第1章 対談/「記憶」を伝える波動のメカニズム

宇宙創成期の「うねり」が波動の原点?

朝川
 波動という言葉は、もともとニールス・ボーア博士が確立した量子力学の世界で使われていたものだそうですが、量子力学を中心に考えると、アインシュタイン博士の相対性理論は間違いだというふうに言われていますよね。
 その前に皆さんは現代科学という宗教に毒されていませんか。現代科学が正しいと言えばそれは正しいのだ。と思い込んでいませんか。それを超えたところに光明があるのかもしれないのです。私は現代科学の既成概念を超えたところで物事の真理を追求していきたいと考えています。確かに、現代科学で理論的に明らかに間違っているものを騙して販売している不届きな人がいるのも事実で嘆かわしいことです。
 さて、本論に入りますが、まあ、量子力学がすべてだとすると、アインシュタイン博士の学説が覆されてしまうという事はありますね。ただ、完壁では無いにしても、全てが間違いとも言い切れないのです。大体、量子力学が正しいかどうかも解からないのですから。どっちが正しいかは、それぞれの学者の見方によります。量子力学的に見れば、アインシュタインの相対性理論というのは間違いであるといえます。でも、こういう是非論を超えた何かが出てこなければ、これからの学問は進んでいかないと思うのです。
朝川
 量子論と量子力学は違うのですか。
 量子論はミクロの世界に始まって自然界全体の仕組みがどうなっているのかを表わした「考え方」や「思想」です。また、量子力学は量子論に基づいて物理現象を記述するための「数学的な手段」を言います。パソコンや携帯電話など最近のエレクトロニクスの進歩は目覚しく、その進歩はそれに使用されている半導体素子の進歩による所が大きいのです。この半導体チップを支配している物理法則は「量子論」を活用したもので、半導体は量子論の上に成り立った結晶と言えます。
朝川
 半導体が量子論の産物とは知りませんでした。それでは量子論とアインシュタインの相対性理論やニュートンの力学とはどうちがうのですか。
 分子や原子、素粒子のような小さな世界では我々がよく知っているニュートンの古典力学は対応せず、量子論が適応されるのです。例えば、遺伝子の構造決定や原子炉の核分裂反応、太陽の核融合反応も量子論に従っているのです。つまり、量子論は「ミクロの世界における物質観」と言え、ミクロの世界での物質は平素、我々が目にしている現象とはまったく異なる常識外れで、奇妙な性格を示す事が明らかになってきました。その性格をまとめたのが量子論と言えるのです。
朝川
 量子論の根本には電子の働きによる所が大きいと聞きますがそうなのですか。
 量子論はミクロの世界が持つ不可思議な性質を幾つも明らかにしてきています。特に重要なのはミクロの物質の代表である光や電子です。例えば、電子は波でもあり、粒でもあるという矛盾する二面性を持っています。海に寄せる波は水分子の集まりですが、海はモノであり、波は現象であってモノではありません。海に寄せる波の様に、1個の電子が波を打って動くのではなく、1個の電子そのものが波であり波の性質を示すのです。言いかえれば、電子は「現象」であり、「モノ」であるのです。この現象は電子に限らずミクロの物質においてはすべて同じです。
朝川
 よく解かりませんが、電子は現象でありモノであるとはどういうことですか。
 そうですね、量子論を最も理解している学者の1人であるファインマン博士量子論を利用できる人はたくさんいても、量子論を本当に理解している人は1人もいないと言っておられる程、難解で矛盾もあるものなのです。量子論ではミクロの物質が持つエネルギーの量はエネルギーの量子という小さな固まりの集まりだと考えています。1927年にハイゼンベルグ博士は「不確定性原理」を発表しました。ある物質に関する位置と運動量を測定する時、両者を同時に1つの値に確定する事は出来ず、避けられない不確定さが残ると発表されました。つまり、ミクロの世界では「あいまいさ」が存在し、すべてを確定する事は出来ないという事です。
 ボーア博士は、どんなに高性能の顕微鏡を使用しても我々はミクロの物質の波を見る事は出来ず、我々が波になっている電子を見ようとすると電子の波は消えてしまうと言われています。
朝川
 少し都合がよい解釈ではありませんか。
 私もそう思います。しかし、電子を波と考えると従来の物理学では説明出来なかった様々な事が理解出来るのです。しかし、我々は波の状態になっている電子を見た事がありません。我々が電子を観察する場合、電子は必ず小さな粒になっています。これを理解するには、電子は我々が見ていない時には波になっており、見た途端波が消えてしまう、観測していない時の電子は「あっちにもこっちにもいる」。さらに、我々が電子を観察する場合、大まかに観測すると電子は小さな粒になっていますが、厳密に観測すればするほど姿がぼやけてきて、雲や波のように見えてくるのです。
 つまり、「不確定性原理」に基づき、物質は常に曖昧な位置と速度を持つ、未来は厳密なルールによってただ一つに決まっているわけではなく、確率的なものである。と考えボーア博士「あいまいな自然」こそが自然の究極の姿であると述べられています。
朝川
 それは本当に都合が良すぎるのではないでしょうか。
 本当にそうですね。アインシュタイン博士我々が見た途端に波が消える。そんな都合の良い理屈があるはずが無い。我々のマクロ(大きい)の世界はミクロ(小さい)の世界の集合体であり、ミクロの世界とマクロの世界を線引きすること自体おかしい。量子論は完全では無く、最終的な理論でも無い。自然は理路整然としたものなのだ。と反論されているのです。
朝川
 私も常識的に考えてそう思います。
 朝川先生はシュレーディンガー博士をご存知ですか。
朝川
 名前だけは知っています。シュレーディンガー博士はオーストリアの物理学者で、1933年ノーベル物理学賞を受賞された量子力学の草分け的存在の1人ですよね。
 そうです。1926年に物質波の伝わり方を計算するシュレーディンガー方程式を発表しました。この方程式を解けば物質がどんな「形」の渡を持ち、その波が時間の経過と共にどの様に伝わっていくのか計算できます。ボーア博士の量子条件の通り「とびとび」になっている事をシュレーディンガー方程式が示しました。今は必要ありませんが、シュレーディンガー方程式はih/2π・∂ψ/∂t=Hψの式で表わせます(iは虚数の記号で2乗すると-1になる数、つまり、ルート-1のこと。hはブランク定数。ψ(プサイ)波動関数。∂ψ/∂tは波導関数を時間(t)で微分したもの(ψは偏微分の記号)。Hはエネルギー演算子ハミルトニアン)。この理論を波動力学といわれミクロの世界の運動法則を記述する量子力学の基本理論になっています。ところで、先生は「シュレーディンガーの猫」という世界的に有名な猫をご存知ですか。
朝川
 1935年に発表された「シュレーディンガーの猫」というパラドックスですよね。
 そうです。詳しい話は今回避けますが、簡単に説明しますと、放射性物質と放射性の検出器とそれに連動した毒ガス発生装置を置きます。放射性物質が原子核崩壊を起こすと毒ガスが出る仕組みになっています。果たして1時間後に猫はどのようになっているのでしょう。猫の生死は、箱の蓋を開ければわかりますが、シュレーディンガー博士が問題にしたのは、蓋を開ける前の状態をどう考えるかと言う点です。シュレーディンガー博士が言われるには、ボーア博士が言われるように、ミクロの物質が重ね合わせになっている相補性があるとした量子論が正しいとしたならば、放射性物質も重ね合わせになっているはずであり、猫の状態も重ね合わせになっていなければなりません。つまり、猫の生死は原子核崩壊の有無と完全に連動していることになります。つまり、猫は鉄の箱の中で「原子核崩壊が起きて死んだ状態」と「原子核崩壊が起きず生きている状態」が半分ずつ重ね合わせになっていると考えられるのです。
朝川
 1匹の猫の中で生と死が同居するような状態は実際にはありえませんよね。
 当然あろうはずがありませんが、量子論では「生きながら死んでいる猫」と言う、訳の解からない状態を考えなければならなくなります。量子論では観測前の状態を「重ね合わせ」と考えるために猫は「半死半生」という奇妙な現象を考えるのです。また、この実験は、「観測と言う行為が持つ意味」においても疑問を投げかけています。観測前に「重ね合わせ」の状態にある対象物は、観測された途端波が収縮して、1つの状態に決まります。つまり、箱を開けた途端に、放射性物質の原子核崩壊の有無が決まり、同時に猫の生死も決まる事になるのです。
朝川
 そうしますと、量子論では生と死の状態が重ね合わせになっていて、生死どちらか一方だけに決まってはいないという考えなのですか。しかし、これは常識的には考えにくい事ですよね。
 そうですね。シュレーディンガー博士が言われるには我々が箱の中身を見る前から猫の生死は生か死のどちらか一方に決まっているはずだ。だから、「生と死が重なり合っている」とか「観測したとたんに生死が決まる」と考える量子論はおかしいと言っておられます。
朝川
 普通ならそう思いますよね。私もそう思いますから。
 またシュレーディンガー博士ミクロの世界では「波であったり、粒であったり、あちらにも、こちらにも存在する。」と言うのが正しければ、それをそのまま猫に当てはめると、ミクロの物質の集まりである猫は、我々が見ている時は生きているのに、見ていないところでは死んでいる。なんて変な事が起きてしまうと問題提起されたのです。シュレーディンガー博士は量子論を否定したのではなく問題提起をされたのです。この問題提起は常識的な考え方だと思います。それに対してボーア博士は明解な回答は出せないでおられますが、大きな物質に量子論を当てはめる必要はなく常識の範囲で考えればよい、といっておられます。
