健康編集部,主婦の友インフォス情報社「寝たきり、認知症に一生ならない101のワザ」に記事掲載

寝たきり、認知症に一生ならない101のワザ
「転倒→寝たきり」は認知症の危険因子! 一生ボケない頭と体をつくるワザが満載
体内静電気は脳の中にたまりやすく、アルツハイマーの原因にもなる
堀 泰典

体内静電気とは、血液が血管を流れるときに、血管壁と赤血球がこすれ合ったり、赤血球同士がぶつかり合うなどして発生する静電気のこと。この体内静電気が体内で発生すると、血流を阻害し、さまざまな体調不良を引き起こします。
体の中の血管すべてを1本に延ばしたら、約10万km、地球を2周半する長さだといわれています。そして血液は、心臓から全身に送られます。
心臓は1分間に平均で約70回打ち、1分間に約4.9Lの血液を送り出します。これは全身を循環している血液とほぼ同じ量なので、血液は約1分で全身を巡ってくるということになります。分速で10万km、時速にして600万km。約24秒で地球を1周してしまう速さです。しかし、実際に血液が体内を時速600万kmで流れているわけではありません。血管は無数に分かれているので、スピードは減速し、見かけの上では人が歩くよりもゆっくりな速度で血液は流れているのです。
【体内静電気】は脳の中で一番発生しやすい。
神様は、血管を無数に枝分かれさせることで、静電気が発生しにくいように人体を設計したのかもしれません。それでも、とめどもなく流れる血液が血管とこすれ、静電気が大量に発生しているのは間違いないことです。血液が速くたくさん流れるところや、血液がドロドロになっているところには、より多く発生します。
特に静電気が発生しやすいのは、たくさんの血液を必要とする「脳」の中です。脳の神経細胞の先端は尖っていて、まるで避雷針のように静電気が落ちやすい形になっています。周囲は脂肪やグリセリンなどの絶縁体で守られているので、脳の中では常に「落雷」が起きていることになるのです。
脳の中で落雷が起こればアルツハイマー、うつ病、パニック障害を引き起こす要因に。ほかにも、皮膚の立毛筋ならアトピー性皮膚炎、すい臓なら糖尿病など、落雷の場所によって異なった生活習慣病や体調不良が起こると考えられるのです。
最も怖いのが朝方に発生しやすい心筋梗塞と脳梗塞。寝汗で血液のミネラルバランスが崩れると赤血球の反発力が失われ、くっつき合います。就寝前にはよいことだけを考え、ミネラル、ビタミンなどを飲んで寝るように心がけたいものです。
【体内静電気】をためない理想の睡眠時間は7時間。長時間寝る場合はときどき起きて手を洗うといい。
「長時間寝ることが楽しい」という人もいれば、「年をとってよく眠れない」という人もいるなど、睡眠の時間と質は人によってさまざまです。では、【体内静電気】という観点から見たとき、理想の睡眠時間とは何時間くらいなのでしょうか。
睡眠は、体を休めるために必要なことです。体を休めると言う点ではいいのですが、寝っぱなしというのは【体内静電気】の観点から見たときは、よくありません。
なぜなら、布団の上では体が絶縁された状態になるため、【体内静電気】は抜けようがなくなって、たまりっぱなしになってしまうからです。
それでも長く寝ていたい場合は、5時間おきぐらいに起きて手を洗ったり、庭に出て土を触ったりして【体内静電気】を抜く必要があります。いったん起きてひとつまみの塩を食べるのもいいでしょう。塩はミネラルが豊富で【体内静電気】を中和させる働きがあります。ただし、高血圧や心臓病の人は控えてください。
枕を北向きにした「北枕」で寝るといい
しかし、できれば睡眠時間は7時間程度にしておいたほうがよいでしょう。
また、就寝中に【体内静電気】をためないコツとしては、枕を北に向けて休むことです。日本では、遺体を北枕で寝かせる習慣があるため忌み嫌われていますが、実は健康のためにはこの「北枕」が一番なのです。
実はこの地球自体が、大きな磁石であることをご存じでしょうか。方位磁石でN極が北、S極が南を指すのは、地球の北極がN極で、南極がS極になっているからです。
地球上の磁力線は、南極から北極方向へ走っており、私たちはその上に身を横たえて就寝していることになります。
体内には血液が流れており、磁力線の中を血液が横切れば、そこには電気が発生し、これが【体内静電気】のもとにもなってしまいます。
この電気を最も発生しにくくするのが「北枕」なのです。お釈迦様が北枕なのは、この事実をご存じだったのかも知れません。
血流が促進され、短時間でも安眠・快眠を得られるでしょう。
【体内静電気】を抜く、最も簡単で効果の高い方法は、裸足で土の上を歩くこと
【体内静電気】を手っ取り早く簡単に抜く方法は、裸足で土の上を歩くことです。
昔の人々は「わらじ」で道を歩いていたので素足が土や草に触れて、自然とアースしていました。それが靴を履くようになったために【体内静電気】が抜けなくなり、現代病といわれる病気が次第に蔓延していったのでしょう。
裸足で歩くと特によい場所は、何といっても波打ち際です。海水で濡れた砂浜を歩くと、【体内静電気】は最も抜けやすくなります。畑仕事やガーデニングなどで土いじりをするのも効果的です。外で土をいじる行為は気分もすっきりさせますし、植物の種を植えたり、世話をする行為は気持ちをいやしてくれるでしょう。魚釣り、海水浴はもちろん、岩に手を触れるだけでも【体内静電気】は抜けていきます。
ただし、現在アトピーがある人に海水そのものは、肌にとってやや刺激が強いかもしれません。そのため、波打ち際などで遊ぶ程度にとどめておくといいでしょう。
土の上に塩水をまいて触る習慣もおすすめ
これは、漏電による感電を防ぐために家庭の電化製品でも行われている「アース」の原理と同じ方法です。多忙でそんな時間はないと考える人もいるでしょう。が、忙しい毎日を送っているからこそ病気になっている現実も知っておくべきです。
海に行く時間がないのなら自宅の庭、マンション住まいなら敷地内の生垣や中庭などで、地面の土が出ているところを利用しましょう。こういう場合は、できれば土の上に塩水(ほんの少量の塩でOK)をまいてください。そして、朝の出勤時、夕方の帰宅時に必ずペタペタと触る習慣を身につけてしまいましょう。
このように、毎日短時間でも継続して行うことで、土や海水に含まれるミネラルの持つ電荷によって【体内静電気】が中和され、くっついてしまった赤血球同士が離れてサラサラの血液を取り戻すことができます。
一見、コンクリートだらけに見える都心でも、探せば小さい公園など、ちょっとした土のある場所はあります。そういう目で見ていくと、どんどん土のある場所を探しやすくなるでしょう。
毎日、大地にアースをして、本来の健康体を取り戻しましょう。

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