋肉はだんだん疲れてきます。したがって、エネルギーの不足している人はカルシウムイオンが筋小胞体に戻り難くなり、筋肉の収縮した状態が続いてこれがコリとなるわけです。
- 朝川
-
コリとは筋肉の収縮であり、その原因はカルシウムイオンにあるのですね。
- 堀
-
はい。そして、筋肉の疲労が慢性化して血流が悪くなると、エネルギー源のブドウ糖を細胞内に取り込み難くなり、エネルギーの不足はさらに深刻化していきます。つまり、悪循環です。しかも、コリが肩や首や腕ぐらいに留まっていれば良いのですが、そのまま解さないでいるとコリは内臓にまで及んでしまいます。お腹をちょっと押されただけでも「ウッ」と痛みを覚え、動俸を感じるようなら内臓を吊り下げている筋肉の繊維が凝っている証拠です。
- 朝川
-
なるほど内臓は筋繊維で吊り下げられているので、コリが生じてもおかしくは無いですね。
- 堀
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そうなると血行が悪くなって筋肉や内臓は硬くなり、当然、機能も低下します。
- 朝川
-
エネルギーの不足している人は慢性筋肉疲労に陥りやすいと言う事は解かりましたが、では、慢性筋肉疲労になるとどう言う症状が出てくるのでしょうか。
- 堀
-
これはもう、身体中の至る所に現れます。思いつくままに挙げてみると、まず膝の関節痛ですね。誰でも多かれ少なかれ80歳を過ぎれば膝の痛みを感じるようになると言われますが、1つには膝の軟骨がすり減って起こる老化現象が原因。しかし、その前に膝の周りの骨格筋が慢性的に疲労している事が多いのです。それから不整脈。胸壁や腹壁の筋肉の慢性疲労が原因となってうまく呼吸が出来ない所へ不眠などが重なると、心臓はエネルギー不足となり、その結果、不整脈を起こす可能性が非常に高いと言われています。
- 朝川
-
ははあ、不整脈は単に過労が原因と思われがちですが、その根底には慢性筋肉疲労があったのですね。
- 堀
-
そうです。浮腫もそうですよ。筋肉が慢性疲労を起こして硬くなると、当然、血液やリンパ液の流れが悪くなりますね。そうすると、組織で不要になった体液成分や余った体液成分を回収して運ぴ去る事が出来ないので、組織内に鬱滞してしまう。それが手足や各部分のむくみとなって現れる訳です。アレルギー性の疾患であるアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎なども、リンパ液の鬱滞が原因の一つと考えられます。例えば、アトピー性皮膚炎の人の顔、ヒジ、膝など、アトピー症状の出やすい所の皮下の筋肉、特に立毛筋という筋肉が慢性疲労を起こしていると思われているのです。
- 朝川
-
では、その立毛筋の疲労を解消出来れば、副作用の強いステロイド剤を使う必要も無いと言う事ですか。
- 堀
-
ええ、そうです。アレルギーになるような子供やその親御さんを見ていると、大体真面目な性格の人が多いのです。つまり、脳波が緊張状態にあると言う事です。そういう場合、治療の完壁さを目指す親御さんの気持ちが、無意識のうちに子供のアレルギー反応を誘発しているような気がするのですよ。ですから、子供のアレルギーを治すには、まず親御さん自身が大らかな気持ちになって、慢性筋肉疲労を取るべきだと思うのですけどね。
- 朝川
-
真面目に考え過ぎると、それがストレスとなって新たな筋肉疲労を招いてしまうのですね。
- 堀
-
そう。完全でなくても、ある程度の所で良しとするくらいの心のゆとりがあれば、かえって治りやすいと思います。取り越し苦労は禁物です。
- 朝川
-
他には、どんな症状がありますか。
- 堀
-
神経を使い過ぎると頭皮が緊張して筋肉が疲労し、そのために偏頭痛が起こります。骨粗懸症は手足に起こりやすいのですが、その周辺部分の筋肉や腫、じん帯などの疲労と関係があると考えられています。虫歯や歯槽膿漏も、元はと言えば口の周辺の慢性筋肉疲労が原因の1つだと考えられます。肉体だけでなく、さきほど言ったように精神的なストレスも侮れません。嫉妬、恨み、妬みなどの感情を常に持っていると、脳からアドレナリンやノンアドレナリンなどの血管収縮物質が放出され続けますから、組織に血が通わなくなって慢性筋肉疲労を引き起こし、口腔内に免疫担当細胞や物質が少なくなり虫歯や歯槽膿漏になりやすいのです。
サンリングで寿命がのびる!
- 朝川
-
そういった慢性筋肉疲労を解消出来るのが、先生の考案した指輪やブレスレットだと言う訳ですが、指輪はその筋肉疲労をピンポイント的に解消し、ブレスレットは放出されるエネルギー量が多い分、広範囲の筋肉疲労を取る事が出来る、と言うふうに考えて良いのでしょうか。
- 堀
-
厳密には少し違います。サンリングは東洋医学の経絡に従って、具合の悪い部分に通じる指に装着しますから、まさにピンポイント的に作用し筋肉の、ネットワークを通して内臓の筋肉疲労にまで働きかける事が出来ます。ドクター・サン™ブレスレットは第三の脳と言われるほど大切な所に作用させます。
東洋医学では脈診をとる場所で名医にかかればたちどころに体のどこが悪いのか高い確率で診断出来る場所なのです。つまり、手首は脳を始め身体他部にエネルギーを送れるし、その反対に情報を取りやすい場所でもあるのです。ダイレクトに情報を伝えやすい手首に装着する事によって、癒しの記憶を優先して送り続けます。大切な場所だけに磁気などの影響は絶対に与えないで下さい。
- 朝川
-
手首は大切な所だとは解かっていましたが、それほどデリケートとは思いませんでした。気を付けなければいけませんね。
- 堀
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1年間私の思う所に高ガウスの磁石を付けさせて頂ければ朝川先生の望む所に癌を作ってみせますよ。なーんちゃって。
- 朝川
-
いやー クワバラ、クワバラ。ところで、どの指はどの内臓に繋がっているのですか。
- 堀
-
手の小指は心臓や小腸に繋がっていますから、小指にサンリングをはめるとお腹がグルグル鳴り始めるという人もよくおられます。それから、親指は肺に通じていますし……。特に悪いところはサンリング、サイクロンリングやブレスレットを貼ると効果的です。
- 朝川
-
サンリングを装着する時は、具合いの悪い内臓や痛みのある部分が身体の右側にあれば右の指、左側にあれば左の指、両側にあれば両手の指にはめる、と言う事ですか。
- 堀
-
ええ。ですから、1人で両手に何本もはめている人が沢山おられるのです。
- 朝川
-
ブレスレットと併用しても良いのですか。
- 堀
-
サンリングのエネルギーが及ばない所をブレスレットのエネルギーがカバーし相乗的に作用しますから、併用すればより良い効果が得られる事は間違いありません。それから、サンリングには足の指用のサンリングフットもありますから、これも併用して頂くと、さらに効果的だと思います。サンブレスはブレスレットやアンクレットとしてご使用頂けます。
- 朝川
-
足指用の指輪と手指用の指輪とは、どう違いますか。
- 堀
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足指用のサンリングフットは、手指用の指輪やブレスレットに対して0.03mA~0.06mAの電位差を付けてあります。この電位差が、体内に最も良い影響を与えるものである事が解かっているからです。ですからサンリングフットはサンリング、サイクロンリングやブレスレットと組み合わせて電位差を発生させ、筋肉に刺激を与えると同時に、経絡に狂いが生じている場合はこれを整えていく事を目的としています。
- 朝川
-
経絡に異常が発生する事もあるのですか。
- 堀
-
それはよくあります。例えば、冷え性の女性などは「頭寒足熱」ではなく「頭熱足寒」になっていますね。これも原因は慢性筋肉疲労による所が大きいのですが、これは経絡異常の場合もあるのです。経絡の狂いが体調を崩し、原因不明のいわゆる不定愁訴を生み出しているのではないかと解釈しているのです。
- 朝川
-
では、冷え性の人はサンリングフットを併用すれば、慢性筋肉疲労の解消と、経絡異常があった場合にはこちらも解消できて、より改善しやすいと言う事になるのですね。
- 堀
-
そうですね。また、サンリングフットの併用は、内臓の老化現象にも効果的なのですよ。内臓は、それぞれが筋肉のヒモによって腹腔内にぶら下がっていますが、年齢とともに筋肉のヒモが慢性筋肉疲労に陥ると弾力性を失い、内臓は下垂したままか引き上げられたままになってしまいます。その結果、各機能も低下しがちになる訳ですが、サンリングフットを併用すると筋肉のヒモが弛緩し、弾力性を取り戻して内臓が正常な位置に戻ります。そうなれば血流は良くなり、機能も回復すると言う訳です。
- 朝川
-
なるほど。足の指にはめているだけで老化防止になるのですね。
- 堀
-
老化防止になれば、それだけでも寿命が伸びる可能性がありますけれど、手指用のサンリングには呼吸をゆっくりにする効果が実際のデータとして出ていますから、サンリングフットと併用すればより効果的だと思いますよ。
- 朝川
-
呼吸がゆっくりになると言うのは、呼吸の回数が減ると言う事ですか。
- 堀
-
人聞を含む哺乳類はすべて、一生の聞に約5億回の呼吸を繰り返し、心臓は約20億回の鼓動を打つと言われています。しかし、サンリングを親指に装着すると、呼吸筋群が弛緩して肋骨を下げ、横隔膜も弛緩して理想的な呼吸を取り戻す事が出来るのですね。そうすると肺活量が増してきて自然に呼吸回数が減り、呼吸回数と相関関係にある脈拍数も落ちてきます。特にリラックスしている時の呼吸数は海の波の回数と同じで、上向きに寝て1分間に18回、起きていて12回が良いと言われます。寝ている時は重力に逆らって肋骨を持ち上げるためにエネルギーが多く必要になり、呼吸が浅くなるために回数が増えるのです。これ以上に呼吸回数が少ない方は大変良い事で、非常に長寿だと言えるのです。
- 朝川
-
となると、一生分の5億回の呼吸をするのに、サンリングをはめていない人に比べて少し余計に時間がかかり、その分寿命が伸びると言う訳ですか。
- 堀
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そう言う事です。例えば、1分間に呼吸数が20回、心拍数は80回の人がいて、計算上、その人の寿命が80歳としましょう。その人がサンリングを親指に装着すると、呼吸数が減って1分間に18回になったとしますと、つまり1割分の呼吸数が減った訳ですから、その分が寿命に加算され、その人の寿命は88歳まで伸びることになります。長~い息は、長生きに繋がります。
- 朝川
-
アハハハ、本当だ。長い息は、長生きに通ずるのですね。
- 堀
-
まだありますよ、メリットが、ドクター・サン™シリーズは、脳波にも影響を与える事が解かっています。メカニズムとして考えられるのは、筋肉が弛緩するとその部分の体液循環が多くなり抵抗値が減り、オームの法則によりV(ボルト)=Ω(抵抗)×A(アンペア)により、体に良い0.03mA~0.06mAが人体に良く一定であり、抵抗値が少なくなると脳で発電する電圧が少なくて済む事になります。つまり、脳の活動が少ない事になります。よって、脳波が安定する事になるのです。結果としてδ(デルタ)波が多く出るようになり、次いでθ(シータ)波が多くなって、精神的に安定した状態が装着後わずか数分~数十分で得られるのです。
- 朝川
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脳波はヘルツ数が少ないほど精神的に安定する訳ですが、δ、θ、α(アルファ)、γ(ガンマ)という脳波の中で、確かδは最もヘルツ数が少なく、γが一番多いのでしたよね。
- 堀
-
ええ、そうです。この現象が大切な事で、極端な話、膜想する大きな理由の1つは精神安定です。つまり、生理学的には脳波にいかにδ波を多くするかと言う事なのです。ドクター・サン™シリーズは装着しているだけで、瞑想していなくても瞑想しているが如くの脳波の状態になると言う事です。これも重要な付加価値だと思います。
- 朝川
-
付加価値と言うには、あまりにも大きくて嬉しいものです。お聞きしているともっと色々なメリットが出てくるような気がしますが、細かい点に付いては巻末のQ&Aで答えて頂く事にして……。この本でドクター・サン™シリーズなどに興味を持って、初めて経験すると言う読者に対し、何かアドバイスがあれば教えて下さい。
- 堀
-
初めてドクター・サン™シリーズをすると、急に頭痛がしたり、股関節が痛くなったり、だるくなったり、様々な症状が出て驚く人もいらっしゃるだろうと思いますが、それはいわゆる好転反応です。筋肉が弛緩する場合、まず1回収縮してから緩むという特性があります。ドクター・サン™シリーズをはめたことで、急に筋肉を緩める態勢に入ったと言う事です。特に、身体のどこかに異常のある人ほど好転反応は出やすいと思って下さい。しかし、コリ(筋硬結)はドクター・サン™シリーズでは消失しませんのでその弛緩とコリのギャップが痛みや吐き気となりますので注意してください。これが好転反応の原因の最たるものなのです。
長谷川君という友人がいます。彼は中学生の時に左手首を複雑骨折した経験があり、ブレスレットを左手首に装着し数時間して手首から肘にかけてパンパンに膨れ、激痛が起こったそうです。手を上げたまま3日間下げれなかったと言います。その後1週間して腫れが引きました。ふと気が付くと体調がゴロッと変わり良くなったと言います。しかし、その痛さは言葉にならないほどだったと言います。これが、好転反応なのです。
私の場合は、今年の春に7年ぶりに杉花粉のアレルギー性鼻炎に悩まされました。ブレスレットを装着して十数分したら、クシャミが止まりました。それ以後アレルギー性鼻炎の症状が出ていません。しかし、その直後から身体がだるくてだるくて仕方がなく、朝も起きれない日が1週間続きました。アシストの篠後君江君も同じ時にアレルギー性鼻炎でクシャミをしていました。装着後、十数分でクシャミが止まりましたが、身体がだるくて仕方がなかったと言います。これも好転反応なのです。
- 朝川
-
もし、好転反応が出たら、どうすればいいんでしょう。
- 堀
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好転反応でだるくなる人は筋肉が弛緩した分血液がその部分にとられ脳貧血状態になるからです。足りない分の血液を造って来るまでの問、体のだるさが残ります。少ししんどくても水を入れたビンを頭の上に乗せてその場で足踏みをして体幹重力軸を作る。もしくは竹ふみの竹に踵をつけて真っ直ぐに立ち、ふくらはぎのストレッチをするように努力して下さい。何もしなくても3カ月~半年ぐらいするとするとだんだん元気になります。吐き気や痛みは筋肉が弛緩した部分と筋硬結のある部分とのギャップで起こるのです。その筋硬結を潰すように揉み解す事が大切です。
その他に筋肉がギュッと収縮して痛みを感じた部分も揉み解してやれば良いのです。そうすれば、好転反応を早くする事が出来ますから、よく揉んで圧力をかけることが、筋小胞体にカルシウムを戻すためのエネルギーになる訳です。妊娠の時のツワリも好転反応の一種類です。妊娠の時に出る黄体ホルモンは筋弛緩剤としては世界最高です。お腹に関わらず全身の筋肉を弛緩させなければ赤ちゃんが成長できません。
筋肉が弛緩した所とコリのある所の血行循環の差が大きければ大きいほど、ツワリとなって現れる確率が高まるのです。その時、コリのある場所を揉み解すとツワリ(好転反応)がなくなります。と同様に好転反応が起こった場合はコリのある所を丹念に揉み解す事です。好転反応はいずれも自分が弱いと思っている所に起こる場合が多いのです。その場所はコリがある場所なのです。そのコリが消失すれば好転反応が消失し症状も改善されます。
- 朝川
-
好転反応によるダルサや吐き気、痛みが大きければ大きいほど、次に良くなるという期待も膨らむ。と言う意味では歓迎すべきものなのですね。ありがとうございました。
1.半健康系の病状 |
症状 | 手の指 | 足の指 |
肩こり | 人・中・薬・小 | 薬・小 |
疲れやすい | 親・薬 | |
頭痛・頭重 | 人・中 | 人 |
のぼせやすい | 人・薬・小 | 親・人・小 |
痩せ過ぎ | 親・人 | 親・人 |
太り過ぎ | 中・薬・小 | 親・中・薬・小 |
足腰がだるい | 中・薬 | 中・薬・小 |
乗り物酔い | 親・人・中 | 親・人 |
二日酔い | 親・人 | 親・人 |
インポテンツ | 親・人・中 | 親・人・小 |
2.脳・神経系の病状 |
症状 | 手の指 | 足の指 |
不眠症 | 親・薬・小 | 親・人・薬・小 |
ノイローゼ | 親・中・薬・小 | 親・人・小 |
顔の痛み | 親・人・薬 | 親・人・小 |
顔のけいれん | 親・人・薬 | 親・人・小 |
顔のマヒ | 親・人・薬 | 親・人・小 |
イライラ | 親・中・薬・小 | 親・人・薬・小 |
ヒステリー | 親・中・薬・小 | 親・人・小 |
3.骨・関節・筋肉系の病状 |
症状 | 手の指 | 足の指 |
寝違い | 人・中 | 小 |
五十肩 | 親・人・薬・小 | 薬・小 |
鞭打ち症 | 人・中・薬・小 | 薬・小 |
腕の痛み | 人・中 | 親 |
腰痛 | 中・薬 | 小 |
ギックリ腰 | 中・薬 | 小 |
慢性関節リウマチ | 親・人・中・薬・小 | 親・人・中・薬・小 |
座骨神経痛 | 人・中・薬・小 | 親・中・薬・小 |
肋骨神経痛 | | 親・人・中 |
半身不随 | 悪い方の指全部・反対の人・中 | 悪い方の指全部・反対の人・中 |
ひざ関節痛 | 人・薬 | 親・人・中・薬・小 |
顎関節症 | 人・中・薬・小 | 親 |
股関節痛 | 親・人 | 親・人・小 |
腹痛 | 親・人 | 人 |
ひじ関節痛 | 親・人・中・薬・小 | 親・人 |
指先の痛み | 該当する指 | |
指先のしびれ | 該当する指 | 該当する指 |
背中の痛み | 中・薬・小 | 人 |
脚の疲れ・むくみ | | 親・人・中・薬・小 |
こむらがえり | | 親・小 |
4.消化器系の病状 |
症状 | 手の指 | 足の指 |
食欲不振 | 親・人 | 親・小 |
慢性胃炎 | 親・人 | 親・小 |
十二指腸潰瘍 | 親・人・薬 | 親・人 |
胃潰瘍 | 親・人・薬 | 親・人 |
胃神経症 | 人 | |
慢性腸炎 | 人 | |
胆のう炎・胆石症 | 人 | |
常習便秘 | 人・薬・小 | 人・小 |
下痢 | 人・薬・小 | 人・小 |
痔の痛み | 親・人 | 親・人・小 |
5.呼吸器系・耳・鼻・喉の病状 |
症状 | 手の指 | 足の指 |
喉の痛み | 親・小 | 中 |
慢性気管支炎 | 親・人 | |
気管支喘息 | 親・人 | |
耳の病気 | 人・薬・小 | 親・中・薬・小 |
鼻風邪 | 親・人 | 人・中 |
喉の痛み | 親・人 | 中 |
イビキ・無呼吸症 | 親・人・薬 | 親 |
咳・痰・喘息 | 親・人・薬 | 親・中・小 |
声をなめらかに | 親 | 親 |
結核 | 親・人 | 人・薬・小 |
肺気腫 | 親・人 | 人・薬・小 |
しゃっくり | 人 | 人・薬・小 |
6.循環器系の病状 |
症状 | 手の指 | 足の指 |
動悸 | 親・中・薬・小 | 親・人 |
低血圧 | 親・中・小 | 親・中・小 |
高血圧 | 親・人・薬 | 中・小 |
動悸息切れ | 親・中・薬・小 | 親・人 |
不整脈 | 親・中・薬・小 | 親・人 |
動脈硬化症 | 親・人・中・薬・小 | 親・人・中・薬・小 |
狭心症 | 親・人・中・薬・小 | 親・人・小 |
貧血 | 親・人 | 親・人 |
脳梗塞 | 全部・反対の人・中 | 親・人 |
脳溢血 | 全部・反対の人・中 | 親・人・小 |
7.生活習慣病 |
症状 | 手の指 | 足の指 |
動脈硬化 | 親・人・中・薬・小 | 親・人・中・薬・小 |
ボケ予防 | 親・人・中 | 親・人 |
メニエール症候群 | 親・人・中・薬 | 人・小 |
慢性胃炎 | 親 | 親 |
膀胱炎 | 親・人・薬 | 親・人・中・薬・小 |
人工透析 | 親・人・中・薬・小 | 親・人・中・薬・小 |
頻尿 | 親・人・薬 | 親・人・中・薬・小 |
前立腺肥大 | 親・人 | 親・人・中・小 |
糖尿病 | 親・人・中・薬・小 | 親・人・中・薬・小 |
痛風 | 親・人・薬 | 親・中・小 |
8.臓器の強化 |
症状 | 手の指 | 足の指 |
肝臓 | 人・薬 | 親・人・薬・小 |
胆のう | 人・薬 | 親・人・薬・小 |
膵臓(すいぞう) | 親・人・薬 | 親・人 |
腎臓(じんぞう) | 親・人・薬 | 親・人・中・薬・小 |
脾臓(ひぞう) | 親・小 | 親・小 |
9.女性・子供の病気 |
症状 | 手の指 | 足の指 |
更年期障害 | 親・薬・小 | 親・人・中・薬・小 |
冷え性 | 親・人・中・薬 | 親・人・中・薬 |
生理不順・生理痛 | 親・人・薬 | 親・人・中・薬・小 |
不妊症 | 親・人・薬 | 親・人・中・薬・小 |
夜尿症 | 親・人 | 親・人・小 |
不感症 | 親・薬 | 親・小 |
夜泣き・疳の虫 | 親・人・薬 | 親・小 |
小児喘息 | 親・人 | 親・人・中・薬・小 |
歯痛 | 人 | 人・薬 |
口の周りの荒れ | 親・人 | 親・人 |
鼻血 | 親・人・薬・小 | 親・薬・小 |
蓄膿症・鼻づまり | 親・人・中・薬・小 | 親・小 |
10.皮膚・その他の病気 |
症状 | 手の指 | 足の指 |
脚気 | 親・人・薬 | 親・人・小 |
皮膚の荒れ | 親・人 | 親・小 |
にきび・吹き出もの | 人・小 | 小 |
しもやけ・ヒビ | 親・人・薬 | 親・人・中 |
不定愁訴 | 親・人・中・薬・小 | 親・人・中・薬・小 |
自己免疫疾患 | 親・人・中・薬・小 | 親・人・中・薬・小 |
リウマチ等 | 親・人・中・薬・小 | 親・人・中・薬・小 |
赤面恐怖症 | 親・人・小 | 人・中 |
白髪 | 親・人・小 | 人 |
精力減退 | 親・人 | 親・人・中・薬 |
肌を美しく | 人・薬・小 | 人・薬・小 |
若返り | 親・薬 | 親・薬 |
シミ・そばかす | 親・薬 | 人・中・小 |
髪の痛み | 親・薬 | 親・中 |
足をスッキリ | | 親・中・小 |
眼精疲労 | 親・小 | 薬・小 |
腕の引き締め | 親・人・中・薬・小 | 親 |
指先を美しく | 親・人・中・薬・小 | |
汗かき | 親 | 親・中・小 |
やる気 | 親・人・薬 | 親・小 |
脱毛の予防 | 親・人 | |
第3章 21世紀を自分らしく生きる条件とは
牛乳を飲み続けると骨粗懸症になる
波動と言う言葉をよく耳にするようになってから、波動関連の書物も何冊か出版され、私も一通り目を通して来ましたが、いずれも物足り無きを払拭する事が出来ませんでした。
現代科学では解明されていない分野の事ですから暖昧な部分も多く、結局「波動とは一体何なのか」という疑問が残ってしまうのです。そんな折りに出会った堀泰典先生は、21世紀がまさに波動の世紀である事を当たり前の事として受け止め、いち早く波動を「記憶生命体エネルギー」、「記憶情報エネルギー」、あるいは「記憶情報伝達エネルギー」と言うふうに定義付け、それに沿った研究を続けながら波動理論を取り入れた健康器具や化粧品、健康食品などの実用化に遭進されてきました。現代医学の医学博士でありながら東洋医学にも通じ、精神世界への造詣も深い先生にとって、目に見えない波動の世界を理解するのは決して難しい事では無かったのでしょう。話をお聞きする度に波動に対する私の疑問も解け、波動という自然の摂理に沿った生き方こそが、これからの人間には絶対的に必要なのだという確信を持つ事が出来ました。私がこう言う思いに至った先生との会話を、読者の皆さんにも是非聞いて頂きたいと思って1、2章の対談が実現した訳ですが、いかがでしたでしょうか。
さて、ビッグバンの大元もうねりという名の波動であった事を考えると、波動は私達人類を含むあらゆる生体、あらゆる物質に最初から大きな関わりを持っていた事が解かります。太古の昔から、私達は波動と共に生きてきたのです。先人達は、自然の摂理である波動を本能的に大事なものだと知り、波動に従った生活を営んでいたに違いありません。そこには現代のような便利さは無いにしても、人々は知恵を出し合って自分たちの健康を守り、人間関係を平穏に保ちながら、充実した日々を送っていたのではないかと想像出来ます。しかし、ここ60年くらいで私達の生活は現代科学と共に飛躍的な変貌を遂げ、一見快適な暮らしを謡歌しているように見えますが、その陰ではおかしな事が数多く起こるようになってきました。人々は心身の病気に苦しみ、子供たちの心は荒廃し、環境は汚染されると言うふうに、様々な問題が一気に吹き出し、瞬く聞に全ての点でいわゆる頭打ちの状態になってしまいました。
豊かさ、手軽さ、便利さの陰に噴出するこうした現象に気付きながら、その理由を深く考える事も無くさらに豊かな生活を追い求めようとする人達、彼らは、確固たる生き方が出来ないまま、何となくゆらゆらと彷徨う流浪者のようだと表現したら言い週きでしょうか。
なぜ、このような世の中になってしまったのでしょう。私が考えるに、エネルギーのバランスが崩れた結果ではないかと思うのです。宇宙と言う巨大なエネルギー体の持つ法則を、人はいつしか感じなくなり、あるいは感じようとしなくなったために、歪んだ記憶のエネルギーが発生し、それが環境、身体、心に歪みを作りやがて「大きな歪み」を作り出してしまったのではないか。つまり、波動を蔑ろにし、波動値を低下させるような生活に終始して来た為に、取り返しの付かないようなマイナスのエネルギーを生み出してしまったのではないかと思うのです。バランスは、相反する物が一対となることで保たれます。善と悪で一つ、男と女で一つ、プラスとマイナスで一つ、火と水で一つ、太陽と月で一つ、戦争と平和で一つと言うように、相反するエネルギーが一つになった時に調和が生まれ、新たなエネルギーを産出していきます。
例えば、火と水を合わせればお湯になる。お湯は火でも水でもない、お湯と言う新しいエネルギーとなる訳です。砂糖と塩を合わせれば、砂糖の甘さだけではなく、塩の辛さだけでもない、新たな旨みという名のエネルギーが生まれます。このように、ベストバランスの上には新たなプラスエネルギーが作られて行きますが、バランスを欠くとどちらかの一方通行になり、良いエネルギーは生まれて来ません。火に火を注げば大火事になり、水に水を注げば洪水になるように、どちらに転んでもマイナスのエネルギーが増大するばかりです。私の専門とする食品栄養学の面から、その実態をお話ししてみましょう。皆さんは、崩れたカルシウム神話と言うのをご存じですか。年をとると、特に女性はホルモンの関係でカルシウム不足に陥りやすくなり、骨粗軽症になる人が増えてきます。そこで「とにかく牛乳を飲め」と言うカルシウム神話が生まれました。言うまでもなく、牛乳にはたくさんのカルシウムが含まれていますから、とにかく牛乳さえ飲んでいれば大丈夫と言う訳です。しかし、カルシウムはマグネシウムに付きもののミネラルですから、マグネシウムを摂っていれば自然に入ってきます。マグネシウムを多く含む穀類や濃緑野菜などを食べていれば、カルシウム不足にはならないのです。昔は、マグネシウム欠乏症の人は殆どいませんでした。が、今は非常に多い。つまり、カルシウムの足りない人だらけです。なぜだと思いますか。皆、牛乳こそカルシウムの宝庫だと信じ、穀類や野菜そっちのけで毎日がぶがぶと牛乳を飲んでいるからです。これが成長期の子供なら、文句はありません。どんどん飲んで、しっかりとした身体を造って欲しいと思います。ですが、大人になってまで「カルシウムを補給する為」に牛乳を飲み続けるのは、大きな間違いです。
もし、骨粗鬆症の人が骨を丈夫にしたいと思って、牛乳にばかり頼ったとしたら、その人の骨粗鬆症は余計悪くなるばかりです。と言うのは、同じカルシウムやマグネシウムでも、骨に沈着したと言う記憶を持っている物と、持っていない物があるからです。牛乳のカルシウムは、相手が成長期の子供のうちなら骨に沈着しますが、ある時期から沈着しなくなります。骨の方から「もう、要らないよ」と放り出されてしまう、と言う記憶を牛乳は持っているのです。大人が牛乳を飲むと、その記憶が情報として骨に伝わり、骨は牛乳のカルシウムを放り出すと言う訳です。その時、ちゃんと沈着していたカルシウムまで取って出ていくので、タチが悪い。したがって、牛乳を飲むとかえってカルシウムが減る事になり、骨粗鬆症はいつまで経っても治らないと言う訳です。考えてもみて下さい。子牛は大人になっても母乳を飲んでいますか。ある時期になったら、母親の乳を飲むのを止めて草を食べるようになるでしょう。それはもう母乳を必要としないからです。草を食べた方が骨に良い事を本能的に知っているのです。ところが、人聞は大人になっても牛乳を飲む。誰かが「牛乳は絶対に良い」と言ったから、信じて飲んでいるのでしょうが、不必要な牛乳の摂取で結果的には病気を作っている事になります。骨粗鬆症の人や骨量の少ない人は、緑黄野菜やニガリで作った豆腐と魚の骨を食べるのが正解です。魚の骨はもろカルシウムが沈着して骨になったという記憶を持っていますから、食べれば確実に骨を強化できます。
堀先生は、「牛乳のカルシウムも、魚の骨のカルシウムも現代科学では同じカルシウムで違いは認められない。しかし、「記憶生命体エネルギー」が違い、これが大切な事」だと言われます。また、「昨今骨折をする子どもが多くなりましたが、牛乳が良いのであれば骨折する子どもは少ないはずだ。私が子どもの頃には殆どいなかった。また、禅の修行僧は牛乳、乳製品は元より肉も食さずに野山を修行の場とされているが骨折をされる方は殆どいない。この現象はマグネシウムを主体とする食生活により骨の強化が起こると考えられる」と述べられております。
化学物質をとり続けていると、ある日突然……
カルシウム神話のような事は、健康補助食品にもそのまま当てはまります。何かの栄養素が欠乏すると、人には辛い症状が出てきます。例えば、カルシウム不足による骨粗鬆症もそうですし、鉄欠乏による貧血なども女性に多い症状でしょう。私はそういう方たちに、健康補助食品の活用も含めて欠乏している成分を出来るだけ吸収しやすいような食べ方を指導したりしますが、問題は症状が改善された後のことです。貧血が治ったとすると、血色は良くなり疲れ方も全然違ってきます。