朝川
 それでは学問にならないのではありませんか。
 そういうことになりますね。そこで、シュレーディンガー博士のパラドックスの解決方法に「多世界解釈」という考え方があります。この考え方はパラレルワールド「平行宇宙論」(エベレット博士が提唱)と訳しますが、これを一般化させて量子論を理解しようとする説が「多世界解釈」と言えます。つまり、世界は可能性の分だけ複数に分かれるのです。これは「波は収縮せず、広がったままだ」と言う事から端を発しています。つまり、「電子がそれぞれの場所にいる世界」が重なって、同時進行していると言うのです。そして我々もそれぞれの世界に枝分かれして存在しているのです。例えば、「猫が死んでいる世界」と「猫が生きている世界」の2つが平行して存在するのです。そして我々も「死んでいる猫を見る我々がいる世界」と「生きている猫を見る我々がいる世界」の2つに分かれていきます。
朝川
 つまり、前者の観測者が箱を開けると猫の死亡を確認し、後者が開ければ猫の生存を確認するということですか。
 そう言う事です。このように多世界解釈によると「猫が生きている世界と死んでいる世界が平行して本当にあるのか」と言う疑問は残りますが「半死半生の猫」「波の収縮は起きるのか」「またいつ起きるのか」「ミクロとマクロの境界はどこなのか」など一切発生せずパラドックスが解けるのです。
朝川
 そのようなことが実験で実証できるのですか。
 このミクロの2つの世界ではいったん2つの世界に分かれた後で、再び出会い重なり合う事がある事が、光子のダブルスリット実験で確認されたのです。このようなミクロの1個の光子などは、2つの異なった過去の記憶を持つ事になります。つまり、1粒の光子を飛ばしダブルスリットを通すと2つの光子の痕跡が出来ます。1粒の光子が2つに分かれる現象が起こる現象が多世界解釈の根底にあると考えられます。あまりにも奇想天外な話なのでそんな「バカな」と思われるかも知れませんが、これは、量子論を素直に解釈する方法の最も有力な考え方の1つなのです。
朝川
 その他に解釈の方法はないのですか。
 ありますよ。現在、多くの学者はコペンハーゲン解釈を採用しています。この理論は「波の収縮」と「確率解釈」を2本の柱とし、観測する前の電子と観測後の電子の様子を理解しようと言う解釈方法で、シュレーディンガー博士の弟子達が提唱した考え方です。シュレーディンガー方程式では説明できない「波の収縮」と言う仮設を立てましたが、コンピューターの生みの親であるフォン・ノイマン博士の計算によりコペンハーゲン解釈の基本仮定である「波の収縮」は数学的には説明出来ないものであると結論付けておられ、その計算が正しければコペンハーゲン解釈にも無理がある事になります。私は個人的には「多世界解釈」を正しいと信じています。
朝川
 私も「多世界解釈」の方が夢があって良いですね。それでは、今日よく耳にする波動とはどの様にお考えですか。
 私は、物質とエネルギーと意識を結合させる記憶生命体エネルギーと言えるのではないかと考えています。量子論ではミクロの物質が持つエネルギーの量はエネルギーの量子という小さな固まりの集まりだと考えている事を述べましたが、このエネルギーの量子を決定するのが、電子の数(モノ)と電子の波動パターン(現象)と言う事になります。
 つまり、モノと現象の量と言う事になります。先ほどの水素や酸素は燃焼するが結合して水になると燃焼しない性質を有します。要するに、結合することにより水素2原子が酸素1原子で酸化されエネルギーを失い、酸素1原子が水素2原子で還元されてエネルギーを獲得しバランスを取っています。その反応は水としての記憶を獲得し、水は水素や酸素単独の時と違った性質のエネルギー量が増す事になるのです。例えば、釘を水の中に入れて置くと酸化され錆が出来ます。本来水素と結合した酸素は酸化能力に欠けており、釘が錆びる現象は起こらないはずです。しかし、水はありとあらゆる物質を溶け込ます性質を獲得しており、空気中の酸素も例外なく溶かし込み、それが釘を酸化させる事になります。逆に油は酸素を取り込む性質を獲得していないため釘を入れて置いても錆びないのです。これは、構成される電子の波による記憶波動に他ならないと考えられます。
 因みに、原子の大きさはおよそ1mmの1000万分の1ほどです。
朝川
 アインシュタイン博士は、原子核とそのまわりを巡る電子との聞を何もない空間として表現したそうですが、後々の科学ではそこは単なる空ではない。ある種の情報体が存在するということが解かったそうですが、何があるのかは確定出来ないというふうに聞いた事があるのですけど。
 それに付いては正しいと思いますよ。空という情報場があるのだと考えられています。例えば、原子核の中には陽子と中性子がありますが、陽子や中性子が1個増えたというだけで、なぜ金と水銀の差が生じるのか不思議だと思いませんか? 金は金色をした固体であり、水銀は読んで字の如く銀色をした液状の物質です。電子や陽子が1個増えただけで、水素とヘリウム、金と水銀の違いになるのですよ。
朝川
 水素原子1個で水素だし、2個でヘリウム、79個で金、80個で水銀になりますね。
 そう、そんなものだけで物の特性が本当に現せるのかという疑問がおこりませんか。私は不思議でなりません。中性子や陽子の中にも何らかの情報を持ったクォークやサブクォークもしくは、まだ発見されていないもっと小さい何かがなければそういうことは起こり得ないだろうと考えています。
朝川
 そうですね。私もかねがね、何がそうさせているのか不思議に思えていました。
 その何かというのが「情報」ではないか、と言う訳です。陽子や中性子が1個増えただけでヘリウムになるのでなくて、陽子、中性子や電子などの素粒子を構成している中に「ヘリウムになる」と言う情報があると考えています。
朝川
 「ヘリウムになる」と言う意思を持った情報があると言うのですか。
 平たく言えばそうです。水素が水素でいられるのは、電子などの素粒子を構成している波の働きによると考えています。水素は燃えますが、電子や陽子や中性子が1個ずつ増えたヘリウムは燃えません。また、それらが16個になった酸素は燃えるのは何故でしょう。当然、陽子や中性子の違いもあるのでしょうが、最も重要なのは電子の構成要素のクォークやサブクォークもしくは、まだ発見されていないもっと小さい何かの記憶波動によると考えています。つまり、水素が水素で金が金でいるのは、電子の波動の働きによると考えています。
朝川
 それは考えもしませんでした。
 それでは波動とは如何なるものかと言うことに付いて私の考えを述べさせて頂きます。それでは身近なところで「水」を考えてみましょう。当然の事ながら、水素は水素の性質を持ち、酸素は酸素の性質を持っています。それが結合する事により水という新たな性質の物質に変わります。水は水素から見れば酸化で酸素から見れば還元という、酸化と還元が同居している不思議な物質です。また、水なくして生命は考えられません。これの決定要素は何でしょうか。原子や分子の性質は量子論における電子の波によるところが大きいと考えられます。
朝川
 なるほど量子論に準じるわけですね。
 本来、燃焼する水素と酸素の結合によってより燃焼エネルギーの強い物質に変化すると考えられるのですが、さにあらんや、燃焼する事の無い水になるのは不思議です。つまり、結合する事により電子の波動が換わり水という記憶を持った物質に変換すると考えられます。そのとき、ハイゼンベルグ博士の提唱された「不確定性原理」は水素、酸素単独より、水という分子に物質が大きくなった分だけ不確定性原理の範囲も少なくなり電子の放の確定性が高まる事になります。つまり、一度、記憶されたものは大きくなればなるほど、不確定性原理の範囲も少なくなり記憧が壊れる不確定要素が減り、確定性が高まる事になります。当然、陽子や中性子の違いもあるのでしょうが、最も重要なのは電子の記憶波動によると考えられ、結合する事により電子の波動が変わり水という記憶を持った電子の波動に変換すると考えられます。
 つまり、ヘリウムになるという情報が加わって初めてヘリウムになり、あるいは「水銀になる」という情報が加わって水銀になり、「金になる」という情報が加わって金になるという訳です。
朝川
 「それが宇宙の意思である」という表現をしても良いでしょうか。
 そうかもしれません。それは神のみぞ知る処だと思いますね。ここで宇宙の始まりを考えてみましょう。最初は約140億年前に何もない質量ゼロの無の状態だったところに少しずつエネルギー的歪みが生じ、その歪んだ所からうねりが生じ、そのうねりからポツンと何かが飛び出します。それはうねりのエネルギー体だと考えられます。そのエネルギー体が、あるとき何らかの形で質量を持ったエネルギー体になってくる。そうすると、そこに重力というものが生まれ、重力がぶつかり合って、さらに重力を増す。すると、重力の中にあるものが高圧になってきて、やがて燃え出す。そのときに最初の原子である水素が出来てくるという過程を経て、ビッグバンと言う大爆発を起こし、その爆発力で膨張を続け現在の宇宙が出来たと言う説があります。
朝川
 でも、一番最初の何も無い所から、どうして「エネルギー的にゆらぎ」が起こり、うねりが生じるというのは不思議な気がするのですが。
 そうですね、私も不思議な気がします。この不思議な現象をインフレーション理論と言います。その他、ビレンケン博士の「無からの宇宙創成論」、ホーキング博士の「無境界仮説」などがあり、こういう宇宙創世に関する理論を量子宇宙論と言います。
