第2章 対談/医者いらずの身体をつくる 波動の効用

人間にとって一番大切な命とは何か

朝川
 波動を応用して考案された先生の指輪やブレスレット、それに六員環構造水™、健康食品、化粧品の数々は、全て健康を増進したり、損なわれていた健康を取り戻すためのものですね。そこでお聞きしたいのですが、先生は人の命をどのようなものだと考えていらっしゃいますか?
 哲学的に言えば、人間にとって一番大事な命とは肉体の事では無いと思います。肉体は、あくまでもエネルギーを作るための工場であり、命を入れる器ではないかと考えています。
 では命の根源は何かと言いますと、私は魂だと思っています。人に魂と言うものがあるならばの話ですが。ただ、私は魂があると思った方が人生楽しいし、転生輪廻があると思って生きた方が夢があると思っていますけどね。
朝川
 人に魂があるとしたら、生命の本質は魂だと思う訳ですね。
 はい、そうです。その魂とは、心とか気持ちというものではなく、あくまでもそれらを遙かに超えた存在と言いますか、もっと奥にあるものだと思います。
朝川
 心と気持ちと魂は、全部別物と言う訳ですか。
 ええ私はそのように理解しています。その違いを私なりに持っています。例えば、「あの人が好き」という感情があるとしますね。その感情が恋愛なのか、愛情なのか、愛なのかと考えた時に、その3つの区別はどこにあるのかと申しますと、私はまず、恋愛は気持ちでするもの、愛情は心で感じるもの、そして、愛とは魂が同調するもの、だと思うのです。
朝川
 何となく解かるような気がしますが、その違いをもう少し詳しく説明して頂けませんか。
 気持ちと心は絶えず変化するものでしょう。だから、誰かを好きになって恋愛したとしても、気持ちはすぐに変わってしまうかもしれない。恋愛の恋と言う字の上の部分は変という字の上と同じで、元々変化という意味があるそうです。そう思って見てみると、恋愛は心が変わる愛とも読めるのではありませんか。
朝川
 ああ、なるほど。
 また、愛情の情という字は、心ヘンに青いと書きます。まだ、心がちょっと青い。だから、愛にはほんのちょっと足らないのが愛情だと思うわけです。そして、愛は根本的に完成されたものだと思います。気持ちと心は主観的なものであり、魂は客観的なものという考え方が成り立ちます。
朝川
 愛情と愛の区別は微妙ですね。
 (朝川)先生、人はよく「心の葛藤」という言葉を使いますけど、心は何と葛藤するのだと思いますか。葛藤という字は、葛や藤の枝がもつれたり絡んだりすることに由来しますから、葛藤するには相手がないといけないでしょう。
朝川
 心の中で勝手に悩むということではないのですか。
 まあ「自分自身との葛藤」という言い方をすることもありますが、その場合でも自分の中の何かと葛藤するのではありませんか。
朝川
 そうですね。
 私は、心の葛藤の相手は魂じゃないかと思うのです。心(主観)と魂(客観)が葛藤して、その人はどちらが正しいのかを選択しようとしているわけです。その結果、心が勝った場合を愛情と言い、魂が勝った場合を愛と言うのではないか、と思う訳です。
朝川
 うーん、良い表現ですねえ。
 だから、生命の根源は何かと言ったら、魂であり愛であると思います。私は、そう言うふうに生命を定義付けたいのです。
朝川
 そう定義すると、とても解かりやすい。
 生命の根源を魂だとすると、今度は魂とは何かと言うことになってきますよね。人に転生輪廻があるとしたなら、過去に何遍も生まれ変わってきた記憶があって、その記憶の中で最も洗練されたもの、つまり負の部分を出来るだけとり除き、良いものだけを集めてきたものが、その人固有の魂ではないかと思うわけです。
朝川
 ほう、素晴らしい。そんな感じのものだろうとは思っていても、そこまで解かりやすく表現出来る人はなかなかいません。
 恐れ入ります。しかし、現世では知らず知らずの内に人を傷付けてしまったり、事件に巻き込まれてしまう事もあり得るでしょう。そう言う時には、ピュアな魂の上に何か良くないものがへばり付いているのではないかと思うのです。
朝川
 魂の周りの心とか気持ちが、魂を曇らすような事をしてしまうと言う事ですね。
 そうです。そのへばり付いているものをとり除いてピュアな魂に戻す、あるいは、むき出しになった魂をその人の元に返してやる、と言うのがドクターの仕事の一つでは無いかと思っている訳です。
朝川
 先生がドクターとして目指すものは、そう言った魂の領域にまで踏み込む事なのですね。
 そう。最終的には魂レベルにまで手を差し伸べたいと思っています。愛情を愛に昇華出来れば……と言いますか。何が愛情で何が愛かと言うと、例えば、ハンディーを背負った我が子を慈しむ親の愛。将来、その子供から返って来るものは何も無い事は解かっていても、一心不乱に、一生懸命に、愛を注ぐ。つまり、何の見返りも要求しないものが愛の1つの形なのではないでしょうか。アガペの愛が愛の代表かもしれませんね。もし我が子が交通事故に遭いそうになった時、その子を庇って自分の身を投げ出せるかどうかではないでしょうか。身を投げ出せるのが愛で、投げ出せないのが愛情じゃないかなと思うのですよ。極端に言えば、大切な人の魂と自分の魂を秤にかけた時に、同じレベルで大事に思い、または相手の魂の方を大事だと思えればそれが愛なのだと思います。しかし、秤にかけた時に、この人の為には死ねないかもしれないと思った時点で、愛情であったり恋愛であったりする。言い換えると、まだ心のレベルだったり、気持ちのレベル、だったりするのでは無いかと私は考えている訳です。
朝川
 なるほど、アガペの愛ですか。先生は生命の本質が愛であり魂であるなら、ドクターとして病気を治すだけでなく、愛や魂も救ってあげるのが役目だという訳ですか。
 はい。医者として病気を治すのは当然の事だと思います。医者である限り、病気を治す努力をして、完壁に治したいと思うでしょう。健全な肉体に健全な精神が宿るとは一概に言えませんけど、少なくとも、健全な肉体になれば精神状態が穏やかになり、その人の魂も清らかになるだろうと思います。それなら、「医者としてまず肉体ぐらいは治せよ!」と言うのが私の考え方なのです。その上で、さっきも言ったように最終的には魂レベルにまで手を差し伸べて行きたい。私がこの世に生を受けた目的はそれだ、と勝手に決め付けているのです。
朝川
 なるほど。先生の言われる通りですね。その人のメンタル体、つまり魂レベルまで手を差し伸べられるかどうかが、名医か名医でないかの分かれ道と言う事ですね。
 その通りだと思います。私は名医でありたいから、魂の歪みや、曇っている人を手助けしていきたい。改善出来ないまでも、その人の魂に語り掛ける事が出来る、と言うのが医者の本来あるべき姿じゃないかなと思う訳です。
朝川
 でも、今のお医者さんは、そうしたくても一人ひとりの患者に十分な対応をするだけの時聞が無い、とか言うのが現状ではありませんか。
 そこが間違いの元なのです。医者にとっては100人の患者でも、患者にとっては1人の医者でしょう。だから、患者の立場に立って考えられなければ、医者として失格だと思います。

「死」について考え続けた十一年間

朝川
 残念ながら、先生の言うような意味では医者失格な人が多いような気がします。患者は「病気を治してくれる人」が医者だと思うけれども、医者にとっての治療は少しでも点数を稼ぐための仕事であり、病院の理事長に至っては金儲けの手段である、と言う意識がはっきりと見てとれますね。
 点数制度というのは、この世の悪の権化じゃないですか。常に勉強をしている腕の良い医者とヤブ医者が一緒の点数なのですから。