本人はとても元気になったと実感し、健康補助食品のありがたさを痛感するのでしょう。そして、再ぴ貧血にならない予防策として、その後もずっと健康補助食品を手放さない人が非常に多い。しかし、それは非常識なことです。貧血という病気が治ったのなら、補助食品の助けはもういらないのです。あとは、毎日の食事で鉄分を多く摂るように心掛ける事が大切なのであって、人工的に作られた健康補助食品を使い続ける理由はどこにもありません。
これは堀先生からお聞きした話ですが、天然のビタミンCと人工的に作られたビタミンCには、明らかな違いがあると言います。成分的にはいくら分析しても一緒で、どちらもアスコルビン酸には違いないのですが、細い光を当ててみると、天然のビタミンCは右に光が屈折し、人工のものは左に屈折するのだそうです。まるっきり同じ成分なのに、なぜ、光は右と左に分かれてしまうのか。先生は、それを「記憶の遣い」とし、「そう考えなければ説明が付かない」と言っておられます。成分は同じでも記憶が異なる、とすれば、人工的に合成された健康補助食品を摂り続けると、身体の中の記憶が変わっていってしまう事になります。その意味でも、体調を取り戻したら補助食品から離れるべきだと思うのです。健康食品や健康器具の「奇跡的に身体が良くなります」という宣伝文句はやたらと目に付きますが、「身体が良くなったら使用を止めましょう」などと言う一文はどこにも見当たりません。その辺が消費者に誤解を与える落とし穴の一つになっているのではないかと思いますが、落とし穴にはまって苦しむのはあなた自身です。これがもし、身体に溜まりやすい指溶性ビタミンのAやDやKを主体とした健康補助食品なら、摂り続ける事で今度は過剰症になってしまう危険性もあります。
堀先生との対談でも、医療機器の認可を受けている健康器具を使い続けた為に、新たな病気を作っている人の多さに驚いていますが、身体に良いと言われる事もやり過ぎれば害になる。何事も過ぎたるは及ばざるが如し、と肝に銘じて頂きたいものです。しかし、最大の落とし穴は化学添加物と言う化け物にあると私は思っています。人類が二足歩行を始めてから200万年とか言われていますが、私たち日本人が食品中の化学物質を食べ続けてきた歴史は、戦後しばらく経ってからの事。長くても50年くらいのものでしょう。明治、大正、昭和初期に生まれた人たちは、食べたくても食べられなかったのが化学物質入りの食品です。現在は化学物質の入っていない物を食べる方が難しいし、これを全否定すると食生活そのものが成り立たない時代です。朝食にハム1枚食べても、一緒に結着剤やら保湿剤やら亜硝酸塩などが体内に入ってきます。1年に数回食べるくらいなら問題も無いでしょうが、これを何年も何十年も続けて常食していれば、必ず身体のどこかに歪んだ情報が蓄積され、ある日突然、細胞に決定的な変異が起きる可能性が無いとは誰にも断言出来ません。極微量とは言え、長期に渡って化学物質と言う名の異物が入り続ければ、その異物の出す情報と身体本来の持つ情報との聞に衝突が起こり、それが癌などの病気となって現れるのではないかと思うのです。
その時になって、「あなたの食べ続けたハムやソーセージがいけなかった」と言う医者はどこにもいません。化学物質が身体に良くない物であるという認識はあっても、体内での因果関係も解からないし、そう言い切れる根拠も無い。また、個人個人の体内情報も異なりますから、全ての人が癌になるはずもありません。と言う事で、結局はうやむやになってしまうのがオチでしょう。しかし、現代の食生活が一つの良くない方向に進んでいる事は確かです。
中でも、社会問題になっている環境ホルモン物質の影響には、かなり深刻なものがあると思わざるを得ません。外国では、食牛を飼育する段階で女性ホルモンのエストロゲン類似ホルモンを注射する事が多いようですが、こうして出来た牛肉を成長期の男の子が食べたとしましょう。成長期の男子は、セルトリー細胞が精子を作る準備を始めています。そう言う時期に、食品からとり込まれた女性ホルモンに出会うと、「成長しても精子を作らなくて良いのですよ」と言う情報が女性ホルモンから発信され、女性ホルモン優位の環境が出来てしまいます。セルトリー細胞の方は「そうか、精子を作らなくても良いのだな」と言う記憶を持つ為に、その男子が成人しても十分な精子は作られず、女性を妊娠させる事が出来ません。その上、性格的にも女性化すると言うのです。え、ホント? と思われるかもしれませんが、これは今や世界的にみられる傾向として数字の上でも確認されている事です。1996年、イギリスのBBC放送が放映した番組の内容は、まさに驚くべきものでした。医学者が1950年代生まれの男性の精子を調べた所、1ccあたり1億個を下回る人は殆どいなかったのに対して、1970年代生まれの男性では平均して7500万個しかなかったと言うのです。わずか20年で精子の数が25%も減ったと言う事は、単純に計算して1990年代生まれの男子が成人した時には1cc当たり5000万個しか無いと言う事です。WHOの基準では、1ccあたりの精子数が2000万個を下回ると生殖機能を失うとされていますから、本当に怖ろしい事です。日本のある大学医学部でも20代の学生30人を対象に調べた所、精子数が5000万個以下の人が殆どだったそうです。この原因が全て食品中のエストロゲン類似物質にあるとは言えません。が、合成されたエストロゲン類似物質は、食品以外の殺虫剤や化学肥料、洗剤、各種プラスチック容器などの日用品にもふんだんに使われています。これらの物から染み出してくる微量な環境ホルモン物質も、長期間に渡ってジワジワと私達の身体を浸食して来た事は間違いの無い事実です。そして、私達の身体に蓄積した化学物質は大きく歪んだ記憶情報エネルギーとなり、健康な細胞を攻撃し始めているという構図を想像するのは私だけでしょうか。
人は、失う事によって初めて大切な物に気付くと言いますが、私達ももうこの事に気付なければならない時期に来ていると思います。波動と言う目に見えない極微量のエネルギーが、積もり積もってやがては世界を左右する程の力を持ち、我々の個人生活にも少なからず影響している事を、はっきり知るべきだと思うのです。例え科学的に証明されていなくても、波動の世界を受け入れざるを得ない所まで追い込まれているような気がします。このまま、目に見えない世界は実在しない物だという意識で生活していると、今以上に不可解な現象が発生し、人類はそうした現象に押し潰されてしまうのではないかと言う危機感を私は覚えます。すでに、何かがおかしいと気付いている方も決して少なく無いと思いますが、実際にはどのように改善して行ったら良いのか解からない、と言う人が殆どではないでしょうか。しかし、その方法は意外に簡単なのです。
正しい情報選択の能力を磨こう
家庭でも手軽に利用出来る医療機器や、身体に良いとされる人工的な健康食品の落とし穴にはまりやすい人は、酷な言い方かもしれませんが情報を正しく処理出来ない人だと思います。
そう言う人にとっては、おいしい言葉を並べ立てて消費者を欺くような売り方をする方が悪い、と言う事になるのでしょうが、正しい情報を選択出来なかった自分自身にも弱味があった、とは思えませんか。また、知識人がこう言っていたから間違い無いと思い込む人も少なくありません。これも問題です。例えば「胃ガンの原因は○○だ」と言う学説を立てた学者がいたとして、あなたは「あ、そうか。なるほどね」と、大きくうなずくタイプですか。それとも「胃ガンになったから○○が増えたのではないか」と、逆説を頭に浮かべるタイプですか。言うまでもなく、落とし穴にはまりやすいのは前者のタイプでしょう。知識人と言うのは、様々媒体を通して学習した事実を伝える事においては優秀かも知れません。しかし、それが真実かどうかは解からない。なのに、偉い先生が言う事だから間違い無いだろうと、盲信してしまうのは非常に危険な気がします。知識と知恵、学歴と学力は似て非なるものです。現代は、知識が豊富で学歴の高い人がたくさんいて、人から尊敬される対象になっているようですが、本当に尊敬されるべき人は学力と経験を元に知恵を育んだ人ではないか、と私は思っています。その違いは何かと言うと、一つには社会が必要とする物は何かを見極め、それをきちんと学んでいく能力を持っているかどうかだと思います。つまり、客観的な視野に立って物事を考え、体験を通して具体的に学んでいける人こそ尊敬に値する人物だと思うのです。
学歴は中卒でも、知恵と学力のある人は大成します。昔は中卒の会社創業者も珍しくありませんでした。逆に、優秀な人は中卒で十分なのかもしれません。堀先生も、中学校までの勉強をきちんとやっていれば、大人になっても大体の事は理解出来るはずだと言います。最近は大学生の学力低下が問題になっていますが、これは学歴偏重社会の中で起きるべくして起こってきた当然の結果ではないでしょうか。話がそれてしまいましたが、要は知識人の出す情報を鵜呑みにすると、思わぬ落とし穴にはまる事があるので注意しましょう、と言いたかった訳です。同時に、皆がそう言っているから私もそう思う、と言うような多数の論理に組み込まれない事も大切です。今は個性化の時代と言われながら、人と同じ事をしていないと不安で仕方無いと言う若者も多く、裏を返せば、皆と同じ事をしていれば安心と言う訳です。これを拡大解釈すると、皆が落とし穴にはまっているのなら自分も一緒にはまっても良い、皆と一緒なら安心だと言う事にはならないでしょうか。意識するしないに関わらず、実はこのような考え方をする人が一番多いのだと思います。そして、こう言う人たちが先頭に立って豊かさ、手軽さ、便利さを求めてきた結果が、現在の状態です。付和雷同と言う言葉がありますが、訳も無く人の意見に賛成しておいて、理由を聞かれると「皆がそうしているから」と、涼しい顔をしている。外務省の役人の水増し請求問題が表面化したとき、「どの部署でもやっている事だ」という、信じられないような内部の声があったと聞きます。彼らにとってはそれが常識であり、悪い事だという認識はなかったのでしょう。立場や年齢に関係なく、ここまで付和雷同の精神が広がっている国は珍しいかもしれません。これが日本と言う国の体質なのでしょうか。
そんなふうに考えるとちょっと寂しくなってしまいますが、私は諦めていません。日本人には堀先生のように優秀な人が少なからず埋もれておられると信じたい気持ちですし、戦後の復興時に見せたように、新たな方向が定まった時に発揮する日本人の集中力は大変な物だと思っています。ともあれ、現代に生きる私たちが今最も必要としているのは、正しい情報を選択する能力を養い、身に付ける事です。それが出来ていないと、この情報社会の中で自分自身の健康を守って行く事すらおぼつきません。昔のように情報が少ない時代とは異なり、今、私達の生活空間には目に見えない電波が無数に飛び交っているのと同じように、無数の情報が洪水のように流されています。このような中で正しい情報を選び出す行為は、極端に富えば大海で小舟を見つけ出すようなものかもしれません。それが面倒だから、誰かの意見に従っていれば良いと言うのでは、自分はもちろんの事、大切な家族も守る事が出来ないでしょう。その方が確かに楽ではありますが、問題が起きた時に責任を取れないような生き方は、歩けば歩くほど目的地が遠のいていくもどかしさと背中合わせで、どこまで行っても真の充足感は得られないのではないかと思います。自分で考え、自分で行動し、自分で責任を取る生活こそ、情報社会に生きる為の必須条件だと思うのですが、いかがでしょうか。
それには、裏付けとなる知識が必要です。知識は得たいけれど努力するのはイヤだ、と言っていたら話になりません。糖尿病は治したいけれど食生活は変えたくない、というのと同じで、何の解決にもなりません。人の受け売りではなく、独自に考え、勉強した結果の知識を蓄える事です。
例えば健康サンダルは、足の裏のツボを刺激して身体に良い影響を与える、と言う知識に間違いはありません。しかし、毎日履き続けるものではない、と言う知識を持たなければ、健康サンダルに関する知識は完全ではない事になります。一回履いただけで「イテテッ」と唸ってしまうほど刺激の強すぎる物を、毎日朝から晩まで履いているのはおかしい、身体に悪いのではないのかと言う疑問を持ち、自分なりに研究して、時には有効だが長く使うのは有害である、と言うふうに結論付ける事が出来たら、その人の情報処理能力はグンとレベルアップしたと言えましょう。あるいは、疲れてどうしょうも無い時に磁気マットレスに寝ると気持ち良い。それはなぜかと言う知識を持つのは必要ですが、これを布団代わりにして毎日使ったらどうなるのだろうと考え、毎日利用するとかえって身体に新たなストレスを生む、と結論付けられればその人の情報処理センスは確かだと言う事になります。宇宙エネルギーの法則はバランスであると前述しましたが、良い事と悪い事で一対とするならば、良い面の陰に悪い面があるかもしれない、と言う疑問を持って対応するのがバランス感覚ではないでしょうか。
良い面は黙っていても耳や目に入ってきます。ある製品のメリットは10個もあって、その1つひとつが素晴らしい物だったとしても、どこかにデメリットが存在している可能性はあります。提供する側はこのデメリットを全く伝えないか、ごく控えめな表現や小さな声でほんの少し伝えるかのどちらかだと思います。ほんの少しでも伝えるだけ良心的だとは思いますが、その小さなデメリットが将来的に致命的なデメリットにならないとも限りません。そのような微弱なデメリットにこそ、鋭敏に反応するべきだと私は思います。ただし、何に対しても批判すれば良いと言う事ではありません。きちんと結果の出ている物に対しては敬意を払う、と言う気持ちを忘れないで下さい。
小さなデメリットを見つけて「こんな物はダメ。バカじゃないの」と言うのではなく、そのデメリットが身体にどれほどの影響を及ぼすのかを冷静に分析し、デメリットの影響を受けない使い方があるなら、それで良しとする事も必要だろうと思います。そう言う反応が自然に出来るか出来ないかが、本当に健康になれるかなれないかの分かれ目、つまり、健康サンダルを1週間に1回、短時間だけ使用する人と、のべつまくなしに使用している人の差になって現れるのでは無いかと思う訳です。
堀先生は「健康サンダルでは体全体の体重がサンダルの出っ張りに当たります。この刺激は強すぎて、毒虫に足の裏を刺されたと同じような刺激として脳に伝達されます。そうすると脳は毒を体内に回す事が無いように、筋肉を収縮させて血液やリンパ液の循環を阻害するのです。これが全身の筋肉のネットワークを介して全身の慢性筋肉疲労に発展する事になります。つまり、強すぎる刺激は余計に筋肉の疲労を助長する事になる」と言われます。
ここで間違って頂きたく無いのは、適度な刺激は体に大変良いと言う事です。つまり、ドクター・サン™シリーズは太陽の光の中にもある、月の光の中にもある、星々の輝きにもある、マイルドで身体に良い刺激の6~12µmの波長域の育成光であり、エネルギー源を自分自身の体温や外気温に求めている為に過剰な刺激になる事は一切無く、副作用は全く無く、良い面しか無いと言う優れもので、どのように使用しても身体にとって良い物で、車で言うアクセルとブレーキが付いているような物なのです。このような物がそうそうこの世に存在する事はないと思います。ある意味では神の領域もしくは奇蹟と言えなくもないでしょう。私が知る限り、必ず裏と表があり、それでバランスが取れている訳ですが、多くの場合はアクセルはアクセル、ブレーキはブレーキとして独立して働きます。しかし、その物の良い面と悪い面の両方を熟知していれば、それをうまく使いこなす事が出来ます。デメリットがあっても致命的な物で無い限り、使い方次第では画期的な効果を得られる物もあるのです。
誤解の無いように言いますが、健康サンダルにしても磁気マットレスにしても、磁気膏薬にしても、牛乳や健康補助食品にしても、身体に何らかの影響を持つ事は明らかです。が、その使い方次第では、身体にとって良い物にも悪い物にもなり得ると言う事です。そして、健康器具などを選択する責任の半分は、使用者自身にあるのではないか。「知らなかった」の一言で済ませるのは、現代に生きる人間として未熟過ぎるのでは無いか、と言う私の考え方を解かって頂けたでしょうか。
子供には右脳を刺激する教育を
繰り返しが、まず自分なりの知識を持つ事です。そして、情報処理が的確に出来るように訓練する事。この商品は長く使う物では無いと判断したら、キッパリと捨てる勇気を持つ事も必要でしょう。例えば「これは高かったから、良い物に違い無い」と言う前提で見てしまうと、その後に正しい情報が入って来たとしても、その人は無意識の内にその情報をブロックしてしまいます。人は、自分に都合の悪い事は見えないし聞こえないものだからです。
そうならない為には、堀先生が言っていたように、魂を清く保ち、常に正しく物事を見極めようとする心を持つ事が大事なのかも知れません。情報は「情けに報いる」と書きますが、私はその前に「人の」と言う2文字を加えて「人の情けに報いる」ものと解釈し、人の情に報いて行かない物は情報とは呼ぶべきでは無いと思っています。情報を発信する側は金儲けの為だけでなく、基本的に多くの人々の生き方を良くする為の情報を出すべきでしょう。以上のような条件が整って初めて、私たちは身体の中に正しい記憶を刻んだエネルギー、つまり、良い波動を持ったエネルギーを入れて行く事が出来るのだと思っています。では、実際に波動を高める事の出来る生活とはどんな物なのか考えてみましょう。基本的には、自分の脳が喜ぶような事をすれば波動値は上がると思います。ただし、脳が喜ぶ事と、自分がしたい事とは少し違います。自分は1日中寝ていたいと思って3日も4日も家で寝ていたら、会社の席は無くなるでしょう。買い物が好き、だからと言って1日中買い物をしていたら、後で必ず請求書の山が届きます。また、ビールの好きな人が冷たい生ビールをキューッと1杯。ジョッキ半分くらいを一気に飲み干す瞬間はとても楽しい事でしょう。しかし、脳は全然喜んでいません。ガクンと下がってしまった体温を正常に戻す為に、体内では大変なシステムが作動する事になり、忙しくてたまらないからです。一体何が楽しいんだ、と脳は文句を言っているに違いありません。しかも、調子に乗って飲み過ぎれば、その人自身も翌朝は頭痛や腹痛に苦しむ事になります。
このように、やりたい放題にやっていたら、結果的に自分も楽しめないし、脳も喜びません。やりたい放題にやる事と自由にやる事とは遣います。本当の自由には節度と責任が伴うはずです。行動する時には節度を守り、何か事が起こったら責任を取ると言う意識を持てば、自由にやっていても自然に人はきちんとした生き方を目指すようになります。そして、そういう生活が一番楽しいと感じるものなのです。また、日本の教育現場などでよく見られる事ですが、善悪だけで物事を決めていくと、やはり脳は喜ばないでしょう。
ハンガリー出身の数学者、ピーター・フランクルさんは、日本人の子供についてこう語ったそうです。算数が解けないと、すぐに参考書を見て答えを合わせようとする
、と。日本の子供たちはプロセスが解から無くても、参考書に頼って答えだけを合わせようとする。つまり、帳尻だけを合わせようとする訳です。ピーターさんが小学生の時、算数の問題がどうしても解けない事があり、ずっと家の中で考えていたそうです。考えて、考えて、考え抜いた末に「あ、そうか!」と解かった。すると、今まで解けなかった問題も全て解かったと言います。嬉しくなったピーターさんがその喜ぴを母親に伝えると、母親が「おまえは天才だ」と言って褒めてくれたそうです。その後も同じような事を繰り返しているうちに、ピーターさんは三度のメシよりも算数を解く方が好きになっていたそうです。日本の母親なら、まず「どうして学校へ行かないの」と問い正したでしょうし、問題が解けないのなら「学校へ行って先生に聞きなさい」と言ったのではないでしょうか。ピーターさんのお母さんのように、一生懸命算数を解こうとしている息子を黙って見守ったり、解けた喜びを伝えに来た息子に、最高の褒め言葉をかけてやれたとは思えません。
学校へ行かないのは悪い事である、という一点に因われてしまうと、本人の自主性や集中力は評価出来なくなってしまいます。事の善悪を盾にして親が怒ったり、一生懸命に解いてもあまり喜んでやらなかったりすれば、子供は「なーんだ、勉強なんかおもしろく無いや」と思ってしまいます。
もし、母親がピーターさんのお母さんのような反応を見せていたら、日本の子供も算数を解くプロセスが好きになっていたと思います。左脳より右脳が優位に働いている子供のうちに、もっと右脳を活性化させるような教育が行われれば、子供は遊びのように勉強を楽しみ、将来的には左脳と右脳のバランスも良くなると私は考えています。しかし、右脳を鍛えておかなければいけない時期に、左脳優位型の理屈から入るような生き方、あるいは善悪を判断基準にした律儀な生き方を押し付けてしまうと、子供は自分にとって、本当に楽しい事を見逃してしまう可能性があります。高校生くらいまでの堀先生は、普通の子がやらないようなヤンチャな事をよくやっていたと聞きます。それはまさに、右脳を刺激する生き方だったのではないかと思いますし、親御さんの理解も大きかったのでしょう。
堀先生が指輪やブレスレットなどを開発したのも、柔軟な発想力があったからこそだと思いますが、先生は人の健康に役立ちたいという目標にそって、論理に終始する事なく、具体的に効果のある物を現代の科学を超えた所で作り出してきました。他のドクターとは一線を画す自由自在、且つ繊細な現在の先生が作られた要因は、子供時代の生活環境に負う所が大だと思うのです。目先の楽しさに惑わされる事なく、脳の喜ぶ事を選択しながら波動を高めてきたのではないでしょうか。さらに言えば、右脳を刺激して波動を高める教育環境にあった為に、長じて右脳と左脳のバランスの良い人物になり得たのではないかと感じるのです。
最近はいわゆる「良い子」が多く、親の手もあまり煩わせないようですが、見方を変えれば何を考えているのか解からない、と言う子供が多いのではないでしょうか。しかし、親の目の届かない所ではキレやすかったり、逆に落ち込んで自分の殻に閉じこもってしまったりする場合が少なくないように思います、私はその原因を右脳と左脳のバランスが崩れている為ではないかと考えています。そして左脳と右脳のバランスの乱れは、そのまま波動のバランスの乱れに繋がっていると思っています。
バランスを失えば、当然なんらかの歪みが出てきます。例えば、癌と言う病気は性格的に大変真面目な人や、怒りっぽい人に多いと言われます。このタイプには、ガンの原因の一つであるストレスが溜まりやすいからと言う訳ですが、怒りっぽい人はともかく、なぜ、真面目な人がと不思議に思う方もいるでしょう。単に、真面目な性格なら良いのですが、上にクソが付くほどになると真面目の限度を超えてしまいます。つまり、バランスを失っている訳で、こう言う人は自分に厳しいと同時に、人にも厳しい。人がちょっとでもいい加減な事をすると「なんだ、アイツは!」となって、心中穏やかでいられません。と言う事は、いつも怒っている人と何ら変わらないと言う事です。いい加減な人は、他の人がいい加減な事をしても腹を立てません。「あ~あ、あんなことやってるよ」と、笑っていられます。それが良いとは言いませんが、世の中はいい加減な人よりも、真面目過ぎるくらいの人の方が良しとされているのではないでしょうか。しかし、その良い人の方が早く死んで、いい加減な人の方が長生きをする。皮肉なものです。真面目過ぎたり、いい加減過ぎたりすると「過ぎた」分だけ記憶の歪みが生じ、その歪んだ記憶が体内に伝達されて少しずつ蓄積され、やがて病気の土壌を作り出してしまうのではないかと思います。
また、腰掛けて足を組んだ状態を思い浮かべてみて下さい。見るからに左右の身体のバランスが崩れているでしょう。いつも同じ足の組み方をする人は、それだけが骨盤が歪んでいきます。骨盤が歪めば背骨が曲がり、背骨が曲がれば偏頭痛の一つも起きて不思議は無いと言う訳です。1回や2回足を組んだからと言ってそんな事にはなりませんが、この癖を長年続けていればその年数分だけ歪んだ記憶の情報が蓄積し、やがて大きな歪みとなって症状に現れます。身体に対する矛盾が生じる、と言っても良いかも知れません。なぜ、私達は長い年月をかけて、正常に生まれた身体を壊すような真似をしなければならないのでしょうか。
そこには食生活、地球規模の自然環境、社会環境、人間関係など、様々な原因が隠されていると思われます。したがって、ある一面だけを改善してもなかなか解決出来るものではありません。私達は、考えられるあらゆる面を視野に入れ、総合的な見地から波動を高める為の生き方、考え方をする必要があると思うのです。
羊の群れから抜け出す努力を
一旦エネルギーのバランスが崩れてしまうと、波動値を上げようとしてもなかなか上がりません。前述したように、生活のあらゆる面からの影響を受けてその人固有の波動が形成される訳ですから、多面的に改善して行かなければ波動も上がりようが無いと思います。心の持ち方や健康管理、さらに霊的な事まで含めて、現在の波長域から脱却するには、まず情報処理能力を高める事が先決だと言いましたが、考え方をデジタルからアナログへ切り替える事も大切でしょう。全ての事柄には必ず原因があって結果がある、と言うのが世の中の摂理ですが、現代人は原因よりも結果にばかり拘る傾向が強いように思います。結果だけに拘ると、次に必ず新しい原因を作る事になります。その新しい原因はまた新しい結果を生み、新しい結果に拘るとまたまた新しい原因を作り……と言う具合に、どこまで行っても新しい原因を作り続けてしまいます。
例えば、胃が痛くなると誰でも不安になります。痛みがすぐに消えてしまえば良いのですが、しばらく続いたりとすると不安はますます膨らみ、胃癌だったらどうしよう、死んじゃうのかな、などと考えているうちに、それが新たなストレスとなって本当に胃癌を誘発してしまうようなものです。本当は、夕べ食べ過ぎたのが原因かもしれないし、寝冷えをしたのがいけなかったのかもしれません。記憶を辿って思い当たる点があれば不安を感じ無いで済みますし、原因が解からなければ病院の検査を受け、問題が無ければ不安からも開放されます。しかし、結果に拘る人の多くは、記憶を辿る前に全く根拠の無い不安を飛躍させ、勝手に問題の種を撒いてしまうのです。これも、デジタル化社会に仕掛けられた落とし穴の一つではないでしょうか。現代に生きる私達は、結果だけを利用して生活する事に慣れきっています。物の氾濫する消費社会では、家で使っている電気製品が壊れても、直すより新しいのを買ったほうが安上がりだと考えます。いちいち分解して故障箇所を確かめようとする人は少ないですし、製品自体もコンピュータ化されていて素人の手には負えません。
そういう生活の中で、結果から原因を辿ると言う考え方すら、私達は忘れてきてしまったようです。一つのモノ(=結果)にも、それを作ろうとした人の意識(=原因)が入っています。しかし、結果だけに拘ると、そこに込められている人の意識にまで思いが至りませんから、モノを粗末に扱うような風潮も生まれます。それは日常の人間関係にも影響してくるのではないでしょうか。相手の表面的な言葉や行動には敏感に反応するけれども、そこに秘められた相手の気持ちは察する事が出来ない、と言う事になりかねません。自分のプライバシーは守るのに、相手のプライバシーには土足で立ち入る人が多いのも、その現れではないかと思うのです。
戦前の日本には国家の大きな流れみたいなものがあって、その流れに逆らう人間は良くないとみなされていましたが、戦後は世の中が大きく変わり、何においても自由が叫ばれるようになりました。自由である事が個性のように言われてきましたが、前述したように本当の自由には節度と責任がつきものです、しかし、日本人は突然得た自由をやりたい放題にして良いのだと勘違いしてしまった節があります。時代は変わっても、世の中の摂理は変わりません。なのに、不変の摂理をも無視するような勝手な解釈がまかり通るようになり、またそれも個性として許すような環境を作ってしまった感があります。そして、誰も責任を取ろうとしない責任者不在の国家が出来てしまいました。人々は与えられすぎた環境の中で、はっきりとした判断基準を持つ事なく、今も優柔不断な生き方に終始しているような気がします。かけがえの無い命と言いながら、かけがえの無い命に値する生き方も、考え方も出来ていないと思うのです。
病気になれば、いとも簡単に大切な身体を医者に預け、医者は「全力を尽くして手術は成功したのですが……」と、胸を張ります。手術は成功したが命は無かった、なんて冗談じゃない。私なら「ふざけるな」と言いたい所ですが、「ありがとうございました」と言って、医者に頭を下げるのが一般的な常識ではないでしょうか。「何かが間違っています。」この何十年の間に、日本人は物言わぬ羊の群れにされてしまったような気がします。羊の群れは何百匹いようと一人の人間と何匹かの犬で管理することができます。そして、群れの中の羊はお互いの傷を舐め合いながら右往左往し、いつかこの群れから逃げ出そうと思って隙を狙っています。ですが、例え脱出に成功しても狼に襲われて皮を剥がれ、肉を食われて一巻の終わりです。群れから離れたら将来もありません。なぜかというと、一匹で生きて行くだけのエネルギーを失って、波動が低下してしまっているからです。小学生や中学生が当たり前のように携帯電話を持ち歩き、街のあちこちに自動販売機があり、タクシーのドアはすべて自動という、世界でも珍しい「自由」な国で生活するうちに、これが世界の標準だと思い込むのも無理はありません。しかし、ひとたび日本という群れから離れれば、すべての価値観は簡単にひっくり返ってしまうでしょう。日本と他の国では生活や考え方の次元が異なる訳ですから、そうなって当然です。日本と言う温室の中では考えもしなかった事が突然起これば、誰でも戸惑ってしまいます。そうなってから「こんなはずではなかったのに」と、愚痴っても始まりません。私達は今のうちに、同じ波長域にある羊の群れから脱出出来るように準備をし、脱出してもちゃんと生きていけるようにしておく必要があるのではないでしょうか。
波動を高めて羊の群れから飛び出す事に成功したら、今度はライオンのように夫婦や家族単位できちんと生きていけるようになっていて貰いたいと思います。常に自ら判断を下し、その判断に自信を持てるだけの情報処理能力を身に付け、まず自分と家族の健康を守って行く事から始めてはどうでしょう。全ての日本人がそうやって波動レベルを上げて行けば、付和雷同的では無い国家、確固たる意識を持った国家に変貌すると思うのです。とは言え、歪んだ記憶のエネルギーはこの数十年間の蓄積で増大化しています。これを追い出し、正しい記憶を持つエネルギーを新たに獲得して行くには時間も掛かるでしょう。しかし、自然の摂理に合った波動の大切さに気付きさえすれば、後は波動値を上げて行く事が楽しくなるに違いありません。波動を高め、自分自身を高めていく事には上限は無いと思います。逆に言うと、これからは正しい記憶・正しい情報無くしては、自分自身を高めていく事が出来ないと言っても過言では無いでしょう。