朝川
 なるほど理論になっているのですか。でも不可思議ですね。
 でしょう。何も無いのだから、本来はうねりを生じてくる訳がありません。ところがうねりを生じてきたという所に、目に見えない、質量もない、熱量などと言うような観測できるエネルギー体ではなく、意識のような観測不可能なエネルギー体だけがあったと考えられます。その考え方のほうが自然ですよね。それが、元々うねり(波動)から発しているから「波動」という言葉になった可能性があります。もう一つは、ベンベニスト博士の論文によるところが大きいと思いますよ。
朝川
 フランス国立衛生医学研究所の科学者でパリ大学教授のジャック・ベンベニスト博士ですね。
 そうです。彼の「高度希釈抗IgE抗血清に誘発された人好塩基球の脱顆粒」というタイトルの論文が、1988年6月号の科学雑誌『ネイチャー・333号』に掲載されたのです。その内容は、IgE物質(アレルギーを起こす疑いのある物質)を1Lの蒸留水に1ml入れて撹祥し、そこから1mlをとってまた1Lの蒸留水に入れて揖持するという作業を、120回繰り返し行いました。つまり、10の120乗倍まで希釈した訳ですが、そこまでいくともう蒸留水そのもので、IgE物質は無くなっていると考えられます。と言いますのは体積にしたら、元となるIgE物質1mlを太陽系をはるかに越えこの銀河系が収まるくらいまでの大きさの器に水で希釈したことに匹敵する訳ですから、IgE物質が1粒も見つかるはずがありません。しかし、そこに人の好塩基球を入れたら、あたかもIgEがあったと同じように好塩基球が脱顆粒を起こし、アレルギー反応を示したと発表したのです。よって、水には最初の情報を記憶・保持する力があり、その記憶は波動という形で情報を放出しているのではないかと考えられた訳です。この現象は水の回りを飛び交う電子の波が持つ波動記憶によるとの考え方が成り立ちます。つまり、水はものであり、記憶は現象と言う事です。いくら調べても水は水であり、薬ではありません。
 しかし、水が獲得した記憶が薬と同様の現象を引き起こすという事です。この現象は水のクラスターの組み合わせによる電子の波における記憶現象かも知れませんし、水1個1個の電子の波における記憶現象かも知れませんが、いずれにせよ記憶を持つ事は間違いの無い事実です。先にも述べましたが、ハイゼンベルグ博士の提唱された「不確定性原理」はHやOの原子から水分子に質量が大きくなった分、確定性が高まり、記憶が固定化されやすい状態になったと考えられます。そのため、ベンベニスト博士の水の記憶実験は成立すると考えられるのです。しかし、ここで大切な事は記憶を転写するのには長い時聞が必要であると言う事です。ベンベニスト博士の実験でも1回につき約45分間撹祥し、120回くり返した時に記憶転写されましたが、時聞が短い時には転写されなかったと言います。つまり、今日、発売されている波動転写機では時聞が短いため、本当に転写されているのかはなはだ疑問が残るところです。
朝川
 水の中にIgE物質の記憶を持った「うねりか波動」があって、希釈しても環境が変わってもその記憶を持ち続けるということですか。
 そう言う事です。10の120乗倍まで希釈したという事は、10の1000乗倍でも10000乗倍でも同じです。つまり、10の120乗倍まで希釈したという事は、元々IgEは1粒もありませんからね。しかし、環境について言うならば、強い刺激に対しては強い刺激を記憶する可能性が高いので、環境が変わるという程度によると思います。また、なぜ波動なのかというと、宇宙がうねりを持ったのと同じ理屈で説明しているのだと私は思いますが、この実験の後から波動について盛んに議論されるようになってきたという気がします。ただ、論文には波動という言葉が使われていないので、日本語に訳した時点で波動というふうに表現されるようになったのではないでしょうか。どちらにしても、この時点から波動という言葉が量子論的な意味合いのものから、共鳴に伴う意味合いのものに変わってきたと思うのです。
朝川
 ああ、なるほど。魚の遡上もこの共鳴現象によるのでしょうか。
 記憶を持ったうねりという点に関しては水との共鳴現象と言えると思います。例えばサケを例にとってみますと、サケは必ず生まれた川に戻ってきて産卵しますね。その現象はサケの卵は約99%が水です。卵には生まれた川の水固有のうねりや波動を卵から癖化し川を下るまで時聞をかけて記憶していると考えられます。よって「三つ子の魂百までも」ではないですが、遠い海に出ていっても、自分の細胞1個1個にピッタリと合い、同調するうねりや波動の所を探して戻ってくるのだと考えられます。
朝川
 それは、その川固有の記憶が出す波動と言う事ですね。
 そうそう。川の流れは雨が降れば急流になるし、晴れていれば穏やかでしょう。その魚の生まれた日が雨かもしれないし、曇りかも、晴れていたかもしれないけれど、そういう事を全部含めた全体的なうねり、と言うかその川固有の波動があって、魚はそれを記憶し、そこを目指してくるから迷う事が無いのだと思います。
朝川
 それは先生、我々人間の生活にも当てはまるのではないでしょうか。昔の人は、自分の生まれた土地から離れて生きることを戒める習慣を持っていましたよね。水が変わるから身体に気を付けなさい、と。人が馬に乗ったり歩いたりして行って帰ってこられる四里四方の範囲内で生育したものを食べていれば、あまり身体を壊さないで済むという考え方があった訳です。
 ありましたね、確かに。
朝川
 それはきっと、その場の記憶に関係しているのだと思うのです。そこに降った雨はその土地の情報を記憶し、作物はその情報を持った水によって生成される。それをその土地に生まれ育った人聞が食べる。つまり、その土地の波動に同調するものを食べているわけです。だから、身体を壊す心配も無いと言う事なのではないでしょうか。しかし今では、日本に居ながらにして世界中のものが食べられる。風土も習慣も水の情報も、何もかも違う土地のものを日常的に食べられるとなると、便利で快適かもしれませんけど、身体のことが心配です。身体に合わないものを食べている事になりますから。
 それは、真理だと思います。昔は結婚も同じ地域内でしていましたね。最近は国際結婚も珍しくない。でも、遠くからきたお嫁さんは身体を壊す事が少なくないのです。1つには、慣れない環境に対するストレスがあるでしょう。もう1つは食品ですね。結婚前に好きだった里芋の煮っころがしを作ったとしても、そこに入ってくる情報源が違うので全く同じ味とか栄養源という訳にはいかないと思います。
朝川
 まず、里芋の育った条件が違いますものね。見かけは同じでも中身は昔食べていたサトイモではあり得ないでしょう。そう言えば、フランスにはパンの大手メーカーが無いのですってね。その日の内に食べてしまうパンしか作らないからだそうです。同じ生地、同じ原料を使っても、何ブロックか離れた所のパン屋とはその味が微妙に違う。水が違ったり、パン生地を寝かせて置いた晩の空気中のバクテリアの情報も違うでしょうから、日本では今、身体に良いと言われる温泉を家の風呂に運んできて入る、なんていう事をしますけど、それではあまり効果が無いんじゃないでしょうか。その場でなければならないものがあるような気がします。昔の人が生活に関する細かい事で、ああだこうだと言っていた事が、波動の理論を当てはめてみると非常に納得できる面があるのですね。
 本当に、昔の人の方が無意識の内に量子論と言いますか、波動の理論に合った、つまり自然の摂理にあった生活をしていたと言えるでしょう。おばあちゃんの知恵袋は偉大ですね。

転写するには高エネルギーが必要

朝川
 それではこの電子の波の波動パターンに、ベンベニスト博士らが行った水に記憶を転写する事が、固体にも可能ならば、今後の高齢化社会に貢献出来ると考えられますね。つまり、医療機器や装飾品、例えば、指輪、ブレスレット、ネックレス、イヤリングなど常に身に付ける物に病気を癒す記憶パターンを獲得させられたら、疾病を癒す記憶波動が常に身体に働きかける事になり、様々な疾病に対応出来る事になりますよね、その点に付いて先生はいかがお考えですか。
 その通りです。私は20歳になる前からそれを考えてきました。
朝川
 それでは先生は波動転写器を使って波動転写を行っておられるのですか。
 いいえ、私自身は使っていません。一般に使われている転写機で本当に転写出来るとは思っていませんから。転写に付いては、私独自の考え方でやっています。その詳細は企業秘密なので言えませんけど(笑い)。
朝川
 なぜ一般的な転写機では、本当に転写出来ないと思われるのですか。
 あの転写機は、微弱エネルギーを研究していたグループのトポロジー研究会が、電気を一定方向にだけ流れるようにした器械を造ったのが始まりだと思います。ステンレス板の片一方に尿の入った容器を乗せ、もう一方に水を乗せて尿の波動を水に転写するという事をしていました。そこから今のようなバージョンに変化してきたのだと理解しています。
朝川
 この頃ではお小水以外の髪の毛でも情報が水に転写出来ると言われますがいかがですか。
 ええ。しかし、ある情報を別の金属の様に硬いものに確実に転写したい時に、微弱エネルギーだけで記憶させようとしたら100年経っても不可能でしょう。例えば、コンクリートの壁に釘を打ち込みたいと思ったら、材木に釘を打ちつけるようにトンカチでコンコンと叩いてもダメです。大きなハンマーでバーンと打ち込まなければ入っていきませんよね。同様に、金属の中に何か記憶を入れようと思ったら、非常に高いエネルギーをかけなければ入る訳が無いのです。