朝川
 そう、皆一律ですよね。ドイツのように、医者は腕を上げなければ食っていけない、という制度にすべきだと思います。そうすれば、日本の医者も、もっと努力するでしょうから。
 それにしても、現状はあまりにもひどい。一流大学の医学部を出た医者の1割は、問診すら出来ないと言われていますからね。受験勉強には長けていても、一般教養の面が少し欠けておられる方もおられるようですね。昔からよく初心に戻れと言いますけど、初心に戻ったら大変な事になる医者が多すぎるのではと思います。「金を儲けたい」「女性にモテたい」「いい車が欲しい」と。
 アハハハ。確かに、そうですね。今はそう言う気持ちで医者になる人が少なからずおられるのも事実でしょう。そんな医者が初心に戻ったら、余計ややこしくなりますよね。もちろん、中には医者になるべくして生まれてきたような方も必ずいるのです。そう言う方が医者本来の仕事をしてくれていると思いますけど、どうしても少数派ですからね、なかなか生き残るのが難しいでしょう。
朝川
 先生が魂のレベルまで考えるようになったのは、何かのきっかけがあっての事ですか。
 小学校の1年になって間もなくの頃ぐらいから、高校時代までの私は、ドクターになろうと思っていた訳では無く、ずっと死後の世界の数式を研究したいと考えていました。死後の世界とは一体いかなるものか、死後の世界の数式化が出来れば、迷える方をどれほど助けられるかと言う事をずっと考え続けてきた人間なのですよ。
朝川
 7つか8つで死とは何ぞや、なんて考える子供がいるとは。
 人問、なぜ生まれてきたのだろう。それが、物凄く不思議でした。なぜ私が私と言う存在で、なぜこの肉体を持って、なぜここにいるのだろうと言う事が、とにかく不思議で不思議で仕方が無かったのです。
朝川
 その事について誰かに聞いてみた事がありますか。
 ええ、おふくろに聞きましたよ、「何で生まれてきたんや」と。そしたら「あんたはお母ちゃんが一生懸命願って来て貰った子やねん。うちに来て欲しいと一生懸命願ったら、あんたが来てくれたんや」と、言われました。その時は、「うーん。あ、そうかぁ」と言う感じでしたが、それで疑問が解けた訳でも無いですし……。
朝川
 その疑問はずっと続いて、高校生になるまで持ち越された訳ですか。
 そうです。もし、私がこの世を去ったらどこへ行くのだろう。そう思ったら、物凄く怖かったですよ。昔は、死に対する不安と恐怖はずっと私に付きまとって離れませんでした。しかし、今思いますに、森田吾由禅師もりたごゆうぜんじの表わした書籍の中に、閣の夜に鳴かぬ烏の声聞けば生まれる先の父の声聞くと言う詩があり、これは、宇宙の声無き無声の声、響き無き世界からの誘いで、生まれる前の父の「生命体エネルギー」だけが存在し、それを己は知らぬ間に捕えたのであり、この世に自分が生を得る結果に繋がるものなのではないかと考えたり、様々な哲学や思想に触れたりしながら過ごしておりました。ふと気が付くと、死を恐れなくなったような気がするのです。ある意味においては、ですけどね。
朝川
 死が恐怖ではなくなった。つまり、死を超越したと言う事ですか?
 死を超越したと言う事では無いと思います。ただ「死ぬ」事が怖く無くなったと言うだけです。今は死ぬ事が全然怖くありません。学歴社会のように死ぬ為の試験がある訳でもなく、偏差値の高い方しか死ねないのではなく、誰でも死なせて貰える訳ですから。天が定めた時の帯だけ生きていれば良いのだと思ったら、こんなありがたい事は無いと言う気持ちになりました。それ以上生きる必要は無いし、自分の生き方を探る必要も無いのですから。
朝川
 天の定めた分だけ生きれば良いのだと言う事ですね。
 そう言う事です。本当に死ぬ間際になったら「死にたくない!」と言って騒ぐかもしれませんよ。だけど、明日死んでもいいわと思えるのです。人問、死があるからありがたいのですよ。未来永劫、生き続ける事くらいしんどい事は無いですよ。私は、生を授かった時に死も一緒に授かったと思っています。それはいつも表裏一体だと考えています。つまり、量子論における多世界論と同じだと思っています。私は、一つだけ身勝手かもしれませんが、神様に望むとしたならば、地球人類最後の一人にだけにはなりたくないですね。
朝川
 生と死が表裏一体。いつ死ぬかも知れないのが、人生とも言えると言う訳ですね。
 私は死後の世界は、この世と同時進行している別の世界。つまり、多世界論に順じていると考えています。と言うよりも、他の次元が同時に進行しており、他の次元は、現世の次元と決して交わらないものである。と考えています。だから、死ぬことに対して悲しいとは思わないのです。
 どなたかの告別式に参列しても、「人生お疲れ様でございました、どうぞ安らかに」と、深々と頭を垂れる心持ちにはなるのですが、あんまり悲しいと思ったことが無いのです。朝川先生のお母様も最近お亡くなりになって、電話では一応「ご愁傷様」とは申し上げましたが、不謹慎と思われるかも知れませんが、「お疲れ様でした」と言う気持ちの方が強いのです。例えば、人が癌で亡くなったにせよ、それは苦しむという運命を天から与えられたのだと思うわけです。だから苦しむのが悪いというのでは無いし、長生きする事だけが良いと言うのでも無い。苦しむのも運命だと思うのです。その苦しみを除いてくれる人物に会うか会わないかが、その人の運の分量ではないかなと思います。
朝川
 うちの母も天命だったと思っています。ガンで苦しんで亡くなって逝く人もいれば、先生のような人と出会ってガンの痛みから解放されて穏やかに死んで逝く人もいる。あるいは初期のガンなら完全に治って、さらに何十年か生き長らえるでしょう。先生の開発品で多くの方から「ガンが消え、医者も驚いていた」との体験を聞くに付け、驚きの連続です。この世で、総理大臣を友にするより、先生と友達になるのが一番幸せだとつくづく思います。
 そうですよ。なーんちゃって!(笑)。
朝川
 不確実性の時代と言われる中で、一つだけ確実な事があるとしたら、人間は必ず死ぬと言う事ですよね。死の世界は、我々が絶対に行く世界であり、行ったら帰ってくる事の出来ない世界です。なのに、誰もその事を考えたり、勉強しようとしないのはなぜだろうと、私は常々疑問に思っていました。
 先ほども述べましたが、私は7歳くらいから18歳まで、11年、死後の世界の数式化をするのをライフワークにしたいと考えておりました。その他は何も考えていなかったですけどもね(笑)。俗に言う、霊能力者は、この多次元の内の一部分を覗く事が出来る能力のある方の事ではないかと思います。人間の脳の90%以上は使われずにいると言います。人体において、数%しか使用していない場所は脳だけです。過去における転生輪廻の記憶の保存場所なのか、はたまた、生命誕生からの進化の過程の保存場所なのか、多次元世界の入り口なのか、様々な疑問が湧き、議論が分かれる所でしょうけど、しかし、それが楽しいのです。こんな事ばかり毎日考えて過ごしていました。そんな事を考えていると非常に人生が面白くて仕方がありませんでしたね。
 ある意味においては、この肉体も借り物であり、時間も、この世の全てが使用権であり、所有権では無いと思える今日この頃なのです。
朝川
 結果的には、死後の数式を勉強出来なかった訳ですが、先生に後悔は無いでしょう。
 ええ。今の所は人様のお役に立たせて頂いている様で、感謝の言葉をたくさん頂戴しております。こんな有難い事は無いと思っています。遅かれ早かれ人間は死を迎えます。どうせ生きるなら人様のお役に立って生きたいと思っているのです。人生は、マスターベーションの繰り返しではないかと思っています。どちらにしても、自分の為だけに生きるような、しょうもない人生だけは送りたくないのですよ、私は。