Q&A30
Q1 呼吸と寿命には相関関係があるといいますが、呼吸と寿命とサンリングについて説明していただけますか。
呼吸の役割について。「呼吸は吐いてから吸うものである」。貴方は呼吸の仕方を教わったことがありますか? ほとんどの人は教わったことがないとお答えになるでしょう。ましてや、心と体の調和のために呼吸を利用する方法論に至っては、教えられたことはないはずです。しかし、我々は絶え間なく呼吸をしています。呼吸は無始無終の連続運動であります。大きく深呼吸してくださいというと、まず息を吸うことから始める人が多いのではないでしょうか。つまり、呼吸が吸うことで始まり、吐くことで終わるものだと思っている人が多いのです。しかし「呼」とは吐くことであり、「吸」とは吸うことであります。輪我は生命を得て、オギャーと泣きながら息を吐き、この世に誕生します。反対に、生命を終わるときに廃棄を引き取るといわれるごとく、息は浅く小刻みになり、最後には吸いながら死んでいくものです。呼吸とは人間が生活を営むために必要不可欠なものであります。呼吸の仕方は生命の維持に深く関わっており、浅い呼吸は代謝を低下させて自然治癒系の効率を下げてしまいます。心臓血管系をはじめとするからだのすべての器官系と同じように、脳神経系の働きも酸素と二酸化炭素との適切な高官に依存していることは言うまでもありません。そして呼吸は、そのすべてに影響する主要機能であるといえます。浅い呼吸、つまり呼吸制限は過去の身体的、感情的なトラウマ(外傷)、呼吸金などの慢性筋肉疲労に由来するものであります。ここで大切なことは、五臓六腑を我々は自由に自分の意思で動かすことはできないということです。たとえば心臓を自由に止めるとか、肝臓、腎臓、胃などの働きをゆっくりさせるということは、自分の意思に無関係であり、自由にコントロールすることは出来ないのです。しかし、肺は呼吸によりある程度自由意志によって使うことが出来る唯一の臓器であり、機関機能であります。漢字とはよく考えられているもので、「息」とは字のごとく「自分の心」と書き読みます。つまり、自分の意思を自分自身の五臓六腑に伝達させる唯一の窓口といって過言ではないようです。このことからも体の健康、心の健康に、息が大いなる役目を果たしている可能性をうかがい知ることが出来ます。また、別の観点からは、心身の健康の出入り口という考えの下に、機構とかヨーガの訓練には必ずといってよいほど、呼吸法が取り入れられています。
以上のような理由からも呼吸が大切であると考えられますが、人間の呼吸のルーツについて考えると(宗教的には人間は人間のまま存在したという人もおられるようですが)、純粋に学問的には人間の祖先は、5億年前にさかのぼれば「ムカシホヤ」と呼ぶ、エラ穴を持った口の袋だけで出来た生命体で、この口の袋が人の顔、首、胸、腹に進化したといわれています。よって、呼吸法や口の使い方は当然、全身に影響し、健康のキーポイントになることは想像に値します。
また、体の小さい人の動作はきびきびと活発で、大きな人(お相撲さん)の動作はゆったりとしています。と同様に、動物の動きにしても、ねずみはあわただしく、反対にゾウはゆったりとしています。体のサイズと行動速度の時間との間には関係があるといわれ、心臓が打つ時間の感覚を、ネズミ、ネコ、イヌ、ウマ、ゾウで測り、体重を計測して、各々の動物の体重と時間との相関性を計測すると、時間は体重の1/4乗に比例していることが解明されました。つまり、体重が増えると時間が長くなるのです。ただし1/4乗というのは平方根の平方根ですから、体重が16倍になると時間が2倍になるということで、体重が16倍なら時間も16倍という単純な比例とは違い、体重の増え方に比べれば、時間の長くなり方はずっとゆるやかなのです。しかし、体重とともに時間は長くなっていくことは確かです。つまり大きな動物ほど何をするにも時間がかかるということで、動物が違うと、時間の流れる速度は違ってくるのです。たとえば、体重が10倍になると、時間は1.8(10の1/4乗)倍になり、この1/4乗の法則は、時間が関わっている色々な減少に非常にひろく当てはまるのです。動物の一生にかかわるものでは、寿命をはじめとして、おとなのサイズに成長するまでの時間、性的に成熟するのに要する時間、赤ん坊が母親の胎内にとどまっている時間など、すべてこの1/4乗の法則にしたがっています。日常の活動の時間も、やはり体重の1/4乗に比例しているといいます。息をする時間の感覚、心臓が打つ感覚、腸が1回蠕動する時間、タンパク質が合成されて壊されるまでの時間、体外から入った異物をふたたび体外へと除去するのに要する時間、血が体内を一巡する時間、これらはすべてこの法則に従っています。時間は万物に平等であると、私たちは考えています。ところがそうではありません。ゾウにはゾウの時間、イヌにはイヌの時間、ネコにはネコの時間、そして、ネズミにはネズミの時間と、それぞれからだのサイズに応じて、違う時間の単位があるのです。生物におけるこのような時間を、物理的な時間と区別して、生理的時間と読んでいます。こんな計算を下学者がいます。時間に関係のある現象はすべての1/4乗に比例するのなら、時間に関係する現象が体重の1/4乗に比例することになり、時間に関係するものを組み合わせて割算すると、体重に無関係な数値が求められます。例えば、呼吸の吐いて吸って、吐いて吸って、という繰り返しの間隔の時間を心臓の鼓動の間隔時間で割ると、呼吸を1回行う間に心臓は4回ドキンドキンと打つことが分かりました。これは哺乳類ならサイズに寄らず、みんな同じなのです、寿命を心臓の鼓動時間で割ってみますと、哺乳類ではどの動物でも一生の間に心臓は20億回打つという計算になるのです。寿命を呼吸する時間で割れば、一生の間に約5億回、呼吸をくり返す計算になります。これも哺乳類なら、体のサイズによらず、ほぼ同じ値となるのです。物理的時間で計れば、ゾウはネズミよりずっと長生きでネズミは数年しか行きませんが、ゾウは100年近い寿命です。しかし、もし心臓の鼓動を時計として考えるならば、つまり、心臓の鼓動をゾウもネズミも1分間に同じ70回に出来たなら、ゾウもネズミと差はなくほぼ同じ寿命になるのです。つまり、長生きの秘訣は1分間の呼吸回数を少なくすることです。それに伴い心臓の心拍数も少なくなります。そうなれば、一生の間に行う呼吸回数が1分間に20回で心拍数が80回の人がいて、その人が80歳の寿命とします、その人がサンリングを親指に装着しますと必ず呼吸回数が減ります。例えば、呼吸回数が18回になったとき、心拍数が72回近くになってきます。そうなりますと、その人の寿命は1割増の88歳の米寿の祝いを迎えられることになります。では何故そのような現象が起こるのかを考えてみましょう。
サンリングを親指に装着しますと呼吸回数が少なくなり、それに伴い心拍数も少なくなる肩が多くおられます。先にも述べましたが、少なくなった肩は寿命は延びることを意味しているので、装着する価値があると思います。それでは、どうして呼吸回数が少なくなるのかについて考えてみましょう。親指は東洋医学では肺経に当たります。この筋肉の反射は胸鎖乳突筋、前、中、後、斜角筋及び横隔膜に及びます。これらの筋肉群を呼吸筋群といい、呼吸にともない肋骨を持ち上げたり、下げたりしています。この筋肉が慢性筋肉疲労に陥ると筋肉は少なからず収縮している状態になり、肋骨を少なからず持ち上げています。これが解消されると筋肉は弛緩し肋骨を自然な状態にまで下げます。その正常な状態から筋肉が収縮するとより効果的に肋骨を持ち上げ、同時に横隔膜を押し下げ腹式呼吸になっていきます。そうすると肺活量の死腔が少なくなり1回の呼吸量、つまり肺活量が増します。血液の酸素濃度はほぼ一定ですから、自然に呼吸回数が落ちてきます。それに伴い心臓の脈拍と呼吸回数には相関性があり脈拍数も落ちてきます。心拍数が落ちるということは心臓が1回に打つ時に押し出す血液量が増すことに繋がります。心筋も早く打つと筋肉ですから疲労し慢性筋肉疲労に陥り、突然死になる可能性も否定できません。
因みに、時々動悸がするという方は、胸壁や腹壁の筋肉に拾うがたまり萎縮しているために、慢性的に胸壁の筋肉に起因する呼吸不全や、横隔膜の動きが制約されて腹式呼吸ができず酸欠状態に陥り、また心筋が冠状動脈からの栄養不足や慢性筋肉疲労に陥っているため、それを解消するために、いつもと違った打ち方をして疲労を解消しようとする運動をするためと考えられます。
その時に行うこと呼吸筋群のマッサージが有効的で、これは呼吸筋群の慢性筋肉疲労におちいっている筋肉に血液循環を促進させ、ひいては心筋も弛緩させ1回の心拍で出す血液量を多くするのです。このような場合、最も有効なのがマッサージですが非常に時間がかかります。特にコリ(筋硬結)がある場合は顎関節部から下顎全部と鎖骨の上部を1日に数時間マッサージをして6カ月以上かかる場合が多いようです。この場所は高血圧の方にも有効です。サンリングを親指や人差し指に装着することにより、少なからず呼吸筋群の筋肉の弛緩作用があり、少ないマッサージで効果を得られるのです。親指にサンリングを装着しますと長~い息になり長生きにつながるのです。
Q2 慢性筋肉疲労について少し詳しく教えてください。
身体の骨は筋肉で支えられています。骨と骨の間にはクッションになる軟骨(椎間板)があり、骨が磨れるのを防いでいます。筋肉がコリを起こすと凝った方に骨が引かれ、身体が歪んできます。これが大きな病気の原因になります。現代医学の大きな矛盾の一つは、むち打ち症等で行う牽引です。当然牽引されると体内は陰圧になります。これは、局部に集中し、無重力状態と同じ状態になり、骨の吸収が促進され、骨粗鬆症を引き起こすことは明白です。また、神経も伸ばされ神経管から組織液が流出し、抵抗値が上がり神経伝達能力が低下し、痛みを感じにくくなります。これを改善と勘違いすることにより、次回はより大きい刺激が要ることになります。
それでは慢性筋肉疲労とコリ(筋硬結・トリガーポイント)の生理学について考えて見ましょう。米国やイギリスには肩コリという表現はないそうですが、ドイツ人には肩コリの感覚があるといいます。日本では肩コリを感じる人は多いが、コリが国によって違うのは文化的な背景もあるといわれます。コリというのは筋肉がこるのですが、それは狭い意味の筋肉ではなく、腱、靭帯、骨膜など、いわゆる「筋肉系」がこるのです。それでは、ミクロ的にはどのような変化があるのかについて述べたいと思います。特に慢性筋肉疲労の中でも特に固くなっているコリ(筋硬結)を中心に生理学的に解説します。筋肉を細かく見てみると、アクチンとミオシンという2つの筋センイから成っています。筋肉が収縮するときは両方の筋センイがおたがいに滑り込むような形で重なり(スライディングという)ます。このときカルシウムイオン(Ca2+)が必要です。筋センイの中には筋小胞体という小さな袋があり、この中にカルシウムが納められています。筋肉が収縮するときは、この小さな袋の中からカルシウムが出てきて、筋センイのスライディングを促進するので筋収縮が起こります。つまり、カルシウムが筋収縮を起こすのです。ところが、カルシウムは筋肉の収縮が終わったらまた筋小胞体の中にもどしてやらなければなりません。
カルシウムが出たままでは筋肉は収縮したままであり、これがコリとなります。ところが、カルシウムが筋小胞体から出るときは比較的少ないエネルギーで出てくるのですが、筋収縮が終わって筋小胞体にもどしてやるときには、ずっと多量のエネルギーを必要とするのです。だから、エネルギー不足の人はコリを起こしやすいことになります。人間のからだでは、エネルギーはATP(アデノシン三リン酸)の形に固定されています。これは「エネルギー通貨」であり、植物が光合成によって作ったブドウ糖を人間がいただき、これを体内の細胞で燃焼(酸化)して得られます。したがって、エネルギーを十分に取り出すためには、血液が体内をスムースに流れていかなければなりません。エネルギーを作るのは細胞であり、細胞へは毛細血管を経て酸素や栄養素が送られます。血液の流れが悪ければ、これらの供給も悪くなり、充分にエネルギーを取り出せないのです。したがって、カルシウムイオンが筋小胞体にもどれず、筋センイは収縮したままで、筋肉にコリを生ずることになります。またコリにはカルシウムイオンのほかにもう1つ糖尿病の時に不足するインスリンも関わっています。インスリンはブドウ糖を細胞の中に入れるカギのような働きをしています。血中の糖分が高くなると、インスリンが細胞に糖を取り込ませて、血糖値を正常に戻します。細胞に取り込まれたブドウ糖は、ミトコンドリアという細胞内小器官で燃焼(酸化)され、エネルギーとなります。ただし、インスリンがあればブドウ糖はどこからでも細胞の中に入るというわけにはいきません。ブドウ糖は細胞の中にある輸送体(トランスポーター)によって細胞内にとりこまれるのです。よく勘違いされているのに胃や腸でエネルギーを吸収していると考えられがちですが、そうではありません。分子量が小さければ毒でも薬でも吸収してしまいますが、エネルギーを生み出しているのは各細胞のミトコンドリアなのです。胃や腸で食物をブドウ糖や脂質に分解して吸収し、それを、筋肉の細胞内に有るミトコンドリアに運びそこでATP(アデノシン三リン酸)に作り変えエネルギーにしています。消耗性疾患の方や疲れやすい方などは筋肉が慢性筋肉疲労に陥り、筋肉にエネルギー源のブドウ糖が運ばれにくく、エネルギーを産生できにくい状態になっていると考えられます。わが敬愛する師匠で心臓病専門医として、多くの患者を診てこられた故福増廣幸博士によりますと、腕をよく使う仕事をしている方や、まあ色々なことに不平不満や恨みをもちやすい執着質タイプの人は、慢性筋肉疲労を起こしやすく、不整脈のある人は胸壁や腹壁の筋肉に拾うがたまり退縮しているために、慢性的に胸壁の筋肉に起因する呼吸不全や、横隔膜の動きが制約されて腹式呼吸もできずに、そこに不眠が重なって出てくる
と言われておりました。良い人ほど早く亡くなるとはよく言ったものです。福増廣幸博士の死は世界の大損失だと思います。
膝の関節痛
80歳以上になると多かれ少なかれ100%の人がヒザを患っていると言われます。これはヒザ関節の軟骨がすり減ったことも原因の1つですが、その前にヒザの周辺の慢性筋肉疲労があります。ヒザが悪い時はヒザの裏や大腿部の筋肉のマッサージを行うと良いのです。特にリンパの流れを良くするようにリンパの流れに沿って行う(リンパマッサージ)か、ただ単に垂直に押さえるだけでも良いのです。後に詳しく慢性筋肉疲労のとり方を述べたいと思います。血管は全部で地球2周半するほどの長さがあると言われます。因みに、人の全血液量は体重の約13分の1で体重50kgの人では約4L流れています。当然、心臓は握り拳くらいの大きさで、心臓だけではそのような長い所の隅々に血液を運ぶ事なぞできようはずがありません。つまり、骨格筋がそれを蠕動運動により助けています。このことが骨格筋、特に足の裏からふくらはぎが「第二の心臓」と言われる所以です。「第三の心臓は何処でしょう?」。動脈の血は心臓の拍出力によって全身に送り出されていきますが、静脈は骨格筋の蠕動運動により押し上げられるのです。つまり、静脈には逆流防止のために弁がついていて、そこで筋肉が収縮すると静脈が圧迫され、中の血液は上へ押し上げられるという仕組みになっています。このようにして、筋肉を収縮させるたびに静脈は心臓へ帰っていくのです。リンパ液も静脈と同様に、筋肉の働きよって流れを促されているのです。ところが、筋肉が慢性疲労を起こして収縮したままになっていたら、第二の心臓として働くことができないことになります。つまり、リンパ液の流れもわるくなるので、当然免疫力が低下する事になります。つまり、膝関節痛で下腿部の骨格筋の慢性筋肉疲労が原因となったところは、AMP(アデノシン一リン酸)の状態で止まっているのです。よくマッサージをして骨格金の慢性筋肉疲労を解消し欠陥の圧迫をとると血行がよくなり、血管の大きさが確保されたり拡張されて血行がよくなります。そうすると、エネルギーが多く取り出せるようになり、細胞間質液もアルカリ性になりエネルギーが産生されるようになるのです。不眠症があったり、過労で寝つかれないという人は不整脈が出やすいのですが、不整脈は心臓のエネルギー不足が原因と言われます。不整脈のある人は胸壁や腹壁の筋肉に疲労がたまり退縮しているために、慢性的に胸壁の筋肉に起因する呼吸不全や、横隔膜の動きが制約されて腹式呼吸もできずに、そこに不眠が重なって出てくる可能性が高いのです。そこで、胸部や腹部のマッサージをよくし心臓を吊っている筋肉のヒモの血行をよくし心臓が働きやすくなるとエネルギーが多く算出できるようになり、不整脈も改善されるのです。このように膝関節痛は下腹部の骨格筋の慢性筋肉疲労が原因となっている場合が非常に多いのです。特に多いのが、恥骨周辺や座骨、腸骨、尾骨の周辺の異常で筋肉疲労を起こしているケースで、その症状は膝関節痛に限らず不整脈をはじめ多岐に渡り全身に現れてくるのです。
浮腫(むくみ)
筋肉が慢性疲労を起こして固くなると、当然のことながら、血液もリンパ液も流れが悪くなります。そうすると組織で不要になった液体成分、また余った液体成分を回収し運び去ることができなくなります。それらが組織内に鬱滞したのが浮腫です。手のむくみ、足のむくみ、身体各部のむくみは、こうして慢性の筋肉疲労と関わりがあるのです。ひざが腫れて痛む時は、マッサージオイル(六員環構造オイル)をつけて下から上へ、下から上へと周辺の筋肉をマッサージするとよいのですが、気の流れにそったマッサージが大切です。これは足首の関節の腫れ、痛みでも同じです。この頃、低体温の若者が増えてきました。この現象は、便利になり、歩かなくなったことによる使用されない筋肉の慢性疲労が原因と考えられます。こういう方は「頭寒足熱」の逆、「頭熱足寒」になり、ノボセやすく冷え性です。特にヒザから下を特に良く揉み、少しでも歩くようにすることです。この時に腰湯でお風呂に長く入るのは禁物です。2~3日行うのは有効的ですが、それ以上は出来るだけ避けて下さい。余計に筋肉を怠けさせる事になり、筋肉の蠕動運動が強くならず血液を押し上げることが出来にくくなりノボセ症を助長します。脳の最後の砦である顔で汗をかき、背中で汗をかけなくなります。つまり、私もそうですが、よく歩いてふくらはぎを下から良く揉んで慢性筋肉疲労を取ると治ってきます。ノボセ症の人はお試し下さい。
アレルギー
アレルギーにはアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、気管支喘息などがありますが、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎もリンパの鬱滞が原因の一つだと考えられます。慢性の筋肉疲労があるとリンパ液の流れが悪くなり鬱滞します。すると体の方ではIgE抗体が異常に多く作られているのです。これを改善するには慢性の筋肉疲労をとってやれば良いことになります。
アトピー性皮膚炎の患者は慢性筋肉疲労を起こしており、特に、顔や肘、ヒザなど、アトピー症状の出やすいところは、皮下の筋肉、特に立毛筋が慢性疲労を起こしていると考えられるのです。この筋肉疲労を取り除いてやれば、リンパの流れがよくなり鬱滞が除かれて、正常な抗原抗体反応が起こるようになるのです。アレルギーというのは抗原抗体反応が過敏になっているから起こるので、この過敏性を鎮めるためには血液の流れを改善して潤いをもたらし、リンパの流れを良くしてやる必要があるのです。喘息患者では胸の呼吸筋や腹部の筋肉が凝っていると言われます。だから、いたずらにステロイド剤を用いるのではなくて、これらの筋肉疲労をとってやることが大切です。だいたいアレルギーになるような方は、子どもも親も皆、真面目な方が多いようです。治療には完璧を目指し、完全にきれいに治してしまおうと思うから、これがより一層ストレスになってなかなか治らないのです。ある程度のところで良しとし、心にゆとりができると治りやすいと言えます。アレルギーの子供を治すには親が自分自身を自覚し、おおらかさが必要でそこの事により、自分の慢性筋肉疲労をとるべきだと思います。親子の接し方、その子育てに、無意識にアレルギー反応を起こしているのではないか、と思います。取り越し苦労をしないように。
片頭痛・頭重感
これは頭皮が緊張することによって起こります。あまり神経を使いすぎると頭皮が緊張し、筋肉が疲労します。したがって片頭痛や頭重感をとるには頭皮の緊張を弛める必要があります。漢方でも肩コリや頭痛には緊張を弛める薬を用います。緊張を弛めると言うと休息を思い浮かべますが、1日中寝っぱなしなどというのは良くないのです。重病人が1日中ベッドに横になっていますと、床擦れが起こるようになります。同じ姿勢で寝ていますと下側が圧迫されて、血液の流れが悪くなるためです。これも一種の筋肉疲労であって、むしろ筋肉の緊張を弛めるには積極的に体を動かした方が良いのです。1日中でなくても1日に9時間も10時間も寝るのは余計に筋肉を疲労させる元になります。
骨のような堅い組織でも重力をかけないと弱ってくるのです。筋肉も同じで、病人だからといって寝かせてばかりおくのは、かえって筋肉疲労を起こして、血液やリンパの流れを悪くすることになります。休息というのは、ただ時間を長く寝るのではなく、深く眠ることが大切なのです。睡眠には深い睡眠、浅い睡眠があるのですが、筋肉が弛緩し疲れが取れるのは深い睡眠の時です。先に述べましたが不整脈は眠りが浅かったり、寝つきが悪い時に起こりやすいと言われます。
心筋はエネルギー通貨のATPのほかに、CP(クレアチンリン酸)もエネルギーとして使っています。100mを酸素を使わないで全力疾走できるのは、このCPのおかげです。ただし、CPは夜、熟睡しているときに作られるので、浅い眠りしか出来ないような時は、心臓がエネルギー不足となり不整脈が起こりやすくなるのです。また、赤ちゃんのときから慢性筋肉疲労はあり、チアノーゼ等を起こした時は全身特に首から胸にかけて軽く優しくマッサージをしてやって下さい。夜泣きや突然死症候群なども筋肉疲労と関係があり、働き盛りの人の突然死、睡眠時間無呼吸症候群も関係があると言われています。熟睡して筋肉の疲労を取るように工夫することが大切です。
老化
「老化は足から」と言われますが、筋肉は使わなければ痩せてきます。手や足の筋肉ばかりでなく、心臓の筋肉も使わなければ退縮します。したがって、筋肉にはある程度、負担をかけてやることが大切なのです。また、筋肉は過労現象を続けているとカルシウムが沈着すると言われますが、これはカルシウムイオンがそれを納めておく筋小胞体に戻れなくなるからです。これを筋肉の骨化現象といい、筋肉が固くなるのです。これを筋硬結つまりコリもしくはトリガーポイントと言います。筋肉と脳はかけ離れた組織と思われるかもしれませんが、どちらも鍛えなければダメになるという共通の性質を持っています。いずれも年を取っても、適度に扱う必要があるのです。
骨粗鬆症
これは骨のカルシウムが抜け出して骨が軽石のようになる現象ですが、これは全身的に起こらず、背骨や手や足などの骨に起こりやすいのです。これはストレス以外に、その部分の周辺の筋肉や腱、靱帯などが、疲労を起こして凝っている事と関係があると考えられます。したがって、その周辺のコリを取る事によって、改善することが出来るのです。筋肉はお互いにネットワークを組んでいて、ある筋肉が疲れて固くなると他の筋肉がこれをカバーして負担を軽くするように働く事があります。そのため、症状のある筋肉をかばって使わなくなると、その筋肉は萎縮して固くなるのです。このようにしてコリがないと思っている所でもコリが生じることがあります。
虫歯や歯槽膿漏
これも口の周辺の慢性筋肉疲労から、血液やリンパの流れが悪くなり、免疫担当細胞が歯肉に少なくなり口腔内に免疫グロブリンなどの物質が少なくなり、虫歯や歯槽膿漏にかかりやすくなると言われています。
慢性筋肉疲労の解消法
どうやって慢性筋肉疲労を取るかと言いますと、深い眠りを取ることです。これには良質タンパク質の補給も役立ちます。仕事中に時々体を動かす。デスクワークのような仕事は、続けてやるのは1時間半(90分)が限度と言われます。だから1時間半も仕事をしたら、10~15分くらいの休息を取り、肉体を動かしてやるのが良いのです。それで精神的ストレスによる筋肉疲労は回復します。お茶、コーヒー、これは嗜好品ですが、筋肉を緩めた状態で頭を冴えさせる働きがあります。普通は一生懸命、根を詰めて仕事をしていて、フッと筋肉を弛めると頭の血がサーッと下がっていきます。一時的に脳虚血の状態になり脳の働きも低下します。そういう時、筋肉は緩めても、頭はスカッと保とうと思ったらカフェインやニコチンが役立つのです。実際にはビタミンCを含む緑茶などが良いのです。
ストレス解消法
首や背中のコリと言うと、医者でも精神的なストレスが原因ではないかとまず考えます。特に「根に持つ感情」、例えば「嫉妬、恨み、妬み」などが一番慢性筋肉疲労を起こしやすいと言われます。怒り、憂い、取り越し苦労と言った一時的な感情はほどなく昇華されて無くなるのですが、根に持つ感情は深く、長く続くからです。これが体の構造に影響を及ぼし、それがまた悪い感情を助長するという悪循環が起こります。よって「拘らぬ事」、そして物事に積極的に取り組む事が大切です。筋肉も休めるのではなく、積極的に使っていきます。それが慢性筋肉疲労を防ぎ、コリの改善に役立つと言われています。慢性筋肉疲労が脊椎を取り巻く様々な筋肉群にあると、その筋肉群を支配しモニターしている自律神経が誤作動を起こすようになり、それがひいては内臓の疾患を引き起こすことになりかねません。また、筋肉疲労がリンパ液の流れを阻害して内臓疾患、たとえば肝臓病を起こすこともあり得ると言う訳で、まさに慢性筋肉疲労は殆どの病気に関わっていると言わざるを得ないのです。「不整脈は心臓弁膜症などの心臓病は、症状があっても慢性筋肉疲労が原因で、それを解消すれば症状が取れる場合が少なからずある。」と考えられます。特に筋肉疲労を起こしているのは、頭顔面の筋肉、鎖骨と胸骨についている薄い筋肉群、腱、靭帯、骨膜などです。
体の筋肉は(1)平滑筋―不随意筋―内臓筋、(2)横紋筋―随意筋―骨格筋、(3)心筋―横紋筋の3つに大別されます。(3)は心臓特有の筋肉です。(2)の骨格筋は体を動かしたり、支えたりするだけでなく、体の構造はどうあるのが良いのかをモニターしていると私は考えています。その中心になっているのが、鎖骨や胸骨、頸状突起に付着している筋肉だと考えています。例えば重い頭を細い首が支えています。首は胸鎖乳突筋とか前・中・後斜角筋とか色々な筋肉があり、体の中では最も良く動く関節で、頭を前に曲げたり後ろに反らせたり、回転させたり自由自在に動かせます。その反面、コリを生じやすい部分とも言えます。つまり、ストレスが加わったり、考え事をしたり、真剣に取り組んだり、恨み、妬みと言った感情などは首の周囲の筋肉を緊張させます。こういう状態が長く続くと首の周辺の筋肉が慢性疲労に陥るのです。これが首を始め、目、耳、鼻、口、顎、あるいは血圧にまで異常をもたらす時があります。
こういう場合は、鎖骨周辺、鎖骨が肩先と関節を作る辺りにコリが出て、押すと大変痛がり泣く人もいるぐらいです。治療には強い力をうまく使い分けることが必要です。始めはソーッと押さえ込む感じで押さえながら、その筋肉自身に異常状態であることを感知させ、筋肉は脊髄反射によって自発的に緩んでくるのを待ちます。それでも筋肉が緩まない場合は、筋肉自体を揉み解すように強い力を加えていきます。それを交互に繰り返し緩むまで丁寧に焦らず行います。不整脈のある人は胸壁や腹壁の筋肉に疲労が溜まり萎縮しているために、慢性的に胸壁の筋肉に起因する呼吸不全や、横隔膜の動きが制約されて腹式呼吸が出来ず、不眠(深い睡眠時は心臓を休める)も重なって出てくると考えられます。不眠症があったり、過労で寝付かれないという人は、不整脈が出やすいので心臓のエネルギー不足が原因と考えられます。この状態が長く続くと筋肉は疲労し過ぎてしまい、弛緩しようとして一時的に筋収縮が起こり、この後に弛緩します。これがふくらはぎで起こると、いわゆる「こむら返り」になります。心臓だと突然死に繋がります。緊急の時に仙骨部分に強い刺激を与えると筋肉が早く弛緩します。これは副交感神経を刺激して副交感神経を優位にし筋肉を弛緩させるためです。
健康維持のカギは慢性筋肉疲労を起こさない事であり、慢性筋肉疲労を起こさないためには、まずストレスを抜く事です。しかし、なかなかストレスはとれません。特に「嫉妬、恨み、妬み」など根に持つ感情は脳からアドレナリン、ノルアドレナリンなどの血管収縮物質を常に放出し続け、組織も虚血状態になり、慢性筋肉疲労を惹起し機能低下を招きます。「怒り、憂い、取り越し苦労」と言った一時的な感情はほどなく昇華されて無くなるので、根に持つ感情は深く、長く続きこの感情が体調を崩します。それがより根強い感情へと発展するという矛盾的悪循環を繰り返し助長するのです。その結果、慢性筋肉疲労が脊椎のあたりの筋肉群に生じると、その筋肉群を支配している自律神経が誤作動を起こしたり、リンパ液の流れを阻害して内臓疾患、例えば肝臓を患う事もあり、まさに自己矛盾により生じる慢性筋肉疲労は殆どの病気に関わっていると言えます。しかし、自分でストレスを昇華する事は大変難しく、その予防や改善にはドクター・サン™シリーズで脳波の安定や慢性筋肉疲労を解消し、拘らず、心安らかに、何事にも積極的に取り組む事が体液循環を促進し、免疫系を賦活し、ガンを始めとする様々な疾病などの自己矛盾に対抗するのに役立つと考えられます。特に、末梢の毛細血管の血液がスムーズに流れている事が大切です。