朝川
 そうですか。しかし、波動転写機で金属に波動を入れたと言う商品がありますがどう思われますか。
 金属に波動転写機で記憶を持たせる事は到底成し得ないことで不可能です。その理由は波動転写機の転写版は金属で出来ています。もし、金属に記憶を持たせる事が出来たなら、一度使用した波動転写機の転写版は二度と使用出来ない事になります。と言いますのは前に波動転写した記憶が今度記憶させたい物質に転写されると言う事になるからです。つまり、波動転写機などでは金属に波動を記憶させる事は不可能な事で、もし、金属に波動転写機で波動を転写したと言う人がおられたら嘘を言っているのか、思い込みの激しい人です。金属に記憶を持たせるには大変な工程を経なければ、到底成し得ず無理なことなのです。
朝川
 そんなに金属に記憶を転写する事は難しいのですか。
 そこで、私が長年研究した結果、金属に記憶を持たせる事に成功しました。しかし、最も大変な事は始めに金属に記憶させるための種水を作る作業です。この種水の約150万人癒した記憶をどの様に作ったのかという疑問が沸いてくるでしょうが、非常に難解な理論と操作があり時間的にお話することが困難なのです。と言いますのもこの作業を始めから換算すると少なくとも15年以上かかっています。もしこの種水が出来たとして、その記憶を金属に教育訓練させるのも大変な作業なのです。まず、種水を作る事が出来ないと思いますが。
朝川
 種水はそんなに大変なのですか。先生その方法をお教え頂けませんか。
 そう簡単に話せるものではありません。量子論に法った法則の元に考えていますので理論を話すには時聞が足らなすぎるのです。
朝川
 それでは金属に記憶を持たせる事について、さわりだけでもお話いただけますか。
 そうですね。金属に記憶を持たせる方法についてさわりをお話致しましょう。例えば、子供に勉強を教える場合、予習や復習、怒ったり、ほめたり、喜ばせたり、様々な事をしながら学問を身に付けさせていきます。小学生に微分や積分を初めから教えても、理解出来るはずがありません。始めは、1+1=2から教えていき、引き算、掛け算、割り算、三角関数……というように順序立てて学習するのです。金属記憶も同じで様々な13段階の記憶操作を経て記憶を学習させるのです。ここで大切なことは13段階の刺激要素の順番が違うと記憶は完全に入りません。この順番と刺激率が大切な要素です。微弱な刺激、弱い刺激、中等度の刺激、強い刺激、激烈な刺激を幾度と無く繰り返し、予習、復習の時聞をかけて懇切丁寧に記憶させていくのです。これが大変な作業で少なくとも半年聞から1年かかります。大きさによって違いますが、石に記憶させる場合は約5年から10年かかります。よって、微弱なエネルギーの波動転写機で水に波動を転写できたとしても2~3日でその記憶は消滅するはずです。
 朝川先生は波動の草分け的存在ですからその点に関していかがですか。
朝川
 先生の言われる通り、私の経験でも波動転写機で水に波動を転写すると転写されても2~3日でその記憶は消滅しているのをよく経験します。
 そうでしょう。水と言えども教育訓練が大切なのです。犬の調教でも優しい声で「オスワリ」と言っても知らん顔している。同じ事を何度も優しく言い聞かすようにしても聞かない。その内に「こうやってやるんじゃい!」と激しく怒り、お尻を押さえて「オスワリ」を訓練させると、犬は怖がって「オスワリ」を覚える事があるでしょう。訓練と言うのは、すんなり理解出来る犬には怒鳴らなくても良いけど、覚えない時は高いエネルギーを出して怒らなければ、いつまでたっても覚えないのです。一種の恐怖による制圧です。
朝川
 怖いから、もう怒られたくないと思って普通以上の力が出ることはあるでしょうね。火事場のバカ力みたいな事が。怒らなければ解からない事の方が多いかも知れませんね(笑い)。
 そうかもしれませんね。優しい言葉で、つまり微弱エネルギーで覚えさせようと思っても金属には殆ど不可能なのです。時には高エネルギーでもって教え込む必要があるのですね。
 また、時聞をかけないのは試験前の一夜づけのように、すぐに忘れてしまいます。
朝川
 確かに、そうですね。
 中学校3年間、高校3年間通った道は、何年経っても忘れませんよね。訓練と言うのは、そこまで時間をかけてする必要があると思うのです。サケの遡上と似たところがあります。そういうふうに、まず根気よく訓練をします。そして難問奇問は尚かつ、叱咤激励をして初めて記憶が入るのです。その叱咤激励の部分が高エネルギーなのです。それを定期的に繰り返し行うと、金属と言えどもきっちり記憶するのです。
朝川
 相手に恐怖感を与え、威圧し、もう後には引けない所に追い込むようなエネルギーと言う事ですね。そうやって記憶した事はずっと忘れないものですよね。
 繰り返しこれでもかと言うぐらい教育訓練をし、それでも憶えなかったら喝を入れる。多かれ少なかれ、そういう段階を経なければ完壁に記憶する事は出来ない場合が多いように思います。
朝川
 何だか、日本刀の焼き入れみたいな感じですね。鉄を焼いて冷やして打ち叩いて、たくさんのプロセスを経て強い刀になるという……。
 皆さんもよくご存知の、妖万・村正を手にした者は人を切りたくなると言います。つまり、妖刀・村正は人の生き血を好むということになります。また聖刀・正宗は満月の夜に鞘から抜くと霧を発すると言われます。つまり、聖刀・正宗は月の生命体エネルギーを好むと言う事になりますよね。
朝川
 私はナイフを集めるのが趣味なので、刀に執着して申し訳無いのですが、例えば人の血を欲しがる妖刀・村正は、人を実際に斬ったときの血が付いて、その時に人を殺したという記憶を持ってしまったのではないか、と言う考え方は正解ではないのでしょうか?
 それは違うと思いますよ。1回スパッと人を斬りました。だから人の血を欲しがるようになったと言うのであれば、元々刀はどれも人を斬る道具ですからね。人を斬った経験のある刀は総て村正になりますよ。妖刀・村正や聖刀・正宗の話が本当ならば、砂鉄を幾度となく鍛錬する工程の中に、何らかの操作を加えたのか、村正や正宗が超能力者であったのか、いずれにせよ金属に記憶を持たせる事に成功した例であると考えられます。
 これらの現象は、金属に記憶された電子の波、つまり、波動が血や月に同調する事により起こる現象と考えられます。先に述べました波動とは、物質と意識とエネルギーを結合させる記憶生命体エネルギーと述べました。波動に付いて正宗を例に挙げて考えてみましょう。物質は砂鉄ですし、エネルギーは鍛錬した鉄で満月に霧を発する力であり、意識は刀である限り人を斬ると言う事です。刀もそうですけど金属と言うのは強烈な熱を持った時に、記憶生命体エネルギーを昇華すると言う性質があります。
 よく鉄は熱いうちに打てと言うでしょう。熱いうちに打つ事で。これは企業秘密の一つでした(笑)。
朝川
 そこまで聞いたら、もうちょっと知りたくなりますよ。
 うーん。例えば、我々人聞は一度覚えた事でも次々に忘れて行くからまた次の記憶が入るのですね。記憶をして置く場所にはキャパシティがあって、そこが一杯なら新たな情報は記憶として残らないのです。それは物でも同じ事です。記憶として残すためには、すでに入っている古い記憶を抜かなければなりません。その時に、熱などの高いエネルギーが欠かせないと言う事です。つまり、物に記憶を入れ込むには、その物の持つ元々の記憶を無の状態にしてから新しい記憶を入れると言う作業が必要になります。
朝川
 その後の12段階の作業工程は企業秘密だ、と(笑)。
 まあ、そう言う事です。とにかく、現在一般に使われている波動転写器では、せいぜい水に波動転写できる程度で、それも一度入れた記憶が数日で消えてしまいます。ほぼ永久的に忘れない記憶を入れ込む構造にはなっていない事は明言しておきたいと思います。記憶を入れるには時間と手間と大掛かりな機械が必要なのです。
朝川
 ところで、その記憶を入れる機械はどこに売っているのですか。
 売っていません。私が設計して自分で組み立てた物で、世界に2つとありません。
朝川
 先生は機械にも詳しいのですか。
 大したことはありませんが、1996年に「樹脂成形品及び成形方法並びにその成形装置」で特許第2511800号を取得し、米国でも1999年に特許第5900198号を取得していますので、そこそこ解かるつもりです。
朝川
 そう言えば、樹脂成形品…という特許証が先生の診療所にありましたね。ドクター・サン™シリーズに封入されている記憶は大変な作業がいるのだと言う事がよく解かりました。
 私の努力と苦労が解かって頂けて嬉しいですね。
朝川
 ドクター・サン™シリーズの波動とは150万人を癒した記憶と言う事ですか。
 大きな意味では、ドクター・サン™シリーズの物質は合金ですし、エネルギーは体に最適な中赤外線であり、意識は約150万人を癒した記憶を金属に転写したと言う事です。これらの物とエネルギーと意識の三位一体を「記憶生命体エネルギー」、もしくは「記憶情報エネルギー」、あるいは「記憶情報伝達エネルギー」と解釈出来ると思います。
 私がここで言っている生命体とは生きていると言う意味では無く、ミクロの波を発しているもの、つまりエーテル体やオーラ体を持つものを指しており、存在する全てであるのです。生命体科学でいうエーテル体やオーラ体、アストラル体、メンタル体もミクロの世界の波動と言えます。量子論でお話したミクロの2つの世界では一旦2つの世界に分かれた後で、再び出会い重なり合う事があり、ミクロの電子などは、2つの異なった過去の記憶を持つことを述べました。つまり、どのような物にも波動は存在するのですが、総てが良い波動ではなく、異なった過去の記憶を持った二面性があり、毒には毒の記憶波動がありますが、その二面性の毒の記慣波動を変換する事により、良い記憶に置き換える事が可能になるのです。