朝川
 私もそう思っています。しかも、先生は相手の魂レベルにまで入り込みたいと言う事ですが、魂レベルにいく方法論として、普通は宗教にいくか哲学に走るのではないでしょうか。
 そうかもしれません。宗教と哲学は難しすぎて、私にはよく解らないというのが本音です。宗教家の方に怒られるかもしれませんが、ただ、宗教と哲学にはあまり差がないとは思うのです。目に見えない何かを神仏として崇めるのが宗教なら、目に見えない世界の論理を思考だけで押し進めていくのが哲学と言えるのではないかと思います。つまり、神や仏と名の付く錦の御旗を掲げるか掲げないかだけの違いではないのだろうかという疑問を持っています。
朝川
 ほとんど一緒だとお考えなのですね。先生は宗教でも哲学でもない、健康をキーワードとして魂レベルに入り込もうと言う訳ですね。
 はい、出来ればそうしたいのですけれど。歴史上、宗教戦争が一番多いのが怖いのです。どの教えも正義だからです。

「神」は潜在意識の奥にひそむ潜在意識

朝川
 人様のお役に立てる人生を意識し出したのは、いつ頃からですか。
 それは、子供の頃から思っていましたよ。父が「泰典、近所のおじちゃん達を助けられるようになれ!」とよく言っていましたから。今はもう人生の折り返しを過ぎ、私が「おじちゃん」です。
朝川
 本当に知らぬ聞に年をとってしまいましたね。「青年老いやすく学なりがたし、一寸の光陰かろんずべからず」とはよく言ったものです。
 本当ですね、あと何年生きられるかわかりません。あした交通事故で死ぬかもわかりませんしね。交通事故では年に1万人もの方が亡くなっていますし、自殺者は年に3万人もいるのですよ。考えてみれば、その中に自分が入っていないのが不思議なくらいです。でも、その中に入らないで、今のところ生かされているのですから、せめて人のためになる人聞にならなければと思っているのです。今日「オギャー」と産声を上げた赤ちゃんも、一部の例外を除き100年先にはこの世にいないでしょう。人類、総入れ替えになっていることは間違いないことだと思います。朝川先生、今年1年長かったですか短かったですか。私は非常に短かったのです。これを後、50回余り繰り返せばこの世にはいないのです。遅かれ早かれ無情の風は吹いてくるのです。
朝川
 この肉体を持った人生は今生限り。だから、できるだけ有意義に過ごしたいと思うのは皆一緒だと思いますけど、有意義の中身が先生とはちょっと違う。どうせ死ぬなら、人のことはほっといて自分の好きなことだけやっていたい、と思う人も多いのではないでしょうか。
 そういう人は、本当に自分が好きなことをやっているかどうか、わかっているのでしょうか。例えば、釣りが好きで好きでしょうがない、という人が、釣りだけで余生を過ごしたいと思う。そして、毎日釣りに出かける。しかし、いつもいつも隣の人にばかり当たりがきて、自分は全然釣れないとなったら、その人はいつしか釣りが苦痛になってくるのではありませんか。
朝川
 釣りが好きな人に関わらず、ゴルフの好きな人なども、全然上達しなければそのうちおもしろくなくなってくる。誰でも、おもしろくない結果が続けばイヤになっちゃいますよ。
 そうでしょう。楽しいことというのは、今の自分がそう思っているだけのことで、仕事をリタイヤして楽しみ三昧の日々が可能になったとき、本当に楽しめるかどうかはわからない。今楽しいと思っていることが、5年後も楽しいとは限らないのですよね。
朝川
 自分の中の期待が大きければ大きいほど、失望も早くやってきそうな気がしますね。
 先の事を考えるのは、決して悪いことじゃないのですよ。結婚する人は、たいてい5年後、10年後、20年後の事を見据えて結婚します。最初から、5年後に離婚しようと思って結婚する人はいませんね。ところが、3年とか5年ぐらいで破局を迎えてしまう事も少なくありません。自分の気持ちが変わる事もあるし、相手の気持ちが変わる事もある訳でしょう。結婚するときに、魂レベルの波動が合っていなければ、心や気持ちが変化しても仕方ないし、離婚の可能性もあると言う事なのです。しかし、取り越し苦労はしない方が慢性筋肉疲労を作りにくく健康に良いのです。
朝川
 赤い糸で結ぼれていた、と言う時の赤い糸が魂のこと、だとすると、これがなかったら長続きしないのかもしれませんね。今では、何十秒に1人の割合で離婚してると言いますからね。
 だから、ずっと先の事を考たり、大き週きる目標を持っても仕方が無い。限られた人生の中で、本当にやりたい事を、自信を持って現実に即したやり方をした方が良いと思うのです。
朝川
 自信を持てる何か一つの事があれば、自分だけでなく人の役に立つことも出来る、と言う訳ですか。
 そう思います。息子なんかは、今から「お父さんが10万人の人を助けたんやったら、ボクは10万人と1人余分に助けるで」と言っていますよ。息子は結構ライバル意識が強いもので(笑)。
朝川
 頼もしい! 人聞が本当に意義のある人生を送るには、まず目標を持ち、それに向かって努力することが大事なのですね。一見、当たり前のことのようですが、今は生きる目標すら持てない人が多いと言います。実践するのは生易しい事では無いでしょう。
 人助けを! だからこそ、やるだけの価値があるのだと思います。自分を学問的にも、人間的にも鍛える事は、学問的に間違いが無ければ必ず人助けに繋がると信じています。
朝川
 先生の場合は小さい頃から人の死とか魂について考え、人助けの人生を歩みたいと言う目標を持っていた訳ですよね。死とか魂のレベルになると、それは神の領域でもあると思うのですが、先生は神についてどうお考えですか。
 私の考える神とは自分の精神の、もしくは魂の弱さを戒める心だと思っています。悪い事をしそうな時に、「ちょっと待てよ」とブレーキを掛けるのが内なる神ではないでしょうか。氏神様も大事ですけど、自分の魂をいかにピュアに持っていくか。その精神力が神だと思う訳です。
朝川
 それは、自分の中の良心と言ったら間違いですか。
 良心とは少し違うと思います。良心は良い心と書きますが、その心と言う次元と魂という次元では、魂の次元のほうが遙かに尊いのです。特に、魂の中の中心核を成すものが神ではないかと思っています。換言すれば、潜在意識の中に潜む潜在意識。それを神と言うのでは、と思います。
朝川
 神は自分の中にあると言う訳ですね。
 はい、私の場合はそうです。ですから、私は毎夜寝る前にこう祈っているのですよ。「我が心の潜在意識の中に潜む我が神よ。我を清く保ってくれて本当にありがとうございます」と。完成された自分を想像して、自分の内なる神に対していつも感謝するとともに、私自身の魂を曇らせないように戒めているつもりです。人生は今を生きているのですから。

六員環構造水™という魔法の水

朝川
 魂レベルにまで踏み込んでその人の健康を維持・増進する為に、先生が開発・商品化されたのが六員環構造の飲料水(商品名「丹波源水 六員環構造水™」)と、指輪(商品名「ドクター・サン™リング」)やブレスレット(商品名「ドクター・サン™ブレスレット」)などの装身具ですね。これらが今大変な人気を呼んで、どんどん愛好者が増えていると聞きました。いずれも、いわゆる波動を応用したものだそうですが、六員環構造水™はどういうメカニズムになっているのでしょうか。