そこで、慢性筋肉疲労を改善し圧迫された毛細血管を正常な大きさにするか、毛細血管の側枝を作らせて血流量を増すようにするか、赤血球の変形能を高めるかがポイントとなります。変形能と言いますのは、毛細血管の直径は4~5μmで平均直径8µmの赤血球が毛細血管を通る時に、折り畳むように変形しなければ通れません。この折り畳み現象の事を言います。この変形能が高まって変形しやすくなれば、毛細血管に血液が流れやすくなり、酸素や栄養素が十分に供給されることになる訳です。血液は細胞成分として赤血球、白血球、血小板、ホルモン、酵素など実に様々な蛋白質と水とで成り立っていますが、血液中の水のクラスターサイズは純粋な水のように小さいものではありません。そこにドクター・サン™シリーズに埋め込んである6~12µmの波長域の中赤外線が加わると、水の酸素と水素の結合部位に中赤外線が同調して振動が起こりこのエネルギーによってクラスターの細分化が始まります。各組織に必要な栄養分を始め、酸素や二酸化炭素、イオン化したミネラルなどは水のクラスターとクラスターの間に溶け込んでいますから、血液の水のクラスターが小さくなれば血流が良くなる上、必要成分をより多く血液に溶け込ませる事が出来るようになります。その結果、筋肉組織をはじめ、様々な組織に栄養分や酸素を運びやすくする反面、二酸化炭素や乳酸などの老廃物も運び去りやすくなり、血液の運搬能が増すにつれて呼気や尿の排泄能力も増します。つまり、慢性筋肉疲労により生産され停滞した乳酸や、析出しイオン化を失ったカルシウムなどが体液循環の改善と共に再びイオン化し血液中に運び込まれ排泄されます。それが幾度となく繰り返される事により慢性筋肉疲労が徐々に解消されていくのです。その効果を早めるには指圧やマッサージで圧を加えるのが効果的です。このように万病の元ともいえる慢性筋肉疲労を防止するのにドクター・サン™シリーズの効果は期待できると思います。しかし、強すぎるエネルギーは水を細かくし過ぎるため遺伝子を傷つける可能性が高くなります。例えば、電気毛布で電源を入れたまま使用する、強い磁場を与える、電子水を飲む、高圧電線の近くに住むなどは注意を払って下さい。
Q3 慢性筋肉疲労の時に食事では、どのようなことを注意する必要がありますか。
それでは、慢性筋肉疲労の食事療法を少し述べて起きます。慢性筋肉疲労が嵩じると不整脈になります。そういう時はイカ、エビ、シジミなどの魚介類を摂るようにすると良いと言われています。これらには多くのAMP(アデノシン一リン酸)が含まれており、これが役に立つと言われています。また魚類にはエネルギー通貨のATP(アデノシン三リン酸)がありますが、これは長くATPの形では存在せず、すぐに分解します。つまり、リン酸が1つ取れてADP(アデノシン二リン酸)になり、さらにもう1つ取れてAMPになります。その上、この分解はさらに進んでAMPがアデノシンとイノシン酸の2つに別れます。鯛やヒラメの高級魚ではATPはすべてイノシン酸になっていると言います。ところが、イカ、エビ、貝類ではここまで分解してしまわないで、AMPの状態で止まっています。これを食べると腸へ行ってアデノシンになり、速やかに吸収されます。アデノシンには血管を拡張する働きがあり、血行が良くなり、エネルギーが多く取り出せるようになるのです。イカ、エビを食べた後、体が温かくなるのは血行が良くなるためです。
アデノシン同様に血管を拡張する作用があり、血行が良くなり体が温かくなるのです。ドクター・サン™シリーズは筋肉の慢性疲労を解消しアデノシンによって血管が拡張され血行が改善されると、細胞間質液もアルカリ性になり、エネルギーがどんどん産生されるようになります。核酸食品もアデノシンを多く含んでいるのでエネルギー産生に役立ちます。鎖骨周辺や肩関節を作る付近の慢性筋肉疲労やより進んだ筋肉のコリ(筋硬結)、胸部のコリを解消し体液循環を改善し、無意識に1回の呼吸が胸式から腹式に連動した動きになるようにコリを取り、イカやエビを食べてアデノシンを補給、さらに睡眠をうまく取ることでエネルギーが多く産生されるようになれば、不整脈も改善される可能性が高まります。その時にドクター・サン™シリーズの装着はマイクロバイブレーション作用や中赤外線(育成光6~14µmの波長域)により、筋肉のネットワークや筋経絡、経絡を通り慢性筋肉疲労を軽減し体液循環を促進させるのに役立ちます。また、コリ(筋硬結)は丹念にマッサージをして消し去ることにより、エネルギーが多く産生されるようになり、不整脈も改善されます。
Q4 血液の恒常性とドクター・サン™シリーズの関係はあるのですか。
少し専門的になりますが、その仕組みを説明します。細胞の表面を覆っている細胞膜にはナトリウム・プロトン・チャンネルという一種の出入口があります。プロトンというのは水素イオン(H+)のことです。ところで、静脈血のpHは7.3~7.4に動脈血のpHは7.35~7.45の弱アルカリ性に厳しくコントロールされています。これが、例えば0.1でもくるえば人は死んでしまうほど厳密なものです。一方、細胞の中はpH6.8くらいの弱酸性です。細胞は血液によって運ばれてきた栄養素や酸素を受け取って、細胞内でエネルギーを生産しますが、細胞は血管から直接栄養分を貰うわけではありません。細胞と毛細血管の間を埋めている細胞間質液を経て、酸素や栄養を受け取っているのです。この細胞間質液のpHも普通は7.4くらいです。ところが、血液の流れが悪くなると、細胞間質液のpHは一瞬にして低下し6.8くらいになると言われています。炎症などが有る場所は局所的にもっと酸性に傾きます。pHが下がるのはH+が増えるからです。血管外の筋肉やほかの細胞で、常に水と炭酸ガスを放出しています。この水と炭酸ガスは反応してH+とHCO3-になります。H+が多いと酸性になり、少ないとアルカリ性になります。血液のpHが弱アルカリ性に保たれているのは、血液中のヘモグロビンの働きによる所が大きいと言われています。
ヘモグロビンはヘム(鉄)とグロビン(タンパク質)の結合したもので酸素の運搬役です。肺や皮膚から酸素を受け取りヘムの部分で酸化鉄として保持し、各組織でO2をH+と置きかえることにより、O2を与えH+を回収します。これがヘモグロビンの酸化還元現象で組織レベルの恒常性維持機構と言う事になります。H+が多くなると、その場所は酸性に傾きます。血液が常に弱アルカリ性に保たれている背景には、ヘモグロビンの酸化還元がうまくいっていることに起因しているのです。このほか重炭酸イオンやタンパク質なども関わっています。しかし、血管の外の細胞間質駅にはヘモグロビンがなく、そのためにpHを維持する働き、つまり緩衝作用が弱いのです。血液の約5分の1の緩衝作用しかないと言われており、細胞間質液のpHは変わりやすいのです。細胞の新陳代謝の結果できた炭酸ガスは、酸素濃度の炭酸ガス濃度の差により、ヘモグロビンと結合し、血液の流れがよければ、肺へ運ばれ呼気として排出することができます。ところが、血流が悪いと炭酸ガスが滞って細胞間質液が酸性になるのです。本来は細胞内はH+が多くて酸性、細胞の外つまり細胞間質液は少なくてアルカリ性というのが正常な状態です。それが血流が悪くなって細胞間質液が酸性になると、細胞の内と外の濃度差がなくなり、細胞の外に多いナトリウムが細胞の中に入り、細胞の中に多いH+が外に出るというナトリウム・プロトン・チャネルがうまく働かなくなります。
そこで「サンリング、サイクロンリングやドクターサン」を装着して、血液の流れを改善しますと、細胞外のH+が減り、また炭酸ガスが運び去られて細胞間質液がアルカリ性を回復します。この現象は吸い玉やマッサージ、按摩、鍼灸などによっても起こります。そうなると、インスリンが働きナトリウムが細胞の中に入り、H+が外へ出ていきます。そして細胞の中にあったブドウ糖の輸送からだが細胞表面に出てきて、ブドウ糖を取り込むようになるのです。つまり、細胞間質液が酸性になり酢酸(CH3COOH酢)が産生されるとインスリンがあっても、ナトリウム・プロトン・チャンネルがうまく機能せず、細胞がブドウ糖を取り込めなくなり、十分なエネルギーが産生できません。(よって酢の多量摂取が体によくない理由の一つです。しかし、少量の酢は乳酸を排除するように作用するので少量は必要です。)筋肉は収縮するには筋小胞体からカルシウムが放出され筋繊維のアクチンとミオシンのスライド現象が起こり筋肉を収縮させます。しかし、上記のようにエネルギーが不足しますとカルシウムを筋小胞体に戻せずコリ(筋硬結)を助長するのです。
つまり、筋小胞体にカルシウムをもどす時のほうが放出する時よりエネルギーが要るのです。例えば長い時間正座していると足が痺れてきます。これは足の血管が圧迫されて血液が通わなくなり、局所的に酸性化して糖尿病状態になり、エネルギーが作れなくなるからです。あなたが朝起きて足が正座していた如く痺れていたら、大変驚くのではないでしょうか。正座して足が痺れているという事により安心するのです。つまり、同じ痺れでも原因が解かっていれば人は安心します。
その痺れを早く治すには足を叩いたり、さすったりします。このエネルギーが筋小胞体にカルシウムを戻し、筋肉を弛緩させ血液循環を改善し、痺れを早く引かせます。エネルギー不足で筋肉が慢性筋肉疲労に陥った場所、特にコリ(肩コリ、腰痛など)を解消するにはマッサージが良いと言う理由なのです。糖尿病の人ではこれが全身的に起こるためにエネルギーが不足しがちになり、疲れやすくなると言われます。疲れたら、吸い玉やマッサージ、按摩、鍼灸を受けるか、按摩器やお風呂などで血流の改善に心掛けることが大切です。健康維持にも最も大切なことは慢性筋肉疲労、特にコリにならないように、もしなったらそれを解消することが最も重要な事だと私は考えています。しかし、按摩器やお風呂などは一日中入ってるわけにはいきません。そこで、指や腕にするだけで簡便に筋肉の弛緩作用と同じような効果、いやそれ以上の付加価値のある効果を得るために金属に約150万人を癒した情報を記憶させ、加えて、癒しの力を持たせた6~14µmの中赤外線、マイクロバイブレーション効果、特別な方法で作成した光触媒で表面静電気を除去し、月の生命体エネルギーを特殊な技術により取り込み、経路からの癒しの情報や物理的刺激や月の生命体エネルギーを吸収させ、体内に同化させる事や、筋肉を弛緩させ、血液のクラスターサイズを細分化し栄養分をより多く溶けこます事を目的として考案したもので、多くの病気が改善されている理由の一つなのです。
Q5 心筋梗塞や脳梗塞になる人は首や肩のコリを覚える人が多いと聞きますが、そういう病気とコリの間には何か関係があるのでしょうか。
血液には、身体に必要な栄養素や酸素を組織に配送するとともに、その配送先でいらなくなった老廃物を回収して除去する働きがあります。ただ、栄養素は血液から直接配られるわけではありません。血流に乗って末端まで運ばれてきた栄養素などは毛細血管の壁をくぐりぬけ、その外側の細胞間質液と呼ばれる組織液に入り、これを介して細胞に届けられます。
したがって血流が悪くなると、生命の維持に必要な栄養素が細胞間質液に十分に放出されなくなると同時に、老廃物や筋細胞がつくり出した炭酸ガスを外に排除することができず、細胞の周辺に溜まってしまいます。すると、健康なら弱アルカリ性になっているはずの細胞間質液が、すぐ酸性に傾いてしまいます。
酸性になると血糖値を下げるホルモンであるインスリンがきちんと働かなくなり、血糖値があがって局所糖尿病状態になります。インスリンには、エネルギー源となる武道とを細胞内にとり込む働きもありますから、細胞間質液が酸性になると細胞はエネルギー不足に陥ってしまうわけです。そうなると、筋肉が縮むときに放出されたカルシウムが元に戻れず、筋肉が収縮したままになりますから、血流はさらに悪くなり肩コリ、頭痛、疲労感、足腰の冷え、食欲不振など、さまざまな症状があらわれてくるわけです。つまり、血流が悪くなるのは、酸性体質になっていることの証明でもあるわけですが、日常生活でこれを防ぐには、酸性食品を食べ過ぎないことと、ストレスをためないこと、よくマッサージをすること、2~3日、腰湯でゆっくりお風呂に入る事などが大きなポイントでしょう。(何週間も腰湯でお風呂に入るのは避けるべきです。疲れた時に入る程度が良いのです。)また、酸性体質で中性脂肪が高い人や、血管の弾力性に欠ける人は血管の細いところが詰まりやすくなり、脳の血管の細い所で詰まれば脳梗塞を、冠状動脈の細い部分で血液が詰まれば狭心症や心筋梗塞を起こす危険性があります。これを予防するには、常に血液の流れをサラサラに保つことが必要ですが、そこで役に立つのがドクター・サン™シリーズです。
これらを装着すると、筋肉を弛緩させて血流を良くすることは前にも述べました。筋肉は常に細かく振動していますが、その振動にドクター・サン™シリーズの発するマイクロバイブレーションが干渉や共鳴し、うねりを生じるために筋肉を弛緩させるのだと考えられます。また、宇宙エネルギーは右回りで体内に入ると言われていますから、これらのサンリングやサンブレスにも右回りのひねりを加えてフリーエネルギーを吸収しやすくし、加えて断面をUの字に反らし高度な電子核共鳴解析により反りを解析し、音叉の原理によりマイクロバイブレーションの効率を高めています。
ただし、これらは筋肉が疲労して少し凝っている状態では血管拡張作用がありますが、筋肉が硬結している部分はそのまま残ってしまします。そして、他の部分の筋肉が弛緩して血管が広がった分、硬結部分はより大きくなって血管を狭めます。この場合には逆に血圧が上がってしまいますから、まず硬結部分をよく揉み解してください。硬結を上手く潰せれば血圧は下がります。その後はドクター・サン™シリーズが次の硬結を作り難くする作用があることになります。サンリングにおける「立位体前屈の伸び」を計測すると3cmから7cm伸びる場合が多く、筋肉の弛緩を示すことが明らかです。
Q6 リウマチなどの原因譜面の膠原病も、先生のサンリングやサンブレスで改善された例が多いようですが、どういうわけで改善されていくのでしょうか。
膠原病はネフローゼ、アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息など、免疫系の病気は、口呼吸と深い関係があるのをご存じでしたか。
まず、口で息ができるのは人間だけです。人間だけが気道と食堂が交差しているため、鼻の代用として口も気道に使うことができるからです。これは人類が言葉を話すようになったために、正門のある咽頭が鼻腔から遠ざかり、声を出しやすい位置にまで移動した結果起きた、構造的な欠陥だと言われています。口でハーハーする犬は口呼吸ではないのか、と思われるかもしれませんが、犬は汗腺がないために息を吐いて体温を下げているのであって、吸うときは鼻から吸っているのです。
私たちの喉は、粘膜の下のリンパ組織が発達することによって、細菌やウイルスなどの感染から守られています。その中の、咽頭扁桃リンパ輪(扁桃腺やアデノイド)が口呼吸で傷ついたりすると、免疫システムに誤作動が起こり、自己免疫異常が起きやすくなると言われています。このような病気の人は、特に呼吸筋群が緊張して口呼吸しかできないような状態になっていますが、鼻呼吸に切り替える事によって臭覚神経が刺激され、免疫が生き生きとしてきます。ドクター・サン™シリーズは、血液の循環を促進する作用などによって呼吸を楽にしますから、鼻呼吸がだんだん出来るようになっていき、その結果、病気も改善されるという訳です。
ちなみに、あなたは口呼吸をしていませんか。次の10項目でチェックしてみて下さい。
- 自然な状態でいると口が少し開いて、締まりがないように見える。
- 前歯が飛び出していたり、歯のすき間が多い。
- 上下の歯のかみ合わせが逆さまの反対交合(受け口)である。
- 同じ側ばかりで物をかんだり、歯のかみ合わせが良くない。
- 下唇が上唇より分厚い。
- 唇がカサカサに乾燥する。
- 朝起きるとのどが痛むことが多い。
- 上唇全体が富士山形をしている。
- 物を食べるときにクチャクチャと音がする。
- アレルギー性鼻炎などの鼻づまりがある。
以上のうち、1つでも当てはまる人は、日常あるいは睡眠中に口呼吸をしていることが疑われます。複数当てはまる人は、口呼吸の割合が多いと思っていいでしょう。サンリングやサンブレス以外の鼻呼吸訓練法としては、次のようなものがあります。
- おしゃぶりをする。
- 口だけにマスクをしたり、唇を閉じて絆創膏を下唇から上唇の方向へ貼る。
- 口を閉じ、日頃使わないほうの歯で無糖ガムをかむ。
- 鼻の両側と鼻真の部分を指で刺激する。
- 約1%の食塩水でうがいをする。
おしゃぶりは、もともと鼻呼吸と咀嚼の基本的な訓練法です。欧米では3~4歳までおしゃぶりをさせるのに対し、日本人は離乳を急ぐあまり早いうちにおしゃぶりを取り上げてしまうため、口呼吸をする子供が多いようです。大人でも、夜などにおしゃぶりで訓練すれば効果的でしょう。
唇に絆創膏を貼る方法は、あまり強く貼りすぎない事。くしゃみをした時に鼓膜が破れる恐れがありますから気を付けて下さい。また、下から上に向けて貼るのは、絆創膏の聴力で下顎を少し前に出すことにより、気道を多少なりとも広げることが出来るからです。無糖ガムを噛む方法は、片側だけでも噛むクセも同時に改善することが出来ます。
指で刺激する方法は、睡眠中に鼻中隔を圧迫する装置も市販されていますから、こちらを利用しても良いでしょう。スポーツ選手がよく鼻に絆創膏のようなものを貼っていますが、あれも鼻呼吸を楽に行うための一例です。うがいをする場合は、ワルダイエル博士が提唱されたワイダイエルリング、つまり、扁桃リンパ輪に届くように上を向き、「あー・いー・うー・えー・おー」と言いながらやって
みてください。免疫の中枢は左脳にあります。左脳を破壊したラットと右脳を破壊したラットの実験により、左脳に免疫中枢があることが判明し、左利きの方に自己免疫疾患が多いのは左手の筋肉疲労による所が大きいと考えられます。その為に、左の親指と薬指を基本に装着して頂きたいのです。つまり、免疫力を上げるためなのです。一般的にご使用になる場合も、左の親指と薬指を基本に装着して頂きたいと思います。
Q7 いわゆる不定愁訴症候群といわれる症状に悩んでる人に、ドクター・サン™シリーズが有効なのはなぜですか。
不定愁訴症候群とは全身の倦怠感、疲労感、頭痛、めまい、動悸、息切れ、胸苦しさ、胃や腹部の不快感、肩コリ、冷え性など、病院で検査してもらっても、その原因となる器質的病変を見い出せない一群の症状を言います。が、この症候群の大きな原因は、小動静脈や毛細血管が収縮して末端まで栄養や酸素が行き渡らなくなり、筋肉やそれを取り囲む結合組織の代謝が低下するため、血液の粘度が増し代謝が低下するため、脳内の血流量と脳脊椎液循環の機能低下もしくは不調和が原因と考えられます。小動静脈や毛細血管が収縮するのは、これらに分布している交感神経が刺激され、その末端からアドレナリン、ノンアドレナリンなどのホルモンの一種が分泌されるためですが、ストレスが長時間続くと交感神経は常に刺激されている状態となり、不定愁訴が起こりやすくなります。長年、これらの症状に悩んでいるような人は、殆どがこの原因が考えられます。
このような人は、サンリングを背骨の両側に走る筋経絡に続く中指に装着し、特に調子が悪い方の側の腕にドクターサンを嵌めます。背骨の両側には交感神経の神経節が、首から尾骨までズラリと数珠状に連なっていますから、中指にサンリングを装着すると、その辺りの血流を良くし、交感神経の緊張を緩和します。また、交感神経の緊張を緩めるには、これと拮抗する副交感神経の緊張を高めてやることも1つの方法でしょう。しかし、副交感神経は交感神経のような神経節を作らず、脳幹部と仙骨部(脊柱の一番下の骨)から脳脊髄神経に伴って出て内臓に分布しているため、手の指や腕からの刺激だけでは効果が期待出来ません。そこで、副交感神経を優位にするには、足の指にサンリングフットかサンリングを装着した方が良いと思います。また、首をマッサージすると、パスカルの原理によって脳幹部に均等な圧が掛かり、体液循環を促進させますから、首や仙骨部のマッサージも効果的です。
日常の食事では、副交感神経の末端から分泌されるアセチルコリンの原料を摂るように工夫してみて下さい。アセチルコリンは酢酸基とコリンが結合したものですが、酢酸基は体内で作られるので問題ありません。問題はコリンの不足ですが、コリンはレシチンとパントテン酸に多く含まれます。レシチンは卵黄や植物種子、酵母などに豊富に含まれ、パントテン酸は乾燥酵母、玄米、納豆などにたくさん含まれていますので、不定愁訴に悩んでいる方は、これらを心して食べるようにして頂きたいと思います。ただし、酵母は細胞壁を多糖体のβ-グルカンとキチン(ポリ-β1-4-N-アセチルグルコサミン)が網目状に張りめぐり、また、細胞質にはエルゴステロールという脂質があるために、消化され難く、排便されてしまう可能性が高いので、少し多めに食するといいでしょう。
Q8 貧血症にもドクター・サン™シリーズは効果を発揮するのでしょうか。
現代の女性の3分の1は鉄欠乏症貧血といわれます。しかし、貧血は女性に特有ではなく、いい加減なモノしか食さない若者にも多いし、老人にも増えています。人体には約4gの鉄があります。その4分の3はヘモグロビン(ヘモグロビンは分子量64,500のタンパク質で、鉄を含むヘムと、グロビンというタンパク質部分からなります。)です。
ヘモグロビン1分子には4個のヘムが含まれ、鉄の含有量は約0.3%となっています。血液の構成要素として赤血球の中に含まれ、この赤血球に含まれる鉄が酸素を運搬するのに重要な役割を果たしています。鉄分が不足しますとヘモグロビンが作られず、赤血球も小さく、形も不揃いになり、赤血球の酸素運搬能力も低いので、体内エネルギー生産量が少なく、体が疲れやすく、顔色が悪く(まぶたを裏返してみると白っぽい)朝はなかなか起きられず、夕方になりますと足がむくんだりします。鉄欠乏は徐々に進行しますので、貧血に気付かず、悪化することが多いのです。もし、貧血に気付いて鉄分の多い食べ物を摂ったとしても、食品中の鉄の吸収率は低く、なかなか効果が上がらないのです。貧血の人には胃腸の弱い人が多く、鉄剤を与えると消化器が刺激され、悪心や胸焼けなどの副作用を起こすことが多いのが現状です。鉄には二価の鉄と三価の鉄があります。食べ物に含まれている鉄は三価の鉄であり、これは胃酸によって遊離の鉄となり、さらに二価の鉄に還元されてからその一部が吸収されます。また、食品中の鉄はリン酸やシュウ酸、また食物繊維やフィチン酸などによって吸収が阻害されます。これも植物性食品の中の鉄が吸収され難い理由なのです。それに加え、胃の弱い人は胃酸の分泌が悪く、鉄の吸収率も低下し、貧血になりやすいのでこういう人には梅肉エキスが優れた胃酸代用物になります。日本人の鉄は、穀類、野菜、豆類、魚介類などから摂られていますが、海草の鉄分含有量はずっと多いので、ひじき、青のりなどを積極的に摂りたいものです。
ただし、これら植物性食品の鉄の吸収率は約10%と低いので、鉄の吸収を促進する植物性因子が大切になります。ビタミンではC、B12、葉酸などがありますと鉄の吸収が高まるのです。また有機酸も鉄の吸収を促進し、梅肉エキスの酸っぱさ、レモンやダイダイの果汁の酸味も有機酸によるものです。しかし、これらの酸は酢と同様に多く摂り過ぎてはいけません。梅干、レモン、ダイダイも1個以上は止めましょう。ヒジキでもワカメでも、海草は多量の鉄、マグネシウム、カルシウムなども含んでいるのですが、吸収率が低いのです。貧血があると組織細胞に送られる酸素の量が不足しますから、産生されるエネルギー量も低下します。これが全身衰弱感、疲労感の原因となったり、めまい、耳鳴り、手足が冷たい等も起こり、貧血が長く続くと心臓が肥大し、心雑音を生じ動悸や息切れがして、心臓病と間違われる事があります。貧血かどうかは血液を検査すれば簡単に解かります。そこで鉄欠乏症貧血と解かったら、鉄の補給に取り掛かる訳です。貧血の回復のカギは胃腸が握っていると言っても良いでしょう。胃腸の丈夫な人なら(貧血患者には少ないが)鉄分を多く含む食品に、これの吸収を促す因子を併せて摂る事で、鉄分の補給は出来るはずです。しかし、胃腸の機能の弱っている人ではこれではなかなか成功しません。
そこで、副作用のないサンリングを右の人差し指と中指にし、サンブレスをしますと鉄、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルの吸収率が上がり、効率よく鉄分を摂り入れる事が出来ます。
つまり、鉄欠乏症貧血の方にも有効だと言えます、しかし、好転反応として、筋肉が弛緩した分、血液が組織に取られて非常にだるくなり、倒れてしまう事もありますので、サンリングから、徐々に体を慣らしていって下さい。好転反応が収まった後には、サンリングやサンブレスの装着で筋肉が緩むため胃の働きが活発になり胃酸などの分泌が促進されるためにミネラルのイオン化が促進されるためだと考えられます。貧血を起こす人は胃腸の弱い場合が多く、こういう人は元々胃酸の分泌が十分ではないのです。ですから鉄の吸収率も低くなって貧血になるわけです。しかし、胃腸の弱い人に鉄剤を与えると、消化器が刺激されて悪心や胸焼けなどの副作用を起こす場合が多く、治療の効果が上がりにくいという問題もあります。
したがって、胃腸の弱い人の鉄欠乏症貧血には副作用のないドクター・サン™シリーズが胃腸の働きを助ける事になり有効な訳です。右の人差し指と中指でなくても左手でも効果はあります。
各自自分の良いと思われる所を探して頂ければ良いと思います。
Q9 糖尿病とドクター・サン™シリーズの効果について教えてください。
ドクター・サン™シリーズの効果は先に述べた通りそれなりに期待が持てます。しかし、マッサージや按摩と食事制限をする事のほうが大切です。生活習慣病の中でも特に多いし、子供にも多くなって来ていますので一般的知識についてお話しておきます。
以前は成人特有の病気と考えられていた糖尿病が、近年は子供にも現れるようになって来ました。糖尿病の患者は全国で500万人おり、40歳以上の人の10人に1人は糖尿病患者と言われています。また成人型糖尿病、若年方糖尿病と分けられていましたが、子供にも成人型糖尿病が現れるようになってきたので、最近はⅠ型糖尿病、Ⅱ型糖尿病と分けられています。糖尿病は概ね、今までにたくさん贅沢をしてきた結果、最も下等なものしか食べられない病気になったのであるという自覚から始めなければならないと思います。
Ⅱ型糖尿病というのは、以前の成人型糖尿病で、インスリンの注射を必要とせず、食事療法などの生活改善でコントロールできる型の糖尿病です。これに対してⅠ型糖尿病というのは以前の若年型糖尿病で、インスリンを注射しなければ生きていけない型の糖尿病を言います。ところで糖尿病を一口で言えば、インスリンが相対的あるいは絶対的に不足しために起こる病気と言うことが出来ます。インスリンは膵臓のランゲルハンス島のβ-細胞から分泌されるホルモンで、これが体の中で唯一、血糖値を下げるホルモンです。血液中の糖はホルモンの働きによって、1cc中に70~130mg(約100mg前後)に保たれています。血糖値を上げるホルモンにはグルカゴン、カテコールアミン、ステロイドホルモン等、さまざまなホルモンがありますが、血糖値を下げるのはインスリンだけです。それだけにこれが不足すると、直ちに血糖上昇に繋がります。
では、血糖値が上昇すると、どのような障害が起こるかと言いますと、次のような合併症が現れるようになります。
- 血管系の異常。血中のコレステロールや中性脂肪が多くなるため、血管に障害が起こり、色々な臓器が侵されます。
- 心臓では高脂血症のため、心臓に栄養を補給する動脈が障害され、狭心症や心筋梗塞を起こしやすくなります。
- 糖尿病の心血管系の罹患率は、それ以外の人に比べて約5倍は高いと言われています。
- 眼では網膜にきている毛細血管基底膜の肥厚のヒアリン様物質の沈着によって糖尿性網膜症が起こるようになります。
- 腎臓では糸球体における毛細血管が障害される結果、糖尿性腎症が起こります。透析患者の30%は糖尿性腎症によると言われます。
- 神経系の異常(神経障害)。
- 神経痛では特に座骨神経痛が多く、医師は厄介な神経痛が出てきたら糖尿病を疑えと言われます。糖尿病があるとなぜ神経障害が出やすいかというと、血中の糖が多いと、糠とタンパク質が結合しやすいのです。我々の体の中に張りめぐらされている神経には、鞘を被った有髄神経と、鞘が無く裸の無髄神経があります。その鞘はミエリンというタンパク質であり、これが糖と結び付きます。糖と結び付いたタンパク質は離れにくく、すると、これは異物となり、マクロファージ(大食細胞)の攻撃を受けて裸状態になり、それで神経障害が起こるようになります。
- 自律神経症状。便秘や下痢、あるいはこれらが交互に来る、熱感、寒気、肩コリなどが起こりやすくなります。また、末梢神経がやられやすいので、手足の違和感、麻痺感、痺れ感などが起こります。こうした糖尿病による神経障害は、特に「糖尿性ノイロパチー」と呼ばれています。この血中の糖とタンパク質が結合するのは、メイラード反応と関係があります。
タンパク質を砂糖やハチミツなどの糖と煮ると、時間が経つにつれて茶色っぽくなります。この反応は体内でも起こっており、特に代謝の遅い所が大きな影響を受けるのです。その一つが眼で、糖尿病になると白内障が起きやすいのです。これもメイラード反応が関係しているのではないかと言われています。白内障にかかった水晶体のタンパク質にはメイラード反応特有の蛍光が見られます。
ところで、米国では50代を過ぎた人の8割近くが糖代謝に異常があると言われます。日本でも40代以上の人は、4人に1人が糖代謝異常と言われています。それほど「潜在性糖尿病」は多いのです。糖はエネルギー源として大切です。我々は何をするにもエネルギーが必要であり、体の中で色々な機能が営まれるためにも、エネルギーが必要です。健康な体は、主に糖を用いてエネルギーを作り出しています。脳などは特に多くの糖を必要とし、しかも寝ている時の方が多く使われているくらいです。ところが糖尿病では糖の代謝がうまくいかず、エネルギーを効率よく取り出すことが出来ないのです。では、何からエネルギーを取るかというと、残るのは脂肪かタンパク質ですが、脂肪がエネルギーを多く貯えているので、主として脂肪が燃やされます。脂肪は分解されると脂肪酸とグリセリンになります。肥っている方は汗かきで脂性の人が多いのはこのためです。この脂肪酸からエネルギーを取り出すように働きます。しかし、脂肪酸の分解で生じたアセチルCOAは全てがTCAサイクルに入っていかず、一部不完全燃焼します。すなわち、糖尿病のコントロールが極度に悪化した時、ケトン体という物質が出来ます。これはアセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸の3つを言います。ところが、ケトン体は酸性がかなり強いため、血液がアセドージス(酸性化)に傾くのです。動脈の血液はpH7.35~7.45の間に、静脈の血液はpH7.3~7.4の間に厳しくコントロールされていますが、動脈の血液が7.35に近くなるとアセドージスを起こします(これと反対をアルカドーシス)。これが酷くなると糖尿性昏睡を起こして、死ぬ事もあるのです。これを防ぐために糖代謝を改善しなければならないのです。血糖値をある程度高く保つことは、頭の働きには良い事なのですが、高くなり過ぎるとアセドージスを起こします。しかし日常、血糖値を上げざるを得ない場合がしばしばあるのです。それは体にストレスが加わった時です。ストレスが加わった場合、体は次の三段階の反応を示します。