朝川
 それでは誤って毒を食べてしまっても、ドクター・サン™シリーズが改善する力があると言う事なのですか。
 それは無理です。しかし、しないよりはましだと思います。毒の記憶が場(身体や土地など)の記憶生命体エネルギーを超えた場合に病気や死が待ち受けている事になります。それを越える記憶があれば何らしかの作用があると思います。それは、毒にしても体に良いと言われる物との二面性を持っていると考えられます。それをいかにして良い記憶生命体エネルギーに変換するかが私が考えたノウハウと言う事なのです。特に、約150万人を癒した記憶を金属に記憶させる技術は現在私1人だけしか出来ないと確信致しております。手前味噌かも知れませんが、私がこの度開発した金属に記憶を持たせる技術は、この村正や正宗を遥かに超えた超次元レベルで、金属に記憶を持たせる事に成功していると考えています。
朝川
 先生の能力は計り知れないものがありますね。いつもの事ながら恐れ入りますが、やはり、記憶を入れる作業の所は企業秘密だ、と(笑)。
 申し訳ありませんがそう言う事です。何度も申し上げますが、現在一般に使われている波動転写器では、一度入れた記憶は長くても数週間で消えてしまいます。ほぼ永久的に記憶を入れておく事は不可能だと明言しておきたいと思います。
朝川
 先生のお考えの波動転写について、特許は取っておられるのですか。
 いつでも出せるように、特許申請の準備はしてありますが申請はしておりません。この記憶転写装置は様々な事を鑑みて、特許を取る必要性が無いと考えたからです。と申しますのも、この頃、巷には様々な方がおられます。身体に悪い記憶を入れると身体を悪くするように働きますので、悪用される可能性が否定出来ないためです。それともう1つは、ここ100年ぐらいは解明されないと確信していますから、特許をとる必要は無いと思っているのです。
朝川
 先生以外の人には、到底解からないメカニズムなのですね。
 手前味噌ですが、そうだと思っています。
朝川
 いやあ、どんな凄い事が行われているのか気になりますけど、私は毎年、二度や三度、必ず持病のギックリ腰が起こっていました。新婚旅行の時にも起こりまして、車から降りられなかった事や、新幹線で大阪に着いた時降りられずに、岡山まで行ってしまった事もあります。
 このサンリングと出会い、愛用してから約4年になりますが、一度もギックリ腰が起っていません。ありがたく思っている反面不思議でなりません。結果的に身体に良い物を作って頂いているのは事実ですから、これ以上はお聞きしないでおきましょう。

医療器具を信奉することの危険性

朝川
 ところで、波動はそれぞれに固有のものであると言われていますが、それは本当ですか。
 はい本当だと思います。波動は指紋やDNAと一緒だと思います。同じものは二つと無いと私は考えています。一卵性双生児でもDNAが一緒というだけであって、意識は違うでしょう。同じ親から生まれた私と姉も、まったく同じ環境で育っていながら意識までは同じじゃないですからね。
朝川
 そうですね。人間同士、気が合うなと思っても、全く同じと言う事はあり得ないですからね。同じ家の中でも北側の部屋で寝起きしていた人と、南側の部屋で寝起きしていた人とでは毎日受けるエネルギーが違うから、それだけでも違う情報が入っている訳ですよね。世の中には似たような人はいても、全く閉じ人はいないと言う事ですね。ところで、同じ清涼飲料水が5本並んでいたとしても、やはり全部違うのでしょうか。
 一緒のタンクでつくったものは一緒でしょうが、同じタンクでも次に作った物はタンク内の気圧が微妙に違ったり、作っている人の気が異なったりする訳ですから違って当然でしょう。
 また、同じタンクで作った物でも、穏やかな気持ちの人が作た物と、夫婦ゲンカでもしてイライラしている人が作った物とは、やはり中身の情報が違ってくるのではと考えています。作る人の気持ちと言うのは、作られた物に間違いなく現れるものだと思います。実はこのドクター・サン™シリーズは、私がたまたま命をお救いさせて頂いた方々や何かのお世話をさせて頂いた方々が、1本1本手作りで製作して下さっているのです。そこには、早く病気が良くなってねという真心を込められており、この真心が多かれ少なかれ、効果的に作用していると信じています。名作と呼ばれるものもそうでしょう。技術的に優れているということもありますけど、その作者のハートがより一層映し出されるから名作と言われるのではないでしょうか。名画をいくら精巧に模写しても、ハートまでは写しとれない。だから、贋作は値段も安い。
朝川
 その人にしか、醸し出せない何か。それがハートの現れだと言う事ですね。人間国宝の作った茶碗と素人が作った茶碗とでは、同じような形であってもまるで違います。人間国宝の作品には、何とも言えない味わいが感じられる。それはもう技術を超えたものでしょうから。
 そうですね。ところで、喉が乾いたのでお水を頂けますか。
朝川
 あ! 水で思い出しましたが「電子水」は体に良いと聞きますが、本当ですか。
 その考え方は間違いです。例えば、健康に良い水として色々な水が出回っていて、たくさんの人が「これは名水だ」と言って利用していると思いますけど、特に電子水の類の水を日常的に飲んでいる人たちは、パニック症候群とか俗に言う不定愁訴になる事が多いのです。急に動悸がしたり、頭がフラッとしたり、真っ直ぐに立てないで松葉杖を突いたりするような人が少なく無いのです。何故かと言いますと、マイナスにしろプラスにしろ帯電させた水を飲む事で、体内の静電気が増してしまうからです。人間は、体内に静電気を持つと非常に病気になりやすいのです。例えば、カルシウムイオンが電荷を失いカルシウムになり析出し動脈硬化や梗塞を起こす可能性が高めるのです。この事は大切なので、後に詳しく述べます。また、静電気は流れる時には高いボルトになり遺伝子を傷付けます。よって、静電気を身体に入れるような事は絶対にしてはいけないのです。
朝川
 そうなのですか。静電気は病気の元になるのですね。
 はい。人間に限らず、悪い土地と言われるところは静電気が多いのです。まず、湿気が多いところは電気が発生しやすい。つまり静電気が溜まりやすいのです。例えば、雷は雲を含む上昇気流と大気との摩擦により発生した静電気であり、空気が絶縁出来る限界値を超えた時に雲から放電されるのです。昔から「土地が悪い」と言われる土地などは学問的に言えば静電気の溜まりやすい所なのです。水の中には空気があり、土の中にも空気が一杯あります。そう言う所に静電気が流れると、酸素分子が分解されオゾンが発生します。よく山に行った時に、森林浴をして「気持ち良いわ」と思うと共に、生臭い臭いがしませんか。あれは、地電流が流れた時に発生するオゾンの臭いなのです。
朝川
 なるほど、森林浴の臭いはオゾン臭だったのですね。
 ただ、森林浴に付き物のオゾンは、物凄く薄いのです。オゾンは殺菌力が強くて肺胞に入ると脂肪がオゾン化結合し、それが原因で肺ガンになると言われますけど、森林浴程度の極微量のオゾンなら、口や鼻の中の細菌を殺してくれる程度ですから、軽い風邪くらいは治ってしまいます。それに、森林には長い間いる訳ではありませんし、風が吹けばオゾンはパーッと飛んで行ってしまう。そして、どこかでぶつかれば酸素に変わってしまいます。そういうふうに、静電気が溜まりすぎて急に流れてオゾンが発生するような悪い土地を良くするには、二本のイオン化傾向の異なる金属の棒を、例えば銅と鉄、鉄と亜鉛の棒をあっちとこっちに突き刺して置けば良いのです。棒と棒の聞にいつも地電流が流れるようにして置けば、次第に悪い土地が良い土地に変わって行きます。
朝川
 いわゆる極性を持たせて、流れを作ってやると言う事ですね。
 ええ。なぜこんな話をするのかと言いますと、我々人聞の身体も殆どが水ですから、何かの弾みで静電気を持ちやすいと言う事です。そうなったら、私たちの身体は蓄電体となる訳です。そこへ、電子水のように電気を帯電している水を飲んだら、身体に良い訳がありません。一時は良いとしても、飲み続けたら細胞膜を壊し、遺伝子を傷付けてしまいかねません。体内には血管があり、その中をカルシウムイオンやマグネシウムイオンなど必須ミネラルがイオン化されて流れています。それにマイナスの電荷がかかればプラスイオンとマイナスの電荷が結合し固体化し析出する事になります。つまり、カルシウムイオンがカルシウムとなり析出し動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞、腎結石などの原因となることは明白です。
朝川
 電子水のような水だけでなく、赤外線ヒーターの入った布団とかも良くないですね。
 そうですね。赤外線自体は確かに良いのですよ。ところが、電気が通ると磁場が出来る事は周知の事実ですから、そんな所に年がら年中寝ていたら病気になって当然でしょう。
朝川
 磁気を応用した医療器具もありますね。
 ありますね。概ねそういう医療器具はN極が下になっているのです。N極は、東洋医学で言うところの「虚」の人には「実」として働くので、体の調子の悪い時に着けるとエネルギーが入ってきて元気がでます。しかし、「実」の人には「実」が重なって毒になってしまいます。
朝川
 要するに、エネルギーの与えすぎになると言う事ですか。
 そうです。考えてもみて下さい。地球は大体0.3ガウスぐらいの磁場で覆われているのです。言い換えると、人聞が生きて行くには0.3ガウスぐらいの磁気で十分な訳です。でも、概ね医療器具の磁気は800ガウスとかって言う単位でしょう。そんなに与えてどうするのでしょうか。
