堀先生のおべんきょう塾「胸腺について」

■胸腺とは
 リンパ球の内の細胞性免疫と言われるTリンパ球の免疫中枢である。
 ここが活性化していると、免疫が上がる大切な場所である。場所は胸骨の下になり、加齢と共に縮小していく。高齢になれば免疫系の能力が低下し、風邪を引きやすい、疲れやすい、癌がおこりやすい、等の体力の低下に繋がる。

■免疫の働き
 人間は特に免疫系が発達しており、高度に分化した免疫系で、ウィルスや細菌といった外的要因に対して体を防御している。
 この防御方法に、白血球による捕食とマクロファージ、単球、組織球といわれる大貪食能を有した細胞と、リンパ球といわれる細胞による免疫系が存在する。
 特に重要なのが、リンパ球による免疫で、B細胞とT細胞に分類され、B細胞性免疫を液性免疫といい、B細胞がプラズマ細胞に分化し、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類の免疫ゴロブリンを放出して体内の守りを固めている。この免疫中枢は咽頭扁桃リンパ輪と腸のパンクレアス、虫垂にあるといわれている。そのため、便秘は腸のパンクレアスの血流を阻害するのでB細胞性免疫系を阻害する恐れがあり、便秘に気をつけなければならない。扁桃腺がよく腫れる、盲腸を切ったといわれる方は、B細胞性免疫系の低下を少し考慮に入れなければならない。
 しかし、最も重要な免疫系は、T細胞性免疫である。一般的に言う「細胞性免疫」は、このT細胞性免疫の1つである「キラーT細胞」によって行われている。
 例えば、癌細胞を例に挙げると、癌細胞は約100日で1回分裂することが知られている。1個の癌細胞が発生して約100日で1回分裂して2個になり、約200日後には2個が4個になり、約300日後には4個が8個になり……を繰り返して成長していく。すると、約1年で8個、約3年で1,024個、約4年で16,384個、約5年で262,144個、約6年で2,097,152個、約9年で30回の分裂を経て1,073,741,824個になり、約1cm四方のサイコロ大の初期癌として早期発見される。その3年後には約10cm四方となり、それまでにリンパ管を通って全身に癌が転移し、癌が作り出す大量の悪液質で命を奪われる。
 1日に癌細胞はいくつも出来ているが、キラーT細胞により破壊されているため、癌として発症しない。
 つまり、癌細胞1個から1cm四方のサイコロ大の初期癌まで成長するのは、癌細胞製免疫系の機能低下に伴いT細胞が癌細胞を見逃してから9~10年間、癌細胞が増え続けた結果である。

■胸腺の働き
 T細胞の教育機関、成長期間として胸腺がある。
 この組織は子供の時には大きく、加齢と共に萎縮していき、最後にはその面影を残すにとどまる。
 しかし、その場所は何歳になっても教育機関としての働きを持っており、T細胞を教育している。その教育量が多ければ多いほど、免疫系が高いと言える。
 つまり、癌腫をはじめ、肉腫、インフルエンザ、オタフク風邪、麻疹ハシカなど様々な病気の防衛と予防をしている。
 そのために最も大切なことは、胸腺に血液やリンパ液が多く行かなければならないこと。
 取り越し苦労、憎しみ、悲しみ等のストレスは腹筋群を緊張させる。すると、胸腺をはじめとする体前方部に位置する組織の体液循環(血液、リンパ液)を阻害することになり、よく耳にする神経性胃潰瘍になったりする。それ以上にストレスがかかると、胸腺に体液循環が不順になり、T細胞性免疫の機能低下を招き、癌などの悪性腫瘍になる可能性が増す事になる。
 倫理が問われているエイズは、T細胞性免疫の内のヘルパーT細胞に寄生し、その働きを奪う。そのため、T細胞が癌細胞や肉腫細胞を認識できず、細胞性免疫が働かず、肉腫(肉腫のほうが癌腫より成長スピードが速く、血管転移)ができ、命を奪うことになる。

■胸腺の賦活法
 胸腺を元気にさせるのは、胸腺の体液循環をよくすることである。
 その1番良い方法は、胸腺の周りを一にも二にも、よく揉む事である。
 その他の方法として、瀉血シャケツ(針で突きその場を吸引し於血を出す)、ハリを打つ、キュウをすえる。先の尖った物で軽く叩く等して、筋肉を弛緩させて体液循環を良くする事である。
 その次に、血液をサラサラな状態に保つ事である。赤外線に当たる、ミネラル分の多い水溶物を飲む、胸を暖めて熱により血液をサラサラにする等である。

■胸腺の教育
 胸腺の教育方法としては、現代医学ではワクチンを打つ。
 例えば、インフルエンザワクチンはT細胞性免疫のメモリーT細胞にインフルエンザウイルスを記憶させるために打つのである。
 つまり、様々な記憶生命体エネルギーを胸腺に与え続ければ、種々の病気から身を守ることに繋がる。

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