- 警告期
体にストレスが加わった初期の反応で、体温の低下、白血球の減少、血液が濃縮される、体液が酸性化するなどの反応が起こります。血糖値が高いと、白血球は細菌が侵入しても、それに反応しなくなります。そのため糖尿病になると、感染症にかかりやすく、化膿しやすくなります。
- 抵抗期
警告期のままの状態が続いたら死ぬので、これに抵抗する時期で、警告期と反対の反応が起こります。すなわち、血糖値が上がる、体温が上昇する、血圧も上がる、このとき働くのが副腎皮質ホルモンで、これに納まれば良いのですが、ストレスがいつまでも続いていると、次の消耗期になります。
- 消耗期
常に副腎が働かされるために、ついに肥大します。また胃潰瘍が起こる、胸腺が萎縮するなども起こります。
これで分かるように、ストレスの多い人は血糖値が高くなりやすく、これが糖尿病に関わってくるのです。ストレス時に血糖値が上がることは、生体の反応として大切ですが、これがいつまでも続くと、血糖値が上がりっぱなしになってしまうのです。これを防ぐためには副腎皮質ホルモンが、体内で正常に分泌されることが大切です。しかし、これを体の外から与えることは大変危険です。リウマチ、アトピー性疾患、ネフローゼ等に、ステロイドホルモンが良く使われますが、これを与えると血糖値が上昇し、二次性(薬剤性)糖尿病が起こるようになります。降圧剤にもその危険性があるのです。ステロイドホルモン剤は良く効きますが、必ず副作用が出る(ステロイド剤は体タンパクを分解してブドウ糖に変える。そのために骨や筋肉を含む臓器が萎縮する一方、血糖値が高くなります。また、ステロイド剤は脂質の再分布を起こし、これを上半身に集中させるためムーンフェイスが現われ、顔がまん丸になり、手足は細くなる。)ので、体外から与えるべきではありません。体の中で作らせるように持ってゆくべきです。
それにはどうするかというと、ステロイドホルモンはコレステロールから合成されます。よって、ストレスのある人はコレステロール値が高いのです。体内にあるコレステロールは3分の2以上は体内(主に肝臓)で合成されており、食べ物に由来するのは3分の1以下です。このコレステロールから黄体ホルモン、女性ホルモンなどが作られ、またステロイドホルモンも合成されていくのです。つまり、ストレスがある時は体内でコレステロールを作り、これからステロイドホルモンを合成し、ストレスに対抗するのです。よって「コレステロールの多い物は食べていないのに、血中のコレステロール値が高い。」という人がよくおられますが、そういう人はストレス等があって体内合成が盛んな人です。ストレスというのは精神的なものばかりでなく、過労や睡眠不足、薬物、農薬、食品添加物その他の異物も、肉体的ストレスとなります。ストレスの範囲はもっと広く考える必要があるのです。このようにストレスがあると、体はコレステロールを合成し、これからステロイドホルモンを作って対抗していくのです。これはストレス時の自然な反応であって、薬でコレステロール値だけ抑えても根本的解決にはならないのです。
そこで、コレステロールを円滑にステロイドホルモン合成に向かわせるために、何が必要かというと、まず第1段階でビタミンEが必要です。糖尿病に必要なビタミンはいろいろありますが、ビタミンEは特に大切で、これは血糖降下剤と同じような働きを持っています。血糖降下剤は膵臓から無理やりインスリンを出させますが、ビタミンEはやんわりと出させるのです。もう1つ、ビタミンEとともに大切なのはビタミンCです。これはステロイドホルモンの合成に必要ですが、ビタミンCが不足すると膵臓の組織が変性するのです。それにビタミンCは血糖値の急上昇を抑える働きがあります。白砂糖は白米、白パンなどの精白食品は消化が早いので、腸から速やかに吸収され、血糖値が急に高くなります。これを上げるのに多量のインスリンが必要となります。しかし、玄米や麦、ハトムギ、アワ、ヒエ等の未精白の穀物は、消化・吸収がゆっくり行われるので、血糖値の急激な上昇がなく、インスリンも一時的に多量に要求されることもないのです。ビタミンCにも、血糖値が急に上昇するのを抑える働きがあり、また糖分が余分になると、肝臓でグリコーゲンに変えて(インスリンの働きで)貯えられるのです。これはエネルギーの貯金のようなもので、糖分が少なくなったときに分解して放出し、エネルギー源としていくのです。このブドウ糖をグリコーゲンに変える時も、ビタミンCが必要です。つまり、ビタミンCは糖尿病に対して、膵臓の変性を防ぐ、血糖値の急上昇を防ぐ、インスリンの働きを助けるなど、数多くの働きをしており、糖尿病には大切なビタミンです。食事をするとき「野菜から先に食べよ」と言われますが、これはビタミンCや繊維を先に補給し、血糖値が急に上がるのを防ぐのに良いことです。
インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンですが、血糖値が下がりすぎるのも低血糖と言い怖いのです。低血糖になると、急激に虚脱状態になったり、体が震えたり、汗が出たりし、酷いと痙攣を起こして倒れます。白砂糖のような高度に精白したものを多く摂ると、血糖値がグーンと上がります。これを下げるためにインスリンが多量に分泌され、その反動で血糖が下がり過ぎ、低血糖となります。だから、若者や子供たちのように、スナック菓子を食べ、コーラやジュースを飲むという生活をくり返していると、糖分が一気に吸収され、これを下げるのにインスリンが多量に分泌されます。これが血糖値を下げすぎ、不安感や落ち着きのなさ等を起こしやすくします。こういうことをくり返していると、やがて膵臓は疲れて、糖尿病への道を辿る事になります。子供に落ち着きがない、すぐカッとなる、物事に集中出来ない等は、血糖値の変動が大きい為であるという米国での報告があるのです。血糖値が一定であるということは、とくに脳の働きをコントロールするために大切であり、これが変動を繰り返すと脳の働きにも影響が及び、頭の働きがおかしくなってくるのです。その原因となっているのが高度精白食品です。だから、玄米や麦、オートミールなど、未精白の穀類を摂ることは、繊維が多いので血糖値の急上昇を抑えるばかりでなく、脂肪の吸収も抑えてくれるのです。
糖尿病にもう1つ大切なビタミンはB6で、これも未精白の穀類が多く含んでいます。B6は精白の過程でほとんど失われてしまいますから、玄米、麦、オートミール等はB6も多く含んでいる優れた食品です。B6ビタミンの不足は糖尿病と直接的な関係があります。というのは、B6が不足しますとトリプトファン(アミノ酸の1つ)の代謝が阻害され、途中でキサンツレン酸という物質ができます。これがインスリンとくっついてインスリンの働きが妨害されてしまうのです。また、アミノ酸は全部で20種あり、その中の9種類は食べ物から必ず摂取しなければならない必須アミノ酸(ロイシン、イソロイシン、リジン、フェニールアラニン、メチオニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジン)です。その他のアミノ酸(可決アミノ酸)は、体内で必須アミノ酸から作り変えることができます。これは酵素の働きによって行われますが、その酵素の助成因子として、ビタミンB6が必要なのです。タンパク質というのは、単に量が多いだけではダメで、その質が重要です。人の必須アミノ酸は9種類ありますが、これら相互のバランスが取れていることが大切です。ある種のアミノ酸が多量に含まれていても、一番少ない必須アミノ酸のレベルに、そのタンパク質の効力(タンパク価)は規制されてしまうのです。このアミノ酸のバランスを正しいものに整えるのにビタミンB6が関わっています。それはタンパク質だけではなく、糖質にも脂質にも関わっていて、糖尿病には大切なビタミンです。特に米国では、ビタミンB6は糖尿病治療の「第4の柱」と言われています。これまで糖尿病の治療は、インスリン、運動、食事療法、ビタミンB6という4つの柱で行われているので、ビタミンB6が重視されてきたのです。
第5の柱としてドクター・サン™シリーズがあります。ビタミンB6を取るにはビタミン剤を飲まなくても、精白しない穀類を摂れば良いのです。これらに多い繊維は腸内の有効細菌を増やし、これがビタミンB6やパントテン酸を合成してくれます。未精白の穀類はクロム(クロミウム)も多く含んでいます。これも糖尿病には大きなミネラルで、とくにニコチン酸クロムは「耐糖因子」として重要です。その作用はまだよく分かっていませんが、これを与えると糖代謝が改善されます。乾燥酵母にはこのクロムや、先のビタミンB2、B6を多く含んでいるので、糖尿病の優れた補助食品となります。最近はビタミンB12が見直されて、大衆薬の中にも入れられるようになってきました。B12は昔には悪性貧血の治療薬として用いられていましたが、そればかりでなく、神経のミエリンの修復に欠かせないビタミンであり、厄介な神経障害を起こす糖尿病にも重要なビタミンです。ビタミンB12は植物食には少なく、動物食、中でもレバーに多いのです。糖尿病の人はレバーを少量(1日5~10g)摂ると良いのです。それも脂質代謝が悪いから、油を用いないで取るのが良いのです。レバーにはビタミンB2、B6、B12など、植物食には少ないビタミンが豊富に含まれています。B2はナトリウムの排泄を助けるので高血圧にも良いし、解毒にも大切なビタミンです。今どき農薬や食品添加物に汚染されていない食物は無いといっても良いでしょうが、これらの解毒に必要なビタミンB2やニコチン酸を、レバーはいっぱい持っています。これらの毒物は脂溶性のものは体内に蓄積されて害をもたらします。これを水溶性に変えれば尿から排泄され、無害となります。そのためにB2やニコチン酸が必要なのです。また、インスリンはアミノ酸が86個つらなったタンパク質です。それもイオウ(S-S結合)の入ったタンパク質であり、レバーがこの材料を補給してくれるのです。
最後に、糖尿病に対するアルコールの害について述べておきましょう。重唱の糖尿病の気分を味わおうと思ったら、酒をいっぱい飲んでみるとよいでしょう。体内に吸収されたアルコールは、アセトアルデヒド~アセチルと代謝され、最後は水と炭酸ガスになって、それぞれ尿と呼気として排泄されます。このアセトアルデヒドの状態で留まっていると、頭痛や吐き気などの二日酔症状が起こります。アルコールの代謝は酵素の働きによりますが酒に強い人というのはアセチルまで早く代謝が進む人です。酒に弱い人というのはアセトアルデヒドの分解がなかなか進まない人です。しかし、毎日酒を飲んでいると酵素が多く出来るようになってきます。ただし酒に強い人も弱い人も、最終的にアルコールの代謝が終わる時間は、変わらないと言われます。だから、酒に強いと言っても安心出来ないのです。アセチルが多いと、これがケトン体に変わって血液を酸性化(アチドージス)します。
重症の糖尿病でもケトン体ができます。ここに共通点があり、糖尿病の人にはアルコールが有害ということになります。糖尿病の人が、油物をサカナに酒を飲むのは一番いけない。脂質代謝が悪いから高脂血症になることは間違いありません。糖尿病でない人でも、脂肪の多いものを食べながら酒を飲むと、脂肪肝になる危険があり、こういう時は、脂肪肝を防ぐコリンやイノシトールの多い納豆、あるいはビタミンB2の多いものをサカナにして飲んだほうが良いでしょう。普段から精白食品が多く、油ものが好きで、アルコールをよく飲むという人は、脂肪肝や糖尿病、その他の成人病を用意しているようなものです。
糖尿病は遺伝性も強く、琉球大の三村先生の発表では、両親の糖尿病の有無とその子供の糖尿病の発生率は、両親とも糖尿病57.6%、片親が糖尿病27.3%、両親とも糖尿病なしは0.87%
と明らかに相関関係があるのです。両親が糖尿病だと、生まれた子の半分以上が糖尿病になります。とくにⅠ型糖尿病(若年性)は遺伝性が強いのです。体重が4kg以上の巨大児が生まれたら、母親の糖尿病を疑えと言われます。また「妊娠糖尿」といって、妊娠中は糖尿が出やすいのです。そして産後、何年かして糖尿病が出ることもあるのです。オカラは糖尿病患者の最良の治療食で、玄米とハト麦、ピーマン、北海道産のカボチャ、セロリも糖尿病の薬になると言えます。魚では大衆魚のサバのペプチドというタンパク質の一種に、血糖値を下げる働きがあると言います。つまりできるだけ安物を食べよということです。「安物買いの銭失い」と言われますが、このような糖尿病患者の食べ物は「安物買いの命もうけ」と言えます。これらのことを念頭に置いて、子供の食事に配慮を怠らないようにして注意して頂きたいのです。糖尿病は、初期には痛みやしんどさやその他辛い症状の出ない病気ですが、放置すれば病気の進行は一層速く、あるところを過ぎればいくら治療しても元に戻らない恐ろしい病気であることをもう一度、肝に銘ずべきでしょう。
では、コレステロールや中性脂肪を減らして糖尿病を改善するにはどうしたら良いのか簡単にまとめます。まずは食事療法が重要です。糖尿病に必要なビタミンで最も大切なのはビタミンEで、これには血糖降下剤と同じような働きがあります。血糖降下剤は無理やり膵臓からインスリンを出させますが、ビタミンEはやんわりと出させます。また、ビタミンEは前述の血管系の障害を予防したり改善する効果もあります。ビタミンCも欠かせません。これにも血糖胃の急上昇を防いだり、インスリンの働きを助けたり、膵臓の組織が変性するのを防いだりするなど、多くの大事な働きがあります。そして、ビタミンB6とB12、玄米、麦、オートミールなどに含まれるB6は血糖値の急上昇を抑え、脂肪の吸収を抑制し、アミノ酸のバランスを整えてインスリンの働きを助けるなどの効果があり、米国ではインスリン、運動、食事療法に次ぐ「第4の柱」として、このビタミンB6を位置づけています。私は「第5の柱」としてドクター・サン™シリーズを位置付けたいと思っていますが、これらの効き目については、Q1でお答えしたような作用によって明らかであります。レバーに多く含まれるビタミンB12には、アミノ酸が86個連なったタンパク質であるインスリンの材料を補給する効果があります。その他、オカラやピーマン、カボチャ、セロリなどは糖尿病患者の最良の治療食ですし、サバに含まれるペプチドというタンパク質の一種にも血糖値を下げる働きがあると言われています。逆に、糖尿病の人にアルコールは有害です。油ものを肴に酒を飲むのが一番いけません。糖尿病でない人でも、脂肪の多いものを食べながら酒を飲むのは、脂肪肝やその他の成人病を用意しているようなものですから注意して下さい。
Q10 ドクター・サン™シリーズで風邪を引かなくなったという話をよく効きますが、免疫系が強くなることとの関連を説明してください。
私たち人間を始めとする全ての動物は、常に外から侵入してくる微生物や、自分の体内に生じた異物に命をおびやかされるという危険に晒されています。そのような厳しい条件かで生きていけるのも、そういった異物を排除する防御システムを備えているからに他なりません。この生体防御システムは、未だに解明されていない部分もあって実に複雑です。が、防御システムがその機能を高めていくには、筋肉の慢性疲労、血液循環、リンパ液循環、ストレス、食べ物などが大きな要因として関わっている事は確かでしょう。例えば、生体防御システムの破綻を示す自己免疫疾患は、口呼吸と化粧品の色香料と食物の影響が大きいとされています。特に、口呼吸と化粧品の色香料とカロリーや脂肪の摂取量の影響が大きいと考えられています。体液の循環が良い場合、節食やリンパ球の活性化は抑制しません。ドクター・サン™シリーズは免疫細胞の正常化を促進する事が実験で証明されています。これはとても重要な事です。殆どの薬は異常な活性化を抑え、正常な活性化だけを促進させる事が出来ません。通常の薬は正常も異常も、ともに抑制するか促進するかのどちらかしかないのです。高血圧の薬にしても血圧を下げるだけで、下がり過ぎた場合に上げる働きはありません。
しかし、ドクター・サン™シリーズは弱った機能を亢進させ、異常に亢進した機能を抑えるという二面性を持っています。血圧の高い人には血圧を下げるように働き、低血圧の人には血圧を上げるように働きます。こういった二面性を理解して頂くために、炎症の場合についても説明してみましょう。炎症の場所には、食細胞(マクロファージ)が集まり炎症を引き起こしますが、その反面、抗ガン作用、抗微生物作用、交代産生誘導作用を持っています。この機能を支える物として食細胞は、生理活性物質の活性酸素、脂質代謝物、タンパク類という3種の物質を造ります。食細胞が刺激されると、これらの3種の物質が造られますが、なかでもタンパク類でモノカインと呼ばれるタンパク質があり、モノカインの代表的なものとしては、インターロイキン1と腫瘍壊死因子(以下、TNFと略す)があります。このTNFの量を測ることによって、免疫の強さを知ることが出来ます。ところで、免疫力は強ければ強いほど良いのではないかと考えておられる方が多いと思いますが、これはそのバランスが非常に大切で、強ければアレルギーと呼びます。モノカインは種々の細胞に働き、神経・内分泌系とも連絡し合って恒常性の維持に関わっています。とくに生体防御反応では炎症の初めから終わりまで関わり、さらに免疫系の橋渡しに大きな役割を担っていることが解かっています。
ドクター・サン™シリーズの抗炎症作用を知る方法として、モノカインの1つであるTNF誘導を調べました。モノカインが持続的に放出されたり、あるいは多量に産生されると、正常細胞に激しい作用をきたし、種々の病気を引き起こすことになりますから、過剰なモノカイン産生を抑制することも大切な恒常性維持機構です。そこで、細菌感染などの強い刺激を与えて、マクロファージから過剰にTNFが産生されるのを、種々の阻害剤を投与する事によって、どれだけ抑えられるかを比較した結果、抗炎症剤として最も強力なステロイド剤は99%で、ほぼ完全にTNFの産生を阻止してしまいますが、シソ抽出液の投与でも68%前後の阻害率、ショウガ汁で54%、柴朴湯で69%前後、整理食塩では0%~3%を示し、サンリングでは77%、サンブレスでは89%のTNFの産生を阻止しました。約150万人を癒した記憶を持たせず、赤外線輻射物質をセラミックにし、月の生命体エネルギーを取り込むことなく、光触媒で静電気を抜く作用を持たせないサンリングの偽物では30%前後しか阻止しませんでした。これは注目に値するのです。ステロイド剤は、その強力すぎる抗炎症作用ゆえ、免疫力まで落としてしまい副作用も多いのですが、サンリングの場合は、副作用がない上に適度の抗炎症作用として働く結果が得られました。またサンリングの偽物はまったく役に立たないことが判明しました。これは、また逆にTNF活生U/mlはステロイド剤では約8U/mlで、TNF活生は殆どなく、シソ抽出液投与で約398U/ml、ショウガ汁で約563U/ml、柴朴湯で約391U/mlを示し、サンリングでは約538U/ml、サンブレスでは約639U/mlのTNFの活性が見られ、サンリングの偽物では約68U/mlしかTNFの活性が見られませんでした。この結果、サンリングは活性と阻害の両面を持っている事になります。また過剰にモノカインが産生されると、悪疫質、ショック、高熱、病的炎症、関節炎、血栓形成などの症状が起こるといわれており危険なのですが、サンリングは適度にモノカインの産生を抑制する事が判明しました。つまり、車にアクセルとブレーキがあるように、ドクター・サン™シリーズにはアクセルとブレーキが備わっているようなものです。こういう理想的なものは非常に珍しいと言わざるを得ません。残念な事に現代医学の薬は壊れた車でアクセルだけか、ブレーキだけかのどちらかしか無いのです。
適度なモノカインの産生に伴い、食細胞の活性化作用、繊維芽細胞の活性作用、内皮細胞の活性によるサイトカインの誘導作用、リンパ球の活性作用、骨代謝促進作用、肝細胞の抗炎症作用、下垂体の抗炎症作用、神経安定作用などを誘導すると言われています。つまり、ドクター・サン™シリーズの様々な記憶および使用している赤外線輻射物質は様々な癒しやミネラルの記憶を持ちその記憶の作用が四六時中働くことにより、TNFの誘導が行われて免疫力をアップさせ、食細胞を中心とする生体防御システムを調整する機能が賦活すると考えられます。
Q11 生体防御システムを機能させて免疫力を上げるのに、リングやブレスレットを装着する以外に必要なことは何でしょうか。
免疫系は複雑なシステムになっていますから、簡単には免疫力を上げられないと言われています。また、下手に上げれば免疫異常を起こしたりしますから、非常に難しいですね。そこで、ここでは免疫力を刺激する、あるいは活性化するという意味でお話したいと思います。
病原菌を弱めたものを注射すると病気にかからない
というワクチン療法をパスツールが打ち立てて以来、免疫を獲得することは人間にとって有益なものとして受け取られてきました。ところが、近代になってアレルギー疾患が登場。これは免疫の過剰によって起こるものですから、有益とされていた免疫にも別の側面があることがわかったわけです。
さて、免疫細胞にはT細胞、B細胞、マクロファージ、NK(ナチュラルキラー)細胞などがあり、そのうちの約70%をT細胞が占めています。このT細胞とB細胞は、年齢とともに数は減ってきますが、その活性力に変わりはありません。しかし、NK細胞は年とともに数が減り、活性も落ちてきます。そうなると、例えば風邪を引きやすくなります。風邪のウイルスや細菌が体内に親友してきたとき、最初にこれを防衛するのは補体と言われるタンパク質の一種とNK細胞ですが、特にNK細胞の働きは大きいものがあります。第二の防衛線となるのはマクロファージで、侵入してきた異物を見境なく食べてしまいます。そして第三の防衛線はB細胞のつくり出す抗体(免疫グロブリン)ですが、これが造られるまでには数日かかります。その間、NK細胞とマクロファージが細菌やウイルスと戦って時間稼ぎをしなければなりません。もし、これらの働きが悪ければ、抗体が出来る前に細菌やウイルスに感染して風邪を引いてしまいます。今は、風邪を引いて病院に行くと、たいてい二次感染の肺炎を予防するために抗生物質を出されますが、これも免疫系が働かなければ効きません。老人になると肺炎にかかりやすくなり、それが原因で亡くなる人が多いのは、免疫系の働きが弱ってくるためなのです。そこで、年とともに数も能力も低下するNK細胞を活性化させてやる必要が出てくるのです。具体的には、口呼吸をしない、厚化粧をしない、食べ物に気を付ける事と、いつも笑いを忘れず前向きな姿勢で過ごすことが大切です。NK細胞は精神的な影響を大きく受けます。うつ病の人はNK細胞の働きが低下し、ガンになりやすいと言われるのもそのためです。
食事面では、シイタケやマイタケなどのキノコ類に多く含まれるAHCCと呼ばれる植物性多糖類にNK細胞を活性化する力があります。また、インターフェロンというタンパク質が体内で出来るとNK細胞が活性化され、数も増えてきますから、このインターフェロンの合成を促進するビタミンCと、良質なタンパク質を摂る事も心掛けて下さい。良質のタンパク質には、遺伝子を傷つけてガンの元ともなる活性酸素の害を抑制する作用もあります。その他、朝鮮人参もNK細胞を活性化させるとともに、白血球を増加させたり、好中球やマクロファージの作用を促進する効果があるといいます。さらにカキ、アーモンド、カボチャ、ヒマワリの種などに含まれる亜鉛も、免疫系機能を促進させる効果がありますから、覚えておくと良いでしょう。それはビタミンAやB群、それにレバー製剤などの利用が役に立つと思います。ドクター・サン™シリーズも体温を上げ、筋肉の弛緩を促進させることによってインターフェロンの増産に繋がり(インターフェロンの増産には体温の上昇は必要)ますし、筋肉に弛緩作用と血液循環の改善作用などで、腸内細菌のバランスを崩す事無く胃腸の調子を整えるなどの点で、免疫力の活性化に貢献する事が出来ます。また、腸内細菌や胃酸も細菌やウイルスと戦ってくれる免疫システムの一つですから、前出の抗生物質で腸内細菌のバランスを崩したり、胃を荒らすような薬などで胃酸の出方を悪くさせないように気を付けて欲しいものです。これにはクレッシェンス化粧品(現ホーリーアズン株式会社)の「六員環構造オイル」をお勧めします。
Q12 ドクター・サン™シリーズには、ガンなどの悪性腫瘍を改善する作用があるのでしょうか。
NK細胞を活性化するにはビタミンCが必要で、ビタミンCはインターフェロンを増産し、インターフェロンはガンの防止にも役立ちます。そして、ドクター・サン™シリーズがインターフェロンの増産に貢献している事も述べましたが、この他にグラニュールの量も大変増える事が確認されています。グラニュールというのは、NK細胞が持っている対ガン用ミサイルみたいなもの。グラニュールに覆われたNK細胞がガン細胞に近付いて行って、ガン細胞を破壊するのです。また、ドクター・サン™シリーズは免疫系全体の活性化にも役立っていますから、直接的にも間接的にもガンなどの悪性腫瘍を改善する働きを持っていることになりましょう。なお、免疫系は脳の視床下部と深い繋がりがあり、もしここを破壊するとT細胞の活性化能力が低下します。また、大脳半球のどちらがこれに関わっているのかを調べるために、マウスの左前頭葉を破壊したところ、T細胞やB細胞の減少が起こりました。右前頭葉を破壊した場合には何も起こらなかったことから、免疫を支配しているのは大脳の左半球だということになります。したがって、私がリングの基本形を左手の親指や薬指としているのも、免疫系のバランス維持を目的としているところが大きいのです。
Q13 睡眠中に子供は寝返りをすることが多く、大人になると少なくなるのはなぜですか。また、そのことと健康とは関係があるのでしょうか。
従来、自律神経は疲労回復のために「昼間は交感神経が興奮状態にあり、夜間は副交感神経が興奮状態になる」と言われてきましたが、実際はそれほど単純では無いと言う事が解明されてきました。睡眠に入ろうとする時、目覚めようとする時、または眠りの浅いREM睡眠時には、今まで言われてきたように交感神経が抑圧され、副交感神経は興奮して、俗に言うリラックスした状態になります。しかし、眠りの深いNONREM睡眠時には両神経とも抑圧され、神経が麻酔された状態になっていることが明らかになったのです。さらに、大脳皮質の意識レベルと自律神経の反応が、1対1で行われていることも明らかになりました。つまり、感情の動きと筋肉はストレートに対応していて、例えば「身の縮まる思い」をすると無意識のうちに身体を丸めて縮こまるような動作をしているのです。そして、その積み重ねが慢性筋肉疲労をいっそう深める要因にもなっているわけです。
神経を道路、大脳かの指令を車として考えると、車が法定速度で走り、赤信号では停止するというのが1対1のバランスが取れている状態。信号を無視して車が暴走すれば交通事故が起きますが、そういう自己の状態が自律神経失調症だと考えられます。
自律神経に異常が無い限り、1対1の対応では常に同じ反応が生まれるはずですが、実際には同じ反応が生じるとは限らないようです。特に、全身の骨格筋に慢性筋肉疲労や筋肉の位置異常が観察される時には、自律神経の反応に誤作動が起きる事が考えられます。例えば、両目を閉じて前に伸ばした腕をゆっくり目の高さまで上げたとしましょう。大脳皮質からは、左右の腕に同じスピードで同じ高さまで上がるようにという命令が出ているにも関わらず、慢性筋肉疲労や筋肉の位置に異常がある方の腕は遅く動き、低い所で止まってしまいます。私は、このような筋肉のアンバランスや自律神経の誤作動を修正するために、寝返りが存在すると考えています。子供の場合は身体の割合に対して運動量が多く、そのために筋肉疲労も多いと考えられます。遠足や運動会の日の夜は寝返りも激しく、ひどい場合は布団からはみだしてしまったり、グルグルと回転するようなことも珍しくありません。それはREM睡眠の際に寝返りを多くする事によって慢性筋肉疲労を解消し、血液を始めとする体液循環の改善を図っていると解釈出来ます。しかし、人は年を重ねるとともに運動量が減り、復元力も低下しますから寝返りを打つ事も少なくなります。その分、筋肉の疲労が改善されませんから、そのまま蓄積して慢性筋肉疲労が進みコリになる場所が多くなり、体液循環も悪くなると言う悪循環を繰り返します。それに伴い、寝返りを殆どしなくなると深い睡眠が取れなくなります。ドクター・サン™シリーズで筋肉を弛緩させて体液循環を改善することで、寝返りを打たなくても慢性筋肉疲労を防止できますし、深い睡眠を取り戻して健康を維持する事が出来ます。同時に、それは若返りにも繋がる一石二鳥の対策ではないかと思います。
Q14 イビキについて、教えてください。
イビキをかく人は血圧が高くて太っている人に多いとか、浅い眠りの時に筋肉が弛緩して気道が狭くなり、そのためにイビキをかきやすくなるなどと言われています。確かに高血圧で肥満体の人がイビキをかきやすいのは事実です、そういうタイプの人は口呼吸をしやすく、口呼吸をすることでウブラ(ノドチンコ)が腫れ、それが振動してイビキになるのです。しかし、筋肉が弛緩して気道が狭くなるためにイビキをかきやすくなる、というのは大きな間違いだと私は考えています。逆に、呼吸を司る筋肉群の全てが本当に弛緩したら、イビキはなくなるのです。また、高血圧で肥満体以外の人でもイビキはかきます。中肉中背の人も痩せていて正常な血圧の人もイビキをかきます。このような人たちがイビキをかく原因は、慢性筋肉疲労とコリ(筋硬結)です。大抵は首の周りや胸の呼吸筋群、顎、顔面の筋肉が慢性疲労に陥り、さらに慢性筋肉疲労が進んだコリがあるはずです。これが首から鼻腔喉にかけて浮腫を引き起こし、鼻呼吸をしにくくしている原因です。筋硬結を押すと飛び上がるほど痛いのですが、丁寧に指圧したりマッサージして徐々に解していくと、やがて痛みもなくなってきます。筋硬結がなくなれば、睡眠中に筋肉が弛緩出来る状態になります。加えて、股関節から尾骨にかけてマッサージをすると、仙骨から出ている迷走神経(=副交感神経)の働きで血管が弛緩し、リンパ液の循環も改善されてイビキが出なくなる事が多いのです。つまり、筋硬結が呼吸筋の一部にあると、その他の筋肉がいくら弛緩しても鼻呼吸をしにくくなり、無意識のうちに口呼吸をするようになるのです。それによってウブラが腫れ、さらに咽頭にも腫れが起きた場合はイビキが共鳴音になって響くという訳で、イビキとは主に首から上のリンパ液の循環不全であり、口呼吸の起こす弊害だと言えましょう。イビキが酷い人は呼吸が一時的に止まる事があります。さらに心臓が弱っていたり脳卒中を起こしているような場合には、1分以上呼吸が止まる事があります。この時に交換神経が興奮して血管が収縮し、血圧が上がります。呼吸停止が一晩に30回以上あるか、1時間に5回以上見られる場合を睡眠時無呼吸症候群と呼び、こうなると血中の酸素不足で血圧は上がったままとなり、夜中の高血圧が起こるのです。このようなイビキを伴う高血圧は、薬が効きにくいと言われています。また、睡眠時無呼吸症候群は不整脈を起こすとも言われますから気を付けなければなりません。