 はい。六員環構造水™というのは、10年くらい前から歯科用に研究してきた物の副産物なのですよ。歯槽膿漏しそうのうろうの人が歯茎から出血したり、抜歯する時にたくさん出血します。そういった出血を最小限に食い止める方法を研究するうちに、構造水が出来ないだろうかと、試行錯誤をし、完成させたのが、六員環構造水™です。その後、様々な効能がある事に改めて驚いているのが現状です。
朝川
 普通の水と比べて、どのくらい身体に良いのですか。
 水の分子はある一定の関係を保ったグループになり、そのグループがいくつか集まって目に見える水になる訳ですが、この時、集合した水分子の数によってそれぞれ性質の異なる水になります。例えば、水分子が5つ集合した水を五員環構造水と言うふうに呼びますが、中でも6つの水分子がカゴ状に連なった水が、エネルギー的に最も強くて安定しているという論文が、アメリカのK.Liu博士らによってネイチャー誌に発表(1996年)されました。また、韓国科学技術院教授の全博士も、六員環構造水™が最も安定しているとLiu博士らと同じことを述べています。さらに全博士は、六員環構造水™にはあらゆる病気を改善する力が秘められている可能性があると発言しています。
朝川
 その六員環構造水™というのは、我々の身体の中にも含まれているものなのですか。
 ある比率では含まれています。が、それは年齢とともに減少してきます。ご存じのように新生児では体重の約8割が水分ですが、20代で約7割、70代では約4割と言うふうに、体内の水分は減少していきます。それに伴って、六員環構造水™もグンと減ってくると考られます。
朝川
 六員環構造水™が減ると、身体はどうなりますか。
 細胞の機能が低下して病気にかかり易くなったり、外見的にはシワが目立ってくる。つまり、老化現象が現れてきます。と言うのも、六員環構造水™には素早く体内を循環して、様々な物質の情報を効率良く伝達するという特性があるからです。エネルギー的に安定していると言う事は、色々な情報を持ちやすいと言う事に繋がるのですよ。
朝川
 その特性が十分に発揮されないから、老化現象が起こってくる。
 ですから、そう言う人に外側から六員環構造水™を補ってやれば、細胞聞の情報が良く伝わるようになりますし、体液循環も良くなって身体全体の機能が高まり、ひいては自然治癒力も高まる。
朝川
 それは世界的な常識なのですか。
 そうなりつつありますね。カナダやフランスでは、これを情報キャリアとして利用しながら治療の効果を上げていますし、メキシコではこれに類する水が既に医薬品として認可されています。
 また、アメリカでも活動過多症の子供100人以上にこの水を与えた所、殆どの子供が2カ月以内に薬を必要としなくなった上、知能指数も上昇している事が解かったそうです。
朝川
 それは凄い。先生の研究でも何らかの結果が出ているのですか。
 私は日本ではミネラルバランスが最もよくて、六員環構造水™の含有率が高いと思われる奥丹波の雪解け水、つまり湧き水で実験してみたのですが、他のどんな水より比熱やパワーが大きく、酵素活性に優れている事を確認しています。実際に植物性プランクトンの増殖率や濃緑野菜の収穫量が、この水によって増大することも解かりました。また、ヘラ細胞(人間の細胞)も長く生きました。これらから、細胞を正常に保つ方向に働くという特性が裏付けされたのではないかと思っています。簡単に言えば壊れにくく、エネルギー容量が大きく、パワーの強い水であり、生体にとって最も良い形態波動を発生させる水が六員環構造水™だと思います。この水に癒しの記憶を覚えさせたのが丹波源泉六員環構造水™なのです。
朝川
 では、あらゆる病気に効果があると言うのは本当なのですね。
 正確に申し上げますと病気に対する自己治癒力を飛躍的に高めると言う事です。
朝川
 ああ、なるほど。丹波源泉六員環構造水™を飲む事で細胞が元気になり、その結果、自己治癒力が高まって病気が快方に向かうと言う訳ですか。因みに、どんな病気に良いのでしょう。
 脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、ガンなどの悪性腫蕩、胃潰蕩、通風、関節炎、糖尿病、白血病、神経症、皮膚病、それから……。
朝川
 いやあ、まさに「あらゆる病気」と言っても過言ではありませんね。
 そうかも知れません。これらの様々な病気に対して、改善されたという論文が世界中で報告されていますよ。肥満にも効果的ですから、女性の方はダイエットによく利用されているようです。
 1日500ml~1L飲用し、平均で1カ月で2kg~3kgは減量していると聞いています。私も1年半で12kg減りましたから。私の場合太りすぎですけれどもね。
朝川
 飲むだけのダイエットなら楽ですが、でも、なぜ痩せられるのでしょう。
 六員環構造水™は吸収率が高く、普通の水に比べて6倍も速く体内を循環すると言われています。ですから、様々な情報の伝達がスムーズになって新陳代謝が活発化し、脂肪が燃えやすくなる。したがって、体指肪が減少するというメカニズムだと思います。
朝川
 なるほどねえ。何だか魔法の水のように思えてきました。他に効用があるのですか。
 はい、まだまだありますよ(笑)。肌につければ肌荒れ、ニキビ、湿疹、じんましんなども改善されますし、シミやそばかすも薄くなって肌の若返りが期待できます。それに、目のかすみにも良いのです。緑色のいわゆる宿便が出るのも、この水の特徴でしょう。皆さん勘違いをしていると思いますけど、宿便というのは大腸に溜まっている便のことではありません。その証拠に、ファイバースコープで紅門から腸を覗いても、宿便は見られないのです。では、何が宿便かというと、赤ちゃんが生まれてきた時、何も食べていないのに便をしますね。最初に出る緑色の便で俗に「カニババ」と言われますが、あれが宿便であり、宿便の元が存在する場所は血液の中なのですよ。赤血球のポルフィリン環の真ん中には鉄があって、それをヘモグロビン(血色素)と呼んでいますが、この鉄が何らかの原因によってマグネシウムに入れ替わってしまう事があります。ポルフィリン環の真ん中にマグネシウムがあるものをクロロフィル(葉緑素)と呼びますが、我々人間の血液にはヘモグロビンが必要なのであって、クロロフィルは必要ないのです。しかし、なぜかクロロフィルに置きかわってしまいます。それが体調を崩す大きな原因になっているのではないかと私は考えています。実際、断食の効果は体調を整えるのが目的だと考えられます。(ちなみにイカ、エビなどの血は、銅を含むヘモシアニンという物質です。)そこで断食をしたりしてこのクロロフィルを出そうとする訳ですよ。
朝川
 血液の中にあるとは知りませんでした、どのくらい断食すれば出るものですか。
 私は実行した事はありませんが、1~3カ月かかるそうですよ。
朝川
 えっ、そんな。修行僧じゃあるまいし、なかなかそこまで出来ないでしょう。
 そうですね。自分だけの意志ではなかなか難しいので、断食道場があるのでしょう。断食道場は俗に言う「宿便」を出す事が大きな目的の1つであることは間違いありません。そこで、労せずに宿便を出すには六員環構造水™を飲めば良いのではと考えた訳です。六員環構造水™を飲めば大なり小なり、クロロフィル特有の緑色の付いた便が出てくるのです。これを宿便と言います。つまり、六員環構造水™には血液中のクロロフィルを体外に排潰する、という可能性がある訳です。
朝川
 どのくらいで排泄されるのでしょう。