朝川
 副作用が出て、病気になりますね。
 当然でしょう。副作用が出る可能性があるから医療器具になっている訳です。なのに、多くの人が医療器具だから身体に良いと思い込んでいるので困ったものです。
朝川
 確かに、身体が弱っている時には効きますけど、身体が良くなってからもずっと使い続けるのは誰が考えても大きな間違いですよね。
 そのとおりです。当然の事ながら、誰でも病気が治ったら薬を飲むのを止めます。例えば、風邪をひいて風邪薬を飲んで良くなったとします。その後も風邪薬を一生飲み続ける事は常識的にありません。つまり、医療器具からも離れるのが当たり前だと思うのですけど、身体が良くなったのはこの薬やこの医療器具のおかげだとありがたがって使い続ける。それでは、せっかく良くなった身体に無理やり副作用を起こして、新しい病気を作ってしまうようなものでしょう。薬とか医療器具は、やむを得ない場合に一時的に使用するのが目的であって、決して長期間使用するものではないのです。炎症は約70時間(約3日)でひいていきます。つまり、3日以上の使用は炎症を慢性化させ毒になり、「過ぎたるは及ばざるよりも悪し」なのです。
朝川
 医療器具、だから良い、国が認定した物だから良い、と言う考え方はもう捨てなければいけませんね。どんなに効果があっても、使い方を間違えたら大変な事になる、と言う事を自覚する必要があるのですね。今の医療は薬漬け医療だと言われていますが、日常生活まで薬漬け、医療器具漬け、お茶漬けにしてはいけませんね(笑い)。
 ええ。メーカー側が商売を優先して、そこまでフォローしていないと言う問題もあるのではと思いますが、やはり消費者自身がもっと利口になる事が先決でしょう。

物と意識とエネルギーを結びつける記憶生命体エネルギー

朝川
 先にも触れましたが「波動」について、もう少しお話を伺いたいのです。波動と言うのは、読んで字の如く「波」のバイブレーションと言う事になりますが、私はこれを「意識を持ったエネルギー」と言うふうに理解しているのです。先生の場合は、一般に波動と言われているものを他の言葉に置き換えるとしたら、どんな言葉が一番相応しいと思われますか。
 まず、波動が超微弱エネルギーの一種であることは間違いありませんね。その上で、朝川先生の言われる「意識を持ったエネルギー」に似ていますが、私は「記憶生命体エネルギー」だと解釈しています。例えば、一枚の布地は作り手によって洋服にも成るが電気スタンドの傘にも成り得るのです。洋服や電気スタンドには生命が無いと思うかもしれませんが、少なくともこれを作った人の意識が確実に入っています。作る人が布地を洋服にしたいと思わなければ洋服には成りませんし、もし和服を作ったならば和服として作用するのであって、それを着る方は洋服のように活発な行動をしなくなりますよね。つまり、作られた物により人の受け止め方も違うのです。同様に布地が電気スタンドの傘に張られると傘として働くのです。哲学で言う「実存主義」に通じるとも考えています。
朝川
 何かの物が作られる時には、最初に意識を持った何らかのエネルギーが関与していると言う訳ですね。
 はい。そして、もう少し押し進めて考えると、先ほども述べました波動とは物と意識とエネルギーの三つを繋ぐ「記憶生命体エネルギー」、もしくは「記憶情報エネルギー」、ないし「記憶情報伝達エネルギー」ではないかと思うのです。量子論ではミクロの物質が持つエネルギーの量はエネルギーの量子という小さな固まりの集まりだと考えています。
 先にも述べましたが、光子のダブルスリット実験で光子は1粒なのに2つに分かれる「多世界解釈」の話をしましたが、異なった過去を1粒の光子が経験してスリットを通過し、また1つになる。これを幾度となく、くり返せば様々な過去の記憶を持った光子になり、エネルギーも様々な過去の記憶を持った量子になります。これらを総称して、記憶生命体エネルギーつまり波動なのだと解釈しています。
朝川
 ああ、なるほど。つまり、幾つもの過去を経験させたものほど記憶生命体エネルギーが強いと言う事ですか。
 いや、一概に強いとは言えませんが、幾つもの過去を経験させたものほど記憧生命体エネルギーの幅が広いことは間違いありません。例えば、樫の木のように固い木も柳のような柔らかい木もどちらもなかなか折れないでしょう。なぜ折れないのか。共に、木の中に木の繊維があるからだ、と説明が付きます。しかし、硬さや柔らかきに付いては、先祖の経験を遺伝子が繰り返し学習する事で、その環境に適するように、硬い方が折れにくい、柔らかくてしなやかに風を受け止めるほうが折れにくいという意識の元に、その繊維と繊維はどうやって結合したら良いのかを記憶し、進化し続けて来た結果と考えられます。
朝川
 繊維と繊維をくっ付ける意識体が存在すると言う事ですか。「一つは樫の木のような硬い木に、もう一つは柳のように柔らかい木になる」と言う宿命を持った意識体がDNAに入っているから、結果的に樫の木や柳の木として存在すると。
 そうです。そのように、私は考えている訳です。もし、それが鉄だったら鉄という意識体が入っている事だと考えるのです。「オレは鉄なのだから、このくらいの強度がなければ鉄とは言えん」と言う意識体が、俗に言う鉄としての性質の発現でその根源が波動だと思うのです。換言すれば、物と物、意識と意識、エネルギーとエネルギー、物と意識、意識とエネルギー、エネルギーと物の聞に存在するのが、記憶生命体エネルギーだと考えています。
朝川
 波動は記憶生命体エネルギーだと言う訳ですね。
 そうです。私はそのように理解しています。人のDNAにしても、ちょっと組み合わせが変ったら全然違った生物になってしまうでしょう。それは突然変異かもしれないし、遺伝子の滑り込み現象、躓き現象みたいな事かも知れませんが、DNAのたった4つの塩基配列で、なぜ人間と他の動物に別れてしまうのか不思議と言えば不思議です。それぞれのDNAの配列はものすごく似ていて、ほんのちょっと違うだけですからね。そこに「あなたは人間だ」という何らかの意識が働かなければ、人間にはならないと思うのです。これも当然の事ながら量子論に準じていると考えられます。
朝川
 そういう意識が働いて人間になったとすると、ずっと人聞のままの状態であり続ける。ある日突然、木に変わることはない。ある朝、目が覚めると芋虫になっていたと言うようなカフカの「変身」のような事は起こらない訳ですね。
 そういうことですね(笑)。もう少し木に関して言えば、同じ木でも色々な性質があると言う事です。例えば、屋久杉の場合、3000年も経つものがありますよね。普通の杉の寿命は約1600年と言われていますので、3000年もそびえているものは殆どありません。屋久島の環境と言えば、大体、雨の日が366日あると表現されるほど雨が多く、非常に湿気も多い、尚且つ地面の栄養も少ないような高地で、杉としては生育しにくい場所にありながら、何千年も生きていると言う事自体凄いと思うのです。屋久杉には油分がたくさん含まれています。燃やせば真っ黒な煙がワーッと出ますよ。要するに、屋久島という場所で生きるには油が必要だと言う事を長い経験を経て知っているのですね。最初は、環境が悪い所だなと思ったのではないでしょうか。そのとき、「私は何故こんな所にいるのだろう。どうしたら良いのだろう」と言う意識を持ったはずです。この環境で長生きするには、どうしたら良いのかと考えた末、油をたくさん貯えれば、酸化しにくいし、老化も遅い、もっと悪環境になって飢餓に陥っても、適応出来るだろうという進化の情報を持ち、この進化が記憶生命体エネルギーによる所だと思うのです。環境を記憶し進化すると言う記憶生命体エネルギーを持たなければ、屋久杉は3000年も生きられなかったと思うのです。
朝川
 屋久杉という木を維持するための意識体があったとお考えなのですか。
 そうです。それが根本にあったと思います。それはまた、屋久杉の細胞と細胞をひっ付ける意識体でもある訳です。その記憶が、自分は屋久杉として生なければならないという意識体の波動を出しているのですね。そういう意識を出すのは重力のような垂直波かも知れないし、電波のような横の波かも知れませんが、どちらにしても縦波か横波の違いはあるでしょうが、そう言う所から波動と言う言葉が出てきたのではないかと私は考えているのです。因みに、現代科学では重力が垂直の波か否か、それすら解明されていません。
朝川
 そのものの記憶を放出しているものが波動であるとお考えですか。
 そうです。波動の一種類、だと考えています。例えば、火が燃えている場面とドライアイスが置いてある場面を同時に見たとき、同じような煙を出しています。しかし、こっちの火は熱いな、こっちのドライアイスは冷たいな、と言うのが解かるでしょう。それは、そういう記憶があるから解かるのですね。何も記憶を持たなければ、火が燃えるのを見ても熱いとは思わないでしょう。そばに近づいて初めて熱いと感じるわけです。だけど動物の場合は、実際に火を見た事も無い動物でも本能で火を怖れるでしょう。
朝川
 そうですね。我々人間も、動物は全て火を怖がるものだと思っています。
 そうですよね。それは、生まれながらにして「火は怖いものだ」という情報を記憶しているからだと思うのです。先祖代々、親は自分の体験をお腹の中の子供に無意識の内に伝えるという意識伝播を繰り返してきたからだと思うのです。したがって、波動とは意識伝播だとも言えましょう。もし我々に言葉でもって意志を伝えるという機能が無くても、多分テレパシーと言う手段で伝えていると思います。テレパシーも一種の波と考えられます。余談かもしれませんが、米国の有名なSFのスタートレックに、カウンセラー・トロイと言うテレパス能力のある人物が登場しますが、大昔には我々にも似たような力があったのではないでしょうか。例えば「虫の知らせ」等もその類ではないかと思います。つまり、時間と空聞が歪み、同時に同じ所に存在するようなものです。