太っている人は、まず痩せる事が先決でしょう。最近は、ウブラを小さくする手術もありますが、免疫系を弱めてしまいますから、出来るだけ避けた方が良いと思います。そういった手術に頼る前に呼吸筋群の筋経絡に繋がる親指と、背中の筋経絡に繋がる薬指にドクター・サン™リングをはめ、反対側の腕にドクター・サン™ブレスレットを装着します。その上で呼吸筋群と、股関節から尾骨仙骨にかけての部分をマッサージして副交感神経、特に迷走神経を刺激し、リラックスさせてみて下さい。この時のマッサージや指圧は非常に痛く「イッタ~タタ」と思わず口にするほうが多いのです。しかし、多くの人が、この方法でイビキや高血圧、脳梗塞の後遺症など様々な症状が軽減されています。
Q15 この頃、磁石や電磁場は身体に悪い影響を与えるといわれますが、なぜ良くないのか、わかりやすく教えてください。
地球は丸い磁石で、北極と南極があります。北極にはS極、南極にはN極があります。方位磁石を向けると北極方向にはN極、南極荷方向にはS極を指す事になります。つまり、南極から北極に向かって磁力線が走り、その磁力は0.3ガウスと言われ、そのおかげで我々地球上の生物は宇宙光線から身を守られています。ですから磁力は必要なものなのですが「過ぎたるは及ばざるより悪し」で、磁力が強すぎると人体には害になります。人間は自然界の10倍の刺激には耐える事が出来ません。いくらオリンピックのゴールドメダリストと言えども、10倍以上の運動能力がある人間は存在しないのです。これらは、血管や神経、筋肉、骨などは10倍の対応など出来ないと言う事です。大気圧は1気圧ですが、その10倍の10気圧は水深100mの所にいるのと同じです。そこまで潜れる人はなかなかいないでしょう。また、一度に10日分の降圧剤を飲んだらどうなるか、想像に値すると思います。このように10倍以上の力が加われば、いかなる力であろうと人体には有害です。特に磁力と電磁場は有害を通り越して非常に危険です。よく赤外線の入った布団をコンセントに差し込み、電気の力によって身体を暖めるというタイプの医療機器がありますが、電気が流れるところには磁場が発生します。オームの法則を思い出してください。電流が流れる所には磁場が生じ、磁場が生じた所には電流が流れます。これは自然の法則です。抵抗値や広さによって異なりますが、その布団は少なくとも数百~数千ガウスになるでしょう。米国では、高圧電線の下300m内に小学校などの施設の設置を禁止しています。いくら高電圧でないとは言え電磁場の上で寝ることは電磁場を直接受けるので、高圧電線の下300m内にいるよりも遥かに悪く、言語道断です。
例えば、血液が流れる時には超微量の電流が発生しますが、0.39ガウス以上の磁場が働くと電流量が多くなり過ぎ、体内に静電気をためる一つの原因になってしまいます。服を脱ぐときにパチパチ音を立てるような静電気なら、服を脱げば簡単に流れてエネルギーを失いますが、体内に溜まった静電気を追い出すには大変な苦労がいります。この体内に停滞した静電気が遺伝子を傷つけて大病の原因を作る、大きな要素の一つです。その他に、家が建っている地電流の影響や体内をコンデンサー様になりやすい体質も体内静電気を溜める原因になります。では、どのくらいの磁力なら身体に良いのかと言いますと、0.33~0.39ガウスの範囲でしょう。つまり地球が元々持っている磁場の1~3割増しが最も身体に良く、それ以上は有害であると言う事です。維持的には元気になったかのように思える磁気製品も、3カ月~4カ月くらい経つと逆に疲れやすく、病気しやすい虚弱体質になってくる可能性が高まります。なぜ3カ月~4カ月なのかと言いますと、赤血球の寿命は約100~120日ですが、磁力線が赤血球の寿命を縮めるため、傷んだ赤血球は早めに肝臓、脾臓などで分解されます。そうすると、これらの臓器にも負担がかかるため徐々に機能低下の方向へ進んでいきます。したがって、3カ月ぐらいで体調の良い日と悪い日が感じられるようになり、体調の悪い日にはより大きな刺激が欲しくなってガウス数を上げたり、電気を流す赤外線フトンや電磁場発生装置なくしては辛くていられないというような身体になっていきます。これを組織寛容(俗にいう「慣れ」)と呼んでいますが、機能低下が少しずつ起こるために本人は気付かず、ある日突然に正常値を下回る、これが発病です。血液のバランスが少し狂えば、血液よりずっとコントロール性(恒常性血液の約5分の1)の低い組織液もバランスを欠き、その場の細胞は活力を失うか、磁力が強い場合には局所の細胞が死ぬことにもなりかねません。赤血球以外の血液細胞には再生能力もあり、すぐには細胞膜の破壊に繋がりませんが、いずれは磁力がストレスとなって免疫細胞の機能が低下する事に違いはありません。
免疫力が低下し、遺伝子に傷が付いたりすればガンなどの悪性腫瘍が出来る可能性を高めてしまう事になります。ですから、もし、強い磁力を持つ機器などは、具合いが悪い時の2~3日に限って使用するようにして頂きたいものです。人類は0.3ガウスの磁場に対応すべく進化してきたのであり、800ガウスとか1000ガウスの磁力には到底対応出来ないのです。今日、磁力が弱まり磁気製品が必要なのではとの質問を受けますが、確かに200年前より約10%弱の磁力が減少していると言われます。しかし、それは0.03ガウス以下の事で、1000ガウスの磁力では決してありません。また、素材が何であろうと磁力は磁力以外の何者でもなく、身体に良い種類の磁力は決して存在しません。しかし、例外が1つだけあります。それは、反磁力です。0.36ガウス以下の反磁力でS-Nが常に入れ替われば良いのです。しかし、現実的にはそのようなことは、非常に高度な技術を必要とし、到底なし得るものではありません。
しかし、最も悪いのはアルミが入っている。もしくはアルミが主体をなす様な素材の磁気製品を身に付ける事です。これは、磁気障害に加え、汗のpHは約4.2~4.5でアルミが非常に溶けやすく、濃縮されたアルミイオンが皮膚から再吸収されるからで、これが怖いのです。皮膚は排泄臓器だと言われていましたが、昨今、吸収作用もあることが判明しました。よって、アルツハイマーの大きな要因の一つと考えられるアルミ製品は、以前学校給食で問題になり廃止されました。その素材をいまさら身に付けるなどいかがなものかと思います。また、給食は昼食だけですが、装飾品は年がら年中身に着けており給食で摂取する量よりはるかに多く、恐ろしいものです。アルミ含有製品を避けるのは今日の常識です。また、アルミは熱伝導率が良くすぐに熱くなります。この現象を、あたかも効果があると勘違いされる方が多いのです。必ず長い年月を経て体を壊します。くれぐれもご注意下さい。因みに、19世紀前半に西洋では磁石による治療が盛んに行われていましたが、その時に魔女狩りと同様に、磁石狩りが行われ、磁石による治療が禁止されました。その理由は良くなる人より、はるかに悪くなる人が多く邪悪な力と考えられたからです。事々左様に使用方法を誤ると体調を崩してしまいます。細菌の中には、磁力を好む磁性細菌もいますが、彼らは体内にマグネタイトという特殊な磁性体を持っていて、我々とは根本的に異なります。我々は細菌でなく、人類なのです。
Q16 磁石や電磁場の物理的作用をわかりやすく教えてください。
ひらたく言えば、磁石や電磁場は身体における水の電気分解装置なのです。水の電気分解装置をご存知ですか。プラス側に酸性、反対のマイナス側にアルカリ性を溜める装置で、真中に半透膜があり、この半透膜は血管壁同様にイオンが自由に行き来し、イオンを電気的に引き寄せる装置です。そこから取り出した水は酸性でもアルカリ性でも殺菌作用が強く、食堂などの調理上などの殺菌に用いられています。面白いことに酸性とアルカリ性の水を再び等量合わせて元のpHに戻しても、その水には殺菌作用があるのです。これも一度電気分解されたという水の記憶波動の一つだと解釈できます。この水の電気分解装置を体内で局所的に作るのが磁石や電磁場なのです。血管やリンパ管の中を流れる血液やリンパ液の中には必須ミネラルがイオン化して流れています。また赤血球のヘモグロビンには鉄イオンが、免疫担当細胞には亜鉛やマグネシウムなどがイオン化して含まれています。つまり、原理的には電流と磁力の違いで水の電気分解装置とほぼ同じ現象が起こる事になります。つまり、水に溶け込ます塩化ナトリウムなどのミネラルの代わりが血液中の様々なプラス、マイナスイオンミネラルで真中にある半透膜が血管壁に当たります。プラス側、反対のマイナス側は磁力線がフレミングの右手の法則に従い偏在させることにより作り出します。体を水の電気分解装置にして良いはずがありません。因みに、N極からS極に磁力が走りそこにナトリウム、マグネシウム、カルシウム、カリウムなどプラスイオン(アルカリ性金属)は手前に集まりそこの組織液を強アルカリに傾け、細胞膜は簡単に溶けてしまいます。反対に塩素イオン、炭酸水素イオン、リン酸イオンなどマイナスイオンは反対側に集まりその場の組織を強酸性にします。細胞に大きなダメージを与えるのはアルカリ性側で、酸性側ではありません。例えば塩酸(酸性)が目に入った場合と、水酸化ナトリウム(アルカリ性)が目に入った場合、水酸化ナトリウムが入った方が重篤に経過するのです。その他にも、アルカリ側にpH2.5傾きpH9.5でもコレラ菌だけはかろうじて生きることが出来ますが、それ以外の菌は死滅します。逆に酸性には強い菌が多く、pH4.5では殆どの菌が死なないのです。この原理を利用したのが石鹸です。石鹸は脂肪酸にアルカリ性金属を結合させたものでありpH10程度で、アルカリ性で汚れを分解し、細菌を死滅させる事を目的として作られたものです。
ついでに、ドクター・サン™シリーズで肌荒れを起こすことがありますが、この現象は、皮膚から出される脂肪酸に皮膚から出されるアルカリ性金属(ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、カリウム、マンガン、鉄、銅等)がドクター・サン™シリーズから出されるエネルギーによって脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カルシウム等の石鹸が出来、それが、皮膚を荒らす結果になる場合があります。また、少しでも石鹸が残っていると、当然皮膚は荒れる事になります。よく水洗いをして頂きたいと思います。
つまり、いくら血液や組織液はアルカリ性が良いと言っても、「過ぎたるは及ばざるより悪し」と言えるのです。例えば、赤血球がそういう状態になりますと、細胞内部の機能が偏在し古くなった風船が所々に薄い所が出来るようなもので、赤血球の細胞膜の破壊に繋がります。また、血管細胞も外部から強アルカリと反対側には強酸ができ血管壁を溶かす事になり、血管壁は薄くなっていきます。血管の近くには概ね神経が通っており、その神経組織もダメージを受けます。そうすると神経の伝達能力が低下する事になります。つまり、麻酔にかかったのと同じ事になります。よって、痛みの伝達を阻害し、痛みを感じ難くなり、今まで痛かったのが痛くないというあたかも治ったかのような錯覚に陥らせます。しかし、病状は悪化の一途を辿る事になります。その度に自然に体がより強い刺激を欲し、知らず知らず長時間磁石を身に付けたり、電磁場に乗ったり、違う刺激を求めます。この現象が怖いのです。そのうちに段々とそれ以上の刺激がなければ効かなくなってきて、より組織破壊を助長する事になります。そうなりますと些細な刺激で出血が起こり、知らぬ間に青あざを作っていたと言う事になります。
もしこの現象が脳内で起これば脳内出血で命に関わる事になります。一時的には赤血球表面に電荷を持ち赤血球はバラバラになりますが、時間の経過とともに赤血球表面に血色素中の鉄イオンが漏出し、また血管中のイオン化ミネラルが血管外に漏出しすぎることになります。すると赤血球の表面が電荷を失い赤血球同士が引っ付く事になります。そうしますと、赤血球が数珠状に繋がる事になり酸素の運搬量も減り、組織の隅々に酸素を運べなくなりますし、様々な酵素の機軸になるイオン化ミネラル(ナトリウム、マグネシウム、亜鉛、カリウム、カルシウムなど必須ミネラル)が血管外に漏出して行くために酵素の機軸となるイオンミネラルが不足し酵素が活性化できず、免疫担当細胞にも影響が出て免疫力の低下が起こり、生命活動を阻害しかねません。これが、少し嵩じると血液が粘性を持ちその結果、パニック症候群や不定愁訴といった症状を引き起こす大きな原因になります。一時的には、電気を使用した赤外線の布団などは血液のクラスターサイズを細分化します。しかし、単分子化した水は時間の経過に伴い遺伝子を傷付ける可能性が増し、その上、血液を電子水状態にもします。電子はマイナスの電荷を持っており、ナトリウム、マグネシウム、亜鉛、カリウム、カルシウムなど必須ミネラルのプラスイオンの電荷を中和します。
例えば、血液中に多いカルシウムイオンがカルシウムとなり析出し固体化します。それが、血管内で起これば脳梗塞や心筋梗塞、腎結石の核を作ることになります。この現象が筋肉内で起これば異栄養性の石灰化と言い、俗にいうコリ、筋硬結もしくはトリガーポイントと言い、慢性筋肉疲労を助長する結果となり、より筋肉のコリを助長します。プラスマイナスが入れ替わっても塩素イオン、硫化イオンやリン酸イオンなどのマイナスイオンなど、ミネラルの種類が変わるだけで同じ現象が起こります。これは、当然のことながら電子水を飲んでも同じですし、エレキバンなどの磁気製品でも起こります。電気製品は多かれ少なかれ磁力線を出しますが、特に肌に接近する磁石や磁気製品、電気毛布、フトン、電子水などの長期使用はくれぐれも注意して頂きたいのです。また、赤血球は核やミトコンドリアなど所蔵器がない細胞で、生命活動を営んでおらず、赤血球には再生能力はありません。一度傷ついた赤血球は早いうちに処理されるのです。つまり、磁力は上記の理由により赤血球の寿命を短くするのです。赤血球は肝臓、胆嚢、脾臓などで分解され、マクロファージが処理します。そうなるとこれらの臓器やマクロファージが疲れる事になるのです。また、磁力の強さによって異なりますが、多かれ少なかれストレスになることは間違いなく、マクロファージを始め免疫担当細胞の寿命が短くなり免疫系の低下が起こります。能力の低下したマクロファージが血液の処理をする事は正常の時より大変な作業になる事は言うまでもありません。また、骨髄は血液を作りますが骨髄も忙しく働かなければならなくなるのです。岐阜大学千島名誉教授の学説では大腸が造血組織だ
という説もありますが、私個人的には条件により骨髄と大腸、両方共に造血組織になり得るのではないかと考えています。
また、大腸造血にはクレッシェンス化粧品(現ホーリーアズン)の「六員環構造オイル」でお腹のマッサージをお薦めします。先にも述べましたように、磁気製品は一時的には元気になったかのような錯覚を受けますが、3カ月くらいたつと逆に疲れやすく、病気になりやすい虚弱体質になってくる可能性が高まります。何故3カ月くらいかと申し上げますと、赤血球の寿命が約90日で、そのサイクルが早くなり背血球を始めとする血液成分の分解臓器に過重な負担がかかるためです。その後、段々とそれらの臓器が機能低下したり、また復元したりを幾度となく繰り返しながら、機能が低下していきます。よって、体調の良い日と悪い日出てくるようになり、より大きな刺激が必要になり磁力を上げたり、幾度となく磁気や電磁場、電子の発生装置にかからなければ辛さを感じることになり、より強い刺激を求めなければならない体になるのです。これを組織寛容(俗にいう慣れ)と呼んでいます。よって、機能低下は急速に起こらず徐々に起こっているため本人は気が付かず、ある時、急に正常の閾値を下回ります。これが発病です。そこで始めてビックリし、慌てる事になる方が多いのですが、その時はすでに遅いという事になりかねません。くれぐれも御用心して頂きたいものです。
脾臓は二次免疫の中枢といわれ、免疫担当細胞の多く存在する所です。そのため、免疫力を強めるためには脾臓が元気でなければなりません。また、好中球は3~7日、リンパ球は数カ月~数年、メモリーT細胞(体に悪いものと良いものを記憶しているリンパ球)は一番長く約20年前後の寿命があります。因みに生理など28日に1度の出血、献血と言ったものは限局した血液で、磁場が作用し全体の血液細胞成分の機能偏在や細胞膜の一部破壊とは根本的に違うのです。四六時中、ナトリウムやカルシウムをはじめて諸所の血液に含まれるイオンや血液細胞は総てフレミングの法則に従い機能も偏在する事になります。つまり、0.39ガウス以上の電磁場や磁場は磁力線が強すぎて、血管から各種イオンが漏出して細胞を栄養している組織液を磁力線を境にアルカリ性と酸性に分ける事になります。そうなりますと血液よりはるかに組織液は恒常性が弱く、約5分の1と言われていますが、その場の組織液はアルカリ性に傾き、また反対側は酸性に傾くことになり、その場の細胞は恒常性を失い活力を低下させるか、磁力線が強い時には局所の細胞が死に至ることになります。当然この細胞の死骸を処理するのもマクロファージの仕事です。この細胞の死は東洋医学の針や灸をして組織破壊を起こしこれが異物排除機構を賦活させることにより遠隔部位を刺激し、活力を持たせる作用に似ており、針灸に類似した効果を得らるので一時的に良くなったかのような錯覚に陥らせます。これが磁気製品や電磁気製品の落とし穴なのです。しかし、あくまで針灸は一過性のことであり、常に作用しているものではなく、磁力とは似て非なるもので、過剰な持続性の刺激は遺伝子を傷つける可能性が高まります。また、赤血球以外の血液細胞は生命活動を営んでおり、個々の細胞に再生能力があり、すぐには細胞膜の破壊に繋がりませんが、多かれ少なかれストレスになることは間違いなくマクロファージを始めとする免疫担当細胞の寿命が短くなり、免疫力が下がる事は明白です。
先ほども述べましたが、免疫力が低下し、それに加えて遺伝子が傷つくと悪性腫瘍(ガン、肉腫)が出来る可能性を助長する事になります。それに加え磁力線によって弱ったマクロファージが崩壊した赤血球を貪食し排除するのですが、その排除能力も低下しており、様々な組織に負担をかけることになります。しかし、それ以上に怖いのは、筋肉のネットワークや筋経絡、経路に沿った遠隔部位に症状を持ってくる場合があることです。この因果関係は科学的に証明されていませんが、例えば、捻挫が筋肉のネットワークや筋経絡を通して偏頭痛になる現象、サンリングを装着して呼吸回数が減り呼吸が楽になったり、痛みが軽減したりする事を鑑みますと、当然良い影響があれば、悪い影響も遠隔部位に起こり得るのです。これが非常に危険な事なのです。と言いますのも遠隔部位に悪性腫瘍つまりガンや肉腫を作る可能性を否定できないと言う事です。因果関係が立証されないため体調が悪くなっても、悪性腫瘍になったとしても、メーカーは「私どもには関係ありません」と言って逃げられる事になり、泣き寝入りになることは必定です。お気の毒な限りです。しかし、エレキバンの場合は毎日同じ場所に貼りつける事は少ないのです。東洋医学で言う虚している状態の方にはN極が皮膚面にある場合に効果がありますがその反面、実している方にはエネルギーオーバーとして働きます。一時的に実している方にはS極が皮膚面にある場合に虚として働き体調を整えます。ステロイドホルモンは優れた薬ですが長期使用は副作用が強く、長期使用は好まれません。これは、ステロイドホルモンを使用したところに、皮膚が薄くなるなどの副作用が目に見えるためです。服用しておられる方は腎不全や白内障等の副作用に悩まされる場合が多々あります。そのためにステロイドホルモンの使用は早急に2~3日間の使用で切り上げるのが懸命なのです。しかし、ステロイドホルモンも副作用が出ない内に切り上げれば良い薬です。ステロイドホルモン同様に強い磁石も2~3日ぐらいの使用に限り、うまく利用すれば効果的です。しかし、長期使用は避けるべき最たるものでもあります。多くの方が忘れておられるように思えます。それは、当たり前の事で、磁気製品から出ている磁力線が遠隔部位にある臓器を知らず知らずのうちに少しずつ悪くしていることに気が付かないためで、仕方の無い事です。エレキバンは貼りつける場所が皮膚荒れを起こしたり、痒くなったりして時々場所を変えますし、コリのある場所が日により少しずつずれますし、まず同じ場所に貼る事は殆どないのです。少しずつでも場所が変わります。しかし、指輪やブレスレットは何時も殆ど同じ位置にあります。これはエレキバンより磁力が弱くても遥かに恐ろしいのです。特にブレスレットは手首に付ける物で、手首は第三の脳とも言われ、東洋医学でいう脈診の位置に近く、脈診では何処の臓器にどのよな異常があるか名医になればすぐに判断できると言います。つまり、ブレスレットはダイレクトに脳や心臓に影響を与えることはもとより、身体他部の遠隔臓器、例えば、肝臓、腎臓、脾臓、胃、腸などを始め、五臓六腑、六臓六腑など全身に悪影響を与える事が考えられます。それほど手首は大切な所であるという認識が重要だと思います。
入江・フィンガーテストというアップライトキネシオロジーやオーリングテストの延長線上にある、入江正先生が考案されたテストがあります。このテストでは手首より少し上のところに磁石を置き、その経路に属する臓器が良いか悪いかを判断するために、その増幅装置として磁石を用います。これは、磁石の虚、実、つまり、補(補うN極側)、瀉(抜き取るS極側)の関係を用いたものです。これはある意味では磁石の副作用を用いていると言えます。重ねて申し上げますが、磁石は使い方を誤ると病気の増幅装置として働き、より一層、病気を重篤なものにさせるのです。本書を読まれた方は、今すぐ指輪やブレスレットの磁場の強い(3ガウス以上)ものはごみ箱に捨てて下さい。
あなたの健康を守る第一条件だと思います。因みに、よく宣伝で800や1200ガウスの力で赤血球の鉄分を磁力が引っ張るという宣伝がありますが、厳密には間違いでフレミングの右手の法則に従ってプラスイオンとマイナスイオンを分けているのです。磁石はイオン化したものは、鉄でも引き寄せるようには働きませんので間違いのない様にして下さい。少しの常識を働かせば解かる事ですが、我人類を始め地球上の生物は殆ど総て0.3ガウスの磁場に対応すべく進化を遂げてきたのです。800ガウスとか1200ガウスの磁場に対応するべく進化したのでは決してありません。よく鳩の害にあったり、カラスの害にあったりするところは、高ガウスの磁石を置くと、鳩やカラスはいなくなります。鳩やカラスに関わらずその他の自然界の鳥や動物も高磁場を嫌います。彼らは磁石の害を本能で知っているのです。しかし、よく電線にスズメが止まっているのを見ますが、矛盾するのではと思われるのではないでしょうか。これは、スズメが止まりやすい太さが原因しているのです。同じ高さに同じ太さの電気が流れていない電線を張りますと、スズメはほとんど総て電気が流れていない電線に止まります。しかし、スズメが夜寝るときには葉が繁っている木とか竹やぶに身を隠して休みます。彼ら脊椎動物が嫌うものが、進化しているとは言え同じ脊椎動物である人間に良い訳がありません。というよりこの事は間違いなく「害」以外の何物でもありません。
Q17 ドクター・サン™シリーズも磁石につきますがいいのですか。
皆さんに良くその質問を受けますが、根本的に質問が違うのです。ドクター・サン™シリーズに使用している合金には鉄も混入しています。磁気は少しでも、鉄分が入っていると当然反応します。これと磁気を帯びているのは全然違うのです。それは磁気感受性があると言う事なのです。この事はリングが切れている事にも大きく影響するのです。それは、地球の磁場は約0.3ガウスありますが、それの50分の1~100分の1のガウスの反磁力を自然に持つように調整してあります。しかし、0.39ガウス以上の強い磁気には引き寄せられますのでご注意ください。
Q15でも述べましたが、素材が何であろうと磁力は磁力の何者でもなく、身体に良い種類の磁力は決して存在しません。しかし、例外が一つだけあります。それは反磁力です。0.36ガウス以下の反磁力でS-Nが常に入れ替われば体液にとって最高です。
しかし、現実的には、そのようなことは、非常に高度な電磁場解析と技術を必要とし、到底あり得るものではありませんでした。現実的に実用化されている健康器具等はありません。しかし、リングやサイクロンリングは高度な電磁場解析により、形状と物質及び、中赤外線輻射物質やマイクロバイブレーションの最適な条件を計算し設計したものであり、反磁場作用を作り出すことに成功し、その磁力は地球磁気の約50分の1~100分の1になり、N-Sが方向により変わるように調整する事に成功したのです。近くに磁石が無い場合には、地球と同じ磁極を持つ事になるのです。しかし、鉄分を引き寄せるような磁力線ではありません。その証明は簡単にできます。
地球には北にはS極、南にはN極があり、リングやサイクロンリングが反磁性体でなければ南北の方向に置くと北側には約0.006~0.003ガウスのN極が、南側には約0.006~0.003ガウスのS極が自然に発生する事になります。
しかし、リングやサイクロンリングには北にはS極、南にはN極が発生するのです。我々の身体の大部分は水です。その水も反磁性体で強い磁力により分かれます。モーゼが行ったと言われる海の分割は水の反磁力によると考えられます。よって、水とリング、サイクロンリングの反磁力の相互作用により、血液のクラスターサイズを劇的に小さくするのではなく、マイルドに作用させることが出来るのです。血液に含まれている水と同じ反磁性を持たせ血液にマイルドに働きかけるように設計されています。つまり、リングやサイクロンリングは、例えば、水がN極に帯磁している時にはリングやサイクロンリングもN極に帯磁し、水をそのマイルドな反磁力で押し循環させます。この事により於血の循環を図る事が出来るのです。また徐々に向きを変えるにつれて磁力が弱まっていき東西にリングが来ますと、磁場は消滅することになりますが、しかし、高度な計算によりサンリングには、ソリとオームの法則による右回りの回転を持たせてあるために、反磁力が0になることは一瞬で、N-Sの交代が起こります。これが、ドクター・サン™リングの世界稀に見る優れている特長の一つなのです。
つまり、最高で0.306ガウスで最低で限りなく0に近づき0になったと同時にN-Sが逆転する事になります。この範囲の磁場は血管内でイオン化ミネラルをフレミングの右手の法則により分けるのですが、この微弱な反磁力線では血管内より外に出すことはなく、毛細血管内で分けます。この自然が生み出した反磁力の作用が大切なのです。これはあくまで、0.306ガウスが最高で場所により磁力も弱りN-Sも交代することになり、フレミングの右手の法則も逆に作用する事になるのです。そうすると、イオンの偏りがない血液で尚且つ、血液に良くイオンが溶け込む事になり、血液をスムーズに流す事に繋がるのです。しかし、この力は非常に弱く、そのためにその場を通る血液は少ないので、全身の血液のクラスターサイズが整うのに1週間ぐらいはかかるだろうと思われます。つまり、1週間ぐらいすると体調が良くなるだろうと言うことなのです。しかし、この現象はリングやサイクロンリングの「ソリ」と「回転」と「切断間隔」「中赤外線輻射物質輻射率」など高度な計算の上に成り立つ現象であり、サンリングやサイクロンリングは微弱自然反磁力作用、マイクロバイブレーション作用と中赤外線作用などをメインに考えており、ブレスレットには微弱自然半磁力作用はなく、約150万人を癒した記憶をメインに考察した物であるという点が違います。つまり、リングは質量が少ないため記憶させられる癒しの記憶量がある程度限られます。それをブレスレットが補って相乗効果を出すように考案しているのです。
Q18 月の生命体エネルギーについて少し教えていただけますか。
自然の摂理は昼に太陽が昇り、夜は月を始めとし星々が輝きます。自然の摂理から言えば、地球に存在する女性の月経は満月に排卵、新月に生理という28日周期の月経が行われるはずですが、昨今の女性の殆どが月経の周期が狂っているようです。これは、便利さと引き換えに、自然の摂理を間違った形で取り入れているか、もしくは月の生命体エネルギーを正常な形で取り入れられていないためだと考えられます。自然の摂理をそのまま受け入れている自然界の動物は、ほぼ同じ周期で産卵や排卵を行っています。自然界の動物と同じように、月の生命体エネルギーを始め自然の摂理をそのまま受け入れている女性は月の周期と同じ正常な28日周期の月経なのです。自然界の動物は子犬、子猫はほぼ同じ時期に姿を見ます。年がら年中子供を生んでいるのは人間だけです。私は生理不順の方には月光浴をお薦めしています。1日に3時間ぐらい月光浴をさせておられると3カ月ぐらいすると生理不順が解消される方が多くおられます。月光浴により生理不順が解消された方は月の生命体エネルギーが何らかの影響を与えていると考えられます。その他にも生命の誕生や死も海の満ち干きが関係していると言われます。人体には心臓、肺臓、肝臓、脾臓、腎臓、膵臓や小腸、大腸、指腸、直腸など月の付く箇所が多くあります。これらを鑑みても、先人は月の生命体エネルギーが人体に何らかの影響を及ぼしていたと考えていたのではないでしょうか。