 その人の体内にある六員環構造水™の量にもよりますが、一般的には飲み始めて1週間くらいのうちに下痢をしたり、便秘になったり、おならがたくさん出るというような反応とともに緑色の宿便が出てきます。人によっては早くて3日、遅い場合は半年以上かかる事もありますけど、どちらにしても間違いなく出てきます。その後は徐々に普通の便に戻り、体調も良くなっていきます。
朝川
 他の水では、そう言う変化が起こらないのですか。
 私が知る限り起こりませんね。血液中からクロロフィルだけを抱きかかえて放り出すには、よほどパワーの強い水でなければ不可能です。それは六員環構造水™の形態をしている物だ、と考えなければ説明が付かないのですよ。
朝川
 確認は出来なくても、結果は非常に良い、と。毎日飲むことで身体の調子が良くなったと実感している人はたくさんいる訳ですよね。
 はい、それはもう確かな事です。あちらこちらから、体調が良くなったとか、風邪をひかなくなったとか、肌が綺麗になったなど、色々な喜びの声を聞かせて頂いております。

サンリングに封じ込められた数々の記憶

朝川
 開発して以来、なんと100万個以上も売れたと言うサンリングは、私も愛用させて頂いていますが、これも本当に不思議な指輪ですよね。見た目は普通の指輪ですが、これを手と足合計20本の指のどれかにはめると、たちまち血圧が下がったり、腰痛や関節痛を感じなくなったりするのですから。一体、どんなカラクリがあるのですか(笑)。
 約150万人を癒した情報を金属に記憶させ、加えて癒しの力を持つ中赤外線やマイクロバイブレーションの効果、月のエーテル体を特殊な方法で取り込み、それらの情報を経絡から体内に吸収・同化させ、さらに特殊な方法で作成した光触媒で表面の静電気を除去する事を目的として考案した物です。と、説明書的に言えばこうなりますかね。
朝川
 チンプンカンプン(笑)。先生、私を煙に巻いているのと違うでしょうね。
 いや、大まじめですよ。でも、解からなくて当然です。順を追って説明させて頂きます。
朝川
 お願いします。ではまず「150万人を癒した情報を金属に記憶させ」という部分から教えて下さい。
 約150万人を癒した情報とは、癌とか膠原病とかア卜ピーとかのあらゆる病気にかかっていた方や完治した方の尿を病院などを回り約150万人分集めました。例えば癌になった人の尿には、癌が記憶されていますね。そこから色々な成分を取り除いて単なる水にするのです。
 一方、パワーの非常に強い生命体にとって完全無欠とも言えるような水を、ある天然の物体から特殊な方法で絞り取ります。この水を私は「ニュートラルゼロX生命体」と名付けていますが、このニュートラルゼロX生命体を、先ほどの病気を記憶している尿に少しずつ滴下しながら、十数年間攪拌し続けます。
朝川
 病気を記憶している尿に、ニュートラルゼロX生命体という力の強い水を、少しずつ混ぜてかき回していくとどういう事になりますか。
 例えば、会社では社員が社長の意見に従いますね。つまり、社会は力のある者の命令に従う訳です。水もまったく一緒で、カの無い水は力のある強い水に従うようになるのです。どうなるかと言いますと、病気の記憶を持った弱い尿の水はニュートラルゼロX生命体の力に引っ張られて、その波動をどんどん上げていく訳です。
朝川
 波動値が上がって、しまいには最高のプラス21になると言う事ですか。
 そうです。すると、その水は病気をだんだん改善してきたという新たな記憶を持つ事になります。
朝川
 その水を飲めば病気が治りますね。
 ええ。例えば癌にかかっている人が飲めば、癌細胞は小さくなっていき、しまいには消滅する可能性もあるでしょう。残念ながら、末期癌では手遅れでしょうけど。
朝川
 その身体にとって良い記憶の入った水の記憶をドクター・サン™シリーズの材料となる金属に教え込むと言う訳ですよね。どの様にするのですか。
 この水を触媒として、金属に記憶させるのです。それとほぼ同じ方法で中赤外線輻射物質にも記憶させています。生命活動の維持に必要な数多くの必須ミネラルや極微量ミネラルをイオン化させて溶かし込み約1年間揖搾し、さらに月の生命体エネルギーを特殊な方法で記憤させます。そして、また様々な13段階のプロセスを経た後に乾燥させて細かく粉砕した物を中赤外線輻射物質にして金属に埋め込んでいる訳です。これが、この指輪の大きな特徴である中赤外線輻射物質なのです。
朝川
 ニュートラルゼロX生命体と言う名の水を、何からどうやって取り出すのか。また、月の生命体エネルギーをどうやって採取し、金属に入れ込むのかは教えて頂けないでしょうか?
 これは企業秘密ですから。えへへ……。
朝川
 では、中赤外線を入れる事には、どんな意味があるのでしょうか。
 中赤外線を与え、さらに金属のマイクロバイブレーションを加える事によって筋肉のマイクロバイブレーションと共鳴作用や干渉作用を起こす事により、筋肉のマイクロバイブレーションの振動数を減らし筋肉を弛緩させ、加えて体内に情報を取り込み易くする事や、血流を良くしたりする為です。人間の身体にとって一番マイルドでリラックスできる中赤外線の波長域は6~14µmとされていますが、サンリングもその波長域内に設定してあって、副作用の心配もありません。ちなみに筋肉が硬くなるとマイクロバイブレーションの振動数が上がります。
朝川
 そうですか。筋肉が硬くなるとマイクロバイブレーションの振動数が上がるのですか。遠赤外線は、熱を加えると火傷する可能性がありますよね。
 そういう副作用の出るものは、危険ですから医療機器に認定されます。しかし、ドクター・サン™シリーズに使用している中赤外線は熱を加えませんし、単に自分の体温を中赤外線に変換し輻射しているだけですから副作用が無いのです。それどころか身体への親和性が高く、輻射率は約98%ありますから効果のほうも大きい訳です。
朝川
 赤外線の輻射率が高い、例えばセラミックやトルマリンなどで身体に良いとされる商品がありますが、ああ言う物にも同じような効果があるのですか。
 確かに、シリカやアルミナなどのセラミックやトルマリンなどの鉱物は高い赤外線輻射率を示しますが、高輻射率、だからと言って必ずしも身体に良いとは限りません。人工的に1種類か2種類の鉱物で作られたセラミックから輻射される赤外線には、人体を癒す力はありません。と言うよりも、含有されている鉱物によっては害の方が大きいと言えます。例えばアルミニウムです。これは痴呆の原因とも言われ人体に有害になり得る物です。鉱物にはそのように害になる物質が含有されている場合がありますので注意が必要です。その点、サンリングに使用してある中赤外線輻射物質には、生体の維持に不可欠な数多くのミネラルがイオン化していた時の記憶を特殊な方法で持たせ、尚且つ特殊な方法で、その記憶を増幅させる事により、単に血流を良くするだけでなく、あたかもイオン化ミネラルがあるかのごとく免疫担当細胞などに作用し活性化させ良い影響を与えます。具体的に言いますとドクター・サン™シリーズを着ける前と後の血液を顕微鏡で見てみると、着ける前では白血球の好中球やマクロファージと言う免疫細胞が縮こまって活性を失っていた物が、装着して数十分後には活性化して動き回り、血中の異物を貧食している様子を観察する事が出来ます。単なる中赤外線輻射物質では、こう言う現象は起こり難いのです。シャーレに血液を採りトルマリンを始め様々な赤外線輻射物質を実験しましたがどれも顕著な効果を確認する事が出来ませんでした。しかし、私の考案した中赤外線輻射物質は効果が顕著に認められました。
朝川
 では、月の生命体エネルギーを入れる、と言うのはなぜですか。
