アトピーについて「深層水について(5)」

 人間も含め生物は生命を終わると身(肉)が硬くなる死後硬直という変化を起こします。例えば、魚は致死条件により死後硬直に至る時間が変化するとともに、死後硬直の持続時間も異なります。即殺された魚は苦闘死した魚より死後硬直に至る時間が長く、かつ硬直の度合いも大きく、その時間も長いのです。死後硬直から時間が経過すると、硬化した筋肉が次第に柔らかくなります。これを解硬といいます。解硬以降の筋肉は組織内のタンパク質分解酵素により自己消化が進み、アミノ酸などが増加します。生物の死後の変化は微生物も関与しており、微生物自体の酵素作用も大きくかかわっています。
 富山県水産試験所では深層水を凍結させた氷で魚の鮮度保持、輸送に活用する研究をホタルイカで行っています。真水の氷を使用した場合と深層水の氷との比較実験の結果、真水と深層水では氷点温度が異なりますので必ずしも同じ条件とはいえませんが、深層水の方が色素変化を大幅に抑えられることなどが明らかになっています。
 深層水利用による食塩海洋深層水を活用した食品添加物あるいは健康食品などの開発は、深層水の清浄性に着目した活用といえます。深層水中の微量元素ミネラルは、硝酸態窒素やリン酸態リン、ケイ酸態ケイ素の栄養塩類のように豊富に存在しているわけではありません。深度を増すと増加するものや逆に減少するもの、あるいは深度の変化に関係なくほぼ一定の濃度分布を示す元素などに分類されます。
 海水の蒸発濃縮による溶存成分の挙動は、海水の濃度、濃縮濃度、濃度過程の非平衡状態の差などにより変動しますが、蒸発にともなう塩類の析出の順は炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、塩化ナトリウムとなっています。そのためにカリウム塩やマグネシウム塩などは、塩化ナトリウムの析出が終わる段階になって塩化カリウムや塩化マグネシウム、硫酸マグネシウムの「苦汁」に移行します。自然界でも濃縮にともなう微量成分の挙動は、主成分の臭素、ホウ素、モリブデンはほとんど苦汁に移行し、ストロンチウムはカルシウムの場合と類似しています。
 塩の製造で代表的な方法は、海水を貯水池に引き込み蒸発濃縮するものです。海水を区画された濃縮池ごとに濃度を濃くさせ、最後に結晶させる天日塩方法です。数日間で一定量の厚さの塩層ができると集め、母液の苦汁を除去しています。メキシコやオーストラリアなどの立地条件が良い塩田では貯水池を省くことがあります。オーストラリアのレフロイ湖はこの代表的な塩田です。
 また、冷凍濃縮法によっても塩ができます。この方法は、海水を冷凍していくと水の析出に続いて「ほう硝」が-6度付近で結晶化します。さらに塩化ナトリウムが析出します。これをさらに-36度にしますと、塩化カリウムと塩化マグネシウムが析出します。この方法はおもに大手の冷熱関係の企業で進められています。
 沖縄での深層水を利活用した塩の開発は、濃縮のコストをいかに低くするかが課題のようです。海水から直接製塩している多くの塩の小売価格を参考にしても、深層水の取水・濃縮コストの両面を加味した価格は、一般的な苦汁添加塩や平釜塩のような価格体系とはかなりかけ離れています。
 深層水塩のなかでも、各深度から得られた極めて清浄な深層水が配合された非加熱の塩は非常に良いものだと考えます。このように作られた深層水塩は海水塩と天日塩を原料として、深層水のすべての微量元素を含んだ理想に近い画期的な塩です。一般的な市販の塩は精製されすぎて苦汁成分が少なく、味覚的に「辛さ」が強く感じられますが、この深層水塩ですと味がまろやかで、深層水の氷と同様の効果も認められています。また深層水塩は醤油や味噌を醸造するのに使用しますと、熟成が早まることも確認されています。
 参考までに現在市場に出回っている食塩の加工の違いを分類します。

 アトピーをはじめとしたアレルギー体質の方、ガンなどの悪性腫瘍の再発防止には、免疫系を活性化させなければなりません。そのてはじめは微量ミネラルの摂取が必要最低限だと考えています。今後は、さらに科学的な根拠に基づき深層水やそのほかのミネラルの特徴を最大限に活かした用途を推進されることを期待します。ちなみに、私がお薦めできるミネラルは機能性塩、深層水塩とそのほかのミネラルを含有し、月のエネルギーを十分に浴びているだろうと考えられる「アンサ17蓮」があります。アレルギー体質、病中、病後、体力に自信のない方にお薦めだと思います。

mn98
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