例えば、中秋の名月のお月見はその事を鑑みた風習の表れではないかと考えられます。人の背骨はS字湾曲をしています。首の頚椎湾曲を維持するためには約20度ほど上を見ることにより首の凝りを解消する事が出来S字湾曲を維持する事ができます。これもお月見の風習が長く続けられてきた原因かもしれません。また、プエルトリコの海に生息する発光単細胞生物のピロディニウム(約0.05mm)という夜に光を放つ単細胞生物が絶滅の危機に瀕しています。彼らは細胞分裂により生まれてから死ぬまで何も食べず、ただ食べられるためだけに生まれてきたような生物です。しかし、彼らの一番の天敵は肴などの生物ではなく、人類が作り出した人工的な光なのです。プエルトリコの奥地に電気が引かれたのはここ十数年の事です。月の夜を照らす人口の光は月の生命体エネルギーを遮断し、彼らの生命活動を弱らせていると考えられます。この事実から鑑みても夜に人口の光しか浴びない生活は、人類にとっても不自然である事は言うまでもありませんし、月の生命体エネルギーは大変大切な生命体エネルギーだと考えられます。また、太陽の光は海水に約300m差し込みますが、月の光は約3000mまで達すると言われます。月の光は太陽の反射光なのにどうして太陽光よりも深い所まで達するのか、その理由は解明されていませんが、常識的に考えて、何らかのエネルギーが関与しなければそのような現象が起こることはなく、その何らかのエネルギーが月の記憶生命体エネルギーではないかと考えています。この現象で我々がよく目にするのは、満月の夜に飛行機から海を見ますと、青白く光って見える現象があります。経験された方もおられると思います。余談ですが、私は月の記憶生命体エネルギーに長く晒された、葉っぱの上の水は、その表面張力で凸レンズの働きをし、それが月の生命体エネルギーを取り込みやすくし、加えて、表面張力により内圧が高まるため中心部に六員環構造を取りやすいのではと考えています。
Q19 好転反応における体幹重力軸についてもう少し教えてください。
好転反応でだるくなる人は筋肉が弛緩した分、血液がその部分にとられ脳貧血状態になるからです。足らない分の血液を造って来るまでの間、体のだるさが残ります。痛みは弛緩した筋肉のコリのギャップの大きい人です。好転反応が起こらない人も、起こる人も、少ししんどくても、健康維持のために、竹ふみの竹に土踏まずの部分を載せて踵を付けて真っ直ぐに立つ様にして下さい。足の裏からふくらはぎ、背筋、頭皮までストレッチされます。
特に、ふくらはぎがストレッチされます。その後に、その場で良いのですが足踏みを約3分間すれば、筋肉の弛緩が起こります。その時に、尾骨の筋肉群も弛緩し、尾骨の自由運動が開始されやすい状態になります。それを効率良くするには、男性も女性も北を向いて立ち、男性は竹の根っ子の方を西に竹の先を東に向くように置きます。それは、竹繊維の走行方向の力で「場のエネルギー」を切るためです。男性は左側から右側に女性は右側から左側にエネルギー場を切るのが良いと言われています。男女が同じ布団で寝る場合には、男性の左側に女性が寝るのがエネルギー的には良いと言う事です。尾骨の筋肉群が弛緩したら、次に大切な事は、体幹重力軸を作ることです。人間の背骨は横から見ればS字状に湾曲しており、後ろから見れば、真っ直ぐになっています。これは、重力に対して並行であり、重い頭を支えるのに真っ直ぐでなければなりません。S字状の湾曲は前後左右の衝撃に対してその干渉能を増すためのものです。
なぜそのような構造が必要かと言いますと、背骨の中には様々な神経が走行しています。その神経は脳脊髄液に守られ栄養されています。この脊髄液が滞ると流れない水は腐るのと同じで、脳脊髄液の機能が低下します。脳脊髄液は1分間に12回巡るのが良いと言われています。この循環機能は心臓や筋肉の蠕動運動に関係無く、尾骨運動に支配される所が大きく、スムーズな尾骨運動が必要になります。そのためには体幹重力軸が重力場に平方な状態が必要なのです。そこで、ビンの中に300g~15Kgの水を入れ、その重力を活用して脳脊髄循環を改善するようにします。なぜビンの中に水を入れるのかと言いますと、水は重力が常に一点に集約されるので、少々動いても背骨の中心に重力場を作りやすいためです。やり方は、いたって簡単です。自分の体力に応じた重さの水を入れたビンを頭の上にのせて、腕をできるだけ伸ばしてビンを持ち、その場足踏みをします。ビンの圧力で体液循環が改善し、加えて足踏み運動に連動して、尾骨運動が開始されます。それと共に、恥骨の運動も行われます。これを恥骨ジャイロムーブメントといい、蓄電池と同じようにエネルギーを溜めていくための運動です。歩かなくなると急に弱ると言われますが、それは蓄エネルギーの不足を起こすからだと説明されます。パニック症候群、俗に言う不定愁訴などは体幹重力軸の異常や尾骨運動の異常、血液や体液、脳脊髄液の粘度の上昇等が大きな原因だと考えられます。また、膠原病、消耗性疾患などの方も初めは3分もビンを乗せる事が出来ませんが、根気強く続けると、徐々にその時間が延び、いつしか1時間ぐらいは楽に出来るようになります。その頃には、体調も戻って元気になっていきます。好転反応は、吐き気や痛みは筋肉が弛緩した部分と筋硬結のある部分とのギャップで起こるのです。その筋硬結を潰すように揉み解す事が大切ですが、何もしなくても3カ月~半年ぐらいするとだんだん元気になります。しかし、出来れば、体幹重力軸を作るように心掛けて下さい。
Q20 ドクター・サン™シリーズの作用のメカニズムについて教えてください。
ドクター・サン™シリーズの作用のメカニズムに付いて、どうしてそのような反応が起こるのか、学問的に考えてみましょう。残念な事に現代科学には場の持つ記憶やエネルギー、月の生命体エネルギーの概念はありません。また、ミネラルや月の生命体エネルギーや光触媒は体内に入ってもエネルギー源としては使えないと言われています。しかし、少量の何らかの刺激が生体に加わると体内から余分な物質を除こうとする「排泄反射」を誘発することが解かっています。排泄反射は副交感神経刺激反射であり、唾液の分泌、消化液の分泌、消化管の蠕動運動、利尿作用、血圧低下、リンパ液循環促進、抹消血液循環促進などを誘導する事になります。こうした反応は、いずれも不要な物質を対外に排泄しようと言う働きなのです。そのため、交感神経緊張状態である時に起こる食欲不振、高血圧、腰痛、肩コリ、不眠、掻痒感、痔、静脈瘤、頭痛、冷え性等を訴えている方には、ドクター・サン™シリーズは大きな福音になると確信しております。新潟大学の安保徹教授はこのような考え方を「東洋医学の治療原理
」であると提唱されておられます。例えば、酸化物質の主なものにはアルコール、酢、漢方薬などがあります。アルコール、酢というものは炭水化物(でんぷん)が酵母により酸化を受けた状態で最終的には炭酸ガスと水に分解します。この酸化分解の過程で作られたエネルギーが我々に恩恵をもたらしているのです。
ところで、酸化と言うのは、それが進むにつれて結合する酸素分子の数が増えてきますが、エネルギーを生み出す力は逆に低下してきます。澱粉はまだ酸化レベルが低いのでエネルギー量も多いのです。しかし、酵母にこの栄養分を消費(酸化)されつつあるアルコールや酢は酸化レベルが高いので、本来は体に良いものではありません。酢の飲み物を作ったり、販売されている方から抗議されるかもしれませんが、実際、酢は体に良いとは言えないのです。摂る量によって毒にも薬にもなります。子供に酢が嫌いな子が多いのは本能的に自己を守っているのです。
一般的に酢は体に良いと言われますが、少量の酸が口に入ると体は酸化物の侵入を察知して、「排泄開始」の命令を全身の分泌細胞に送り、これによって副交感神経の反応が起こって唾液を始め、消化器系や泌尿器系の分泌機能が高まってくるのです。高齢者や妊婦が酢の物を欲しがったりするのは、加齢や妊娠に伴い分泌、排泄機能の低下に対して無意識に副交感神経優位に働く食物を欲するためなのです。これが、酸っぱい物の効果と言えます。苦い物も同様です。アルコールや酢も少量であれば副交感神経優位になり、リラックスして緊張が緩み、血行も良くなりますし、乳酸の排泄を促します。しかし、量は増えると本来の酸化物としての働きが出てきて、交感神経が刺激され、翌日に痔になったり、歯が浮いたり、二日酔いで頭痛、吐き気を催す事になるのです。また、東洋医学における針治療においても、少量の痛みと軽い組織破壊により、危険からの逃避反射を誘発する事により、気の滞りを解消するのだと考えられます。東洋医学では高血圧の患者の血圧を早く下げるのに、指の爪のすぐ横から瀉血をして、血を絞り出すと数分で血圧低下が起こります。よく使われる指は足の親指や小指ですが、手の指でも効果があります。この現象は現在開発されている降圧剤より正確で即効性があります。このような東洋医学と西洋医学、現代科学、量子力学の観点に立ちつつ、生理学的観点を鑑みて、無痛で生体に傷を付ける事なく瀉血と同様の作用を追及したのが、ドクター・サン™シリーズで、経絡や筋経絡6~14μmの赤外線効果、マイクロバイブレーション効果、交互微弱磁場効果、微弱電位差作用、表面静電気除去効果、約150万人の癒しの記憶、月の生命体エネルギー、を作用させる事により副交感神経を優位にすることを目的とした発明品であり、ネイルダイエット™との併用により、より一層に効果を得る事が出来ます。よく西洋医学に染まっておられる方の中には、東洋医学を毛嫌いされる方がおられます。東洋医学なんか効果が有る訳が無いと言われます。効果が無いものが3000年もの長い間受け継がれるでしょうか。現実的には大きな効果があります。例えば、針麻酔が良い例です。作用機序はまだよく解明されていませんが、効果があることは周知の事実です。脳の手術でも数本の針に電流を流して本人と話をしながら手術できます。全身的に麻酔するのではなく、局所的に刺激を加えて、麻酔をするのです。組織を壊す量を最小限にし麻酔したい所を狙って麻酔出来るのです。確かに効果の少ない方もおられ、その時には西洋医学の麻酔剤を併用すると言いますが、使用量が少なくて効果を得る事が出来るのも事実です。この針麻酔の原理を応用したのがドクター・サン™シリーズと言う事です。組織に与える刺激を約150万人を癒した情報を金属に記憶させて、癒しの力を持つ6~14μmの中赤外線、マイクロバイブレーション効果、月の生命体エネルギーを経絡から与え、各部の組織に活性を与える事を目的として考案したものです。
Q21 ストレスとドクター・サン™シリーズについてもう少し詳しくお聞かせください。
現代はストレス抜きには語れません。ストレスというのは、元は物理学の用語です。例えば、ゴムボールを指先で押すとボールは凹みます。このような外力によって歪んだ状態から元に戻ろうとする力のことをストレスというのです。今日、一般的にストレスといわれているのは、元々の意味と少し違っています。この物理用語を、生体とそれに加えられる刺激との関係に当てはめたのが、1950年代にカナダのハンス・セリエ博士が提唱したストレス学説
です。厳密に言いますと、ボールを指で押して(外的要因)凹んだボールが元に戻ろうとする力がストレスであって、ボールに加えられた圧力はストレッサーと言います。一般的にこれが混同して使われています。私たちの体には恒常性といって、色々な外界の変化に対して体内の環境をほぼ一定に保とうとする働きがあります。暑い時もあれば、凍るような寒い冬もあります。このような環境の様々な変化に対しても、体温とかpH、血圧、脈拍などの内部環境をほぼ一定に保とうとする働きが生体には備わっています。これが恒常性です。
ストレス学説はこの恒常性の考えや、キャノン博士の緊急反応系説(恐怖や不安のような情動は生体に一定の緊急な反応を起こすよう作用するが、反応を起こすとそれを防ぐ反応系がある)
から提唱された学説で、セリエ博士によると、長い間、強度のストレスに晒されると生体は副腎の肥大、胸腺の縮小、胃潰瘍、などの生体反応が起こる
と述べています。ところが、ストレスの害を最小限に抑えるために、動物実験でストレスを加える前にカルシウムを十分に与えておくと、これらの症状の程度が極めて小さく、さらにビタミン類(C、E、ニコチン酸)が必要であることが確かめられました。
実験用ネズミを異常な耐圧がかからぬ程度に金網で包み、そのまま12時間放置(拘束ストレス)しておきますと、血中のカルシウムが著しく減少し、反対に副腎皮質ホルモンは増加します。これは体の緊張力を高め、ストレスに対抗するためです。人間でも急にストレスが加わると、これと同様のことが起こります。ストレスを受けた時、早い段階では副腎髄質ホルモンが、次いで長期に渡ると副腎皮質ホルモンが分泌されるようになります。
副腎皮質ホルモンには消炎、タンパク分解など、様々な働きがあり、その中にカルシウムを排泄する作用もあり血中のカルシウムが減ります。従って、長期のストレスや副腎皮質ホルモン剤の連用は、骨粗鬆症を引き起こしたり骨折を招きやすくなるのです。
ストレスが加わり、血中のカルシウム濃度が低下した場合、まず腎臓からカルシウムが排泄されるのを抑え、腸管からのカルシウムの吸収が高まり、血中の不足が補われます。しかしストレスが長期に続き、血中のカルシウム濃度がさらに減ると、副甲状腺ホルモンが分泌されるようになり、これが骨からカルシウムを溶かし出し、低下したカルシウム濃度を高めるように働くのです。この時、骨から溶け出たカルシウムは必要以上に多いのが常で、今度は逆に血中のカルシウムが余ることになります。余ったカルシウムが再び骨に戻れば問題は無いのですが、一度骨から溶出したカルシウムは、再び骨に蓄積される事は無いと言われています。溶出したカルシウムは血管壁や他の細胞の中に侵入し、動脈硬化を起こしたり細胞の老化を早めたりします。ストレスによって血中のカルシウムが減少し、これを回復するために骨から多量のカルシウムが溶出しその余った分が血管壁に沈着すれば動脈硬化が起こります。また血管の細胞に流入すれば、血管が収縮して血圧が上がり高血圧になります。循環器系の病気を始め、過度のストレスによって発生、悪化する病気はたくさんありますが、その多くが血中カルシウムの減少を介して起こっていると思われます。
今日は、ストレス社会になったと言っても良いでしょう。特に、ストレスが原因と言われる病気は昨今多くなりました。約50数年前、ストレスにより胃潰瘍になる
ことを提唱したセリエ博士は、医学会で相手にされませんでした、今日においては周知の事実になっています。では、ストレスを解消する薬が出来れば、ストレスが原因で起きるといわれている病気がなくなるのではないかという、素朴な疑問がわいてくるはずです。まず「ストレスとは何ぞや」ということから考えてみましょう。古今東西、色々な学説がありますが、ストレスは大脳旧古皮質(旧皮質と辺縁系)で感じられるものです。体の状態を一定に保つ働き(ホメオスターシス)を妨害しようとするストレスの原因には色々あります。例えば、急に物が飛んできて目を閉じる眼瞼反射(瞬膜反射)は、延髄で行われている身を守るための原始的な反射の一つであり、同時に心臓の動悸として現われます。その後に、ビックリしたとか危なかったとかいう感情を大脳新皮質が感じ取り、さらにこのようなストレスを大脳新皮質は抑制すると考えられます。ストレスが加わると、視床下部を興奮させて副腎皮質ホルモンの分泌が増加されます。副腎皮質ホルモンはある種の経路を通ってアドレナリン(不安のホルモン)ノルアドレナリン(怒りのホルモン)を分泌します。これにともなって血糖値も上昇します。糖尿病の人はストレスを避けることが大切です。ストレスが加わり精神的にイライラしますと、ノルアドレナリンやアドレナリンがどっと分泌されます。このことは交感神経を興奮させることと同じになります。その結果、血管が収縮するために血液の流れが悪くなるのです。つまり、精神安定剤といった類いのものは大脳新皮質に一時的にしか作用せず、ストレスは根本的に解決されないのです。この時にドクター・サン™シリーズは常に装着しているので有効に働きます。また、人間の脳は原始に近いほど生命を司っています。すなわち、ストレスはダイレクトにその反応を原始的な臓器(筋肉、神経、内臓)に伝えられやすいのです。その時の筋肉とは狭い意味の筋肉ではなく、腱、じん帯、骨膜など、いわゆる筋肉系を指します。また、カルシウムが筋小胞体から出るときは比較的少ないエネルギーで済むのですが、筋小胞体に戻してやる時は、ずっと多量のエネルギーを必要とする事は、慢性筋肉疲労の所で述べました。つまり、ストレスによるエネルギー不足は凝りを起こしやすく筋肉は縮み、弾力性や可動性が失われます。その結果、その筋肉に付随する臓器が自由に運動出来なくなり、障害となって現われます。その一例が胃潰瘍です。
また、人は眠くなるとあくびをします。よく言われるのは、大きなあくびをすることにより、酸素を取り入れて脳に供給するためだと言われたりします。しかし、犬や猫があくびをしている所を見られた事はおありだと思います。以前に述べましたが、人間以外の動物は口で息をすることは出来ません。つまり、あくびは酸素を取り入れるためでは無いのです。動物の頭蓋骨の上は薄い筋肉と上皮が覆っています。この筋肉を弛緩させると、外頸動脈に分かれる血液が少なくなり、脳内血流量は減少し酸素分圧が下がります。つまり酸素不足の状態になり、その時脳細胞を守るため、脳内麻薬様物質が分泌され脳細胞を麻酔状態にします。そして睡眠に移行するのです。あくびを我慢していると、脳内の血流量が減らず脳内麻薬物質がされ難くなり、疲労物質を溜める結果になります。この積み重ねは気付かないうちに大きなストレスとして作用し、エネルギー不足に繋がり、筋肉の凝りとなって現われます。一般的にはストレスが加わると、自律神経系や免疫系も作動し、ホルモン系も含めて、3つの系の働きによって体の恒常性を維持しようと努めます。私たちの体の中ではガン細胞が常に生まれていますが、殆どがガンの発症には至りません。それは体内の免疫系が目を光らせていて、生じたガン細胞を攻撃、排除してくれているからです。とくにガン細胞に目を光らせているのは、ナチュラルキラーT細胞(NK-T細胞)と言う免疫細胞です。しかし、このNK-T細胞はストレスを受けると働きが低下すると言われています。そうなるとガン細胞を排除出来なくなり、ガンになる危険が高くなります。NK-T細胞の活性は精神状態の影響を大きく受けますので、ガンを防ぐ一つの方法として、常にNK-T細胞が活性化されるよう、快適な精神状態を保つように心掛けたいものです。次にホルモン系ではストレスに対して動員されるのは副腎皮質ホルモンです。副腎皮質ホルモンはステロイドホルモンであり、コレステロールから作られるものです。このコレステロールは大分は体内(おもに肝臓)で作られ、食べ物から取り入れられるのは全体の3分の1ほどに過ぎません。よく油物や肉類を食べないのにコレステロール値が高いという人がいますが、これはストレスを強く受ける人です。体はストレスに対抗する副腎皮質ホルモンを作るために、その原料となるコレステロールを増産します。しかし、副腎皮質ホルモンを合成するには、その過程でビタミンCやEが多量に必要で、これらが不足したら副腎皮質ホルモンは合成されずコレステロールが余ってくることになります。今日ではステロイドホルモンを気軽に用いている場合がありますが、これは体の免疫系にも大きな影響を与えます。まず免疫細胞が影響を受け、その移動のスピードが遅くなったり、血中のリンパ球を減らし、免疫グロブリンの生産や好中球の殺菌作用を抑えるといった現象を起こします。こうおなるとガン細胞を見逃したり、侵入してきた異物を取り逃したりする危険が高くなります。こういうことの無いよう、ビタミンCやEを適度に取って、体自身に副腎皮質ホルモンを作らせるようにする事が大切です。ホルモン系に関していうと、強いストレスに晒されると、脳内において下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモンを作り、副腎皮質が副腎皮質ホルモンを大量に作ってきます。しかし、その生産能力には限界があるので、同じ下垂体前葉から分泌される性腺刺激ホルモンや成長ホルモンの生産を犠牲にする事になります。その結果、長期に渡りストレス状態にあると発育生涯、無月経症、睾丸や卵巣の萎縮、乳汁の分泌停止、性欲減退が起こりやすくなるのです。
ところで、体にストレスが加わると副腎皮質ホルモンが分泌されますが、これは血糖値を高めます。ストレスに対抗するにはエネルギーが要るからで、糖分を燃やしてエネルギーを得るためです。しかし、肝臓や筋肉に貯えられているグリコーゲンの量はわずかで、やがてブドウ糖の元は無くなります。そこで身体は、ストレスが長く続くと、体は自分のタンパク質を溶かして糖分を作るようになります。これを「糖新生」と言います。ところがこれには都合の悪い事があります。炭水化物(糖質)は炭素、酸素、水素から出来ており、これを燃やすと炭酸ガスと水になり、肺や腎臓から簡単に排泄されます。しかし、タンパク質には窒素も含まれている(硫黄の場合もある)ので、タンパク質が分解されると体内に窒素が余ってきます。この窒素は厄介者で、尿酸とか尿素窒素として排泄しなければならないのですが、これを排泄する腎臓に大きな負担がかかります。それで血液中の尿素窒素が高くなると腎機能が低下します。以上述べたようなことから、いくらストレスに強いと言う人でも、強いストレスが続いたら数カ月も持たないと言われている所以です。適度に体を休める必要があるのです。また、酷い暑さは、体にとって大変なストレスとなります。生物には至極生育温度というのがあって、気温が上がると「熱ショックタンパク」を作ってストレスに対抗します。このタンパクは高温状態で誘導されて合成されますが、これ以外にも「ストレスタンパク」と言う物が、化学物質や放射線などのストレスに対して作られます。つまり、外的刺激に対応するために作られる訳で、例えば外から最近が侵入して来た時にも、ストレスタンパクは作られ細菌が増殖するのを防止します。また異物を含食する細胞に対して、早く集合してきて異物を片付けよという指令を出すなど、様々な作用をします。
興味深い事はストレスの種類が変わっても、引き起こされる応答には共通の面があると言う事です。以上のような物理化学的な刺激に対してだけでなく、精神的な変化に対しても特殊なタンパクが作られます。例えばマラソン選手が42.195kmの長い道のりを走ることを考えてみましょう。普段練習していない人が走れば、ただ苦しいだけです。ところが、練習を積んだマラソン選手ではそれが快感に変わります。いわゆる「ランナーズ・ハイ」と言われる陶酔状態が起こると言われています。マリファナなどドラッグを呑んでハイな気分になったのと同じような状態になるのです。これは長く走ることによって、脳内麻薬様物質(内因性モルヒネ)が作られてくるからです。モルヒネを打つと止められなくなるのと同じように、マラソンも止められなくなるのではないのでしょうか。脳内麻薬様物質にはエンドルフィン、エンケファリンなどの種類があり、針麻酔は針によって脳内麻薬様物質が増産され、痛みを押さえる事が出来るからです。内因性モルヒネ物質は麻薬性鎮痛薬と同様、鎮痛作用ばかりでなく、視床下部の報酬系に作用して快感誘発作用なども発揮しているのです。この脳内麻薬様物質は痛みを抑えるだけでなく、快感を誘う働きもあり、マラソン選手にハイな気分をもたらしたり、マゾヒストでも分泌されると言われます。このように苦痛のストレスがかえって快感なストレスに変わる事もあるのです。しかし、言うまでもありませんが、あまり過剰なストレスは病気の原因になります。
現代は複雑に発達した社会であり、ストレスを避けて通りことはできません。ストレス学説
を発表したカナダのセリエ博士は、ストレスに対する体の反応を(1)警告期=体がストレスに直面してあわてふためいている時期、(2)抵抗期=ストレスを受け止めこれに積極的に対応する時期、(3)疲憊期=体がストレスに負けて抵抗していけなくなる時期、の3つの時期に分けています。
このように経過するなかで、ストレスによるさまざまな症状が現われてきます。まず高血圧。ストレスがかかると血圧が上がってきます。ストレスが除かれれば下がりますが、年をとるにつれて、その反応は鈍くなり、若い時ならすぐ下がった血圧も加齢とともに適応能力が低下し、高血圧になる事もあります。ストレスは呼吸器や循環器、消化器、免疫系などに影響を及ぼしやすく、胃や十二指腸の潰瘍、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などを誘発、悪化させやすいといわれています。この様な時に、ドクター・サン™シリーズは効果を発揮します。
Q22 「純酸素とストレス」についてお願いします。
もう1つ今日、大きなストレス源として注目され、今後問題になってくると思われているのが「酸化的ストレス」です。酸素と言うのは本来は安定した分子ですが、一度活性化されると活性酸素になり、これがもたらす酸化現象は生体にとって大きなストレスとなります。この酸化的ストレスと、先のストレスと慢性筋肉疲労を持ってすれば、全ての病気の原因が説明出来るとも言われている程です。この頃、純酸素を発生させて、それを吸う機械が発売されていますが、空気中の酸素はおよそ20%です。酸素と結合しやすいのは赤血球で、赤血球は細胞ですから、外側を細胞膜で覆われています。これは脂質の二重膜であり、高高度の酸素は活性酸素になりやすく、活性酸素に出合うと容易に酸化されます。すると活性化脂質を生じ、赤血球の変形能が大きく低下し、血液循環が阻害されます。純粋な酸素を吸い続けるとSOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)酵素が消費されつくし、大量の活性酸素に晒される事になり、確実に赤血球を始め血液の細胞成分や神経組織、血管壁、細胞を壊し死に至ります。また嫌気性菌と言う菌がいます。この菌は酸素があると生きる事が出来ません。その理由の一つにSOD酵素が無く活性酸素に大変弱いと言う事が挙げられます。酸素を取り込めないので当然TCAサイクル(細胞内で起こるエネルギーを得るための作業工程)がなく、エネルギーは酵素発酵によって得ているのです。生命の危機に遭遇して始めて危機を脱するために、少し使用するのは良いのですが、少し疲れたからといって高濃度の酸素を吸うべきではありません。20%の大気をいかに1回の呼吸で取り込む事が出来るかと言う事が大切なのです。くれぐれも、急遽生命の危機に瀕した場合には、一時的に使用するのは良いのですが、常に使用するのは控えて下さい。
酸素は生命が誕生する頃の原始地球では、今の10,000分の1くらいだったと考えられています。すなわち大気の大部分は窒素、炭酸ガス、それに水蒸気で、酸素は殆ど無かったと言われています。したがって、このような状態では生物はエネルギーを嫌気的な発酵によって取り出していました。大気中の酵素が少しずつ増えてきて、今の大気の100分の1くらいの濃度(パスツール点)になると、好気的な発酵を行う生物が出現してきたのだと言われています。エネルギーは酵素を用いて作った好気的な発酵の方がずっと多く取り出すことができるのです。そして、約28億年前にスピルリナのような藍藻類が出現して、太陽の光を用いて光合成を行い、大気中に酸素を放出するようになりました。ただし、この酸素は初めは地球に含まれる鉄を酸化するために使われ、大気中の酸素が増えるには至らなかったと考えられています。それでも、長い年月を経る間に少しずつ酸素が増え現在の大気の10分の1くらいの濃度になるとともに、大気中にオゾン層が形成され有害な紫外線が遮られるようになり、生物が陸に上がり繁栄するようになりました。これには好気的代謝によって、エネルギーを効率良く取り出されるようになったことも助けになっているのです。しかし、そういう有利な点がある反面、代謝の過程で生じた活性酸素によって酸化現象を起こすという不利な面もあるのです。活性酸素は反応性の強い酸素で、油を酸化させて過酸化脂質を作ったり、老化を促進したり、また細胞の核のDNAを傷付けたり、炎症に関わったり、様々な病気の原因を作る事が今日指摘されています。太古の昔、生物は酸素の少ない環境に生息していました。体の奥の方は今でも酸素の少ない状況にあるのです。
本来、酸素は体にとって脅威の存在なのです。酸素がなければ困りますが、脅威の存在であるという相反する面を持っているのです。生物はこういう酸素からの攻撃に対して、次第に防御機能(抗酸化作用)を整え、その上で酸素をうまく利用して進化を続けてきました。1回の呼吸で酸素が吸えるのと高濃度の酸素を吸うのは根本的に違います。この点誤解のない様にして下さい。人体内で抗酸化作用を行っている物質の1つが尿酸です。尿酸は多すぎると痛風の原因になりますが、これはかなり強い抗酸化力をもっています。ストレスが強いと尿酸値が高くなります。体の酸化的ストレスに対抗するためであると考えられます。血中の尿酸値が高くなりますと、結晶化し関節にたまって痛風発作を起こす事があります。これを防ぐには、ドクター・サン™シリーズを装着し、ストレスの強い人はビタミンAを取る必要があります。ビタミンAには尿酸を結晶化するのを防ぐ働きがあり、さらに抗酸化作用のあるビタミンC、E、A、B2やβ-カロチンなどを多く取っておくとよいでしょう。これらの抗酸化物質が体内に多くあれば、尿酸の合成は少なく痛風結節の心配は軽減します。
Q23 「脳波とストレス」についてお願いします。
脳波は中枢神経の電気的活動で自発的に発生し且つ調律的です。その波形は意識水準に極めてよく追従します。したがって、中枢神経系の活動水準を判定する重要な要素になります。精神の安定度合いは脳波測定で推測できます。脳波はδ波(2.4Hz)、θ波(4.8Hz)、α波(8.13Hz)、β波(13.20Hz)、γ波(20.40Hz)の発生の割合で表示されます。ストレスの大きい場合ほどγ波、β波の低振幅、速波の発生率が多く、精神の安定しているほど脳波は調律的となり、神経要素の同期化減少を呈し、δ波、θ波、α波の高振幅、徐波の発生率が高くなります。持続的ストレスによって、夜間のγ波、β波の発生率が高く続く事は発作的頻脈や頻脈傾向状態が続き、大脳のエネルギー需要が増加している状態と考えられます。本来は活動が休止する夜間の睡眠中も、休まずに大脳が活動しては大きな負担と言えます。また、大脳自身がエネルギー不足と誤解した場合、どういう命令を体に発するのでしょうか。これを大脳への唯一のエネルギー源であるブドウ糖の酸素の供給について別々に考えてみましょう。
ブドウ糖では(A)血液中のブドウ糖濃度を増やす方法と、(B)大脳へ行く血液力を増やす方法があります。同様に、酸素の供給でも(C)血液中の酸素濃度を増やす方法と、(D)血液量を増やす方法があります。(D)血液量を増やす方法は、(B)大脳へ行く血液量を増やす方法に加えて、(E)酸素を運搬する赤血球を増やす方法があります。(A)血液中のブドウ糖濃度を増やす方法に従った体の反応が過食であり、それが原因の肥満や糖尿病の場合です。(B)大脳へ行く血液量を増やす方法に対しては高血圧と頻脈があります。(C)血液中の酸素濃度を増やす方法に対しては過換気症候群であり、(E)酸素を運搬する赤血球を増やす方法では赤血球増多症があります。また、精神的ストレスから逃れる一手段として、ストレスを加える者の排除を選択する危険性もあります。もし、大脳が精神的に弱く逃避行動をとるならば、それぞれ(A)から(E)に対応させ体に反対の行動を取るように命令を下す事になります。これらを(A1)・(E1)とすると、(A1)は拒食症、(B1)は低血圧と徐脈、(C1)は喘息、(E1)は貧血となります。このように高血圧状態や高血糖状態を大脳が望むエネルギー供給の1方法であると考えるなら、熟睡で高血圧や糖尿病が改善されるのは当然の結果と言えます。ドクター・サン™シリーズで高血圧、糖尿病が良くなったと言われる方が多くおられますが、これは、脳波の安定と、睡眠に関係している所も大きいのです。