 それは、月の出している生命体エネルギーと言うものが、地球上の生命に何らかの影響を及ぼしていると考えられるからです。例えば、女性の月経は満月に排卵して新月に生理がくる、と言うように月と同じ28日周期で繰り返されるのが普通ですが、最近の女性はこの周期に狂いが生じている場合が多いようです。そう言う女性に1日3時間ぐらいの月光浴を薦めると、大体3カ月くらいで生理が順調になる場合が多いのです。そういう事からも、月の生命体エネルギーから何らかの影響を受けていると思える訳です。それに、自然界の動物は総て同じような時に子供を産みます。子犬や子猫が生まれるのは全国的にほぼ同じ時期ですよね。人間の生理不順などは、自然の摂理に反して、月の生命体エネルギーを取り入れていない為ではないか、人工の光ばかりを浴びていると、知らない聞に自分の生命活動を鈍らせてしまうのではないかと思います。
朝川
 夜遅くまで人工の光の中で遊んでいたりすると、月の生命体エネルギーを受けられない。そのために、身体に変調をきたすのではないかと言う訳ですね。考えてみれば本当ですよね。少なからず影響があると思いますよ。いずれにしても、人工の光しか浴びないような生活が非常に不自然であることは確かでしょう。
 ただ、現代科学では波動そのものが解明されていませんし、その場の持つ記憶とかエネルギー、月の生命体エネルギーなどと言った概念も無いのですね。それに、ミネラルや月の生命体エネルギーなどは、体内に入ってもエネルギー源として使えないとも言われています。
朝川
 現代の科学者には、先生の指輪もブレスレットも全く説明の付かない物なのでしょうね。
 だと思います。しかし、東洋医学的に考えれば、ある程度説明の付く物なのですよ。少量の何らかの刺激が生体に加わると、体内から余分な物質を除こうとする「排池反射」を誘発する事が解かっていて、新潟大学の安保徹教授はこのような考え方を「東洋医学の治療原理」であると述べられています。例えば、針治療というのはごく少量の刺激を与える事ですが、この刺激が危険からの逃避反射を誘発し、気の滞りを解消するのだと考えられているのです。酢も多く飲んでは体を酸化させるのですが、少しの量なら前記したごとく異物排除に繋がるので、オチョコに1杯ぐらいは身体に良い影響を与えます。しかし、飲み過ぎには注意して下さい。
朝川
 先生の指輪やブレスレットは、針や灸で刺激したのと同じ効果がある訳ですね。
 鍼灸ほど強い刺激ではありませんが、同じような効果プラスアルファーでしょう。微弱な中赤外線やマイクロバイブレーションの効果を、経絡や筋経絡を通して伝えることで針や灸よりマイルドな効果を見る事が出来ますが、他にも約150万人の癒しの記憶や月の生命体エネルギーなど、様々な情報を恒久的に体内へ発信し、その結果、局所的にも全体的にも体調を改善する事が出来る訳です。

慢性筋肉疲労は諸悪の根源?

朝川
 経絡や筋経絡と言うのは、どういうものですか。
 微弱電流が身体の中を流れる時の道筋と考えて頂ければ良いでしょう。微弱な電気が流れやすい所は気も流れやすいと言う考え方から、東洋医学ではこれを「気の流れ」としています。経絡には経穴が付き物ですが、経穴とは俗にいうツボの事です。この経穴が変電所あるいは変圧器で、経絡が導線の働きをし、「気」を整える働きをしていると思って頂いて良いと思います。
朝川
 身体の中を流れる微弱な電気は経絡を揃える以外には、どんな役割をしているのですか。
 現代医学的には、脳が発電所で神経が電線で動く所がテレビや洗濯機と言えるでしょう。脳が命令を出して筋肉を収縮・弛緩する時の司令塔みたいな役割を担っているのです。しかし、脳の発電力で筋肉を動かしているのではなく、細胞のミトコンドリアでアデノシン三リン酸というエネルギーを生み出しているので厳密には違いますが。命令を出すのは脳の発電力と言えます。
朝川
 脳が筋肉に「収縮しろ」「弛緩しろ」と言うふうに命令する?
 そうですね。筋肉を収縮させるにはカルシウムイオンを必要としますが、そのカルシウムイオンを「出せ」と脳なる発電所が命令する。そう言う命令を伝達する送電線となるのが神経で、筋小胞体からカルシウムイオンを出して筋肉が収縮しますが、そのような命令が何らかの原因で滞った時に、神経とは別ラインにある経穴(変電所あるいは変圧器)が、その道筋の経絡を刺激して神経の伝達能を賦活させるのと考えられます。もう1つの筋経絡と言うのは、筋肉のネットワークを指している場合があります。筋肉と言うのはそれぞれが独立している訳ではなく、互いに関係し合って一種のネットワークを作っています。例えば、私が顎関節症の原因を究明した際、足首の捻挫が原因になっている場合が多い事に気付きました。足の歪みを原因として、それが膝、腰、背骨、肩、頭頂部、側頭部の筋肉に及び、最後に顎関節にきてあごのズレなどを引き起こしていることが解かり、顎頭蓋機能学会で発表しました。
朝川
 だから先生は、顎関節症を治すのにあごそのものにはあまり触れないのですね。根本的な原因部分の足や腰などを矯正する事で顎関節症を治してしまう。あごから一番遠い足や腰の矯正でなぜ治るのか不思議でしたが、そこには筋肉ネットワークの存在があったのですね。ドクター・サン™シリーズの最大の特徴は身体に良い様々な情報を入れる事だと思いますが、その情報を入れやすくする為には筋肉を解し、血行を良いしなければならない。と言う事は、筋肉のコリさえ解せば身体が楽になる上、良い情報がどんどん入ってきて健康に弾みが付く、と言う事になりますね。
 その通りです。身体中の各筋肉群が弛緩する事で、不快に感じていた症状の殆どが解消されてしまいます。例えば、簡単に肩コリと言いますが、その原因を探ると実に複雑です。首や肩の部分の炎症だけでなく足首や膝、腰の歪み、骨の老化、内臓や血管系の病気、ホルモン系統の異常、便秘、目や鼻の病気などでも肩がコリますから、そういう場合は病気の治療の方が先決でしょう。いずれにしても、肩コリは内臓疾患に伴うものであったり、身体の機能低下を知らせる警告みたいな事である場合も多く、また、ストレスも肩コリの大きな原因の一つです。
朝川
 現代はストレス社会ですからね。ストレスを抜いては現代社会は語れませんからね。
 ええ。心身に何らかのストレスを持って生活している人が殆どでしょう。それらのストレスが次第に凝り固まり、肩コリとなって現れるのです。例えば、仕事に集中していると知らない聞に肩に力が入って呼吸筋群が緊張し、息を詰める状態になります。これがもう慢性筋肉疲労の始まりなのです。
朝川
 それじゃあ、我々は知らず知らず、無意識のうちに慢性筋肉疲労に陥っているわけですか。
 はい。その通りです。それは大人ばかりではありませんよ。親の期待を一身に受けて塾通いをする子供たちにも肩コリは蔓延しています。これを解消するような事、例えば常にマッサージをするとか、筋肉のコリを解す作用もある漢方薬の葛根湯を応急的に飲むとか、まめに気分転換を図るなどの努力をしない限り、筋肉は慢性的に疲労したままになってしまう訳です。
朝川
 たかが肩コリと、軽く見ていました。もう少し、その慢性筋肉疲労に付いて教えて下さい。
 筋肉はアクチンとミオシンという2つの筋繊維から成り立っていて、筋肉が収縮するときはこれらの筋繊維がお互いに滑り込むような形で重なります。これをスライディングと言いますが、スライディングする時にはカルシウムイオンの助けが必要です。そのカルシウムイオンは筋繊維の中の筋小胞体と言う小さな袋にあり、スライディングの度にパッと飛び出して来て筋肉が縮む。そして、再ぴ筋小胞体へ戻ると筋肉は緩みます。しかし、カルシウムイオンは出る時よりも戻る時の方がエネルギーをたくさん消費しますから、これを繰り返しているうちに筋肉はだんだん疲れてきます。したがって、エネルギーの不足している人はカルシウムイオンが筋小胞体に戻り難くなり、筋肉の収縮した状態が続いてこれがコリとなるわけです。
