毎日新聞「人・ひと交差点」に記事掲載

■痛みがない手術普及を
 口の開閉時に顎がガクガクして開きにくかったり、かむと痛くて物が食べられないなど顎関節症の治療で、東洋医学をベースにした手技療法を、歯科院長の堀泰典さん(41)=写真・鈴鹿市長太旭町=が開発。このほど第10回日本顎頭蓋機能学会学術大会で臨床例を発表した。
「足首のねんざによる骨筋の位置異常、慢性筋肉疲労や骨盤異常、ムチ打ち症などが起因している遠隔部位からの関節雑音を突き止めた。そこで学生時代から柔道整復師を訪ねて学んだ筋構成医学療法の患部をもみほぐす手技療法を試みてみました。800例の臨床実験、治癒率は100%近かった」と胸を張る。
 10年前から日本口腔生体医学研究会を仲間34人と結成。副会長を務め、月に2回、研究例会を開いている。「患者が最も求めている手術の痛みがない療法を普及したい」と意欲満々、研究の日々を送っている。

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