Q24 妊婦さんにドクター・サン™シリーズはどうですか。
それでは、高血圧の母体と子供の関係について考えてみましょう。遺伝的に高血圧になるラットは高血圧自然発症ラットと言い、色々な実験に使用されています。ところが、遺伝的に高血圧のお母さんラットの妊娠中に降圧剤で血圧を下げてしまうと、生まれてくる子供は高血圧になりません。これはまさしく、高血圧という遺伝が遺伝子に組み込まれていない事を証明しています。遺伝的に高血圧であるラットは、母体にいるときの高血圧状態を覚えて生まれてきます。子供は母体の環境が最適と思い込んでいるのです。この母体からの情報こそ遺伝要因であり、生まれてくる子供が生活しやすいように、現在の環境状況を伝えているのです。母体が心のあり方を間違えると、子供は間違ったまま「愛」を受け取ります。胎児期でも出産後でも子供は母親の影響をそのまま受けるのです。よって遺伝的に高血圧なのも、生後に精神的ストレスから高血圧になるのも同じことです。
つまり、それまで遺伝的に高血圧がない家系でも、母親が精神的ストレスから高血圧になり妊娠した場合、子供は高血圧になる可能性が高く、どこかで高血圧を治さない限り、以後家系的に高血圧が続く事になります。高血圧や糖尿病の発症の殆どはこの種の環境遺伝です。自分の高血圧は遺伝と諦めずに、環境を過度のストレス状態から適度なストレス状態にして、心を「忘却の彼方」に解き放す事が、環境遺伝を断ち切り子々孫々までの悪影響から脱却する良い方法であると考えます。人は住む場所・食事・環境によっては高血圧でないと困る場合もあります。必要以上に気を使いすぎない事が大切です。「真剣に考える」事と「深刻に考える」事の違いは大きいのです。我々人類を始め生きとし生ける者の一番の目的は子孫繁栄です。この様に妊娠される前や妊娠中の若い女性にこそドクター・サン™シリーズは使用して頂きたいものです。
Q25 脳卒中について基本的な事に関して教えてください。
近年、死因の第1位はガンですが、脳卒中と心筋梗塞を総合した循環器系疾患の死亡率がガンを上回っています。では脳卒中はどの様な病気かと言いますと、脳出血と脳梗塞に大きく分けられます。脳出血は文字どおり、脳の血管が破れて出欠するもので、減少傾向にあります。出血した血液によって脳実質が圧迫されるため、圧迫力が毛細血管からの出血力以上に高まると出血します。例え流れたとしても神経細胞は生きて行くのに扱々として、本来の高等な精神作用など行う事が出来なくなります。また、脳梗塞は、さらに脳血栓と脳塞栓に分けられます。
脳血栓は動脈硬化によって血管が詰まり、そこから先へ血が流れなくなるもので、増加の傾向にあります。一方、脳塞栓は心臓など身体の他部から血液の塊が流れてきて、これが脳の動脈を塞ぐ、つまり閉塞するために血管が流れなくなり、そこから先の組織が壊死するものを言います。ところが、脳出血では軽度の場合、1週間くらい経つと血液の塊が溶け始め、血塊の大きさにもよるのですが、平均して約1カ月ほどで血の塊は吸収されてしまうと言います。そうすると周囲への圧迫は無くなり、症状は好転してくるのです。また脳梗塞の場合も、浮腫は1カ月ほどで治まり、周囲への影響が殆ど無くなってくると言います。したがって、脳出血でも脳梗塞でも始めはかなり大きな症状が出ますが、順調な場合は1カ月ほどで、そのような症状は殆ど消えてしまうと言われます。例えば、大脳の視床の外よりの所に「内包」と呼ばれる部分があります。内包には中大脳動脈の枝が分布しているのですが、これは脳に分布する動脈の中で一番出血を起こしやすい動脈と言われています。この内包は、脳の運動神経の命令を伝える神経繊維が集中している所であり、これが障害されると非常に強い麻痺が起こるのです。しかし、脳卒中が内包ではなくその近くで起こった場合でも、多少は回復を見ても元通りに戻るのは大変難しいと言われます。つまり、脳卒中というのは脳のどの部位が壊れたか、その大きさはどの位かと言う事が、回復のカギを握っている事になります。最初の1カ月間での回復度合いが思わしくなかったとしても、気を落とす必要はありません。本当の回復つまり機能の再編成は発病の1カ月後から起こってくると言われているからです。それは脳の残った部分が損なわれた機能の肩代わりをするからです。この場合も、壊れた部分がそれほど重要な所でなく、また壊れ方も小さければ、ほぼ元通りに戻るであろうと言われます。例えば、普段何の症状も支障もなく生活している方が、たまたまレントゲンを撮ったら脳梗塞があり、少しの範囲で破壊されていたが、数カ月して再度撮影したら、その影が消滅して元通りになっていたという経験をお持ちの方も多いと思います。
このように場所が生活にあまり関与していない所で、範囲が狭い時には症状が殆ど無い場合が多くあります。脳の働きというのは神経細胞つまり脳細胞だけの働きではなく、複雑に張り巡らされた神経線維のネットワークの情報がやり取りされる事によって行われます。神経細胞が死滅すると再生は行われませんが機能はある程度再編成出来るのです。これはむしろ脳が高度に発達したから出来る事と言って過言では無いでしょう。脳は右脳と左脳また前頭葉や側頭葉、後頭葉などの部分によっても働きが異なり、脳は分業があると言われています。昔は「脳の機能局在説」と言われて、手足の動きや言葉、知能の働きなどは全部、脳の場所ごとに決まっていて、一度そこが壊れたらその部分が支配する働きは二度と戻らないと考えられていました。これに対し「全体説」という考え方もあって、脳は全体が同じ働きをしているのであって、どこが壊れたか場所が問題なのではなく、どれだけ壊れたのか、量が問題だとする考え方もあります。そして今日、脳の働きは両者の説の中間である事が分かってきました。
つまり、脳には大まかな機能の局在はあるのですが、それはそれほど厳密なものではなく、お互いにオーバーラップしていると言います。これを「動的局在説」と言います。例えば、脳のある部分は手足の機能を支配する動きをかなり強く持っていますが、それはその部分だけではなく、他の部分にもあるのです。脳が比較的狭い範囲で損傷した場合には、周囲にある同様な働きを持つ神経細胞間の連絡をうまく再組織できれば、失われた機能の肩代わりが出来るのです。また、脳には色々なタイプの細胞がありますが、代表的なものは神経細胞(ニューロン)とグリア細胞です。グリア細胞は脳の毛細血管で運ばれてきた栄養素を神経細胞に渡し、神経細胞が円滑に機能するように働く補助的な細胞です。神経細胞は生後、分裂増殖しませんが、グリア細胞は終生分裂増殖を繰り返しています。そのほかにアストロサイトと呼ばれる細胞などもあります。ニューロンには大きく分けて2つの型があります。1つは双極性ニューロンと言い、細胞体の両側に1本ずつの軸索(長い突起)を伸ばした型のニューロンで、これは末梢神経にあります。脳にあるのは多極性ニューロンといい、細胞体から多数の樹状突起を伸ばして、他のニューロンから情報の伝達を受けるとともに、1本だけ軸索を伸ばし、その先がいくつも分岐して次のニューロンへ情報を伝達するような型のニューロンです。別のニューロンから情報を受けるにせよ、他のニューロンへ伝達するにせよ、情報の伝達が行われるところはシナプスという微細構造を作っています。ここはわずかに間隙があり、情報は神経伝達物質によって伝達されます。こうして情報はニューロンの間を次々に流れ、脳は神経細胞同士の複雑なネットワークにより構築されています。脳の神経細胞は生後分裂増殖しないのが大きな特徴ですが、なぜでしょうか。脳はものを考えたり記憶したり、判断したり、喜怒哀楽を表したり、大変高度な機能を持つ器官です。そのためには、成長とともに神経細胞同士のネットワークが複雑に構築され、過去の出来事が記憶として蓄積されていきます。ところが、もし神経細胞が分裂増殖するとしますと、それまで営々として築き上げてきた神経細胞のネットワークをまた1から構築し直さなければならず、過去の記憶も消えてしまう可能性があります。これではとても高度な機能を行う事はできません。そのため神経細胞は死ぬまで入れ替わることはないと考えられます。しかし、そのおかげで長い年月の間に、少しずつ神経細胞のネットワークが構築されていき、記憶を積み重ね、思考、判断力が高まり、高度な精神機能が保持できるようになっていくのです。
このように、一度、変性あるいは死滅した神経細胞は二度と生き返りませんから、脳卒中に対する治療法は、残された神経細胞の活動を一層高めて、失われた神経細胞の働きを代償してやる事が中心になります。例えば、ここに8個のシナプスを作っている神経細胞の突起があるとします。そのうち4個のシナプスが失われたとしますと、その機能は半減することになります。しかし、新たに4本の突起を伸ばし、新しく4つのシナプスが出来れば、失われた分を取り戻すことが出来ます。これが神経細胞の「可塑性」と言われるもので、神経細胞自身は生きていてシナプスの数を増やすことを言います。あるいはシナプスの伝達効率が高まることを指します。私たちの脳は、生まれてから学習を繰り返す事によって、神経細胞が可塑性をどんどん高めていって、知能が発達するのです。もし神経細胞に可塑性が無かったら、いくら学習しても知識や経験として残りません。
したがって、脳卒中に対しては、脳の可塑性を高めることが第一の治療法と言えるのです。しかし、脳の機能の再編成が出来るとしても、それには色々の条件があり、それによって回復の度合いが違います。若い人ほど脳の回復は良い、脳の壊れ方が小さいほど回復が早い、脳のどこが壊れたかで回復の仕方が違うなどを考慮に入れなければなりません。諦めずにドクター・サン™シリーズやマッサージなどで慢性筋肉疲労を取りながら無理のないリハビリに励んで下さい。
Q26 脳卒中が起こり、機能が回復した場合、脳の中では何が起こっているのですか。
シナプスには1個の神経細胞につき平均して5,000くらいあり、シナプスは使えば使うほど情報が通りやすくなるという特徴があります。例えば、我々は言葉を覚える努力をしなくても繰り返し聞くことにより、知らず知らずのうちに話せるようになり、考えたと同時に言葉にする事とが出来たり、幾度と無く計算を繰り返し行うと計算スピードが上がってきます。これらの現象は、シナプスは使えば使うほど情報が通りやすくなる現れの一つです。反対に使わないと反応を起こすために必要な最小の刺激、つまり電気抵抗のようなものを「閾値」といいますが、その閾値が上がって情報が流れにくくなるのです。つまり、シナプスを使わないと、仮に3の刺激で対応できたものが3以上でなければ対応出来なくなります。海外生活が長い人が帰国後数年すると以前のように話せなくなったり、計算に無縁の人は計算スピードが年々遅くなります。股、脳卒中で手足に麻痺が起こった場合は手足の神経に命令を発する脳の運動領域回路が壊れたと考えられます。しかし、これはリハビリによって徐々に回復します。回復は遠回りしていたバイパスが近くのバイパスに乗り換えるなどの機能の再編成が起こったためと考えられるのです。つまり、遠回りしていて、それまで通じにくかった命令が、「日にち薬」と努力により徐々に通じやすくなります。
次に発芽現象が考えられます。これは末梢神経では昔から知られていることで、例えば筋肉に10本の神経が来ていて、それぞれが10本の筋線維を支配していたとします。そのうち9本の神経が死んで1本だけ生き残ったと言う場合、この1本の神経から芽が出て伸びていき、神経が死んでしまった9つの筋繊維に結合して、これを支配するという事が起こるのです。要するに、失われたシナプスがまた回復するのです。これは末梢神経ばかりでなく、脳の中でも同じような働きが起こる事が確認されています。
こうした発芽現象や、使っているうちにシナプスが通りやすくなる現象が、相乗的にあちこちで起こる事によって、失われた機能の肩代わりが起こり、脳が再編成されていくと考えられます。しかし、このような本当の回復は発病後約1カ月から起こってきます。そして機能の再編成は半年から1年、あるいは2年という長い年月をかけて徐々に回復するのです。神経線維は1日約1mm再生します。その間地道なリハビリの努力が必要です。しかし、無理なリハビリはかえって症状を悪くします。慢性筋肉疲労を取ってから行って下さい。それ以外にも、必要な栄養成分の補給により神経機能の再編成をバックアップするように留意した方が良いのです。脳は脂肪が多くあり、虚血が起こるとそれが元になって活性酸素を発生しやすい組織です。脳の動脈が詰まって、そこから先へ血液が流れなくなると、脳細胞は壊死し、いわゆる「脳軟化」が起こります。よって、首のコリや肩コリを軽減し、脳内の血液循環を改善しておく事が大切なのです。そういう時にドクター・サン™シリーズがお役に立ちます。
Q27 痴呆について基本的な事に関して教えてください。
脳の働きが障害を受けて痴呆におちいる原因にはどのようなものがあるでしょうか。大きく分けて4つあります。
- 脳器質性障害
これはさらに2つに分けられます。
1つは脳梗塞や脳出血などの脳血管障害で、脳の神経細胞に栄養が酸素が送られなくなり、神経細胞が死滅するために起きる痴呆です。日本人にはこの痴呆が多いのが特徴です。
もう1つは脳内神経細胞の退行変性疾患による痴呆で、アルツハイマー型痴呆がその代表です。欧米人に多いタイプです。
- 腫瘍性疾患
脳腫瘍などによるものです。
- 他臓器疾患
内分泌性障害には甲状腺、副甲状腺、下垂体などの機能異常があり、代謝性障害には肺機能不全、心疾患の低酸素症、慢性腎不全による尿毒症などがあります。
- ストレスによる身体疾患
生物ストレス(感染、寄生虫)、化学ストレス(アルコール・各種薬物・金属などによる中毒、ビタミン欠乏症、透析脳症)、物理ストレス(外傷性疾患)、精神ストレス(心身症、自律神経失調症)。痴呆症の改善薬の開発は各研究機関で調べられています。とくに東大薬学部では脳神経細胞の生存、再生、機能を促進する薬物の評価を行っています。
脳の神経細胞は試験管の中で培養しても死ぬ一方ですが、その死滅スピードを遅らせるものはないか、生存させられないか、一度損傷させた突起を出したりシナプスを作らせたりするつまり再生出来ないか、神経細胞の機能を高めるものはないかなどを調べています。もう1つは「長期増強」の研究です。人の記憶には脳の海馬という所が重要な働きをしていますが、この海馬には長期増強という現象が見られます。これはある刺激に対してシナプスの伝達効率が長時間、著しく増大する現象で、記憶学習の基礎過程で重要な役割を演じているのではないかと言う事から、現在、世界中の脳研究者が精力的に研究しています。これに役立つ薬物を探索し、実験動物を用いて研究されています。
Q28 脳溢血や痴呆はどれぐらいで回復するか教えてください。
脳には脳細胞つまり神経細胞が140~150億あり、それがぎっしりと詰まっています。そして神経細胞は1個が平均5000本の枝を出して、ほかの神経細胞と連絡を取り合っています。つまり、自身も5000の連絡を受けているわけです。そうなると脳全体では140億×5000という、とてつもなく膨大な数の繋がりがあると言う事です。このように複雑かつ緊密なネットワークで脳という組織は構成されています。脳の神経細胞が脳卒中などによって壊れた場合、この細胞が再生しないのは大変困ったことです。「脳」が壊れたら二度と機能回復しないのかと言いますと、出血や梗塞ができた部位にもよるのですが、かなり早く回復することも期待出来るのです。決して諦めてはいけません。それには「神経の再生」と「脳の機能の再編成」が関わっていると言われます。まず「神経の再生」についてお話ししましょう。
脳や脊髄にある中枢から出てきている神経を「末梢神経」と言います。これは脳細胞から一本、細長く伸びているもので、坐骨神経では1mぐらい、また、手の指にきている末梢神経でも50cmくらいはあるのです。この長い神経線維は細胞体から出ています。元の細胞体が死んでしまったら再生は出来ません。死んでしまったらそれで終わりという点では、脳の神経細胞と同じです。しかし、神経線維は本体である細胞体が生きている限り、たとえ途中で切れても、また伸びて再生する事が出来るのです。その再生能力は大変強いと言われています。ただし神経が再生するスピードは、太い神経は早く、細い神経は遅いという違いがありますが、平均して1日に1mmと大変遅いものです。よく見かける顔面神経麻痺の顔面神経はせいぜい10数cmですが、これが全部再生するには150日、5カ月もかかることになります。しかし、切れた神経線維が再生して伸びていっても、元通りに繋がるとは限りません。顔面神経麻痺が回復した時、よく頬や口の周辺がビクビクと動くようになる方がおられます。これは瞼へ行くべき神経の一部が、誤って頬や口へ行ったために、まばたきをするたびに顔全体がピクピクと動き、痙攣しているように見えるのです。神経とは1本のヒモのように考えておられる方が多いと思いますが、実際は1つの束(神経束)になっているのです。この中には何万本という神経線維が通っていて、その1本1本は混線が起こらないように「神経内膜」という膜に包まれ絶縁されています。電気のコードを想像していただければ良いでしょう。このような神経線維が切れた場合、たとえその間が1cmであっても、神経にとっては人の何kmにも相当する距離にあたります。それを目的地に向けて正しく再生して行くことは、なかなか難しい事なのです。中年の女性に多く、前足部に痛みを伴うモートン病が有名ですが、これは足の第3、第4指を支配する神経の分岐部で起こった切断神経腫と言われています。当然の事ながら、神経細胞は生きているので栄養が必要です。神経細胞の細胞体の所で作られたタンパク質や神経膜を作る物質などが、神経線維の末端まで送られています。これは神経の中にある「軸索流」という流れによって運ばれています。この流れには遅い流れと速いものがありますが、速い流れは幾種類もあると言われており、遅い流れは一種類で、1日1mmほどしか流れないと言われます。軸索流の基本はこの遅い流れだと言われています。そして遅い流れのスピードは、壊れた神経線維が再生される時のスピードと同じで、神経の再生と言うのは遅い流れそのものではないかと考えられています。そこで、ドクター・サン™シリーズは今まで述べてきましたように、慢性筋肉疲労を軽減し、血液をサラサラにし、体液循環を促進し、脳の疾患に有効に働くと考えられます。
Q29 脳卒中と食事療法についてお話ください。
脳卒中に伴う症状に対して、健康食品の中に有効と言われる物がありますが、いずれも神経の再生を促進したり、脳の機能の再編成を促進するために役立っているのだと考えられます。
安価な物としては、イチョウの葉を青いうちに摘み取り日陰干しにしていてそれを土鍋で煎じた煮汁です。このイチョウの葉のエキスには約13種類のフラボノイドが含まれていて、側副血行路の開通を促す作用があると言われます。小動脈や毛細血管の拡張を促進する事により、血液の流れをよりスムーズにする作用があります。また、一時止まっていた血液が再び開通して、血液が流れ始めると活性酸素が多量に発生し、かえって障害が広がる場合にも、イチョウの葉エキスのフラボノイドが、活性酸素の害を軽減する働きをするのです。脳卒中の予防に良いばかりでなく、記憶力や集中力を高めたり、視力、聴力の改善にもよいといわれています。食べ物では納豆に血栓溶解作用を持つ酵素(ナットウキナーゼ)が含まれ、経口投与でも有効だと言われます。血液の凝固には血小板がくっ付いて固まる凝集作用が関与していますが、食べ物でこれを防ぐ働きがあるのは、魚介類(EPA、DHA)、野菜類(タマネギ、ネギ類)、香辛料(生姜、ウコン)、きのこ(シイタケ、シメジ)などです。これらの食品が脳卒中の後遺症に効果があると言われるのは、抗酸化作用によって活性酸素の害を抑えるとともに、血液促進作用によるものと考えられます。
一方、尿酸は直接的に、また脂肪成分は間接的に、血栓を溶かす線溶活性を阻害するので、動物性食品は控えた方が良いようです。いずれにせよ、神経が再生するには十分な栄養を補給してやらなければなりません。神経ビタミンといわれるB1、B2、B6、B12、ニコチン酸、パントテン酸のB群やビタミンC、E、神経ミネラルのカルシウムとマグネシウム、それに再生のための神経内膜づくりに必要なレシチン、良質のタンパク質などを十分に摂る必要があります。また、死滅する神経細胞は出来るだけ少ないに越したことはありません。そこで威力を発揮するものにサフランがあります。その起源は古く、紀元前の昔から薬として利用されてきました。西洋料理ではサフランライスやブイヤベースなどに香辛料、着色料として利用されています。東大薬学部の斉藤洋教授、九州大薬学部の正山征洋教授の共同研究で、サフランの脳に対する作用に素晴らしい効果のある
ことがわかりました。ボケや脳卒中予防にサフランティーとして飲むのも良い事だと思います。つまり、伝統的な日本食は脳卒中に良いと言う事です。
Q30 最後にドクター・サン™シリーズに関する一口メモをお願いします。
(1)中赤外線輻射物質について
基礎体温の上昇と体温水分のマイルドな細分化を行うことを目的としています。
その中赤外線輻射物質のミネラル成分はイオン化していた時の記憶生命体エネルギーを特殊な方法により増幅させ、その波動を体内に伝播し、あたかもイオンが存在するがごとく、免疫担当細胞のマクロファージなどの活性化を促進します。これはドクター・サン™シリーズに使用している中赤外線輻射物質が発する波動に免疫系の活性を促す作用があるためと考えられます。この現象はシリカ、アルミナなどのセラミックやトルマリンなどの鉱物では実験上で起こりませんでした。この現象は赤外線輻射物質における記憶波動で最も重要な事です。また、特殊な操作を加えた光触媒により光の一部である中赤外線の力で体表静電気の除去も目的としています。加えて、月の生命体エネルギーを特殊な技術により取り込み、その記憶生命他エネルギーも合わせて転写していることを特徴としています。
(2)リングが切れている理由について
リングに使用している磁性受用体合金は地球磁場(0.3ガウス)を受けて、その50分の1~100分の1の反磁力を持ちます。また、水も同じ反磁力体であり、反磁力が水に最もマイルドな力として働き、その場を通るプラスイオン(ナトリウムイオンやマグネシウムイオン、カリウムイオン等)とマイナスイオン(塩素イオン、炭酸水素イオン、硫化イオン等)をフレミングの右手の法則に従いマイルドに毛細血管内で分離します。しかし、3割増し以上の磁力(0.39ガウス)は毛細血管から組織液にイオンが流出し局所的に一方にアルカリ性、その対極を酸性に分けます。組織液の恒常性維持機構は血液の5分の1で些細な事で恒常性を失いその場の細胞破壊を起し、有害な事は周知の事実です。磁力で良いのは地球磁場(0.3ガウス)を受けて、その50分の1~100分の1の反磁力で、N-S逆転の交代磁場です。
(3)記憶の波動について
ドクター・サン™シリーズは約150万人を癒した記憶を独自が開発した技術で約6カ月をかけて指輪本体、ブレス本体に記憶させ、常にその記憶の波動を体内に放出し、癒しや安らぎの記憶生命体エネルギーを入れる事を目的としています。
(4)宇宙エネルギーの取り込みについて
宇宙エネルギーはオームの法則に従い宇宙から右回りで地球に注いでいるため、それを、体内に入れるために、リングはオームの法則に従った右巻きの回転が加えてあるのです。
(5)筋肉に弛緩について
筋肉は常に細かく振動(マイクロバイブレーション)しており、振動数(Hz)が多いほど筋肉が疲労しています。そこで筋肉のマイクロバイブレーションとドクター・サン™シリーズのマイクロバイブレーションの差による干渉や共鳴により筋肉を弛緩させます。
(6)断面がUの字状(ソリのある状態)になっている理由について
ドクター・サン™シリーズを縦に切るとその断面はUの字状になっており、音叉の原理を応用しマイクロバイブレーションを効率よく高めることを目的としています。
(7)ドクター・サン™シリーズが指輪やブレスレットの理由について
筋経絡や経路に作用させ遠隔部位を筋肉のネットワークを用いて弛緩させるためです。リングは指の経絡を用い、ブレスレットは中赤外線効果やマイクロバイブレーション効果も当然の事ながら、リングの切れた部分のマイクロバイブレーション効果の低下や、筋経絡や筋肉のネットワークによる筋肉の弛緩率の低下を、カバーする為に全体的に腕を多い、リングとの相乗効果でより一層筋肉を弛緩させることを目的に1つとしています。それ以上に約150万人を癒した記憶に主眼点を置き、特に効率を鑑みて、脳にダイレクトに伝えやすい場所つまり第三の脳といわれる手首を弛緩させ、記憶生命体エネルギー波動を吸収しやすい状態にする事により細胞に癒し効果を伝達転写することを目的としています。
(8)リングフットについて
ドクター・サン™シリーズとサンリングフット間に0.06mAのイオン化傾向の差による電位差を持つ合金により筋肉や経絡の調整をすることを目的としています。
電圧はV(電圧)=Ω(抵抗)×A(アンペア)の公式で表せます。
Aは0.06mAが体に良い事が解かっています。Ωは抵抗値で筋肉が弛緩していれば抵抗値は下がりますし、慢性筋肉疲労を起こしていれば抵抗値は上がります。抵抗値は低い方が良いのです。Vは電圧で脳が発生する電圧が少なければ少ないほど精神が安定していると言う事です。つまり、慢性筋肉疲労は少なければ少ないほど脳は電圧が少なくて済み、脳波はよりδ波が多くなりリラックス状態になり、脳を始め身体は疲れにくいのです。また、銅イオンや銀イオンで殺菌し、足の嫌な臭いを取り去ることも目的としています。
(9)リングやリングフットを装着する部位について
装着する部位により効果が現れる場所が異なります。東洋医学における経絡はほぼ準じています。
(10)ドクター・サン™シリーズの脳波の安定効果について
脳波がδ波θ波の増加が観測され、脳波の安定が観察されます。
最後に手足の経絡の図を掲載します。
(注意事項) ドクター・サン™シリーズによる外傷と石鹸による肌荒れやビランが起こりやすいのです。特に肌荒れはすぐに起こります。石鹸は脂肪酸にナトリウム等のアルカリ金属が結合したもので、これらの発する中赤外線やマイクロバイブレーション作用により脂肪酸とナトリウムを分解します。その後、浸透圧が狂い汗を取ります。その汗に溶解して出てくるアルカリ金属と結合し再び石鹸を作りそれがその場所に停滞し、肌荒れを引き起こすのです。また、皮膚は脂肪酸で守られており、汗のアルカリ金属と結合し、微量の石鹸を作りそれがその場所に停滞し、肌荒れを引き起こすこともあります。よく水洗いして下さい。因みに金属アレルギーではないかと言われる人の殆どがこの現象で、金属アレルギーが出た人は殆どおられません。
現代科学で考えられる殆ど総てを考慮し、加えて現代科学で解明出来ない分野にまで踏み込んでおります。これらは長い間に大きな差になって現れる事は明白です。人は遅かれ早かれ死を迎えます。
「情けは人のためならず」と言います、少なくとも学問的に矛盾のある物は間違いなく大罪です。罪を犯すことなかれ!
今後も皆様と共に勉強して行きたいと思います。今度お会いできる日を楽しみにしています。
結論:癒しの方程式は電圧はV(脳電圧)=Ω(筋肉抵抗)×A(アンペア:一定)の式に反比例で成り立ちます。すなわち、癒しとは脳の電圧を低くすることにより、周波数の小さい波の発生率が上がり、精神安定にも繋がるのです。慢性筋肉疲労(抵抗)を少しでも少なくすることが癒しの第一歩なのです。
おわりに
「病とは心身のゆがみやひずみ及び矛盾の自己表現であり、それ自体が合目的な本能で問題を解決しようとする営みそのものである」。私は病気をこのように定義したいと思っています。我々がこの世に生を得たのは自己矛盾を如何に克服するかが目的かもしれません。
快川国師という有名な禅のお坊様が、織田信長の逆鱗に触れ、楼門の上に縛り上げられて火炙りの刑に処せられました。その時に焼死させるための火守役人が「坊主、熱いか。熱ければ手加減してやるぞ」と聞いたといいます。その時、快川国師は「安禅必ずしも山水を用いず、心頭を滅却すれば火も自ら涼し
」と言い残し、助けを請う事もなく、焼死されたという有名な出来事があります。
快川国師は恐らく、息の絶えるまで感覚的には熱いと感じていたでしょうが、苦しいとは感じておられなかったのではないでしょうか。人は心の持ち方、置き所一つにより人生が変わるのではと思います。
人は必ず生を終えます。この世は所有権は何も無く使用権だけだと思います。時間も、土地も、家も、お金も、この世を去る時には何も持っては行けません。もし持って行けるものがあるとしたならば、それは「徳」だけではないだろうかと、自問自答している私がいます。人生は今を生きているのであり、「いま」の「い」が過ぎれば「ま」が来る。自分自身以外の人の為に「ま」を見据えて生きるもこれまた一興かも。人類の方々が、一先ずはお幸せに生きる手助けが出来ればと思います。
2001年9月
本書を出版するにあたり、ご尽力頂いた、玉村自様、原井茂行様に感謝の意を込めさせて頂きます。
朝川一行拝す
■著者プロフィール
朝川一行(栄養科学博士) 1953年7月9日福井県武生市に生まれる。
- 予防医学情報研究所 所長
- 生命エネルギー学会 会員
- 国際自然医学会 特別会員
- 有機農法研究会 会員・講師
- 国連支援交流財団 理事
- (社)日本緑十字社 国際波動研究所 学術委員
マクロビオテックとの出会いから食養学への道に進み、実践体験を通じて東洋医学・現代医学・分子矯正医学等を学ぶ。近年は、生命エネルギーの研究に入るかたわら、人間はいかに生かされ生きるべきかを追求。常に、新しい予防医学を目指す。
1993年、ロシアウクライナ科学アカデミー招聘によりチェルノブイリ被害者救済プロジェクトに参加。
専門は、生活習慣病と毛髪分析、ミネラル栄養療法による栄養指導、生体の波動測定カウンセリング等、多方面に渡る。
現在、全国各地を講演活動に勤める。なお、21世紀に向けて、本物を見極める考え方とその方法「成功へのキーワード(波動的思考法)」、「若さと生きがいの栄養療法」、「Oリングテストの実践と応用」等をサクセスしていく朝川塾を全国各地で開講。
ユニークでエネルギッシュ、内容をわかりやすく本音で迫る講演は熱烈なファンが多い。
・著書
「波動を知れば、生きる勇気が湧いてくる」自分流選書
「バイオ・ウェーブ・パワー」古川書房
「さらさらの血液が健康をつくる」産学社