朝川
 コリとは筋肉の収縮であり、その原因はカルシウムイオンにあるのですね。
 はい。そして、筋肉の疲労が慢性化して血流が悪くなると、エネルギー源のブドウ糖を細胞内に取り込み難くなり、エネルギーの不足はさらに深刻化していきます。つまり、悪循環です。しかも、コリが肩や首や腕ぐらいに留まっていれば良いのですが、そのまま解さないでいるとコリは内臓にまで及んでしまいます。お腹をちょっと押されただけでも「ウッ」と痛みを覚え、動俸を感じるようなら内臓を吊り下げている筋肉の繊維が凝っている証拠です。
朝川
 なるほど内臓は筋繊維で吊り下げられているので、コリが生じてもおかしくは無いですね。
 そうなると血行が悪くなって筋肉や内臓は硬くなり、当然、機能も低下します。
朝川
 エネルギーの不足している人は慢性筋肉疲労に陥りやすいと言う事は解かりましたが、では、慢性筋肉疲労になるとどう言う症状が出てくるのでしょうか。
 これはもう、身体中の至る所に現れます。思いつくままに挙げてみると、まず膝の関節痛ですね。誰でも多かれ少なかれ80歳を過ぎれば膝の痛みを感じるようになると言われますが、1つには膝の軟骨がすり減って起こる老化現象が原因。しかし、その前に膝の周りの骨格筋が慢性的に疲労している事が多いのです。それから不整脈。胸壁や腹壁の筋肉の慢性疲労が原因となってうまく呼吸が出来ない所へ不眠などが重なると、心臓はエネルギー不足となり、その結果、不整脈を起こす可能性が非常に高いと言われています。
朝川
 ははあ、不整脈は単に過労が原因と思われがちですが、その根底には慢性筋肉疲労があったのですね。
 そうです。浮腫もそうですよ。筋肉が慢性疲労を起こして硬くなると、当然、血液やリンパ液の流れが悪くなりますね。そうすると、組織で不要になった体液成分や余った体液成分を回収して運ぴ去る事が出来ないので、組織内に鬱滞うったいしてしまう。それが手足や各部分のむくみとなって現れる訳です。アレルギー性の疾患であるアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎なども、リンパ液の鬱滞が原因の一つと考えられます。例えば、アトピー性皮膚炎の人の顔、ヒジ、膝など、アトピー症状の出やすい所の皮下の筋肉、特に立毛筋という筋肉が慢性疲労を起こしていると思われているのです。
朝川
 では、その立毛筋の疲労を解消出来れば、副作用の強いステロイド剤を使う必要も無いと言う事ですか。
 ええ、そうです。アレルギーになるような子供やその親御さんを見ていると、大体真面目な性格の人が多いのです。つまり、脳波が緊張状態にあると言う事です。そういう場合、治療の完壁さを目指す親御さんの気持ちが、無意識のうちに子供のアレルギー反応を誘発しているような気がするのですよ。ですから、子供のアレルギーを治すには、まず親御さん自身が大らかな気持ちになって、慢性筋肉疲労を取るべきだと思うのですけどね。
朝川
 真面目に考え過ぎると、それがストレスとなって新たな筋肉疲労を招いてしまうのですね。
 そう。完全でなくても、ある程度の所で良しとするくらいの心のゆとりがあれば、かえって治りやすいと思います。取り越し苦労は禁物です。
朝川
 他には、どんな症状がありますか。
 神経を使い過ぎると頭皮が緊張して筋肉が疲労し、そのために偏頭痛が起こります。骨粗懸症は手足に起こりやすいのですが、その周辺部分の筋肉や腫、じん帯などの疲労と関係があると考えられています。虫歯や歯槽膿漏も、元はと言えば口の周辺の慢性筋肉疲労が原因の1つだと考えられます。肉体だけでなく、さきほど言ったように精神的なストレスも侮れません。嫉妬、恨み、妬みなどの感情を常に持っていると、脳からアドレナリンやノンアドレナリンなどの血管収縮物質が放出され続けますから、組織に血が通わなくなって慢性筋肉疲労を引き起こし、口腔内に免疫担当細胞や物質が少なくなり虫歯や歯槽膿漏しそうのうろうになりやすいのです。

サンリングで寿命がのびる!

朝川
 そういった慢性筋肉疲労を解消出来るのが、先生の考案した指輪やブレスレットだと言う訳ですが、指輪はその筋肉疲労をピンポイント的に解消し、ブレスレットは放出されるエネルギー量が多い分、広範囲の筋肉疲労を取る事が出来る、と言うふうに考えて良いのでしょうか。
 厳密には少し違います。サンリングは東洋医学の経絡に従って、具合の悪い部分に通じる指に装着しますから、まさにピンポイント的に作用し筋肉の、ネットワークを通して内臓の筋肉疲労にまで働きかける事が出来ます。ドクター・サン™ブレスレットは第三の脳と言われるほど大切な所に作用させます。
 東洋医学では脈診をとる場所で名医にかかればたちどころに体のどこが悪いのか高い確率で診断出来る場所なのです。つまり、手首は脳を始め身体他部にエネルギーを送れるし、その反対に情報を取りやすい場所でもあるのです。ダイレクトに情報を伝えやすい手首に装着する事によって、癒しの記憶を優先して送り続けます。大切な場所だけに磁気などの影響は絶対に与えないで下さい。
朝川
 手首は大切な所だとは解かっていましたが、それほどデリケートとは思いませんでした。気を付けなければいけませんね。
 1年間私の思う所に高ガウスの磁石を付けさせて頂ければ朝川先生の望む所に癌を作ってみせますよ。なーんちゃって。
朝川
 いやー クワバラ、クワバラ。ところで、どの指はどの内臓に繋がっているのですか。
 手の小指は心臓や小腸に繋がっていますから、小指にサンリングをはめるとお腹がグルグル鳴り始めるという人もよくおられます。それから、親指は肺に通じていますし……。特に悪いところはサンリング、サイクロンリングやブレスレットを貼ると効果的です。
朝川
 サンリングを装着する時は、具合いの悪い内臓や痛みのある部分が身体の右側にあれば右の指、左側にあれば左の指、両側にあれば両手の指にはめる、と言う事ですか。
 ええ。ですから、1人で両手に何本もはめている人が沢山おられるのです。
朝川
 ブレスレットと併用しても良いのですか。
 サンリングのエネルギーが及ばない所をブレスレットのエネルギーがカバーし相乗的に作用しますから、併用すればより良い効果が得られる事は間違いありません。それから、サンリングには足の指用のサンリングフットもありますから、これも併用して頂くと、さらに効果的だと思います。サンブレスはブレスレットやアンクレットとしてご使用頂けます。
朝川
 足指用の指輪と手指用の指輪とは、どう違いますか。
 足指用のサンリングフットは、手指用の指輪やブレスレットに対して0.03mA~0.06mAの電位差を付けてあります。この電位差が、体内に最も良い影響を与えるものである事が解かっているからです。ですからサンリングフットはサンリング、サイクロンリングやブレスレットと組み合わせて電位差を発生させ、筋肉に刺激を与えると同時に、経絡に狂いが生じている場合はこれを整えていく事を目的としています。
朝川
 経絡に異常が発生する事もあるのですか。
 それはよくあります。例えば、冷え性の女性などは「頭寒足熱」ではなく「頭熱足寒」になっていますね。これも原因は慢性筋肉疲労による所が大きいのですが、これは経絡異常の場合もあるのです。経絡の狂いが体調を崩し、原因不明のいわゆる不定愁訴を生み出しているのではないかと解釈しているのです。
朝川
