産経新聞にサトルエネルギー学会発表の記事掲載

■自己治癒力が回復──サトルエネルギー学会で発表
 市販のミネラルウォーターを飲む人が増えてきた。また、健康にいい水への関心も高い。中でも最近、体内によく吸収されるとされる「六分子構造水」が注目を集めている。あさひ歯科(三重県鈴鹿市)の堀泰典院長はこのほど、東京・工学院大で開かれたサトルエネルギー学会で、六分子構造水の臨床への応用、というテーマで発表した。六分子構造水を飲用することで患者の便秘や胃痛、糖尿病などの症例が緩和されたという。(青木勝洋)

■新陳代謝活発に──胃痛、糖尿病、アレルギーなどの症状緩和
 堀院長の発表によると、患者8人が継続して六分子構造水を飲用した結果、便秘や胃痛、糖尿病の緩和のほか、アトピーなどアレルギー症状の緩和、尿酸値や中性脂肪の低下などが認められたという。
 例えば、65歳の男性は10数年前に大腸の手術を行って以来、便秘になり、内科で処方された下剤を服用していた。昨年6月から六分子構造水を1日1リットル飲み始めたところ、便秘が緩和され、今年1月末現在、下剤は使っていない。
 49歳の男性は、糖尿病のため、2年前から体重が減り、何とか歩けるという状態だった。昨年9月から、六分子構造水を1日に1リットル飲み始め、2カ月で血糖値と総コレステロールの低下がみられたという。
 また、39歳の女性の場合、10年前から顔全体に吹き出物とシミができ、皮膚科や内科に1年間通院。内服薬や塗り薬で症状が改善されたが、薬の使用をやめると元の状態に戻ってしまった。昨年6月から六分子構造水を1日0.5リットル飲み、顔にも付けると、2週間で顔の吹き出物がなくなり始め、2カ月後にはシミも薄くなった。
 六分子構造水とは、どんな水なのだろう。水は、当然ながら、水分子(H2O)が集まってできている。しかし、分子は均一に散らばっているのではなく、ある規則のもとに一定の関係を保ったグループを作り、そのグループが複数まとまって水になる。水分子のグループが6個1組に構造化されたものが、六分子構造水(六角水ともいう)。
 全武植・韓国科学技術院教授の研究によると、六分子構造水が含まれる比率が高い雪解け水を使うと、植物性プランクトンの増殖率や緑色作物の収穫量が普通の水を用いた場合よりも高くなるという。この現象について、全教授は、六分子構造水は細胞の生理活性を正常に保つ働きがあることを示唆するものだとしている。
 また、水には、タンパク質が体内で消費されるときに生じる尿素などの老廃物を運搬する働きもあるとされる。水は人体の大部分を占める。体重比では、新生児で約80%、20代で約70%。しかし、40代で60%、70代で40%と、加齢とともに水の割合は減り、水の働きは一層重要になってくる。全教授によれば、六分子構造水は、構造化されていない水に比べると、かなりの速さで生体内を移動する。このため、新陳代謝が活発になって脂肪の燃焼が促進され、体脂肪率が減少するという。
 堀院長が、水に注目するようになったのは、歯科医療で水を口内の止血・消毒に用いていたことから。10年前、「水は情報保持能力を持つ」とするベンベニスト博士(フランス)の論文が掲載された英科学誌「ネイチャー」を読み、水に止血・消毒効果を記憶させることができないかと考えた。その後、六分子構造水のことを知り、水の構造化を試みていた。
 患者が飲用した六分子構造水は、堀院長が、ミネラルウォーターに超音波、電解処理、赤外線照射などの物理的操作を加えて構造化を試みたもの。
 堀院長は、今回の発表について、「六分子構造水による病状の改善効果は米国、フランス、カナダなど多くの国で報告されている。また、その症例は、胃かいよう、関節炎、やけど、糖尿病、神経症などさまざま。これらはそれぞれに原因も違えば、問題を起こしている器官やその状態も異なる。六分子構造水を補うことで、細胞の情報伝達機能や体液循環が改善され、自己治癒力が回復することを示しているのではないか」と話している。

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