堀先生のおべんきょう塾「パーキンソン病について」

■パーキンソン病
 主に中高年の人に見られる病気で、特にこれと言った理由もなく脳に障害が起きて、手足の震え、筋肉のこわばり、その結果、行動がゆっくりになる病変を言う。その他の症状として、歩行障害(前かがみ、すり足になる)、脂汗をかく、表情が硬くなる(仮面様顔貌)のも特徴です。
 症状はゆっくり進み、ひどくなると他人の介護なしでは日常生活もままなりません。
 原因は中脳にある黒質という灰白質の固まりが変質するのが原因と考えられています。黒質には神経細胞が集まっており、この細胞がメラニン色素を多く含んでいるので黒く見えるのです。
 この黒質が病気になると、ドーパミンという神経伝達物質の分泌が阻害されるので、手足の震えなどを特徴とするパーキンソン病特有の症状が現れる。また、セロトニンなどの神経伝達物質も関係しているのではないかと言う学説もある。
 パーキンソン病の治療は、L-ドーパ(体内でドーパミンに変化する)の投与や、外科手術による症状の緩和に頼っている。また、脳炎などの後遺症として、パーキンソン病と同じような症状が出ることがあり、これらを総称して、パーキンソン症候群と呼んでいる。

■脳炎
 主にウイルスの感染によって起こる脳の炎症の事です。
 脳炎は大きく2つに分類されます。

(1)一次性脳炎(流行性)
 ウイルスの脳組織の感染が原因。日本でよく見られるのが日本脳炎で、これはユガタアカイエカという蚊が媒介となって伝染していく。蚊が繁殖する夏から秋にかけて流行するが、実際、蚊に刺されて発病する人は300人に1人ぐらいの割合で、特に小児や高齢者などが発症しやすい。免疫系の未発達と退化が原因です。
 その他、シ眠性脳炎や単純ヘルペス脳炎などがある。

(2)二次性脳炎(続発性)
 脳炎、インフルエンザ、ハシカ、風疹などの伝染病にかかった後に、脳炎を併発する。
 脳炎は侵された部分が司っている機能に障害が出てくる。例えば、左脳前頭葉の場合は言語障害になる等である。
 その他、主な症状として頭痛、嘔吐、意識障害、手足の麻痺が挙げられる。

■脳浮腫
 脳腫瘍、脳内出血などが原因で、代謝障害が起こり、脳組織に異常なほど水分が溜まったものを脳浮腫と言う。
 こうなると脳が大きく膨らんだ状態になるが、脳は頭蓋骨トウガイコツという硬い器でしっかりと保護されているので、キュッと押しつぶされたように変形してしまう。そして、小脳や間脳を圧迫し、その機能を傷害してしまう。すると、意識障害や呼吸障害を招くようになる。

■軽い脳浮腫
 この症状は多くの国民の悩みである。
 特に多いのが、静脈孔という静脈の通り道が狭まったために起こる軽い浮腫が問題である。この考え方は現代医学にはないので見過ごされることになる。しかし、軽いふらつき、目のかすみ、飛ブン症、のぼせ、頭痛、自律神経失調症、パニック症候群、脳内出血などに大きく関係している。
 これは噛み合わせの異常によるところが大きい。つまり、歯科医の器量が問われる分野である。間違った咬合論で噛み合わせを取ってはいけない。勉強している歯科医に出会えるかどうか、ここはあなたに運が有るか否かである。
 神経内科に行っても、精神安定剤、筋弛緩剤、ビタミンB、メリケン粉等の投与を受け、原因不明で一生治りませんと言われるのが落ちである。

■パーキンソン病と間違えられる病変
 手足の揺れや顔面のチック症状を起こすもう一つの大きな原因は、慢性筋肉疲労と骨盤の歪みである。
 神経が通っている場所を筋硬結や筋肉の歪みで圧迫されると、神経伝達が上手く行かなくなるため、ゆれや震え、チック症状として現れる。これも現代医学にはない考え方で、上記(軽い脳浮腫)と同じように、神経内科に行っても精神安定剤……メリケン粉(が片栗粉に変わるぐらいで)等の投与を受け、原因不明で一生治りませんと言われるのが落ちである。こう言う時こそ「おべんきょう塾」を参考にして頂きたい。無料、副作用なし、自分で治せるのである。それは一にも二にも、揉む事である。症状が出ている場所より少しだけ中枢(頭)に近い場所が筋硬結や骨盤の歪みのヒズミが顕著に現れている場所と言える。そこを丁寧に、痛くても揉む事である。揉んで痛い所は必ず、浮腫ムクみ、慢性筋肉疲労、筋硬結、歪のある所であり、痛くなくなるまで揉む。正常ならば無痛である。

■心臓病と間違えられる病変
 心臓が悪いと思っておられる方も、胸の筋肉が凝って筋硬結ができ、心包経(心臓の周りの筋肉群)が上手く作動しないために、心臓が悪いと思っている人が多い。
 まず胸の周りを揉み、筋硬結を取り除く事である。
 顔面神経痛、肋間神経痛も同じ筋硬結による事が殆どである。