 では、冷え性の人はサンリングフットを併用すれば、慢性筋肉疲労の解消と、経絡異常があった場合にはこちらも解消できて、より改善しやすいと言う事になるのですね。
 そうですね。また、サンリングフットの併用は、内臓の老化現象にも効果的なのですよ。内臓は、それぞれが筋肉のヒモによって腹腔内にぶら下がっていますが、年齢とともに筋肉のヒモが慢性筋肉疲労に陥ると弾力性を失い、内臓は下垂したままか引き上げられたままになってしまいます。その結果、各機能も低下しがちになる訳ですが、サンリングフットを併用すると筋肉のヒモが弛緩し、弾力性を取り戻して内臓が正常な位置に戻ります。そうなれば血流は良くなり、機能も回復すると言う訳です。
朝川
 なるほど。足の指にはめているだけで老化防止になるのですね。
 老化防止になれば、それだけでも寿命が伸びる可能性がありますけれど、手指用のサンリングには呼吸をゆっくりにする効果が実際のデータとして出ていますから、サンリングフットと併用すればより効果的だと思いますよ。
朝川
 呼吸がゆっくりになると言うのは、呼吸の回数が減ると言う事ですか。
 人聞を含む哺乳類はすべて、一生の聞に約5億回の呼吸を繰り返し、心臓は約20億回の鼓動を打つと言われています。しかし、サンリングを親指に装着すると、呼吸筋群が弛緩して肋骨を下げ、横隔膜も弛緩して理想的な呼吸を取り戻す事が出来るのですね。そうすると肺活量が増してきて自然に呼吸回数が減り、呼吸回数と相関関係にある脈拍数も落ちてきます。特にリラックスしている時の呼吸数は海の波の回数と同じで、上向きに寝て1分間に18回、起きていて12回が良いと言われます。寝ている時は重力に逆らって肋骨を持ち上げるためにエネルギーが多く必要になり、呼吸が浅くなるために回数が増えるのです。これ以上に呼吸回数が少ない方は大変良い事で、非常に長寿だと言えるのです。
朝川
 となると、一生分の5億回の呼吸をするのに、サンリングをはめていない人に比べて少し余計に時間がかかり、その分寿命が伸びると言う訳ですか。
 そう言う事です。例えば、1分間に呼吸数が20回、心拍数は80回の人がいて、計算上、その人の寿命が80歳としましょう。その人がサンリングを親指に装着すると、呼吸数が減って1分間に18回になったとしますと、つまり1割分の呼吸数が減った訳ですから、その分が寿命に加算され、その人の寿命は88歳まで伸びることになります。長~い息は、長生きに繋がります。
朝川
 アハハハ、本当だ。長い息は、長生きに通ずるのですね。
 まだありますよ、メリットが、ドクター・サン™シリーズは、脳波にも影響を与える事が解かっています。メカニズムとして考えられるのは、筋肉が弛緩するとその部分の体液循環が多くなり抵抗値が減り、オームの法則によりV(ボルト)=Ω(抵抗)×A(アンペア)により、体に良い0.03mA~0.06mAが人体に良く一定であり、抵抗値が少なくなると脳で発電する電圧が少なくて済む事になります。つまり、脳の活動が少ない事になります。よって、脳波が安定する事になるのです。結果としてδ(デルタ)波が多く出るようになり、次いでθ(シータ)波が多くなって、精神的に安定した状態が装着後わずか数分~数十分で得られるのです。
朝川
 脳波はヘルツ数が少ないほど精神的に安定する訳ですが、δ、θ、α(アルファ)、γ(ガンマ)という脳波の中で、確かδは最もヘルツ数が少なく、γが一番多いのでしたよね。
 ええ、そうです。この現象が大切な事で、極端な話、膜想する大きな理由の1つは精神安定です。つまり、生理学的には脳波にいかにδ波を多くするかと言う事なのです。ドクター・サン™シリーズは装着しているだけで、瞑想していなくても瞑想しているが如くの脳波の状態になると言う事です。これも重要な付加価値だと思います。
朝川
 付加価値と言うには、あまりにも大きくて嬉しいものです。お聞きしているともっと色々なメリットが出てくるような気がしますが、細かい点に付いては巻末のQ&Aで答えて頂く事にして……。この本でドクター・サン™シリーズなどに興味を持って、初めて経験すると言う読者に対し、何かアドバイスがあれば教えて下さい。
 初めてドクター・サン™シリーズをすると、急に頭痛がしたり、股関節が痛くなったり、だるくなったり、様々な症状が出て驚く人もいらっしゃるだろうと思いますが、それはいわゆる好転反応です。筋肉が弛緩する場合、まず1回収縮してから緩むという特性があります。ドクター・サン™シリーズをはめたことで、急に筋肉を緩める態勢に入ったと言う事です。特に、身体のどこかに異常のある人ほど好転反応は出やすいと思って下さい。しかし、コリ(筋硬結)はドクター・サン™シリーズでは消失しませんのでその弛緩とコリのギャップが痛みや吐き気となりますので注意してください。これが好転反応の原因の最たるものなのです。
 長谷川君という友人がいます。彼は中学生の時に左手首を複雑骨折した経験があり、ブレスレットを左手首に装着し数時間して手首から肘にかけてパンパンに膨れ、激痛が起こったそうです。手を上げたまま3日間下げれなかったと言います。その後1週間して腫れが引きました。ふと気が付くと体調がゴロッと変わり良くなったと言います。しかし、その痛さは言葉にならないほどだったと言います。これが、好転反応なのです。
 私の場合は、今年の春に7年ぶりに杉花粉のアレルギー性鼻炎に悩まされました。ブレスレットを装着して十数分したら、クシャミが止まりました。それ以後アレルギー性鼻炎の症状が出ていません。しかし、その直後から身体がだるくてだるくて仕方がなく、朝も起きれない日が1週間続きました。アシストの篠後君江君も同じ時にアレルギー性鼻炎でクシャミをしていました。装着後、十数分でクシャミが止まりましたが、身体がだるくて仕方がなかったと言います。これも好転反応なのです。
朝川
 もし、好転反応が出たら、どうすればいいんでしょう。
 好転反応でだるくなる人は筋肉が弛緩した分血液がその部分にとられ脳貧血状態になるからです。足りない分の血液を造って来るまでの問、体のだるさが残ります。少ししんどくても水を入れたビンを頭の上に乗せてその場で足踏みをして体幹重力軸を作る。もしくは竹ふみの竹にかかとをつけて真っ直ぐに立ち、ふくらはぎのストレッチをするように努力して下さい。何もしなくても3カ月~半年ぐらいするとするとだんだん元気になります。吐き気や痛みは筋肉が弛緩した部分と筋硬結のある部分とのギャップで起こるのです。その筋硬結を潰すように揉み解す事が大切です。
 その他に筋肉がギュッと収縮して痛みを感じた部分も揉み解してやれば良いのです。そうすれば、好転反応を早くする事が出来ますから、よく揉んで圧力をかけることが、筋小胞体にカルシウムを戻すためのエネルギーになる訳です。妊娠の時のツワリも好転反応の一種類です。妊娠の時に出る黄体ホルモンは筋弛緩剤としては世界最高です。お腹に関わらず全身の筋肉を弛緩させなければ赤ちゃんが成長できません。
 筋肉が弛緩した所とコリのある所の血行循環の差が大きければ大きいほど、ツワリとなって現れる確率が高まるのです。その時、コリのある場所を揉み解すとツワリ(好転反応)がなくなります。と同様に好転反応が起こった場合はコリのある所を丹念に揉み解す事です。好転反応はいずれも自分が弱いと思っている所に起こる場合が多いのです。その場所はコリがある場所なのです。そのコリが消失すれば好転反応が消失し症状も改善されます。
朝川
 好転反応によるダルサや吐き気、痛みが大きければ大きいほど、次に良くなるという期待も膨らむ。と言う意味では歓迎すべきものなのですね。ありがとうございました。