 私はそのように考えた方が理屈が通るのではないかと思います。
朝川
 どちらにしても、伝えるのには波が必要だということですか。
 そう言う事も言えますね。しかし、意識場の様に波でも無く質量も無いただ単なるエネルギー体かもしれません。太鼓を叩けばボーンという振動が空気の粗密で伝わるように、波動の伝播には何かを介在しなければならないものと、何も介在しなくても良いものがあります。例えば、何も無いと思われる宇宙にも電波が飛ぶようにね。しかし宇宙には質量は元々存在しない場であるにも関わらず何らかのエネルギー体は存在した事は明らかで、そのエネルギー体が「ゆらぎ」を作ったと先に述べました事を思い出して下さい。エネルギーがあるのなら質量もあるのではと、思われるかもしれませんが、ここで質量があると計算上合わなくなる事が解かっています。
 つまり、エネルギー体には質量は必要ないのです。その最たる例が「意識」なのです。
朝川
 極端な話、目の不自由な方もそのエネルギー体が解かるのですか。
 はい。盲目の方も、傍にいる人が自分に殺意を持っていたら、必ず感じるのではないでしょうか。相手が包丁をこちらに突きつけていたら、見えなくても殺気を感じると思うのですよ。
朝川
 目が不自由な分、他の感覚が研ぎ澄まされるとはよく聞きますけど。
 その研ぎ澄まされた感覚とは何かと言ったら、相手が出す何らかの記憶生命体エネルギーを感じる能力ではないでしょうか。相手が「殺してやる」という意識エネルギーを出していたら、口に出して「殺すぞ」と言わなくても、殺気として感じる。
朝川
 包丁を持って「殺すぞ」という意識を持った、一つのエネルギー体を感知する訳ですね。
 包丁は、残念な事に人を刺すという武器として利用されることもありますけど、普通は料理をすると言う平和利用の方が多い訳ですよね。しかし、これが刀だったら人を殺す為だけにあるものですから、見た目の印象はずいぶん違います。その違いを、盲目の方も感じるはずです。
朝川
 刀そのものに殺気という気を感じると言う事ですね。
 包丁も刀も同じ切る道具ですが、目的が違う分受ける波動も自ずと違ってくると思います。
朝川
 では、気と波動はイコールなのですか。
 ニアリーイコールだと思います。完壁にイコールとは言えませんけれど、限りなくイコールに近いと考えて頂いて良いと思っています。
朝川
 ところで、話は変わりますが、サンリングは北京医科大との共同研究と新聞で読みましたが、その点に付いてお教えて下さい。
 その通りです。臨床データは北京医科大口腔医学院のジョン教授が担当して下さいました。北京医科大は中国と外国との窓口的存在で、上海医科大とその他2校が外国との窓口になっており、その4大学以外から出るデータは中国国家が認めた物では無い。国の許可を得ていない各自の先生のデータで有効性は無く、データとして採用されない。とジョン教授から伺いました。また、ジョン教授は中国全土で7~8人しかいないトップの一級教授で中国で最も有名な教授で、故郵小平主席、前李鵬主席など国のトップの指導者の方々の主治医だと「北京医科大口腔医学院口腔病理学主任教授のウ・セイホウ教授」から伺いました。そこで、顎関節症患者でその他にも疾患を持っている患者、3369名で様々な改善効果が有り、96.3%の改善率というデータが出ました。これは中国国家が認め日本に出された最初のデータとジョン教授より伺いました。
朝川
 このサンリングのデータが中国から日本に出されたと言う事は大変な偉業なのですね。
 画期的な実験結果でなければ、国外にデータが出される事はないのは間違いないようです。

純粋な水は胃壁も溶かす

朝川
 一般的に、波動とは情報であると言われ、波動情報という人もいるくらいですが、先生の考えはちょっと違いますね。
 そうですね。情報というのは、記憶があって初めて出せるものだと思います。勉強して記憶しなければ、適当な事は言えても、正しい知識を人に伝える事は出来ません。つまり、記憶しなければ情報は出せないと言う事です。例えば、「おはよう」「こんにちは」とか言葉を記憶しなければ、挨拶することも出来ないはずです。私達は、自分の生まれ育ってきた環境を知らず知らずのうちに記憶しています。朝川先生、今いる場所から家に帰る道を忘れる事が出来ますか。
朝川
 それは無理ですよ。
 そうでしょう。繰り返しによる記憶はそうそう忘れる事は出来ませんよね。今まで生きてきた記憶で、私はこういう人間であるという情報を人に伝えられるわけです。例えば、水を放置しておくと水が腐ります。鹿るという現象も長い時間をかけた記憶発現といえます。机上のスタンドにしても、長く使用していると傘の部分が焼けて黄ばんできますね。生命科学論で言えばスタンドのライトが何回点いたと言う記憶の元に焼ける。つまり酸化する訳です。ライトを何回点けたかと言う経験の元、その記憶を、次に「酸化します」と言う情報に変換して酸化と言う表現形式として現れると考えられます。現代科学における酸化現象も生命科学論的に言えば記憶情報であると考えられ、その記憶情報の一つの表現により黄ばんだのだと言う考え方が成り立ちます。
朝川
 もし、そこから記憶を抜けば、スタンドの傘はずっと黄ばまないで使えますか。
 その可能性はあるでしょうね。記憶を抜くことができれば。
朝川
 記憶といえば、形見分けに付いて言えば苦しんで亡くなった方が身に着けていた物は貰わない方が良いのですか。亡くなった人の辛かったと言う記憶が入っている訳ですから。
 そう言う事はあると思いますよ。偶然かもしれませんがガンで亡くなったお母さんの形見としてダイヤの指輪を貰った人が、やはりガンで亡くなると言う例は私もたくさん見てきました。
朝川
 逆に、100歳ぐらいまで長生きして大往生したような人の形見なら良いと言う事ですか。
 そう言う事ですね。まあ、亡くなった人が10日や1カ月ぐらいしか着けなかった指輪なら、大往生しようがお苦しみの末お亡くなりになろうが別に問題は無いと思いますよ。しかし、結婚指輪や長く付けていたような指輪やブレスレット、ネックレスなどはその人の生体エネルギーの記憶を持つ可能性があり、それが若死にした人なら、もっと長く生きたかったのにというような思いが入っていても不思議では無いと思います。
朝川
 だから、誰が着たか解からない古着などもやたらに貰わない方が良いのですね。
 情報と言うのは、硬ければ硬いほど入りやすいという特性があって、それは間違いの無い事だと思います。ですから、着る物にはそれほど気を遣う必要は無いと思います。それより指輪やブレスレット、ネックレス、イヤリングなどには気を付けて頂きたいですね。
朝川
 硬い物というと、ダイアモンドのような宝石とか自然の石などに入りやすいのですか。
 そうですね。しかし、一つ例外があります。それは水です。記憶が一番入りやすいのは間違いなく「水」です。水というのは、H0で水素と酸素の結合物です。当然の事ながら、水素は水素の性質を持ち、酸素は酸素の性質を持っています。それが結合する事により水という新たな性質の物質に変わります。水は水素から見れば酸化で酸素から見れば還元という酸化と還元が同居している不思議な物質です。H0という元素記号を見てもわかるように、水素から見ると水は酸化しているし、酸素から見れば還元している。この世で酸化と還元が同居するただ1つの液体です。こういう物質は、水以外には二価三価鉄塩ぐらいしかありません。これの決定要素は何でしょうか。原子や分子の性質は量子論における電子の波による所が大きいと考えられます。
朝川
 あ、そうですね。水は確かに酸化と還元が同居すると言えますね。
 本来、酸化と還元がピターッと一致するのであれば180度の角度で酸素と水素が結合するはずなのですが、実際には酸素原子のほうが水素原子よりも電気陰性度が大きいために104.5度の角度で結合しています。と言う事は、酸素と水素の原子の配列が直線ではなくて曲がっているため、電荷のベクトルが打ち消しあえずに極性を持っている訳です。極性があれば、電気的な引力、斥力(せきりょく:反発力の事)によりクラスターと言う1つの集団を持つようになるのです。要するに仲間を作る訳です。そうすると、そこに情報が蓄えられやすくなると考えられます。もし、単分子の水が体に良いのであれば、神さまが水を作られる時、酸化と還元がピターッと一致する180度の角度で酸素と水素を引っ付けたのではないでしょうかね(笑い)
朝川
 つまり、単分子でクラスターを作らない水は体に良くないと言う事ですか。
 当然、悪いに決まっています。
朝川
 それでは、クラスターのサイズが小さい水をパイウォーターと言って、植物や人体に良い水だと言われているのは間違いなのですか。
 いわゆるパイウォーターとは、化学的には水に二価三価鉄塩をごく微量入れて撹枠すると出来る物ですが、枯れかけた切り花にこの水を入れると確かに元気を取り戻します。しかし、植物に良いから人間にも良いと思うのは大きな間違いです。身近な例で説明しますと、電子レンジでチーンとぬるま湯程度に温めた水と同じような物なのです。つまり、単分子化されてパイウォーターのようになったもので、これは毛細管現象に優れた性質があります。ですから、このお湯を冷ましてから植物に与えると毛細管現象(細い所を水が伝う現象)により水揚げが良く、枯れかけていた花も元気になるという訳です。ところが、成長が早いと言う事は、反面、寿命が短いと言う事であり、そこの所を良く考えて頂きたいと思います。
