健康 特集記事「体内静電気」

 体の中で起きている「落雷」があらゆる不調の原因だった!
■「体内静電気」を抜けば、血液サラサラ、ガン、メタボも解消、髪の毛も生えた!

 人間の体の中に存在する「体内静電気」が赤血球と脳神経細胞を破壊する。
 医学博士・昭和大学医学部客員教授 堀 泰典

■不調の原因は体内にたまった静電気だった
 ドアノブに触れようとしてパチッと痛みを感じる──これが静電気のいたずらであることは誰もが知っています。しかし、この静電気が体内でも発生していることはほとんど知られていないでしょう。そしてこの「体内静電気」が、血流を阻害してさまざまな体調不良を引き起こしている、というのが私の考えです。
 他球場のどの物質にも必ず電気は存在しています。電気は通常、プラスとマイナスのバランスを保ちながら安定しているのですが、ここに何らかの力が加わってマイナスを失うか、もらうかして双方のバランスが崩れたときに静電気が発生します。
 この静電気が帯電する場所には絶縁体で、空気もそのひとつですが、非常に強い電気を帯びている場合は、絶縁層を破って電気が流れてしまいます。この現象こそが「落雷」で、巨大な静電気放電のひとつなのです。
 静電気は乾燥したときに起こるものだと思われがちですが、雷のもととなる静電気の発生源は雲であり、雲のもとは水や氷です。
 これらが激しくぶつかり、こすれ合い、静電気、つまり雷が発生します。雷は必ず雨を伴っており、その湿度は100%以上であるにもかかわらず、静電気が発生します。ということは、70~80%が水分でできている私たちの体内で静電気が発生しないと考えるほうが無理があります。
 しかも人体には、空気と同様に絶縁体となり得る脂質やグリセリンがたくさんありますから、体のあちこちに静電気がたまるのは当然のことです。つまり私たちの体内では、静電気による「いたずら」が常に起こっているわけです。

■ドロドロ血液の原因は「体内静電気」にあった!
 私たちの体で静電気の被害を最も受けやすいのは赤血球です。計算上、血管を1本につなげると約10万kmあり、血液は約1分間で全身を巡って心臓に戻って来ています。これを時速にすると約600万km/hということになります。
 当然、血管は枝分かれしているので血流は断然遅くなりますが、赤血球と血管、または赤血球と血管、または赤血球同士がこすれ合って赤血球表面に静電気が生じます。これにより、本来はバラけている赤血球がくっつき合い、ドロドロの血液になってしまうのです。
 「体内静電気」はこのように、血液が速くたくさん流れるところにより多く発生します。つまり、たくさんの血液を必要とする「脳」には、特に静電気が発生しやすいわけです。
 さらに脳内の神経細胞の周囲は、脂肪やグリセリンなど絶縁体で守られています。また神経細胞の先は尖っており、避雷針のごとく静電気が落ちやすいことも考えると、脳内では常に落雷が起きていることになります。
 そしてこの作用により、アルツハイマー病、うつ病、パニック症候群やアトピー、生活習慣病などの体調不良が起こっていると考えられます。
 「体内静電気」は誰にでもたまってしまうものですが、上手に抜けば病気も体調不良も怖くありません。下記のチェック項目で今のあなたの状態をぜひ調べてみてください。5個以上あてはまる人は要注意です。

□(1)物忘れが激しくなった
□(2)髪の毛が薄くなった
□(3)精力減退を感じる
□(4)ストレスを抱えている
□(5)パソコンや携帯電話をよく使う
□(6)足のむくみや冷えがある
□(7)肩こりなどのこりがある
□(8)「睡眠時無呼吸症候群」といわれた
□(9)メタボなど生活習慣病だ
□(10)歯の知覚過敏がある
□(11)激しい運動をしている
□(12)こむらがえりをよく起こす
□(13)長時間睡眠をとる
□(14)長時間運転する
□(15)下痢や便秘をしやすい
□(16)気がつくと猫背になっている
□(17)食事のバランスが悪い
□(18)ミネラルが不足しがち
□(19)冬でも冷たいものを欲する
□(20)大地と触れ合う機会が少ない

■海水や土に触れるだけでOK。こんな簡単な方法で「体内静電気」は抜けていく
 赤血球や脳以外で体内静電気がたまる場所は、その人の生活習慣や食べ物、元々の体質などによって違いが出てきます。
 例えば、動脈硬化はコレステロールの取りすぎが原因といわれており、カルシウムの十分な摂取が必要とされていますが、血管内に静電気が多く蓄積されるとカルシウムを引っ張って減少させるため、コレステロールが侵入しやすくなって動脈硬化が起こる、と考えるべきです。
 動脈硬化の状態が続くと「体内静電気」の量が増し、やがては放電して遺伝子を傷つけてしまう可能性が高くなります。当然、ガンになる危険性も高まるでしょう。
 さらに、筋肉の慢性疲労状態が続いても静電気は大量に発生し、むくみの一因にも。また、髪の毛にたまれば毛根を弱らせ、薄毛の原因につながっていきます。
 まさに万病のもとともいえる「体内静電気」ですが、これを蓄積させなければ生活習慣病やガン、うつ病の撃退ばかりか、むくみを取って即「小顔」になり、失った髪をよみがえらせることもできるのです。
 では、この怖い「体内静電気」を体内から追い出すにはどうしたらよいのでしょうか。
 いちばん簡単な方法は、裸足で土の上を歩くことです。特に、海水で濡れた砂浜を歩くと、静電気は最も抜けやすくなります。
 畑仕事やガーデニングなどで土いじりをするのもよいでしょう。大地に手を触れるだけでも静電気は抜けていきます。毎日短時間でも継続して行えば、静電気が中和され、くっついてしまった赤血球同士が離れてサラサラの血液を取り戻すことができます。
 静電気はまた、寝ている間に脳内にたまりやすいので、睡眠時間は7時間程度にとどめておくべきです。どうしても長く寝ていたい場合は、5時間おきに起きて手を洗うなど工夫しましょう。
 さらにしっかり静電気を抜きたい人は、植物性の自家製ミネラルドリンクを作ってみましょう。静電気は、電気のマイナス極のバランスが崩れることで発生するので、イオン化されたミネラルをとればバランスが整い、大量発生した静電気を抜くことができるのです。
 作り方は、海藻を乾燥させ、コンロなどで焼いて炭を作り、お湯をかけて塩分を抜いた後、その炭をさらに焼いて灰状にします。この灰こそがミネラルそのもの。
 これに酢、またはクエン酸を加えて1カ月以上おいたものを、毎日さかずき1杯程度飲むだけです。作るのが面倒な人のため、濃縮エキスを商品化したものもあります。これを顔につけたら即「小顔」になった、頭につけたらどんどん髪の毛が増えたとの報告を受けています。
 犬や猫など動物にハゲがないのは素足で大地に触れ「体内静電気」を除去しているからだと考えられます。
 現代病は、わらじで道を歩いていた時代にはなかったものがほとんどです。靴(ゴム底)を履くようになったことで静電気が抜けなくなってしまったのです。毎日大地にアースをして、体内静電気を除去し、本来の健康体を取り戻しましょう。

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