朝川
 全くその通りですね。成長が早いと言う事は、言い換えれば老化が早いと言う事、当たり前の事に気付きませんでした。
 また、人間と植物とではあまりにも構造が違い過ぎます。植物は根っこの先に、自分に必要な養分を選別する特殊な能力を持っています。例えば、同じ土地でカボチャ、ニンジン、タマネギ、ゴマなど栽培しても、それぞれに含むミネラルやビタミンが違ってきます。これは根の先に選別能力が有る事を実証しているのです。しかし、人聞や動物の消化器官には選別能力がありません。そのため、人聞は身体に良くないものでも無差別に吸収してしまうわけです。最もよい水は六員環構造水™で、エネルギー量の最も高いクラスターサイズと言われています。しかし、電子水、磁化水、情報磁場水、FFC水などは殆ど単分子化しているはずなのです。その理由は水の酸素と水素の結合部に働きかける電子、磁気や二価三価鉄塩の振動数がちょうど共鳴するためで、その力が働く限り水は細分化される結果になります。
朝川
 それは非常に危険な事ですね。長く飲用していたら命に関わる事になりますか。
 もちろん命に関わりますよ。水は溶かせない物が無いと言われるほどの溶媒ですからね。特に、逆浸透膜を通した純粋な水でクラスターを作らず単分子化した水は恐ろしく、胃壁をも溶かしかねませんし、活動も活発になり遺伝子を傷付けてしまう可能性も無視出来ないのです。因みに、逆浸透膜と言うのはNASAで開発された膜で、その目的は、半導体の洗浄水と尿の再利用のためです。どういう事かと言いますと、宇宙工学には精度の高い半導体が必要です。その半導体を作るには超純粋の水で洗浄する事が必要であり、その洗浄水を作る時に、逆浸透膜が利用されています、その他には、宇宙飛行士が宇宙に行った際、自分の尿を逆浸透膜で櫨過をして飲料水として、再利用するために開発された膜です。しかし、宇宙には重力がなく、水のクラスターサイズがどの様に変化するのか解かっていませんから単分子化されているか否かは定かではありません。また、宇宙飛行士が宇宙に3年~10年もいる訳ではなく、短い期間に限定されている事を忘れてはならないと思います。また、NASAの職員の方々は逆浸透膜で櫨過した水を飲んでいる人は殆どいないのが現状です。
朝川
 いやあ、それほどとは思いませんでした。うっかり信用して飲み続けていたら、自ら寿命を縮めてしまったかもしれないのですね。
 そう言う事です。余談ですが、私がお薦めするのは「六員環構造水™」です。この水は逆に寿命を永らえるように働きます。
朝川
 水のクラスターサイズや水に入っている様々な情報を、きちんとキャッチできたら良いのですけど……。六員環構造水™に付いて後にお話頂けますか。
朝川
 良いですよ。しかし、水に付いては、お話しする事が多すぎるのでさわり程度になりますよ……。
朝川
 それでは、波動測定器や波動転写機に付いてもう少し詳しく教えて下さい。
 そうですね。波動測定器と言うのは、人体を介して電位差によってそのものの善し悪しを判断する器械です。そのブラックボックスの中にはフェーリエ変換装置が組み込まれていると言われていましたが、現実には組み込まれていなかった事が解かりました。つまり、極端に言うと、電気が良い通るか通らないかで判断する物で、電位をある一定の間隔に区切ってあって、その範囲を超えなければ共鳴音が鳴り、電気の抵抗値が変わってその範囲を超えると非共鳴音が鳴る仕組みになっています。電気が流れにくいと非共鳴音が鳴る訳です。
朝川
 人の各内臓もそれで測れば、弱っているかどうかが解かると言います。各臓器の持つ周波数をあらかじめ調べておいて、肝臓を調べたいなら肝臓のコードを入れ、肝臓のところの合う周波数を調整していくのです。波動測定器の原理は殆ど皆同じでしょう。
 はいそうだと思います。測定する場合にはオペレーターが必要ですが、オペレーターの役割の大事なポイントは何だか解かりますか。
朝川
 オペレーター自身がセンサーになる、と言う事ですか。
 そうなのですけど、もっと技術的な問題として考えてみると、オペレーターは操作する時に金属の棒をピッピッと押しますね。同じ所ばかりでピッピッと押していると、そうするうちに、手のひらの皮脂から脂肪酸が取れてアルカリ性になってくるのです。汗から出るアルカリ性金属が多くなり、加えて摩擦により血液循環が良くなると、電気はより流れやすくなります。そうすると数値が変わってきてしまいますから、押す度に少しずつ押すポイントをずらす必要が生じます。そう言うメカニズムを理解した上で操作しているオペレーターは少ないのではと思いますけど。
朝川
 実は私もオペレーターをしているのですが、そう言う理屈は知りませんでしたが、今、先生から聞いてなるほどと思いました。確かに、同じ場所で押せば押すほど反応が敏感になってきて、数値が変わりやすくなります。だから調整して、電気が流れ過ぎないようにしなければならないのですがそう言う理由だったのですね。
 常識的にそうでなかったらおかしいですから。
朝川
 同じように身体の健康状態を知る方法として、オーリングテストというのもありますね。先生はオーリングテストについてどのようにお考えですか。
 オーリングテストはアップライトキネシオロジーの変形バージョンです。その他にフィンガーテスト、胸鎖乳突筋テスト、肛門筋テストと言うのもあります。これらは総て筋電位を利用したものです。電位差で表す波動測定器に対し、こちらは指の筋肉の反応だけで判断できる簡単なものです。オーリングテストは片手の親指と人差し指もしくは中指で作った輪を、他の人が左右に広げた時に輪が固く締まるか、聞いてしまうか。これだけで身体の善し悪しや及ぼす影響の善し悪しも判断することが出来る訳です。アメリカの大村博士が考案したテストですが、輪を左右に引っ張るときの力加減が難しかったりして完壁とは言えませんが、訓練次第で正確に良し悪しを判断出来るのです。訓練不足の方でも大よその良し悪しは解かります。要するに、簡便にオール・オア・ノンを示すものがオーリングテストな訳です。高等な技術者になるとどれ位良いのか悪いのか波動測定器のように判定出来ると言いますが、私には無理ですね。
朝川
 始めに患者にオーリングを作って貰い術者がオーリングを作った指をゆっくり開くまで力を入れ、その力の加減を覚える。次に患者が計りたい物を手の平に置き、もう片方でオーリングを作り、術者がオーリングを作った指をゆっくり開くまで力を入れる。身体に良ければ指の輪に力が入りグッと締まり、悪ければ聞いてしまうという現象ですね。私も早くから勉強しています。
 そうでしたね。そうやって指の筋肉の反応だけで判断するものです。波動測定器のほうは数値が出ますから、どのくらい良いのかまたは悪いのかが解かりますが、基本的には同じ理屈でしょう。つまり、筋肉を動かす時に流れる微弱電流が、正常に流れるか流れないかを見ているわけです。
朝川
 その際、筋肉が自分の意志に関係なく反応するのを見る、と言う事ですね。
 そうです。磁石やコンセントのある医療用具などを使用する場合や電子水、磁化水、情報磁場水、FFC水などを飲用する場合、体調が悪い場合にはオーリングテストが良い結果を出しても、体調が良くなった時に行うと逆に悪い結果が出る事がよくあります。医療器具を長期に渡って使用せずに、せめてオーリングテストぐらいは行って、使用して良いか悪いか見極めて頂き、注意してご使用頂きたいものです。
 ところで、人聞の身体が色にも反応するのはご存じでしょう。
朝川
 中国の陰陽五行説の中に記されており、赤は心臓と小腸、白は肺と膵臓とか、ある色に対して特定の臓器が反応するという理論ですね。どの色がどの臓器に反応するのか表になっていて、誰でも簡単に試すことが出来、五色の紙があれば、その人の身体の悪いところが大体解かるのですよね。
 はい。この方法とオーリングテストを併用すれば、もっと解かりやすいかもしれませんね。例えば、肝臓の悪い人に青い紙を持たせてオーリングテストをすると、すぐにリングが聞いてしまう。こうして他の色でもテストしていけば、どこが弱っているかを判断する目安にはなります。
朝川
 結局、人体には色に反応する記憶があるということですか。
 その通りです。青と言う色の持つ波動が肝臓に反応するように、ちゃんと記憶している訳ですよ。その青色がどんな原料で作られていようが関係なく、青と言う色自体に反応するように記憶されているのです。
朝川
 本当に不思議です。大昔からそれが解かっていた東洋医学にも脱帽の思いです。ところで、現代の波動測定器に話を戻しますが、先生も新しい商品を開発する時にはこれを使われるのですか。
 使っていますが、私自身はオペレーターになりません。なぜかといいますと、自分の閲発した物は当然良いと思っていますから、その意識が入ったら間違いなく良い測定値が出てしまうからです。最高値のプラス21ばかりになってしまいます(笑い)。ですから私の創った物を別のスタッフの所へ持って行って測って貰うようにしています。
朝川
 間接的に使い、客観的にその物の良し悪しを見極める目安にしていると言う事ですね。
 はい。測定値が本当に正しいのかどうかは解かりませんけど、これは良いですか、これは良くないですか、とお伺いを立てるような感じで利用しています。その中で、数値的に明らかにダメという物に付いては何度でも改良し直します。そして再び測って貰って、さらに改良を重ねて行くと言うような方向で使っている訳です。
朝川
 なるほど良く分かりました。ありがとうございます。